説明

棚装置

【課題】電気機器の電気コードを前面に露出させずに処理することができる棚装置を提供することにある。
【解決手段】壁面2に取付けられるバックパネル3に保持固定される前面パネル19a〜19eと、バックパネルと前面パネルとの幅方向両端面を覆うサイドカバーと、保持溝を有し、保持溝を前面パネルの前面に露出させて前面パネルの幅方向全長にわたって設けられた中間レール部材14と、前面パネルの前面で中間レール部材の保持溝に係合保持され上面に電気コードが接続される電気機器43が載置される棚板32と、電気機器に接続された電気コードを前面パネルの幅方向の端部から背面側に通してサイドカバーの下端部から外部に挿通する切り欠き部23を具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は室内などの壁面を利用して設置される棚装置に関する。
【背景技術】
【0002】
室内などにおいて、物品を整理整頓して配置するためには棚装置が用いられる。棚装置は通常、室内の壁面に近接させて設置される。室内に設置される棚装置としては、たとえば特許文献1に示される構成のものが知られている。この特許文献1に示された棚装置は所定間隔で立設される左右一対の支柱を有する。支柱の前面には係止孔が上下方向に所定間隔で形成されている。
【0003】
左右一対の支柱の対応する高さの係止孔にはブラケットが係止され、これらブラケットには棚板が支持される。そして、棚板上に物品が載置されるようになっている。
【特許文献1】特開2002−315660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記棚板上に載置される物品としてはたとえばステレオなどの電気機器がある。棚板上に載置された電気機器には電気コードが接続される。その電気コードは棚板に載置された電気機器と、壁面に設けられたコンセントなどとの間で外部に大きく垂れ下がって露出することになる。そのため、外部に露出した電気コードは室内の美観を著しく低下させるということがあるばかりか、棚装置を清掃するときなどに引っ掛かるなどして邪魔になるということもある。
【0005】
また、特許文献1に示された棚装置は壁面に近接させて設置することはできても、壁面に固定して設けられるものでない。そのため、地震などの際に転倒しないよう、設置状態を安定させるためには支柱の下端に設けられる脚部材を、たとえば前後方向に長尺化するなどして支柱の安定状態を向上させなければならない。その場合、脚部材が棚装置の前方に大きく突出するから、室内のスペースの専有面積が拡大し、邪魔になるということがある。
【0006】
この発明は、棚板に電気機器を設置したとき、この電気機器に接続される電気コードを棚装置の前面に大きく垂れ下がったり、露出させることなく処理することが可能となる棚装置を提供することにある。
【0007】
この発明は、室内の壁面を利用して安定した状態で設置することができるようにした棚装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、壁面に設けられる棚装置であって、
上記壁面に取付けられるバックパネルと、
このバックパネルに保持固定される前面パネルと、
上記バックパネルと上記前面パネルとの幅方向両端面を覆うサイドカバーと、
溝部を有し、この溝部を上記前面パネルの前面に露出させてこの前面パネルの幅方向全長にわたって設けられたレール部材と、
上記前面パネルの前面で上記レール部材の溝部に係合保持され上面に電気コードが接続される電気機器が載置される棚部材と、
上記電気機器に接続された電気コードを上記前面パネルの幅方向の端部から背面側に通して上記サイドカバーの下端部から外部に導出する挿通部と
を具備したことを特徴とする棚装置にある。
【0009】
上記棚部材の側方で上記レール部材の溝部に係合保持され上記電気機器に接続される電気コードを内部に挿通して上記前面パネルの幅方向の端部に導くコード収納部材が設けられることが好ましい。
【0010】
上記挿通部は、上記前面パネルの幅方向の端部に形成された第1の切り欠き部と、上記サイドパネルの下端部に形成された第2の切り欠き部とからなることが好ましい。
【0011】
この発明は、壁面に設けられる棚装置であって、
上記壁面に水平に取付け固定される受け部材と、
背面に上記受け部材に係合する係合部材を有し、この係合部材を上記受け部材に係合させて上記壁面に保持されるバックパネルと、
上記係合部材に保持固定された上記バックパネルの前面下端部に取付け固定される前面ベースパネルと、
上記バックパネルの前面に上下方向に所定間隔で設けられる複数のレール部材と、
上下一対のレール部材に上下端部を係合させて保持される複数の前面パネルと、
上記レール部材に係合保持されるとともに上面に物品が載置される棚部材と
を具備したことを特徴とする棚装置にある。
【0012】
上記前面ベースパネルは水準器を有し、上記受け部材を上記水準器によって上記壁面に水平に取付けてから、上記前面ベースパネルは上記バックパネルの前面下端部に上記水準器によって水平に取付けられることが好ましい。
【0013】
上記バックパネルの下端部には、上記係合部材が上記受け部材に係合した状態で、上記バックパネルの床面に対する支持高さを調整するアジャスタが設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、電気機器に接続された電気コードは前面パネルの幅方向の端部に導かれ、そこから前面パネルの背面側に通されてサイドカバーの下端部から外部に挿通される。そのため、電気コードが前面パネルの前面に大きく垂れ下がったり、露出するのを防止できる。
【0015】
この発明によれば、壁面にバックパネルを保持し、このバックパネルの前面にレール部材を上下方向に所定間隔で設け、上下一対のレール部材によって前面パネルを保持するため、簡単な作業によって壁面に確実に、しかも壁面から前方へ大きく突出することなく安定した状態で設けることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は室内の壁面2に組み付けられた棚装置1を示し、この棚装置1は壁面2に横方向に並設されて保持される一対のバックパネル3を有する。すなわち、図3と図4に示すように上記壁面2には帯板状の取付け板4aが両面接着テープ5によって接着固定されている。上記取付け板4aには受け部材4が一体的にねじ止め固定されている。この受け部材4の上端部には上記取付け板4aの板面との間に溝を形成する第1のテーパ面6が形成されている。
【0017】
なお、上記取付け板4aは壁面2に両面接着テープ5によって接着固定するだけでなく、さらにねじ(図示せず)によって壁面2に固定するようにしてもよい。
【0018】
上記受け部材4が取付け固定された上記取付け板4aを壁面2に取付け固定する際、図3に示すように水準器7が設けられた前面ベースパネル8によって上記受け部材4の水平出しが行なわれる。それによって、上記受け部材4は壁面2に水平に取り付け固定される。
【0019】
一対の各バックパネル3の背面の高さ方向の中途部には横方向に沿って係合部材9がそれぞれねじ止め固定される。この係合部材9の下端部にはバックパネル3の内面との間に溝を形成する第2のテーパ面10が形成されている。それによって、一対のバックパネル3は係合部材9の第2のテーパ面10を受け部材4の第1のテーパ面6に係合させることで、壁面2に保持される。
【0020】
なお、壁面2には図3に示すようにバックパネル3の下端部に当接する保持部材11が設けられている。また、一対のバックパネル3は図示しない連結具によって一体的に連結される。
【0021】
一対のバックパネル3の下端面の幅方向の両端部には、バックパネル3の支持高さを調整する各一対のアジャスタ12が設けられている。上記受け部材4に上記係合部材9を係合させた状態で、アジャスタ12をこれらの下端が床面に当たるよう高さを調整する。それによって、バックパネル3に加わる重量が上記アジャスタ12を介して床面によって受けられることになる。
【0022】
つまり、バックパネル3に加わる重量の全てが係合部材9を介して受け部材4に加わることがないよう、上記アジャスタ12によってバックパネル3の支持高さを調整できるようになっている。
【0023】
なお、図1と図2ではアジャスタ12が前面ベースパネル8の下端から大きく露出しているが、バックパネル3に対する前面ベースパネル8の取付け位置を下げれば、上記アジャスタ12を前面ベースパネル8によって覆い隠し、露出度合いを小さくすることができる。
【0024】
このようにして、壁面2にバックパネル3を保持したならば、上記前面ベースパネル8をバックパネル3の前面下端部に水平な状態、つまり上端面が水平になるよう位置決めして、上記バックパネル3にねじ止め固定する。このとき、バックパネル3はこのバックパネル3に設けられた水準器7を利用することで、上記バックパネル3に水平に取付け固定することができる。
【0025】
バックパネル3に前面ベースパネル8を取付けたならば、図6に示すようにバックパネル3の前面に、上記前面ベースパネル8の上端面を基準にして複数枚の前面パネルを保持する。つまり、前面ベースパネル8の前面には上下方向に所定間隔で複数の中間レール部材14を幅方向に沿って水平のねじ止め固定する。この実施の形態では5本の中間レール部材14が設けられる。なお、最下端に位置する中間レール部材14は前面ベースパネル8の上端面に位置している。
【0026】
上記中間レール部材14は図5に示すように連結部15によって一端が一体に連結されたL字状の下係止片16と上係止片17を有し、上係止片17がバックパネル3にねじ止め固定される。上記連結部15には下端が前面に開放した保持溝18が上方に向かって湾曲して形成されている。
【0027】
そして、上記バックパネル3の前面には、上記前面ベースパネル8の上端面を基準にして複数枚の前面パネル、この実施の形態では図6に示すように第1乃至第5の前面パネル19a〜19eが上下端部を上下一対の中間レール部材14の下係止片16と上係止片17とに係合させて保持されている。
【0028】
上記第4の前面パネル19dと第5の前面パネル19eは高さ寸法が他の前面パネル19a〜19cの約2倍に設定されていて、これら第4、第5の前面パネル19d,19eの高さ方向中途部には図8に示すように保持溝21が幅方向に沿って形成され、その保持溝21には打ち込みレール部材22が圧入保持されている。
【0029】
さらに、図6に示すように、前面ベースパネル8及び各前面パネル19a〜19eの幅方向両端部の上下端部には後述するように電気コードを前面パネル19a〜19eの前面から背面側に挿通するための挿通部としての第1の切り欠き部23が形成されている。
【0030】
上記バックパネル3及び前面ベースパネル8と前面パネル19a〜19eの幅方向の両端部は図6と図7に示すサイドパネル24が設けられている。このサイドパネル24はバックパネル3と前面パネル19a〜19eの端面を覆う側板25と、この側板25の端面に取付けられて上記前面パネル19a〜19eの幅方向の端部を覆う前板26とによって形成されている。
【0031】
上記側板25の下端部には、図7と図9(a)に示すように上記第1の切り欠き部23によって前面パネル19a〜19eの前面から背面側に挿通された電気コードを外部に挿通する挿通部としての第2の切り欠き部27が形成されている。
【0032】
なお、サイドパネル24は、その側板25が前面パネル19a〜19eの幅方向の端面に図示しない連結具によって取付固定されるようになっている。
【0033】
図5に示すように、上記前面パネル19a〜19eをバックパネル3に保持した中間レール部材14には棚部材31が保持される。この実施の形態では前面パネル19dと19eとの間に設けられる中間レール部材14に棚部材31が保持される。
【0034】
上記棚部材31は棚板32と、この棚板32の一端部に設けられたブラケット33からなる。このブラケット33は背板部34を有し、この背板部34の前面下端部にはアーム部35が前方に向かって延出されている。
【0035】
上記背板部34の前面の中途部には係合片36が突設され、さらに背板部34の上端には、保持片37が前面側に向かって突出して設けられているとともに、上方に向かって湾曲した舌片38が背面側に向かって突出して設けられている。
【0036】
上記棚板32には後端面に開放した係止溝41が設けられている。そして、上記ブラケット33には、上記棚板32がその係止溝41に上記係合片36を挿入し、後端部の上面を保持片37に係合させるとともに、後端部の下面をアーム部35の先端に当接させ手保持される。
【0037】
上記棚板32が保持されたブラケット33は、その舌片38を上記中間レール部材14の保持溝18に挿入して背板部34の下端を前面パネル19cの前面に当接させることで保持されている。つまり、棚板32が中間レール部材14を介して前面パネル19cに保持される。
【0038】
前面パネル19cに保持された棚板32には図1と図5に鎖線で示す、たとえば物品としての音響機器などの電気機器43が載置される。棚板32に電気機器43を載置した場合、この電気機器43に接続された上述した電気コード44(図7に示す)を外部に導くためのコード収納部材45が上記中間レール部材14を介して上記棚板32の側方に保持される。
【0039】
上記コード収納部材45は、図10(a)、(b)に示すように背面に開放する挿通溝46が長手方向全長にわたって形成されている。さらに、背面には一対の舌片部材47が所定の間隔でねじ止め固定されている。舌片部材47は上記中間レール部材14の保持溝18に挿入される円弧状の舌片47aを有する。
【0040】
したがって、中間レール部材14は舌片部材47の舌片47aを中間レール部材14の保持溝18に挿入することで、上記棚板32の側方に保持することができる。
【0041】
上記電気機器43に接続された電気コード44は、図7に示すように上記コード収納部材45の挿通溝46を通して前面パネル19dの幅方向の一端部に導かれ、ここから前面パネル19dの上端に形成された第1の切り欠き部23を通してこの前面パネル19dの背面側に導かれる。
【0042】
前面パネル19dの背面側に導かれた電気コード44はサイドパネル24の下端部に導かれ、そこから側板25の下端に形成された第2の切り欠き部27を通されて外部に導出され、たとえばコンセントなどに接続されることになる。
【0043】
このような構成の棚装置1によれば、前面パネル19a〜19eのうちの1つ、たとえば19cに棚板32を保持し、この棚板32に電気機器43を載置した場合、この電気機器43に接続された電気コード44は、同じく前面パネル19dに保持されたコード収納部材45の挿通溝46を通されて前面パネル19dの幅方向の一端部に導かれ、その端部に形成された第1の切り欠き部23から背面側に通される。そして、サイドパネル24の下端部に形成された第2の切り欠き部27から外部に導出される。
【0044】
したがって、棚板32に電気機器43を載置した場合、その電気機器43に接続される電気コード44を、前面パネル19a〜19eの前面にほとんど露出させずに外部に導くことができるから、電気コード44が棚装置1の外観を低下させることがないばかりか、清掃の場合などに電気コード44が邪魔になるようなこともない。
【0045】
上記棚装置1は壁面2に受け部材4を取着し、この受け部材4に前面ベースパネル8の背面に設けられた係合部材9を係合させることで、上記前面ベースパネル8を壁面2に保持する。ついで、前面ベースパネル8に中間レール部材14を取り付け、この中間レール部材14に上下端部を係合させることで、前面パネル19a〜19eを保持するようにしている。そして、前面パネル19a〜19eには、上記中間レール部材14を介して棚部材31を保持し、この棚部材31の棚板32に電気機器43を載置することができる。
【0046】
そのため、棚装置1は室内などの壁面2を利用して強固に設置することができるから、床面に単に設置する棚装置に比べて安定性がよく、地震などの際に転倒する虞もない。
【0047】
上記前面ベースパネル8の最下端に設けられる前面ベースパネル8に水準器7を設け、上記受け部材4を壁面2に取付け固定する際、前面ベースパネル8の水準器7を利用して受け部材4を壁面2に水平に取り付けるようにした。
【0048】
このようにして壁面2に受け部材4を水平に取付け、この受け部材4にバックパネル3を保持した後、このバックパネル3の下端に前面ベースパネル8を取り付ける際、水準器7を利用して前面ベースパネル8をバックパネル3に水平に取り付けることができる。
【0049】
上記バックパネル3の前面に複数の前面パネル19a〜19eを保持する際、上記前面ベースパネル8の上端面を基準にして複数の中間レール部材14をバックパネル3の前面に上下方向に所定間隔で設けることになる。
【0050】
そのため、前面ベースパネル8がバックパネル3に対して水平に取付けられれば、この前面ベースパネル8の上端面を基準にして取付けられる複数の中間レール部材14を水平かつ平行に取り付けることができるから、バックパネル3に対して複数の前面パネル19a〜19eを精度よく取り付けることが可能になる。
【0051】
バックパネル3の下端にはアジャスタ12が設けられている。アジャスタ12によって壁面2の受け部材4に保持されたバックパネル3の床面に対する支持高さを調整することができる。
【0052】
バックパネル3の支持高さを調整すれば、前面パネル19a〜19eに設けられた棚部材31などの荷重を、壁面2に設けられた受け部材4と、アジャスタ12を介して床面とに分散したり、床面だけで受けることもできる。したがって、壁面2の強度などに応じて受け部材4に加わる荷重を調整することが可能となる。つまり、受け部材4と係合部材9との係合が外れない範囲でバックパネル3の支持高さを調整することが可能である。
【0053】
上記一実施の形態では前面パネルに棚部材を保持する場合について説明したが、棚部材に代わり、他の部材であってもよい。たとえば、1つ或いは複数のフックが設けられたハンガー部材や薄型テレビを取り付けるための取付け部材などであってもよく、要は上部にレール部材の保持溝に係合する舌片を有し、この舌片を保持溝に係合させたときに背面の下端部が前面パネルに当たる部材であれば、保持することが可能である。
【0054】
前面パネルに部材を保持する際、中間レール部材を使用する例を挙げたが、打ち込みレール部材22を利用してその部材を保持するようにしてもよい。
【0055】
電気機器に接続された電気コードをコード収容部材の挿通溝に通して前面パネルの幅方向の端部に導き、そこから前面パネルに形成された第1の切り欠き部と、サイドパネルの側板に形成された第2の切り欠き部を通して外部に導出したが、コード収容部材を用いずに、電気コードを上記第1、第2の切り欠き部を通して外部に導くようにしてもよい。
【0056】
そのような場合であっても、電気コードを電気機器が設けられた高さから下方へ導いい手コンセントに接続する場合に比べて外部に露出する度合いを少なくすることができる。
【0057】
また、コード収容部材を使用しない場合、電気機器が載置される棚部材を前面パネルの幅方向の端部に設けるようにすれば、電気コードが前面パネルの前面に大きく垂れ下がったり、露出するのを防止することができる。
【0058】
さらに、前面パネルの端部とサイドパネルの側板の下端部に形成する電気コードの挿通部は、切り欠き部に限られず、挿通孔であっても差し支えなく、要は電気コードを外部に導出できる構造であればよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】この一実施の形態を示し、壁面に棚装置を設置した状態の斜視図。
【図2】壁面にバックパネルを取り付けた状態の斜視図。
【図3】壁面に受け部材を取付けるときの斜視図。
【図4】壁面にバックパネルを取り付けた状態の断面図。
【図5】前面パネルに棚部材を取付けた状態を一部想像線で示す断面図。
【図6】バックパネルに取付けられた前面パネルの幅方向の一端部を示す正面図。
【図7】前面パネルのサイドパネルが設けられた幅方向の一端部を示す平面図。
【図8】(a)は高さ方向中途部に打ち込みレール部材が設けられた前面パネルの正面図、(b)は側面図。
【図9】(a)はサイドパネルの内面を示す正面図、(b)は平面図。
【図10】(a)はコード収納部材の内面を示す正面図、(b)は側面図。
【符号の説明】
【0060】
2…壁面、3…バックパネル、4…受け部材、9…係合部材、12…アジャスタ、14…中間レール部材、18…保持溝、22…打ち込みレール部材、23…第1の切り欠き部(導出部)、24…サイドパネル、27…第2の切り欠き部(導出部)、31…棚部材、43…電気機器、44…電気コード、45…コード収納部材、45…挿通溝。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に設けられる棚装置であって、
上記壁面に取付けられるバックパネルと、
このバックパネルに保持固定される前面パネルと、
上記バックパネルと上記前面パネルとの幅方向両端面を覆うサイドカバーと、
溝部を有し、この溝部を上記前面パネルの前面に露出させてこの前面パネルの幅方向全長にわたって設けられたレール部材と、
上記前面パネルの前面で上記レール部材の溝部に係合保持され上面に電気コードが接続される電気機器が載置される棚部材と、
上記電気機器に接続された電気コードを上記前面パネルの幅方向の端部から背面側に通して上記サイドカバーの下端部から外部に導出する挿通部と
を具備したことを特徴とする棚装置。
【請求項2】
上記棚部材の側方で上記レール部材の溝部に係合保持され上記電気機器に接続される電気コードを内部に挿通して上記前面パネルの幅方向の端部に導くコード収納部材が設けられることを特徴とする請求項1記載の棚装置。
【請求項3】
上記挿通部は、上記前面パネルの幅方向の端部に形成された第1の切り欠き部と、上記サイドパネルの下端部に形成された第2の切り欠き部とからなることを特徴とする請求項1記載の棚装置。
【請求項4】
壁面に設けられる棚装置であって、
上記壁面に水平に取付け固定される受け部材と、
背面に上記受け部材に係合する係合部材を有し、この係合部材を上記受け部材に係合させて上記壁面に保持されるバックパネルと、
上記係合部材に保持固定された上記バックパネルの前面下端部に取付け固定される前面ベースパネルと、
上記バックパネルの前面に上下方向に所定間隔で設けられる複数のレール部材と、
上下一対のレール部材に上下端部を係合させて保持される複数の前面パネルと、
上記レール部材に係合保持されるとともに上面に物品が載置される棚部材と
を具備したことを特徴とする棚装置。
【請求項5】
上記前面ベースパネルは水準器を有し、上記受け部材を上記水準器によって上記壁面に水平に取付けてから、上記前面ベースパネルは上記バックパネルの前面下端部に上記水準器によって水平に取付けられることを特徴とする請求項4記載の棚装置。
【請求項6】
上記バックパネルの下端部には、上記係合部材が上記受け部材に係合した状態で、上記バックパネルの床面に対する支持高さを調整するアジャスタが設けられていることを特徴とする請求項4記載の棚装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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