説明

標識物質と安全標識およびこれらを紙料ウエブに統合するための方法ならびに試験方法

【課題】標識物質と安全標識、およびこれらを文書、有価証券、銀行券、包装および商品の紙料ウエブに統合するための方法、ならびにこうして統合された導電性標識物質および安全標識を試験するための方法を提供する。
【解決手段】導電性標識物質を含有する懸濁液を流出管から湿紙表面に供給するか、透かし刻印ロールの刻印セグメントに供給し、紙表面に塗布する。または、導電性標識物質を塗布されたフォイルを連続的に供給する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、請求項1、13、32および53の前提部に記載された標識物質と安全標識、およびこれらを文書、有価証券、銀行券、包装および商品の紙料ウエブに統合するための方法、ならびにこうして統合された導電性標識物質および安全標識を試験するための方法に関する。
【0002】
文書、有価証券、銀行券、包装および商品のための紙料ウエブは、偽造安全性を高めるために標識物質を備えている。従来使用されている光活性標識物質は、現在自由市場で手に入るので、偽造者はそれらを使って作られた安全標識を模倣することができる。
【0003】
このような状況において偽造者に対して技術的なハードルを築くために、光活性標識物質を使用した複雑な解決手段が生まれた。それは、DE19653423に記載されているように、人間の目で認識不可能な、光を吸収する標識物質を追加的に使用するものである。このようにすることによって、たとえば試験の間、赤外光の影響下で欠陥部の目立つ印刷画像が発生する。
【0004】
偽造安全性を高めるために、さらに標識物質を規定の分布で紙料ウエブに塗着し、文書の真正さを機械的に読み取れるようにする。DE19714519に従い、そのために、人間の目で認識可能な標識物質を使用し、これを線状に形成された標識において視覚的印刷画像に重ねる。使用される標識物質は物理的性質に基づいて機械的に検出可能である。このような物理的性質として、特に導電性が挙げられているが、人間の目で認識不可能な標識物質は開示されていない。
【0005】
現在、銀行券で広く用いられている安全標識は、少なくとも1つの基体フォイルと、この基体フォイル上に塗着された金属皮膜とからなるフォイル構造によって実現されている。いわゆる安全糸が完全に、または窓を付けて紙料ウエブ内に埋設される。非金属化された認識可能な、記号または文字の箇所を含むそのような安全糸は、最初は人間の視覚による試験にのみ用いられた。偽造安全性を改善する努力において、金属皮膜の導電性の追加的試験が考慮された。この意図の実現がこれまで失敗したのは、一方では銀行券はその使用において、たとえば利用者が折ったり、畳んだりすることにより、また現金自動支払機や計数機で曲げられることによって、高い機械的負荷を被るためである。他方では、フォイル構造は、すでに製紙の技術的プロセスにおいても緊張したり曲げたりされて著しい負荷を受ける。その結果として金属皮膜中に偶然的に分布した微小なヘアクラックが発生して、あらゆる測定結果を不確実で再生不能にする。しかし、このような安全標識の偽造に対処するために、銀行券の試験装置において、金属皮膜の存在を検出するだけでなく、導電性の測定値に基づき真正さが認識されなければならない。この問題は、DE4344553およびEP659587で提案されているように、超真空下で金属皮膜を蒸着する代わりに金属的に作用する印刷インキを使用しても基本的に解決されない。
【0006】
導電性は金属の本質的な性質の1つなので、偽造者が金属皮膜の導電性を推測するのは自明であると思われる。それどころか、安全標識の偽造として正しい金属皮膜およびその具体的な形態を文書、有価証券、銀行券、包装または商品内に設けるのに十分な技術的装置が廉価に手に入る。しかし、導電性は迅速かつ確実に検出可能な試験パラメーターなので、この安全標識を放棄する要求はさしあたり存在しない。さらに欠点は、人間の目で見ることのできる金属皮膜が、その性質をほとんど変化させられないことである。なぜならば、金属皮膜は利用者の大部分にとって、常に同じように認識可能な一定の安全標識として働くべきだからである。最後に、製造および試験との関係でかなり多数の人間がこの人間の目で認識可能な安全標識の秘密を知っているので、これらの人間の範囲の広がりと不明さに基づき潜在的な危険が生じる。
【0007】
本発明の課題は、前記の欠点が生じることなく、導電性の標識物質と安全標識、およびこれらを文書、有価証券、銀行券、包装および商品の紙料ウエブに統合するための方法を提供することである。さらに本発明の課題は、偽造安全性の向上に寄与する標識物質を提案することである。なぜならば、人間の目で認識可能な金属皮膜よりも注意を引き付けず、容易に変化させられる別の安全標識を作り出すこと、もしくは推測されず、極めて精密に働く試験技術によってのみ確認可能な、不定箇所に設ける安全標識を提案する必要性が生じたからである。これらの安全性に寄与する標識および要素は、直接または紙料ウエブ内に取り入れるべき他の安全標識、たとえば安全糸と組み合わせて、紙料ウエブ内に統合される。最後に、本発明の課題は、こうして統合された導電性標識物質を試験するための方法を提案することである。
【0008】
本発明に従い、前記の課題は請求項1、13、32および53に記載された特徴部、ならびに従属請求項に示されたそれらの特殊な構成によって解決される。さらに、本発明の特徴は、請求項のほかに、発明の詳細な説明および図面から明らかである。この場合、個々の特徴はそれぞれ独立に、または幾つかの特徴を互いに組み合わせて特許性を有する構成をなし、保護が請求される。
【0009】
本発明による解決手段によって与えられる利点は、安全紙類と組み合わせた標識物質および安全標識に、隠蔽された検知可能な標識を装備し、これらの標識が人間の目では認識できず、その一様な、または部分的な存在を試験しなければならないことである。同時に驚くべきことに、標識物質および安全標識を紙料ウエブ内に取り入れるための、連続的に進行する時間節約型の廉価な方法の利点が得られる。
【0010】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
図1には、長網抄紙機1、フローボックス3、流出管17、流出管17のための制御部18、各々の流出管17内の自動バルブ19、標識物質循環用のポンプ20、および部分的統合のための標識物質の貯蔵容器26を有する製紙機械が概略的な側面図で示されている。さらに、標識物質を含む試験区域14が示されている。
【0012】
図2は、紙料流入部4、部分的試験区域14、流出管17、流出管17のための制御部18、各々の流出管17内の自動バルブ19、標識物質循環用のポンプ20、および部分的統合のための標識物質の貯蔵容器26を有する製紙機械の円網抄紙機2を概略的な側面図および平面図で示している。
【0013】
図3は、接続された透かし刻印ロール5、紙6内に一様に分布している標識物質、紙料流入部4、および透かし刻印ロール5の刻印セグメント25を有する製紙機械の円網抄紙機2を概略図で示している。
【0014】
図3aは、試験中の枚葉材料の概略的な平面図および標識物質を一様に取り入れ透かしを刻印した枚葉材料の信号図23、ならびに複数の容量型スキャナーセンサー11を作動させるための光学センサー13を示している。枚葉材料の下には、時点1〜16を有する概略的な時間目盛りが示されている。信号図は容量型スキャナーセンサー11の電圧Uを、時点10〜13を有する時間との関数で示している。
【0015】
図4は、標識物質を一様に統合するための紙料流入部4とヘッドボックス8とを有する製紙機械の円網抄紙機2を概略的な側面図で示す。
【0016】
図5は、紙料流入部3、ヘッドボックス8、および紙内に一様に分布した標識物質6を有する製紙機械の長網抄紙機1を概略的な側面図で示す。
【0017】
図6は、標識物質が一様に分布し安全糸15を入れた銀行券をスキャナーセンサー11で走査する際のU=f(t)で表した信号図23、および容量型スキャナーセンサー11を作動させるための光学センサー13を示している。
【0018】
図7は、一様な標識物質分布6と導電性刻印領域24とを有する銀行券を光学スキャナーセンサー10と容量型スキャナーセンサー11で走査する際の電圧Uをチャネル数の関数で表したグラフの形の信号図を示す。センサーチャネル1〜14が概略的に示されている。
【0019】
図7aは、部分的試験区域14を有する枚葉材料を試験する際の光学センサー10、容量型スキャナーセンサー11、およびスキャナーセンサー11を作動させるための光学センサー13の信号結合を示す。
【0020】
図8は、刻印セグメント25、標識物質転移ロール7、透かしとしての導電性試験区域9、標識物質貯蔵容器16およびプレッシャーロール27を有する透かし刻印ロール5の概略的な側面図を示す。
【0021】
図8aは、標識物質を備えていない紙内の導電性試験区域9を試験する際の電圧Uをチャネル数の関数で表したグラフの形の信号図を示す。
【0022】
図9は、図8に示した紙料ウエブ内への部分的な標識物質統合の後で、容量型スキャナーセンサー11、これらを作動させるための光学センサー13および種々の部分的試験区域14a、14b、14cを有する試験を示す。
【0023】
図10は、図9に示す配置構成による部分的な標識物質検知の信号図23を示す。
【0024】
図11は、基体フォイル28、金属皮膜29および導電性ポリマーからなる別の皮膜30を有するフォイル構造を示す。
【0025】
図12は、基体フォイル28、金属皮膜29および導電性ポリマーからなる別の皮膜30を有する別のフォイル構造を示す。
【0026】
図13は、2つの基体フォイル28;28′および金属皮膜29を有し、各々の基体フォイル28;28′が導電性ポリマーからなる別の皮膜30を有しているフォイル構造を示す。
【0027】
図14は、2つの基体フォイル28;28′、金属皮膜29および導電性ポリマーからなる別の皮膜30を有するフォイル構造を示している。
実施例1
図1および図2に、紙料ウエブ6上に正確に位置決めされた調量装置によって標識物質の部分的塗布を実現する方法を示す。調量装置が標識物質を均等に供給するための前提は、ポンプ20によって紙料液を、部分的統合のための標識物質の貯蔵容器26を含む全配管系内で絶えず循環させることである。自動バルブ19を有するそれぞれ1つの流出管17からなる調量装置の配置構成によって、標識物質を部分的に紙料ウエブ上に塗着するか、もしくは紙料ウエブ内に統合する。それにより、制御に応じて線状に連続した試験区域14a、非連続的な試験区域14bまたは点状の試験区域14cが生じる。これについて図9も参照されたい。紙料ウエブを枚葉材料に裁断することによって、標識物質を有する部分的試験区域14が得られる。これらの試験区域14は枚葉材料の全幅または全長にわたって延びるか、あるいは枚葉材料の全幅または全長に区分毎に存在することができる。線または線分の幅は、スキャナーセンサー10;11の解像力に適合させなければならない。2mmの線幅を選択することが好ましい。
【0028】
図4および図5に、長網抄紙機1および円網抄紙2における標識物質を一様に混合した紙料の準備、あるいは導電性ポリマーもしくは導電性顔料を含んだ特殊紙の製造を示す。このために、ヘッドボックス8内で紙料に標識物質を混ぜ、絶えず撹拌しながら一様な懸濁液の状態に保つ。固体の標識物質の場合は、好ましくは10%添加料が適当である。この量は、検知の種類に応じて変わり得る。
【0029】
導電性ポリマーを使用した場合に得られる利点は、これらのポリマーが紙料液の他の含有物質と良好な適合性を有していることである。それゆえ、紙料内への統合は、固体の標識物質における場合よりもはるかに単純である。なぜならば、導電性ポリマーは液状でも手に入るからである。所要の濃度は、ほぼ透明の導電性標識を可能にする。
実施例2
図3および図8に基づき、標識物質を紙料ウエブ6に統合する別の2つの可能性を示す。この場合、全体として一様に分布している標識物質内で物質密度を変化させることによりコーディングが形成される。これは刻印領域24内で刻印することによって行われ、それによって物質密度の変化、ひいては導電性の変化が生じる。
【0030】
別の可能性は、標識物質の部分的塗布を設けている。この場合、刻印ロール5および標識物質転移ロール7により、紙料ウエブ上に印像が形成される。刻印セグメント25の印像は、透かし9である導電性区域の画像表示に対応している。
実施例3
図1および図2には、標識物質を統合するための方法と並んで、紙料ウエブ6内の試験区域14を標識物質の一様な、もしくは部分的な存在について監視することが示されている。ここで得られた試験結果は、制御部18を介して流出管17内の自動バルブ19に影響する。
【0031】
前述したように、図3a、図6、図7、図7a、図8a、図9および図10には、種々の応用における試験方法と対応する信号図が示されている。
【0032】
以下に、たとえば導電性ポリマーである導電性標識物質を統合した紙6を試験するための方法を、図3aに基づいて説明する。ここでは透かしを刻印された紙6が光学センサー13の配置構成を通過する様子が概略的に示されている。これらの光学センサー13は、紙料ウエブ6の全幅にわたって延びている容量型スキャナーセンサー11の別の配置構成を作動させる。時点1〜16を有する時間目盛りは、紙6が光学センサー13および容量型スキャナーセンサー11の配置構成を通過する際の時間経過を示す。紙6が通過する間、容量型スキャナーセンサー11は、紙料ウエブ6上の導電性の変化に対応する電圧を放出する。これに応じて記録する試験装置は、電圧Uを時間の関数で表す信号図を示す。時間軸t上の時点10〜13は、透かしが容量型スキャナーセンサー11を通過する時点に対応している。センサーチャネルの漂遊結合を低減するために、偶数番号21を有する制御チャネルと、奇数番号22を有する制御チャネルがプロセッサーによってそれぞれ交互に励起される。スキャナー周波数は200kHzが好ましい。
【0033】
図6は、信号図を示している。標識物質を一様に分布させ安全糸15を入れた銀行券としての紙6が、前述した試験配置構成を通過する際の信号図を示している。信号図23は電圧Uを時間の関数として示している。標識物質が一様に分布した銀行券の領域に対して、信号図23はかなり低いが評価可能な一定の電圧を示す。より導電性の高い安全糸15が試験配置構成を通過する時点で、残りの電圧経過から著しく上昇している電圧ピークが記録される。こうすることによって安全糸15の存在が検出される。
【0034】
図7では、刻印領域24における透かしに基づいて、透かしの具体的な形態に関する参照試験としての紙6の導電性の試験をどのように実施するかが示されている。透かしの入った紙6が、光学スキャナーセンサー10と別の容量型スキャナーセンサー11とを矢印方向に順次通過する。これに対応する信号図は、光学スキャナーセンサー10と容量型スキャナーセンサー11とで一致する電圧経過を、ここではチャネル数の関数として示している。図7aに示すように、ここでもセンサーチャネルは前述したように交互に励起される。
【0035】
図9および図10に、紙6上に線状に塗布された標識物質の試験、およびその際に生じる信号図23を示す。図9aでは、紙6は標識物質を線状に連続的に塗布した試験区域14aを含んでいる。光学センサー13と容量型スキャナーセンサー11とからなる試験配置構成を通過する際に、信号図23では相応の連続的な電圧経過U=f(t)が生じている。図9bでは試験区域14bで標識物質の塗布は規則的な間隔で中断されている。試験の間、電圧経過U=f(t)において相応の規則的な段差のある信号図23が生じる。図9cでは試験区域14cで標識物質の塗布が規則的な間隔で中断されている。これも発生する信号図23に反映されている。
実施例4
以下に、図11〜図14に基づいて、紙料ウエブ内に取り入れるフォイル構造における導電性標識物質の応用について説明する。紙料ウエブ内に取り入れる安全標識のフォイル構造は、たとえばポリプロピレンからなる、好ましくは厚さ40μmの基体フォイル28を含んでいる。基体フォイル28に、たとえば蒸着またはスパッタリングによって塗着された金属皮膜29は、約2nmの追加的な厚さを有している。
【0036】
金属皮膜29は、たとえば文字または数字の形をした非金属化された箇所を含んでおり、これらは透過光において利用者の目に見える。この非金属化された箇所は、部分的に基体フォイル28の縁まで延びている。基体フォイル28は他方の側に、導電性ポリマーからなる別の皮膜30を備えている。導電性ポリマー、たとえば式CPP105に従うPEDT/PSS(ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチロールスルホネート)が、1μm〜2μmの厚さで基体フォイル28に塗布されている。従ってこの別の皮膜30を付加することにより、完全に無視することのできる厚さの増加が生じる。それゆえ、安全標識として紙料ウエブ内に取り入れた、本発明による標識物質を有するフォイル構造は、厚さがわずかに変化したことにより、この紙料ウエブから作成された文書または銀行券をたとえ著しい高さに積み上げた場合でも、それらを損ねることは全くない。また、安全標識を埋め込んだ箇所で紙が厚さの増大によって弱くなることはない。
【0037】
たとえば蒸着またはスパッタリングによって基体フォイル28に塗着された金属皮膜29は、わずか数原子層の厚さであり、それゆえ基体フォイルの表面構造に応じて比較的脆い。畳んだり、曲げたり、折ったりすると、偶然的に分布したヘアクラックが発生し、金属皮膜29の所定部分における導電性の意図した測定を不可能にする。これに対し別の皮膜30は曲げやすく弾力的で、金属皮膜29に対して基体フォイル28の表面構造に応じて伸び率がはるかに大きい。たとえば銀行券を曲げたり、折ったり、畳んだりしても、別の皮膜30の中断は発生しない。たとえば自動現金支払機内に存在している試験装置は、このとき安全標識の所定の部分に対して、公知の技術に従って設けられている、場合によってヘアクラックが存在する金属皮膜29と、金属皮膜29に対して平行に接続された比較的高オームの別の皮膜30とから導電性の測定値を検出する。
実施例5
図11に、たとえば銀行券に設けた、安全標識のための本発明による標識物質を有するフォイル構造の好ましい構成が示されている。図11は、片側に金属皮膜29が塗着された基体フォイル28を示す。基体フォイル28の他方の側は、導電性ポリマーからなる別の皮膜30を基体している。別の皮膜30を基体フォイル28に塗着することは、通常の技術的方法、たとえばカレンダーによって行われる。これにより複合フォイルが生じ、次いでこれに金属皮膜29を、たとえば蒸着によって塗着する。もちろん、導電性ポリマーからなる別の皮膜30は、基体フォイル28を金属皮膜29に蒸着した後で塗着することも可能である。このようなフォイル構造においては、別の皮膜30から金属皮膜29に対するある程度の保護効果が生じる。
実施例6
図12は、本発明による標識物質を有するフォイル構造の別の好ましい構成を示す。ここに示されているのは、金属皮膜29を有する基体フォイル28である。基体フォイル28と金属皮膜29との間に、導電性ポリマーからなる別の皮膜30が基体フォイル28と金属皮膜29との間の付着剤として存在する。付着剤として別の皮膜30を配置することは、基体フォイル28と金属皮膜29との間の付着を改善することに限定されていない。別の皮膜30は、付着を改善するために任意の別のフォイルの間または皮膜の間に装入することも可能である。しかし、基体フォイル28と金属皮膜29との間の付着剤としての利点は、比較的脆い金属皮膜29がはるかに弾力的な別の皮膜30上で、基体フォイル28を直接蒸着する場合よりもはるかに高い機械的荷重に抵抗することである。
実施例7
図13は、基体フォイル28に金属皮膜29を塗着した、本発明による標識物質を有する安全標識のためのフォイル構造を示す。金属皮膜29は別の基体フォイル28′によって覆われている。これは、たとえば金属皮膜29が部分的に紙料ウエブ内に埋め込んだ窓付き糸で比較的高い負荷を被る場合に、金属皮膜29を保護するために行われる。製紙の技術的プロセス中の比較的高い負荷は、別の基体フォイル28′を挿入するためのもう1つの理由である。少なくとも1つの基体フォイル28;28′は、導電性ポリマーからなる別の皮膜30を備えている。
実施例8
図13では、両基体フォイル28;28′が別の皮膜30を支持しているが、図14では、一方の基体フォイル28のみが導電性ポリマーからなる別の皮膜30を支持している構成が示されている。本発明は、本発明による標識物質を別の皮膜30としてフォイル構造で使用することに制限されるものではない。本発明による標識物質は、任意の構成において安全標識として紙料ウエブに取り入れることができる。
実施例9
同様に好ましい実施形態は、選択された印刷インキが試験の目的で導電性ポリマーを備えることである。ポリマーからなる導電性は種々の物理的過程によって若起できる。1つの物理的過程は、導電性ポリマーが、規定の規模で電子移動を許し、それによって導電的であるような特別の重合格子構造を有することに基づいている。別の物理的過程は、ポリマーに微細に分布した特定の物質を添加し、それによって導電性が生じることに基づく。導電性ポリマーの出発原料として塗料に近いコンシステンシーを有する物質を選択すれば、ポリマーの構造内に種々の添加物質を微細に分布させることができる。これらの物質は本発明により導電的であり、それによってポリマーの導電性を若起できる。しかしまた、これらの物質は別の性質のものであってもよく、たとえば標識顔料を含有することができる。導電性の標識のほかに別の安全標識を設け、これを適当な仕方で組み合わせると偽造安全性の改善につながる。たとえばポリマーの導電性のほかに、人間の目で認識可能な標識顔料や、適当な試験装置、たとえば特殊な光源や光学センサーでしか認識できない標識顔料が設けられている。さらに本発明は、導電性と、磁性を有する添加物質との組み合わせにも及ぶ。特に本発明の趣旨において、導電性を光学的標識物質および磁気標識物質と組み合わせることが有利である。有利な応用を挙げると、磁性を有する添加物質を、人間の目で認識可能な標識顔料を負荷することによって隠す。これによって、潜在的な偽造者にとって磁気作用を有する物質が存在しているか確実ではなくなる。その理由は、特に使用量が少なく、磁気作用は簡単に検出できないからである。
【0038】
導電性ポリマー内に光学的に作用する添加物質が単に存在するだけでなく、本発明では、光学的なコーディング、たとえば試験装置で評価可能な色パターンが生じるように、光学的に作用する添加物質が導電性ポリマー内に配置されているようにもできる。同じことは磁気作用を有する添加物質にも該当し、本発明による配置構成により、たとえば磁気バーコードのような磁気コーディングが生じる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】線状の標識物質を部分的に統合する方法を示すための製紙機械の長網抄紙機の概略的な側面図および平面図である。
【図2】この方法を示すための製紙機械の円網抄紙機の概略的な側面図および平面図である。
【図3】透かし刻印ロールが接続された製紙機械の円網抄紙機の概略的な側面図である。
【図3a】試験中の枚葉材料の概略的な平面図および標識物質を一様に取り入れ透かしを刻印した枚葉材料の信号図である。
【図4】標識物質を一様に統合するための紙料流入部を有する製紙機械の円網抄紙機の概略的な側面図である。
【図5】標識物質を一様に統合するためのフローボックスを有する製紙機械の長網抄紙機の概略的な側面図である。
【図6】標識物質が一様に分布し安全糸を入れた銀行券をセンサーで走査する際の信号図である。
【図7】標識物質が一様に分布し透かしを入れた銀行券をセンサーで走査する際の信号図である。
【図7a】センサーの信号結合を示す図である。
【図8】標識物質転移ロールを有する透かし刻印ロールの概略的な側面図である。
【図8a】慣用的な紙内に設けた導電性透かしの信号図である。
【図9】紙料ウエブ上への部分的な標識塗布もしくは紙料ウエブ内への標識統合における概略図である。
【図10】部分的な標識物質検知の信号図である。
【図11】基体フォイル、金属皮膜および導電性ポリマーからなる別の皮膜を有するフォイル構造である。
【図12】基体フォイル、金属皮膜および導電性ポリマーからなる別の皮膜を有する別のフォイル構造である。
【図13】2つの基体フォイルおよび金属皮膜を有し、各々の基体フォイルが導電性ポリマーからなる別の皮膜を有しているフォイル構造である。
【図14】2つの基体フォイル、金属皮膜および導電性ポリマーからなる別の皮膜を有するフォイル構造である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性標識物質を文書、有価証券および銀行券のための紙料ウエブ(6)に統合するための方法において、標識物質を紙料ウエブ(6)内もしくは紙料ウエブ(6)上に設け、そのために標識物質を貯蔵容器(26)から流出管(17)内に搬送するか、あるいは紙料ウエブ内に透かしを形成する際に貯蔵容器(16)から標識物質転移ロール(7)を介して、紙料ウエブ(6)に対する透かし刻印ロール(5)の刻印セグメント(25)に搬送することを特徴とする方法。
【請求項2】
標識物質として透明な導電性ポリマーを使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項3】
標識物質として導電性顔料を展色剤と共に使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項4】
標識物質として透明な導電性ポリマーと導電性顔料とを組み合わせて使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。
【請求項5】
標識物質を、分散系として、懸濁液として、溶液として、またはモノマーの形で重合剤と一緒に紙料ウエブ(6)と結合することを特徴とする、請求項1〜4の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項6】
標識物質を部分的に、または一様に紙料ウエブ(6)内に取り入れることを特徴とする、請求項1〜5の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項7】
標識物質を一様に、または部分的に紙料ウエブ(6)に塗布することを特徴とする、請求項1〜6の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項8】
標識物質を、好ましくはヘッドボックス(8)内で顔料と混合することを特徴とする、請求項1〜7の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項9】
標識物質がポンプ(20)により貯蔵容器(26)から出て流出管(17)に達し、この流出管(17)がバルブ(19)と制御部材(18)を備えていることを特徴とする、請求項1〜8の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項10】
標識物質が等しい間隔で紙料ウエブ(6)上に滴下するように、または標識物質の連続的な流出を可能にして標識物質を紙料ウエブ上に線状に塗着できるように、流出管(17)が形成されていることを特徴とする、請求項1〜9の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項11】
標識物質を部分的に透かし刻印ロール(5)の刻印セグメント(25)の印像として、または刻印セグメント(25)の印像の部分として転移し、その結果として刻印領域(24)の透かしの全部または部分に導電性標識物質を備えることを特徴とする、請求項1〜10の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項12】
標識物質が一様に、または部分的に存在することを検査するために、導電性標識物質を備えた紙料ウエブ(6)を試験装置および制御装置で監視し、制御装置を介して標識物質負荷を調節することを特徴とする、請求項1〜11の1項またはそれ以上に記載の方法。
【請求項13】
文書、有価証券、銀行券、包装および製品を試験するために紙料ウエブ内に取り入れるべき安全標識のための導電性標識物質において、請求項5に記載されているように、導電性ポリマーである導電性標識物質が、紙料ウエブ内に取り入れるべき安全標識のフォイルと結合されていることを特徴とする導電性標識物質。
【請求項14】
導電性ポリマーが少なくとも部分的に、好ましくは印刷画像として、紙料ウエブ内に取り入れるべき安全標識上に塗着されていることを特徴とする、請求項13記載の導電性標識物質。
【請求項15】
少なくとも1つの基体フォイル(28)と、この基体フォイル(28)上に塗着されている、基体フォイル(28)の縁まで達する部分的な非金属化を有する金属皮膜(29)とからなる、安全標識として働くフォイル構造が、導電性ポリマーからなる少なくとも1つの別の皮膜(30)を備えており、このフォイル構造が部分的に、または完全に紙料ウエブ内に埋設されていることを特徴とする、請求項13記載の導電性標識物質。
【請求項16】
別の皮膜(30)が、安全標識として働くフォイル構造の基体フォイル(28)の間および基体フォイル(28)と金属皮膜(29)との間の付着剤としても、フォイル構造と紙料ウエブとの間の付着剤としても装入されていることを特徴とする、請求項13記載の導電性標識物質。
【請求項17】
基体フォイル(28)の一方の側に金属皮膜(29)が塗着され、他方の側に導電性ポリマーからなる別の皮膜(30)が塗着されていることを特徴とする、請求項13記載の導電性標識物質。
【請求項18】
基体フォイル(28)の一方の側に金属皮膜(29)が塗着され、この金属皮膜(29)に導電性ポリマーからなる別の皮膜(30)が塗着されていることを特徴とする、請求項13〜17の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項19】
基体フォイル(28)の一方の側に塗着された金属皮膜(29)が第2の基体フォイル(28)によって覆われており、これらの基体フォイル(28)の少なくとも1つに導電性ポリマーからなる別の皮膜(30)が塗着されていることを特徴とする、請求項13〜18の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項20】
導電性ポリマーからなる別の皮膜(30)が、1つの基体フォイル(28;2)に塗着された金属化被膜(29)よりも大きい伸び率を有することを特徴とする、請求項13〜19の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項21】
標識物質が導電性ポリマーを含んでいる印刷用インキであることを特徴とする、請求項13〜20の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項22】
標識物質が導電性ポリマーであり、その比表面抵抗が塗着の種類により、統合の種類により、および/またはその組成および/またはその固有式により調節可能であることを特徴とする、請求項13〜21の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項23】
標識物質が導電性ポリマーであり、その抵抗が20〜40kOhm/sqのオーダーであることを特徴とする、請求項13〜22の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項24】
標識物質が、導電性を若起する格子構造を有する導電性ポリマーを使用することを特徴とする、請求項13〜23の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項25】
標識物質が導電性ポリマーであり、その導電性が添加物によって若起されることを特徴とする、請求項13〜24の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項26】
標識物質が、添加物として少なくとも人間の目で認識可能な顔料を添加した導電性ポリマーであることを特徴とする、請求項13〜25の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項27】
標識物質が導電性ポリマーであり、その標識顔料が光学的に活性であるか、または活性可能であり、かつ光学的試験装置により認識可能であることを特徴とする、請求項13〜26の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項28】
標識物質が導電性ポリマーであり、その標識顔料が磁性を有していることを特徴とする、請求項13〜27の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項29】
標識物質が導電性ポリマーであり、その標識顔料が磁性を有する添加物を認識不能にすることを特徴とする、請求項13〜28の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項30】
紙料ウエブ内に取り入れるべき安全標識が、導電性ポリマーのほかに光学的コーディングを装備されていることを特徴とする、請求項13〜29の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項31】
紙料ウエブ内に取り入れるべき安全標識が導電性ポリマーのほかに磁気コーディングを装備されていることを特徴とする、請求項13〜30の1項またはそれ以上に記載の導電性標識物質。
【請求項32】
文書、有価証券、銀行券、包装および製品を試験するために紙料ウエブ内に取り入れるべき安全標識のための導電性標識物質において、請求項5に記載されているように、標識物質が導電性ポリマーであり、これが分散系またはサスペンションの溶液として形成された、またはモノマーとして形成された溶液状塗布材として、重合剤と一緒に基体材料と結合されていることを特徴とする導電性標識物質。
【請求項33】

3,4−エチレンジオキシチオフェン(EDT)からなり、好ましくはPEDT/PSS(ポリエチレンジオキシチオフェンポリスチロールスルホネート)であることを特徴とする、請求項32記載の導電性標識物質。
【請求項34】
PEDT/PSSが、好ましくは式CPP105に従って応用されることを特徴とする、請求項33記載の導電性標識物質。
【請求項35】
モノマー、たとえば3,4−エチレンジオキシチオフェンが、重合剤、たとえばn−ブタノールに溶かした鉄IIIトルオールスルホネート溶液と一緒に、基体材料上で結合されていることを特徴とする、請求項32記載の導電性標識物質。
【請求項36】
導電性ポリマーが、それ自体公知の転移法により基体材料に転移されていることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項37】
導電性ポリマーが、加圧法、吹付け法または浸漬法によって基体材料上に塗着されていることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項38】
基体材料が紙料ウエブ自体であるか、または紙料ウエブに取り入れるべきフォイルであることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項39】
基体材料が、下地の上に存在している付着剤またはプライマーであることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項40】
基体材料が、包装または商品であることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項41】
基体材料が、人間の目で認識可能な安全標識であることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項42】
導電性ポリマーが透明であることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項43】
導電性ポリマーがほぼ透明であることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項44】
導電性ポリマーが金属的な外観を有していることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項45】
導電性ポリマーが透過光中で不透明であることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項46】
導電性ポリマーが、使用されている状態でその周囲から際立たないことを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項47】
導電性ポリマーが、使用されている状態でその周囲から際立つことを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項48】
導電性ポリマーが少なくとも1つのまとまった面として基体材料に塗着されていることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項49】
導電性ポリマーが、少なくとも1つの中断によって分割された面として基体材料に塗着されていることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項50】
導電性ポリマーが、少なくとも1つの線として基体材料に塗着されていることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項51】
導電性ポリマーが、点状に基体材料に塗着されていることを特徴とする、請求項32〜35の1項記載の導電性標識物質。
【請求項52】
導電性ポリマーである導電性標識物質が、紙料ウエブと結合される前に、少なくとも1つのフォイル、硬化可能な塗料皮膜、反射皮膜および保護皮膜と結合されていることを特徴とする、請求項13〜51の1項記載の導電性標識物質。
【請求項53】
文書、有価証券、銀行券、包装および製品の紙料ウエブに統合された導電性標識物質を試験するための方法において、多重試験を実現するために標識物質を、その導電性および/または他の物理的値および/または化学的性質に従って検出することを特徴とする試験法。
【請求項54】
スキャナーセンサー(10;11)を光学的、磁気的および/または機械的なセンサー(13)で作動させて導電性を検知するためのスキャナーセンサー(10;11)が、導電性を走査する複数のスキャナーチャネルからなることを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項55】
導電性を紙料ウエブ(6)の全幅にわたって容量型スキャナーセンサー(11)で走査することを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項56】
漂遊結合を低減するために、それぞれ第1の走査過程では偶数番号(21)のセンサーチャネルが励起され、第2の走査過程では奇数番号(22)のセンサーチャネルが励起されるように、スキャナーチャネルの制御が行われ、しかも走査周波数が好ましくは200kHzであることを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項57】
試験構造および試験平面に応じて、容量型スキャナーセンサー(11)の送信電極と受信電極との間で切り替えることを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項58】
導電性標識物質が有している光学的性質を、この標識の2重試験に導電性の基準値として利用することを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項59】
スキャナーセンサー(10;11)と向き合っている、ロールまたはスライドレールとして形成された押さえ部材が、紙料ウエブ(6)の搬送を最適化することを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項60】
紙料ウエブ(6)の両側をセンサー電極で試験し、しかもこのセンサー電極の一方の機能電極側が紙料ウエブ(6)の上方に配置され、他方の機能電極側が試験される紙料ウエブ(6)の下方に配置されていることを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項61】
紙料ウエブ(6)の全幅にわたって配置された複数のスキャナーセンサー(10;11)によって製造パラメーターの順守を試験することを特徴とする、請求項53記載の試験法。
【請求項62】
スキャナーセンサー(10;11)の後段に接続されている制御回路が、標識物質添加を制御することを特徴とする、請求項53記載の試験法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3a】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図7a】
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【図8】
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【図8a】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−186843(P2007−186843A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−46165(P2007−46165)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【分割の表示】特願2000−554927(P2000−554927)の分割
【原出願日】平成11年6月15日(1999.6.15)
【出願人】(500053665)ヴェーハーデー エレクトロニッシュ プルフテヒニク ゲーエムベーハー (2)
【Fターム(参考)】