説明

模型アセンブリおよびゲーム装置

【課題】模型部分を任意の時期に運動させることができる模型アセンブリを提供する。
【解決手段】走行装置10に牽引されて移動する模型アセンブリ40は、走行装置の走行に伴って運動して馬の模型4の前脚4aと後脚4bを揺動させる第1の運動伝達機構(プーリ60,62、無端ベルト64、歯車66,68,70,72、円板71,73、リンクロッド74,76)を備える。さらに模型アセンブリ40は、第1の運動伝達機構に係合および非係合可能であって、第1の運動伝達機構に係合するときに、騎手の模型50の左腕51を鞭100とともに揺動させる第2の運動伝達機構(歯車86,88,90、プーリ92,94、無端ベルト96、左腕リンクロッド98、円板99)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、模型アセンブリおよびゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、競馬ゲームで使用される走行模型体が開示されている。この走行模型体は、走行面を走行する台車と、台車の上に設けられた馬の模型と、馬の模型の上に乗った騎手の模型を備える。台車の車輪の回転運動がベルト・プーリ機構、歯車伝達機構、およびリンク機構を介して、馬の模型の各部(四肢および首)に伝達される。このようにして、台車が走行すると、馬の模型の胴体に対してその四肢および首が運動する。さらに騎手の模型は、腕が屈伸可能であってその胴体に対して揺動可能であり、馬の模型の首に騎手の模型の腕が連結されている。従って、台車の走行に伴って馬の首が運動すると、騎手の腕が屈伸する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4116625号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術では、台車の走行時には、常にその車輪の回転運動によって、馬の模型および騎手の模型が運動する。つまり、台車が走行する限り、馬の模型および騎手の模型が運動する。しかし、競馬ゲームのようなゲームでは、模型部分を任意の時期に運動させることができれば、より観る者の興味を引き付けることができる。
【0005】
そこで、本発明は、模型部分を任意の時期に運動させることができる模型アセンブリおよびゲーム装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る模型アセンブリは、走行装置に磁力によって非接触で牽引されて移動する模型アセンブリであって、模型部分と、前記模型部分を運動させない第1の状態と、前記模型部分を運動させる第2の状態に遷移する運動伝達機構と、外部から磁力によって非接触で移動させられて、移動に伴って、前記運動伝達機構を前記第1の状態と前記第2の状態のいずれかに切り替える被移動部とを備える。
【0007】
本発明に係るゲーム装置は、走行装置と、本発明の模型アセンブリとを備え、前記走行装置は、前記被移動部を磁力によって非接触で移動可能な伝達機構移動部を備える。
【0008】
本発明によれば、走行装置が模型アセンブリの被移動部を外部から磁力によって非接触で移動させることで、運動伝達機構が、模型部分を運動させない第1の状態と模型部分を運動させる第2の状態に遷移する。このようにして運動伝達機構の状態を制御可能である。従って、模型部分を任意の時期に運動させることができる。例えば、模型アセンブリの走行時のうち特定の期間だけ、模型部分を運動させてもよい。
【0009】
好ましくは、模型アセンブリは、第1の模型部分と、第2の模型部分と、前記走行装置の走行に伴って運動して、前記第1の模型部分を運動させる第1の運動伝達機構と、前記第1の運動伝達機構に係合および非係合可能であって、前記第1の運動伝達機構に係合するときに、前記第1の運動伝達機構の運動に伴って運動して、前記第2の模型部分を運動させる第2の運動伝達機構とを備え、前記被移動部は、前記第1の運動伝達機構および前記第2の運動伝達機構の少なくとも一方の少なくとも一つの部品に連結されており、移動に伴って、前記第2の運動伝達機構を、前記第1の運動伝達機構に係合せずに前記第2の模型部分を運動させない前記第1の状態と、前記第1の運動伝達機構に係合して前記第2の模型部分を運動させる前記第2の状態のいずれかに切り替える。
【0010】
この構成によれば、第1の運動伝達機構が第1の模型部分を運動させる。第2の運動伝達機構は、前記第1の運動伝達機構に係合および非係合可能である。被移動部は、移動に伴って、前記第1の運動伝達機構と前記第2の運動伝達機構の少なくとも一方の少なくとも一つの部品を移動させ、前記第1の運動伝達機構と前記第2の運動伝達機構とが係合しない第1の状態と、前記第1の運動伝達機構と前記第2の運動伝達機構とが係合する第2の状態のいずれかに切り替える。第1の状態では、前記第1の運動伝達機構と前記第2の運動伝達機構とが係合せず、第2の運動伝達機構は第1の運動伝達機構に連動せず、第2の模型部分を運動させない。第2の状態では、前記第1の運動伝達機構と前記第2の運動伝達機構とが係合して、第2の運動伝達機構は第1の運動伝達機構に連動し第2の模型部分を運動させる。このようにして第2の運動伝達機構の状態を制御可能である。従って、第1の模型部分の長期間の運動に加えて、第2の模型部分を特定の期間に運動させることができる。駆動源の数を増加させる必要性はなく、複数の模型部分の運動が相互により多様な関係を呈するように、複数の模型部分を運動させることができる。
特許文献1に記載の技術では、台車の走行時には、常にその車輪の回転運動によって、馬の模型および騎手の模型が運動する。しかし、馬の模型の運動と騎手の模型の運動の関係が決まりきっている。すなわち、馬の模型の首が前方へ移動すると、騎手の腕の屈曲角度が鈍角になり、馬の模型の首が後方へ移動すると、騎手の腕の屈曲角度が鋭角になるというようにである。競馬ゲームのようなゲームでは、複数の模型部分の運動が相互により多様な関係を呈するように、複数の模型部分を運動させることができれば、より観る者の興味を引き付けることができる。上記のように、第1の模型部分の長期間の運動に加えて、第2の模型部分を特定の期間に運動させることで、より観る者の興味を引き付けることができる。
【0011】
好ましくは、前記走行装置は、前記模型アセンブリを磁力によって非接触で牽引する牽引部を備え、前記模型アセンブリは、前記牽引部に磁力によって非接触で牽引される被牽引部を備え、前記被牽引部は前記被移動部であり、前記伝達機構移動部は前記牽引部を移動させる。
この構成では、伝達機構移動部が牽引部を移動させることで、被牽引部である被移動部が移動する。走行装置が模型アセンブリの被移動部を外部から磁力によって非接触で移動させることで、運動伝達機構が、模型部分を運動させない第1の状態と模型部分を運動させる第2の状態に遷移する。このように、模型アセンブリの移動に使用される被牽引部を移動部として利用して、運動伝達機構の状態を制御可能であるので、専用の部品を運動伝達機構の状態の制御のための被移動部として準備する必要がなく、部品点数を最小限にすることができる。また、磁力によって被移動部を移動させる専用の部品を設ける場合に比べて、牽引部と被牽引部の間に作用する磁力への悪影響を抑制することができる。逆に、このような専用の部品と被移動部の間に働くべき磁力に対する牽引部と被牽引部の間に作用する磁力からの悪影響を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係るゲーム装置を示す斜視図である。
【図2】床板と模型アセンブリを取り外した状態のゲーム装置の斜視図である。
【図3】前記ゲーム装置における模型アセンブリと走行装置を示す正面図である。
【図4】前記走行装置を示す斜視図である。
【図5】前記模型アセンブリの馬の模型を示す斜視図である。
【図6】騎手の模型への運動を伝達していない前記模型アセンブリの運動伝達機構を示す図である。
【図7】騎手の模型への運動を伝達している前記模型アセンブリの運動伝達機構を示す図である。
【図8】図6および図7の騎手の模型の左肩とその付近の拡大図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る、騎手の模型への運動を伝達していない模型アセンブリの運動伝達機構を示す略図である。
【図10】騎手の模型への運動を伝達している図9の前記模型アセンブリの運動伝達機構を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付の図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。
<ゲーム装置全体>
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るゲーム装置1は、複数の柱2と、柱2に水平に支持された床板3と、床板3の上を走行する複数の(図の実施の形態では4つの)模型アセンブリ40を備える。図1には示されていないが、模型アセンブリ40の各々は、床板3の下にある走行装置に磁力で牽引されて、床板3の上を走行する。このゲーム装置1では競馬ゲームが実行される。競馬ゲームにおいては、図1の仮想線で示すように模型アセンブリ40は楕円またはほぼ四角形を描くように走行する。また、図示はされていないが、互いに交差するような線を描くように模型アセンブリ40を走行させても良い。
【0014】
図2は、床板3と模型アセンブリ40を取り外した状態のゲーム装置1の斜視図である。柱2に固定された枠2aに、走行装置が走行する第2の床板6が水平に支持されている。この枠2aには、走行装置に充電するための充電装置5が取り付けられている。第2の床板6には、2つの直方体状のブロック7が載せられている。柱2の上端にある複数のブラケット8とブロック7によって、床板3は支持されている。
【0015】
図3に示すように、床板3と第2の床板6の間の空間には、走行装置10が配置されている。実施の形態のゲーム装置1には、4つの模型アセンブリ40に対応する4つの走行装置10が設けられているが、説明の簡略化のため1つの走行装置10のみを図3は示す。模型アセンブリ40および走行装置10の数は特に限定されない。
【0016】
<走行装置>
図3および図4を参照し、走行装置10の詳細を説明する。走行装置10は走行可能な本体12と、本体12に装着される電源アセンブリ30を備える。本体12は、上部14と下部16とを備え、上部14と下部16はサスペンション18によって連結されている。下部16の長手方向の両端部には、一対のキャスタ20が取り付けられており、下部16の横断方向の両端部には、一対の車輪22が取り付けられている。キャスタ20および車輪22によって、走行装置10は第2の床板6の上を走行可能である。
【0017】
上部14の長手方向の両端部には、一対のキャスタ24が取り付けられており、上部14の横断方向の両端部には、一対の駆動車輪26が取り付けられている。これらの駆動車輪26は、上部14に固定された別個の車輪用モータ28によってそれぞれ回転させられる。車輪用モータ28の回転は、図示しない歯車列によって、その車輪用モータ28に対応する駆動車輪26に伝達される。歯車列の代わりに、他の適切な動力伝達機構、例えば、無端ベルトとプーリを利用した機構、チェーンとスプロケットを利用した機構を用いてもよい。
【0018】
図3に示すように、本体12の上部14には、充電可能な1つ以上の電源装置が内部に配置された電源アセンブリ30が保持される。上部14の内部には、電源アセンブリ30の電源装置から給電されて、車輪用モータ28を駆動して、駆動車輪26を回転させる駆動回路が形成された駆動回路基板(図示せず)が固定されている。
【0019】
後述する模型牽引部34,36と模型アセンブリ40の被牽引部52,54の間に作用する磁力によって、走行装置10全体が上向きすなわち床板3に向けて引き付けられている。このため、キャスタ24の車輪および駆動車輪26は、上方の床板3に接触する。駆動車輪26が回転すると、駆動車輪26と床板3の摩擦接触により、走行装置10が図3の矢印で示す方向に走行する。このように、車輪用モータ28および駆動車輪26は、電源アセンブリ30によって走行可能な走行機構である。但し、駆動車輪26の代わりに、他の適切な走行手段、例えばキャタピラ、リンク機構を持つアームまたはリンク機構を持つレッグを使用してもよい。
【0020】
別個の車輪用モータ28が両方の駆動車輪26をそれぞれ回転させるので、両方の駆動車輪26を異なる回転速度で回転させることが可能であり、駆動車輪26の速度差によって走行装置10は曲がって進むことができる。キャスタ20,24は、走行装置10の方向転換を容易にする。車輪用モータ28のシャフトは両方向に回転可能であって、走行装置10は前進も後退も可能である。両方の駆動車輪26を互いに逆方向に回転させることによって、走行装置10はその場で垂直軸の回りを回転することができる。
【0021】
床板3の上には、模型アセンブリ40が配置されている。模型アセンブリ40は、台車42と、台車42に回転自在に取り付けられた一対の車輪44と、台車42に回転自在に取り付けられた1つのキャスタ46と、台車42に立てられた支柱48と、支柱48に取り付けられた馬の模型4とを備える。さらに、馬の模型4の上には騎手の模型50が乗っている。台車42の内部には、2つの被牽引部52,54が配置されている。被牽引部52,54は、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。
【0022】
他方、走行装置10の本体12の上部14には、模型牽引部34,36が取り付けられている。模型牽引部34,36は、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。床板3は、非磁性体によって形成されており、走行装置10の模型牽引部34と模型アセンブリ40の被牽引部52が磁力によって引き付け合い、走行装置10の模型牽引部36と模型アセンブリ40の被牽引部54が磁力によって引き付け合う。従って、走行装置10が走行するとき、模型牽引部34,36は、走行装置10と一緒に模型アセンブリ40が走行するように模型アセンブリ40を引き付ける。好ましい実施の形態では、模型牽引部34,36および被牽引部52,54は永久磁石であるが、他の選択肢も採用可能である。
【0023】
以上のように、床板3の下を走行装置10が走行し、走行装置10に対応する模型アセンブリ40が走行装置10に牽引されて、図3の矢印に示すように床板3の上を走行する。
【0024】
<第1の運動伝達機構>
図5は、模型アセンブリ40の馬の模型4を示す斜視図である。馬の模型4は、左右の前脚4aおよび左右の後脚4bを備える。模型アセンブリ40においては、台車42の車輪44の回転運動がベルト・プーリ機構、歯車伝達機構、およびリンク機構を介して、馬の模型4の前脚4aおよび後脚4bに伝達されて、台車42が走行すると、馬の模型4の胴体に対して前脚4aおよび後脚4bが運動する。
【0025】
図6および図7を参照し、馬の模型4の胴体に対して前脚4a(第1の模型部分)および後脚4b(第1の模型部分)を運動させる第1の運動伝達機構を説明する。図6および図7では台車42の一部が断面で示され、模型アセンブリ40のうち馬の模型4の輪郭が仮想線で示され、騎手の模型50の下肢の図示は省略されている。図6および図7に示すように、台車42の内部には、車輪44と同軸のプーリ60が配置されている。前述の通り、走行装置10が走行するとき、台車42が走行装置10に牽引されて走行する。このとき、プーリ60は車輪44と共に回転する。
【0026】
馬の模型4の内部には、互いに同軸のプーリ62および歯車66が回転可能に配置されている。プーリ60,62には無端ベルト64が掛け渡されている。支柱48には空洞48aが設けられ、無端ベルト64は空洞48aを通っている。プーリ60の回転は、無端ベルト64を介して、プーリ62および歯車66に伝達される。
【0027】
馬の模型4の内部には、歯車68,70,72が回転可能に配置されている。歯車68は常に歯車66に噛み合っており、歯車70は常に歯車68に噛み合っており、歯車72は常に歯車70に噛み合っている。従って、プーリ60が回転している間は、歯車66,68,70,72は常に回転する。
【0028】
歯車70は、これと同軸の円板71と共に回転する。円板71の側部の平坦面には穴が形成され、その穴には前側リンクロッド74の一端にある折曲部分が差し込まれて連結されている。前側リンクロッド74の他端は、馬の模型4の左方の前脚4aに連結されている。歯車70が回転すると、円板71が回転し、前側リンクロッド74が揺動し、馬の模型4の左方の前脚4aも揺動する。図では明らかではないが、同様の円板71および前側リンクロッド74が右方の前脚4aを揺動させるために設けられており、歯車70が回転すると、馬の模型4の右方の前脚4aも揺動する。但し、左方と右方とでは、円板と前側リンクロッドの連結位置が異なっているか、または左右の円板の回転軸線がずれており、左右の前脚4aの揺動が異なっている。例えば、左右の前脚4aが交互に前方に移動する。このように、よりリアルな馬の前脚の動きが実現されている。
【0029】
歯車72は、これと同軸の円板73と共に回転する。円板73の側部の平坦面には穴が形成され、その穴には後側リンクロッド76の一端にある折曲部分が差し込まれて連結されている。後側リンクロッド76の他端は、馬の模型4の左方の後脚4bに連結されている。歯車72が回転すると、円板73が回転し、後側リンクロッド76が揺動し、馬の模型4の左方の後脚4bも揺動する。図では明らかではないが、同様の円板73および後側リンクロッド76が右方の後脚4bを揺動させるために設けられており、歯車72が回転すると、馬の模型4の右方の後脚4bも揺動する。但し、左方と右方とでは、円板と後側リンクロッドの連結位置が異なっているか、または左右の円板の回転軸線がずれており、左右の後脚4bの揺動が異なっている。例えば、左右の後脚4bが交互に前方に移動する。このように、よりリアルな馬の後脚の動きが実現されている。
【0030】
以上のように、走行装置10の走行に伴って、馬の模型4の胴体に対して前脚4a(第1の模型部分)および後脚4b(第1の模型部分)を運動させる第1の運動伝達機構は、プーリ60,62、無端ベルト64、歯車66,68,70,72、円板71,73、リンクロッド74,76を有する。走行装置10に台車42が牽引されて走行している間は、第1の運動伝達機構の働きによって、馬の模型4の左右の前脚4aおよび左右の後脚4bは常に揺動し、あたかも馬が脚を使って走っているかのような挙動を呈する。
【0031】
<第2の運動伝達機構>
さらに、特定の期間に、台車42の車輪44の回転運動が騎手の模型50の左腕51に伝達されて、台車42が走行すると、騎手の模型50の胴体に対して左腕51が運動する。次に、騎手の模型50の胴体に対して左腕51(第2の模型部分)を運動させる第2の運動伝達機構を説明する。
【0032】
図6および図7に示すように、走行装置10の本体12の上部14には、ソレノイド38(伝達機構移動部)が取り付けられている。台車42の内部および支柱48の空洞48aの内部には、長板80が配置されている。長板80の下端には二つの脚部82が固定されており、脚部82の下部には永久磁石84(被移動部)が固定されている。これらの永久磁石84とソレノイド38の間には床板3があるが、永久磁石84はソレノイド38の近辺に配置されている。床板3は非磁性体によって形成されているので、ソレノイド38が通電されてソレノイド38が磁界を発生させると、永久磁石84はその磁界の影響を受ける。
【0033】
永久磁石84の極性すなわち磁極の向きは、ソレノイド38が通電されると、永久磁石84が反発して上方に移動するように設定されている。従って、ソレノイド38に通電すると、永久磁石84とともに長板80が図7に示すように上昇する。ソレノイド38への通電を停止すると、重力によって永久磁石84とともに長板80が図6に示すように下降する。
【0034】
長板80の上部は馬の模型4の内部にまで延びている。長板80の上端には、互いに同軸の小歯車86と大歯車88が互いに一体に回転可能に取り付けられている。長板80が下降した図6の状態(第1の状態)では、歯車86,88はどの歯車とも噛み合っていない。また、馬の模型4の内部には、互いに同軸な歯車90とプーリ92が互いに一体に回転可能に配置されている。図6の第1の状態では、歯車90はどの歯車とも噛み合っていない。
【0035】
ソレノイド38へ通電されて長板80が上昇すると、図7に示す状態(第2の状態)となる。第2の状態では、図7に示すように、長板80に支持された歯車86,88が上昇し、小歯車86は第1の運動伝達機構の歯車70に噛み合い、大歯車88は歯車90に噛み合う。このとき、走行装置10が走行して歯車70が回転していれば、小歯車86と大歯車88が共に回転する。大歯車88の回転は歯車90に伝達され、歯車90と共にプーリ92が回転する。
【0036】
騎手の模型50の腰部の内部には、プーリ94が回転可能に配置されている。プーリ92,94には無端ベルト96が掛け渡されている。プーリ94の側部の平坦面には穴が形成され、その穴には左腕リンクロッド98の一端にある折曲部分が差し込まれている。左腕リンクロッド98の他端は、騎手の模型50の左腕51に連結されている。プーリ92の回転は、無端ベルト96を介して、プーリ94に伝達される。従って、プーリ92が回転すると、プーリ94が回転し、左腕リンクロッド98が揺動する。
【0037】
図8は、騎手の模型50の左肩99とその付近の拡大図である。図8では、左肩99の断面を示す。左腕リンクロッド98は、騎手の模型50の上半身の内部を通っている。左腕リンクロッド98の端部にある折曲部分98aが、左肩99に設けられた円弧状の窓孔99aを通り、左腕51の基部に連結されている。
【0038】
左腕51の基部には回転軸51aが設けられ、回転軸51aは左肩99に回転可能に取り付けられている。左腕リンクロッド98が揺動すると、左腕リンクロッド98の折曲部分98aに連結された左腕51が回転軸51aを中心にして揺動する。左肩99に設けられた円弧状の窓孔99aは、左肩99に対する左腕リンクロッド98の移動を許容する。
【0039】
以上のように、騎手の模型50の胴体に対して左腕51(第2の模型部分)を運動させる第2の運動伝達機構は、歯車86,88,90、プーリ92,94、無端ベルト96、左腕リンクロッド98を有する。第2の運動伝達機構は、第1の運動伝達機構に係合および非係合可能であって、第2の状態で第1の運動伝達機構に係合するときに、第1の運動伝達機構の運動に伴って運動して、騎手の模型50の左腕51を揺動させる。騎手の模型50の左手は鞭100を握っている。左腕51が揺動することにより、鞭100が揺動し、あたかも騎手が鞭で馬を叩いているかのような挙動を呈する。
【0040】
走行装置10に設けられたソレノイド38(伝達機構移動部)は、第2の運動伝達機構の小歯車86を第1の運動伝達機構の歯車70に噛み合うように移動させる伝達機構移動部として機能する。走行装置10には、無線通信によってソレノイド38を通電する指令および通電を停止する指令が与えられる。通電する指令が与えられると、走行装置10の内部の制御装置(図示せず)が電源アセンブリ30の電源装置からソレノイド38へ電力を供給するよう制御する。通電を停止する指令が与えられると、制御装置はソレノイド38への電力供給を停止するよう制御する。
【0041】
この実施の形態によれば、第1の模型部分である馬の模型4の前脚4aおよび後脚4bの走行時の運動に加えて、第2の模型部分である騎手の模型50の左腕51を特定の期間に運動させることができる。駆動源の数を増加させる必要性はなく、複数の模型部分の運動が相互により多様な関係を呈するように、複数の模型部分を運動させることができる。例えば、競馬ゲームの開始(つまり走行装置10および模型アセンブリ40の走行開始)からしばらくの期間は、ソレノイド38に通電せず騎手の模型50の左腕51を揺動させない。この期間は、台車42の走行に伴って、馬の模型4の前脚4aおよび後脚4bが揺動する。競馬ゲームの後半または終盤には、ソレノイド38に通電し騎手の模型50の左腕51を揺動させる。こうして、競馬ゲームの後半または終盤だけに騎手が鞭で馬を叩いているかのような挙動を呈示することが可能である。この期間にも台車42の走行に伴って、馬の模型4の前脚4aおよび後脚4bが揺動する。
【0042】
<第2の実施の形態>
図9および図10を参照しながら本発明の第2の実施の形態を説明する。図9および図10において、前述の実施の形態と共通する構成要素を示すために同一の符号が使用されており、これらの構成要素を詳細には説明しない。図9および図10では、前述の模型アセンブリ40の馬の模型、騎手の模型および鞭の図示は省略されており、第1の運動伝達機構のうち歯車72のみが図示され、第2の運動伝達機構のうち歯車86,88,90のみが図示されている。実際には、前述の実施の形態と同様に、模型アセンブリ40は馬の模型、騎手の模型および鞭を有し、第1の運動伝達機構と第2の運動伝達機構も有している。
【0043】
第2の実施の形態では、走行装置10の本体12の上部14には、模型牽引部34,36Aが取り付けられている。模型牽引部34,36Aは、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。前述の実施の形態の模型牽引部36と異なり、模型牽引部36Aは水平方向に移動可能である。模型牽引部36Aはアクチュエータ101によって図9に示す位置と図10に示す位置との間を往復可能であり、図9に示す位置と図10に示す位置で静止させられる。図9に示す状態がアクチュエータ101の非駆動状態であり、図10に示す状態がアクチュエータ101の駆動状態である。模型牽引部34は本体12内で固定されている。
【0044】
台車42の内部には、2つの被牽引部52,54Aが配置されている。被牽引部52,54Aは、強磁性体または磁石であり、好ましくは永久磁石である。前述の実施の形態の被牽引部54と異なり、被牽引部54A(被移動部)は水平方向に移動可能である。被牽引部52は台車42内で固定されている。
【0045】
床板3が非磁性体によって形成されているので、走行装置10の模型牽引部34と模型アセンブリ40の被牽引部52が磁力によって引き付け合い、走行装置10の模型牽引部36Aと模型アセンブリ40の被牽引部54Aが磁力によって引き付け合う。被牽引部52は台車42内で固定されているので、走行装置10の模型牽引部34が被牽引部52を引き付ける力は被牽引部52から台車42に伝達される。被牽引部54Aは、台車42の床部で支えられているので、模型牽引部36Aが被牽引部54Aを引き付ける力は被牽引部54Aから台車42に伝達される。従って、走行装置10が走行するとき、模型牽引部34,36Aは、走行装置10と一緒に模型アセンブリ40が走行するように模型アセンブリ40を引き付ける。好ましい実施の形態では、模型牽引部34,36Aおよび被牽引部52,54Aは永久磁石であるが、他の選択肢も採用可能である。
【0046】
被牽引部54AにはL字形のブラケット110の一端が固定されている。ブラケット110の他端には、前述の第2の運動伝達機構の小歯車86と大歯車88が互いに一体に回転可能に取り付けられている。図9に示すアクチュエータ101が駆動されていない状態(第1の状態)では、歯車86,88はどの歯車とも噛み合っていない。
【0047】
図10に示すようにアクチュエータ101(伝達機構移動部)が駆動されると、模型牽引部36Aが図中の右方に移動し、これに伴い被牽引部54Aがブラケット110とともに図中の右方に移動する(第2の状態)。第2の状態では、ブラケット110に支持された歯車86,88も右方に移動し、小歯車86は第1の運動伝達機構の歯車72に噛み合い、大歯車88は歯車90に噛み合う。このとき、走行装置10が走行して歯車72が回転していれば、小歯車86と大歯車88が共に回転する。大歯車88の回転は歯車90に伝達され、これによって図示しない騎手の模型の左腕が鞭と共に揺動する(図6および図7参照)。
【0048】
第2の実施の形態でも、第1の模型部分である馬の模型4の前脚4aおよび後脚4bの走行時の運動に加えて、第2の模型部分である騎手の模型50の左腕51を特定の期間に運動させることができる。駆動源の数を増加させる必要性はなく、複数の模型部分の運動が相互により多様な関係を呈するように、複数の模型部分を運動させることができる。例えば、競馬ゲームの開始(つまり走行装置10および模型アセンブリ40の走行開始)からしばらくの期間は、アクチュエータ101に通電せず騎手の模型50の左腕51を揺動させない。この期間は、台車42の走行に伴って、馬の模型4の前脚4aおよび後脚4bが揺動する。競馬ゲームの後半または終盤には、アクチュエータ101に通電し騎手の模型50の左腕51を揺動させる。こうして、競馬ゲームの後半または終盤だけに騎手が鞭で馬を叩いているかのような挙動を呈示することが可能である。この期間にも台車42の走行に伴って、馬の模型4の前脚4aおよび後脚4bが揺動する。
【0049】
第2の実施の形態では、伝達機構移動部であるアクチュエータ101が模型牽引部36Aを移動させることで、被牽引部54A(被移動部)が移動し、これに伴い、第2の運動伝達機構が第1の運動伝達機構に係合する。このように、模型アセンブリ40の移動に使用される模型牽引部36Aと被牽引部54Aを利用して、第2の運動伝達機構を第1の運動伝達機構に係合させるので、専用の部品を運動伝達機構の係合のために準備する必要がなく、部品点数を最小限にすることができる。
【0050】
また、磁力によって第2の運動伝達機構を第1の運動伝達機構に係合させる専用の部品(ソレノイド38および永久磁石84)を設ける前述の実施の形態に比べて、模型牽引部34,36Aと被牽引部52,54Aの間に作用する磁力への悪影響を抑制することができる。逆に、このような専用の部品の間に働くべき磁力に対する模型牽引部と被牽引部の間に作用する磁力からの悪影響を抑制することができる。
【0051】
<変更および修正>
以上、本発明の実施の形態を説明したが、この実施の形態により本発明は限定されることはない。例えば、下記のような変形および修正も本発明の範囲内にある。
【0052】
本発明は、競馬ゲームのほかのゲームを実行するためのゲーム装置にも適用可能である。これらのゲームには、例えば、自動車、自転車、モーターサイクル、馬以外の動物の模型または人の模型を走行装置が牽引するレースゲームがありうる。また、これらのゲームには、アスリートの模型を走行装置が牽引する、フットボール、野球、その他の球技がありうる。
【0053】
上記の実施の形態では、走行装置10は、その上にある床板3に駆動車輪26が摩擦接触することにより走行する。しかし、他の実施の形態として、走行装置10は、その下にある第2の床板6に駆動車輪、キャタピラ、レッグが接触する形式で走行してもよい。
【0054】
上記の実施の形態では、騎手の模型50の左腕51が揺動させられるが、右腕が鞭100と共に揺動させられてもよい。左腕51または右腕には関節が設けられて、より現実的な挙動が呈示できるようになっていてもよい。
【0055】
上記の実施の形態では、第1の模型部分を運動させる第1の運動伝達機構と、第2の模型部分を運動させる第2の運動伝達機構が設けられている。さらに、特定の期間に第3の模型部分を運動させる第3の運動伝達機構を設けてもよい。さらに、特定の期間に第4の模型部分を運動させる第4の運動伝達機構を設けてもよい。例えば、馬の模型の頭部(第3の模型部分)を首に対して揺動可能にし、競馬ゲームで勝利した馬が頭部を誇らしげに持ち上げるような挙動を呈示することが可能である。これに代えて、あるいはこれに加えて、騎手の模型の片腕(第3の模型部分または第4の模型部分)を胴体に対して揺動または回転可能にし、競馬ゲームで勝利した馬の騎手が喜んで片腕を振るとか振り回すような挙動を呈示することが可能である。
【0056】
その場合、各運動伝達機構の動作の例は以下の通りである。走行装置10の走行時には、常に第1の運動伝達機構が第1の模型部分(例えば馬の模型の前脚および後脚)を運動させる。競馬ゲームの前半には、第2の運動伝達機構と第3の運動伝達機構は第1の運動伝達機構と係合しない。競馬ゲームの後半または終盤には、第2の運動伝達機構が第1の運動伝達機構に係合し、第2の運動伝達機構が第2の模型部分(例えば騎手の模型の左腕)を運動させる。競馬ゲームの終了後、勝利した馬の模型については、第3の運動伝達機構と第4の運動伝達機構が第1の運動伝達機構に係合し、第3の運動伝達機構が第3の模型部分(例えば馬の模型の頭部)を運動させ、第4の運動伝達機構が第4の模型部分(例えば騎手の模型の右腕)を運動させる。競馬ゲームの終了後は、第2の運動伝達機構が第1の運動伝達機構に係合し続けてもよいし、係合し終えてもよい。つまり、第2〜第4の運動伝達機構は、第1の運動伝達機構に同時に係合してもよいし、異なる期間に係合してもよい。
【0057】
モーターサイクルのレースゲームについては、各運動伝達機構の動作の例は以下の通りである。走行装置10の走行時には、常に第1の運動伝達機構が第1の模型部分(例えばモータサイクルの前輪と後輪)を回転させる。レースゲームの前半には、第2の運動伝達機構と第3の運動伝達機構は第1の運動伝達機構と係合しない。レースゲームの後半または終盤には、第2の運動伝達機構が第1の運動伝達機構に係合し、第2の運動伝達機構が第2の模型部分(例えばライダーの腕)を曲げ伸ばしさせる。レースゲームの終了後、勝利したモータサイクルの模型については、第3の運動伝達機構が第1の運動伝達機構に係合し、第3の運動伝達機構が第3の模型部分(例えばモータサイクルの前輪)を上昇および下降させる。つまり、レースゲームで勝利したライダーが誇らしげにウイリーを行うような挙動を呈示することが可能である。レースゲームの終了後は、第2の運動伝達機構が第1の運動伝達機構に係合し続けてもよいし、係合し終えてもよい。つまり、第2の運動伝達機構と第3の運動伝達機構は、第1の運動伝達機構に同時に係合してもよいし、異なる期間に係合してもよい。
【0058】
第1の運動伝達機構および第2の運動伝達機構は、上記の実施の形態に限定されない。当業者が考え得る様々なバリエーション、例えばチェーンとスプロケットの組合せ、ロープとプーリの組合せが使用されうる。無端ベルト64,96のような無端ベルトを使用する場合には、無端ベルトは平ベルト、Vベルト、歯付きベルト、その他のタイプであってもよい。歯車を使用する場合には、歯車は平歯車以外のタイプであってもよい。
【0059】
上記の実施の形態では、歯車の軸線方向に直交する方向に移動可能な歯車の噛み合いを利用して、第1の運動伝達機構と第2の運動伝達機構とを係合させる。しかし、当業者が考え得る様々なバリエーション、例えば各種のクラッチ(無端ベルトとプーリの組合せにおけるベルトテンションクラッチ、ロープとプーリの組合せにおけるロープテンションクラッチを含む)を利用して、第1の運動伝達機構と第2の運動伝達機構とを係合させてもよい。第2の運動伝達機構の歯車をその軸線方向に移動させて、第1の運動伝達機構と第2の運動伝達機構とを係合させてもよい。
【0060】
上記の実施の形態では、第2の運動伝達機構の部品である小歯車86を第1の運動伝達機構の部品である歯車70または72に係合するように、伝達機構移動部が小歯車86を移動させる。但し、運動中の第1の運動伝達機構の部品をそれまで静止していた第2の運動伝達機構の部品に向けて移動させてもよい。例えば、第1の運動伝達機構の歯車列が噛み合い・回転を維持したまま、それらの歯車列を一緒に移動させて、第2の運動伝達機構の歯車に噛み合わせてもよい。第1の運動伝達機構の歯車をその軸線方向に移動させて、第1の運動伝達機構と第2の運動伝達機構とを係合させてもよい。あるいは、第1の運動伝達機構の無端ベルトとプーリの組合せでベルトの回転を維持したまま、その組合せを移動させて第2の運動伝達機構のプーリに接触させてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 ゲーム装置、2 柱、2a 枠、3 床板、4 馬の模型、4a 前脚(第1の模型部分)、4b 後脚(第1の模型部分)、5 充電装置、6 第2の床板、7 ブロック、8 ブラケット、10 走行装置、12 本体、14 上部、16 下部、18 サスペンション、20,24 キャスタ、22 車輪、26 駆動車輪(走行機構)、28 車輪用モータ(走行機構)、30 電源アセンブリ、34,36,36A 模型牽引部、38 ソレノイド(伝達機構移動部)、40 模型アセンブリ、42 台車、44 車輪、キャスタ46、48 支柱、48a 空洞、50 騎手の模型(第2の模型部分)、51 左腕、52,54 被牽引部、54A 被牽引部(被移動部)、60,62 プーリ(第1の運動伝達機構)、64 無端ベルト(第1の運動伝達機構)、66,68,70,72 歯車(第1の運動伝達機構)、74 前側リンクロッド(第1の運動伝達機構)、71,73 円板(第1の運動伝達機構)、76 後側リンクロッド(第1の運動伝達機構)、80 長板、82 脚部、84 永久磁石(被移動部)、86 小歯車(第2の運動伝達機構)、88 大歯車(第2の運動伝達機構)、90 歯車(第2の運動伝達機構)、92,94 プーリ(第2の運動伝達機構)、96 無端ベルト(第2の運動伝達機構)、98 左腕リンクロッド(第2の運動伝達機構)、100 鞭、101 アクチュエータ(伝達機構移動部)。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行装置に磁力によって非接触で牽引されて移動する模型アセンブリであって、
模型部分と、
前記模型部分を運動させない第1の状態と、前記模型部分を運動させる第2の状態に遷移する運動伝達機構と、
外部から磁力によって非接触で移動させられて、移動に伴って、前記運動伝達機構を前記第1の状態と前記第2の状態のいずれかに切り替える被移動部とを備える、
模型アセンブリ。
【請求項2】
第1の模型部分と、
第2の模型部分と、
前記走行装置の走行に伴って運動して、前記第1の模型部分を運動させる第1の運動伝達機構と、
前記第1の運動伝達機構に係合および非係合可能であって、前記第1の運動伝達機構に係合するときに、前記第1の運動伝達機構の運動に伴って運動して、前記第2の模型部分を運動させる第2の運動伝達機構とを備え、
前記被移動部は、前記第1の運動伝達機構および前記第2の運動伝達機構の少なくとも一方の少なくとも一つの部品に連結されており、移動に伴って、前記第2の運動伝達機構を、前記第1の運動伝達機構に係合せずに前記第2の模型部分を運動させない前記第1の状態と、前記第1の運動伝達機構に係合して前記第2の模型部分を運動させる前記第2の状態のいずれかに切り替える、
請求項1に記載の模型アセンブリ。
【請求項3】
走行装置と、
請求項1または請求項2に記載の模型アセンブリと
を備え、
前記走行装置は、前記被移動部を磁力によって非接触で移動可能な伝達機構移動部を備える、
ゲーム装置。
【請求項4】
前記走行装置は、前記模型アセンブリを磁力によって非接触で牽引する牽引部を備え、
前記模型アセンブリは、前記牽引部に磁力によって非接触で牽引される被牽引部を備え、
前記被牽引部は前記被移動部であり、
前記伝達機構移動部は前記牽引部を移動させる、
請求項3に記載のゲーム装置。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−200436(P2011−200436A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70731(P2010−70731)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(506113602)株式会社コナミデジタルエンタテインメント (1,441)