説明

歯ブラシ圧力測定ホルダー

【課題】 歯磨きを行なう場合の磨き圧は歯周病などを防ぎ歯の健康を守るための指針になる。この機能を正確にそして使用者の使用しやすい装置を提供するものである。
【解決手段】常識的市販の歯ブラシを無段階で確実に設置でき、複数のセンサーを使用しより正確性のある値を色彩別デジタル表示で鏡を見ながら使用でき正しい歯磨きを身につけることが出来るし、産業用としても使い勝手が容易でしかも正確な値が得られるために応用範囲が広く歯科医療などに良い影響を与えることが出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
内ケースのベルトにより市販の歯ブラシの形状のいかんにかかわらずに固定が可能であるという固定方法。背部には小さな伸縮自由な物指しを有し歯ブラシの長さを統一し支点を探し出せるようにするための支点捜索用物指しの内ケースへの一体構造方式。内ケースは、複数個のセンサーのが設けられ正確な測定が出来、デジタル反転表示が可能であり防水・防塵などが施されて歯ブラシの性能には関係なく正確な圧力を感知可能である歯磨き圧測定用器である。
【背景技術】
【0002】
外ケースに仕込まれたセンサーは主に2箇所もしくは複数個である。特に背部の主センサーが正確な圧力を測定するが、万全を期し底面にもセンサーを設置することにより、圧力の平均値を計算させより正確性を持った物とすることが可能である。
【0003】
背部はいわゆる力点を主に測定するもので、底部は作用点である。支点が決まった位置に置かれているので力点・作用点の値は本来同じであるが、より正確性を期すために複数個としている。
【0004】
表示は外ケースの底部の背部に配置されているが、通常使用者が歯を磨くという行為を行なった場合におき、鏡を通し目視するという特性上表示部は反転文字表示を行なうことにより鏡には正立文字として写り、読みとる事が容易である。 左利きのものが使用することを考慮して、天地逆転の反転文字を表示可能とする切り替え機能を有したものである。
【0005】
さらに簡単に外部の表示機、例えば専用の測定器、パソコン、モニターなどへの接続も可能で業務や実験用途としての用途がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
歯磨き圧はその適正な数値を抑えて行なうことにより、健康な歯を維持可能である事と共に歯ブラシの寿命も維持可能である。その為にはある程度の歯磨き圧を知ることは大切な事項であるが、業務用などで大掛かりな製品がほとんどであり一般で使用されることは不可能な状態である。
【0007】
センサーは単体でも正確性はあるが、内ケースとの接触位置などにより正確さが損なわれる可能性がある。
【0008】
歯を磨く者は、常識的に通常鏡を見ているはずで、その状態で圧力が判断出きる事が必要であり、さらに左利きなどの場合を解決しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0009】
正確な数値を得るために、内ケースを用意してある。歯ブラシの固定方法もマジックテープなどを使用しそのベルト自体に滑り止め効果の高い素材を使用するために位置決めは正確で楽にできる。内ケースには物指しが仕込んであるので、支点から力点すなわち植毛された歯に当たる部分を測定し位置決めが可能であり、常識的な長さや太さの歯ブラシは固定が簡単でありしかも、位置穴や、固定リブなどが不要のため無段階で調整が可能である。
このために、一般でも簡単に自分の歯ブラシで測定作業が可能となった。
【0010】
固定用のベルトはブラシが滑らないように表面にゴム質又はエラストマー系の樹脂をコーティングした素材を使用する。又、内ケースの中側についても滑り止めの為にゴム系もしくはエラストマー系の樹脂をコーティングしておく。
【0011】
測定値を読み取る場合においては、業務用であればその値を専用機械などにより読み取ればよいわけであるが、家庭ではこの方法は設置場所や価格的な問題から不可能である。そのために、外ケースの握りを避けた底面もしくは内ケースとの勘合に近い場所にコンパクトなデジタル数値表示機を埋設しておく。この表示機は反転文字表示可能で、鏡を見ながらの数値確認が容易であるのと、色で過大加圧状態であるのか否かなどが一目で確認できる。さらに左利きの為に反転天地逆転文字を表示可能にしておくことにより、これも容易に確認が可能となり親切である。
【0012】
センサーは単体でも正確性はあるものの、複数個の設置により平均値を算定でき寄り正確性を期すことが可能である。又その位置に関しても本件はその力点と作用点両方での感知を行なうために正確さは増している。これらのセンサーは低電圧でも稼動が可能なものであるために、外ケースに設置された電源部は小さく出来ボタン電池で稼動が可能である。
【0013】
全体が大変コンパクトに収められているために、一般用としても普及が容易である。電源も小型のいわゆる単4電池やボタン電池などの超小型電池で稼動が可能なために経済的である。
【0014】
最低限の生活防水を施してあるために現存している電動歯ブラシと同等の取り扱いをすることが出来る。清掃に関しても筐体には抗菌剤などを混入する事により清潔に且つ快適に使用できる。
【発明の効果】
【0015】
歯周病のみならず、歯並び、歯茎損傷、虫歯などにかかわる原因の一つが加圧による歯磨き方法にある。加圧のし過ぎによりブラシの先端が予想以上に曲がるため歯や歯間に先端が届かずに結果的に磨かれていない状況に陥る。このような状況を正確な歯磨き方法とともに加圧を知り適正加圧のものに正確な歯磨きが行なえるとするならば歯周病は何も特別な薬剤など使用せずとも日常の変哲もない歯磨きにより防ぐことが出来るということを隅々まで伝えることが大切であり又、それを知り得る事よる治療費の削減にまで及ぶ可能性もある。子供たちにおける事象では特に歯磨きという行為にわずらわしさから正確な歯磨き方法を学ばずに歯磨きを履行していても虫歯や歯周病にかかる場合も多い。
これらを防ぐことが期待される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
一般市販のためにはより多くの試作やデーターの蓄積が必要であるが、なるべく簡易に機能的な外観を持つ製品を作成することが必要である。権威のある歯科医師や公の場所での使用が普及すれば一般にも本技術の製品は普及には難しくない。
【実施例】
【0017】
本件の発明者である永井隆人が、本発明の基本となる製品を1995年6月から製造し歯科関係の研究機関に現在に至るまで販売継続を行なっている。
【産業上の利用可能性】
【0018】
現在も実施例0017で述べた研究などの為に利用されているし、より精度の高いものを製作供給することにより歯周病予防のデーター採取に影響を与えることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本機械の完成全体図である。
【図2】反転文字ディスプレーの図である。
【図3】本機械の側面図である。
【符号の説明】
【0020】
1,1a・・・固定ベルト、2・・・背部センサー、2a・・・底部センサー、3・・・内ケース、4・・・外ケース、5・・・内臓デジタル反転文字可能表示ディスプレイ、6・・・電池ボックス、7、7a・・・内、外ケースシールド部、8・・・外部ディスプレイ、9・・・ケース開閉ピン、10・・・歯ブラシ力点、11・・・内、外シールド部、12・・・背面センサー、13・・・内ケース作用点、14・・・底部電池ケース、15・・・支点、16・・・底部センサー、17・・・外部ディスプレー、18・・・外ケース底部背面、19・・・内臓反転文字表示可能デジタルディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯磨きを行なう場合の、歯茎、歯及び口腔内におけるブラシ圧力の測定器具である。
【請求項2】
本体は内ケース及び外ケースに分かれており、内ケースは外ケースに勘合する構造になっている。各ケースは別々の機能を有するもの。
【請求項3】
内ケースにはおよそ常識的な一般市販及び医療関連などのあらゆるサイズの歯ブラシが固定できるようにホルダー部分とホルダーに接続しているベルト部分からなり、ベルトはマジックテープなどにより、歯ブラシの握り径や背部の形状に対し簡単にしかも固定穴や固定溝などを有していないために無段階調整が出来るものである。現在実験用途も含めて世の中に出ている歯ブラシの長さは子供用も合わせれば10cm〜20cm程度であるためにその位置決めの無段階調整方式である。このために位置決めや固定のための突起やスペーサーなどが一切不要である。
【請求項4】
内ケースの背部には物指しが内蔵されている。これは異なる長さのブラシの支点を統一させるために、伸縮自由な物指しで内ケースの入り口からの一定距離を測定し、該当歯ブラシの支点を即座に見つけることが可能であり、内ケースのベルト部でそれを簡単に調整が出来る。内ケースに調整され固定された歯ブラシは外ケースに入れる。そのとき内ケースの位置は毎回同じ位置に来るがその位置の底面と背面部には外ケースに配置された圧力感知センサーが配置されており毎回同位置でセンサーが稼動できる。
【請求項5】
外ケースには握り底部周辺またはケース入り口付近にデジタルの圧力数値表示計が取り付けられている。この圧力表示計の表示は反転文字となっていて、使用者が鏡を見ながら使用した場合にも反転文字の為に鏡では、成立文字となり読みやすい。又使用者以外のものが直視する目的のために、そのまま成立文字を表示したり、利き手により反転・天地逆転文字を表示したりが可能なものとする。文字色も単に単色のみの仕様のみならず、圧力により変色表示する機能を持つ。 例えば正常圧力を緑などとし、高圧になるに従い黄色、赤などと変化させる、もしくは其の中間色など、使用者の任意の色彩の表示可能なものが表示できるものとする。それは例えば、一般的に言われている適性歯磨き圧は200gから400g程度であるが、緑表示は200g〜300g、黄色表示は301g〜・・・・などとすることにより数値のみならず、色彩での認識は人間に取り大変に有意義な認知対象となる。
さらに、外部の単体の表示機、パソコン、モニター、携帯端末、携帯電話などにも接続し圧力情報の表示が可能とさせるコネクターと出力部を有する。
【請求項6】
外ケースには、その背面裏側と底部に圧力センサーを設けてある。背面に関しては歯磨き時の力点となり、底部に関しては作用点となる。これらのセンサーは歯磨き時に内ケースによって押し付けられその圧力を感知するものでロードセル方式、センサービーム方式などを主にあらゆる圧力を感知し測定させる目的を持つセンサーを使用する。 いずれも内ケースの圧迫を感知し機能する。内ケースはその形状が正確に一定であるので、歯ブラシの形にかかわらず接点が同一点で正確である。すなわち内ケースの外ケースに対する位置がいつでも同じなので支点の位置が正確である。よってその得られる数値は正確性のある数値となる。内ケースは外ケースに勘合される形であり、人の握りに関する圧力などの変形は受けないために子供から大人、高齢者が簡単に使用できるものである。
【請求項7】
センサーが背部と底面部それぞれに独立して設置されておりその平均値を求め表示させることが出来るために正確な値を測定することが可能である。 これらを表示測定するための電源は底部にあらゆる電池などを収納することが出来る電源部を有している。元々センサーは単体ではその測定値が正確ではあるものの、歯に当たる圧力は数値がつど変化してしまう。特に歯磨きなどの微妙な手加減や歯の位置・形状・歯茎の状態などによりその磨き方は様々であり当て具合による数値は秒単位で変化を起こしてしまうために、ほとんどその意味をなさないものとなってしまう。そのためにも複数センサーにおける平均数値化は意味のあるものである。
【請求項8】
内外一体となったケースは樹脂などで製造されており防水性を有している。特に電源部、内ケースと外ケースの勘合部、などは入念な防水素材を注入・施工などを施すことにより、保護された機構になっている。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−12232(P2008−12232A)
【公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−205334(P2006−205334)
【出願日】平成18年6月30日(2006.6.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.マジックテープ
【出願人】(506257559)
【Fターム(参考)】