説明

検査装置、検査方法及びプログラム

【課題】検査対象自体の測定データのみで判定閾値を越えたかどうかを把握できるようにする検査装置、検査方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】検査対象の動作に関する動作値を時系列で入力する入力手段と、予め設定された時間毎に、動作値の最小値を固定動作値として検出する検出手段と、固定動作値が、予め設定された閾値を越えるかどうかにより合否を判定する判定手段と、判定の結果及び固定動作値の最大値を、検査結果データとして、予め設定された出力先へ出力する出力手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査対象に関するデータを時系列に取得し、取得したデータを基に検査を行う検査装置、検査方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、検査対象(例えば、機器等)で発生する音や振動の測定値を示す測定データを時系列に入力し、その測定値が予め設定された閾値(判定閾値)を越えたかどうかを判定して、判定結果を取得したり、閾値を越えたときの測定値を検査値として取得したりする検査装置がある。このような検査装置では、測定値が判定閾値を越えた場合を「不合格」と判定し、測定値が判定閾値を越えない場合を「合格」と判定する。しかし、検査中において、意図しないアクシデント(例えば、地震や作業ミス等)により検査対象に衝撃が加わって、異常な測定値を示す測定データが検査装置に入力されてしまうことがある。そのような場合、正常な検査結果(判定結果や検査値)を得るために、アクシデントによる異常な測定値を検査結果に反映させないようにする必要がある。
【0003】
ここで、図7を参照し、本発明に関連する検査装置の例について説明する。図7では、測定データの例を、所定時間内で測定された検査対象の振動量(測定値の一例)を示す振動データとする。また、図7(a)、(b)において、横軸は時間、縦軸は振動量を示している。また、図中の曲線(波形線)は、検査装置に入力される測定データを視覚化したものである。
【0004】
図7(a)は、判定結果が合格である例を示すグラフである。図7(a)に示すように、検査対象に加わった衝撃で生じた振動(以下衝撃振動という。アクシデントの一例)によって、振動量が判定閾値を越えている。よって、本来なら判定結果は不合格となるが、本例では、衝撃振動の振動量を判定結果に反映させない工夫として遅延時間を利用している。すなわち本例では、所定の長さの遅延時間を予め設定しておき、判定閾値を越えた時間が遅延時間内であれば、判定結果に反映させないようにしている。図7(a)において、衝撃振動の振動量は、遅延時間内に収束しているので、判定結果に反映されない。よって、判定結果は合格となる。
【0005】
図7(b)は、判定結果が不合格である例を示すグラフである。図7(b)に示すように、衝撃振動の振動量が収束し、遅延時間を越えても振動量が判定閾値を越えている。よって、検査対象自体の振動量(検査対象自らが発する振動量であり、衝撃振動の振動量を含まない振動量のこと)のみで判定閾値を越えている状態である。この場合、図中のxの時点で、検査装置は不合格と判定する。
【0006】
このように、図7に示す例では、判定閾値に加え、遅延時間という別のパラメータを使用することで、衝撃振動などによる異常な測定値を判定結果に反映させないようにしている。なお、パラメータとして判定閾値と所定時間(所定期間)の両方を利用した検査装置の例は、特許文献1、2に開示されている。また、遅延時間を利用した例は、特許文献3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−308696号公報
【特許文献2】特開2008−20250号公報
【特許文献3】特開平11−326035号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、パラメータとして判定閾値と所定時間の両方を利用した検査装置には、以下のような問題がある。再び図7の例で説明する。例えば図7(a)では、衝撃振動の振動量を判定結果に反映させずに合格と判定できるものの、衝撃振動の振動量が含まれた最大値aが検査値となる。よって、判定結果は合格であるが、検査値は判定閾値を越えるといった矛盾が生じてしまう。従って、検査者にとっては、検査対象自体の振動量のみで判定閾値を越えたかどうかを把握できないという問題があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、検査対象自体の測定データのみで判定閾値を越えたかどうかを把握できるようにする検査装置、検査方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
かかる目的を達成するために、本発明の検査装置は、検査対象の動作に関する動作値を時系列で入力する入力手段と、予め設定された時間毎に、動作値の最小値を固定動作値として検出する検出手段と、固定動作値が、予め設定された閾値を越えるかどうかにより合否を判定する判定手段と、判定の結果及び固定動作値の最大値を、検査結果データとして、予め設定された出力先へ出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
【0011】
本発明の検査方法は、情報処理装置が行う検査方法であって、検査対象の動作に関する動作値を時系列で入力する入力ステップと、予め設定された時間毎に、動作値の最小値を固定動作値として検出する検出ステップと、固定動作値が、予め設定された閾値を越えるかどうかにより合否を判定する判定ステップと、判定の結果及び固定動作値の最大値を、検査結果データとして、予め設定された出力先へ出力する出力ステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
本発明のプログラムは、検査対象の動作に関する動作値を時系列で入力する入力処理と、予め設定された時間毎に、動作値の最小値を固定動作値として検出する検出処理と、固定動作値が、予め設定された閾値を越えるかどうかにより合否を判定する判定処理と、判定の結果及び固定動作値の最大値を、検査結果データとして、予め設定された出力先へ出力する出力処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、検査者が、検査対象自体の測定データのみで判定閾値を越えたかどうかを把握することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る検査装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る検査装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る検査装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る検査装置の固定振動量の例を示すグラフである。
【図5】本発明の一実施形態に係る検査装置の評価時間の例を示すグラフである。
【図6】本発明の一実施形態に係る検査装置の合否判定の各結果を示すグラフである。
【図7】本発明に関連する検査装置の合否判定の各結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下の実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
【0016】
以下に、各図を用いて、本発明の実施形態である検査装置について説明する。なお、本実施形態では、検査装置の一例として、パーソナルコンピュータ(以下PCという)を用いて説明する。なお、検査装置の適用例としては、PCに限られるものではない。また、以下の説明では、検査対象の動作に関する動作値の例として、検査対象の振動量を例とするが、振動に限定されるものではなく、例えば検査対象の音などに関する値でもよい。
【0017】
図1は、本実施形態のPCのハードウェア構成を示す図である。図1に示すように、PC1は、コントローラ11、外部インターフェース12、ユーザインターフェース13、HDD(Hard Disk Drive)14、バスライン15により構成される。また、図1に示すように、PC1は、振動測定器2と接続されている。なお、振動測定器2は、振動センサ3により検知された被検査機器(検査対象の一例)4の振動を測定し、測定した振動値を示す振動データ(測定データの一例)をPC1へ送出する。
【0018】
コントローラ11は、PC1全体の処理を制御する。コントローラ11はその内部構成として、CPU(Central Processing Unit)110、CPU110を制御するプログラム等の固定的なデータを予め格納したROM(Read Only Memory)111、各種データを一時的に記憶するエリアを形成するRAM(Random Access Memory)112、とから構成される。
【0019】
外部インターフェース12は、コントローラ11によって制御され、PC1の外部装置との間で通信(データ入出力)を行う。本実施形態では、PC1は、外部インターフェース12を介して、外部装置の例である振動測定器2と接続されている。
【0020】
ユーザインターフェース13は、コントローラ11から送られた情報の表示を行うとともに、ユーザ(検査装置の操作者、検査者)により入力された情報をコントローラ11に伝えることができる。つまり、ユーザに対する情報の出力(提供)や、ユーザからの指示(情報)入力を行う。なお、ユーザインターフェース13としては、例えば、ディスプレイ(LCTやCRT等)、ポインティングデバイス(マウス、タッチペン等)や、キーボードによって構成可能である。
【0021】
HDD14は、各種データの書き込み、及び、読み出しを行う機能を有する。
【0022】
バスライン15は、コントローラ11と、外部インターフェース12、ユーザインターフェース13、HDD14を電気的に接続している。なお、バスライン15には、アドレスバス、データバス等を利用することができる。
【0023】
なお、本実施形態では、本発明の検査装置の適用例をPCとしているが、PC以外の情報処理装置に適用することも可能である。その場合、図1に示す振動測定器2を内蔵するように構成してもよい。
【0024】
次に、本実施形態のPC1が有する機能を、図2及び図3を用いて説明する。図2は、本実施形態のPC1の機能ブロック図である。図3は、本実施形態のPC1の動作フロー図である。本実施形態のPC1は、図2に示すように、データ入力手段101、固定振動量検出手段102、合否判定手段103、検査結果出力手段104、データ記憶手段105、指示入力手段106を備えており、図3に示すように動作する。
【0025】
指示入力手段106は、PC1を操作するユーザからの各種指示を受け付ける。本実施形態では、指示入力手段106は、検査の開始の指示や、検査に関する設定の指示等を受け付ける。指示入力手段106は、図1に示すユーザインターフェース13により実現される。
【0026】
検査の開始が指示されると、データ入力手段101は、振動測定器2から送出される振動データを入力する(ステップS1)。振動データとは、振動測定器2により時系列で測定された、被検査機器4が発する振動の値(検査対象の動作に関する動作値の一例。ここでは振動量を指す)を示すデータである。データ入力手段101は、予め設定された時間内で実行された測定の結果を示す振動データを入力してもよいし、あるいは、測定中の振動データをリアルタイムで入力してもよい。後者のリアルタイム入力の場合、後述するステップS2以降の動作もリアルタイムで進行する。データ入力手段101は、図1に示す外部インターフェース12により実現される。
【0027】
次に、固定振動量検出手段102は、データ入力手段101から入力された振動データを基に、固定振動量を検出する(ステップS2)。固定振動量(固定動作値の一例)とは、時系列の振動データを予め設定された時間(評価時間)単位で区切り、区切った範囲の振動データが示す振動量の中で、最も小さい値(最小値)を指す。固定振動量検出手段102は、図1に示すコントローラ11により実現される。
【0028】
ここで、図4の例を用いて、固定振動量について具体的に説明する。図中の曲線(波形線)は、入力された振動データを示している。また、図中のTは、検査が行われる時間全体(検査時間)を示している。固定振動量検出手段102は、図4に示すように、振動データが入力される場合、検査時間Tを複数の評価時間に区切る。区切られる評価時間の長さは予め設定されているとするが、予測される衝撃振動が発生してから減衰するまでの時間よりも長くなるようにする。図4では、区切った例を、評価時間t1、t2、t3としている。固定振動量検出手段102は、評価時間t1における振動データが示す振動量の中で最も値の小さい値L1を検出し、検出した最小値L1を固定振動量とする。評価時間t2、t3の場合も同様である。すなわち、固定振動量検出手段102は、評価時間t2、t3それぞれにおける振動データが示す振動量の中で最も値の小さい値L2、L3を検出し、検出した最小値L2、L3を固定振動量とする。よって、固定振動量は、データ入力手段101から入力される振動データが示す振動量の近似値となり、評価時間内に発生・減衰する衝撃振動の影響を受けない値となる。
【0029】
なお、図4の例では、説明簡略のために評価時間の例をt1、t2、t3の3つとしたが、実際には図5に示すように、各評価時間が重複するように細かく区切られる。図5の例では、評価時間t4は、評価時間t1を予め設定された間隔(Δt)分だけずらした時間となっている。固定振動量検出手段102は、各評価時間をΔt分ずらし、互いに重複するようにして区切り、各評価時間において固定振動量を検出する。このように、各評価時間を重複させ、各評価時間において固定振動量を検出するようにすることで、各固定振動量の精度が高くなる。
【0030】
次に、合否判定手段103は、固定振動量検出手段102で検出された各固定振動量と、予め設定された判定閾値とを比較し、各固定振動量が判定閾値を越えるかどうかを判定する(ステップS3)。判定閾値は、予めデータ記憶手段105に登録され、記憶されているものとする。合否判定手段103は、固定振動量が判定閾値を越えた場合を「不合格」と判定し、固定振動量が判定閾値を越えない場合を「合格」と判定する。合否判定手段103は、図1に示すコントローラ11により実現され、データ記憶手段105は、図1に示すHDD14によって実現される。
【0031】
ここで、図6の例を用いて、合否判定について具体的に説明する。図6(a)は、判定結果が合格である場合を示すグラフである。図6(a)のグラフ上には、曲線で示される振動データとは別に、固定振動量が示されている。図6(a)において、合否判定手段103は、固定振動量が判定閾値を越えていないので、判定結果(検査結果の一例)を合格とする。また、合否判定手段103は、検査値(検査結果の一例)として取得する最大値を、衝撃振動による振動量aではなく、各固定振動量のうち最も値が大きい最大固定振動量bとする。
【0032】
図6(b)は、判定結果が不合格である場合を示すグラフである。図6(b)のグラフ上でも、曲線で示される振動データとは別に、固定振動量が示されている。図6(b)において、合否判定手段103は、固定振動量が判定閾値を越えているので、図中のxの時点で判定結果(検査結果の一例)を不合格とする。図6(b)に示すxと、図7(b)に示すxとは同等のタイミングとなる。また、合否判定手段103は、検査値(検査結果の一例)として取得する最大値を、衝撃振動による振動量aではなく、各固定振動量のうち最も値が大きい最大固定振動量bとする。
【0033】
次に、検査結果出力手段104は、例えば図6(a)又は図6(b)のグラフなどの、検査結果(判定結果及び検査値)を示す検査結果データを出力する(ステップS4)。この検査結果データの出力としては、予めなされるユーザの設定に従って、PC1内部への出力及びPC1外部への出力のうち少なくとも一つが行われるものとする。PC1内部の出力の例としては、画面表示や記憶媒体への格納などが挙げられる。この記憶媒体はデータ記憶手段105であり、図1に示すHDD14によって実現される。一方、PC1外部の出力の例としては、PC1の外部装置(例えば、表示装置、プリンタ装置、外付けメモリ、サーバ装置など)に対する検査結果データの送信などが挙げられる。検査結果出力手段104は、図1に示すコントローラ11、ユーザインターフェース13(内部出力の場合)、外部インターフェース14(外部出力の場合)によって実現される。
【0034】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザは、固定振動量を用いることにより、衝撃振動の振動量の影響を受けることなく、被検査機器4自体の振動データのみで判定閾値を越えたかどうかを把握することができる。
【0035】
また、本実施形態によれば、検査値として、衝撃振動による最大振動量aではなく、固定振動量の中の最大固定振動量bを取得できる。よって、取得した検査値を、判定閾値の見直し、再設定などに活用できる。
【0036】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変形が可能である。
【0037】
例えば、上述した実施形態における動作は、ハードウェア、または、ソフトウェア、あるいは、両者の複合構成によって実行することも可能である。
【0038】
ソフトウェアによる処理を実行する場合には、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ内のメモリにインストールして実行させてもよい。あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させてもよい。
【0039】
例えば、プログラムは、記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことが可能である。あるいは、プログラムは、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的、あるいは、永続的に格納(記録)しておくことが可能である。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することが可能である。
【0040】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送してもよい。または、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送してもよい。コンピュータでは、転送されてきたプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることが可能である。
【0041】
また、上記実施形態で説明した処理動作に従って時系列的に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力、あるいは、必要に応じて並列的にあるいは個別に実行するように構築することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、対象から得られる時系列のデータを基に処理を行う装置・機器、システム、方法、プログラム全般に適用できる。
【符号の説明】
【0043】
1 PC
2 振動測定器
3 振動センサ
4 被検査機器
11 コントローラ
12 外部インターフェース
13 ユーザインターフェース
14 HDD
15 バスライン
101 データ入力手段
102 固定振動量検出手段
103 合否判定手段
104 検査結果出力手段
105 データ記憶手段
106 指示入力手段
110 CPU
111 ROM
112 RAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査対象の動作に関する動作値を時系列で入力する入力手段と、
予め設定された時間毎に、前記動作値の最小値を固定動作値として検出する検出手段と、
前記固定動作値が、予め設定された閾値を越えるかどうかにより合否を判定する判定手段と、
前記判定の結果及び前記固定動作値の最大値を、検査結果データとして、予め設定された出力先へ出力する出力手段と、
を有することを特徴とする検査装置。
【請求項2】
前記入力手段は、
前記動作値の測定が終了した後で前記動作値を入力する、又は、前記動作値の測定中にリアルタイムで前記動作値を入力することを特徴とする請求項1記載の検査装置。
【請求項3】
前記検出手段は、
前記予め設定された時間を所定間隔でずらして互いに重複させ、前記ずらした時間毎に前記固定動作値を検出することを特徴とする請求項1又は2記載の検査装置。
【請求項4】
前記判定手段は、
前記固定動作値が前記閾値を越えた場合、前記判定の結果を不合格とし、
前記固定動作値が前記閾値を越えない場合、前記判定の結果を合格とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項5】
前記出力手段は、
前記検査結果データを、前記検査装置内部における予め設定された出力先、及び、前記検査装置外部における予め設定された出力先のうち、少なくとも一つに出力することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の検査装置。
【請求項6】
情報処理装置が行う検査方法であって、
検査対象の動作に関する動作値を時系列で入力する入力ステップと、
予め設定された時間毎に、前記動作値の最小値を固定動作値として検出する検出ステップと、
前記固定動作値が、予め設定された閾値を越えるかどうかにより合否を判定する判定ステップと、
前記判定の結果及び前記固定動作値の最大値を、検査結果データとして、予め設定された出力先へ出力する出力ステップと、
を有することを特徴とする検査方法。
【請求項7】
検査対象の動作に関する動作値を時系列で入力する入力処理と、
予め設定された時間毎に、前記動作値の最小値を固定動作値として検出する検出処理と、
前記固定動作値が、予め設定された閾値を越えるかどうかにより合否を判定する判定処理と、
前記判定の結果及び前記固定動作値の最大値を、検査結果データとして、予め設定された出力先へ出力する出力処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−230445(P2010−230445A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−77558(P2009−77558)
【出願日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【出願人】(302069930)NECパーソナルプロダクツ株式会社 (738)
【Fターム(参考)】