説明

構成部品冷却システム

構成部品冷却システム10が、発熱デバイス12を収容するように構成される構成部品タンク14を備える。構成部品タンクは、第1の圧力P及び第1の温度Tにあるサブクール液体16で少なくとも部分的に満たされる。極低温システム24が、構成部品タンクを実質的に第1の温度に保持する。極低温システムは、構成部品タンクの少なくとも一部と熱的に結合される熱交換システム26を備える。熱交換システムは、第2の圧力P及び実質的に第1の温度にある第2の飽和液28で少なくとも部分的に満たされる。クライオスタットタンク30が、熱交換システムと流体連通され、熱交換システムとクライオスタットタンクの間で第2の飽和液がポンプレスで流動できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は冷却システムに関し、より詳細には、高温超伝導体(High Temperature Superconductor:HTS)デバイス、特にHTS故障電流限流器(Fault Current Limiter:FCL)のための極低温冷却システムに関する。
【0002】
[関連出願]
本出願は、2008年3月31日に出願された米国特許出願第12/059,951号に対する優先権を主張し、その特許出願の開示全体が参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
高温超伝導体を用いて、配電システム内の故障電流を制御又は限流する超伝導FCLを構成することができる。システム内の故障電流によって衝撃的な加熱が引き起こされ、それを故障電流限流器が受けているときであっても、FCL内のHTS巻線を、HTSが超伝導状態において動作するために必要とされる極低温に保持するために、多くの場合に、極低温冷却システム(たとえば、伝導冷却システム、飽和窒素冷却システム、及びヘリウムガスを用いるサブクール窒素冷却システム)が用いられる。
【0004】
残念なことに、伝導冷却システムは適応性のある動作温度を有するが、回復時間が遅いという難点がある。さらに、飽和窒素冷却システムはより速い回復時間を有するが、動作温度が決まっているという難点がある。さらに、サブクール窒素冷却システム(ヘリウムガスを用いる)はより速い回復時間及び適応性のある動作温度を有するが、典型的には、障害中に液体窒素が排出される。
【発明の概要】
【0005】
第1の実施態様では、構成部品冷却システムが、発熱デバイスを収容するように構成される構成部品タンクを備える。構成部品タンクは、第1の圧力及び第1の温度にあるサブクール液体で少なくとも部分的に満たされる。極低温システムが、構成部品タンクを実質的に第1の温度に保持する。極低温システムは、構成部品タンクの少なくとも一部と熱的に結合される熱交換システムを備える。熱交換システムは、第2の圧力及び実質的に第1の温度にある第2の飽和液で少なくとも部分的に満たされる。クライオスタットタンクが、熱交換システムと流体連通され、熱交換システムとクライオスタットタンクの間で第2の飽和液がポンプレスで流動できるようにする。
【0006】
以下の特徴の1つ又は複数が含まれ得る。バッファタンクが、第2の温度にある第1の飽和液で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。バッファタンクは、構成部品タンクとの間で液体がポンプレスで流動できるようにするために、構成部品タンクと流体連通されることができる。
【0007】
加熱システムが、構成部品タンク内の第1の圧力を保持するために、バッファタンク内の第1の飽和液を加熱するように構成される場合がある。第1の飽和液及び第2の飽和液は飽和液体窒素であり得る。
【0008】
熱交換システムは、構成部品タンク内に配置される熱交換器デバイスを含む場合がある。熱交換器デバイスは、その中を第2の飽和液が通り抜ける1つ又は複数のチューブアセンブリを含む場合がある。熱交換器デバイスは、その中を1つ又は複数のチューブアセンブリが通り抜ける熱伝導体を含む場合がある。
【0009】
熱交換システムは、構成部品タンク外に配置される熱交換器デバイスを含む場合がある。熱交換器デバイスは、構成部品タンクの少なくとも一部を封入する冷却タンクであり得る。
【0010】
極低温システムは、クライオスタットタンク内に配置され、第2の飽和液を実質的に第1の温度に保持するように構成されるクライオスタットを備える場合がある。発熱デバイスは故障電流限流器デバイスであり得る。サブクール液体はサブクール液体窒素であり得る。第2の温度は第1の温度よりも高い場合がある。第2の圧力は第1の圧力よりも低い場合がある。
【0011】
別の態様において、構成部品冷却システムが、故障電流限流器デバイスを収容するように構成される構成部品タンクを備える。構成部品タンクは、第1の圧力及び第1の温度にあるサブクール液体で少なくとも部分的に満たされるように構成される。バッファタンクが、第2の温度にある第1の飽和液で少なくとも部分的に満たされるように構成される。バッファタンクは、構成部品タンクとの間で液体がポンプレスで流動できるようにするために、構成部品タンクと流体連通される。極低温システムが、構成部品タンクを実質的に第1の温度に保持する。極低温システムは、構成部品タンクの少なくとも一部と熱的に結合される熱交換システムを含む。熱交換システムは、第2の圧力及び実質的に第1の温度にある第2の飽和液で少なくとも部分的に満たされる。クライオスタットタンクが、熱交換システムとの間で第2の飽和液がポンプレスで流動できるようにするために、熱交換システムと流体連通される。加熱システムが、構成部品タンク内の第1の圧力を保持するために、バッファタンク内の第1の飽和液を加熱するように構成される。
【0012】
以下の特徴の1つ又は複数が含まれ得る。熱交換システムは、構成部品タンク内に配置される熱交換器デバイスであり得る。熱交換システムは、構成部品タンクの少なくとも一部を封入する熱交換器デバイスであり得る。極低温システムは、クライオスタットタンク内に配置され、第2の飽和液を実質的に第1の温度に保持するように構成されるクライオスタットを備える場合がある。サブクール液体、第1の飽和液及び第2の飽和液は液体窒素であり得る。
【0013】
別の態様において、構成部品冷却システムが、発熱デバイスを収容するように構成される構成部品タンクを備える。構成部品タンクは、第1の圧力及び第1の温度にあるサブクール液体で少なくとも部分的に満たされるように構成される。バッファタンクが、第2の温度にある第1の飽和液で少なくとも部分的に満たされるように構成される。バッファタンクは、構成部品タンクとの間で液体がポンプレスで流動できるようにするために、構成部品タンクと流体連通される。極低温システムが、構成部品タンクを実質的に第1の温度に保持する。極低温システムは、構成部品タンクの少なくとも一部と熱的に結合される熱交換システムを備える。熱交換システムは、第2の圧力及び実質的に第1の温度にある第2の飽和液で少なくとも部分的に満たされる。クライオスタットタンクが、熱交換システムとの間で第2の飽和液がポンプレスで流動できるようにするために、熱交換システムと流体連通される。クライオスタットが、クライオスタットタンク内に配置され、第2の飽和液を実質的に第1の温度に保持するように構成される。
【0014】
1つ又は複数の実施態様の詳細が添付の図面及び以下の説明において記述される。他の特徴及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】構成部品冷却システムの概略図である。
【図2】図1の構成部品冷却システムの代替の実施形態の概略図である。
【図3】図1の構成部品冷却システムの別の代替の実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1を参照すると、発熱デバイス12によって生成される熱エネルギーを吸収するための構成部品冷却システム10が示される。発熱デバイス12の例は、限定はしないが、HTS故障電流限流器、抵抗性電気デバイス、及び発熱機械デバイスを含む場合がある。故障電流限流器は、電気システム内のサージ電流の振幅を低減するデバイスであり、たとえば、サージ電流は、電力網の種々の部分への電圧の供給/遮断、電力網内の電気的/機械的障害、落雷、及び風水害に起因して生じる場合がある。
【0017】
故障電流限流器は、超伝導テープ又はワイヤを用いて構成される場合がある。故障電流限流器を設計するとき、通常の電流負荷がかけられるときには故障電流限流器のインピーダンスを無視することができるように、超伝導巻線(高温又は低温超伝導体材料から形成される巻線等)が構成される場合がある。しかしながら、故障電流負荷を受けるとき、超伝導テープが超伝導状態から非超伝導すなわち「常伝導」状態に転移するのに応じて、超伝導巻線のインピーダンスは劇的に増加する場合がある。この転移が生じるとき、テープの抵抗は0から有意な抵抗レベルに移行するので、故障電流が限流される。当然、この転移が生じるとき、結果として、故障電流限流器が故障電流のエネルギーのかなりの部分を吸収するようになる。このように故障電流限流器によってエネルギーが吸収される結果として、故障電流限流器が大量の熱エネルギーを発生する場合があり、その熱エネルギーを構成部品冷却システム10によって吸収することができる。気泡が形成されると、結果としてシステム内に絶縁破壊が生じるおそれがあるので、気泡を形成する液体窒素を用いることなく熱エネルギーが吸収されなければならない。
【0018】
低温超伝導体材料の例は、ニオブ−ジルコニウム;モリブデン−チタン及びニオブ−スズを含む。高温超伝導体材料の例は、タリウム−バリウム−カルシウム−銅酸化物;ビスマス−ストロンチウム−カルシウム−銅酸化物;水銀−バリウム−カルシウム−銅酸化物;イットリウム−バリウム−銅酸化物;又はMgB二ホウ化マグネシウム化合物のうちのいずれかを含む。
【0019】
構成部品冷却システム10は、発熱デバイス12を収容するように構成される構成部品タンク14を備える場合がある。構成部品タンク14は、サブクール液体16で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。サブクール液体16の例は、限定はしないが、サブクール液体窒素を含む場合がある。
【0020】
構成部品冷却システム10は、バッファタンク18を備える場合があり、バッファタンク18は、飽和液20で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。飽和液20の例は、限定はしないが、飽和液体窒素を含む場合がある。バッファタンク18は構成部品タンク14と流体連通する場合があり、それにより、障害の発生時に又は回復時間中に、タンク14と18との間で液体(たとえば、サブクール液体16及び飽和液20)がポンプレスで流動できるようにする。たとえば、1つ又は複数のパイプ/チューブアセンブリ(たとえば、パイプ/チューブアセンブリ22)が構成部品タンク14及びバッファタンク18を結合することができる。本開示において用いられるときに、液体のポンプレス流動は、任意の機械的なポンプアセンブリを用いることなく、液体が流動することと定義することができる。
【0021】
超伝導体材料は、低い温度(たとえば、YBCO超伝導体の場合には90ケルビン未満)において動作するときにのみ超伝導特性を達成するので、構成部品冷却システム10は、構成部品タンク14(それゆえ、構成部品タンク14内の液体16)を所望の温度(T)に保持するための極低温システム24も備える場合があり、その温度はタンク14内に収容される液体のタイプ及び状態に応じて異なる場合がある。たとえば、そして上記のように、構成部品タンク14は、サブクール液体16で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。サブクール液体16がサブクール液体窒素であるとき、温度Tは、65乃至75ケルビンの範囲内にある場合があり、好ましくは67ケルビンである。したがって、サブクール液体窒素システムの場合、極低温システム24は、構成部品タンク14の温度を実質的に67ケルビンに保持するように構成される場合がある。
【0022】
極低温システム24は熱交換システム(たとえば、冷却タンク26)を備える場合があり、熱交換システムは、飽和液28で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。飽和液28の例は、限定はしないが、飽和液体窒素を含むことができる。上記の熱交換システムが冷却タンク26として構成されるとき、冷却タンク26は、構成部品タンク14の少なくとも一部を封入することができる。
【0023】
極低温システム24は、冷却タンク26と流体連通するクライオスタットタンク30をさらに備える場合があり、それにより、重力を用いることによって、クライオスタットタンク30と冷却タンク26との間で飽和液28がポンプレスで流動できるようにする。上記のように、液体のポンプレス流動は、任意の機械的なポンプアセンブリを用いることなく、液体が流動することと定義することができる。たとえば、1つ又は複数のパイプ/チューブアセンブリ(たとえば、パイプ/チューブアセンブリ32、34)がクライオスタットタンク30及び冷却タンク26を結合することができる。液体28が飽和液であるときに、熱エネルギーが飽和液28に加えられる場合には、飽和液28の一部が、蒸気36に転移する(すなわち、状態変化する)場合がある。極低温システム24は、クライオスタットタンク30内に配置されるクライオスタット38をさらに備える場合がある。クライオスタット38は、飽和液28を、実質的に温度T(たとえば、67ケルビン)に、且つ対応する飽和圧力(P)に保持するように構成される場合がある。クライオスタット38は、クライオスタットタンク30及び/又は冷却タンク26の温度及び/又は圧力を監視し、クライオスタットタンク30及び/又は冷却タンク26の温度が所望の温度(T)よりも高く、且つ/又はクライオスタットタンク30及び/又は冷却タンク26の圧力が所望の圧力(P)よりも高いときには必ず、クライオスタットタンク30及び/又は冷却タンク26を冷却する(すなわち、そこから熱エネルギーを除去する)ための制御回路(不図示)を備える場合がある。飽和液体窒素システムの場合、極低温システム24は、冷却タンク26及びクライオスタットタンク30の温度を実質的に67ケルビンの温度(T)に、且つ約0.24barの圧力(P)に保持するように構成される場合がある。
【0024】
構成部品冷却システム10は、飽和液20(バッファタンク18内)を所望の温度(T)まで加熱すると共に所望の圧力Pを保持するように構成される加熱システム40を備える場合がある。したがって、飽和液体窒素システムの場合、加熱システム40は、バッファタンク18の温度(T)を実質的に105ケルビンに保持するように構成される場合がある。構成部品タンク14及びバッファタンク18が流体連通するとき、圧力(P)は両方のタンク14、18において実質的に同じにすることができる。飽和及びサブクール液体窒素を利用するシステムの場合、加熱システム40は、バッファタンク18(それゆえ、構成部品タンク14)の圧力(P)を実質的に10barに保持するように構成される場合がある。加熱システム40は、バッファタンク18に熱エネルギーを与えるように配置される電気抵抗性加熱素子(不図示)を備える場合がある。さらに、加熱システム40は、バッファタンク18の温度及び/又は圧力を監視し、バッファタンク18の温度が所望の温度(T)よりも低く、且つ/又はバッファタンク18の圧力が所望の圧力(P)よりも低いときには必ず、バッファタンク18に熱エネルギーを与えるための制御回路(不図示)を備える場合がある。
【0025】
さらに、構成部品冷却システム10は、飽和液20(バッファタンク18内)を所望の温度(T)まで冷却すると共に所望の圧力(P)を保持するように構成される第2のクライオスタット42(透視図で示される)を備える場合がある。第2のクライオスタット42は、バッファタンク18の温度及び/又は圧力を監視し、バッファタンク18の温度が所望の温度(T)よりも高く、且つ/又はバッファタンク18の圧力が所望の圧力(P)よりも高いときには必ず、バッファタンク18を冷却する(すなわち、そこから熱エネルギーを除去する)ための制御回路(不図示)を備える場合がある。
【0026】
構成部品冷却システム10は、冷却システム10の種々の構成要素を封入するための真空タンク44を備える場合がある。たとえば、真空タンク44は、冷却タンク26(それゆえ、構成部品タンク14)、バッファタンク18、及びクライオスタットタンク30を封入することができる。真空タンク44内の真空に起因して、構成部品冷却システム10の種々の構成要素(たとえば、冷却タンク26、バッファタンク18及びクライオスタットタンク30)は、真空タンク44を包囲する周囲空気46内に含まれる熱エネルギーに晒されない場合がある。
【0027】
上記のように、発熱デバイス12は、故障電流限流器とすることができる。したがって、故障電流を受けるとき(たとえば、導体48、50を通じて)、発熱デバイス12は熱くなり、発熱デバイス12に隣接するサブクール液体16を加熱して、サブクール液体16の一部が液体状態から気体状態に転移し、それにより気泡52(透視図で示される)が生成されるだけの十分な熱エネルギーをサブクール液体16に加える場合がある。気泡52の体積が、状態変化して気泡52を形成するサブクール液体16の量よりも大きいとき、サブクール液体16の一部が(パイプ/チューブアセンブリ22を通じて)バッファタンク18の中に流動する場合がある。上記のように、サブクール及び飽和液体窒素システムの場合、サブクール液体16は67ケルビンの温度(T)に保持される場合があり、飽和液20は105ケルビンの温度(T)に保持される場合があり、そのいずれも10barの圧力にある。
【0028】
気泡52の熱エネルギーはサブクール液体16によって吸収され、結果として、気泡52が液体状態に戻る場合がある。典型的な故障電流の際に、サブクール液体16の温度(T)は、67ケルビンから70ケルビンまで上昇する場合がある。上記のように、この70ケルビンのサブクール液体16の一部がバッファタンク18の中に流動する場合がある(バッファタンク18は、105ケルビンの飽和液20で少なくとも部分的に満たされる)。したがって、飽和液20の温度は94ケルビンまで降下する場合があり、且つ/又は飽和液20の圧力は5barまで降下する場合がある。したがって、加熱システム40を起動して、飽和液20(バッファタンク18内)を所望の温度T(たとえば、105ケルビン)及び/又は所望の圧力P(たとえば、10bar)まで加熱することができる。
【0029】
さらに、構成部品タンク14内のサブクール液体16は70ケルビン(障害状況中)まで加熱されるとき、構成部品タンク14からの熱エネルギーが冷却タンク26内の飽和液28に伝導によって伝達される。この温度上昇を検知するとき、クライオスタット38を起動して、飽和液28(冷却タンク26及びクライオスタットタンク30の両方に存在する)の温度を、たとえば70ケルビンから所望の温度T(たとえば、67ケルビン)まで下げることができる。この回復過程は、クライオスタット38の余分な使用可能冷却電力によるが、数時間かかることがある。
【0030】
また図2を参照すると、発熱デバイス12によって生成される熱エネルギーを吸収するための代替の実施形態の構成部品冷却システム10’が示される。
【0031】
構成部品冷却システム10’は、発熱デバイス12を収容するように構成される構成部品タンク100を備える場合がある。構成部品タンク100は、サブクール液体102で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。サブクール液体102の例は、限定はしないが、サブクール液体窒素を含む場合がある。
【0032】
構成部品冷却システム10’はバッファタンク104を含む場合があり、バッファタンク104は飽和液106で少なくとも部分的に満たされる場合がある。飽和液106の例は、限定はしないが、飽和液体窒素を含む場合がある。バッファタンク104は、構成部品タンク100と流体連通する場合があり、それにより、タンク100と104との間で液体(たとえば、サブクール液体102及び飽和液106)がポンプレスで流動できるようにする。たとえば、1つ又は複数のパイプ/チューブアセンブリ(たとえば、パイプ/チューブアセンブリ108)が、構成部品タンク100及びバッファタンク104を結合することができる。上記のように、液体のポンプレス流動は、任意の機械的なポンプアセンブリを用いることなく、液体が流動することと定義することができる。
【0033】
構成部品冷却システム10’は、構成部品タンク100(それゆえ、構成部品タンク内の液体102)の温度を所望の温度(T)に保持するための極低温システム110も備える場合があり、その所望の温度はタンク100内に収容される液体のタイプ及び状態に応じて異なる場合がある。たとえば、そして上記のように、構成部品タンク100は、サブクール液体102で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。サブクール液体102がサブクール液体窒素であるとき、温度Tは、67ケルビンとすることができる。したがって、サブクール液体窒素システムの場合、極低温システム110は、構成部品タンク100の温度を、実質的に67ケルビンに保持するように構成される場合がある。
【0034】
極低温システム110は冷却タンク112(すなわち、熱交換システム)を備える場合があり、その冷却タンクは、飽和液114で少なくとも部分的に満たされる場合がある。冷却タンク112は、構成部品タンク100の少なくとも一部を封入することができる。飽和液114の例は、限定はしないが、飽和液体窒素を含む場合がある。
【0035】
極低温システム110は、冷却タンク112内に配置されるクライオスタット116をさらに備える場合がある。クライオスタット116は、飽和液114を実質的に温度T(たとえば、67ケルビン)及び所望の圧力(P)に保持するように構成される場合がある。クライオスタット116は、冷却タンク112の温度及び/又は圧力を監視し、冷却タンク112の温度が所望の温度(T)よりも高く、且つ/又は冷却タンク112の圧力が所望の圧力(P)よりも高いときには必ず、冷却タンク112を冷却する(すなわち、そこから熱エネルギーを除去する)ための制御回路(不図示)を備える場合がある。飽和液体窒素システムの場合、極低温システム110は、冷却タンク112の温度を実質的に67ケルビンの温度(T)に、且つ約0.24barの圧力(P)に保持するように構成される場合がある。
【0036】
構成部品冷却システム10’は、飽和液106(バッファタンク104内)を所望の温度(T)まで加熱すると共に所望の圧力(P)を保持するように構成される加熱システム118を備える場合がある。したがって、飽和液体窒素システムの場合、加熱システム118は、バッファタンク104の温度(T)を実質的に105ケルビンに保持するように構成される場合がある。構成部品タンク100及びバッファタンク104が流体連通するとき、圧力(P)は両方のタンク100、104において実質的に同じである。飽和及びサブクール液体窒素を利用するシステムの場合、加熱システム118は、バッファタンク104(それゆえ、構成部品タンク100)の圧力(P)を実質的に10barに保持するように構成される場合がある。加熱システム118は、バッファタンク104に熱エネルギーを与えるように配置される電気抵抗性加熱素子(不図示)を備える場合がある。さらに、加熱システム118は、バッファタンク104の温度及び/又は圧力を監視し、バッファタンク104の温度が所望の温度(T)よりも低く、且つ/又はバッファタンク104の圧力が所望の圧力(P)よりも低いときには必ず、バッファタンク104に熱エネルギーを与えるための制御回路(不図示)を備える場合がある。
【0037】
さらに、構成部品冷却システム10’は、飽和液106(バッファタンク104内)を所望の温度(T)まで冷却すると共に所望の圧力(P)を保持するように構成される第2のクライオスタット120(透視図で示される)を備える場合がある。第2のクライオスタット120は、バッファタンク104の温度及び/又は圧力を監視し、バッファタンク104の温度が所望の温度(T)よりも高く、且つ/又はバッファタンク104の圧力が所望の圧力(P)よりも高いときには必ず、バッファタンク104を冷却する(すなわち、そこから熱エネルギーを除去する)ための制御回路(不図示)を備える場合がある。
【0038】
構成部品冷却システム10’は、冷却システム10’の種々の構成要素を封入するための真空タンク122を備える場合がある。たとえば、真空タンク122は、冷却タンク112(それゆえ、構成部品タンク100)及びバッファタンク104を封入することができる。真空タンク122内の真空に起因して、構成部品冷却システム10’の種々の構成要素(たとえば、冷却タンク112、及びバッファタンク104)は、真空タンク122を包囲する周囲空気124内に含まれる熱エネルギーに晒されない場合がある。
【0039】
故障電流を受けるとき(たとえば、導体124、126を通じて)、発熱デバイス12は熱くなり、発熱デバイス12に隣接するサブクール液体102を加熱して、サブクール液体102の一部が液体状態から気体状態に転移し、それにより気泡128(透視図で示される)が生成されるだけの十分な熱エネルギーをサブクール液体102に加える場合がある。気泡128の体積が、状態変化して気泡128を形成するサブクール液体102の量よりも大きいとき、サブクール液体102の一部が(パイプ/チューブアセンブリ108を通じて)バッファタンク104の中に流動する場合がある。上記のように、サブクール及び飽和液体窒素システムの場合、サブクール液体102は67ケルビンの温度(T)に保持される場合があり、飽和液106は105ケルビンの温度(T)に保持される場合があり、そのいずれも10barの圧力にある。
【0040】
気泡128の熱エネルギーはサブクール液体102によって吸収され、結果として、気泡128が液体状態に戻る場合がある。典型的な故障電流の際に、サブクール液体102の温度(T)は、67ケルビンから70ケルビンまで上昇する場合がある。上記のように、この70ケルビンのサブクール液体102の一部がバッファタンク104の中に流動する場合がある(バッファタンク104は、105ケルビンの飽和液106で少なくとも部分的に満たされる)。したがって、飽和液106の温度は94ケルビンまで降下する場合があり、且つ/又は飽和液106の圧力は5barまで降下する場合がある。したがって、加熱システム118を起動して、飽和液106(バッファタンク104内)を所望の温度T(たとえば、105ケルビン)及び/又は所望の圧力P(たとえば、10bar)まで加熱することができる。
【0041】
さらに、構成部品タンク100内のサブクール液体102は70ケルビン(障害状況中)まで加熱される場合があるので、構成部品タンク100からの熱エネルギーが冷却タンク112内の飽和液114に伝導によって伝達される場合がある。この温度上昇を検知するとき、クライオスタット116を起動して、飽和液114の温度を、たとえば70ケルビンから所望の温度T(たとえば、67ケルビン)まで下げることができる。上記のように、この回復過程は、クライオスタット116の余分な使用可能冷却電力によるが、数時間かかることがある。
【0042】
また図3を参照すると、発熱デバイス12によって生成される熱エネルギーを吸収するための別の代替の実施形態の構成部品冷却システム10’’が示される。
【0043】
構成部品冷却システム10’’は、発熱デバイス12を収容するように構成される構成部品タンク150を備える場合がある。構成部品タンク150は、サブクール液体152で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。サブクール液体152の例は、限定はしないが、サブクール液体窒素を含む場合がある。
【0044】
構成部品冷却システム10’’は、バッファタンク154を含む場合があり、バッファタンクは、飽和液156で少なくとも部分的に満たされる場合がある。飽和液156の例は、限定はしないが、飽和液体窒素を含む場合がある。バッファタンク154は構成部品タンク150と流体連通する場合があり、それにより、タンク150と154との間で液体(たとえば、サブクール液体152及び飽和液156)がポンプレスで流動できるようにする。たとえば、1つ又は複数のパイプ/チューブアセンブリ(たとえば、パイプ/チューブアセンブリ158)が構成部品タンク150及びバッファタンク154を結合することができる。上記のように、液体のポンプレス流動は、任意の機械的なポンプアセンブリを用いることなく、液体が流動することと定義することができる。
【0045】
構成部品冷却システム10’’は、構成部品タンク150(それゆえ、構成部品タンク内の液体152)の温度を所望の温度(T)に保持するための極低温システム160も備える場合があり、その温度はタンク150内に収容される液体のタイプ及び状態に応じて異なる場合がある。たとえば、そして上記のように、構成部品タンク150は、サブクール液体152で少なくとも部分的に満たされるように構成される場合がある。サブクール液体152がサブクール液体窒素であるとき、温度Tは、67ケルビンとすることができる。したがって、サブクール液体窒素システムの場合、極低温システム160は、構成部品タンク150の温度を、実質的に67ケルビンに保持するように構成される場合がある。
【0046】
極低温システム160は熱交換システム162(たとえば、熱交換器デバイス)を備える場合があり、熱交換システムは、飽和液164で少なくとも部分的に満たされる場合がある。熱交換システム162は、その中を飽和液164が通り抜ける場合がある1つ又は複数のチューブ部分(たとえば、チューブ部分166)を含む場合がある。熱交換システム162は、サブクール液体152(構成部品タンク150内に収容される)と飽和液164(チューブ部分166を通り抜ける)との間で熱エネルギー(不図示)を渡すことができるように構成される熱伝導体168をさらに備える場合がある。
【0047】
極低温システム160は、熱交換システム162と流体連通するクライオスタットタンク170をさらに備える場合があり、それにより、重力を用いることによって、クライオスタットタンク170と熱交換システム162との間で飽和液164がポンプレスで流動できるようにする。上記のように、液体のポンプレス流動は、任意の機械的なポンプアセンブリを用いることなく、液体が流動することと定義することができる。たとえば、1つ又は複数のパイプ/チューブアセンブリ(たとえば、パイプ/チューブアセンブリ172、174)がクライオスタットタンク170及び熱交換システム162を結合することができる。液体164が飽和液であるとき、熱エネルギーが飽和液164に加えられる場合には、飽和液164の一部が、蒸気176に転移する(すなわち、状態変化する)場合がある。極低温システム160は、クライオスタットタンク170内に配置されるクライオスタット178をさらに備える場合がある。クライオスタット178は、飽和液164を、実質的に温度T(たとえば、67ケルビン)及び対応する飽和圧力(P)に保持するように構成される場合がある。クライオスタット178は、クライオスタットタンク170及び/又は熱交換システム162の温度及び/又は圧力を監視し、クライオスタットタンク170及び/又は熱交換システム162の温度が所望の温度(T)よりも高く、且つ/又はクライオスタットタンク170及び/又は熱交換システム162の圧力が所望の圧力(P)よりも高いときには必ず、クライオスタットタンク170及び/又は熱交換システム162を冷却する(すなわち、そこから熱エネルギーを除去する)ための制御回路(不図示)を備える場合がある。飽和液体窒素システムの場合、極低温システム160は、熱交換システム162及びクライオスタット170の温度を実質的に67ケルビンの温度(T)に、且つ約0.24barの圧力(P)に保持するように構成される場合がある。
【0048】
構成部品冷却システム10’’は、飽和液156(バッファタンク154内)を所望の温度(T)まで加熱すると共に所望の圧力(P)を保持するように構成される加熱システム180を備える場合がある。したがって、飽和液体窒素システムの場合、加熱システム180は、バッファタンク154の温度(T)を実質的に105ケルビンに保持するように構成される場合がある。構成部品タンク150及びバッファタンク154が流体連通するとき、圧力(P)は両方のタンク150、154において実質的に同じにすることができる。飽和及びサブクール液体窒素を利用するシステムの場合、加熱システム180は、バッファタンク154(それゆえ、構成部品タンク150)の圧力(P)を実質的に10barに保持するように構成される場合がある。加熱システム180は、バッファタンク154に熱エネルギーを与えるように配置される電気抵抗性加熱素子(不図示)を含む場合がある。さらに、加熱システム180は、バッファタンク154の温度及び/又は圧力を監視し、バッファタンク154の温度が所望の温度(T)よりも低く、且つ/又はバッファタンク154の圧力が所望の圧力(P)よりも低いときには必ず、バッファタンク154に熱エネルギーを与えるための制御回路(不図示)を含む場合がある。
【0049】
さらに、構成部品冷却システム10’’は、飽和液156(バッファタンク154内)を所望の温度(T)まで冷却すると共に所望の圧力(P)を保持するように構成される第2のクライオスタット182(透視図で示される)を備える場合がある。第2のクライオスタット182は、バッファタンク154の温度及び/又は圧力を監視し、バッファタンク154の温度が所望の温度(T)よりも高く、且つ/又はバッファタンク154の圧力が所望の圧力(P)よりも高いときには必ず、バッファタンク154を冷却する(すなわち、そこから熱エネルギーを除去する)ための制御回路(不図示)を備える場合がある。
【0050】
構成部品冷却システム10’’は、冷却システム10’’の種々の構成要素を封入するための真空タンク184を備える場合がある。たとえば、真空タンク184は、構成部品タンク150(それゆえ、熱交換システム162)、バッファタンク154及びクライオスタットタンク170を封入することができる。真空タンク184内の真空に起因して、構成部品冷却システム10’’の種々の構成要素(たとえば、構成部品タンク150、バッファタンク154及びクライオスタットタンク170)は、真空タンク184を包囲する周囲空気186内に含まれる熱エネルギーに晒されない場合がある。
【0051】
上記のように、発熱デバイス12は故障電流限流器とすることができる。したがって、故障電流を受けるとき(たとえば、導体188、190を通じて)、発熱デバイス12は熱くなり、発熱デバイス12に隣接するサブクール液体152を加熱して、サブクール液体152の一部が液体状態から気体状態に転移し、それにより気泡192(透視図で示される)が生成されるだけの十分な熱エネルギーをサブクール液体152に加える場合がある。気泡192の体積が、状態変化して気泡192を形成するサブクール液体152の量よりも大きいとき、サブクール液体152の一部が(パイプ/チューブアセンブリ158を通じて)バッファタンク154の中に流動する場合がある。上記のように、サブクール及び飽和液体窒素システムの場合、サブクール液体152は67ケルビンの温度(T)に保持される場合があり、飽和液156は105ケルビンの温度(T)に保持される場合があり、そのいずれも10barの圧力にある。
【0052】
気泡192の熱エネルギーはサブクール液体152によって吸収され、結果として、気泡192が液体状態に戻る場合がある。典型的な故障電流の際に、サブクール液体152の温度(T)は、67ケルビンから70ケルビンまで上昇する場合がある。上記のように、この70ケルビンのサブクール液体152の一部がバッファタンク154の中に流動する場合がある(バッファタンク154は、105ケルビンの飽和液156で少なくとも部分的に満たされる)。したがって、飽和液156の温度は94ケルビンまで降下する場合があり、且つ/又は飽和液156の圧力は5barまで降下する場合がある。したがって、加熱システム180を起動して、飽和液156(バッファタンク154内)を所望の温度T(たとえば、105ケルビン)及び/又は所望の圧力P(たとえば、10bar)まで加熱することができる。
【0053】
さらに、構成部品タンク150内のサブクール液体152は70ケルビン(障害状況中)まで加熱されるとき、構成部品タンク150からの熱エネルギーが、熱交換システム162及びパイプ/チューブアセンブリ172、174を介して、飽和液164に伝導によって伝達される場合がある。この温度上昇を検知するとき、クライオスタット178を起動して、飽和液164(熱交換システム162及びクライオスタットタンク170の両方に存在する)の温度を、たとえば70ケルビンから所望の温度T(たとえば、67ケルビン)まで下げることができる。この回復過程は、クライオスタット178の余分な使用可能冷却電力によるが、数時間かかることがある。
【0054】
サブクール及び飽和液体窒素を用いるシステム10、10’、10’’がこれまで説明されてきたが、他の構成も実現可能であり、本開示の範囲内にあると見なされる。たとえば、サブクール及び飽和液体ヘリウムが用いられる場合もある。
【0055】
複数の実施形態が説明されてきた。それにもかかわらず、種々の変更を加えることができることは理解されよう。したがって、他の実施態様も添付の特許請求の範囲内にある。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構成部品冷却システムであって、
該構成部品冷却システムは、
発熱デバイスを収容するように構成される構成部品タンクであって、第1の圧力及び第1の温度にあるサブクール液体で少なくとも部分的に満たされるように構成される、構成部品タンクと、
前記構成部品タンクを実質的に前記第1の温度に保持するための極低温システムと、
を備え、
前記極低温システムは、
前記構成部品タンクの少なくとも一部と熱的に結合される熱交換システムであって、第2の圧力及び実質的に前記第1の温度にある第2の飽和液で少なくとも部分的に満たされる、熱交換システムと、
前記熱交換システムとの間で前記第2の飽和液がポンプレスで流動できるようにするために、前記熱交換システムと流体連通される、クライオスタットタンクと、
を備える、構成部品冷却システム。
【請求項2】
第2の温度にある第1の飽和液で少なくとも部分的に満たされるように構成されるバッファタンクをさらに備え、該バッファタンクは、前記構成部品タンクとの間で液体がポンプレスで流動できるようにするために、前記構成部品タンクと流体連通される、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項3】
前記構成部品タンク内の前記第1の圧力を保持するために、前記バッファタンク内の前記第1の飽和液を加熱するように構成される加熱システムをさらに備える、請求項2に記載の構成部品冷却システム。
【請求項4】
前記第1の飽和液及び前記第2の飽和液は飽和液体窒素である、請求項2に記載の構成部品冷却システム。
【請求項5】
前記熱交換システムは、前記構成部品タンク内に配置される熱交換器デバイスを含む、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項6】
前記熱交換器デバイスは、その中を前記第2の飽和液が通り抜ける1つ又は複数のチューブアセンブリを含む、請求項5に記載の構成部品冷却システム。
【請求項7】
前記熱交換器デバイスは、その中を前記1つ又は複数のチューブアセンブリが通り抜ける熱伝導体を含む、請求項6に記載の構成部品冷却システム。
【請求項8】
前記熱交換システムは、前記構成部品タンク外に配置される熱交換器デバイスを含む、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項9】
前記熱交換器デバイスは、前記構成部品タンクの少なくとも一部を封入する冷却タンクである、請求項8に記載の構成部品冷却システム。
【請求項10】
前記極低温システムは、
前記クライオスタットタンク内に配置され、前記第2の飽和液を実質的に前記第1の温度に保持するように構成されるクライオスタット
を備える、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項11】
前記発熱デバイスは故障電流限流器デバイスである、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項12】
前記サブクール液体はサブクール液体窒素である、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項13】
前記第2の温度は前記第1の温度よりも高い、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項14】
前記第2の圧力は前記第1の圧力よりも低い、請求項1に記載の構成部品冷却システム。
【請求項15】
構成部品冷却システムであって、
該構成部品冷却システムは、
故障電流限流器デバイスを収容するように構成される構成部品タンクであって、第1の圧力及び第1の温度にあるサブクール液体で少なくとも部分的に満たされるように構成される、構成部品タンクと、
第2の温度にある第1の飽和液で少なくとも部分的に満たされるように構成されるバッファタンクであって、前記構成部品タンクとの間で液体がポンプレスで流動できるようにするために、前記構成部品タンクと流体連通される、バッファタンクと、
前記構成部品タンクを実質的に前記第1の温度に保持するための極低温システムと、
を備え、
前記極低温システムは、
前記構成部品タンクの少なくとも一部と熱的に結合される熱交換システムであって、第2の圧力及び実質的に前記第1の温度にある第2の飽和液で少なくとも部分的に満たされる、熱交換システムと、
前記熱交換システムとの間で前記第2の飽和液がポンプレスで流動できるようにするために、前記熱交換システムと流体連通される、クライオスタットタンクと、
を備え、
前記構成部品冷却システムは、
前記構成部品タンク内の前記第1の圧力を保持するために、前記バッファタンク内の前記第1の飽和液を加熱するように構成される加熱システム
を備える、構成部品冷却システム。
【請求項16】
前記熱交換システムは、前記構成部品タンク内に配置される熱交換器デバイスである、請求項15に記載の構成部品冷却システム。
【請求項17】
前記熱交換システムは、前記構成部品タンクの少なくとも一部を封入する熱交換器デバイスである、請求項15に記載の構成部品冷却システム。
【請求項18】
前記極低温システムは、
前記クライオスタットタンク内に配置され、前記第2の飽和液を実質的に前記第1の温度に保持するように構成されるクライオスタット
を含む、請求項15に記載の構成部品冷却システム。
【請求項19】
前記サブクール液体、前記第1の飽和液及び前記第2の飽和液は液体窒素である、請求項15に記載の構成部品冷却システム。
【請求項20】
構成部品冷却システムであって、
該構成部品冷却システムは、
発熱デバイスを収容するように構成される構成部品タンクであって、第1の圧力及び第1の温度にあるサブクール液体で少なくとも部分的に満たされるように構成される、構成部品タンクと、
第2の温度にある第1の飽和液で少なくとも部分的に満たされるように構成されるバッファタンクであって、前記構成部品タンクとの間で液体がポンプレスで流動できるようにするために、前記構成部品タンクと流体連通される、バッファタンクと、
前記構成部品タンクを実質的に前記第1の温度に保持するための極低温システムと、
を備え、
前記極低温システムは、
前記構成部品タンクの少なくとも一部と熱的に結合される熱交換システムであって、第2の圧力及び実質的に前記第1の温度にある第2の飽和液で少なくとも部分的に満たされる、熱交換システムと、
前記熱交換システムとの間で前記第2の飽和液がポンプレスで流動できるようにするために、前記熱交換システムと流体連通される、クライオスタットタンクと、
前記クライオスタットタンク内に配置され、前記第2の飽和液を実質的に前記第1の温度に保持するクライオスタットと、
を備える、構成部品冷却システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−516817(P2011−516817A)
【公表日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503097(P2011−503097)
【出願日】平成21年3月31日(2009.3.31)
【国際出願番号】PCT/US2009/038949
【国際公開番号】WO2009/134569
【国際公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【出願人】(509225166)アメリカン スーパーコンダクター コーポレーション (4)
【Fターム(参考)】