説明

次世代パケット音声データモジュールデバイスのための異機種ハードウェアインターフェイスを組合せる方法および装置

性能を犠牲にすることなく、複数のベンダーのDSPをサポートするパケット音声データモジュール(PVDM)/ホストプラットフォームインターフェイスを提供する。当該インターフェイスはまた、インターフェイスの使用を拡張するよう非DSP機能を選択するためにハードウェアチップセレクトを提供する。インターフェイスによって、テストおよびモジュール識別機能も可能化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
多くのルーティングプラットフォームおよび他のネットワーク装置は、インターネットプロトコル(V/FoIP)および他のプロトコルを介して音声およびファックスのタイプを実現するネットワークにおいて利用される電話技術、音声、ファックスおよび他の種類のデータの処理に関する機能を実行するためにパケット音声データモジュール(PVDM)を利用する。PVDMは、高速で信号処理動作を行なう専用の集積回路である1つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を利用する。
【背景技術】
【0002】
レガシーPVDM/ホストプラットフォームインターフェイスは、マザーボードにおけるPVDMスロットとして物理的に実現され、たとえば72ピンSIMMコネクタを用いる。図1は、PVDM/ホストプラットフォームインターフェイスを図示するハイレベルのブロック図である。PVDMによって処理されるべきデジタルデータはTDM(時分割多重化された)バス12を介して受信され、処理されたデータはパラレルバス14を介して出力される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
異なるベンダーのデジタル信号プロセッサ(DSP)高速パラレル通信ホストポートインターフェイス間には互換性がないので、単一のベンダーのDSPのためだけにレガシーPVDMインターフェイスを設計することが以前から必要とされてきた。異なるベンダーのDSP製品が市場空間のさまざまなセグメントに適合し、PVDMインターフェイスが単一のベンダーのほんの一部の製品ラインだけで動作することを可能にするので、レガシーインターフェイスは、たとえばアクセスルータ市場空間に関するPVDMソリューションの動作および費用効果を制限する。
【0004】
現在、この単一ベンダーのレガシーPVDMハードウェアバス定義および機能が大抵のアクセスルータにおいて用いられて、ワイドエリアネットワーク(WAN)インターフェイスポートからの音声、データおよびモデムアナログ信号のためのアナログ信号処理を実行する。
【0005】
したがって、PVDMインターフェイスの向上には、性能と市場セグメントとの適合に対して最大限の融通性を与えることが必要とされる。加えて、融通のきくインターフェイスはまた、PVDMインターフェイスに差込まれたモジュールがエコーキャンセル、映像処理などの付加的なアドオン特有の処理を実行することを可能にするのに有利であるだろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
この発明の一実施例においては、PVDMハードウェアインターフェイスレベルでのマルチベンダーDSPソリューションは、各DSPベンダーのための最適化されたハードウェアバス動作をサポートする。
【0007】
この発明の別の実施例においては、パラレルバスは、さまざまなパラレルバスプロトコルを実現するよう構成され得る。実現された特定のパラレルバスプロトコルは、PVDM
に記憶された識別情報を読出すことによって決定される。
【0008】
この発明の別の実施例においては、デジタル署名情報は、モジュールを明確に識別するのに用いられるモジュールに記憶される。
【0009】
この発明の別の実施例においては、PVDMインターフェイスは、次世代PVDM装置の外部のテスト容易性、拡張性、一意的な識別、一般的なアドオンアプリケーション特有の処理およびフューチャプルーフの機能を提供する。
【0010】
この発明の別の実施例においては、インターフェイスに含まれるハードウェアチップセレクトは、ホストプラットフォームといずれかのアドオン機能またはオンボード非DSP装置との間の直接通信を可能にして、インターフェイスによって与えられる機能を拡張する。
【0011】
この発明の別の実施例においては、選択されたピンは完全なDMA機能を可能にするよう再定義される。
【0012】
この発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面をかんがみると明らかになるだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
発明の詳細な説明
この発明のさまざまな実施例がここで詳細に参照される。これらの実施例の例は添付の図面に示される。この発明はこれらの実施例に関連して説明されるが、この発明がいかなる実施例にも限定されないよう意図されていることが理解されるだろう。逆に、この発明は、添付の特許請求の範囲によって規定されるこの発明の精神および範囲内に含まれ得る代替例、変形例および同等例を包含するよう意図される。以下の説明においては、さまざまな実施例を完全に理解させるために多数の特定の詳細が述べられる。しかしながら、この発明は、これらの特定の詳細のうちのいくつかまたはすべてがなくても実施可能である。他の場合には、この発明を不必要にあいまいにしないようにするために周知の処理動作は詳細には説明されない。
【0014】
図2は、この発明のPVDMインターフェイスの実施例を示すブロック図である。図2においては、PVDM10をホストプラットフォーム20に物理的に接続するのに80ピンコネクタが用いられる。アクセスルータのローカルなWANおよび/またはアナログポート終端に供給されるかまたは向けられる音声およびデータパケットは、16ビット双方向パラレルバス14を介してPVDMモジュールに渡される。このバスはまた、ホストプロセッサとPVDMモジュールとの間の制御プレーン通信に用いられる。PVDM側では、PVDMパラレルインターフェイス22によってパラレルバスを終端させる。ホストプラットフォーム側では、ホスト終端ロジック26の一部であるホストパラレルバスインターフェイス24によってパラレルバスを終端させる。ホスト終端ロジック26は、PVDMを、ホストCPU28ならびにWAN(ワイドエリアネットワーク)およびアナログインターフェイス30などのホストプラットフォーム上の他の装置と連結する。
【0015】
さらに、ホストプラットフォーム側では、ホストプラットフォームTDMハイウェイスイッチ36の一部であるホストプラットフォームTDMハイウェイインターフェイス34によって、そして、PVDM側では、PVDM TDMハイウェイインターフェイス36によって、4つのTDMハイウェイバスを終端させる。
【0016】
こうして、この実施例においては、80ピンPVDMインターフェイスは、7つのデー
タバスに加えてシステム制御およびインターフェイス信号方式を含む。これらは以下のとおりである:
1. アドレス指定、ハンドシェイクおよび割込ロジックを含む単一の16ビットパラレルバスインターフェイス。
【0017】
2. 任意の双方向クロックおよびフレーム同期能力を備えた4つの独立したTDMハイウェイバス。
【0018】
3. JTAG(Joint Test Access Group)テストおよびエミュレーションシリアルバス。JTAGエミュレーションバスは80ピンエッジコネクタと別個のオンボート接続とを介してアクセス可能である。
【0019】
4. PVDMモジュールのための識別、構成およびデジタル署名機能に用いられるクッキーSPIシリアルEEPROMバス。
【0020】
5. リセット、およびPVDMモジュール汎用チップセレクト能力を含むシステムレベル信号。
【0021】
6. 単一の電圧入力電力に加えて、共通の電力および信号接地接続。
これらの構成要素の各々が、以下においてより詳細に説明される。
【0022】
上述のインターフェイスは、ハードウェアECAN(エコーキャンセル)モジュール、ハードウェア支援型電子会議、トランスコーディングなどのためのDSPファーム、ならびに異機種のWANおよびインターネットプロバイダ音声およびパケットサービスなどを処理するための多重クロックドメインサポートを含めて、実行され得る拡張されたPVDMモジュール機能を提供する。
【0023】
図3は、ここに記載されている実施例のPVDMインターフェイスとインターフェイスするよう構成されたDSP中心のPVDMを示すブロック図である。DSP40a〜dは、4つのTDMハイウェイ12、専用の単方向アドレスバス42、JTAGバス43、双方向パラレルバス14、ならびにそれぞれのチップセレクト、リセットライン、割込および作動可能ライン44、46、48および50に連結される。加えて、不揮発性記憶素子52、この実施例においてEEPROMは、PVDMを記述するモジュール識別、構成および署名情報を保持するクッキーとして機能し、SPIシリアルバス54に連結される。
【0024】
図3に図示のとおり、ラインはすべて、マザーボードにPVDMを接続するのに用いられるSIMM−80コネクタ56において終端となる。
【0025】
統合されたクッキーシリアルバス
この実施例においては、クッキーSPIバスインターフェイスは、93C46シリアルEEPROMまたは同等物を用いて実現される。製造、技術サポートおよびホストプロセッサではすべて、クッキーシリアルEEPROMに記憶されたデータが用いられる。製造の際に、とりわけ、シリアル番号および部品番号を追跡するのに当該データが用いられる。ホストプロセッサはクッキーEEPROMを用いて、製造/技術サポートに必要なデータを識別し、PVDMモジュール内の構成パラメータおよび能力を規定し、ホストプロセッサによって用いられるPVDMモジュールタイプ識別のために固有の明確な署名を提供する。
【0026】
この実施例においては、クッキーシリアルEEPROMインターフェイスのホストプロセッサ実現例はすべて、100Kbpsの最も低いクッキー速度をサポートしなければな
らない。
【0027】
PVDMインターフェイス汎用パラレルバス
この汎用パラレル16ビット幅データ経路通信バスは、いくつかの主要なDSPベンダーのパラレルインターフェイスの使用を可能にするよう規定された。ここで記載されているインターフェイスにおいては、2つのDSPベンダーのパラレルインターフェイスは、この規定されたインターフェイスと互換性のあるハードウェアであり、すなわち、テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)(登録商標)のEHPI 16ビットパラレルバス、および、モトローラ(Motorola)(登録商標)のHDI16パラレルバスである。この実施例においては、EHPIバスのタイミング要件は、HDI16バスに対応するスーパーセットを形成するよう変更される。
【0028】
他のDSPがこのパラレルバスにインターフェイスされてもよく、特定のPVDMモジュールハードウェアが、このPVDMインターフェイス汎用パラレルバスとのハードウェアインターフェイス互換性を確実にするだろう。
【0029】
この実施例においては、この16ビットパラレルインターフェイスはすべてのオンボードDSPにバス接続され、DSP固有のチップセレクト、CSx、を用いて、データ転送のために正しいDSPを起動させる。このパラレルバスがスレーブバスプロトコルとして実現され、ホストプラットフォームがすべての転送を開始する。バスには、パリティまたはCRCハードウェアデータ完全性チェックがない。この実施例のPVDMインターフェイスパラレルバスは以下の機能を有する。
【0030】
・ そのように実現されれば多重化されたデータ/アドレスバスとして用いることもできる16ビット幅のデータ経路。
【0031】
・ 内部のDSPレジスタにアクセスする4ビット幅のアドレスバス。
・ 読出、書込、任意のデータ/アドレスバス多重化、データストローブ、ホスト/DSPハンドシェイク、DSPチップセレクトおよび割込機能を実行するパラレルバス制御信号。
【0032】
・ 組合された(単一の信号)または独立した(2つの信号)伝送および/または受信DMAチャネルをサポートする2つの構成可能なホストプロセッサDMA要求信号。
【0033】
・ 2つの規定されたバイトイネーブルピンを用いて任意に実現され得るバイト幅パラレルバスアクセス。
【0034】
この実施例においては、パラレルバスは、テキサス・インスツルメンツ(登録商標)のエンハンスドホストポートインターフェイス(EHPI)バスおよびモトローラ(登録商標)の高密度インターフェイス、16ビット(HDI16)の両方と互換性がある。PVDM 16ビット双方向パラレルバスの一部として両方のパラレルバス能力に対応するよう変更がなされた。
【0035】
また、この実施例においては、PVDMインターフェイスパラレルバスのタイミングおよびスイッチングの要件はEHPIバスに基づいているが、HDI16バスタイミングおよびスイッチング要件に対応するスーパーセットを形成するよう変更された。起動時に、ホストプロセッサ28は、どのベンダーのDSPがボード上に存在するかを判断するためにPVDM上のオンボードクッキーEEPROMを読出す。次いで、ホストは、オンボードDSPと互換性のあるバスプロトコルを利用するようホスト終端ロジック26を構成する。
【0036】
たとえば、この実施例においては、HRDY−HTRQ(HostReaDY−HosTReQuest)出力PVDMインターフェイス信号は、どのベンダーDSPがオンボードクッキーEEPROMを介して可能化されるかに依存して機能を変更する。特に、HRDY機能(受信および伝送DMAスロットル制御)はEHPIベースのオンボードDSPで用いられ、HTRQ機能(独立した伝送DMA制御)はHDI16ベースのオンボードDSPで用いられる。同様の態様では、HRRQ(HostReadyReadreQuest)出力PVDMインターフェイス信号機能は、クッキーEEPROMコンテンツに依存して可能化されるかまたは使用されない。HRRQ機能は、独立した受信DMAスロットル制御を必要とするHDI16ベースのDSPで用いられ、HTRQ機能と共に用いられなければならない。
【0037】
この実施例においては、コネクタピン配列制約は、単一のPVDMモジュール上に位置するすべての装置を内部の16ビットパラレルバス上で並列に接続することを必要とする。エッジコネクタピン使用を保護するよう追加のトレードオフがなされる。一例では、ホストプロセッサに戻る共通の割込ラインを実現することにより、どのパラレルバス処理要素が割込みを引起こしたか判断するためにホストプロセッサがPVDMモジュールまたは特定のDSPをポーリングすることが必要とされる。
【0038】
各DSPのための独立したチップセレクトは、どのローカル処理要素がパラレルバス上で応答するか判断するために用いられる。DSPアドレス指定機能は、アドレスバスの4ビットを用いるかまたは16ビット双方向パラレルバス上にアドレスおよびデータ情報を多重化することによって実現され得る。アドレス指定およびレジスタの機能のための4つの別個のアドレスラインの使用に加えて、多重化されたアドレス/データモードが用いられる。というのも、これは既存の実現例と互換性があるからである。
【0039】
16ビットパラレルバスを介するソフトウェアインターフェイスの汎用アーキテクチャは既存のPVDMモジュールに非常に類似している。すなわち、これは、別個のチップセレクトおよび割込能力を備えたスレーブインターフェイスである。
【0040】
TDMハイウェイ
この実施例においては、規定された4つの独立したTDMデータストリームがある。各TDMハイウェイは、8KHzフレーム同期と仮定すると、8.192MHzビットレートで128のタイムスロットを実現するよう現在規定されている。設計により、PVDMモジュールハードウェアレイアウトはすべて、SI(信号完全性)互換性分析を含めて、最大16MHzクロック周波数までをサポートすることができなければならない。16MHzのTDMクロックレートに対するソフトウェアサポートは任意である。16MHzのTDMクロック動作に対するハードウェアサポートはホストプラットフォームには任意である。
【0041】
PVDM TDMバスクロックおよびフレーム同期ラインは任意には双方向であってもよいが、通常、ホストプラットフォームからDSP中心のPVDMモジュールへの入力として実現される。この実施例においては、ホストプラットフォームがこれらのラインをPVDMモジュールとの間で双方向であり得るかのように処理することが必要とされるが、PVDMモジュール実現例が双方向である必要はない。
【0042】
TDMフレーム同期およびクロック信号はともにソースまたはシンクであってもよく、PVDMモジュール上からのL2機能の多重クロックドメインサポートまたは終端などの、TDMバスインターフェイスにおける新しい次元を可能にし得る。
【0043】
JTAGテストおよびエミュレーションバス
この実施例においては、PVDM上のすべてのDSPは、それらのJTAGポートがデイジーチェーン接続されている。デバッグは、PVDMモジュール上のデバッグヘッダを介して、または、ホストプラットフォーム上への80ピンSIMMコネクタを通じて達成され得る。JTAGバスへのこれらの2つのアクセスポイントは同時に用いられる必要はない。
【0044】
デバッグヘッダは、標準的な14ピン0.100”2x7ヘッダ、カスタム2x7エッジコネクタ、またはホストプラットフォームチームデバッグに適していると考えられる他のいずれかのカスタム接続法であってもよい。
【0045】
ハードウェアチップセレクト
この実施例においては、PVDMインターフェイスに含まれる固有のハードウェアチップセレクトは、他のDSPセレクトラインの動作およびPVDMモジュールの標準機能を妨害することなく、PVDM上の任意の特別な機能またはオンボードプログラマブルデバイスへのホストプラットフォーム直接通信を可能にする。これにより、バスの既存のDSP動作機能要件を損なうことなく、PVDMインターフェイスのバスが単一の汎用PVDM上での異なる非DSPの使用を同時にサポートすることが可能となる。
【0046】
付加的な機能の例として、DSPクロックタイミング信号のスルーレートを動的に調節するためのプログラム可能なオンモジュールチップの使用が挙げられる。
【0047】
DMA
ここで説明されている実施例のPVDMインターフェイスは、レガシーPVDM非同期の、単方向シングルチャネルダイレクトメモリアクセス(DMA)転送を実現し、付加的なDMA制御ラインを用いる新しい非同期の、双方向デュアルチャネルDMA転送も実現する。
【0048】
標準的な単方向DMAチャネルインターフェイスハードウェア出力制御ラインに加えて、付加的なハードウェア定義DMAチャネル出力制御ラインは、同じバスを用いて同時に読出および書込DMA動作を行なうことを可能にするよう規定される。この付加的なDMAチャネル制御ラインは、既存のレガシーPVDMバス定義を介する、よりインテリジェントなDMAデータ転送のためのDMAインターフェイスの最適化を可能にする。
【0049】
新しいデュアルDMAアドレス指定機構は、外部の直接アドレス指定されたアドレスレジスタ自動インクリメント実現例のために、埋込まれた自動インクリメントアドレス/データフレーム通信構造または別個のアドレスラインを用いることを可能にする。
【0050】
この発明のさまざまな特徴は、ハードウェアとして、またはデジタルコンピュータによって実行されるコンピュータ読取り可能媒体に記憶されるプログラムコードとして実現され得る。コンピュータ読取り可能媒体は、とりわけ、磁気媒体、光学媒体、デジタル情報を符号化する電磁場などを含み得る。
【0051】
この発明は、好ましい実施例に関連して記載されてきた。たとえば、上述の説明においては、EHPIまたはHDI16バスに対応する信号ピン機能の再定義が説明される。他のベンダープロトコルに対応する信号ラインの変更は、当業者に公知のとおりに同様に実現することができる。代替例および代用例が当業者に明らかとなるだろう。したがって、添付の特許請求の範囲に規定されている場合を除いて、この発明を限定するようには意図されない。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】汎用レガシーPVDMインターフェイスを示すハイレベルのブロック図である。
【図2】PVDM/ホストプラットフォームインターフェイスの実施例を示すブロック図である。
【図3】PVDM/ホストインターフェイスの実施例を用いるPVDMを示す概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホストプラットフォーム/PVDM(パケット音声データモジュール)インターフェイスであって、パケット音声データモジュールは、パラレルバスプロトコルの組のうちの1つの特定のホストパラレルバスプロトコルと互換性のある少なくとも1つのオンボードDSP(デジタル信号プロセッサ)を含み、前記インターフェイスは、
DSPのホストポートに連結されたパラレルバスと、
パラレルバスプロトコルのうちのどれがオンボードDSPによって用いられるかを示す情報を保持する不揮発性メモリと、
不揮発性メモリに連結され、不揮発性メモリに保持された情報を読出すためのシリアルバスと、
パラレルバスプロトコルの組における各プロトコルを実現することができ、不揮発性メモリから情報を読出し、パラレルバスプロトコルを実現するための、不揮発性メモリによって識別され、オンボードDSPによって用いられる終端ロジックとを含む、ホストプラットフォーム/PVDMインターフェイス。
【請求項2】
オンボード構成要素の診断テストを可能にするためのテストおよびエミュレーションバスをさらに含む、請求項1に記載のインターフェイス。
【請求項3】
オンボードDSPに連結された複数の時分割多重化されたバスをさらに含む、請求項2に記載のインターフェイス。
【請求項4】
PVDMが複数のオンボードDSPを含み、インターフェイスはさらに、
パラレルバスに応答するよう複数のオンボードDSPのうちの特定の1つを選択するための同様の複数のDSPチップセレクトと、
特別な機能を提供するPVDMに搭載された装置との通信のためのハードウェアチップセレクトとを含む、請求項1に記載のインターフェイス。
【請求項5】
前記不揮発性メモリはさらに、明確なモジュール識別のためにホストによって用いられるデジタル署名情報を保持する、請求項1に記載のインターフェイス。
【請求項6】
ホストプラットフォームおよびPVDM(パケット音声データモジュール)をインターフェイスするための方法であって、パケット音声データモジュールは、ホストプラットフォームによって実現され得るパラレルバスプロトコルの組からの1つの特定のホストパラレルバスプロトコルと互換性のある少なくとも1つのオンボードDSP(デジタル信号プロセッサ)を含み、PVDMは、オンボードDSPの種類を識別する識別情報を保持する不揮発性メモリを含み、構成可能なパラレルバスおよびシリアルバスがホストプラットフォームおよびPVDMを連結し、ホストプラットフォーム上のホストプロセッサによって実行される前記方法は、
オンボードDSPと互換性がある、パラレルバスプロトコルの組からの特定のパラレルバスプロトコルを識別するために識別情報にアクセスするようシリアルバスを介して不揮発性メモリを読出すステップと、
オンボードDSPと通信するために特定のパラレルバスプロトコルを実現するようパラレルバスを構成するステップとを含む、方法。
【請求項7】
不揮発性メモリがデジタル署名情報を保持し、
デジタル署名情報を読出すステップと、
デジタル署名情報に基づいてPVDMを明確に識別するステップとを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
専用のハードウェアチップセレクトラインがホストプラットフォームをPVDMに連結し、PVDMは非DSPモジュールを含み、前記方法はさらに、DSPチップ選択機能を妨害することなく非DSPモジュールを選択するようハードウェアチップセレクトラインを用いるステップを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
パラレルバスを構成するステップは、識別されたオンボードDSPのDMA動作と互換性をもつようバスの特定のDMA制御ラインの機能を選択するステップをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項10】
ホストプラットフォームおよびPVDM(パケット音声データモジュール)をインターフェイスするためのシステムであって、パケット音声データモジュールは、ホストプラットフォームによって実現され得るパラレルバスプロトコルの組からの1つの特定のホストパラレルバスプロトコルと互換性のある少なくとも1つのオンボードDSP(デジタル信号プロセッサを含み、PVDMは、オンボードDSPの種類を識別する識別情報を保持する不揮発性メモリを含み、構成可能なパラレルバスおよびシリアルバスがホストプラットフォームおよびPVDMを連結し、前記システムは、
オンボードDSPと互換性がある、パラレルバスプロトコルの組からの特定のパラレルバスプロトコルを識別するために識別情報にアクセスするようシリアルバスを介して不揮発性メモリを読出すための手段と、
オンボードDSPと通信するために特定のパラレルバスプロトコルを実現するようパラレルバスを構成するための手段とを含む、システム。
【請求項11】
不揮発性メモリはデジタル署名情報を保持し、
デジタル署名情報を読出すための手段と、
デジタル署名情報に基づいてPVDMを明確に識別するための手段とをさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
専用のハードウェアチップセレクトラインがホストプラットフォームをPVDMに連結し、PVDMは非DSPモジュールを含み、前記システムはさらに、
DSPチップ選択機能を妨害することなく非DSPモジュールを選択するようハードウェアチップセレクトラインを用いるための手段を含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
パラレルバスを構成するための前記手段が、識別されたオンボードDSPのDMA動作と互換性をもつようバスの特定のDMA制御ラインの機能を選択するための手段をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
ホストプロセッサによって実行され、ホストプラットフォームおよびPVDM(パケット音声データモジュール)をインターフェイスするためのコンピュータプログラムプロダクトであって、パケット音声データモジュールは、ホストプラットフォームによって実現され得るパラレルバスプロトコルの組からの1つの特定のホストパラレルバスプロトコルと互換性のある少なくとも1つのオンボードDSP(デジタル信号プロセッサ)を含み、PVDMは、オンボードDSPの種類を識別する識別情報を保持する不揮発性メモリを含み、構成可能なパラレルバスおよびシリアルバスがホストプラットフォームおよびPVDMを連結し、前記コンピュータプログラムプロダクトは、
コンピュータ読取り可能プログラムコードが物理的に組込まれているコンピュータ使用可能媒体を含み、前記コンピュータプログラムプロダクトはさらに、
オンボードDSPと互換性がある、パラレルバスプロトコルの組からの特定のパラレルバスプロトコルを識別するために識別情報にアクセスするようシリアルバスを介して不揮発性メモリを読出すためにホストプロセッサによって実行されるコンピュータ読取り可能プログラムコードと、
オンボードDSPと通信するために特定のパラレルバスプロトコルを実現するようパラレルバスを構成するためにホストプロセッサによって実行されるコンピュータ読取り可能プログラムコードとを含む、コンピュータプログラムプロダクト。
【請求項15】
不揮発性メモリはデジタル署名情報を保持し、
ホストプロセッサによって実行され、デジタル署名情報を読出すためのコンピュータ読取り可能プログラムコードと、
ホストプロセッサによって実行され、デジタル署名情報に基づいてPVDMを明確に識別するためのコンピュータ読取り可能プログラムコードとをさらに含む、請求項14に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項16】
専用のハードウェアチップセレクトラインがホストプラットフォームをPVDMに連結し、PVDMは非DSPモジュールを含み、前記システムはさらに、
DSPチップ選択機能を妨害することなく非DSPモジュールを選択するようハードウェアチップセレクトラインを用いるための、ホストプロセッサによって実行されるコンピュータ読取り可能プログラムコードを含む、請求項14に記載のコンピュータプログラムプロダクト。
【請求項17】
パラレルバスを構成するための前記手段は、識別されたオンボードDSPのDMA動作と互換性をもつようバスの特定のDMA制御ラインの機能を選択するための、ホストプロセッサによって実行されるコンピュータ読取り可能プログラムコードをさらに含む、請求項14に記載のコンピュータプログラムプロダクト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−512786(P2007−512786A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541493(P2006−541493)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【国際出願番号】PCT/US2004/039943
【国際公開番号】WO2005/057338
【国際公開日】平成17年6月23日(2005.6.23)
【出願人】(398037284)シスコ テクノロジー インコーポレイテッド (15)
【Fターム(参考)】