説明

歯ブラシ

【課題】 歯ブラシのヘッド部を提供する。
【解決手段】 口腔清浄用部材、特に歯ブラシの剛毛が可撓性パッド(14)内に固定された歯ブラシのヘッド部である。このパッド(14)は典型的には熱可塑性エラストマー又はポリウレタンゲル材料から作られている。このパッド(14)は複数の支持部(17,181−188)上に支持されており、これら支持部は、例えば複数のアーム又はウェブ構造などの種々の方法で取手に接続されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は歯ブラシに係り、特に歯ブラシのヘッド部に関する。
【背景技術】
【0002】
歯ブラシは周知の物品であり、通常、ヘッド部と、取手とを具備してなり、このヘッド部と取手との間にネック領域が一般に形成されていて、これら全てはヘッド部-取手長手方向に沿って配置されている。
【0003】
通常、歯ブラシは主に硬質プラスチック材料、例えばポリプロピレン又はスチロールアクリルニトロール(SAN)から作られている。その多くはいわゆる2構成歯ブラシであって、上述のようなプラスチックからなる部分、例えば、ヘッド部および取手の主要部並びにこれらと一体的に作られた中間ネック部(ここでは“スケルトン”と呼ぶ)と、熱可塑性エラストマー(例えば、Santoprene(登録商標))などのより柔軟な弾性エラストマーからなりグリップ性を高めるため取手の一部分、あるいは可撓性を付与する部分とからなる。このような歯ブラシは例えば、とりわけUS−A−5,054,154(特許文献1)およびEP−A−0 336 641(特許文献2)に開示されている。歯ブラシのヘッド部には剛毛などの口腔清潔用部分が一般に含まれ、これはヘッド部から剛毛方向に突出している。
【0004】
2構成歯ブラシは通常、その構造の硬質プラスチック材料の部分、すなわち“スケルトン”の部分が最初に一般に射出成形により作られる。次に、このプラスチック部分が、エラストマー材料部の形状を画成する金型キャビティー内に囲まれるようにして導入され、第2の構成部材であるエラストマー材料が流動状態でこの金型キャビティー内に射出され、エラストマー材料部が形成される。通常、プラスチック材料からなるスケルトンが、この第2の構成部材を受理させるための1又はそれ以上のキャビティーを有するようにして形成される。
【0005】
公知の歯ブラシはヘッド部を有し、このヘッド部に剛毛タフトを、プラスチック材料製支持体により支持された熱可塑性エラストマーなどの弾性材料からなるパッドを介して固定している。この剛毛タフトと、この弾性材料との間の強い接合を得るため、EP 0 923 326B1(特許文献3)には、小さなカップ状のホルダーを使用し、これを弾性材料内に埋め込んで剛毛タフトを保持させることが開示されている。
【特許文献1】US−A−5,054,154
【特許文献2】EP−A−0 336 641
【特許文献3】EP 0 923 326B1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような弾性材料製パッドの利点は、このパッドが多方向に柔軟であり、そこに固定された剛毛タフトを歯の3次元的形状に自在に適応させることができることであり、それにより過剰な歯のブラッシング圧を緩和させることができる。弾性パッドを組み込んだこのような歯ブラシの更なる改善の可能性があり、特に、可撓性を変更、改善するため、パッドの支持について改善の可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の形態によれば、歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、該ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該支持部材が該パッドを3箇所以上の別々の離れた位置で支持する3以上の支持部を有することを特徴とする歯ブラシのヘッド部が提供される。
【0008】
前記の第1の端部と、第2の端部との間の方向を、ここでは長手方向と呼ぶ。
【0009】
この第1の態様において、“別々の離れた位置”とは前記パッド内自体に、これら支持部間にプラスチック材製接続部がなく、そのため、パッド内において、支持部相互は、その間の弾性材料によってのみ接続されていることを意味する。
【0010】
前記支持部材は前記パッドを歯ブラシの取手に接続させるように作用する。好ましくは、この支持部材は弾性的可撓性を有するもの、すなわち、歯ブラシのヘッド部を介して歯をブラッシングする際に加えられる圧力の影響下で弾性的に屈曲し得るものである。
【0011】
支持部は例えば、3,4,5,6,7,8又はそれ以上あってもよい。この支持部は多角形の頂部に規則的又は不規則的に配列されていてもよいが、好ましくは長手方向軸で区分したとき対称となるように配列する。このような多角形の頂部の数が奇数の場合、その頂点は取手から遠い部位に設けることが好ましい。例えば、多角形に配置された3つの支持部が三角形、好ましくは二等辺三角形又は正三角形を構成し、その底辺が長手方向に対し垂直である場合、その頂点は取手から遠いものとする。
【0012】
支持部は種々の方法で一緒に接続される。
【0013】
例えば、多角形の頂点にある支持部は多角形の1又はそれ以上の辺に沿った1又はそれ以上の連結部材により互いに接続させることができる。
【0014】
例えば、支持部材は、例えばパッドの下方において長手方向と平行に延出するプラスチック材料製スパイン(spine:背骨部)からなり、複数の支持部を連結するようにしたものでもよい。この場合、例えば、複数の支持部はスパインから長手方向に対し横方向に枝分かれするようにしてスパインと接続するものでもよい。
【0015】
例えば、複数の支持部は、中央の連結部材から放射状に延びたものでもよい。
【0016】
本発明の第2の形態によれば、歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、前記取手に接続されたとき前記取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、前記ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該支持部材が該パッドの両側において略長手方向に延びた2つのプラスチック材料製アームを具備してなり、かつ、これらアームと、該パッドとの間に接続部が設けられていることを特徴とする歯ブラシのヘッド部が提供される。
【0017】
これらアームと、パッドとの間の接続部は好ましくは可撓性の接続部となっている。
【0018】
この第2の形態によるアームは弾性的可撓性のものでよく、弾性可撓的に取手に接続されたものでもよい。例えば、第1の端部と、取手との間に一体的に延びた弾性的可撓性首部が存在するものでもよい。
【0019】
この形態の他の形において、これらアームは取手から最も遠い接続部位で互いに接続されていてもよく、この接続部位は、パッドの下方において延出する長手方向スパインを介して取手に一体的に接続されていてもよい。
【0020】
この形態の他の形において、このアームは、取手と、ヘッド部との間の首部により提供されるものでもよく、ヘッド部に最も近い部分が“Y”字形で終わっており、この“Y”の2つの分岐するリムがアームを形成し、“Y”のステム部分が首部を構成している。
【0021】
本発明の第3の形態によれば、歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、前記ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該支持部材が、前記ヘッドの第1の端部と、前記ヘッド部との間において夫々、略長手方向に延出する複数のスパインを介して歯ブラシの取手に接続されていることを特徴とする歯ブラシのヘッド部が提供される。
【0022】
好ましくは、これらスパインは弾性的可撓性を有している。
【0023】
この第3の形態において、好ましくは、2つのスパインが歯ブラシの長手方向軸の両側にそれぞれ設けられている。この支持部材は、例えば、3又はそれ以上の支持部を有し、これらは第1の態様と同様に3又はそれ以上の別々に離れた支持部位において前記パッドを支持している。
【0024】
この第3の形態において、好ましくは、2つのスパインが歯ブラシの長手方向軸の両側にそれぞれ設けられている。支持部材は、例えば、複数の支持部を有し、これらは第1の態様と同様に複数の別々に離れた支持位置において前記パッドを支持している。
【0025】
この第3の形態において、前記支持部材は2つのプラスチック材料製アームからなり、これらはアームと、パッドとの間の可撓性接続を介して、該パッドの両側において略長手方向に延びている。この2つのアームは夫々、2つのスパインの夫々の一体的延長部であってもよい。
【0026】
これら第2および第3の形態において、アームと、パッドとの間には隙間が設けられたもの、あるいはパッドと、アームとが摺動的に接触するものでもよい。
【0027】
これら第2および第3の形態の1つの形として、前記アームはパッドの幅方向両側の全て又は一部に沿って延出するものでもよい。
【0028】
前記の種々の形態において、パッドはその周縁においてアームに取着されることにより、アームに対し可撓性をもって接続させることができ、パッドの弾性的性質により本質的な可撓性の接続が提供される。例えば、パッド近傍のアームの部分は、パッドの外面に適合するよう形づけられているか、若しくは、あるいはそれと共に、パッド内に埋設させるように適合することができる。例えば、パッドは長手方向に対し横断方向に或る厚みを有し、パッドはその肉薄の1又はそれ以上の連結部を介してアームに連結させることができる。例えば、パッドは、その周縁の或る分離した連結部位を介してのみアームに連結させ、これら連結部位間のパッドの周縁部の部分はアームに接続されておらず、アームから離間しているか、若しくはアームと摺動自在に接触するものとする。例えば、これらアームは、支持部内で終わる連結部によりパッドに接続させることができる。
【0029】
パッドをアームに対し可撓的に接続させる他の方法は、複数の口腔清浄用部材をパッドに固定し、これら口腔清浄用部材をアームに接続させることである。例えば、これら口腔清浄用部材を夫々、小さなホルダー内に保持させ、これらホルダーをアームに接続させる。例えば、これらの複数のホルダーを例えば後述のようにウェブ構造により一緒に接続させることができ、このウェブ構造はホルダーと一体的に形成してもよい。その他、これら口腔清浄用部材をホルダー内に保持させ、ホルダーをパッドの構成材料のみにより互いに接続させるようにしてもよい。すなわち、ホルダーは弾性パッド材料内での“島”となる。
【0030】
支持部はパッドに取着されたプラスチック材料製部材からなるものでもよい。この支持部はパッドの外側面に取着させることができる。例えば、この支持部はパッドの外側面に適合する形状のプラスチック材料製部材からなるものでもよい。
【0031】
支持部はパッドに埋設されたプラスチック材料製部材からなるものでもよい。
【0032】
例えば、支持部は丸みを帯びたもの、例えば円形又は楕円形のディスク又は任意の形状のリング状のものでもよく、これらはパッド内に埋め込んで大きい接触表面を提供するものとすることができる。
【0033】
この支持部は夫々、各連結アームを介して前記スパイン、中央連結部又はフレームに連結させる。このアームは可撓性のものであって、支持部と、前記スパイン、中央連結部、フレーム又はアームとの間に設けられる。
【0034】
本発明の第4の形態によれば、歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、該ヘッドは、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定され、かつ、この口腔清浄用部材が延出する方向と平行な厚みを有する弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該プラスチック製支持部材が、前記パッドを完全に囲むフレームを備え、前記パッドが、その1又はそれ以上の周縁領域を介して前記フレームに接続され、該1又はそれ以上の周縁領域が、そこから更に離れたパッドの部分と比較して肉薄となっていることを特徴とする歯ブラシのヘッド部が提供される。
【0035】
このパッドは好ましくは前記フレームに可撓的に接続させる。
【0036】
この第4の形態において、パッドは、フレームに接続されている複数の口腔清浄用部材を介してフレームに可撓的に接続させることができる。例えば、この口腔清浄用部材を小さなホルダー内に保持させ、これらホルダーをフレームに接続させる。例えば、この複数のホルダーを、ここに記載したようにしてウェブ構造を介して互いに接続させることができ、かつ、このウェブ構造をホルダーと一体的に形成してもよい。その他、これら口腔清浄用部材をホルダー内に保持させ、ホルダーをパッドの構成材料のみにより互いに接続させるようにしてもよい。すなわち、ホルダーは弾性パッド材料内での“島”となる。
【0037】
本発明の第5の形態によれば、歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、該ヘッドは、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定され、かつ、この口腔清浄用部材が延出する方向と平行な厚みを有する弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該プラスチック製支持部材が、前記パッドを完全に囲むフレームを備え、前記パッドが、該フレームに接続されたウェブ構造により互いに接続された口腔清浄用部材を介してフレームに接続していることを特徴とする歯ブラシのヘッド部が提供される。
【0038】
このパッドは好ましくは前記フレームに可撓的に接続させる。
【0039】
フレームと、パッドとの間に隙間が設けられていてもよいし、このパッドと、フレームとが摺動自在に接触していてもよい。
【0040】
この第5の形態において、パッドは同じく、その1又はそれ以上の周縁領域を介して前記フレームに可撓的に接続され、該1又はそれ以上の周縁領域が、そこから更に離れたパッドの部分と比較して肉薄となっている。
【0041】
本発明の第6の形態によれば、歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、該ヘッドは、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該プラスチック製支持部材が、パッドの下方において略長手方向に、パッドの長手方向両側間の中間に位置する支持部まで延びたアームを具備してなり、該アームがその支持部位でパッドに接続し、パッドの周縁は別途、支持されていないことを特徴とする歯ブラシのヘッド部が提供される。
【0042】
この第6の形態において、アームは、パッドの長手方向両側間の略真ん中の支持部位でパッドに接続させることができる。この形態において、アームは支持部を介してパッドに接続させることができる。
【0043】
弾性パッドは例えば、公知の熱可塑性エラストマー材料から作ることができ、これはポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)などの、歯ブラシに使用されているプラスチック材料の種々のタイプのものによく接着する。このような材料の構成は、公知の2成分射出成形法を使用する歯ブラシの製造を容易にするものである。その他、パッドをポリウレタンゲル材料から作ることもできる。典型例として、パッドは3−5mmの厚みのものであり、従来の歯ブラシのヘッド部と同様の形状、サイズのものである。口腔清浄用部材はパッドの表面(便宜上、上面と呼ぶ)から突出させることができる。第1の端部と、第2の端部との間の軸は便宜上、パッドの長手方向と呼ぶことにする。
【0044】
剛毛は口腔清浄用部材の最も一般的なタイプのものであるが、歯肉をマッサージしたり、歯から堆積物を拭い取るようにした弾性フィンガー又はストリップ(strip)などの別の部材を、例えば剛毛との組み合わせで使用してもよい。
【0045】
ウェブ構造は例えば、上述のようなコップ形又はリング形のホルダーを具備してなり、これはプラスチック材料から作られ、プラスチック材料製ウェブ形成用一体的連結部により互いに連結されている。このウェブ構造において、各ホルダーは隣接する2又はそれ以上のホルダーとして連結することができ、そして、このウェブ構造は、連結部により他の1つのみのホルダーに連結された1又はそれ以上のホルダーを含むものであってもよい。ウェブ構造は、1又はそれ以上の連結部によりフレームに連結させることができる。例えば、パッドと、フレームとの間の隙間を横切るようにして連結する。1又はそれ以上のホルダーをこのような連結部によりフレームに連結してもよい。2又はそれ以上のウェブ構造を独立させ、加えられたブラッシング圧力に対し異なって応答するタフトのグループを提供するようにしてもよい。
【0046】
本発明は更に、歯ブラシの取手に接続され、適宜、その間に首領域を設けた前記の種々の態様のヘッド部を具備する歯ブラシを提供するものである。
【0047】
本発明の歯ブラシのヘッド部と、歯ブラシは、公知の2成分射出成形法を用いて製作することができる。この場合、最初に、歯ブラシのプラスチック材料部分が第1の射出成形により作られ、ついで、これらのプラスチック材料部分が第2の射出成形により覆われることになり、ここで、パッドの弾性材料が第2の射出成形で射出される。弾性材料の射出成形条件を公知の様式で選択することにより、弾性材料をプラスチック材料にしっかりと、結合させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下、本発明を、添付図面を参照して実施例に基づいて説明する。
【0049】
図1−51は本発明の第1の形態の歯ブラシの種々の平面図、側面図および底面図を示している。
【0050】
図1,2および3を参照すると、本発明の歯ブラシのヘッド部10の平面図が図1に、側面図が図2に、底面図が図3に夫々示されている。このヘッド部は歯ブラシの取手12と一体的に形成、接続された第1の端部11と、このヘッド部10に接続された取手12から離れて位置する反対側の第2の端部13とを有する。この第1の端部11と、第2の端部13との間の方向A−Aをここでは長手方向と呼ぶ。この取手12は概ね従来公知のものでよい。
【0051】
このヘッド部10は弾性、すなわち、熱可塑性エラストマーからなるパッド14を有し、その中に口腔清浄用部材、すなわち、複数の剛毛15が固定されている。この複数の剛毛は、このパッド内に設置された小さなカップ状プラスチック製ホルダー16によりこのパッド内に固定されている。
【0052】
このパッド14は支持部材17により支持されている。この支持部材17は8個の支持部181−188を有し、これらによりパッドは8つのそれぞれ別々に離れた支持位置で支持されている。パッド14自体内には、支持部181−188間を接続するプラスチック製接続部が存在せず、従って、パッド14内において支持部181−188は、その間に存在するパッド14の弾性材料によってのみ接続されている。
【0053】
この支持部材17はパッド14を歯ブラシの取手12に接続するよう機能しており、このパッド14は使用時において使用者が剛毛15を歯と接触させることにより動くことができる。この支持部材17は弾性的可撓性を有しており、すなわち、歯ブラシのヘッド部10を歯のブラッシングの際に使用するときの圧力の影響下で弾性的に屈曲し得るものとなっている。8つの支持部181−188は不規則な八角形の頂部に配列され、長手方向軸を中心として対称をなしている。
【0054】
この支持部材17はプラスチック材料製スパイン(spine:背骨部)17を有し、パッド14(剛毛15が延出しているパッド14の面を便宜上、上面と呼ぶ)において長手方向軸A−Aと平行に延出していて、支持部181−188を連結している。これら支持部181−188はそれぞれ、これら支持部181−188とスパイン17との間に設けられた可撓性連結アーム191−198によりスパイン17に連結されている。すなわち、アーム191−198は長手方向に対し、横方向に向かってスパイン17から枝分かれしていてスパイン17を支持部181−188に接続している。これら支持部181−188はアーム191−198の先端部においてパッド14内に埋め込まれた円板を具備してなるものである。
【0055】
図4,5および6は図1−3のものと類似する構造の歯ブラシのヘッド部を示しており、対応する部分には対応する参照番号が付されている。この場合も8つの別々の支持部200−207が設けられていて、アーム191−198を介してスパイン17に連結されている。図4−6において、支持部200−207はパッド14の外側表面と適合する形状のプラスチック材料製部材を有している。
【0056】
図7−12は図1−6のものと類似する構造の歯ブラシのヘッド部を様々な面で示しており、対応する部分には対応する参照番号が付されている。この場合も4つの別々の支持部300−303が設けられていて、その内の二つ、300および303はスパイン17に直接、接続されており、他の二つ、301および302はアーム304および305を介してスパイン17に連結されている。図8−12において、支持部300−303はそれぞれ、パッド14内に埋め込まれた楕円形リングを有している。
【0057】
図13−18は図1−12のものと類似する構造の歯ブラシのヘッド部を様々な面で示しており、対応する部分には対応する参照番号が付されている。この場合も5つの別々の支持部400−404が設けられていて、その内の二つ、402および404はアーム405および406を介してスパイン17に連結されている。図13−18において、支持部400−404はそれぞれ、パッド14内に埋め込まれたプラスチック部材を有している。
【0058】
図19,20および21は図1−18のものと類似する構造の歯ブラシのヘッド部を様々な面で示しており、対応する部分には対応する参照番号が付されている。この場合、4つの別々の支持部500−503が設けられていて、図1−3と同じようにアーム191−194を介してスパイン17に連結されている。しかし、図19,20および21中のパッド14には、その底面に幅方向延出溝505が、上面に幅方向延出溝506が複数、設けられていて、パッド14の可撓性をこれらの溝で集中するようにしている。
【0059】
図22−27は図1−21のものと類似する構造の歯ブラシの種々の図面を示しており、対応する部分には対応する参照番号が付されている。この場合も4つの別々の支持部600−603が設けられていて、それぞれ、アーム191−194を介して中央のスパイン17に連結されており、従って、これらアームはスパイン17から放射状に延びている。図22−27において、支持部600−603はそれぞれ、パッド14の外側面と適合する楕円形プラスチック部材を有している。
【0060】
図28および29は、本発明の歯ブラシのヘッド部10の平面図および側面図を夫々示している。図1−27のものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。この実施例の支持部材は2つのプラスチック材料製アーム71,72を具備してなり、これらはパッド14の幅方向両側の一部に沿って延びるようにして長手方向両側において略長手方向に延びているが取手12から遠い方のパッド14端部近傍において接続していない。4つの支持部73,74,75,76は連結アーム77,78,78,710の末端を具備してなる。これら連結アームはアーム71,71に接続されている。これらアーム71,72と、パッド14との間には隙間711が設けられている。
【0061】
図30、31および32は、本発明の他の実施例の歯ブラシのヘッド部10の平面図および側面図を夫々示している。図1−29のものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。この実施例の支持部材は2つの弾性的可撓性スパイン80,81を介して歯ブラシの取手12(図30−32には示されていない)に接続されている。これらスパイン80,81は、ヘッド部10の第1の端部11と、取手12(図示しない)との間にそれぞれ略長手方向に延び、その間に隙間82が形成されている。この2つのスパイン80,81は歯ブラシの長手方向軸A−Aの両側に位置している。この支持部材は2つのプラスチック材料製アーム83,84を具備してなり、これらは長手方向軸A−Aの両側においてパッド14の幅方向両側の一部に沿って延びるようにして略長手方向に延びており、かつ、連結アーム89,810,811,812の末端である4つの支持部85,86,87,88に連結されている。これらアーム83,84と、パッド14との間には隙間813が設けられている。この2つのアーム83,84は夫々、2つのスパイン80,81の一体的延長部を構成するものである。
【0062】
図33、34および35は、本発明の他の実施例の歯ブラシのヘッド部10の平面図、側面図および底面図を夫々示している。図1−32のものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。プラスチック材料製支持部材90はパッド14を完全に囲むフレームからなり、パッド14はフレーム90に可撓的に接続されている。剛毛15の複数のタフトはパッド14内に固定され、ホルダー16内に保持されている。これらホルダー16はパッドの材料のみによって互いに接続されている。すなわち、これらホルダー16は夫々、弾性パッド14の材料内で“島”となっている。フレーム90はパッド14の周縁に取着されており、それによりパッド14はフレーム90に対し可撓的に接続されている。パッド14は、その肉薄となった連続的周縁連結部92を介してフレーム90に連結されている。
【0063】
図36−41は、本発明の他の実施例の歯ブラシのヘッド部10の平面図、側面図および底面図を夫々示している。図1−35のものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。この場合、図33−35に示した構造と似た周縁フレーム90が設けられている。肉薄となったパッド14の連続的周縁連結部92を介してパッド14がフレーム90に連結されている。剛毛のタフト15は前記同様に、小さなホルダー16内に保持され、これらホルダー16はウェブ構造93により互いに接続されることによりフレーム90に一体的に連結されている。つまり、このウェブ構造93はホルダー16と一体的になっている。図41では4つの別々のウェブ構造93A−Dが存在している。
【0064】
図39−40において、パッド14は口腔清浄用部材15によりフレームに可撓的に接続されている。これら口腔清浄用部材15はウェブ構造93により互いに接続されており、ウェブ構造93自体は部位94でフレーム90に連結されている。なお、フレーム90と、パッド14との間には隙間95が設けられている。
【0065】
図42−44は、本発明の他の実施例の歯ブラシのヘッド部10の平面図、側面図および底面図を夫々示している。図1−41のものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。支持部材100は2つのプラスチック材料製アーム101,102を具備してなり、これらは長手方向両側において略長手方向に延びており、複数の支持部103,104を介してパッド14に接続されている。支持部103,104はアーム101,102の末端となっている。これらアームと、パッド14との間には隙間105が設けられている。これらアームはパッド14の幅方向両側の長さの一部に沿って延びているが、これらアームの長さは互いに異なっている。
【0066】
図45−47は、本発明の他の実施例の歯ブラシのヘッド部10の平面図、側面図および底面図を夫々示している。図1−44のものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。プラスチック材料製支持部材はアーム110を有し、このアーム110はパッドの下方において略長手方向に支持部材111にまで延出している。この支持部材111はパッド14の長手方向両端間の中間、つまり、パッド14の長手方向両端間の略半分の部位に配置されている。この支持部材111はプラスチック材料製楕円形の円板のもので、アーム110と一体的に形成され、パッド14内に埋め込まれている。このパッドの周縁を別途支持するものはない。
【0067】
図48および49Aは、本発明の他の実施例の歯ブラシのヘッド部10の側面図および底面図を夫々示している。図1−47のものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。プラスチック材料製支持部材は、取手12と、ヘッド部10との間に首部120を有し、この首部120はヘッド部に最も近い部分が“Y”字形で終わっており、この“Y”の2つの分岐するリム121,122がアームを形成し、“Y”のステム部分が首部120を構成している。このアーム121,122の夫々は、図45−47の支持部材111の場合と似た構造の支持部123,124で終わっている。
【0068】
図49B−51は、本発明の他の実施例の歯ブラシのヘッド部10の平面図、側面図および底面図を夫々示している。図1−49Aのものと対応する部分には対応する参照番号が付されている。プラスチック材料製支持部材は2つの長手方向アーム131,132を有し、これらはパッド14の両側に沿って延びており、かつ、パッド14に接合されている。これらアーム131,132は取手12から最も遠い接続部位133で互いに接続されている。この接続部位133は、パッド14の下方において延びた長手方向スパイン134により取手12に一体的に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】本発明の歯ブラシのヘッド部10を示す平面図。
【図2】図1のヘッド部10の側面図。
【図3】図1のヘッド部10の底面図。
【図4】図1のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図5】図4のヘッド部の側面図。
【図6】図4のヘッド部の底面図。
【図7】本発明のヘッド部の他の実施例を示す斜視図。
【図8】図7のヘッド部の側面図。
【図9】図7のヘッド部の斜視図。
【図10】図7のヘッド部の斜視図。
【図11】図7のヘッド部の斜視図。
【図12】図7のヘッド部の斜視図。
【図13】本発明のヘッド部の他の実施例を示す斜視図。
【図14】図13のヘッド部の側面図。
【図15】図13のヘッド部の斜視図。
【図16】図13のヘッド部の斜視図。
【図17】図13のヘッド部の斜視図。
【図18】図13のヘッド部の斜視図。
【図19】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図20】図19のヘッド部の側面図。
【図21】図19のヘッド部の底面図。
【図22】本発明のヘッド部の他の実施例を示す斜視図。
【図23】図22のヘッド部の側面図。
【図24】図22のヘッド部の斜視図。
【図25】図22のヘッド部の斜視図。
【図26】図22のヘッド部の斜視図。
【図27】図22のヘッド部の斜視図。
【図28】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図29】図19のヘッド部の側面図。
【図30】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図31】図30のヘッド部の側面図。
【図32】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図33】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図34】図33のヘッド部の側面図。
【図35】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図36】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図37】図36のヘッド部の側面図。
【図38】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図39】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図40】図39のヘッド部の側面図。
【図41】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図42】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図43】図42のヘッド部の側面図。
【図44】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図45】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図46】図45のヘッド部の側面図。
【図47】図45のヘッド部の底面図。
【図48】本発明の歯ブラシの他の実施例を示す側面図。
【図49A】図48の歯ブラシの底面図。
【図49B】本発明のヘッド部の他の実施例を示す平面図。
【図50】図50の歯ブラシの側面図。
【図51】図50の歯ブラシの底面図。
【符号の説明】
【0070】
10 歯ブラシのヘッド部
11 第1の端部
12 取手
13 第2の端部
14 パッド
15 剛毛、口腔清浄用部材
16 ホルダー
17 支持部材
71,72 アーム
73−76 支持部
77,78,79,710 支持部
83,84 アーム
85,86,87,88 支持部
89,810,811,812 連結アーム
90 フレーム
93 ウェブ構造
94 部位
95 隙間
100 ヘッド部
103,104 支持部
123,124 支持部
131,132 長手方向アーム
133 接続部位
181−188 支持部
191−198 アーム
181−188 支持部
200−207 支持部
400−204 支持部
405−206 アーム
500−503 支持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から遠く位置する反対側の第2の端部と、を有する歯ブラシのヘッド部であって、該ヘッド部は、更に、口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該支持部材は前記パッドを3箇所以上の別々の離れた支持位置で支持する3以上の支持部を有することを特徴とする歯ブラシのヘッド部。
【請求項2】
前記支持部が多角形の頂部に配列されていて、これら支持部が多角形の1又はそれ以上の辺に沿った1又はそれ以上の連結部材により互いに接続されている請求項1記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項3】
前記支持部材が、長手方向と平行に延出するプラスチック材料製スパインからなり、複数の支持部が、スパインから長手方向に対し横方向に枝分かれするようにしてスパインと接続している請求項1又は2記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項4】
中央の連結部材を有し、そこから複数の支持部が放射状に延びている請求項1,2又は3記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項5】
歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、前記取手に接続されたとき前記取手から離れて位置する反対側の第2の端部と、を有する歯ブラシのヘッド部であって、該ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該支持部材が該パッドの両側において略長手方向に延びた2つのプラスチック材料製アームを具備してなり、かつ、これらアームと、該パッドとの間に接続部が設けられていることを特徴とする歯ブラシのヘッド部。
【請求項6】
前記アームと、前記パッドとの間の接続部が可撓性の接続部となっている請求項5記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項7】
前記アームが弾性的可撓性を有している請求項5又は6記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項8】
前記アームが取手に弾性可撓的に接続されている請求項5,6又は7記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項9】
前記アームが取手から最も遠い接続部位で互いに接続されていて、この接続部位が、パッドの下方において延出する長手方向スパインを介して取手に一体的に接続されている請求項5から8のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項10】
前記アームが、取手とヘッド部との間の首部により提供され、ヘッド部に最も近い部分が“Y”字形で終わっており、この“Y”の2つの分岐するリムがアームを形成し、“Y”のステム部分が首部を構成している請求項5から9のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項11】
歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、前記取手に接続されたとき前記取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、前記ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該支持部材が、前記ヘッドの第1の端部と、前記ヘッド部との間において夫々、略長手方向に延出する複数のスパインを介して歯ブラシの取手に接続されていることを特徴とする歯ブラシのヘッド部。
【請求項12】
前記複数のスパインが弾性的可撓性を有している請求項11記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項13】
2つのスパインが歯ブラシの長手方向軸の両側にそれぞれ設けられている請求項11又は12記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項14】
前記支持部材が2つのプラスチック材料製アームからなり、これらはアームとパッドとの間の可撓性接続を介して、該パッドの両側において略長手方向に延びており、この2つのアームが夫々、2つのスパインの夫々の一体的延長部からなる請求項10から13のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項15】
前記アームと、前記パッドとの間に隙間が設けられているか、あるいは前記パッドと、前記アームとが摺動自在に接触している請求項5から14のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項16】
前記パッドが、その周縁においてアームに取着されることにより、アームに対し可撓性をもって接続されていて、パッドの弾性的性質が本質的な可撓性接続を提供している請求項5から16のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項17】
前記アームに一体的となった連結部により前記パッドが可撓的にアームに接続されている請求項5から16のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項18】
前記パッドが、該パッドに固定された複数の口腔清浄用部材を介してアームに対し可撓的に接続され、かつ、これら口腔清浄用部材がアームに接続されている請求項5から17のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項19】
支持部が前記パッドに取着されたプラスチック部材からなる請求項1から18のいずれか一項に記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項20】
歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、前記ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定され、かつ、この口腔清浄用部材が延出する方向と平行な厚みを有する弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該プラスチック製支持部材が、前記パッドを完全に囲むフレームを備え、前記パッドが、その1又はそれ以上の周縁領域を介して前記フレームに接続され、該1又はそれ以上の周縁領域が、そこから更に離れたパッドの部分と比較して肉薄となっていることを特徴とする歯ブラシのヘッド部。
【請求項21】
前記パッドが、前記フレームに接続された複数の口腔清浄用部材を介してフレームに可撓的に接続されている請求項20記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項22】
前記口腔清浄用部材がウェブ構造により互いに接続されている請求項20又は21記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項23】
歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、前記ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定され、かつ、この口腔清浄用部材が延出する方向と平行な厚みを有する弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該プラスチック製支持部材が、前記パッドを完全に囲むフレームを備え、前記パッドが、該フレームに接続されたウェブ構造により互いに接続された口腔清浄用部材を介して、フレームに接続していることを特徴とする歯ブラシのヘッド部。
【請求項24】
前記ウェブ構造がコップ形又はリング形のホルダーからなり、プラスチック材料から作られ、プラスチック材料製ウェブ形成用一体的連結部により互いに連結されている請求項22又は23記載の歯ブラシのヘッド部。
【請求項25】
歯ブラシの取手に接続され、又は接続可能な第1の端部と、該取手に接続されたとき該取手から離れて位置する反対側の第2の端部とを有する歯ブラシのヘッド部であって、前記ヘッド部は、更に、剛毛のような口腔清浄用部材が固定された弾性材製パッドと、該パッドを支持するプラスチック製支持部材とを具備し、該プラスチック製支持部材が、パッドの下方において略長手方向に、パッドの長手方向両側間の中間に位置する支持部まで延びたアームを具備してなり、該アームがその支持部位でパッドに接続し、パッドの周縁は別途、支持されていないことを特徴とする歯ブラシのヘッド部。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49A】
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【図49B】
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【図50】
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【図51】
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【公表番号】特表2008−541967(P2008−541967A)
【公表日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−515153(P2008−515153)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【国際出願番号】PCT/EP2006/005606
【国際公開番号】WO2006/131397
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(501390806)グラクソスミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフト (20)
【氏名又は名称原語表記】GlaxoSmithKline Consumer Healthcare GmbH & Co. KG
【Fターム(参考)】