説明

歩数計

【課題】使用状況に合わせて、胸ポケットにクリップ止めして使用でき、また、クリップ等の突起が一切無い本体部分のみをカバンの中に入れて使用できる利便性に優れた着脱可能な装着機構を備えた歩数計を提供すること。
【解決手段】本発明に従った着脱可能な装着機構を備えた歩数計は、歩数計本体10と、歩数計本体10に着脱可能に取り付けられたクリップ本体20を有する。クリップ本体20は、開口部24を備えたU字状の可撓性部材からなり、開口部24は、歩数計本体10に設けられたスイッチボタン13が形成されているスイッチボタン土手部に勘合している。クリップ本体20は、クリップ先端部20を歩数計本体10から離れた方向に引き上げると共にスライドさせることにより容易に歩数計本体10から分離可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、着脱可能な装着機構を備えた歩数計に関し、特に、3軸加速度センサを備えた歩数計に適用して好適な着脱可能な装着機構を備えた歩数計に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術の発展により、3軸加速度センサを内蔵した小型LSIが実用化されており、この3軸加速度センサとメモリやマイクロプロセッサを組み合わせて、3方向夫々の加速度データから歩行状態を検出し、的確な歩数を計測する歩数計が実用化されている。
【0003】
この3軸加速度計を内蔵した歩数計は、前述のとおり3方向の加速度センサを備えているため、歩数計自体の姿勢を問わずに的確に計数できるという特長を有しており、衣服のポケットの中や、カバンの中に入れておいても良いという利便性を有している。
【0004】
従来の3軸加速度計を積んでいない歩数計では、正確な歩数の計測のためには、特定の姿勢で体に取り付ける必要があった。そのため、歩数計の本体部にクリップ機構を一体化して設けておき、そのクリップを利用して衣服等の特定部分に装着することとしているが、3軸加速度計を利用した歩数計ではより小型化を図るため、通常、クリップ機構を外している。
【0005】
ところで、得られた歩数データは、歩数計内部のメモリに1週間分程度蓄積されるが、メモリ内に蓄積されたデータをウォーキングエクササイズ中に無線で健康管理サービスプロバイダ等の外部機関に送信し、外部機関において歩行データ分析を行わせること、更には、外部機関から、歩行データの分析結果を受け取とる等、健康管理サービスを受けることが可能な技術環境となっている。なお、歩行データ分析には、例えば、歩行距離や消費カロリーの演算等があり、健康サービスには、例えば、歩行場所付近の休憩ポイントに関する情報、消費カロリーの補給方法、運動強度及び運動量の適否の通知等がある。
【0006】
この場合、歩数計自体に遠距離通信可能な機能を持たせることも考えられるが、歩数計自体の小型化や低価格化には大きな障害となるため、歩数計自体には小出力の無線(例えば、Blue Tooth等)を備えておき、蓄積されたデータを、一旦、同時に携行している携帯電話等の外部携帯機器に送信し、携帯電話等の携帯機器より健康管理サービスプロバイダ等の外部機関に送り、また、健康管理サービスプロバイダ等の外部機関からのデータについても携帯電話等を介して受信することが好ましい。
【0007】
然しながら、この場合、
(1)ウォーキングエクササイズ中に、歩数計の無線機能立ち上げのために操作ボタンを操作するには、ポケット等から歩数計を取り出して操作しなければならないという煩わしさがある、
(2)ウォーキングエクササイズ中に、歩数計の無線機能立ち上げのために操作ボタンを操作するには、歩数計を手に持った動作となり、片手操作が困難である、
(3)歩数計をポケット等に収容していると、通信状態を示すアクセスランプの視認ができない、等の問題がある。
【0008】
特許文献1には、歩数計等の携帯機器を使用する度にポケットから取り出ださなければならないという煩わしさを解消できる携帯機器として、携帯機器本体にクリップを取り付け可能とした構成が開示されている。
【0009】
図6(a)、(b)、(c)は、特許文献1に開示されている小型携帯機器をポケット等に取付け可能としたクリップ機構を示す図である。図6(a)、(b)に示されるように、携帯機器の本体60に設けられた凹部61内にはピン62が形成されており、このピン62に対して、クリップ70が取り付けられている。クリップ70は、図6(c)により詳細に示されているように、2つの挟持片71、72と、S字状部73を有している。そして、クリップ70は、このS字状部73を、携帯機器本体60のピン62に係合させることによって、携帯機器の本体60に取り付けられている。
【特許文献1】特開平11−250637号公報(1999年9月17日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載のクリップ70の場合、クリップ70を携帯機器の本体60に取り付けるには、小さくて見にくい箇所に設けられているピン62に、クリップ70のS字状部を係合させる必要があり、明るいところでの、かなりの注意を払いながらの作業が必須であり、頻繁にクリップの取り外しを行うような使い方にはなじまないという使用上の課題がある。また、クリップ70と携帯機器の本体60との係合が緩みやすく、使用を重ねるうちに、ガタが生ずることが懸念される。
【0011】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、歩数計本体とは別体であり、歩数計本体に対して極めて容易且つ確実に着脱可能なクリップ部材を備え、クリップ部材を外した状態の歩数計本体のみでの使用も可能であり、クリップを装着した状態でも使用可能である着脱可能な装着機構を備えた歩数計を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る歩数計は、
歩行状態検出用のセンサを内蔵する歩数計本体と、前記歩数計本体に着脱可能であり、歩数計本体に装着して歩数計を衣服に装着するためのクリップとを備えた歩数計であって、
上記歩数計本体は、上記センサから得られたデータを蓄積するメモリと、メモリ内に蓄積されたデータを無線送受信するための無線モジュールと、上記無線モジュールをオン・オフ制御するためのスイッチを有しており、上記無線モジュールをオン/オフ制御するためのスイッチは上記歩数計本体の表面より高く土手状に形成された凸部に設置されており、
上記クリップは、バネ性及び可撓性を有する部材から成り、上記スイッチが設置された凸部を有する上記歩数計本体の表面側と、この表面とは反対側の裏面側から上記歩数計本体を挟みこむU字状に折り曲げ形成されており、且つ、上記スイッチが設置された凸部が嵌まり込む開口部を有していることを特徴としている。
【0013】
上記の構成によれば、歩数計本体に対し、極めて容易にしかも確実にクリップを着脱でき、使用目的に従って随時、本体単体のみでの使用、クリップを付けての使用が選択できる。また、適宜無線モジュールを使用しての外部機器とのデータ交換が可能であり、歩数計のより高度な利用が可能となる。
【0014】
本発明に係る歩数計は、上記歩行状態検出用のセンサが、3軸方向の加速度を検出する加速度計であることを特徴としている。
3軸方向の加速度を検出する加速度計は、歩行状態を検出するセンサとしての使用に際して、その姿勢が問われない。従って、上記の構成によれば、クリップを外して最小限の大きさにした状態でカバンやポケットに入れて使用することが可能であって、カバン等に入っている他の機器の使用に対して邪魔になるようなことはなく、歩数計の利便性を向上させることができる。
【0015】
本発明に係る歩数計は、上記無線モジュールをオン/オフ制御するためのスイッチが、上記凸部において埋没した位置に設けられていることを特徴としている。
【0016】
上記の構成によれば、上記無線モジュールをオン/オフ制御するためのスイッチが誤って操作されることを防止できると共に、ポケット等にある歩数計を手探りで操作する時に、スイッチボタンを容易且つ確実に見つけだすことが可能となる。
【0017】
本発明に係る歩数計は、上記スイッチが設置された凸部が、上記歩数計本体表面の一方の端部近傍に設けられており、上記歩数計本体表面の他方の端部近傍には突起が形成されていることを特徴としている。
【0018】
上記の構成によれば、歩数計本体にクリップを取り付けた状態で歩数計を使用する際に、容易に歩数計をポケット等に取り付けることができる。
【0019】
本発明に係る歩数計は、上記クリップが、U字状に折り曲げ形成された側において、上記開口部に達する2つの溝によって形成された上記開口部に臨む舌片状の部分を有していることを特長としている。
【0020】
上記の構成によれば、上記歩数計本体にクリップを装着した際に、上記クリップを上記歩数計本体に確実に固定することができる。
【0021】
本発明に係る歩数計は、上記クリップが、上記歩数計本体の側面に接触してクリップを歩数計本体に装着する際のガイドとして作用するクリップガイドを有することを特徴としている。
【0022】
上記の構成によれば、極めて容易にクリップを本体に取り付けることが可能となる。
【0023】
本発明に係る歩数計は、上記歩数計本体に、更に、USBコネクタポート及び本体電源スイッチが設けられていることを特徴としている。
【0024】
上記の構成によれば、パソコン等とのデータ交換が容易になる外、使用時以外には電源をオフにできるので省エネ効果も高い。
【発明の効果】
【0025】
以上に述べたとおり、本願の発明に係る歩数計は、
歩行状態検出用のセンサを内蔵する歩数計本体と、前記歩数計本体に着脱可能であり、歩数計本体に装着して歩数計を衣服に装着するためのクリップとを備えた歩数計であって、
上記歩数計本体は、上記センサから得られたデータを蓄積するメモリと、メモリ内に蓄積されたデータを無線送受信するための無線モジュールと、上記無線モジュールをオン・オフ制御するためのスイッチを有しており、上記無線モジュールをオン・オフ制御するためのスイッチは上記歩数計本体の表面より高く土手状に形成された凸部に設置されており、
上記クリップは、バネ性及び可撓性を有する部材から成り、上記スイッチが設置された凸部を有する上記歩数計本体の表面側と、この表面とは反対側の裏面側から上記歩数計本体を挟みこむU字状に折り曲げ形成されており、且つ、上記スイッチが設置された凸部が嵌まり込む開口部を有していることを特徴としている。
【0026】
上記の構成によれば、上記クリップ本体を上記歩数計本体に装着している時には、確実に上記クリップ本体及び上記歩数計本体の係合状態を保つことができ、しかも、極めて簡単な操作で極めて容易に歩数計本体とクリップ本体とを着脱できる着脱可能な装着機構を備えた歩数計を提供できる。これにより、使用目的に従って随時、本体単体のみでの使用、クリップを付けての使用が選択できる極めて利便性の高い歩数計を提供できる。また、無線モジュールを使用しての外部機器とのデータ交換による歩数計のより高度な利用が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の実施の形態を図1ないし図5に基づいて説明する。尚、以下の説明では、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲が以下の実施の形態および図面に限定されるものではない。
【0028】
始めに、図1、図2、図3を用いて、本発明の実施の形態である着脱可能な装着機構を備えた歩数計の構成を説明し、次に、図4を用いてクリップを歩数計本体に取り付けた際の使用状況を説明し、次いで、図5を用いてクリップを歩数計本体に取り付ける状況を説明する。
【0029】
図1は、歩数計本体に対して、着脱可能な装着機構として機能するクリップを取り付けた状態の歩数計を示しており、図2は上記の着脱可能な装着機構として機能するクリップを取り外した状態の歩数計本体を示している。また、図3は着脱可能な装着機構として機能するクリップを示している。図1から図3において、同一の部材に対しては同一の番号を付与しているので、各図面においての各部材の説明は省略する。
【0030】
図1、図2、図3において、10は歩数計本体であり、20はクリップ本体である。歩数計本体10の内部には、図示されていないが、歩行状態を検知するセンサが設けられており、更に、上記センサから得られた歩数に関するデータを蓄積するメモリと、メモリ内に蓄積されたデータを無線送受信するための無線モジュールが設けられている。
【0031】
歩数計本体10は、図2において詳細に示されているとおり、本体表面11側の一方の端部近傍に円形の凸部であるスイッチボタン土手部12を有しており、上記スイッチボタン土手部12の中心部にスイッチボタン13を備えている。スイッチボタン13は、歩数計本体内に設けられた無線モジュールをオン/オフするためのもので、本体表面11より高く形成されたスイッチボタン土手部12に囲まれ、スイッチボタン土手部12より少し低い埋没した位置に置かれている。これは、スイッチボタン13が突出していることにより、誤ってスイッチボタン13に触れてしまうことを回避することを目的としていると同時に、手探りでスイッチボタン13を操作する時に、スイッチボタン13の場所を容易且つ確実に見つけだせるようにしたことを目的としている。
【0032】
また、本体表面11側のスイッチボタン土手部12が形成された端部とは反対側の端部近傍には突起14が形成されている。図1から明らかであるが、この突起14が存在することにより、クリップ本体20を歩数計本体10に取り付けると、クリップ本体20と歩数計本体10の本体表面11との間には、僅かに隙間30が生ずることになる。クリップ本体20の先端部26に生じている本体表面11との間の隙間30は、歩数計をポケットの端部に取り付ける際に、ポケット端部を容易にクリップに挟み込むことができるという効果を生ずる。また、ポケットの端部近傍の生地が突起14とクリップ本体20との間にしっかりと挟みこまれるという効果を生ずることになる。突起の高さは、上記の役割を考慮して挟み込む布地の厚さと同等か僅かに厚くすれば良い。
【0033】
歩数計本体10の側面には、本体電源スイッチ、USBコネクタポートが設けられる。16はUSBコネクタポートの開口部を塞ぐコネクタポート蓋を示しており、17は上記本体電源スイッチのスイッチ蓋を示している。本体電源スイッチを設けることにより、不使用時には電源をオフにできることから、歩数計としての省エネを実現することができ、工場での組み立て後、ユーザーが使用するまで回路に通電され続けるようなことを避けることも可能となる。また、USBコネクタポートを設けることにより、パソコン等との間でのデータの交換も容易となり、パソコンを使用した健康管理を容易に実現できる。また、USB端子を介しての内部電池の充電も可能となる。なお、15は、ストラップ通し孔である。
【0034】
クリップ本体20は、バネ性及び可撓性の部材から作成されており、図1、図3に示されているように、歩数計本体10の本体表面11と上記本体表面11の反対側の裏面とで、上記歩数計本体10を挟み込むU字状に折り曲げられている。そして、クリップ本体20には、歩数計本体10上に形成された円形の凸部である上記スイッチボタン土手部12に対向した部分において、上記スイッチボタン土手部12が嵌まり込む開口部24が設けられている。上記スイッチボタン土手部12の高さは、図1に示すように歩数計本体10にクリップ本体20を装着した際に、クリップ本体20の開口部24から更に僅かに突出するような高さに選ばれる。
【0035】
図3に示されるように、上記クリップ本体20の開口部24の上部側(U字状の折り曲げ部に近い側)には2つの溝25、25が形成されており、これによって舌片状のクリップ上部22が形成されている。また、上記2つの溝25、25が形成されていることにより、上記開口部24は、結果としてU字状の開口となる。上記クリップ上部22は、クリップ底板23(図3参照)側に向けて予め付勢されており、従って、歩数計本体10は、クリップ上部22と上記クリップ底板23間で確実に保持され、図1のY方向へのガタツキ等が規制される。
【0036】
更に、上記クリップ底板23の両サイドには、クリップガイド21が設けられている。このクリップガイド21は、後で説明するクリップ本体20を歩数計本体に装着する際のガイドとしての働きを行うと共に、図1に示すX方向のガタツキ等を規制する部材としても機能する。
【0037】
また、既に説明したとおり、歩数計本体10に形成された上記スイッチボタン土手部12がクリップ本体20に形成された開口部24に嵌まり込むことになることから、通常の使用時にはクリップ本体20が歩数計本体10から外れることはない。また、スイッチボタン土手部12は、本体表面11より高く形成されていて、更に、クリップ本体20の開口部24からも突出するように構成されていることから、歩数計本体10を胸ポケット等に挟み込んだ状態(図4参照)から引き抜く際に、クリップ本体20が歩数計本体10から抜け落ちないようにする機能を果たしている。
【0038】
図4は、歩数計本体10にクリップ本体20を装着した状態での歩数計の使用状況を示している。図4に示すとおり、クリップ本体20が装着された歩数計本体10は、衣服の胸ポケット40の上端部41において、歩数計本体10とクリップ本体20とでポケット40の布地を挟み込む形で保持されている。このとき、ポケットの上端部41は、歩数計本体10に設けられている上記スイッチボタン土手部12で止まり、従って、スイッチボタン13はポケット40より露出するので、例えば、ウォーキングエクササイズ中でも片手でスイッチボタンを操作できる。また、スイッチボタン13を透明な素材で形成し、その近傍直下にLEDを配置しておき、通信アクセス時にLEDを点灯するような構成とすれば、ウォーキングエクササイズ中であっても容易に歩数計本体10が通信アクセス中であることを視認できる。
【0039】
図5は、クリップ本体20を歩数計本体10に着脱する際の状況を説明する図である。クリップ本体20を、歩数計本体10に着脱する際には、クリップ本体20の先端部26を矢印B方向に持ち上げた状態で、クリップ本体20或いは歩数計本体10をA方向にスライドさせて着脱させる。クリップ本体20は可撓性のある素材(例えば、バネ用ステンレス鋼板)で作成されているので、B方向へクリップの先端部26を持ち上げても、問題なく元の状態に復帰できる。
【0040】
以上に述べた歩数計本体は、例えば横60mm、幅22mm、高さ12mm程度の大きさで実現でき、極めて携帯性に優れている。また、上記の本発明に係る実施の形態に記載の歩数計によれば、ウォーキングエクササイズ中には、歩数計本体にクリップ本体を装着して衣服の胸ポケット等に装着して、健康管理サービスプロバイダとの通信を容易にし、また、日常の通勤等の歩行データの収集時には、歩数計本体からクリップ本体を外して歩数計本体のみをカバンやポケットに入れて使用することが可能であり、使用者の使用性向上と利便性の向上に寄与できる。
【0041】
通勤通学時には、携帯音楽プレイヤー等をカバンやポケットに入れて持ち歩くことが多いが、クリップ等の突起を有するような機器が一緒にあると、ヘッドフォンやイヤフォンのコードがクリップに引っかかり、ヘッドフォンやイヤフォンの取り出しを阻害することが多い。従って、通勤通学時には、クリップ本体20を外した歩数計本体10のみをカバンやポケットに入れておけば、上述のような取り出す際の邪魔にならず極めて利便性が高い。更に、ストラップ通し孔15にストラップを通し、首から下げて使用する等使用シーンに変化を付けることができる。
【0042】
なお、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではない。当業者は、請求項に示した範囲内において、本発明をいろいろと変更できる。すなわち、請求項に示した範囲内において、適宜変更された技術的手段を組み合わせれば、新たな実施形態が得られる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明によれば、小型で、種々の使用状況に最適に対応できる使い勝手の優れた歩数計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明に従った着脱可能な装着機構を備えた歩数計の斜視図である。
【図2】本発明に従った歩数計の本体部分の斜視図である。
【図3】本発明に従った歩数計のクリップ本体の斜視図である。
【図4】本発明に従った着脱可能な装着機構を備えた歩数計の使用状態を示す図である。
【図5】本発明に従った着脱可能な装着機構を備えた歩数計の本体部とクリップ部の着脱状況を説明する図である。
【図6】特許文献1に開示されている小型携帯機器をポケット等に取付け可能としたクリップ機構を示す図である。
【符号の説明】
【0045】
10 歩数計本体
11 歩数計本体表面
12 スイッチボタン土手部
13 スイッチボタン
14 突起
15 ストラップ通し孔
16 USBコネクタポートのコネクタポート蓋
17 本体電源スイッチのスイッチ蓋
20 クリップ本体
21 クリップガイド
22 クリップ上部
23 クリップ底板
24 開口部
25 溝
26 クリップ先端部
30 隙間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歩行状態検出用のセンサを内蔵する歩数計本体と、前記歩数計本体に着脱可能であり、歩数計本体に装着して歩数計を衣服に装着するためのクリップとを備えた歩数計であって、
上記歩数計本体は、上記センサから得られた歩数に関するデータを蓄積するメモリと、メモリ内に蓄積されたデータを無線送受信するための無線モジュールと、上記無線モジュールをオン/オフ制御するためのスイッチを有しており、上記無線モジュールをオン/オフ制御するためのスイッチは上記歩数計本体の表面より高く土手状に形成された凸部に設置されており、
上記クリップは、バネ性及び可撓性を有する部材から成り、上記スイッチが設置された凸部を有する上記歩数計本体の表面側と、この表面とは反対側の裏面側から上記歩数計本体を挟みこむU字状に折り曲げ形成されており、且つ、上記スイッチが設置された凸部が嵌まり込む開口部を有していることを特徴とする歩数計。
【請求項2】
上記歩行状態検出用のセンサは、3軸方向の加速度を検出する加速度計であることを特徴とする請求項1に記載の歩数計。
【請求項3】
上記無線モジュールをオン/オフ制御するためのスイッチは、上記凸部において埋没した位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩数計。
【請求項4】
上記スイッチが設置された凸部は、上記歩数計本体表面の一方の端部近傍に設けられており、上記歩数計本体表面の他方の端部近傍には突起が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の歩数計。
【請求項5】
上記クリップは、U字状に折り曲げ形成された側において、上記開口部に達する2つの溝によって形成された上記開口部に臨む舌片状の部分を有していることを特長とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の歩数計。
【請求項6】
上記クリップは、上記歩数計本体の側面に接触してクリップを歩数計本体に装着する際のガイドとして作用するクリップガイドを有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の歩数計。
【請求項7】
上記歩数計本体には、更に、USBコネクタポート及び本体電源スイッチが設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の歩数計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−102661(P2010−102661A)
【公開日】平成22年5月6日(2010.5.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−276010(P2008−276010)
【出願日】平成20年10月27日(2008.10.27)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】