説明

機能性アイスクリーム類及びヨーグルト

【課題】 摂取することにより、抗酸化作用をもち、支持組織の活性化や皮膚の保湿力を向上させ、新陳代謝を促進し、さらに更年期障害などの疾患予防に有効である機能性アイスクリーム類及びヨーグルトを提供する。
【解決手段】
機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、β−カロチンの含有量が0.25μg/ml以上、ビタミンEの含有量が0.75μg/ml以上、共役リノール酸の含有量が0.2mg/ml以上を含む特定の乳を使用し、さらにコラーゲンを3〜50%含有するので、皮膚、骨、軟骨などの支持組織活性化と保湿効果を持たせて、新陳代謝を促進することを特徴とする。さらに、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、イソフラボン、ビタミン、必須ミネラル、L−カル二チン、DHA、EPA、α−リノレン酸といった栄養成分を含有することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、βカロチンとビタミンEと共役リノール酸(CLA)を含む乳を原料に使用し、かつコラーゲンを含有することを特徴とする機能性アイスクリーム類及びヨーグルトに関する。とくに、本発明は、イソフラボン、ビタミン、必須ミネラル、L−カルニチン、DHA、EPA、α−リノレン酸等の栄養成分を含有することができる機能性アイスクリーム類及びヨーグルトに関する。
【背景技術】
【0002】
コラーゲンを含むアイスクリームやヨーグルトは開発されている。(特許文献1参照)
【特許文献1】特開2004−357557号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1は、眼精疲労回復や肌の活性化に良いビルベリー配合食品を記載している。この公報のビルベリー配合食品は、ビルベリー果実より抽出したアントシアニンを含むビルベリー原液と、コラーゲンや他の蛋白質栄養成分を添加したものである。ビルベリー原液は、ビルベリー果実より抽出、標準化されたビルベリーエキス粉末を高温水に攪拌して溶解し、ビルベリーエキスを100ml当たり10,000mg以上含有するものである。コラーゲンは可溶性コラーゲンで、他の蛋白質栄養成分がコンドロイチン、エラスチン、アミノ酸の中より選ばれたものである。
【0004】
この公報に記載されるビルベリー配合食品は、含有するビルベリーが独特の風味を有するので、この風味を好まないユーザーに好まれない欠点がある。さらに、このビルベリー配合食品は、眼精疲労回復等には有効であるが、コラーゲンを添加する食品においては、皮膚の支持組織をより活性化して保湿力をも向上させ、さらに皮膚の健康維持に有効な食品が切望されている。
【0005】
本発明は、以上のような欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、従来のヨーグルトやアイスクリームの風味として、子供から老人まで幅広く万人に受け入れられて美味として、コラーゲンを有効に作用させて、皮膚の支持組織を活性化して保湿力を向上し、しかも皮膚の健康維持に有効な機能性アイスクリーム類及びヨーグルトを提供することにある。
【0006】
また、本発明の他の大切な目的は、コラーゲンを含有することに加えて、β−カロチンとビタミンEと共役リノール酸を多く含む乳を使用することで、多量のコラーゲンを効率よく体内に取り入れることができる機能性アイスクリーム類及びヨーグルトを提供することにある。
さらに、本発明の他の大切な目的は、錠剤や粉末に比べて容易に摂取でき、幅広い年齢層のユーザーが手軽に摂取できる機能性アイスクリーム類及びヨーグルトを提供することにある。
さらにまた、本発明の他の大切な目的は、イソフラボン、ビタミン、必須ミネラル、L−カルニチン、DHA、EPA、α−リノレン酸といった栄養成分を添加することができ、このことによって、これ等を有効に補うことができる機能性アイスクリーム類及びヨーグルトを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、前述の目的を達成するために以下の構成を備える。本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、コラーゲンを3〜50重量%含有することに加えて、β−カロチンの含有量が0.25μg/ml、ビタミンEの含有量が0.75μg/ml以上、共役リノール酸の含有量が0.2mg/ml以上である特定の乳を使用して製造される。このアイスクリーム類及びヨーグルトは、摂取されることによって、コラーゲンとβ−カロチンとビタミンEと共役リノール酸とが相乗して、皮膚、骨、軟骨などの支持組織活性化と保湿効果を持たせて、新陳代謝を促進することができる。
【0008】
また、本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、イソフラボン、ビタミン、必須ミネラル、DHA、EPA、α−リノレン酸を含有することができる。さらに本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、Lーカルニチンを10〜1000mg含有させることもできる。
【0009】
イソフラボンは、女性ホルモンの働きがあり、閉経後の女性ホルモン減少に伴う骨粗鬆症の予防に有効であるといわれている。また、イソフラボンは動脈硬化にも有用であるとされ、加齢にともなって起こりやすくなる更年期障害の予防に貢献する機能性素材である。
【0010】
ビタミンや必須ミネラルは、我々の必須栄養素であるが、現代社会では、外食やファーストフード、加工食品の利用が増大し、ビタミンやミネラルの摂取が不足している。さらに、L−カルニチン、アミノ酸の一種で脂肪の代謝に必須であることが知られている。そのため、L−カルニチンを摂取することで、脂肪燃焼効果があるとされ注目されている。さらに、DHA、EPA、α−リノレン酸は、動脈硬化、高脂血症、痴呆などの生活習慣病の予防に効果的であり、さらにはアトピー性皮膚炎などのアレルギーに免疫活性化に役立つとされ注目されている。
【0011】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、果物、野菜、バニラ、チョコレート、紅茶、コーヒー、紅茶、抹茶などのうちどれか1種類、或いは複数を配合し、味と香りを付加することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、コラーゲンに加えて、β−カロチンを含んでいるので、抗酸化作用があり、しかもコラーゲンと相乗して、皮膚や粘膜の健康維持に極めて効果的である。さらにまたビタミンEを含んでいるので、抗酸化作用により、細胞の健康維持を助ける効果がある。また、共役リノール酸が癌細胞増殖を抑制し、脂肪を燃焼し、さらにアレルギー反応を軽減することから、この共役リノール酸に加えてコラーゲンを添加しているために、共役リノール酸とコラーゲンとの相乗作用によって、より効果的に癌細胞の増殖を抑制することができる。
【0013】
これまで、コラーゲンに加えて、特定量のβ−カロチンとビタミンEと共役リノール酸を含む生乳を使用したアイスクリーム類及びヨーグルトは開発されていない。コラーゲンが新陳代謝促進や保湿力の向上といった作用があることから、近年注目はされている。ただ、コラーゲンを多く含有した従来の製品は錠剤や粉末が多く、摂取に対する抵抗が強くて、飲みにくいために容易に摂取できない欠点があった。特に、子供から老人まで幅広い年齢層に受け入れられにくく、手軽に摂取できるものがもとめられていた。
【0014】
本発明のアイスクリームやヨーグルトは、コラーゲンに加えて、特定量のβ−カロチンとビタミンEと共役リノール酸を含む生乳を使用して製造しているので、多量のコラーゲンをβ−カロチンとビタミンEと共役リノール酸と一緒に体内に取り入れることができるので、皮膚、骨、軟骨などの支持組織を活性化して、さらに皮膚の保湿力を向上し、新陳代謝を促進する効果がある。またβカロチンとビタミンEの抗酸化作用により、細胞が守られるので、コラーゲンの効果は、相乗してある。
【0015】
また、本発明の請求項4に記載の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、イソフラボンを含有するので、骨粗鬆症などの骨疾患や更年期障害の予防に効果がある。
【0016】
本発明の請求項5と6に記載の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、ビタミンやミネラルを含有しているので、同時にビタミンや必須ミネラルを摂取することができ、バランスよくこれらの栄養素補うことができる。請求項7に記載の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、L−カルニチンを含有しているので、脂肪を燃焼する効果がある。
【0017】
また、請求項7に記載の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、DHA、EPA、α−リノレン酸を含有するので、動脈硬化、高脂血症、痴呆などの生活習慣病の予防に効果的であり、さらにはアトピー性皮膚炎などのアレルギーに免疫活性化に効果がある。
【0018】
さらに、本発明の請求項8に記載の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、果物、野菜、バニラ、チョコレート、紅茶、コーヒー、紅茶、抹茶などの味と香りを付加しているので、子供から老人まで幅広い年齢層に受け入れられやすく、デザート感覚で気軽に味わうことができる。
【0019】
さらに、本発明のアイスクリーム類及びヨーグルトは、冷たくして、さっぱりと美味に食べることができる。また、果物、野菜、バニラ、チョコレート、紅茶、コーヒー、紅茶、抹茶などの味と香りを付加してより美味に食べることもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトの実施例について詳細に説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトを例示するものであって、本発明は機能性アイスクリーム類及びヨーグルトを以下のものに特定しない。
【0021】
本発明に用いられる生乳は、β−カロチンの含有量を0.25μg/ml以上とし、かつビタミンEの含有量を0.75μg/ml以上とし、さらに共役リノール酸の含有量を0.2mg/ml以上とするものである。この生乳は、放牧で飼育した乳牛から採取して得ることができる。本品1個分中の生乳は、全体量の1〜50%で含有することができる。
【0022】
本発明に用いられるコラーゲンの原料は、豚や鶏などの畜類や、魚類などから抽出したコラーゲンを用いることができる。魚由来コラーゲンは、タイ、ティラピア、サヨリ、キス、ハタハタ、メジナ、マス、イワナ、ヤマメ、フグ、ナマズ、アユ、メバル、アイナメ、オコゼ、カワハギ、ハゼ、サケ、マグロなどの魚類の皮、骨、鱗などから抽出したコラーゲンを用いることができる。また抽出したコラーゲンを酵素分解あるいは、酸またはアルカリなどで加水分解しコラーゲンペプチドにしたもの、また熱変性したゼラチンを用いることができる。したがって、本明細書においてコラーゲンとは、コラーゲンを加水分解したコラーゲンペプチドやゼラチンを含む広い意味に使用する。これらのコラーゲンには、各社から市販されているものを使用することができる。
【0023】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、1日に1個摂取することを想定して製造するもので、本品1個分中のコラーゲンの含有量は、全体量の3〜50%、好ましくは4.5〜20%である。コラーゲンの含有率は、1回の摂取で、体内に取り込まれるコラーゲンの量を考慮して最適値に設定することができる。したがって、コラーゲンの含有率は、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトの1個分の重量に応じて種々に変更される。機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、1個分の重量を30〜500g、好ましくは、50〜200gとする。1個分の重量をこの範囲とするのは、1回の摂取で無理なく完食するためである。
【0024】
コラーゲンの一日の摂取量の目安は、約5gといわれている。したがって、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトの1個の重量を100gとする場合、コラーゲンの含有量を5%として、一日の目安となる量のコラーゲンを摂取できる。さらに、1個の重量を80gとする場合、コラーゲンの含有率を6%以上として、また、1個の重量を150gとする場合、コラーゲンの含有率を3%以上として、一日の目安となる量のコラーゲンを摂取できる。
【0025】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、たとえば、1個の重量を100gとする場合、1回の摂取で1mg〜100mgのイソフラボンを体内に取り入れることができるようにする。
【0026】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトに添加されるビタミンとしては、例えば、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、葉酸、パントテン酸など種々のビタミンが挙げられる。
【0027】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトに添加される必須ミネラルとしては、例えば、鉄、亜鉛、ナトリウム、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウム、銅、ヨウ素、マンガン、セレン、クロム、モリブデン、セレニウム、リチウム、バナジウムなど種々の必須ミネラルが挙げられる。
【0028】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、たとえば、1個の重量を100gとする場合、1回の摂取で10〜1000mgのL−カルニチンを体内に取り入れることができる。
【0029】
また、本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトに含有される3ω脂肪酸としては、α−リノレン酸、DHA、EPAが挙げられ、本食品中に、0.001重量%以上含有することができる。また、3ω脂肪酸の含有量は、好ましくは1重量%以下とする。
【0030】
さらに、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、フルーツペーストや果汁、野菜を添加してフルーツの風味、野菜の風味とすることができる。フルーツペーストには、果物の実をペースト状にすりつぶしたものが使用できる。この果物には、桃、イチゴ、メロン、バナナ、オレンジ、さくらんぼ、ぶどう、びわ、梅、プルーン、あんず、いちじく、栗、キウイ、ハスカップ等が使用できる。果汁には、果物の実を絞ったものが使用できる。この果物には、桃、イチゴ、メロン、すいか、ぶどう、リンゴなどの果物や、オレンジ、ミカン、レモン、ゆず、すだち等の柑橘類が使用できる。
【0031】
さらに、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトには、複数種のフルーツペーストや果汁を配合して添加することもできる。また野菜には、人参、ほうれん草、サツマイモ、カボチャ、しそ、トマト、とうもろこし、ごぼう、ルバーブ、ごま等が使用できる。さらにまた、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトには、少量のアルコール類、たとえば、梅酒やすだち酒などの果汁酒、ワイン、ブランデーや、カルピスなどを加えることもできる。さらに、機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、バニラ、チョコレート、ココア、コーヒー、紅茶、抹茶等の風味を添加することもできる。
【0032】
以上のように、果物や野菜、バニラ、チョコレート等の添加物を添加して独自の味と香りを付加してなる機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、コラーゲンの臭みを解消して食べやすくできる特長がある。子供から老人まで幅広い年齢層に受け入れられやすく、デザート感覚で気軽に味わうことができる。
【0033】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、原料を混合して、カップあるいはコーンなどの容器に注入し、撹拌しながら凍結することによりアイスクリーム類となり、撹拌することなく冷蔵してヨーグルトとなる。本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、フローズンヨーグルト、ジェラート、はっ酵乳、乳酸菌飲料などにすることができる。
【0034】
本発明の機能性アイスクリーム類及びヨーグルトは、たとえば、ゼラチンと生乳、卵、バニラエッセンス、増粘多糖類、乳化剤、植物性脂肪、なたね油、ヤシ油、パーム油、安定剤、香料、砂糖、水あめなどを加えて冷凍撹拌し、固まってきたらプラスチック等でカップ状に成形した容器あるいはコーンなどの食用の容器に所要量を充填し、冷凍する。
【実施例1】
【0035】
機能性アイスクリーム類及びヨーグルトとして、バニラアイスクリームを以下に示す製造工程で製造する。
(1) 生乳200gを加温し、脱脂粉乳8gを加え、完全に溶解する。
生乳には、β−カロチンの含有量が0.3μg/ml、ビタミンEの含有量が1μg/ml、共役リノール酸の含有量が0.3mg/mlのものを使用する。
(2) (1)にコラーゲンを15g加え、完全に溶解する。
(3) (2)に、イソフラボンを150mg、カルシウム150mg、ビタミンC105mg、鉄分12mg添加し、完全に溶解する。
(4) クリーム30gに、グラニュー糖45gを加え、よく混合し、(3)を加え、バニラエッセンスを数滴添加し、よく混合する。
(5) (4)を殺菌装置に入れ、高温殺菌する。
(6) 冷凍庫で冷却し、3時間置く。
(7) 冷凍撹拌し、固まってきたらプラスチック等でカップ状に成形した容器に充填し、冷凍する。
【0036】
以上の実施例1の行程で製造されたアイスクリームの重量は約300gとする。ここで、食品1個を100gとすると、100g中の食品に含まれるコラーゲンの含有量は5g、β−カロチンの含有量は20μg、ビタミンEの含有量は66μg、共役リノール酸の含有量は20μg、イソフラボンが約50mg、鉄分が約4mg、カルシウムが約50mg、ビタミンCが約35mgとなり、この食品を1個完食することで、これらの成分を摂取できる。また、この食品は、バニラの風味を有するアイスクリームで、さっぱりとして口当たりも良く美味であった。
【実施例2】
【0037】
機能性アイスクリーム類及びヨーグルトとして、チョコレート風味のアイスクリームを以下に示す製造工程で製造する。
(1) 生乳200gを加温し、脱脂粉乳8gを加え、完全に溶解する。
生乳には、β−カロチンの含有量が0.3μg/ml、ビタミンEの含有量が1μg/ml、共役リノール酸の含有量が0.3mg/mlのものを使用する。
(2) (1)にコラーゲンを15g加え、完全に溶解する。
(3) (2)に、イソフラボンを150mg、カルシウム150mg、ビタミンC105mg、鉄分12mg添加し、完全に溶解する。
(4) クリーム30gに、グラニュー糖40gを加え、よく混合し、(3)を加え、ココア15g添加し、よく混合する。
(5) (4)を殺菌装置に入れ、高温殺菌する。
(6) 冷凍庫で冷却し、3時間置く。
(7) 冷凍撹拌し、固まってきたらコーンで、トーチ状に成形した容器に充填する。
【0038】
以上の実施例2の行程で製造されたアイスクリームの重量は約300gとする。ここで、食品1個を100gとすると、100g中の食品に含まれるコラーゲンの含有量は5g、β−カロチンの含有量は20μg、ビタミンEの含有量は66μg、共役リノール酸の含有量は20μg、イソフラボンが約50mg、鉄分が約4mg、カルシウムが約50mg、ビタミンCが約35mgとなり、この食品を1個完食することで、これらの成分を摂取できる。また、この食品は、チョコレート風味を有するアイスクリームで、さっぱりとして口当たりも良く美味であった。
【実施例3】
【0039】
機能性アイスクリーム類及びヨーグルトとして、バニラアイスクリームを以下に示す製造工程で製造する。
(1) 生乳200gを加温し、脱脂粉乳8gを加え、完全に溶解する。
生乳には、β−カロチンの含有量が0.3μg/ml、ビタミンEの含有量が1μg/ml、共役リノール酸の含有量が0.3mg/mlのものを使用する。
(2) (1)にコラーゲンを30g加え、完全に溶解する。
(3) (2)に、イソフラボンを150mg、カルシウム150mg、ビタミンC105mg、鉄分12mg添加し、完全に溶解する。
(4) クリーム30gに、グラニュー糖45gを加え、よく混合し、(3)を加え、バニラエッセンスを数滴添加し、よく混合する。
(5) (4)を殺菌装置に入れ、高温殺菌する。
(6) 冷凍庫で冷却し、3時間置く。
(7) 冷凍撹拌し、固まってきたらプラスチック等でカップ状に成形した容器に充填し、冷凍する。
【0040】
以上の実施例3の行程で製造されたアイスクリームの重量は約300gとする。ここで、食品1個を100gとすると、100g中の食品に含まれるコラーゲンの含有量は10g、β−カロチンの含有量は20μg、ビタミンEの含有量は66μg、共役リノール酸の含有量は20μg、イソフラボンが約50mg、鉄分が約4mg、カルシウムが約50mg、ビタミンCが約35mgとなり、この食品を1個完食することで、これらの成分を摂取できる。また、この食品は、バニラの風味を有するアイスクリームで、さっぱりとして口当たりも良く美味であった。
【実施例4】
【0041】
機能性アイスクリーム類及びヨーグルトとして、ブドウ風味のヨーグルトを以下に示す製造工程で製造する。
(1) 生乳230gを加温し、脱脂粉乳12g、グラニュー糖9gを加え、完全に溶解し、高温殺菌する。
生乳には、β−カロチンの含有量が0.3μg/ml、ビタミンEの含有量が1μg/ml、共役リノール酸の含有量が0.3mg/mlのものを使用する。
(2) (1)を乳酸菌で発酵させる。
(3) 水30gに、コラーゲン15g、イソフラボンを150mg、カルシウム150mg、ビタミンC105mg、鉄分12mg、L−カルニチン300mg添加し、完全に溶解する。
(4) (2)に(3)とブドウ果肉9gを加え、混合した後、高温殺菌する。
(5) 冷めたら、プラスチック容器に充填し、冷蔵する。
【0042】
以上の実施例4の行程で製造されたヨーグルトの重量は約300gとする。ここで、食品1個を100gとすると、100g中の食品に含まれるコラーゲンの含有量は5g、β−カロチンの含有量は23μg、ビタミンEの含有量は76μg、共役リノール酸の含有量は23g、イソフラボンが約50mg、鉄分が約4mg、カルシウムが約50mg、ビタミンCが約35mg、L−カルニチンが約100mgとなり、この食品を1個完食することで、これらの成分を摂取できる。また、この食品は、ブドウの風味を有するヨーグルトで、さっぱりとして口当たりも良く美味であった。
【実施例5】
【0043】
機能性アイスクリーム類及びヨーグルトとして、ブドウ風味のヨーグルトを以下に示す製造工程で製造する。
(1) 生乳230gを加温し、脱脂粉乳12g、グラニュー糖9gを加え、完全に溶解し、高温殺菌する。
生乳には、β−カロチンの含有量が0.3μg/ml、ビタミンEの含有量が1μg/ml、共役リノール酸の含有量が0.3mg/mlのものを使用する。
(2) (1)を乳酸菌で発酵させる。
(3) 水30gに、コラーゲン30g、イソフラボンを150mg、カルシウム150mg、ビタミンC105mg、鉄分12mg、L−カルニチン300mg添加し、完全に溶解する。
(4) (2)に(3)とブドウ果肉9gを加え、混合した後、高温殺菌する。
(5) 冷めたら、プラスチック容器に充填し、冷蔵する。
【0044】
以上の実施例5の行程で製造されたヨーグルトの重量は約300gとする。ここで、食品1個を100gとすると、100g中の食品に含まれるコラーゲンの含有量は10g、β−カロチンの含有量は23μg、ビタミンEの含有量は76μg、共役リノール酸の含有量は23μg、イソフラボンが約50mg、鉄分が約4mg、カルシウムが約50mg、ビタミンCが約35mg、L−カルニチンが約100mgとなり、この食品を1個完食することで、これらの成分を摂取できる。また、この食品は、ブドウの風味を有するヨーグルトで、さっぱりとして口当たりも良く美味であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原料の乳が、β−カロチンの含有量を0.25μg/ml以上とし、かつビタミンEの含有量を0.75μg/ml以上とし、さらに共役リノール酸の含有量を0.2mg/ml以上とし、さらにまた、コラーゲンの含有量を3〜50%として、含有するコラーゲンでもって皮膚、骨、軟骨などの支持組織活性化と保湿効果を持たせて、新陳代謝を促進することを特徴とする機能性アイスクリーム類及びヨーグルト。
【請求項2】
コラーゲンの含有量が4.5〜20%である請求項1に記載される機能性アイスクリーム類及びヨーグルト。
【請求項3】
イソフラボンを含有することを特徴とする、請求項1ないし2に記載される機能性アイスクリーム類及びヨーグルト。
【請求項4】
ビタミンを含有することを特徴とする、請求項1ないし3に記載される機能性アイスクリーム類及びヨーグルト。
【請求項5】
必須ミネラルを含有することを特徴とする、請求項1ないし4に記載された機能性アイスクリーム類及びヨーグルト。
【請求項6】
L−カルニチンを10〜1000mg含有することを特徴とした、請求項1ないし4に記載される機能性アイスクリーム類及びヨーグルト。
【請求項7】
ω3系−脂肪酸であるDHA、EPA、α−リノレン酸のうち1種類、或いは複数を含有することを特徴とする、請求項1ないし6に記載される機能性アイスクリーム及びヨーグルト。
【請求項8】
果物、野菜、バニラ、チョコレート、紅茶、コーヒー、紅茶、抹茶などのうちどれか1種類、或いは複数を配合し、味と香りを付加していることを特徴とした、請求項1ないし7に記載される機能性アイスクリーム類及びヨーグルト。

【公開番号】特開2006−246861(P2006−246861A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−72085(P2005−72085)
【出願日】平成17年3月14日(2005.3.14)
【出願人】(504010039)株式会社ブラディッシュ (4)
【出願人】(500315688)
【出願人】(503132947)
【出願人】(504077308)
【Fターム(参考)】