説明

横送り搬送方法および横送り搬送装置

【課題】搬送コンベアの途中に複数の排出部を設けているために、構造が複雑になり、製造コストが増加する。複数の排出部の排出量の調節が面倒である。
【解決手段】底板2上を移動する搬送物H中に意図的にブリッジBを生じさせ、機筐1の排出部10に達した搬送物Hのうちの一部は落下口8の始端部から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8の始端部上方を通過させて下手側の落下口8から落下させる。複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを落下させ、落下口8の始端部から終端部までの間で落下する搬送物Hを前記複数の分配樋30の各受け入れ口31に分散落下させて次工程に向けて分配する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、籾米、玄米、白米、小豆等の穀類の粉粒体や茶葉等の葉状体(茎葉体)の搬送物を分配する横送り搬送方法および横送り搬送装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、少なくとも底板と該底板の左右両側の側板を有して搬送方向に長く形成した機筐の始端部上方位置に供給口を有する供給部を設け、機筐に落下口を有する排出部を複数設け、供給部と排出部の間移動する搬送体を有するチェンを設けた構成は、公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平10−316224
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知例は、排出部の落下口にシャッターを設けているため、次工程の複数の搬送路に分配するには複数の排出部を設ける必要があるという課題がある。
即ち、公知の落下口は単に搬送物を落下させるだけであり、どのように落下させるかの着想がないため、単に、複数の排出部を設け、複数の排出部から落下した搬送物を次工程に搬送していた。
したがって、複数の搬送路に分配するために複数箇所に排出部を設けると、その分、構成が複雑になり、また、機筐の全長も長くなる。
また、公知例では、シャッターの調節は非常に面倒であった。
即ち、公知例では、シャッターの調節を容易にするため、シャッターの調節用の覗き窓を設けたり、搬送量の計測器の設置等の工夫が必要となって、更に、構造が複雑となるという課題がある。
本願は、落下口からの搬送物の落下状態に着目し、落下口上を搬送物のの一部通過させることにより、落下口の始端部から終端部まで略均等に搬送物を分散落下するように工夫したものであり、均等落下させた搬送物を複数の受け入れ口を有する分配部により分配し、次工程に搬送するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1内の始端部に搬送物Hを供給し、機筐1内の搬送コンベア11の搬送体16により前記底板2上を移動する搬送物H中に意図的にブリッジBを生じさせ、前記機筐1の排出部10の落下口8の始端部上方に達した搬送物Hのうちの一部は落下口8の始端部から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8の始端部上方を通過させ、落下口8の始端部上方を通過した搬送物Hを下手側の落下口8から落下させ、もって、前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを落下させ、落下口8の始端部から終端部までの間で落下する搬送物Hを前記複数の分配樋30の各受け入れ口31に分散落下させて次工程に向けて分配する横送り搬送方法としたものである。
本発明は、前記搬送体16の搬送する搬送物Hの層厚を一定以上の所定厚として搬送物H中に意図的にブリッジBを生じさせ、前記機筐1の排出部10の落下口8の始端部上方に達した搬送物Hのうちの一部は落下口8の始端部から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8の始端部上方を通過させ、落下口8の始端部上方を通過した搬送物Hを下手側の落下口8から落下させる横送り搬送方法としたものである。
本発明は、前記落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅を機筐1の左右の側板3の左右幅より狭くし、始端側開口部35の上方を通過した意図的に発生させたブリッジBを含む搬送物Hと、始端側開口部35の両側の底板2上を移動する搬送物Hとを下手側に持ち越して搬送し、落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅より広い中間開口部38で、始端側開口部35の両側の底板2上の搬送物Hおよび始端側開口部35を通過した搬送物Hを落下させ、中間開口部38の終端または落下口8の終端の左右の側板3の左右幅と同じに全幅開口させた終端側開口部36で全て搬送物Hを落下させるようにした横送り搬送方法としたものである。
本発明は、少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1内の始端部に搬送物Hを供給し、前記機筐1内の搬送コンベア11の搬送体16により前記機筐1の排出部10の落下口8に達した搬送物Hのうちの一部は前記機筐1の左右側板3の左右幅より狭い落下口8から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8を通過させて下手側の落下口8で落下させ、もって、前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部から終端部まで略均等に落下させ、落下口8の始端部から終端部までの間に落下する搬送物Hを前記複数の分配樋30の各受け入れ口31に分散落下させて次工程に向けて分配する横送り搬送方法としたものである。
本発明は、前記搬送体16の搬送する搬送物Hの層厚を一定以上の所定厚とし、前記機筐1の排出部10の落下口8に達した搬送物Hのうち一部は落下口8の始端部から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8の始端部上方を通過させ、落下口8の始端部から終端部まで略均等に落下させ、前記分配部29の複数の分配樋30により次工程に向けて分配する横送り搬送方法としたものである。
本発明は、前記落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅を機筐1の左右の側板3の左右幅より狭くし、始端側開口部35の上方を通過した搬送物Hと、始端側開口部35の両側の底板2上を移動する搬送物Hとを下手側に持ち越して搬送し、落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅より広い中間開口部38で、始端側開口部35の両側の底板2上の搬送物Hおよび始端側開口部35を通過した搬送物Hを落下させ、中間開口部38の終端または落下口8の終端の左右の側板3の左右幅と同じに全幅開口させた終端側開口部36で全て搬送物Hを落下させるようにした横送り搬送方法としたものである。
本発明は、少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1の始端部上方位置に供給口7を有する供給部5を設け、機筐1の終端側に落下口8を有する排出部10を設け、前記供給部5と前記排出部10の間の底板2上を移動する搬送体16を有する無端状のチェン17を設け、前記落下口8は、前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成すると共に、前記機筐1の排出部10の落下口8のうちの一部は前記機筐1の左右側板3の左右幅より狭く形成した横送り搬送装置としたものである。
本発明は、少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1の始端部上方位置に供給口7を有する供給部5を設け、機筐1の終端に落下口8を有する排出部10を設け、前記供給部5と前記排出部10の間の底板2上を移動する搬送体16を有する無端状のチェン17を設け、前記機筐1は、供給量と側板3の左右間隔との相対関係を、前記搬送体16が搬送する搬送物Hの層厚を搬送中の搬送物H内に意図的にブリッジBが生じるように構成し、前記落下口8は前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成すると共に、前記落下口8の一部は該落下口8の上方を搬送物Hのうち一部が落下し、残りの搬送物Hは通過するように所定長さに亘って左右側板3の左右幅より狭く構成した横送り搬送装置としたものである。
本発明は、前記落下口8の始端部は左右側板3の左右幅より狭くした始端側開口部35に形成し、前記落下口8の終端側は、機筐1の左右の側板3の左右幅と同じで全面開口させた終端側開口部36に形成した横送り搬送装置としたものである。
本発明は、前記落下口8は始端側開口部35と終端側開口部36の間に中間開口部38を設け、該中間開口部38の始端部は始端側開口部35の終端部に連通させて接続し、中間開口部38の終端部は終端側開口部36の始端部に臨ませ、該中間開口部38は、該中間開口部38の始端部は始端側開口部35と同一の左右幅に形成し、中間開口部38の終端部は終端側開口部36と略同一かまたはやや狭い左右幅に形成すると共に、中間開口部38の始端部から終端部に至るに従い次第に左右幅が広くなるように構成した横送り搬送装置としたものである。
本発明は、前記落下口8の搬送方向の前後の略中間位置には、左右の底板2を連結する左右方向の連結部40を設けた横送り搬送装置としたものである。
本発明は、前記落下口8の終端の機筐1の左右側板3間に全幅開口した終端側開口部36には細幅で前記移動中の搬送体16の落下を防止する左右一対の支持体41を設けた横送り搬送装置としたものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明では、機筐1内の搬送体16により搬送中の搬送物Hに意図的にブリッジBを発生させて、落下口8の始端部上方を通過させるので、落下口8の始端部で搬送物Hの全量を落下させず、落下口8の終端に向けて搬送物Hを持ち越すことができ、そのため、落下口8の始端部と終端部との落下量の差を抑制し、落下口8の始端部から終端部において、略均等に搬送物Hが落下させることができ、排出部10の下方に分配部29を設けて次工程に向けて分配することができ、作業能率を向上させることができる。
請求項2の発明では、搬送物Hの層厚を所定厚さにしているので、意図的にブリッジBを生じさせることができ、落下口8の始端部で搬送物Hの全量を落下させず、落下口8の終端に向けて搬送物Hを持ち越すことができ、また、搬送体16の振動を付与してブリッジBを崩すので、終端に向けて持ち越して搬送される搬送物Hを確実に落下させ、分散均等落下効果を向上させることができる。
請求項3の発明では、落下口8の始端側開口部35の開口幅を機筐1の左右の側板3幅より狭くしているので、始端側開口部35の上方を通過する意図的に形成されたブリッジBの搬送物Hだけでなく、始端側開口部35の両側の底板2上の搬送物Hも下手側に持ち越して搬送され、落下口8の始端側の落下量と終端側の落下量との差を抑制でき、分散落下効果を向上させ、次工程への分配効果を向上させることができる。
請求項4の発明では、機筐1内の搬送体16により搬送中の搬送物Hのうち一部を左右側板3の左右幅より狭い落下口8の始端部上方を通過させるので、落下口8の始端部で搬送物Hの全量を落下させず、落下口8の終端に向けて搬送物Hを持ち越すことができ、そのため、落下口8の始端部と終端部との落下量の差を抑制し、落下口8の始端部から終端部において、略均等に搬送物Hが落下させることができ、排出部10の下方に分配部29を設けて次工程に向けて分配することができ、作業能率を向上させることができる。
請求項5の発明では、搬送物Hの層厚を所定厚さにしているので、搬送物Hのうち一部を落下口8の始端部上方を通過させて、落下口8の始端部で搬送物Hの全量を落下させず、落下口8の終端に向けて搬送物Hを持ち越すことができて分散均等落下効果を向上させ、次工程への分配効果を向上させることができる。
請求項6の発明では、落下口8の始端側開口部35の開口幅を機筐1の左右の側板3幅より狭くしているので、始端側開口部35の上方を通過する搬送物Hだけでなく、始端側開口部35の両側の底板2上の搬送物Hも下手側に持ち越して搬送され、落下口8の始端側の落下量と終端側の落下量との差を抑制でき、分散落下効果を向上させることができ、次工程への分配効果を向上させることができる。
請求項7の発明では、落下口8の開口幅を機筐1の左右の側板3の左右幅より狭くしているので、排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを落下させることができ、落下口8の始端部から終端部までの間で落下する搬送物Hを一つの分配部29で次工程に向けて分配することができ、そのため、作業能率を向上させると共に、搬送装置の構成を簡素にし、設置スペースを小さくでき、製造および組付のコストを低くすることができる。
請求項8の発明では、機筐1内の搬送体16により搬送中の搬送物Hに意図的にブリッジBを発生させて、落下口8の始端部上方を通過させて、落下口8の始端部で搬送物Hの全量を落下させず、落下口8の終端に向けて搬送物Hを持ち越すことができ、そのため、排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8であっても、落下口8の始端部と終端部との落下量の差を抑制でき、それゆえ、落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを落下させることができて、この均等落下する搬送物Hを分配部29で次工程に向けて分配することができ、作業能率を向上させることができる。
請求項9の発明では、落下口8の始端側開口部35の開口幅を機筐1の左右の側板3幅より狭くしているので、始端側開口部35の上方を通過する搬送物Hだけでなく、始端側開口部35の両側の底板2上の搬送物Hも下手側に持ち越して搬送することができ、落下口8の始端側の落下量と終端側の落下量との差を抑制でき、また、全面開口させた終端側開口部36で搬送物Hの全てを落下させることができ、搬送物Hの残留を防止することができる。
請求項10の発明では、中間開口部38で始端側開口部35を通過した搬送物Hおよび始端側開口部35の両側の底板2の上面を搬送された搬送物Hを落下させるので、落下口8の始端側の落下量と始端側より下手側の落下口8からの落下量との差を抑制でき、分散落下効果を向上させることができる。
請求項11の発明では、中間開口部38の左右両側の底板2および側板3を連結部40により連結することができ、落下口8部分の機筐1の剛性を向上させ、機筐1の捻れや歪み発生を抑制することができる。
請求項12の発明では、全幅に亘って開口する終端側開口部36上を通過する搬送体16を支持体41が支持し、搬送体16の落下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】横送り搬送装置の一部省略側面図。
【図2】同縦断正面図。
【図3】上方移動状態の搬送体の分解斜視図。
【図4】横送り搬送装置の排出部付近の平面図。
【図5】横送り搬送装置の排出部付近の側面図。
【図6】落下口に支持体を設けた実施例の平面図。
【図7】落下口の分配状態の側面模式図。
【図8】落下口の始端側開口部の落下状態の正面模式図。
【図9】落下口の中間開口部の落下状態の正面模式図。
【図10】落下口の終端側開口部の落下状態の正面模式図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図面は、本発明の一実施態様を示し、その構成を図面について説明すると、1は籾米、玄米、白米、小豆等の粉粒体や茶葉等の葉状体(茎葉体)の搬送物Hを横送り搬送する搬送装置の機筐であり、底板2と底板2の左右両側に側板3を設けて構成している。機筐1は搬送方向に長く形成し、該機筐1の始端部上方位置に供給部5を設け、供給部5は上部に投入口7を、下部に供給口を夫々設けて構成する。機筐1の終端には落下口8を有する排出部10を設ける。
前記機筐1内には供給部5から供給された搬送物Hを排出部排出部10へ搬送する搬送コンベア11を設ける。この場合、前記搬送コンベア11の搬送方向を前後方向と表現し、搬送コンベア11は前記供給口より後方の機筐1内に従動スプロケット12を従動軸13により軸装する。機筐1内の排出部10の落下口8を越えた搬送方向前側所定位置には駆動スプロケット14を駆動軸15により軸装する。従動スプロケット12と駆動スプロケット14の間に搬送体16を有するチェン17を掛け回す。
【0009】
前記チェン17は、図3のように、前後方向の両側リンク18をピン19により連結して無端状に形成し、前記両側リンク18のうち所定のものの左右両側には進行方向に対して交差方向に突出する突出部20を設け、突出部20により前記搬送体16を構成する。前記搬送体16のうち所定個数を置いて特定の搬送体16の各突出部20には、ウレタンゴム等より形成した弾性掻落し体21を取付ける。22は固定具である。
前記弾性掻落し体弾性掻落し体21は、機筐1の底板2の上面に摺接して移動するように構成する。また、弾性掻落し体弾性掻落し体21は機筐1の左右側板3に近接または摺接させて移動するように構成する。
22は原動機であり、図1では機筐1の終端上面に設置し、図5では機筐1内に設置している。23は伝達チェン、24はテンションスプロケットである。
従来では、落下口8からの搬送物の落下状態が意識されていないから、複数の搬送路に搬送物を搬送するためには、機筐1の搬送方向に複数の排出部を形成し、各排出部の落下口に開閉シャッタを設け、開閉シャッタを開閉させていた。
【0010】
排出部10の落下口8は、排出部10の下方に設ける分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31が設けられるように、搬送方向に所定長さを有し、かつ、落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hが落下するように構成する。
分配部29は、落下口8から分配樋30により不良品を選別除去する色彩選別工程や、計量袋詰め工程等の次工程Kへの搬送路に向けて搬送物Hを分配する。
落下口8の始端部から終端部まで均等に落下させる手段任意であるが、一例を示すと、搬送体16が搬送する搬送物Hに意図的に発生させたブリッジ現象(以下、ブリッジBという)を利用して、排出部10の落下口8の始端部において搬送物Hの一部は落下させるが残りの搬送物Hは通過させて、落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを落下させるように構成する。
【0011】
なお、理解を容易にするため、図7〜図9において、ブリッジBを模式的に図示しているが、必ずしも実際の状態と一致せず、これらの図示により本発明の構成が限定されるものではない。
搬送体16の搬送中の搬送物Hに意図的にブリッジBを発生させる構成は、搬送物Hの性状等の諸条件により相違し、任意であるが、一例を示すと、機筐1の左右の側板3の間隔を、搬送物Hの搬送量を考慮しつつ搬送体16が搬送する搬送物Hの層の厚さである層厚が一定以上になるように設定する。
即ち、供給部5で供給された搬送物Hの層は、嵩ばって空気が混入にして嵩密度が「粗」であるが、排出部10迄搬送される間に搬送物Hは絡み合って締まり、嵩密度が「密」となって層厚は薄くなるが、「密」となって薄くる層厚が落下口8の始端部で搬送物Hの層厚を一定以上となるようにすると、落下口8の始端部上方の搬送物Hに意図的にブリッジBが発生する。
【0012】
また、落下口8の始端部から終端部まで均等に落下させる構成として、左右側板3の左右幅より狭く落下口8の一部の左右幅を狭く形成し、搬送物Hの一部は落下させるが残りの搬送物Hを通過させ、落下口8の始端部から終端部まで略均等に落下させように構成する。
なお、左右側板3の左右幅より狭く落下口8の一部の左右幅を狭く形成することは、後述するように、ブリッジBの状態の保持にも有効に作用する。
落下口8の始端部の左右幅は、機筐1の左右側板3の左右幅より狭くして始端側開口部35に形成する。
【0013】
始端側開口部35の左右両側の底板2は、始端側受板部34に形成する。始端側受板部34は始端側開口部35の始端部上方の搬送物Hの左右側を支持して、始端側開口部35の中央部上方を意図的なブリッジBが通過するの補助する作用と、始端側受板部34上の搬送物Hを下手側こ搬送する搬送路形成作用とを奏する。
そのため、始端側開口部35と始端側受板部34により落下口8の始端部での搬送物落下量を抑制でき、分散落下効果を向上させる。
この始端側開口部35と始端側受板部34は、搬送方向に所定長さを有して終始略同一幅に形成する。
【0014】
即ち、単に、始端側開口部35は、落下口8の始端部での搬送物落下量を抑制し、かつ、搬送下手側に充分な量の搬送物Hを搬送させるために予め開口面積を狭くするだけでなく、搬送量に対して始端側開口部35で落下しきれないようにする落下量の抑制状態を一定時間保持するため、始端側開口部35と始端側受板部34は所定長さに亘って終始略同一幅に形成している。
次に、落下口8の終端側は、所定長さに亘って機筐1の左右の側板3の左右幅と同じで全面開口させた終端側開口部36に形成する。
【0015】
落下口8の終端側開口部36を全面開口させているので、終端側開口部36まで搬送された搬送物Hは落下口8の終端で全て落下させることができ、機筐1内の残留搬送物Hを発生させない。
始端側開口部35と終端側開口部36の間には、中間開口部38を設ける。中間開口部38の始端部は始端側開口部35の終端部に接続し、中間開口部38の終端部は終端側開口部36の始端部に臨ませる。
したがって、中間開口部38は、その始端部では始端側開口部35と同一の左右幅であり、中間開口部38の終端部は終端側開口部36よりやや狭い左右幅に形成すると共に、中間開口部38の始端部から終端部に至るに従い次第に左右幅が広くなるように構成する。
【0016】
中間開口部38の左右両側の底板2は、中間受板部39に形成する。中間受板部39の始端部は始端側受板部34と同一の左右幅であり、中間受板部39の終端部が終端側開口部36の始端部に接続するように、中間受板部39は始端部から終端部に至るに従い次第に左右幅が狭くなるように構成する。
中間受け板部39は中間開口部38の上方の搬送物Hを左右側から支持すると共に、中間受け板部39上を搬送路として使用して下手側の落下量を確保し、分散落下効果を向上させる。
即ち、予め複数の分配樋30を設けられるように落下口8を所定長さに設定し、落下口8と左右受け板部34とにより落下口8の始端部から終端部にかけて略均等に搬送物Hが落下するので、この落下する部分の下方に分配樋30の各受け入れ口31を設ければよく、実際に落下が終了する部分より更に搬送下手側まで落下口8を開口させて残留搬送物Hを発生させないように構成する。
【0017】
そのため、複数の分配樋30の各受け入れ口31を設けるが、終端の受け入れ口31の長さは他の受け入れ口31の長さと相違させて、終端の受け入れ口31の終端と落下口8の終端側開口部36の終端とを一致させ、機筐1内に残留搬送物Hを発生させないようにしている。
落下口8の搬送方向の前後の略中間位置には、左右の底板2を連結する左右方向の連結部40を設ける。連結部40は、底板2の一部により形成され、中間開口部38の左右両側の底板2を連結する。そのため、連結部40は機筐1の剛性の確保が期待され、機筐1の捻れや歪み発生を抑制する。
前記終端側開口部36には細幅の左右一対の支持体41を設ける。支持体41は底板2の一部により形成され、始端部は終端側開口部36の始端部の直ぐ内側に位置し、終端側に至るに従い両者の間隔が狭くなるように構成する。
【0018】
支持体41は終端側開口部36上を通過する搬送体16を支持し、搬送体16の落下を防止するものである。
実施例の具体的構成の一例を示すと、機筐1の供給部5に時間当たり約一トンの茶葉を供給し、搬送体16は秒速約12cmで移動し、始端側開口部35は、開口幅約50〜70ミリメートル、開口長さ140〜160ミリメートル、中間開口部38の連結部40迄の開口長さは180〜210ミリメートル、この部分の中間開口部38の開口幅は80〜95ミリメートル、連結部40の前後幅は約20〜30ミリメートル、連結部40から中間開口部38の終端までの開口長さは130〜160ミリメートル、この部分の中間開口部38の開口幅は90〜95ミリメートル、終端側開口部36の開口幅約130〜140ミリメートル、開口長さ180〜21ミリメートルとしている。
【0019】
実施例の落下口8は排出部10の排出部底板45に形成され、排出部底板45は排出部10の機筐1部分に着脱自在に取付ける。
したがって、落下口8の開口幅や開口長さの相違するものを適宜選択して取付けると、機筐1を他の種類の搬送物Hの分配搬送に対応させられる。
同様に、分配部29は排出部10に対して着脱自在に構成し、受け入れ口31の数を変更して分配数を変更可能に構成している。
したがって、図6では、具体的に、分配部29の受け入れ口31を図示していないが、2〜5個の受け入れ口31および分配樋30を落下口8の始端部から終端部の下方に設ければよい。
また、図4では、理解を容易にするために、平面図に、分配部29の分配樋30の側面図を一例として合わせて図示している。
また、理解を容易にするため、機筐1の底板2と排出部10の排出部底板45とを別に表現しているが、排出部10の排出部底板45は機筐1の底板2を構成する一部である。
【0020】
(実施例の作用)
次ぎに作用を述べる。
モーターに通電すると、駆動スプロケット14が回転し、駆動スプロケット14はチェン17を回転させて搬送体16を機筐1の始端部より終端部に移動させる。
この状態で、供給部5の投入口6に搬送物Hを供給すると、搬送物Hは供給口から機筐1内に入り、移動する搬送体16により底板2上に沿って終端に向けて搬送される。
従来は、排出部の落下口にシャッターを設けているため、次工程の複数の搬送路に分配するには複数の排出部を設ける必要があった。
【0021】
本願では、機筐1を、左右の側板3の間隔を底板2上を移動する搬送体16により搬送される搬送物Hに意図的にブリッジBが発生したまま搬送するように構成して、搬送物Hのうちの下層部分の搬送物Hを落下口8から落下させ、上層の搬送物Hを略ブリッジB状態で落下口8を通過させるので、落下口8の始端部で搬送物Hの全量を落下させず、落下口8の終端に向けて搬送物Hを持ち越すので、分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部と終端部との落下量の差を抑制し、落下口8の始端部から終端部において、略均等に搬送物Hを落下させる。
【0022】
即ち、落下口8の始端部上方を通過したブリッジBの状態の搬送物Hは、搬送体16による下手側への搬送中の振動等の刺激により意図的に発生させたブリッジBが徐々に崩されて、下手側の落下口8から落下し、落下口8の終端部では全ての搬送物Hが落下する。
したがって、分配部29の複数の受け入れ口31を設けるのに充分な所定長さを有する落下口8の始端部から終端部において、略均等の搬送物Hが落下するので、一カ所の排出部10において各分配樋30により搬送物Hは分配され、次工程以降に搬送されて処理される。
【0023】
この場合、落下口8の始端部の落下量と終端部の落下量とは完全に同一である必要はなく、次工程以降の処理に影響しない範囲で略均等の落下量であればよい。
分配部29は一つの排出部10の下方に複数の受け入れ口31から各分配樋30を設ければよいので、製造組立が容易であり、それゆえ、従来のような複数の排出部の夫々のシャッターを調節するといった面倒な作業も不要となる。
機筐1は、搬送体16が搬送する搬送物Hの層厚を所定厚さとなるように構成しているので、落下口8の始端部上方で意図的にブリッジBを生じさせて搬送する。
即ち、搬送物Hの層厚が薄いと、それだけ、搬送物Hに掛かる重力が真下に作用して、落下しやすくなるが、層厚が所定厚さ以上となるように厚くなると、それだけ、ブリッジBが生じやすくなる。
【0024】
例えば、搬送体16が搬送する搬送物Hの層厚を所定厚さとなるように、機筐1は底板2の左右幅と側板3の深さの夫々相対的に設定すると共に、搬送体16の搬送速度を設定すると、機筐1内を搬送される搬送物Hの層厚を所定厚さにし、搬送中の搬送物H内に意図的にブリッジBを生じさせることができ、落下口8の始端部における落下を抑制して、落下口8の始端部から終端部において、略均等に搬送物Hを落下させる。
また、換言すると、左右の側板3の間隔を、搬送物Hの搬送量を考慮しつつ搬送体16が搬送する搬送物Hの層の厚さである層厚が一定以上になるように設定し、意図的にブリッジBが生じるように機筐1および搬送体16を構成し、分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを分散落下させる。
【0025】
しかして、落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅は機筐1の左右の側板3幅より狭くしているので、落下口8の始端部における落下を抑制して、落下口8の始端部から終端部における搬送物Hの均等落下を確実にする。
即ち、始端側開口部35の上方を通過する搬送物Hだけでなく、始端側開口部35の両側の始端側受板部34上を搬送物Hが下手側に持ち越されて搬送され、落下口8の始端側の落下量と終端側の落下量との差を抑制でき、分散落下効果を向上させる。
また、始端側開口部35の開口幅を左右の側板3幅より狭くすることにより、始端側開口部35の両側の底板2が始端側受板部34となり、始端側受板部34の存在により、始端側開口部35の上方の搬送物HがブリッジBの状態で通過する補助作用も期待する。
【0026】
始端側開口部35は予め始端側開口部35の開口幅を狭くし、始端側開口部35上を通過する搬送物Hの搬送量を充分確保しているので、落下口8の始端部から終端部の下方に分配部29の複数の受け入れ口31を設けることができる。
この場合、始端側開口部35は搬送方向に所定長さを有して終始略同一幅に形成しているので、落下口8の始端部から終端部の長さを長くすることができ、一層、分配部29の受け入れ口31の設置数を増加させることができる。
また、始端側開口部35の開口幅を予め狭くすると共に、始端側開口部35の左右両側の底板2を始端側受板部34に形成しているから、始端側受板部34上の搬送物Hが下手側に搬送されて、落下口8の下手側の落下量を増加させ、落下口8の始端側の落下量と終端側の落下量との差を抑制する。
【0027】
しかして、落下口8の始端部の始端側開口部35に続いて始端側開口部35の開口幅より広い中間開口部38を形成しているので、中間開口部38で始端側開口部35の両側の底板2の一部および崩された意図的に形成されたブリッジBの一部を落下させる。
そのため、落下口8の始端側の落下量と始端側より下手側の落下口8からの落下量との差を抑制でき、分散落下効果を向上させる。
始端側開口部35と終端側開口部36の間に設けた中間開口部38は、中間開口部38の始端部では始端側開口部35と同一の左右幅であり、中間開口部38の終端部は終端側開口部36よりやや狭い左右幅に形成すると共に、中間開口部38の始端部から終端部に至るに従い次第に左右幅が広くなるように構成しているので、落下口8の開口面積が次第に広くなり、落下口8の始端部に比し搬送量の少なくなった搬送物Hの落下量を一定量にすることができ、落下口8の始端部の落下量と落下口8の中間部の落下量とを略同一にする。
【0028】
中間開口部38の下手側の終端側開口部36は、左右の側板3の左右幅と同じ全幅に亘って開口させているので、終端側開口部36まで搬送された搬送物Hは全て落下させることができ、所定長さを有する落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを分散落下させ、しかも、搬送物Hの残留を防止する。
落下口8の終端側の終端側開口部36は機筐1の底部を全幅開口させているので、落下口8の始端部や中間部に比し搬送量の少なくなった搬送物Hの落下量を一定量にすることができ、落下口8の始端部や中間部の落下量と落下口8の終端部の落下量とを略同一にする。
即ち、落下口8は、その長さを、オーバーフローさせない長さに設定しているが、落下口8の終端側開口部36は全面開口させているので、終端側開口部36迄搬送された搬送物Hの全てが落下口8の終端の終端側開口部36で落下させることができ、機筐1内の残留搬送物Hを発生させない。
【0029】
この場合、落下口8の長さは、搬送体16の搬送により搬送物Hが落下する長さよりも長く開口するように設定しているので、終端側開口部36で必ず搬送物Hが落下する。
また、落下口8の下方に分配樋30の各受け入れ口31を設けるが、終端の受け入れ口31の長さは他の受け入れ口31の長さと相違させて、終端の受け入れ口31のの終端と落下口8の終端側開口部36の終端とを一致させているので、この点でも、機筐1内の残留搬送物Hを発生させない。
落下口8の搬送方向の前後の略中間位置には、左右の底板2を連結する左右方向の連結部40を設けているから、中間開口部38の左右両側の底板2および側板3を連結部40が連結し、落下口8部分の機筐1の剛性を向上させ、機筐1の捻れや歪み発生を抑制する。
【0030】
終端側開口部36には細幅の左右一対の支持体41を設けているので、終端側開口部36上を通過する搬送体16を支持体41が支持し、搬送体16の落下を防止する。
この場合、支持体41は略「V」字状に配置しているので、搬送体16は支持体41上の全面を摺接し、支持体41上に搬送物Hを残留させない。
なお、図1および図6の実施例では、落下口8の長さを、オーバーフローさせない長さに設定しているので、駆動スプロケット14の直ぐあとで搬送体16は上方に反転し、搬送体16は支持体41上の全面を必ずしも摺接しないが、支持体41上に搬送物Hが残留することはない。
【符号の説明】
【0031】
1…機筐、2…底板、3…側板3、5…供給部、6…投入口、7…供給口、8…落下口8、10…排出部、11…搬送コンベア、12…従動スプロケット、13…従動軸、14…駆動スプロケット、15…駆動軸、16…搬送体、17…チェン、18…両側リンク、19…ピン、20…突出部、21…弾性掻落し体、29…分配部、30…分配樋、31…受け入れ口、34…始端側受板部、35…始端側開口部、36…終端側開口部、38…中間開口部、39…中間受板部、40…連結部、41…支持体、B…ブリッジ、H…搬送物。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1内の始端部に搬送物Hを供給し、機筐1内の搬送コンベア11の搬送体16により前記底板2上を移動する搬送物H中に意図的にブリッジBを生じさせ、前記機筐1の排出部10の落下口8の始端部上方に達した搬送物Hのうちの一部は落下口8の始端部から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8の始端部上方を通過させ、落下口8の始端部上方を通過した搬送物Hを下手側の落下口8から落下させ、もって、前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部から終端部まで略均等に搬送物Hを落下させ、落下口8の始端部から終端部までの間で落下する搬送物Hを前記複数の分配樋30の各受け入れ口31に分散落下させて次工程に向けて分配する横送り搬送方法。
【請求項2】
請求項1において、前記搬送体16の搬送する搬送物Hの層厚を一定以上の所定厚として搬送物H中に意図的にブリッジBを生じさせ、前記機筐1の排出部10の落下口8の始端部上方に達した搬送物Hのうちの一部は落下口8の始端部から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8の始端部上方を通過させ、落下口8の始端部上方を通過した搬送物Hを下手側の落下口8から落下させる横送り搬送方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2において、前記落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅を機筐1の左右の側板3の左右幅より狭くし、始端側開口部35の上方を通過した意図的に発生させたブリッジBを含む搬送物Hと、始端側開口部35の両側の底板2上を移動する搬送物Hとを下手側に持ち越して搬送し、落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅より広い中間開口部38で、始端側開口部35の両側の底板2上の搬送物Hおよび始端側開口部35を通過した搬送物Hを落下させ、中間開口部38の終端または落下口8の終端の左右の側板3の左右幅と同じに全幅開口させた終端側開口部36で全て搬送物Hを落下させるようにした横送り搬送方法。
【請求項4】
少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1内の始端部に搬送物Hを供給し、前記機筐1内の搬送コンベア11の搬送体16により前記機筐1の排出部10の落下口8に達した搬送物Hのうちの一部は前記機筐1の左右側板3の左右幅より狭い落下口8から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8を通過させて下手側の落下口8で落下させ、もって、前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成した落下口8の始端部から終端部まで略均等に落下させ、落下口8の始端部から終端部までの間に落下する搬送物Hを前記複数の分配樋30の各受け入れ口31に分散落下させて次工程に向けて分配する横送り搬送方法。
【請求項5】
請求項4において、前記搬送体16の搬送する搬送物Hの層厚を一定以上の所定厚とし、前記機筐1の排出部10の落下口8に達した搬送物Hのうち一部は落下口8の始端部から落下させ、残りの搬送物Hは落下口8の始端部上方を通過させ、落下口8の始端部から終端部まで略均等に落下させ、前記分配部29の複数の分配樋30により次工程に向けて分配する横送り搬送方法。
【請求項6】
請求項4または請求項5において、前記落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅を機筐1の左右の側板3の左右幅より狭くし、始端側開口部35の上方を通過した搬送物Hと、始端側開口部35の両側の底板2上を移動する搬送物Hとを下手側に持ち越して搬送し、落下口8の始端部の始端側開口部35の開口幅より広い中間開口部38で、始端側開口部35の両側の底板2上の搬送物Hおよび始端側開口部35を通過した搬送物Hを落下させ、中間開口部38の終端または落下口8の終端の左右の側板3の左右幅と同じに全幅開口させた終端側開口部36で全て搬送物Hを落下させるようにした横送り搬送方法。
【請求項7】
少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1の始端部上方位置に投入口7を有する供給部5を設け、機筐1の終端側に落下口8を有する排出部10を設け、前記供給部5と前記排出部10の間の底板2上を移動する搬送体16を有する無端状のチェン17を設け、前記落下口8は、前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成すると共に、前記機筐1の排出部10の落下口8のうちの一部は前記機筐1の左右側板3の左右幅より狭く形成した横送り搬送装置。
【請求項8】
少なくとも底板2と該底板2の左右両側の側板3を有して搬送方向に長く形成した機筐1の始端部上方位置に投入口7を有する供給部5を設け、機筐1の終端に落下口8を有する排出部10を設け、前記供給部5と前記排出部10の間の底板2上を移動する搬送体16を有する無端状のチェン17を設け、前記機筐1は、供給量と側板3の左右間隔との相対関係を、前記搬送体16が搬送する搬送物Hの層厚を搬送中の搬送物H内に意図的にブリッジBが生じるように構成し、前記落下口8は前記排出部10の下方の分配部29の複数の分配樋30の受け入れ口31を設けうる所定長さに形成すると共に、前記落下口8の一部は該落下口8の上方を搬送物Hのうち一部が落下し、残りの搬送物Hは通過するように所定長さに亘って左右側板3の左右幅より狭く構成した横送り搬送装置。
【請求項9】
請求項7または請求項8において、前記落下口8の始端部は左右側板3の左右幅より狭くした始端側開口部35に形成し、前記落下口8の終端側は、機筐1の左右の側板3の左右幅と同じで全面開口させた終端側開口部36に形成した横送り搬送装置。
【請求項10】
請求項9において、前記落下口8は始端側開口部35と終端側開口部36の間に中間開口部38を設け、該中間開口部38の始端部は始端側開口部35の終端部に連通させて接続し、中間開口部38の終端部は終端側開口部36の始端部に臨ませ、該中間開口部38は、該中間開口部38の始端部は始端側開口部35と同一の左右幅に形成し、中間開口部38の終端部は終端側開口部36と略同一かまたはやや狭い左右幅に形成すると共に、中間開口部38の始端部から終端部に至るに従い次第に左右幅が広くなるように構成した横送り搬送装置。
【請求項11】
請求項7または請求項8または請求項9または請求項10において、前記落下口8の搬送方向の前後の略中間位置には、左右の底板2を連結する左右方向の連結部40を設けた横送り搬送装置。
【請求項12】
請求項11において、前記落下口8の終端の機筐1の左右側板3間に全幅開口した終端側開口部36には細幅で前記移動中の搬送体16の落下を防止する左右一対の支持体41を設けた横送り搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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