説明

検索計画導出方法、装置、プログラム、検索計画導出プログラムを記録した記録媒体

【課題】 各検索サービスの仕様書等を利用者が調査することなく複数の検索サービスを用いた検索の計画を導出する検索計画導出方法を提供する。
【解決手段】 検索サービス提供装置200の仕様情報を予め記憶しておき、検索開始時及び検索終了時における検索項目の状態情報を導出し検索開始時の状態情報を起点として、一の状態情報に対して前記仕様情報に基づいた当該検索を実行した場合の実行後の状態情報を再帰的に導出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された問い合わせ情報に対して、自身のコンピュータやネットワークを介して接続した他のコンピュータが提供している複数の検索サービスに対して検索処理依頼をする際に、その検索処理依頼の計画を導出する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の検索サービスを利用して互いに関連を持つ複数の情報の検索を行う際、特定の検索の結果が他の検索で必要となる場合には、実際の検索処理に先立って、利用する検索サービスの順序を調査する必要があった。このため、利用者は検索サービスの仕様書等の調査に多大な手間や時間を要していた。
【0003】
そこで、利用者が仕様書等の調査をする必要性をなくすために、特定のコンピュータが仮想的な検索サービスを利用者に提供し、その検索サービスへの問い合わせを、他の複数の検索サービスへの事前に調査した順序に基づく問い合わせに置き換え、その検索結果を合成して提供する方法が提案されている。一例としてリレーショナルデータベースでは、複数のデータベースへの問い合わせの結果を一つの表としてみせるビューを作成することで、利用者に仮想的な検索サービスの提供を実現している。
【特許文献1】特開2002−149648号公報
【特許文献2】特開2003−323443号公報
【非特許文献1】Oliver M. Duschka、他1名、「情報収集に対する再帰的計画(Recursive Plans for Information Gathering)」、Proc Int Jt Conf Artif Intell、1997年、VOL.15th,NO.Vol.1 参20 p.778−784 電気工学編
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来の方法では、検索サービスの実行順序を事前に調査する必要があり、各検索サービスとその相互の関係が複雑化するにつれこの調査は困難ものとなっていた。また、事前に調査がなされていない検索を利用者に提供することができず利便性が低下するという問題もあった。さらに、ある検索サービスの仕様が変更されると全ての検索手順について影響を調査し、影響がある場合は再度検索手順について考察を行う必要があるためシステムの柔軟性が低下する、という問題点があった。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各検索サービスの仕様書等を利用者が調査することなく複数の検索サービスを用いた検索の計画を導出する検索計画導出方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、コンピュータが、入力された問い合わせ情報に対して複数の検索サービス提供手段へ検索処理を依頼するに先だって、各検索サービス提供手段への検索処理依頼の計画を導出する検索計画導出方法において、該コンピュータは、検索サービス提供手段における検索仕様情報を各検索サービスごとに仕様情報記憶手段に予め記憶しておく。
【0007】
そして、コンピュータは、前記問い合わせ情報から検索開始時及び検索終了時における検索項目の状態情報を導出して状態情報記憶手段に記憶し、状態情報記憶手段に記憶されている検索開始時の状態情報を起点として、一の状態情報に対して前記仕様情報記憶手段に記憶されている検索仕様情報に基づいた当該検索を実行した場合の実行後の状態情報を導出するとともに状態情報記憶手段に蓄積する処理を、検索終了時の状態情報と一致した状態情報が導出されるまで再帰的に繰り返し実行し、再帰的に導出された検索開始時から検索終了時までの状態情報の列から検索処理依頼の計画を導出する。
【0008】
本発明によれば、検索サービス提供手段における検索仕様情報を各検索サービスごとに仕様情報記憶手段に予め記憶しておくことにより、問い合わせ情報に最適な検索計画を得られる。
【0009】
前記状態情報の好適な態様の一例としては、少なくとも検索項目が既知であるか又は未知であるかの情報を含むものが挙げられる。また、前記検索仕様情報の一例としては、検索時において検索条件となる項目と該項目についての入力条件を表す状態情報との組、及び、検索結果の項目と該項目についての出力条件を表す状態情報との組を含むものが挙げられる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように本発明によれば、検索サービス提供手段における検索仕様情報を各検索サービスごとに仕様情報記憶手段に予め記憶しておくことにより、問い合わせ情報に最適な検索計画を得られる。したがって、利用者等が各検索サービス提供手段の仕様書等を調査する必要がなく利便性が向上する。また、検索サービス提供手段の仕様が変更になった場合や、利用する検索サービス提供手段の追加・削減があった場合でも、当該検索サービス提供手段の仕様情報を記憶させるだけで対応できるので柔軟性の高いシステムを構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る検索計画導出を利用した情報検索システムのシステム構成図である。
【0012】
この情報検索システムは、図1に示すように、検索装置100と、情報検索サービスを提供する複数の検索サービス提供装置200とがネットワーク300を介して接続されている。検索装置100は、利用者Uから問い合わせ情報を受け取り、複数のサービス提供装置200を用いて検索処理を実行して検索結果を利用者に返すサービスを提供する。ここで、各サービス提供装置200は、それぞれ互いに関連する異なる情報の検索サービスを提供する。例えば、あるサービス提供装置200では氏名に関する検索サービスを提供し、あるサービス提供装置200では住所に関する検索サービスを提供し、あるサービス提供装置200では電話番号に関する検索サービスを提供する。検索装置100は、利用者Uからの問い合わせ情報に応じて、各サービス提供装置200から取得した検索結果情報を統合して利用者Uに返す。利用者Uへのサービスの提供は、図1に示すように、検索装置100が利用者に直接提供してもよいし、クライアント端末400を用いてネットワーク300を介して提供してもよい。なお、各装置は、コンピュータにプログラムをインストールすることにより実装される。
【0013】
図2に検索装置100の機能ブロック図を示す。検索装置100は、図2に示すように、利用者Uから直接又はネットワーク300を介して問い合わせ情報を入力するとともに検索結果を利用者Uに返す検索情報入出力部110と、問い合わせ情報から検索計画を導出する検索計画導出部120と、導出された検索計画に基づき各検索サービス提供装置200を用いて実際に検索を実行する検索計画実行部130とを備えている。本発明の特徴的な点は検索計画導出部120にあり、他の点については従来のものと同様である。以下、検索計画導出部120の詳細について説明する。
【0014】
図3に検索計画導出部の機能ブロック図を示す。検索計画導出部120は、図3に示すように、検索サービス仕様記述(後述する)を入力する検索サービス仕様記述入力部121と、入力された検索サービス仕様記述を蓄積する検索サービス仕様記述蓄積部122と、検索条件を入力する検索条件入力部123と、入力された検索条件及び検索の状態表現(後述する)を蓄積する状態表現蓄積部124と、入力された検索条件又は導出された状態表現から検索サービス仕様記述蓄積部122に蓄積された検索サービス仕様記述を用いて検索サービスの実行可能性と検索実行後の状態表現を導出する状態表現導出部125と、導出された状態表現が検索終了条件を満たすかを判定する検索終了判定部126と、検索終了時にその状態表現に至る状態表現のリストから検索計画(検索手順)を出力する検索計画出力部127とを備えている。
【0015】
図4〜図6は、上記の情報検索サービスに対応して検索サービス仕様記述入力部121に入力する検索サービス仕様記述の例を示す。この仕様記述は、検索手順の名称と、入力条件部と、出力条件部とを備えている。入力条件部及び出力条件部は、情報の名称とその状態の名称の組によって構成される。各名称は各装置間で合意が取られている。
【0016】
図4〜図6の例では、検索手順の名称として「氏名コード検索」、「住所検索」、情報の名称として「氏名」、「氏名コード」、「住所」が用いられている。各情報の状態としては「未知」、「既知」が用いられる。
【0017】
図4の例では、「氏名コード検索」という検索サービスが氏名を受け取って対応する氏名コードを返すとき、入力条件として氏名が「既知」であり氏名コードが「未知」である場合にこの検索サービスが開始でき、その結果、氏名コードを「既知」の状態に変化させることを示している。
【0018】
図5の例では、「住所検索」という検索サービスが氏名コードを受け取って対応する住所を返すとき、入力条件として氏名コードが「既知」であり住所が「未知」である場合にこの検索サービスが開始でき、その結果住所を「既知」の状態に変化させることを示している。
【0019】
図6の例では、「電話番号検索」という検索サービスが氏名コードを受け取って対応する電話番号を返すとき、入力条件として氏名コードが「既知」であり電話番号が「未知」である場合にこの検索サービスを開始でき、その結果電話番号を「既知」の状態に変化させることを示している。
【0020】
図7及び図8に本実施の形態で用いる状態表現の一例を示す。この状態表現は、検索計画を導出するにあたって各検索段階での情報(情報項目)とその状態の組を表現した情報である。この状態表現は、検索サービスを用いて検索を行うとした場合、前記仕様記述に応じて変化する。したがって、検索計画の導出とは検索の初期条件に対応する状態表現から、検索の終了条件に対応する状態表現へのパスを発見することになる。
【0021】
図7及び図8の例は、ある氏名をキーとして氏名コード,住所,電話番号を問い合わせる問い合わせ情報があった場合の、検索初期条件及び検索終了条件に対応する状態表現である。これらの検索条件(検索要求)は、検索条件入力部123から入力される。図7に示すように、初期条件の状態表現は、検索開始時には氏名が「既知」、それ以外の情報が「未知」であることを示している。また、図8に示すように、終了条件の状態表現は、氏名、氏名コード、住所、電話番号が「既知」となったとき、この検索は要求を満たし終了することを示している。
【0022】
状態表現導出部125は、検索条件入力部123から入力された初期条件の状態表現及び自身により導出した状態表現を状態表現蓄積部124から取り出し、取り出した状態表現に対して、検索サービス仕様記述蓄積部122に蓄積されている仕様記述に基づいて該仕様記述に係る検索を実施した後の状態表現を導出し、状態表現蓄積部124に蓄積する。この処理は、初期条件の状態表現を起点として終了条件の状態表現が導出されるまで再帰的に行う。以下に、状態表現の導出遷移の一例を示す。
【0023】
図9は、図7で例示した初期条件に対して図4の仕様記述内容を適用した例を示している。図9の例では、状態表現導出部125は、検索条件入力部123から入力された初期条件の状態表現を状態表現蓄積部124から取り出し、検索サービス仕様記述蓄積部122から「氏名コード検索」として図3の記述内容を取り出した上で、初期条件の状態表現に対して「氏名コード検索」を行った後の状態表現を導出している。
【0024】
一方、図10は、状態表現導出部125は、検索条件入力部123から入力された図7に例示する初期条件の状態表現を状態表現蓄積部124から取り出し、検索サービス仕様記述蓄積部122から「住所検索」として図5の記述内容を取り出したが、この初期条件の状態表現に対しては「住所検索」を行うことができないことを示している。
【0025】
図11の例では、状態表現導出部125は、図9において導出され状態表現蓄積部124に蓄積された状態表現を状態表現蓄積部124から取り出し、検索サービス仕様記述蓄積部122から「住所検索」として図5の記述内容を取り出した上で、取り出した状態表現に対して「住所検索」を行った後の状態表現を導出している。
【0026】
図12の例では、状態表現導出部125は図11において導出され状態表現蓄積部124に蓄積された状態表現を状態表現蓄積部124から取り出し、検索サービス仕様記述蓄積部122から「電話番号検索」として図6の記述内容を取り出した上で、取り出した状態表現に対して「住所検索」を行った後の状態表現を導出している。ここで、導出した状態表現は、図8において検索の終了条件の状態表現と一致しており、検索終了判定部126はこの一致を判断し、検索の終了を判定する。
【0027】
図13は、図7によって与えられた初期条件の状態表現から図9,図10,図11と同様の動作を行った後の全ての状態表現を示している。図13の例では、2つの状態表現が図8において検索終了条件の状態表現を取っており、検索の終了と判定されていることを示している。
【0028】
図14は、図12で導出された状態表現の遷移のための検索結果を列挙したものの一例を示している。これは本検索を実行するための検索手順(検索計画)の1つを示している。
【0029】
次に、検索計画導出部120の動作について図15〜図17のフローチャートを参照して説明する。まず、検索計画導出部120の全体動作について図16を参照して説明する。
【0030】
検索計画導出部120は、検索サービス仕様記述入力部121から検索サービス仕様記述の入力を行い、検索サービス仕様記述蓄積部122に蓄積する(ステップS1)。このステップは利用者からの問い合わせに先立って予め実施しておく。そして、利用者からの問い合わせに応じて該問い合わせ情報に基づき検索条件入力部123によって入力された検索の初期条件および終了条件としての状態表現を状態表現蓄積部124に入力する(ステップS2)。
【0031】
次に、状態表現導出部125が、状態表現蓄積部124に蓄積された状態表現に対して検索サービス仕様記述蓄積部122に蓄積された検索サービス仕様を用いて検索サービスの実行可能性および実行後の状態表現の導出を再帰的に行う(ステップS3)。そして、検索終了判定部126が、前記ステップS3において導出された状態表現と前記ステップS2で蓄積された検索終了条件の状態表現とが一致しているかを判定し、一致している場合には検索計画出力部127によって検索計画(検索手順)を出力し、処理を終了する(ステップS4)。
【0032】
次に、前記ステップS3において、状態表現導出部125が状態表現蓄積部124から取り出した状態表現に対して、検索サービス仕様記述蓄積部122から取得した1つの検索条件に対する検索実行可能性および検索後の状態表現の蓄積を行う際の動作を図16を参照して説明する。
【0033】
状態表現導出部125は、検索サービス仕様記述蓄積部122から検索サービス仕様記述を1つ取得し(ステップS11)、検索サービス仕様記述の入力条件を用いて検索実行可能性を判定する(ステップS12)。実行が可能であった場合には、検索サービス仕様記述の出力条件を用いて、検索実行後の状態表現を導出し(ステップS13)、導出した状態表現を状態表現蓄積部124に蓄積して終了する(ステップS14)。なお、このとき状態表現とともに、どの検索サービス仕様記述を適用したかという情報を蓄積しておく。
【0034】
図17に前記ステップS4における、検索終了判定部126による検索終了判定動作のフローチャートを示す。検索終了判定部126は、導出された全ての状態表現に対し、検索条件入力部123から入力された検索の終了条件の状態表現を取り出し(ステップS21)、検索終了条件の状態表現と導出された状態表現とを比較し、一致を判定する(ステップS22)。ここで検索終了条件の状態表現と導出された状態表現とが一致した場合、検索終了と判定してステップS23にすすむ。ステップS23では、状態表現蓄積部124から、ステップS22で一致と判定された状態表現に至るまでの各状態表現を取り出し、それぞれの状態表現間で行われた検索サービスの列を出力することで、検索順序(検索計画)の導出を行う。
【0035】
以上のように本発明に係る情報検索システムでは、検索サービス提供装置200における検索サービス仕様記述を各検索サービス提供装置200ごとに検索サービス仕様記述蓄積部122に予め記憶しておくことにより、問い合わせ情報に対する最適な検索計画を得られる。したがって、利用者等が各検索サービスの仕様書等を調査する必要がなく利便性が向上する。また、検索サービスの仕様が変更になった場合や、利用する検索サービス提供装置200の追加・削減があった場合でも、当該検索サービス提供装置200の仕様情報を記憶させるだけで対応できるので柔軟性の高いシステムを構築できる。
【0036】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、上記実施の形態は例示的なものであり、本発明はこれに限定されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲に示されており、この特許請求の範囲の意味に入る全ての変形例は本発明に含まれるものである。
【0037】
例えば、上記実施の形態では、検索サービス提供装置200と検索装置100とは異なる装置として構成したが、1つのコンピュータ上に両装置を実装するようにしてもよい。
【0038】
また、上記実施の形態では、利用者からの問い合わせの度に検索計画を導出していたが、同種の問い合わせが連続する場合などには予め検索計画を導出しておき、この検索計画を用いて検索を行うようにしてもよい。すなわち、検索計画の導出をシステム設計時及び変更時にのみ行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】情報検索システムのシステム構成図
【図2】検索装置の機能ブロック図
【図3】検索計画導出部の機能ブロック図
【図4】検索サービス仕様記述の一例を説明する図
【図5】検索サービス仕様記述の一例を説明する図
【図6】検索サービス仕様記述の一例を説明する図
【図7】状態表現の一例を説明する図
【図8】状態表現の一例を説明する図
【図9】状態表現の遷移の一例を説明する図
【図10】状態表現の遷移の一例を説明する図
【図11】状態表現の遷移の一例を説明する図
【図12】状態表現の遷移の一例を説明する図
【図13】状態表現の遷移の一例を説明する図
【図14】検索手順の一例を説明する図
【図15】検索計画導出部の動作を説明するフローチャート
【図16】検索計画導出部の動作を説明するフローチャート
【図17】検索計画導出部の動作を説明するフローチャート
【符号の説明】
【0040】
100…検索装置、110…検索情報入出力部、120…検索計画導出部、121…検索サービス仕様記述入力部、122…検索サービス仕様記述、123…検索条件入力部、124…状態表現蓄積部、125…状態表現導出部、126…検索終了判定部、127…検索計画出力部、130…検索計画実行部、200…検索サービス提供装置、300…ネットワーク、400…クライアント端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、入力された問い合わせ情報に対して複数の検索サービス提供手段へ検索処理を依頼するに先だって、各検索サービス提供手段への検索処理依頼の計画を導出する検索計画導出方法において、
検索サービス提供手段における検索仕様情報を各検索サービスごとに仕様情報記憶手段に予め記憶しておき、
前記問い合わせ情報から検索開始時及び検索終了時における検索項目の状態情報を導出して状態情報記憶手段に記憶し、
状態情報記憶手段に記憶されている検索開始時の状態情報を起点として、一の状態情報に対して前記仕様情報記憶手段に記憶されている検索仕様情報に基づいた当該検索を実行した場合の実行後の状態情報を導出するとともに状態情報記憶手段に蓄積する処理を、検索終了時の状態情報と一致した状態情報が導出されるまで再帰的に繰り返し実行し、
再帰的に導出された検索開始時から検索終了時までの状態情報の列から検索処理依頼の計画を導出する
ことを特徴とする検索計画導出方法。
【請求項2】
前記状態情報は少なくとも検索項目が既知であるか又は未知であるかの情報を含む
ことを特徴とする請求項1記載の検索計画導出方法。
【請求項3】
前記検索仕様情報は、検索時において検索条件となる項目と該項目についての入力条件を表す状態情報との組、及び、検索結果の項目と該項目についての出力条件を表す状態情報との組を含む
ことを特徴とする請求項1記載の検索計画導出方法。
【請求項4】
入力された問い合わせ情報に対して複数の検索サービス提供手段へ検索処理を依頼するに先だって、各検索サービス提供手段への検索処理依頼の計画を導出する検索計画導出装置において、
検索サービス提供手段における検索仕様情報を各検索サービスごとに予め記憶した仕様情報記憶手段と、
前記問い合わせ情報から検索開始時及び検索終了時における検索項目の状態情報を導出して記憶した状態情報記憶手段と、
状態情報記憶手段に記憶されている検索開始時の状態情報を起点として、一の状態情報に対して前記仕様情報記憶手段に記憶されている検索仕様情報に基づいた当該検索を実行した場合の実行後の状態情報を導出するとともに状態情報記憶手段に蓄積する処理を、検索終了時の状態情報と一致した状態情報が導出されるまで再帰的に繰り返し実行し、再帰的に導出された検索開始時から検索終了時までの状態情報の列から検索処理依頼の計画を導出する導出手段とを備えた
ことを特徴とする検索計画導出装置。
【請求項5】
入力された問い合わせ情報に対して複数の検索サービス提供手段へ検索処理を依頼するに先だって、各検索サービス提供手段への検索処理依頼の計画を導出する検索計画導出装置を実現するプログラムであって、
コンピュータを、
検索サービス提供手段における検索仕様情報を各検索サービスごとに予め記憶した仕様情報記憶手段と、
前記問い合わせ情報から検索開始時及び検索終了時における検索項目の状態情報を導出して記憶した状態情報記憶手段と、
状態情報記憶手段に記憶されている検索開始時の状態情報を起点として、一の状態情報に対して前記仕様情報記憶手段に記憶されている検索仕様情報に基づいた当該検索を実行した場合の実行後の状態情報を導出するとともに状態情報記憶手段に蓄積する処理を、検索終了時の状態情報と一致した状態情報が導出されるまで再帰的に繰り返し実行し、再帰的に導出された検索開始時から検索終了時までの状態情報の列から検索処理依頼の計画を導出する導出手段として機能させる
ことを特徴とする検索計画導出プログラム。
【請求項6】
請求項5記載の検索計画導出プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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