説明

棒状化粧材繰出容器

【課題】繰出の上昇限まで達した後に、先筒と基筒とが離脱しない棒状化粧材繰出容器を提供する。
【解決手段】棒状化粧材αが内挿される先筒10と、先筒に回転自在に組み付けられる基筒20と、基筒の内周に一体化して同期回転し、内周にメネジ43が螺刻されたメネジ筒40と、オネジ35を外周に形成し、先筒10と基筒20との相対回転で棒状化粧材αを進退させる芯チャック部材30とを備える棒状化粧材繰出容器であって、芯チャック部材30が先筒に設けたストッパー部19に当接した後に、更なる回動負荷がメネジ筒40にかかった場合に、メネジ筒40の周の一部を切断して形成された切断部47が拡開し、メネジ43はオネジ35に対し螺合解除と螺合復帰とを繰り返す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、棒状化粧材の繰出機構に関する。
【背景技術】
【0002】
棒状化粧材繰出容器で、先筒と基筒とを回動自在に組み付け、基筒内にメネジ筒を一体化して、芯チャック部材の棒軸外周にオネジを設けて、オネジをメネジ筒のメネジに螺合させた繰出機構は、特許第2905825号公報に代表され、数多くの出願がなされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2905825号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の繰出機構では、芯チャック部材と先筒とは同期の回転をする為、先筒の回動に沿って、棒状化粧材が進出する。
【0005】
棒状化粧材のテクスチャーが柔らかい場合、繰出のリードは小さい方が、消費者にとって安全である。
【0006】
しかしながら、特許文献1の構造では、繰出リードを小さくすると、芯チャック部材の棒軸のオネジと、メネジ筒の螺合力が強くなり、繰出の上昇限で更なる回動負荷がかかると、先筒と基筒の嵌合が簡単にはずれてしまう欠点がある為、ある程度繰出リードを大きくする必要があった。
【0007】
本発明は、前記問題を解決し、小さな繰出しリードでも大きな繰出しリードでも選択自由な構造であるとともに、小さな繰出リードでも、繰出の上昇限で更なる回動負荷がかかっても、先筒と基筒の嵌合が離脱しない、安全な棒状化粧材繰出容器を提供する事を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、先端に先端開口孔が形成され、棒状化粧材が内挿される先筒と、先筒に回転自在に組み付けられる基筒と、基筒の内周に一体化して同期回転し、内周にメネジが螺刻されたメネジ筒と、メネジと螺合するオネジが外周に形成され、先筒と基筒との相対回転によって棒状化粧材を進退させる芯チャック部材とを備える棒状化粧材繰出容器であって、先筒は、内周に芯チャック部材の繰出の上昇限を規定するストッパー部を備え、メネジ筒は、周の一部を切断して形成された切断部を備え、芯チャック部材がストッパー部に当接した後に、更なる回動負荷がメネジ筒にかかった場合に、メネジ筒の切断部が拡開し、メネジはオネジに対し螺合解除と螺合復帰を繰り返す。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、先筒の内周に設けた上昇限を規定するストッパー部に芯チャック部材が当接した後に、更なる回動負荷がかかると、メネジ筒のメネジと芯チャック部材の棒軸外周に形成されたオネジとは、切断部を拡開する事で、螺合解除と螺合復帰を繰り返し、その螺合力を逃がす。そのため繰出リードが小さくとも、先筒と基筒との離脱を防止することができ、その際、パチパチと音を出して使用者に繰出の上昇限である事を知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器の縦一部断面図で、(A)が棒状化粧材の繰下の下降限、(B)は棒状化粧材の繰出の上昇限において(A)に記載の棒状化粧材繰出容器を中心軸周りに90度回転させた状態の縦一部断面図である。
【図2】棒状化粧材繰出容器の各部材を示す図で、(C)が先筒、(D)が基筒、(E)が芯チャック部材、(G)がメネジ筒を図示している。
【図3】(F)は、第1の実施の形態の変形例である芯チャック部材を示しており、(F’)は芯チャック部材におけるU拡大図である。
【図4】メネジ筒を詳細に説明した図である。(G’)はメネジ筒の斜視図、斜視図におけるP矢視図、S拡大図、及びC−C断面図である。(G’’)は、図4(G’)におけるメネジ筒の側面からの斜視図、及び斜視図におけるD−D断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る棒状化粧材繰出容器の縦一部断面図であり、(H)が繰下の下降限、(I)は繰出の上昇限において、(H)に記載の棒状化粧材繰出容器を中心軸周りに90度回転させた状態の縦一部断面図である。
【図6】棒状化粧材繰出容器の各部材を示す図で、(J)が先筒、(K)が芯チャック部材を図示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しながら、本発明の第1の実施の形態に係る化粧材繰出容器について説明する。
【0012】
図1〜図4までが第1の実施の形態の図面であり、図1は、棒状化粧材繰出容器1の縦一部断面図で、(A)が棒状化粧材の繰下の下降限、(B)が棒状化粧材の繰出の上昇限を示している。
【0013】
図2は、棒状化粧材繰出容器1の各部材を示す図で、(C)が先筒10、(D)が基筒20、(E)が芯チャック部材30を図示し、芯チャック部材30の下部にメネジ筒40が示され、先筒10、基筒20、芯チャック部材30、メネジ筒40で棒状化粧材繰出容器1は構成される。
【0014】
図4は、メネジ筒40を詳細に説明した図である。
【0015】
各部材を詳細に説明する。
【0016】
(C)先筒10は、棒状化粧材αが出入りする先端開口孔11を備えるとともに、芯チャック部材30の保持部32が摺動する貫通孔12と、係合突起31が摺動する係合溝13とを内周に形成し、外周は軸方向に摘部14と、基筒20内周に嵌入する嵌入部15とにより構成される。嵌入部15には、基筒20に回動自在に嵌合する嵌合凸部18が設けられる。
【0017】
また、係合溝13は、繰出ストロークエンドに、内側へ突出する下向段部が形成され、この下向段部がストッパー部19となる。
【0018】
(D)基筒20は、内周に底面23を有する円筒形状で形成され、内周の先端開口孔21付近には嵌合凹部22が設けられる。嵌合凹部22に先筒10の嵌合凸部18が嵌着することで、基筒20と先筒10とは相対的に回動自在となる。
【0019】
又、基筒20は、嵌合凹部22よりも底面23側にローレット24が設けられている。底面23側のローレット24の端部に内側に突出する段部25が設けられている。段部25には、後述するメネジ筒40の上部円筒部45aが載置するとともに、ローレット24によって、基筒20とメネジ筒40は一体化される。
【0020】
(E)芯チャック部材30は、先端に棒状化粧材αを保持する保持部32が円筒形に設けられ、この保持部32外周には係合突起31が突設される。又、保持部32から延設される棒軸34外周には、ストローク長のオネジ35が螺刻される。
【0021】
この実施の形態においては、オネジ35は凸条として棒軸34に列状に設置されている。このオネジ35は、繰出リードが更に小さくなる場合には、円周上に連続して螺刻されてもよい。
【0022】
上記記載については、詳しく後述する。
【0023】
図2(G)はメネジ筒40を示し、メネジ筒40は詳しくは図4に拡大図で示される。メネジ筒40は図4(G’)と(G’’)とで示す如く、軸方向に上部円筒部45aと下部円筒部45bとが形成され、メネジ43は、上部円筒部45aの内周面45aaに設けられる。
【0024】
又、この上部円筒部45aの外周壁48には、縦リブ41a、41bおよび41cが突設される。縦リブ41a、41bおよび41cは、基筒20内周のローレット24に係合するとともに段部25に載置される。
【0025】
図4(G’)拡大図のP矢視図およびS拡大図で示される如く、メネジ筒40は円筒形状に形成され、周の一部にクサビ状の切断部47が設けられる。切断部47は、メネジ筒40の他の部分より薄く形成された薄膜部47aと、薄膜部47aに位置するメネジ43の一部とが切断されて形成されることを特徴とし、上部円筒部45aの切断部47と同軸方向に下部円筒部45bではスリット42が穿設されている。
【0026】
図3(F)と(F’)はこの実施の形態の変形例である芯チャック部材30’を示す図で、芯チャック部材30’は保持部32’の下端にあたる部分の棒軸34’の大径のオネジ35a’が、通常のストロークするオネジ35’の外形寸法より大きい外形寸法で螺刻されている事を特徴としている。
【0027】
つまり、図3(F)の芯チャック部材30’は、保持部32’から延設される大径のオネジ35a’が、通常ストロークするオネジ35’より外径寸法が大きく設定されているものを特徴としている。
【0028】
メネジ筒40の切断部47の薄膜部47aと、メネジ43の一部とが切断されていない状態で芯チャック部材30’の棒軸34’のオネジ35’にメネジ43を螺合させて、繰下の下降限まで芯チャック部材30’を進めると、メネジ筒40のメネジ43は、大径のオネジ35a’に螺合する。そして、更なる回動負荷を芯チャック部材30’またはメネジ筒40にかける事によってメネジ筒40の内径を拡げ、切断部47を切断することを特徴とするものである。大径のオネジ35a’は、繰下の下降限となる箇所に限られることはなく、繰出の上昇限となる箇所などに設けてもよい。
【0029】
この実施の形態においては、メネジ筒40は、軸方向に、内周にメネジ43が形成された上部円筒部45aと、下部円筒部45bとして形成されているが、メネジ筒40の形態は、この形に限るものではなく、上部円筒部45aのみでも良く、プラスチックの射出成形時に離型の際、薄膜部47aを自動で割ってもよく、又、薄膜部47aを特別の治具に通して、後加工しても良く、メネジ筒40の形は種々の変更が考えられる。
【0030】
棒状化粧材繰出容器1は、以下の手順で組み立てられる。
【0031】
芯チャック部材30の棒軸34の外周に螺刻されたオネジ35をメネジ筒40の上部円筒部45a内のメネジ43に螺合させる。
【0032】
芯チャック部材30に組み付けられたメネジ筒40を基筒20内に内挿する。
【0033】
メネジ筒40の縦リブ41a、41bおよび41cをローレット24に係合するとともに、段部25に載置することで、メネジ筒40と基筒20とは一体化する。
【0034】
先筒10の下端面17の貫通孔12と係合溝13とにあわせて、芯チャック部材30の保持部32と係合突起31とを挿入した状態で、先筒10の嵌入部15を基筒20の先端開口孔21より挿入し、嵌合凸部18と嵌合凹部22とを嵌着することで棒状化粧材の組み付けが完了する。
【0035】
図1の(A)および(B)を用いて実施の形態の作動を説明する。
【0036】
図1の(A)は棒状化粧材繰出容器1の繰下の下降限を示す図で、先筒10と基筒20とを繰出方向へ回転すると、芯チャック部材30の係合突起31は、先筒10内周に設けた係合溝13に係合して芯チャック部材30が先筒10に対して相対的に回転することを防止する回転止め機構を構成し、棒軸34外周のオネジ35は、メネジ筒40内のメネジ43に螺合して芯チャック部材30を繰り出す繰出機構を構成する。メネジ筒40と基筒20とは一体化されているので、繰出機構が働くと保持部32に嵌着している棒状化粧材αは、メネジ筒40のメネジ43のリードに従って、先筒10の先端開口孔11より進出して化粧を可能とする。
【0037】
図1の(B)は棒状化粧材繰出容器1の繰出の上昇限を示す図で、芯チャック部材30の係合突起31は、先筒10の係合溝13に係合している。係合溝13の先端にはストッパー部19が形成されており、芯チャック部材30の係合突起31の上端部31aがストッパー部19に当接した位置が繰出の上昇限の位置となる。
【0038】
芯チャック部材30の係合突起31がストッパー部19に当接した後に、先筒10と基筒20とを相対的に回動させると、棒軸34の外周に形成されたオネジ35とメネジ筒40のメネジ43の螺合が、メネジ筒40の周の一部に形成された切断部47が拡開する事で、螺合解除と螺合復帰とを繰返す。螺合解除と螺合復帰とが繰り返されることでパチパチと音を発して、繰出の上昇限である事を音または振動で使用者に知らせる。
【0039】
オネジ35とメネジ43との螺合は、メネジ筒40の周の一部の切断部47が拡開する事で螺合力を弱める。従来の如く、繰出リードが小さいために、繰出の上昇限で更なる回動負荷がかかった時、螺合力のために先筒10と基筒20が離脱してしまう事故を防止できる。
【0040】
又、メネジ筒40の内周に形成されたメネジ43は、切断部47が形成されても、接触した状態で形成される為、芯チャック部材30の棒軸34外周に形成されたオネジ35は突起でも凸条でも良い。また繰出リードは小さいものから大きいもの迄、自由に選択できる。
【0041】
この実施の形態では、先筒10の貫通孔12に沿って穿設された係合溝13のストッパー部19と、芯チャック部材30の保持部32外周より突設された係合突起31の上端部31aとの当接をもって、芯チャック部材30、つまり棒状化粧材αの繰出の上昇限を規定したがこれに限らず、保持部32の円周上の天面32aの一部を使用して繰出の上昇限を規定しても良い。芯チャック部材30の繰出の上昇限を規定する方法は種々の変更が考えられる。
【0042】
又、オネジ35とメネジ43との螺合離脱および螺合復帰は、上昇限に限らず、繰下の下降限でも繰り返され、上昇限と同様に音または振動によって、使用者に下降限である事を知らせる。
【0043】
第1の実施の形態の効果について説明する。
【0044】
メネジ筒40に切断部47を設けることで、芯チャック部材30の係合突起31が先筒10のストッパー部19に当接した後に、更なる回動負荷がかかった場合に、芯チャック部材30の棒軸34に設けたオネジ35が切断部47を拡開する。これにより、メネジ筒40のメネジ43とオネジ35との螺合解除と螺合復帰とが繰り返される。そのため、繰出リードが小さくても先筒10と基筒20との離脱を防止することができる。
【0045】
メネジ43とオネジ35との螺合解除と螺合復帰とによって音が出るので、使用者に繰出の上昇限であることを知らせることができる。
【0046】
ストッパー部19に当接する係合突起31を、芯チャック部材30の保持部32付近に設けることで、芯チャック部材30をメネジ筒40に螺合して芯チャック部材30とメネジ筒40とを組み付ける場合に、芯チャック部材30の棒軸34をメネジ筒40に容易に組み付けることができる。
【0047】
(第2の実施の形態)
図5〜図6は、第2の実施の形態を示す図で、図5は、棒状化粧材繰出容器101の縦一部断面図で、(H)繰下の下降限と(I)繰出の上昇限とを示す。図6は、棒状化粧材繰出容器101に使用される(J)先筒110と(K)芯チャック部材130とを示す。基筒20とメネジ筒40は、第1の実施の形態と同じ部材が使用されている。
【0048】
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態との異なる部材、及び用途のみに言及して説明する。
【0049】
図6の(J)先筒110は、棒状化粧材βが進退する先端開口孔111を備え、先筒110の内周には、貫通孔112と、この貫通孔112に沿って摺動溝113aと係合溝113が穿設される。
【0050】
(K)芯チャック部材130は、先端に棒状化粧材βを保持する爪片133が一対設置され、この爪片133を結ぶ線に対して90度方向に係合突起131が突設される。
【0051】
爪片133は、先筒110内周に設けた摺動溝113aに摺動するとともに、係合突起131は、係合溝113に係合しつつ摺動する。芯チャック部材130は、ストッパー部119に係合突起131の上端面131aが当接する位置が繰出の上昇限として規定される。
【0052】
繰出の上昇限で更なる回動負荷がかかると、メネジ筒40の切断部47が拡開して、芯チャック部材130の棒軸134の表面に設けたオネジ135とメネジ筒40のメネジ43との螺合が、解除と復帰を繰り返す事で音を発生するとともに、螺合力を弱め、先筒110と基筒20の離脱を防止している。
【0053】
第2の実施の形態は、棒状化粧材βの保持を爪片133で行い、この爪片133は、一対で棒状化粧材βを保持し、爪片133が摺動する摺動溝113aと係合突起131が摺動する係合溝113とを別に設けて、係合突起131の上端面131aが、係合溝113に設けたストッパー部119に当接する位置を、繰出の上昇限として規定しているが、ストッパー部は、これに限るものではなく、例えば爪片133を4片とし、摺動溝113aにストッパー部を設け、これに、爪片133の上端部を当接させて繰出の上昇限としても良い。メネジ筒40の切断部47が繰出の上昇限で拡開する事で、オネジ135とメネジ43の螺合力が弱まる事で種々の変更が考えられる。
【0054】
この実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0055】
α・・・・・棒状化粧材
1・・・・・棒状化粧材繰出容器
10・・・・先筒
11・・・・先端開口孔
12・・・・貫通孔
13・・・・係合溝
20・・・・基筒
30・・・・芯チャック部材
31・・・・係合突起
32・・・・保持部
34・・・・棒軸
35・・・・オネジ
35a’・・大径のオネジ
40・・・・メネジ筒
43・・・・メネジ
47・・・・切断部
101・・・棒状化粧材繰出容器
111・・・先端開口孔
112・・・貫通孔
113・・・係合溝
113a・・摺動溝
110・・・先筒
130・・・芯チャック部材
131・・・係合突起
131a・・上端面
133・・・爪片
134・・・棒軸
135・・・オネジ
119・・・ストッパー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端に先端開口孔が形成され、棒状化粧材が内挿される先筒と、
前記先筒に回転自在に組み付けられる基筒と、
前記基筒の内周に一体化して同期回転し、内周にメネジが螺刻されたメネジ筒と、
前記メネジと螺合するオネジが外周に形成され、前記先筒と前記基筒との相対回転によって前記棒状化粧材を進退させる芯チャック部材とを備える棒状化粧材繰出容器であって、
前記先筒は、内周に前記芯チャック部材の繰出の上昇限を規定するストッパー部を備え、
前記メネジ筒は、周の一部を切断して形成された切断部を備え、
前記芯チャック部材が前記ストッパー部に当接した後に、更なる回動負荷が前記メネジ筒にかかった場合に、前記メネジ筒の前記切断部が拡開し、前記メネジは前記オネジに対し螺合解除と螺合復帰とを繰り返すことを特徴とする棒状化粧材繰出容器。
【請求項2】
前記オネジは、前記メネジ筒の内径を拡げて前記メネジ筒の周の一部を切断する大径のオネジを備えることを特徴とする請求項1に記載の棒状化粧材繰出容器。
【請求項3】
前記切断部は、前記メネジ筒の周の一部に前記メネジ筒の他の部分より薄く形成された薄膜部と、前記薄膜部の内周に位置する前記メネジの一部とが切断される事によって形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の棒状化粧材繰出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−161463(P2012−161463A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−23874(P2011−23874)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(000252090)鈴野化成株式会社 (32)