歯がため
歯がためは、幼児の使用の為に提供されている。歯がためは、外側部分及び口にくわえる部分を備えていて、ここにおいて口にくわえる部分は中央部分から延出している第1及び第2腕を備えている実質的にU字形状の噛み区域を含む。前記中央部分の少なくとも一部位は、幼児による歯がための使用の間にそれに対する圧力の適用により弾性的につぶれ可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、幼児の使用に適した歯がため(teether)に関係している。
【背景技術】
【0002】
赤子又は幼児は新たな歯が成長する又は「生えてくる(cuuting)」時、それはしばしば歯肉の痛み及び一般的な不快を導く。歯がためは、新しい歯が生えている赤子に硬い又は半硬い表面を噛み(bite)及びもぐもぐさせる(chew)ことを提供することにより、新しい歯が生えている赤子に苦痛の軽減を提供する為の装置であることが良く知られている。種々の歯がため形状及び設計が当該技術分野において知られている。
【0003】
一般には、知られている歯がための噛み表面は、幼児の歯及び歯肉の形状に合致するようU−形状にされている。U−形状噛み表面は幼児の口中に挿入され、そして取っ手,フランジ又は他の形状が歯がための安全な挿入及び除去の為に口の外に突出している。
【0004】
1つの知られている歯がためは、Bellett Leasing Pty LimitedのEP1471869中に記載されている「歯肉(Gummy)」歯がためである。歯肉歯がためは、幼児の前歯の近傍で、U−形状の軸中心線におけるよりも端っこでより幅広くより厚いU−形状噛み表面を有している。噛み表面の異なった輪郭は、幼児の年齢に従って、そして従って幼児の歯の成長の程度に従って、歯肉歯がための複数の異なった実施形態に従って提供されている。
【0005】
従来の歯がために関連している種々の問題がある。上に記載されている歯肉歯がためによれば、従来の歯がためはしばしば、異なった実施形態又は製品型が、幼児の歯肉を介して突出している歯に従って、異なった個々の生育段階に適して設計されている。例えば、通常は前切歯(front incisor teeth)が目に見える第1歯であり、口中でさらに後方の歯が後にくる。従って、均一な厚さを伴っているU−形状噛み表面は、前歯が現れる以前の、成長の非常に早期の段階の為にのみ有用である。前歯が既に所定の位置に成長していると、前よりも口の後ろに向かいより厚くなっていて、その結果として口の後ろで歯がため上を噛む幼児の能力が既に形成されている前歯により邪魔されない、おしゃぶり(soother)を使用することがより適切である。
幼児の歯の異なった成長段階の間に幾つかの異なった歯がためを使用することが不便であり費用が効果的でないことが認識される。さらに、それらの歯の成長の如何なる所定の時点での幼児の為にも適切である歯がための精密な形状を選択することは難しい。
【発明の概要】
【0006】
この発明は特許請求の範囲中に明らかにされている。
【0007】
歯がための口にくわえる部分(mouthpiece)が中央部分を有している実質的にU字形状の噛み区域を含んでいて、ここにおいて前記中央部分の少なくとも一部位が幼児による歯がための使用の間にそれに対する圧力の適用により弾性的につぶれ可能であるので、柔軟で種々の歯がためが設けられている。もしも幼児が彼又は彼女の口の前に既に成長した歯を有しているのであれば、歯がための使用の間に中央部分の近傍で、これらの前歯を受け入れる為に中央部分の少なくとも一部位がつぶれ、同時に幼児がU字形状の噛み区域の腕により形成された後方部分上で噛み下ろすことを依然として可能にしている。中央部分の少なくとも一部位が弾性的につぶれ可能なので、それはその上の圧力が解除された時にそのつぶされていない状態に戻る。
【0008】
口にくわえる部分の中央部分中に中空形状を提供することにより、弾性的なつぶれ能力が達成されることが出来る。その構造は中空であることのみによってはつぶれないが、幼児の歯又は歯肉によりそこにいくらかの力又は圧力が適用されることが要求される。従って、歯がためは、幼児が何も前歯を有していない時の歯の成長の非常に早い段階及び前歯が部分的に又は十分に成長されている時の後期の段階の両方で有効である。
【0009】
歯がための前記実質的にU字形状の噛み区域と前記外側部分との間に支持リングを提供することにより、前記外側部分に対する前記口にくわえる部分の固定方法が達成される。このことは、前記口にくわえる部分が固定した場所から移動し窒息させる被害をもたらせないことを確実にする為に重要である。さらには、支持リングが前記実質的にU字形状の噛み区域よりも硬い材料で形成されているので、歯がための全体の頑丈さと安全性とが強化されている。
【0010】
使用の間に幼児の顔に対する歯がための表面を形成している柔軟な材料の層を提供することにより、強化された快適さが提供されている。
【0011】
さらには、前記柔軟な材料内に1つの溝,曲げ通路(flex channel),又はうねり(undulation)を提供することにより、改良された柔軟性及び幼児の口の動きの余地が提供されている。
【0012】
前記U字形状の噛み区域が、その表面上に突起,凹所、又は溝を備えていて良いので、強化されたマッサージ効果及び快適効果が幼児の歯肉の為に提供される。
【0013】
歯がための外側部分が比較的硬い材料から形成されていることにより、幼児の口の外側に、幼児により飲み込まれることが出来ない、固定する物が歯がための為に提供される。外側部分中に穴を設けることにより、つぶれに対するこの剛性及び抵抗が、幼児の顔に対する安全に減少された硬さの目標と組み合わせされている。
【0014】
従って、幼児の成長の種々の段階の間で使用できて、歯が生えている幼児の為に不快感からの開放を提供する、使用者に好都合で安全で柔軟な歯がためが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
複数の実施形態が、例として、図面を参照してこれから記載され:
【図1】図1は、1つの実施形態に従っている、2つの部位の歯がための分解図であり;
【図2】図2は、首とキャップ(cap)を断面にした、図1に従っている歯がための側面図であり;
【図3】図3は、図2に従っている歯がための上面図であり;
【図4a】図4aは、1つの実施形態に従っている、歯がための平面図であり;
【図4b】図4bは、図4a中の線AAに沿った図4aの歯がための断面図であり;
【図4c】図4cは、図4a中の線AAに沿った別の断面図であり;
【図4d】図4dは、複数の溝を含んでいる、図4a中の線AAに沿ったもう1つ別の断面図であり;
【図4e】図4eは、そこに対し圧縮力が適用されている、図4d中に示されている実施形態を示しており;
【図4f】図4fは、図4a中の線AAに沿った別の断面図であり;
【図5a】図5aは、その中にスリットを伴っている、図4a中の線AAに沿ったもう1つの可能性のある横断面を示しており;
【図5b】図5bは、図5a中に示されている歯がため実施形態の下方から見た図であり;
【図6】図6は、歯がための口にくわえる部分の外側表面上に複数の溝を伴っている図4a中の線AAに沿ったもう1つの代わりの横断面を示しており;
【図7】図7は、内方及び外方表面上に複数の溝を伴っている図4a中の線AAに沿ったもう1つの代わりの横断面を示しており;
【図8】図8は、整列されていない複数の溝を伴っている図4a中の線AAに沿ったもう1つの代わりの横断面を示しており;
【図9a】図9aは、1つの実施形態に従っている3部位の歯がための横断面を示しており;
【図9b】図9bは、図9a中に示されている歯がための一部分の拡大図であり;
【図9c】図9cは、図9aの歯がための遮蔽キャップ(shield cap)及び遮蔽(shield)の可能な構造を示しており;
【図9d】図9dは、図9aの歯がための遮蔽及び遮蔽キャップ別の構造を示しており;
【図10】図10は、3部位の歯がための別の実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
概観すると、歯がため(teether)は、歯の成長の種々の段階の間に歯肉から解放された噛み(biting)及びもぐもぐすること(chewing)を幼児が得ることを可能にすることを提供されている。詳細には、歯がためは、既に成長している幼児の前歯により邪魔されることなく口の後ろの歯肉を解放することを可能にする。これは、幼児の前歯に対応している領域が折り畳み可能である実質的にU字形状の歯が生える表面を有している歯がためを提供することにより達成される。この結果として、歯がためは、接近可能で噛み可能な表面が全U−形状に渡り設けられているので、前歯がまだ生えていないより幼い幼児の為に使用されることが出来る。前歯の存在がU−形状の中央でのつぶれ可能な領域をつぶれさせることを可能にしていて、ひいては歯の切り開きが依然として進行している口の後方での噛み下しを幼児がしないようにするので、同じ歯がためがまた、前歯が所定位置に既に成長されている時である幼児の成長の後の段階でも使用されることが出来る。
【0017】
図1は、一実施形態に従っている、歯がための分解図を示している。図1から見ることが出来るように、歯がため10の実施形態は2つの部分から構成されている。第1部位は、使用時に、幼児の口の外側に残されるキャップ(cap)12である。キャップ12の目的は、歯がため10が、口の中に入り込み喉を詰まらせる危険を生じさせることなく幼児の唇に対し適合することを確実にすることである。図1中に示されているキャップ12は、ポリプロピレン(PP)の如き適切なプラスチックで形成された硬いプラスチックキャップである。しかしながら、如何なる適切な材料もキャップ12の為に使用することが出来る。図1中に示されているキャップ12は、歯がため10の使用の間に幼児の鼻を受け入れ快適さを向上させる為の、その上縁に沿う下方下がり14を伴っている略丸められている又は楕円形状の外方輪郭を有している。
【0018】
幼児の顔面に対する硬さを最小にする為に、歯がため10中には出来る限り少ない硬い材料を含むことが好ましい。しかしながら、これは、実質的に安全な危険性を提供し、幼児の口中へつぶれさせない、十分に安全な歯がための構造を提供するのに必要なことと釣り合いが取れていなければならない。図1中に示されているキャップ12は、硬い材料が存在していない2つの穴16を長手方向中心線のいずれの側にも伴っている略8の字形状である硬いプラスチックを有している。長手方向中心線に沿った硬い材料の存在は、歯がため10の為の支持を全体として提供している。
【0019】
図1中に示されている如き歯がため10の第2部位は、実質的にU−形状の噛み区域20,比較的硬い支持リング22,そして支持リング22とU−形状の噛み区域20との間を延出している柔軟な膜30を備えている口にくわえる部分(mouthpiece)18である。柔軟な膜30は、支持リング22の輪郭から延出し、U−形状の噛み区域20中に合併している。U−形状の噛み区域は、歯がため10の中心線の方向において、柔軟な膜30及び比較的硬い支持リング22の平面に対し略横断するよう延出している。U−形状の噛み区域20は幼児の歯肉の輪郭及び形状に適合するよう設計されていて、ここにおいてU−形状の噛み区域20は丸められている外縁24を伴っている2つの湾曲された腕23を有していて、腕23は使用時に幼児の前歯及び歯肉の近傍にある中央部分26で出会う。
【0020】
比較的硬い支持リング22は、硬いプラスチックのキャップ12とともに適合するよう寸法決めされている。口にくわえる部分18及び硬いキャップ12は、例えば支持リング22とキャップ12の超音波溶着を使用した、如何なる適切な手段により互いに組み立てられて良い。
【0021】
図1中に示されている如き口にくわえる部分それ自身は2つの段階で製造されている。第1段階においては、比較的硬い支持リング22が射出成型される。支持リング22は、如何なる適切な硬い材料、例えばポリプロピレン(PP)、で形成されて良い。第2段階においては、柔軟な材料が、柔軟な膜30及びU−形状の噛み区域20を創出するよう上に成形される。如何なる適切な柔軟な材料、例えば熱可塑性プラスチックエラストマー(thermoplastic elastomer:TPE)、を使用して良い。柔軟な膜30の外側輪郭は、硬い支持リング22に固定されている。
【0022】
図2及び3から見ることが出来るように、口にくわえる部分18は、柔軟な膜30から内方へとU−形状の噛み区域20の中央部分26中へと延出した首28を含む。首は、柔軟な膜30及びU−形状の噛み区域20を作り上げているのと同じ比較的柔軟な材料から形成されている。好適には、柔軟な膜30,首28,そして実質的にU−形状の噛み区域20は、柔軟な材料の連続的な形成を備えている。
【0023】
U−形状の噛み区域20の中央部分26のつぶれ可能性を提供する為に、首28は中心が無くされていて、その結果としてその少なくとも一部位は中空である。口にくわえる部分18内に備えられている柔軟な材料の残りは、中実である。首28は比較的柔軟な材料から形成されているが、それは依然として十分に硬く、そして、それに対し何も力が適用されていない時にそれ自身の上が凹まないよう自己支持している。或いは、首28は、幼児の歯又は歯肉からの噛み力又は他の押圧がその力に応じて首を平坦にするよう構成されている。力が開放された時、首28は将来の使用の為にその平坦化されていない形態へと戻る。従って、それは弾性的につぶれ可能である。使用中には、U−形状の噛み区域20の中央部分26は、幼児の前歯の成長の程度と幼児がその上を噛む又は押し下げる力に従って種々の程度までつぶれ又は押圧され、そして、力がそこから取り除かれた時にその元の形状に戻って良い。
【0024】
柔軟性及び強化された幼児の快適性を提供する為に、柔軟な膜30の比較的柔軟な材料は好ましくは支持リング22の輪郭から延出し、そこから口にくわえる部分18のU−形状の噛み区域20を形成するよう連続している。支持リング22の比較的硬い材料は、このような実施形態においては幼児の顔面に接触しない。この構成は、柔らかい材料の柔軟な膜30が使用中において幼児の顔面に接触する唯一の領域なので、幼児の為の最大の快適性を確実にする。さらには、柔軟な膜30は、歯がための使用の間に幼児の快適性を強化するとともに幼児の口の自然な動きを受け入れるよう作用する「曲げ及び延び(flex and stretch)」効果を提供する。この「曲げ及び延び(flex and stretch)」効果は、Jackel Internationalの名前での、先の特許出願番号WO2007/028971中のおしゃぶり(soother)の実施形態に関してさらに記載されている。この出願の図2から見ることが出来るように、柔軟な膜30は、起伏に富んでいる複数の部分を含んで良く、そして溝又は柔軟な通路の如き形状を含んで良い。
【0025】
支持リング22から延出している柔軟な材料は如何なる適切な方法で取り付けられていて良い。例えば、例えばそれは支持リング22と硬いキャップ12との間で留められていて(clamped)良く、或いは支持リング22に超音波溶着されていて良く、或いは公知の重複成型技術を使用して支持リングに対し取り付けられていて良い。
【0026】
図2及び3は中空である首領域のみを示しているが、口にくわえる部分18の解除可能なつぶれ可能な領域を増大させるよう、U−形状の噛み区域20の腕中に中空を延ばすことも出来る。このような構成は、それが後ろに向かう口中での歯の成長を、口中の前における歯の成長とともに、受け入れ、依然として幼児が後ろの歯肉の近傍上で歯がため上へ噛み圧力を適用することを許容しているので、歯が生える成長の種々の段階での幼児に対する歯がための使用可能性を強化するよう作用する。U−形状の噛み区域20の柔軟な材料中の1つの連続した中空領域又は幾つかの個々の中空領域があって良い。
【0027】
図4aは、図1中に示されている歯がため10と同様な歯がための口にくわえる部分の柔軟な材料のみの平面図を示している。図4a中の歯がため40は、実質的にU−形状の柔軟な口にくわえる部分(mouthpiece)44から延出している材料の層又は柔軟な膜42を備えている。口にくわえる部分44は、さらに以下に議論される如き、構造にされている表面(textured surface)を含む。
【0028】
図4bは、その中で指摘されているAA線に沿った図4a中に示されている歯がための実施形態の横断面を示している。この実施形態においては、口にくわえる部分44は、上方46及び下方48壁を含む表面により規定されている内部空洞50を含む。壁46,48は、ここでの前の実施形態に関係して記載されている如く、空洞50の回りでつぶれ可能である。この実施形態における空洞50は、図4bから見ることが出来る如く、比較的柔軟な口にくわえる部分44の上方及び下方噛み表面に対し実質的に平行に伸びている上方46及び下方48を伴っている横断面が略長四角形状である。もしも歯がためが既に最初の歯を有している子供又は幼児により使用されるのであれば、彼らが図4b中に示されている口にくわえる部分44上に噛み下した時に、空洞50の長四角形の横断面形状のお蔭で、彼らは実質的に均一な表面に対し押し下す。結果として、点接触がほとんどないか又は全く無く、歯がため40の耐久性の為には好ましい。空洞50のこの略長四角形状の横断面は、それを設計し製造することが比較的容易であるというさらなる利点を有している。
【0029】
図4a中に示されているものの如き歯がための為に、他の空洞形状もまた可能である。これらは、以下に図4b乃至図8を参照して詳細に議論される。以下の詳細な記載から理解されるように、歯がための口にくわえる部分の内側の空洞の形状及び/又は空洞を規定している表面の輪郭を変更することは、歯がために特別な問題を生じさせることなく柔軟な口にくわえる部分のつぶれる能力を強化する手助けをすることが出来る。習熟している読者は気が付くように、歯がため及びおしゃぶりはしばしば「段階(stage)」により販売されていて、その結果として子供は彼らの発育の個々の段階の為に幾分適切に使用できる。以下に詳細に記載されている如く歯がための内部形状を変更することは、成長の種々の段階に適合するよう、例えば時間の経過とともに子供が有する歯の増加する数に適合するよう、製造者が製品を誂えることを可能にする。
【0030】
図4cは、口にくわえる部分44中の空洞52が横断面において丸められている別の実施形態を示している。例えば、それは実質的に円形状,楕円形状(oval),又は長円形状(elliptical)であることが出来る。空洞の丸められている形状を創出することにより、空洞を規定している表面の表面積は減少される。これは、口にくわえる部分の柔軟な袋状(baglet)材料が成型後に成型工具から取り除かれる時に丸められている形状は減少された抵抗に遭遇するので、製造の間に有利であることが出来る。丸められている空洞形状のさらなる利点は、空洞の上及び下のつぶれ可能な壁が中間においてより薄いことである。子供の成長とともに、一般的には口の中央から外方に向い歯が生え始め、それ故に図4c中に示されているものの如き歯がためは、彼らの口の中央において、数本のみの歯、例えば上部の2本の切歯(incisor)及び下部の2本の切歯(incisor)、を有している幼児に都合がよい。
【0031】
他の変形に従えば、上部及び下部の歯が同じ割合で成長しない子供を考慮して、歯がための比較的柔軟な口にくわえる部分の内側の空洞を非対称に作ることが出来る。ここの以下に記載された実施形態は、柔軟な口にくわえる部分の下方区域に特別な特徴を含みその上方区域には特別な特徴を含んでいないが、しかし、このような特徴は、この中に記載されている特別な構造により具体化されている概念から離れることなく歯がための上部及び/又は下部区域中に設けられることが出来る。図4d及び4eのおしゃぶり(soother)中に示されている如く下部のつぶれ可能な壁上に一連の特徴を設けることにより、歯がためは、例えその第1の下歯が既に生えているとしても幼児又は赤子がその上部の歯肉上に歯が生えることを可能にしている。もしもその特徴が空洞の上の上部のつぶれ可能な壁上で繰り返されたとしても、赤子は、一旦その第1切歯(incisor)が生え出している口の中央から遠くに歯を生やす、即ちその歯肉をなだめる、ことが出来る。
【0032】
図4d中に示されている実施形態においては、複数の溝の配置が空洞54を規定している表面上に設けられている。口にくわえる部分44中の空洞54は、複数の溝56の近傍を除き横断面が実質的に長四角形状である。複数の溝56は空洞の下の底壁上にあり、そしてそこから下方に向かい延出している。図4d中に示されている複数の溝56は、歯がためが非押圧状態である時には、横断面が実質的に長四角形状である。
【0033】
図4d中に示されている配置においては、複数の溝56は、押圧力が口にくわえる部分44の上方及び下方の噛み表面に対し適用された時に、空洞54の基部における下方壁が、複数の溝の基部における比較的柔軟な材料の薄い領域が延びることにより及び/又は複数の溝56間の空間中における押圧又は膨張により、下方に移動することが出来るよう、働く。図4eは、例えば子供の第1の2つの底歯による中央領域中への噛み力の適用により、わずかに押圧された後の、図4dの歯がためを示している。その中に見ることが出来るように、複数の溝は押圧力の結果として変形されているが、一旦押圧力が取り除かれると図4d中に示されている如きそれらの当初の形状に緩め戻る。
【0034】
歯がための為の製造及び動作要求に従い、複数の溝のいかなる適切な形状又は輪郭が、歯がための口にくわえる部分内の空洞を規定している表面上又は上記表面内に設けられて良い。さらには、3つの溝が図4d及び図4e中に示されているが、如何なる数の溝が歯がための柔軟な口にくわえる部分内の空洞を規定している表面内に設けられて良い。
【0035】
図4fは別の実施形態を示しており、ここにおいては、歯がための口にくわえる部分内の空洞を規定している表面内の一連の個々の複数の溝に代わり、空洞の基部を規定している下方壁が連続して「段付け(stepped)」されている又は波形になっている輪郭を有している。段は図4f中に示されている如く配置されることが出来、その結果として最も薄い、そして従って最もつぶれやすい材料が、赤子の第1歯により最も押されやすい領域である歯がための中央に設けられており、そして最も厚い、そして従って最小限につぶれやすい材料が、赤子の成長の早い段階で歯を有することが少ない赤子の口の両側に向かう空洞の両縁に向かい設けられている。
【0036】
図5aは別の実施形態を示しており、ここにおいては、空洞54は、歯がための口にくわえる部分を形成している袋状の(baglet)材料内に完全には格納されていない。代わりに、空洞の本体から下方に向かい延出していて、柔軟な口にくわえる部分44の下方噛み表面を貫いて延出している一連の複数のスリット(slit)60がある。もし幼児により図5a中に示されている歯がために対し押圧力が適用されたならば、複数のスリット(slit)60は歯が生えること(teething)が既に生じている領域における幼児の底歯により容易に押圧されることが出来、そこでは歯がための、痛みを和らげ(soothing)、そしてマッサージする効果が従ってもはや要求されていない。同時に、空洞を規定している表面の連続している上方壁により提供されている平坦な表面は下方壁中の複数のスリット(slit)の存在の存在により全く影響されることがなく、従って歯がためは、それが依然として必要である口の上方領域中に、その上で赤子が歯を生やすことが出来る、即ちその歯肉に対し力を適用出来る、連続した表面を提供する。複数のスリット(slit)は、歯がための柔軟な口にくわえる部分44の下方噛み表面を貫いていなければならないということはなく、それらは代わりに上方噛み表面を貫いていることが出来る。
【0037】
図5bは、その中に複数のスリット(slit)60を伴っている図5a中に示されている如き歯がための近傍からの図を示している。
【0038】
図5a及び5b中に示されている実施形態に於いては、柔軟な口にくわえる部分の内側の空洞54を規定している上方及び下方壁が押圧されることが出来る程度は、空洞の寸法又は形状のみに従属せず、複数のスリット(slit)60間の材料の延び及び細長くなり能力にも従属している。また、柔軟な口にくわえる部分を形成している「袋状(baglet)」材料の寸法は、その為に歯がためが設計されている幼児の年齢及び段階に従い、口にくわえる部分の押圧能力及び移動の適切な量を許容するよう誂えられていることが出来る。例えば、比較的薄い材料を切り裂く(slitting)ことは、複数のスリット(slit)間の材料が、比較的厚い材料の複数のスリット(slit)材料よりもより振れることを許容し、そしてより長いスリット(slit)はそれらの間の材料が、より短いスリット(slit)間の材料が有するよりも大きな動きを有することを許容する。
【0039】
3つのスリット(slit)が図5a及び図5bの夫々中に示されているが、如何なる数のスリット(slit)が、歯がための柔軟な口にくわえる部分内の空洞を規定している1つの噛み表面又は複数の噛み表面を貫いて設けられていて良い。
【0040】
図6は、歯がための口にくわえる部分の下方噛み表面上に形成されている複数の溝62を含んでいる別の実施形態を示している。習熟している読者には察することが出来るように、複数の溝62は図4dに関して上に記載された複数の溝と同様な機能を果たすことが出来る。複数の溝の近傍における柔軟な材料の押圧及び膨張は、歯がための為の歯が生える効果(teething effect)を強化することが出来る。
【0041】
図7は、さらなる代わりを示しており、ここでは、複数の溝が、空洞を規定している内表面と比較的柔軟な口にくわえる部分の外方噛み表面との両方上に設けられている。複数の溝は、図7中に示されている如く互いに整列されていることが出来るし、或いは、図8中に示されている如くわざと互いに整列されないでいることが出来る。これらの溝の形状及び数は、それらの位置とともに、口にくわえる部分の為に使用される材料及びその他の如き他の要素を考慮しながら、歯がためが設計される子供の年齢及び段階に従って誂えられることが出来る。
【0042】
代わりとして、複数の厚くするリブ(rib)が、歯がための口にくわえる部分中の空洞を取り囲んでいる上方及び/又は下方噛み部分の内方及び/又は外方表面上に設けられていて良い。複数の厚くするリブ(rib)は、それらが歯がための或る領域中のつぶれる能力を減少させるよう配置されることができ、一方では、複数の厚くするリブ(rib)を含んでおらず、その中に複数の溝又は凹所を含んで良い又は含まないで良い、歯がための他の領域が容易に振れ、そして従って厚くされているリブ(rib)部分よりもより順応性があることを許容する。
【0043】
歯がため内に空洞を規定している内表面上に複数の厚くするリブ(rib)を有することも出来る。このような複数のリブ(rib)は、空洞を規定している表面の反対側上に補足的な複数の溝又は凹所が設けられていることが出来る。このような構造であれば、それらを共に押す為に歯がための2つの噛み表面に対し力が適用された時に、例えば切歯(incisor)を伴っている子供が歯がためを噛んだ時、複数の強化しているリブ(rib)が複数の溝又は凹所中に適合し、そして子供の歯肉が不均一な又は点圧力を感じることが無い。
【0044】
上に記載されている全ての歯がため中においては、口にくわえる部分18のU−形状の噛み区域20が、如何なる適切な表面構造(surface texture)を備えて良い。例えば、図1及び4a中に示されている如く、幼児がその上に噛み下した時にマッサージ効果を提供するよう、U−形状の噛み区域の上方及び/又は下方表面上に複数の一連の立ち上げられた部分があって良い。更には、幼児がその上に噛み下した時に痛みを和らげる(soothing)又はマッサージ効果を提供するよう、歯がためが使用された時の後方の歯の近傍中に、U−形状の外方縁に向かい、一連の複数の同心的な溝が設けられて良い。
【0045】
歯がためは硬いプラスチックのキャップ(cap)を有しているとして記載されていたが、歯がための外側上に如何なる適切な硬い構造が使用されて良いことが歓迎されている。それは、装置の除去及び挿入をより容易にする為の取っ手を含んで良い。外方のキャップ(cap)は、図1中に示されている如く、わずかにドーム形状にされていて良く、又は実質的に平坦であって良い。硬いキャップ(cap)それ自身がまた柔軟な膜により、全部が又は部分的に、覆われていて良い。
【0046】
2部位構造がここに記載されているが、如何なる適切な構造方法も使用されて良い。柔軟な口にくわえる部分の材料,支持リング,そして外方キャップ(cap)は単一の統一体として形成されて良く、又は、3つ又はそれ以上の部位に製造されて共に如何なる方法でも組み立てられて良い。
【0047】
上に記載されている如き2つの部位で歯がためを製造する代わりに、ここにおける図9a乃至図9d中に示されている如く3つの別の部位として成型されることが出来る。図9a乃至図9d中に示されている3つの部位の歯がためは、ここの上に詳細に記載されていた如く、比較的柔軟な口にくわえる部分の中央区域中に空洞を含む。しかしながら、それはまた、口にくわえる部分中に空洞がない、図9a乃至図9d中に示されているとともに以下に記載されている如き3つの部位のおしゃぶりが実質的に構成されることが出来る。
【0048】
このような構成中の3つの別々の部位は。遮蔽(shield)92,遮蔽キャップ(shield cap)94,そして柔軟な口にくわえる部分96である。遮蔽(shield)92及び遮蔽キャップ(shield cap)94は比較的硬く、一方で口にくわえる部分96は比較的柔軟でそして柔らかい。図9a乃至図9d中に示されている実施形態においては、口にくわえる部分のU−形状部分間を歯がための比較的硬い部分に向い延出していて柔軟な口にくわえる部分96を形成している膜の外方輪郭が、リングとしても引用されることが出来る遮蔽92と取っ手としても引用されることができて取っ手として作用する遮蔽キャップ94との間に機械的に捕まえられている。一旦柔軟な膜が遮蔽92と遮蔽キャップ94との間に捕まえられると、遮蔽92及び遮蔽キャップ94は永久的な超音波溶着の如き適切な方法により共に永久的に接合される。図9bのより拡大された図から見ることが出来るように、膜は理想的には、遮蔽92と遮蔽キャップ94との間で少なくとも2方向に機械的に捕まえられているか、又は留められていなければならない。遮蔽92及び遮蔽キャップ94の横断面のみが図9a及び図9b中に示されているが、図9a及び図9b中に見ることが出来る特定の地点のみではなく、それらの間の膜の留めは膜の全輪郭に連続していることが好ましい。幼児の喉の詰まりの危険性を避ける為に、歯がための比較的硬い部分からそれがゆるんでしまう危険性を避けるよう、膜を十分に捕まえることが本質である。
【0049】
図9a及び図9b中に示されている実施形態においては、遮蔽92又はその少なくとも一部分が歯がためを使用している幼児又は子供の顔面に対し着座する。他方、遮蔽キャップ94は歯がための最も外方の表面を形成しており、そして、従って歯がための使用の間に幼児の顔面に接触しない。図9c及び図9dは、遮蔽92及び遮蔽キャップ94の2つの可能な輪郭を幾分より詳細に示している。遮蔽92の表面は、図9c中に示されている如く幼児の顔面に対し実質的に平坦であって良い。或いは、それは、図9d中に示されている如く、幼児の顔面から歯がための外縁に向かい遠ざかるよう形付けられて良い。
【0050】
図9d中に示されている如く、支持リム(rim)98が遮蔽キャップ94上に設けられて良い。支持リム98は、比較的柔軟な膜の外方輪郭の近傍で、口にくわえる部分の下方表面の一部分に沿い延出している。支持リム98は従って、子供の顔面から遮蔽されている間に口にくわえる部分の輪郭を支持する。
【0051】
図10は別の実施形態を示しており、ここにおいては柔軟な口にくわえる部分96の柔らかい材料が、幼児の顔面に接触する歯がための領域において遮蔽92を覆う。比較的柔軟な材料は、図9a及び図9bに関して上に記載された如く遮蔽92と遮蔽キャップ94との間に楔止めされるか又は捕まえられるが、それが捕まえられている領域から外方に延出し、それによって遮蔽92上を包み、そして従って、歯がための使用の間に幼児の顔面と接触するようになる柔らかで柔軟な表面を提供する。
【0052】
図9a乃至図10中に示されている実施形態においては、遮蔽と遮蔽キャップとの間に捕まえられている柔軟な材料の部分は断面が実質的に真四角であるが、しかしながら、捕まえられている材料の如何なる適切な横断面も提供されて良い。図9a乃至図10中に示されている如く、柔軟な膜が捕まえられている領域から遠ざかるよう延出している狭い通路を設けることは有用であり、その結果として、柔軟な材料の捕まえられている量をその通路を通過して延出するようにすることは特に難しく、そしてそれにより歯がための硬い部材の外に引かれる。図10中に特に示されている如く、共に溶着されているのと同様に、遮蔽及び遮蔽キャップは、歯がための構造をさらに強化するよう、クリップ固定又は他の適切な相互係合手段により、ともに適合して良い。示されている実施形態においては、おしゃぶりの複数の硬い部位内に袋状の(baglet)膜を捕まえる為に、如何なるピンや他の追加の構成要素の必要がない。代わりに、複数の硬い部位は、その中に袋状の(baglet)膜を固定する為に、大略的には互いに重複して配置され、そして溶着又は他に共に固定されることが出来る。
【0053】
歯がための噛み部分は実質的に「U−形状にされている」として記載されていたが、幼児の歯及び歯肉の輪郭を受け入れる如何なる適切な形状が使用されて良いことは予測される。噛み区域の目的は、歯がための使用の間にその上を幼児が押し下げることが出来る表面領域を口中に提供することであり、同時に幼児の口の内側に快適に適合し、如何なる窒息の危険性又は他の安全の危険性を提出しないことである。従って、噛み区域が、自身が飲み下されたり吸い込まれたりできないように十分に硬くそして大きくなければならない、歯がための硬い外方部分に強固に連結されていることは重要である。
【0054】
記載されている実施形態においては、U−形状噛み区域のある部分のつぶれ能力が、その中の比較的柔軟な材料の中空、そしてひいては押圧可能な、形状を提供することにより達成されている。使用の間に適切につぶれそして元に戻る為の、歯がための部分の弾性的な又は解放可能なつぶれ能力は、他の方法で、例えば適切な弾性性質を有している異なった柔らかさの硬い材料の領域を使用することにより、達成されて良い。代わりに又は追加的に、形状は、形状の弾性圧縮及び圧縮解放を手助けするよう、部分的な中空のみであって良いし、及び/又は複数の支持リブを有して良い。代わりに又は追加的に、形状は、口にくわえる部分のつぶれ可能な領域のつぶれ及び回復を手助けするよう、核が抜かれてスポンジ状材料をその中に有して良い。中空の又は圧縮可能な部分は、ここに詳細に記載されている如く実質的にU−形状の口にくわえる部分の中央部分又は両腕中に限られず、歯がための口にくわえる部分を形成している柔軟な膜の如何なる適切な部分中に設けられていて良い。
【0055】
実質的にU−形状の歯がためがここに記載されているが、ここに示されそして記載されている特定の構成中で実施されている発明の概念から離れることなく他の歯がため形状が可能である。例えば、口の或る領域中の幼児の歯を受け入れる為の不連続又は隙間を含む歯がためが提供されて良い。
【0056】
ここに記載された構成の方法は歯がために対し適用されているが、同じ方法が2つ又は3つ部位のおしゃぶりを構成する為に使用されることが出来る。歯がためと同様に、おしゃぶりは、上に詳細に記載されている如く1つ又はそれ以上の比較的硬い部分により捕えられていて、そしてそこから延びている比較的柔軟な部分又は膜を備えている。おしゃぶりにおける比較的柔軟な部分は、歯がための為には使用されないが、しかしその代わりに幼児が吸いなだめられる幼児の為の口にくわえる部分を備える。
【0057】
従って、歯が生える種々の段階の間に幼児の為に快適さと慰めとを提供する歯がためが提供された。幼児は噛み表面上を押し下げることが出来、そして、幼児の前歯又は歯肉間に配置されている歯がための領域は所望の程度までつぶれ、その結果として、噛み(biting)及びもぐもぐ(chewing)の圧力は、歯の成長が遅い口の後方の歯肉により感じられることが出来る。歯がためは簡易な構造で提供されていて、最小限の数の部位を使用し、そして喉を詰まらせる危険性を提出することが出来る非常に小さな部位を避けている。好ましくは、歯がためは、使用中の典型的な口の動きの強化された快適さ及び順応性の為に、幼児の皮膚に隣接した柔らかで柔軟な表面を提供する。歯がためは、簡素で、効率的で、そして費用効率が良い方法で、種々の技術を使用して構成されることが出来る。
【技術分野】
【0001】
この発明は、幼児の使用に適した歯がため(teether)に関係している。
【背景技術】
【0002】
赤子又は幼児は新たな歯が成長する又は「生えてくる(cuuting)」時、それはしばしば歯肉の痛み及び一般的な不快を導く。歯がためは、新しい歯が生えている赤子に硬い又は半硬い表面を噛み(bite)及びもぐもぐさせる(chew)ことを提供することにより、新しい歯が生えている赤子に苦痛の軽減を提供する為の装置であることが良く知られている。種々の歯がため形状及び設計が当該技術分野において知られている。
【0003】
一般には、知られている歯がための噛み表面は、幼児の歯及び歯肉の形状に合致するようU−形状にされている。U−形状噛み表面は幼児の口中に挿入され、そして取っ手,フランジ又は他の形状が歯がための安全な挿入及び除去の為に口の外に突出している。
【0004】
1つの知られている歯がためは、Bellett Leasing Pty LimitedのEP1471869中に記載されている「歯肉(Gummy)」歯がためである。歯肉歯がためは、幼児の前歯の近傍で、U−形状の軸中心線におけるよりも端っこでより幅広くより厚いU−形状噛み表面を有している。噛み表面の異なった輪郭は、幼児の年齢に従って、そして従って幼児の歯の成長の程度に従って、歯肉歯がための複数の異なった実施形態に従って提供されている。
【0005】
従来の歯がために関連している種々の問題がある。上に記載されている歯肉歯がためによれば、従来の歯がためはしばしば、異なった実施形態又は製品型が、幼児の歯肉を介して突出している歯に従って、異なった個々の生育段階に適して設計されている。例えば、通常は前切歯(front incisor teeth)が目に見える第1歯であり、口中でさらに後方の歯が後にくる。従って、均一な厚さを伴っているU−形状噛み表面は、前歯が現れる以前の、成長の非常に早期の段階の為にのみ有用である。前歯が既に所定の位置に成長していると、前よりも口の後ろに向かいより厚くなっていて、その結果として口の後ろで歯がため上を噛む幼児の能力が既に形成されている前歯により邪魔されない、おしゃぶり(soother)を使用することがより適切である。
幼児の歯の異なった成長段階の間に幾つかの異なった歯がためを使用することが不便であり費用が効果的でないことが認識される。さらに、それらの歯の成長の如何なる所定の時点での幼児の為にも適切である歯がための精密な形状を選択することは難しい。
【発明の概要】
【0006】
この発明は特許請求の範囲中に明らかにされている。
【0007】
歯がための口にくわえる部分(mouthpiece)が中央部分を有している実質的にU字形状の噛み区域を含んでいて、ここにおいて前記中央部分の少なくとも一部位が幼児による歯がための使用の間にそれに対する圧力の適用により弾性的につぶれ可能であるので、柔軟で種々の歯がためが設けられている。もしも幼児が彼又は彼女の口の前に既に成長した歯を有しているのであれば、歯がための使用の間に中央部分の近傍で、これらの前歯を受け入れる為に中央部分の少なくとも一部位がつぶれ、同時に幼児がU字形状の噛み区域の腕により形成された後方部分上で噛み下ろすことを依然として可能にしている。中央部分の少なくとも一部位が弾性的につぶれ可能なので、それはその上の圧力が解除された時にそのつぶされていない状態に戻る。
【0008】
口にくわえる部分の中央部分中に中空形状を提供することにより、弾性的なつぶれ能力が達成されることが出来る。その構造は中空であることのみによってはつぶれないが、幼児の歯又は歯肉によりそこにいくらかの力又は圧力が適用されることが要求される。従って、歯がためは、幼児が何も前歯を有していない時の歯の成長の非常に早い段階及び前歯が部分的に又は十分に成長されている時の後期の段階の両方で有効である。
【0009】
歯がための前記実質的にU字形状の噛み区域と前記外側部分との間に支持リングを提供することにより、前記外側部分に対する前記口にくわえる部分の固定方法が達成される。このことは、前記口にくわえる部分が固定した場所から移動し窒息させる被害をもたらせないことを確実にする為に重要である。さらには、支持リングが前記実質的にU字形状の噛み区域よりも硬い材料で形成されているので、歯がための全体の頑丈さと安全性とが強化されている。
【0010】
使用の間に幼児の顔に対する歯がための表面を形成している柔軟な材料の層を提供することにより、強化された快適さが提供されている。
【0011】
さらには、前記柔軟な材料内に1つの溝,曲げ通路(flex channel),又はうねり(undulation)を提供することにより、改良された柔軟性及び幼児の口の動きの余地が提供されている。
【0012】
前記U字形状の噛み区域が、その表面上に突起,凹所、又は溝を備えていて良いので、強化されたマッサージ効果及び快適効果が幼児の歯肉の為に提供される。
【0013】
歯がための外側部分が比較的硬い材料から形成されていることにより、幼児の口の外側に、幼児により飲み込まれることが出来ない、固定する物が歯がための為に提供される。外側部分中に穴を設けることにより、つぶれに対するこの剛性及び抵抗が、幼児の顔に対する安全に減少された硬さの目標と組み合わせされている。
【0014】
従って、幼児の成長の種々の段階の間で使用できて、歯が生えている幼児の為に不快感からの開放を提供する、使用者に好都合で安全で柔軟な歯がためが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
複数の実施形態が、例として、図面を参照してこれから記載され:
【図1】図1は、1つの実施形態に従っている、2つの部位の歯がための分解図であり;
【図2】図2は、首とキャップ(cap)を断面にした、図1に従っている歯がための側面図であり;
【図3】図3は、図2に従っている歯がための上面図であり;
【図4a】図4aは、1つの実施形態に従っている、歯がための平面図であり;
【図4b】図4bは、図4a中の線AAに沿った図4aの歯がための断面図であり;
【図4c】図4cは、図4a中の線AAに沿った別の断面図であり;
【図4d】図4dは、複数の溝を含んでいる、図4a中の線AAに沿ったもう1つ別の断面図であり;
【図4e】図4eは、そこに対し圧縮力が適用されている、図4d中に示されている実施形態を示しており;
【図4f】図4fは、図4a中の線AAに沿った別の断面図であり;
【図5a】図5aは、その中にスリットを伴っている、図4a中の線AAに沿ったもう1つの可能性のある横断面を示しており;
【図5b】図5bは、図5a中に示されている歯がため実施形態の下方から見た図であり;
【図6】図6は、歯がための口にくわえる部分の外側表面上に複数の溝を伴っている図4a中の線AAに沿ったもう1つの代わりの横断面を示しており;
【図7】図7は、内方及び外方表面上に複数の溝を伴っている図4a中の線AAに沿ったもう1つの代わりの横断面を示しており;
【図8】図8は、整列されていない複数の溝を伴っている図4a中の線AAに沿ったもう1つの代わりの横断面を示しており;
【図9a】図9aは、1つの実施形態に従っている3部位の歯がための横断面を示しており;
【図9b】図9bは、図9a中に示されている歯がための一部分の拡大図であり;
【図9c】図9cは、図9aの歯がための遮蔽キャップ(shield cap)及び遮蔽(shield)の可能な構造を示しており;
【図9d】図9dは、図9aの歯がための遮蔽及び遮蔽キャップ別の構造を示しており;
【図10】図10は、3部位の歯がための別の実施形態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0016】
概観すると、歯がため(teether)は、歯の成長の種々の段階の間に歯肉から解放された噛み(biting)及びもぐもぐすること(chewing)を幼児が得ることを可能にすることを提供されている。詳細には、歯がためは、既に成長している幼児の前歯により邪魔されることなく口の後ろの歯肉を解放することを可能にする。これは、幼児の前歯に対応している領域が折り畳み可能である実質的にU字形状の歯が生える表面を有している歯がためを提供することにより達成される。この結果として、歯がためは、接近可能で噛み可能な表面が全U−形状に渡り設けられているので、前歯がまだ生えていないより幼い幼児の為に使用されることが出来る。前歯の存在がU−形状の中央でのつぶれ可能な領域をつぶれさせることを可能にしていて、ひいては歯の切り開きが依然として進行している口の後方での噛み下しを幼児がしないようにするので、同じ歯がためがまた、前歯が所定位置に既に成長されている時である幼児の成長の後の段階でも使用されることが出来る。
【0017】
図1は、一実施形態に従っている、歯がための分解図を示している。図1から見ることが出来るように、歯がため10の実施形態は2つの部分から構成されている。第1部位は、使用時に、幼児の口の外側に残されるキャップ(cap)12である。キャップ12の目的は、歯がため10が、口の中に入り込み喉を詰まらせる危険を生じさせることなく幼児の唇に対し適合することを確実にすることである。図1中に示されているキャップ12は、ポリプロピレン(PP)の如き適切なプラスチックで形成された硬いプラスチックキャップである。しかしながら、如何なる適切な材料もキャップ12の為に使用することが出来る。図1中に示されているキャップ12は、歯がため10の使用の間に幼児の鼻を受け入れ快適さを向上させる為の、その上縁に沿う下方下がり14を伴っている略丸められている又は楕円形状の外方輪郭を有している。
【0018】
幼児の顔面に対する硬さを最小にする為に、歯がため10中には出来る限り少ない硬い材料を含むことが好ましい。しかしながら、これは、実質的に安全な危険性を提供し、幼児の口中へつぶれさせない、十分に安全な歯がための構造を提供するのに必要なことと釣り合いが取れていなければならない。図1中に示されているキャップ12は、硬い材料が存在していない2つの穴16を長手方向中心線のいずれの側にも伴っている略8の字形状である硬いプラスチックを有している。長手方向中心線に沿った硬い材料の存在は、歯がため10の為の支持を全体として提供している。
【0019】
図1中に示されている如き歯がため10の第2部位は、実質的にU−形状の噛み区域20,比較的硬い支持リング22,そして支持リング22とU−形状の噛み区域20との間を延出している柔軟な膜30を備えている口にくわえる部分(mouthpiece)18である。柔軟な膜30は、支持リング22の輪郭から延出し、U−形状の噛み区域20中に合併している。U−形状の噛み区域は、歯がため10の中心線の方向において、柔軟な膜30及び比較的硬い支持リング22の平面に対し略横断するよう延出している。U−形状の噛み区域20は幼児の歯肉の輪郭及び形状に適合するよう設計されていて、ここにおいてU−形状の噛み区域20は丸められている外縁24を伴っている2つの湾曲された腕23を有していて、腕23は使用時に幼児の前歯及び歯肉の近傍にある中央部分26で出会う。
【0020】
比較的硬い支持リング22は、硬いプラスチックのキャップ12とともに適合するよう寸法決めされている。口にくわえる部分18及び硬いキャップ12は、例えば支持リング22とキャップ12の超音波溶着を使用した、如何なる適切な手段により互いに組み立てられて良い。
【0021】
図1中に示されている如き口にくわえる部分それ自身は2つの段階で製造されている。第1段階においては、比較的硬い支持リング22が射出成型される。支持リング22は、如何なる適切な硬い材料、例えばポリプロピレン(PP)、で形成されて良い。第2段階においては、柔軟な材料が、柔軟な膜30及びU−形状の噛み区域20を創出するよう上に成形される。如何なる適切な柔軟な材料、例えば熱可塑性プラスチックエラストマー(thermoplastic elastomer:TPE)、を使用して良い。柔軟な膜30の外側輪郭は、硬い支持リング22に固定されている。
【0022】
図2及び3から見ることが出来るように、口にくわえる部分18は、柔軟な膜30から内方へとU−形状の噛み区域20の中央部分26中へと延出した首28を含む。首は、柔軟な膜30及びU−形状の噛み区域20を作り上げているのと同じ比較的柔軟な材料から形成されている。好適には、柔軟な膜30,首28,そして実質的にU−形状の噛み区域20は、柔軟な材料の連続的な形成を備えている。
【0023】
U−形状の噛み区域20の中央部分26のつぶれ可能性を提供する為に、首28は中心が無くされていて、その結果としてその少なくとも一部位は中空である。口にくわえる部分18内に備えられている柔軟な材料の残りは、中実である。首28は比較的柔軟な材料から形成されているが、それは依然として十分に硬く、そして、それに対し何も力が適用されていない時にそれ自身の上が凹まないよう自己支持している。或いは、首28は、幼児の歯又は歯肉からの噛み力又は他の押圧がその力に応じて首を平坦にするよう構成されている。力が開放された時、首28は将来の使用の為にその平坦化されていない形態へと戻る。従って、それは弾性的につぶれ可能である。使用中には、U−形状の噛み区域20の中央部分26は、幼児の前歯の成長の程度と幼児がその上を噛む又は押し下げる力に従って種々の程度までつぶれ又は押圧され、そして、力がそこから取り除かれた時にその元の形状に戻って良い。
【0024】
柔軟性及び強化された幼児の快適性を提供する為に、柔軟な膜30の比較的柔軟な材料は好ましくは支持リング22の輪郭から延出し、そこから口にくわえる部分18のU−形状の噛み区域20を形成するよう連続している。支持リング22の比較的硬い材料は、このような実施形態においては幼児の顔面に接触しない。この構成は、柔らかい材料の柔軟な膜30が使用中において幼児の顔面に接触する唯一の領域なので、幼児の為の最大の快適性を確実にする。さらには、柔軟な膜30は、歯がための使用の間に幼児の快適性を強化するとともに幼児の口の自然な動きを受け入れるよう作用する「曲げ及び延び(flex and stretch)」効果を提供する。この「曲げ及び延び(flex and stretch)」効果は、Jackel Internationalの名前での、先の特許出願番号WO2007/028971中のおしゃぶり(soother)の実施形態に関してさらに記載されている。この出願の図2から見ることが出来るように、柔軟な膜30は、起伏に富んでいる複数の部分を含んで良く、そして溝又は柔軟な通路の如き形状を含んで良い。
【0025】
支持リング22から延出している柔軟な材料は如何なる適切な方法で取り付けられていて良い。例えば、例えばそれは支持リング22と硬いキャップ12との間で留められていて(clamped)良く、或いは支持リング22に超音波溶着されていて良く、或いは公知の重複成型技術を使用して支持リングに対し取り付けられていて良い。
【0026】
図2及び3は中空である首領域のみを示しているが、口にくわえる部分18の解除可能なつぶれ可能な領域を増大させるよう、U−形状の噛み区域20の腕中に中空を延ばすことも出来る。このような構成は、それが後ろに向かう口中での歯の成長を、口中の前における歯の成長とともに、受け入れ、依然として幼児が後ろの歯肉の近傍上で歯がため上へ噛み圧力を適用することを許容しているので、歯が生える成長の種々の段階での幼児に対する歯がための使用可能性を強化するよう作用する。U−形状の噛み区域20の柔軟な材料中の1つの連続した中空領域又は幾つかの個々の中空領域があって良い。
【0027】
図4aは、図1中に示されている歯がため10と同様な歯がための口にくわえる部分の柔軟な材料のみの平面図を示している。図4a中の歯がため40は、実質的にU−形状の柔軟な口にくわえる部分(mouthpiece)44から延出している材料の層又は柔軟な膜42を備えている。口にくわえる部分44は、さらに以下に議論される如き、構造にされている表面(textured surface)を含む。
【0028】
図4bは、その中で指摘されているAA線に沿った図4a中に示されている歯がための実施形態の横断面を示している。この実施形態においては、口にくわえる部分44は、上方46及び下方48壁を含む表面により規定されている内部空洞50を含む。壁46,48は、ここでの前の実施形態に関係して記載されている如く、空洞50の回りでつぶれ可能である。この実施形態における空洞50は、図4bから見ることが出来る如く、比較的柔軟な口にくわえる部分44の上方及び下方噛み表面に対し実質的に平行に伸びている上方46及び下方48を伴っている横断面が略長四角形状である。もしも歯がためが既に最初の歯を有している子供又は幼児により使用されるのであれば、彼らが図4b中に示されている口にくわえる部分44上に噛み下した時に、空洞50の長四角形の横断面形状のお蔭で、彼らは実質的に均一な表面に対し押し下す。結果として、点接触がほとんどないか又は全く無く、歯がため40の耐久性の為には好ましい。空洞50のこの略長四角形状の横断面は、それを設計し製造することが比較的容易であるというさらなる利点を有している。
【0029】
図4a中に示されているものの如き歯がための為に、他の空洞形状もまた可能である。これらは、以下に図4b乃至図8を参照して詳細に議論される。以下の詳細な記載から理解されるように、歯がための口にくわえる部分の内側の空洞の形状及び/又は空洞を規定している表面の輪郭を変更することは、歯がために特別な問題を生じさせることなく柔軟な口にくわえる部分のつぶれる能力を強化する手助けをすることが出来る。習熟している読者は気が付くように、歯がため及びおしゃぶりはしばしば「段階(stage)」により販売されていて、その結果として子供は彼らの発育の個々の段階の為に幾分適切に使用できる。以下に詳細に記載されている如く歯がための内部形状を変更することは、成長の種々の段階に適合するよう、例えば時間の経過とともに子供が有する歯の増加する数に適合するよう、製造者が製品を誂えることを可能にする。
【0030】
図4cは、口にくわえる部分44中の空洞52が横断面において丸められている別の実施形態を示している。例えば、それは実質的に円形状,楕円形状(oval),又は長円形状(elliptical)であることが出来る。空洞の丸められている形状を創出することにより、空洞を規定している表面の表面積は減少される。これは、口にくわえる部分の柔軟な袋状(baglet)材料が成型後に成型工具から取り除かれる時に丸められている形状は減少された抵抗に遭遇するので、製造の間に有利であることが出来る。丸められている空洞形状のさらなる利点は、空洞の上及び下のつぶれ可能な壁が中間においてより薄いことである。子供の成長とともに、一般的には口の中央から外方に向い歯が生え始め、それ故に図4c中に示されているものの如き歯がためは、彼らの口の中央において、数本のみの歯、例えば上部の2本の切歯(incisor)及び下部の2本の切歯(incisor)、を有している幼児に都合がよい。
【0031】
他の変形に従えば、上部及び下部の歯が同じ割合で成長しない子供を考慮して、歯がための比較的柔軟な口にくわえる部分の内側の空洞を非対称に作ることが出来る。ここの以下に記載された実施形態は、柔軟な口にくわえる部分の下方区域に特別な特徴を含みその上方区域には特別な特徴を含んでいないが、しかし、このような特徴は、この中に記載されている特別な構造により具体化されている概念から離れることなく歯がための上部及び/又は下部区域中に設けられることが出来る。図4d及び4eのおしゃぶり(soother)中に示されている如く下部のつぶれ可能な壁上に一連の特徴を設けることにより、歯がためは、例えその第1の下歯が既に生えているとしても幼児又は赤子がその上部の歯肉上に歯が生えることを可能にしている。もしもその特徴が空洞の上の上部のつぶれ可能な壁上で繰り返されたとしても、赤子は、一旦その第1切歯(incisor)が生え出している口の中央から遠くに歯を生やす、即ちその歯肉をなだめる、ことが出来る。
【0032】
図4d中に示されている実施形態においては、複数の溝の配置が空洞54を規定している表面上に設けられている。口にくわえる部分44中の空洞54は、複数の溝56の近傍を除き横断面が実質的に長四角形状である。複数の溝56は空洞の下の底壁上にあり、そしてそこから下方に向かい延出している。図4d中に示されている複数の溝56は、歯がためが非押圧状態である時には、横断面が実質的に長四角形状である。
【0033】
図4d中に示されている配置においては、複数の溝56は、押圧力が口にくわえる部分44の上方及び下方の噛み表面に対し適用された時に、空洞54の基部における下方壁が、複数の溝の基部における比較的柔軟な材料の薄い領域が延びることにより及び/又は複数の溝56間の空間中における押圧又は膨張により、下方に移動することが出来るよう、働く。図4eは、例えば子供の第1の2つの底歯による中央領域中への噛み力の適用により、わずかに押圧された後の、図4dの歯がためを示している。その中に見ることが出来るように、複数の溝は押圧力の結果として変形されているが、一旦押圧力が取り除かれると図4d中に示されている如きそれらの当初の形状に緩め戻る。
【0034】
歯がための為の製造及び動作要求に従い、複数の溝のいかなる適切な形状又は輪郭が、歯がための口にくわえる部分内の空洞を規定している表面上又は上記表面内に設けられて良い。さらには、3つの溝が図4d及び図4e中に示されているが、如何なる数の溝が歯がための柔軟な口にくわえる部分内の空洞を規定している表面内に設けられて良い。
【0035】
図4fは別の実施形態を示しており、ここにおいては、歯がための口にくわえる部分内の空洞を規定している表面内の一連の個々の複数の溝に代わり、空洞の基部を規定している下方壁が連続して「段付け(stepped)」されている又は波形になっている輪郭を有している。段は図4f中に示されている如く配置されることが出来、その結果として最も薄い、そして従って最もつぶれやすい材料が、赤子の第1歯により最も押されやすい領域である歯がための中央に設けられており、そして最も厚い、そして従って最小限につぶれやすい材料が、赤子の成長の早い段階で歯を有することが少ない赤子の口の両側に向かう空洞の両縁に向かい設けられている。
【0036】
図5aは別の実施形態を示しており、ここにおいては、空洞54は、歯がための口にくわえる部分を形成している袋状の(baglet)材料内に完全には格納されていない。代わりに、空洞の本体から下方に向かい延出していて、柔軟な口にくわえる部分44の下方噛み表面を貫いて延出している一連の複数のスリット(slit)60がある。もし幼児により図5a中に示されている歯がために対し押圧力が適用されたならば、複数のスリット(slit)60は歯が生えること(teething)が既に生じている領域における幼児の底歯により容易に押圧されることが出来、そこでは歯がための、痛みを和らげ(soothing)、そしてマッサージする効果が従ってもはや要求されていない。同時に、空洞を規定している表面の連続している上方壁により提供されている平坦な表面は下方壁中の複数のスリット(slit)の存在の存在により全く影響されることがなく、従って歯がためは、それが依然として必要である口の上方領域中に、その上で赤子が歯を生やすことが出来る、即ちその歯肉に対し力を適用出来る、連続した表面を提供する。複数のスリット(slit)は、歯がための柔軟な口にくわえる部分44の下方噛み表面を貫いていなければならないということはなく、それらは代わりに上方噛み表面を貫いていることが出来る。
【0037】
図5bは、その中に複数のスリット(slit)60を伴っている図5a中に示されている如き歯がための近傍からの図を示している。
【0038】
図5a及び5b中に示されている実施形態に於いては、柔軟な口にくわえる部分の内側の空洞54を規定している上方及び下方壁が押圧されることが出来る程度は、空洞の寸法又は形状のみに従属せず、複数のスリット(slit)60間の材料の延び及び細長くなり能力にも従属している。また、柔軟な口にくわえる部分を形成している「袋状(baglet)」材料の寸法は、その為に歯がためが設計されている幼児の年齢及び段階に従い、口にくわえる部分の押圧能力及び移動の適切な量を許容するよう誂えられていることが出来る。例えば、比較的薄い材料を切り裂く(slitting)ことは、複数のスリット(slit)間の材料が、比較的厚い材料の複数のスリット(slit)材料よりもより振れることを許容し、そしてより長いスリット(slit)はそれらの間の材料が、より短いスリット(slit)間の材料が有するよりも大きな動きを有することを許容する。
【0039】
3つのスリット(slit)が図5a及び図5bの夫々中に示されているが、如何なる数のスリット(slit)が、歯がための柔軟な口にくわえる部分内の空洞を規定している1つの噛み表面又は複数の噛み表面を貫いて設けられていて良い。
【0040】
図6は、歯がための口にくわえる部分の下方噛み表面上に形成されている複数の溝62を含んでいる別の実施形態を示している。習熟している読者には察することが出来るように、複数の溝62は図4dに関して上に記載された複数の溝と同様な機能を果たすことが出来る。複数の溝の近傍における柔軟な材料の押圧及び膨張は、歯がための為の歯が生える効果(teething effect)を強化することが出来る。
【0041】
図7は、さらなる代わりを示しており、ここでは、複数の溝が、空洞を規定している内表面と比較的柔軟な口にくわえる部分の外方噛み表面との両方上に設けられている。複数の溝は、図7中に示されている如く互いに整列されていることが出来るし、或いは、図8中に示されている如くわざと互いに整列されないでいることが出来る。これらの溝の形状及び数は、それらの位置とともに、口にくわえる部分の為に使用される材料及びその他の如き他の要素を考慮しながら、歯がためが設計される子供の年齢及び段階に従って誂えられることが出来る。
【0042】
代わりとして、複数の厚くするリブ(rib)が、歯がための口にくわえる部分中の空洞を取り囲んでいる上方及び/又は下方噛み部分の内方及び/又は外方表面上に設けられていて良い。複数の厚くするリブ(rib)は、それらが歯がための或る領域中のつぶれる能力を減少させるよう配置されることができ、一方では、複数の厚くするリブ(rib)を含んでおらず、その中に複数の溝又は凹所を含んで良い又は含まないで良い、歯がための他の領域が容易に振れ、そして従って厚くされているリブ(rib)部分よりもより順応性があることを許容する。
【0043】
歯がため内に空洞を規定している内表面上に複数の厚くするリブ(rib)を有することも出来る。このような複数のリブ(rib)は、空洞を規定している表面の反対側上に補足的な複数の溝又は凹所が設けられていることが出来る。このような構造であれば、それらを共に押す為に歯がための2つの噛み表面に対し力が適用された時に、例えば切歯(incisor)を伴っている子供が歯がためを噛んだ時、複数の強化しているリブ(rib)が複数の溝又は凹所中に適合し、そして子供の歯肉が不均一な又は点圧力を感じることが無い。
【0044】
上に記載されている全ての歯がため中においては、口にくわえる部分18のU−形状の噛み区域20が、如何なる適切な表面構造(surface texture)を備えて良い。例えば、図1及び4a中に示されている如く、幼児がその上に噛み下した時にマッサージ効果を提供するよう、U−形状の噛み区域の上方及び/又は下方表面上に複数の一連の立ち上げられた部分があって良い。更には、幼児がその上に噛み下した時に痛みを和らげる(soothing)又はマッサージ効果を提供するよう、歯がためが使用された時の後方の歯の近傍中に、U−形状の外方縁に向かい、一連の複数の同心的な溝が設けられて良い。
【0045】
歯がためは硬いプラスチックのキャップ(cap)を有しているとして記載されていたが、歯がための外側上に如何なる適切な硬い構造が使用されて良いことが歓迎されている。それは、装置の除去及び挿入をより容易にする為の取っ手を含んで良い。外方のキャップ(cap)は、図1中に示されている如く、わずかにドーム形状にされていて良く、又は実質的に平坦であって良い。硬いキャップ(cap)それ自身がまた柔軟な膜により、全部が又は部分的に、覆われていて良い。
【0046】
2部位構造がここに記載されているが、如何なる適切な構造方法も使用されて良い。柔軟な口にくわえる部分の材料,支持リング,そして外方キャップ(cap)は単一の統一体として形成されて良く、又は、3つ又はそれ以上の部位に製造されて共に如何なる方法でも組み立てられて良い。
【0047】
上に記載されている如き2つの部位で歯がためを製造する代わりに、ここにおける図9a乃至図9d中に示されている如く3つの別の部位として成型されることが出来る。図9a乃至図9d中に示されている3つの部位の歯がためは、ここの上に詳細に記載されていた如く、比較的柔軟な口にくわえる部分の中央区域中に空洞を含む。しかしながら、それはまた、口にくわえる部分中に空洞がない、図9a乃至図9d中に示されているとともに以下に記載されている如き3つの部位のおしゃぶりが実質的に構成されることが出来る。
【0048】
このような構成中の3つの別々の部位は。遮蔽(shield)92,遮蔽キャップ(shield cap)94,そして柔軟な口にくわえる部分96である。遮蔽(shield)92及び遮蔽キャップ(shield cap)94は比較的硬く、一方で口にくわえる部分96は比較的柔軟でそして柔らかい。図9a乃至図9d中に示されている実施形態においては、口にくわえる部分のU−形状部分間を歯がための比較的硬い部分に向い延出していて柔軟な口にくわえる部分96を形成している膜の外方輪郭が、リングとしても引用されることが出来る遮蔽92と取っ手としても引用されることができて取っ手として作用する遮蔽キャップ94との間に機械的に捕まえられている。一旦柔軟な膜が遮蔽92と遮蔽キャップ94との間に捕まえられると、遮蔽92及び遮蔽キャップ94は永久的な超音波溶着の如き適切な方法により共に永久的に接合される。図9bのより拡大された図から見ることが出来るように、膜は理想的には、遮蔽92と遮蔽キャップ94との間で少なくとも2方向に機械的に捕まえられているか、又は留められていなければならない。遮蔽92及び遮蔽キャップ94の横断面のみが図9a及び図9b中に示されているが、図9a及び図9b中に見ることが出来る特定の地点のみではなく、それらの間の膜の留めは膜の全輪郭に連続していることが好ましい。幼児の喉の詰まりの危険性を避ける為に、歯がための比較的硬い部分からそれがゆるんでしまう危険性を避けるよう、膜を十分に捕まえることが本質である。
【0049】
図9a及び図9b中に示されている実施形態においては、遮蔽92又はその少なくとも一部分が歯がためを使用している幼児又は子供の顔面に対し着座する。他方、遮蔽キャップ94は歯がための最も外方の表面を形成しており、そして、従って歯がための使用の間に幼児の顔面に接触しない。図9c及び図9dは、遮蔽92及び遮蔽キャップ94の2つの可能な輪郭を幾分より詳細に示している。遮蔽92の表面は、図9c中に示されている如く幼児の顔面に対し実質的に平坦であって良い。或いは、それは、図9d中に示されている如く、幼児の顔面から歯がための外縁に向かい遠ざかるよう形付けられて良い。
【0050】
図9d中に示されている如く、支持リム(rim)98が遮蔽キャップ94上に設けられて良い。支持リム98は、比較的柔軟な膜の外方輪郭の近傍で、口にくわえる部分の下方表面の一部分に沿い延出している。支持リム98は従って、子供の顔面から遮蔽されている間に口にくわえる部分の輪郭を支持する。
【0051】
図10は別の実施形態を示しており、ここにおいては柔軟な口にくわえる部分96の柔らかい材料が、幼児の顔面に接触する歯がための領域において遮蔽92を覆う。比較的柔軟な材料は、図9a及び図9bに関して上に記載された如く遮蔽92と遮蔽キャップ94との間に楔止めされるか又は捕まえられるが、それが捕まえられている領域から外方に延出し、それによって遮蔽92上を包み、そして従って、歯がための使用の間に幼児の顔面と接触するようになる柔らかで柔軟な表面を提供する。
【0052】
図9a乃至図10中に示されている実施形態においては、遮蔽と遮蔽キャップとの間に捕まえられている柔軟な材料の部分は断面が実質的に真四角であるが、しかしながら、捕まえられている材料の如何なる適切な横断面も提供されて良い。図9a乃至図10中に示されている如く、柔軟な膜が捕まえられている領域から遠ざかるよう延出している狭い通路を設けることは有用であり、その結果として、柔軟な材料の捕まえられている量をその通路を通過して延出するようにすることは特に難しく、そしてそれにより歯がための硬い部材の外に引かれる。図10中に特に示されている如く、共に溶着されているのと同様に、遮蔽及び遮蔽キャップは、歯がための構造をさらに強化するよう、クリップ固定又は他の適切な相互係合手段により、ともに適合して良い。示されている実施形態においては、おしゃぶりの複数の硬い部位内に袋状の(baglet)膜を捕まえる為に、如何なるピンや他の追加の構成要素の必要がない。代わりに、複数の硬い部位は、その中に袋状の(baglet)膜を固定する為に、大略的には互いに重複して配置され、そして溶着又は他に共に固定されることが出来る。
【0053】
歯がための噛み部分は実質的に「U−形状にされている」として記載されていたが、幼児の歯及び歯肉の輪郭を受け入れる如何なる適切な形状が使用されて良いことは予測される。噛み区域の目的は、歯がための使用の間にその上を幼児が押し下げることが出来る表面領域を口中に提供することであり、同時に幼児の口の内側に快適に適合し、如何なる窒息の危険性又は他の安全の危険性を提出しないことである。従って、噛み区域が、自身が飲み下されたり吸い込まれたりできないように十分に硬くそして大きくなければならない、歯がための硬い外方部分に強固に連結されていることは重要である。
【0054】
記載されている実施形態においては、U−形状噛み区域のある部分のつぶれ能力が、その中の比較的柔軟な材料の中空、そしてひいては押圧可能な、形状を提供することにより達成されている。使用の間に適切につぶれそして元に戻る為の、歯がための部分の弾性的な又は解放可能なつぶれ能力は、他の方法で、例えば適切な弾性性質を有している異なった柔らかさの硬い材料の領域を使用することにより、達成されて良い。代わりに又は追加的に、形状は、形状の弾性圧縮及び圧縮解放を手助けするよう、部分的な中空のみであって良いし、及び/又は複数の支持リブを有して良い。代わりに又は追加的に、形状は、口にくわえる部分のつぶれ可能な領域のつぶれ及び回復を手助けするよう、核が抜かれてスポンジ状材料をその中に有して良い。中空の又は圧縮可能な部分は、ここに詳細に記載されている如く実質的にU−形状の口にくわえる部分の中央部分又は両腕中に限られず、歯がための口にくわえる部分を形成している柔軟な膜の如何なる適切な部分中に設けられていて良い。
【0055】
実質的にU−形状の歯がためがここに記載されているが、ここに示されそして記載されている特定の構成中で実施されている発明の概念から離れることなく他の歯がため形状が可能である。例えば、口の或る領域中の幼児の歯を受け入れる為の不連続又は隙間を含む歯がためが提供されて良い。
【0056】
ここに記載された構成の方法は歯がために対し適用されているが、同じ方法が2つ又は3つ部位のおしゃぶりを構成する為に使用されることが出来る。歯がためと同様に、おしゃぶりは、上に詳細に記載されている如く1つ又はそれ以上の比較的硬い部分により捕えられていて、そしてそこから延びている比較的柔軟な部分又は膜を備えている。おしゃぶりにおける比較的柔軟な部分は、歯がための為には使用されないが、しかしその代わりに幼児が吸いなだめられる幼児の為の口にくわえる部分を備える。
【0057】
従って、歯が生える種々の段階の間に幼児の為に快適さと慰めとを提供する歯がためが提供された。幼児は噛み表面上を押し下げることが出来、そして、幼児の前歯又は歯肉間に配置されている歯がための領域は所望の程度までつぶれ、その結果として、噛み(biting)及びもぐもぐ(chewing)の圧力は、歯の成長が遅い口の後方の歯肉により感じられることが出来る。歯がためは簡易な構造で提供されていて、最小限の数の部位を使用し、そして喉を詰まらせる危険性を提出することが出来る非常に小さな部位を避けている。好ましくは、歯がためは、使用中の典型的な口の動きの強化された快適さ及び順応性の為に、幼児の皮膚に隣接した柔らかで柔軟な表面を提供する。歯がためは、簡素で、効率的で、そして費用効率が良い方法で、種々の技術を使用して構成されることが出来る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
幼児の使用の為の歯がため(10,40)であって、外側部分(12,94)及び口にくわえる部分(18,44,96)を備えていて、ここにおいて口にくわえる部分(18,44,96)は中央部分(26)から延出している第1及び第2腕(23)を備えている実質的にU字形状の噛み区域(20)を含んでいて、ここにおいて前記中央部分(26)の少なくとも一部位は、幼児による歯がため(10,40)の使用の間にそれに対する圧力の適用により弾性的につぶれ可能である、歯がため(10,40)。
【請求項2】
実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)が、前記弾性的なつぶれ可能性を提供する空洞を含む、請求項1中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項3】
支持リング(22,92)をさらに備えていて、前記支持リング(22,92)が、実質的にU字形状の噛み区域(20)と歯がため(10,40)の外側部分(12,94)との中間に設けられている、請求項1又は2中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項4】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)が第1の比較的柔軟な材料から形成されていて、そして前記支持リング(22,92)が第2の比較的硬い材料から形成されている、請求項3中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項5】
前記外側部分(12,94)と前記実質的にU字形状の噛み区域(20)との間を延出している柔軟な材料の層をさらに備えていて、ここにおいて前記柔軟な材料が、歯がため(10,40)の使用の間に幼児の顔に対する歯がため(10,40)の表面を形成している、請求項1乃至4のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項6】
前記柔軟な材料の層が、少なく1つの溝,曲げ通路,又はうねりを含む、請求項5中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項7】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)が、その表面上に少なくとも1つの突起,凹所、又は溝を備えている、請求項1乃至6のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項8】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の腕(23)の少なくとも一部位が、空洞を備えている、請求項1乃至7のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項9】
前記外側部分(12,94)が、歯がため(10,40)の全体としてのつぶれを阻止する為に、比較的硬い材料から形成されている、請求項1乃至8のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項10】
前記外側部分(12,94)が少なくとも1つの穴を含んでおり、その中には比較的硬い材料が存在していない、請求項9中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項11】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)中の空洞が、その中の少なくとも1つの溝又は凹所を有している表面により規定されている、請求項2乃至10のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項12】
前記空洞から前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)の外表面まで延出している1つ又はそれ以上の通路をさらに備えている、請求項2乃至10のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項13】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)の外表面中に少なくとも1つの溝又は凹所をさらに備えている、請求項2乃至12のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項14】
前記外側部分(12,94)と前記実質的にU字形状の噛み区域(20)との間に延出している柔軟な材料の層をさらに備えていて、ここにおいては柔軟な材料の前記層の一部が前記外側部分(12,94)と歯がため(10,40)の支持リング(22,92)との間に留められている、請求項3乃至13のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項15】
請求項1乃至10のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)を構成する方法。
【請求項16】
比較的柔軟な口にくわえる部分,比較的硬い支持リング,そして比較的硬い外側部分を備えていて、前記比較的柔軟な口にくわえる部分の外方部分が前記比較的硬い支持リングと前記比較的硬い外側部分との間に捉えられている、歯がため又はおしゃぶり。
【請求項17】
図面を参照して実質的にここに記載されている如き、歯がため(10,40),おしゃぶり,又は方法。
【請求項1】
幼児の使用の為の歯がため(10,40)であって、外側部分(12,94)及び口にくわえる部分(18,44,96)を備えていて、ここにおいて口にくわえる部分(18,44,96)は中央部分(26)から延出している第1及び第2腕(23)を備えている実質的にU字形状の噛み区域(20)を含んでいて、ここにおいて前記中央部分(26)の少なくとも一部位は、幼児による歯がため(10,40)の使用の間にそれに対する圧力の適用により弾性的につぶれ可能である、歯がため(10,40)。
【請求項2】
実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)が、前記弾性的なつぶれ可能性を提供する空洞を含む、請求項1中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項3】
支持リング(22,92)をさらに備えていて、前記支持リング(22,92)が、実質的にU字形状の噛み区域(20)と歯がため(10,40)の外側部分(12,94)との中間に設けられている、請求項1又は2中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項4】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)が第1の比較的柔軟な材料から形成されていて、そして前記支持リング(22,92)が第2の比較的硬い材料から形成されている、請求項3中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項5】
前記外側部分(12,94)と前記実質的にU字形状の噛み区域(20)との間を延出している柔軟な材料の層をさらに備えていて、ここにおいて前記柔軟な材料が、歯がため(10,40)の使用の間に幼児の顔に対する歯がため(10,40)の表面を形成している、請求項1乃至4のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項6】
前記柔軟な材料の層が、少なく1つの溝,曲げ通路,又はうねりを含む、請求項5中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項7】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)が、その表面上に少なくとも1つの突起,凹所、又は溝を備えている、請求項1乃至6のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項8】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の腕(23)の少なくとも一部位が、空洞を備えている、請求項1乃至7のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項9】
前記外側部分(12,94)が、歯がため(10,40)の全体としてのつぶれを阻止する為に、比較的硬い材料から形成されている、請求項1乃至8のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項10】
前記外側部分(12,94)が少なくとも1つの穴を含んでおり、その中には比較的硬い材料が存在していない、請求項9中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項11】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)中の空洞が、その中の少なくとも1つの溝又は凹所を有している表面により規定されている、請求項2乃至10のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項12】
前記空洞から前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)の外表面まで延出している1つ又はそれ以上の通路をさらに備えている、請求項2乃至10のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項13】
前記実質的にU字形状の噛み区域(20)の中央部分(26)の外表面中に少なくとも1つの溝又は凹所をさらに備えている、請求項2乃至12のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項14】
前記外側部分(12,94)と前記実質的にU字形状の噛み区域(20)との間に延出している柔軟な材料の層をさらに備えていて、ここにおいては柔軟な材料の前記層の一部が前記外側部分(12,94)と歯がため(10,40)の支持リング(22,92)との間に留められている、請求項3乃至13のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)。
【請求項15】
請求項1乃至10のいずれか1項中に請求されている如き歯がため(10,40)を構成する方法。
【請求項16】
比較的柔軟な口にくわえる部分,比較的硬い支持リング,そして比較的硬い外側部分を備えていて、前記比較的柔軟な口にくわえる部分の外方部分が前記比較的硬い支持リングと前記比較的硬い外側部分との間に捉えられている、歯がため又はおしゃぶり。
【請求項17】
図面を参照して実質的にここに記載されている如き、歯がため(10,40),おしゃぶり,又は方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図4f】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図9d】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図4f】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図9c】
【図9d】
【図10】
【公表番号】特表2013−515525(P2013−515525A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545308(P2012−545308)
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【国際出願番号】PCT/EP2010/070431
【国際公開番号】WO2011/076815
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(500543845)ジャッケル インターナショナル リミティド (3)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月21日(2010.12.21)
【国際出願番号】PCT/EP2010/070431
【国際公開番号】WO2011/076815
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(500543845)ジャッケル インターナショナル リミティド (3)
【Fターム(参考)】
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