説明

歯列矯正用ブラケット

【課題】セルフライゲーション機構を備え、表面の形状が滑沢で突起物等を有しない歯列矯正用ブラケットを提案すること。
【解決手段】歯列矯正用ブラケット3では、ブラケット本体11の表面形状を凸曲面状表面15によって規定し、アーチワイヤースロット12を当該凸曲面状表面15に垂直スロットとして形成してある。歯面に固着した状態において舌、口腔内面が当たるブラケット本体部分の表面が凸曲面状表面15であり、アーチワイヤースロット12は凸曲面状表面15の上面側部分16および左右の側面側部分18、19に開口しているので、これらの開口縁に舌あるいは口腔内面が触れることは殆どない。従来とは異なり装着状態での違和感が殆どなく、舌等に裂傷ができるなどの弊害も殆ど発生しない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセルフライゲーション機能を備えた歯列矯正用ブラケットに関し、特に、突起部分などの無い滑沢な表面形状を備えた歯列矯正用ブラケットに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、矯正歯科治療を行う際には、歯にブラケットと呼ばれる金具を接着し、そこにワイヤーを結紮してワイヤーの力で歯の移動を行う。この金具とワイヤーの結紮は、通常、リガチャーワイヤーと呼ばれる細い結紮線ないしはリングレットと呼ばれる小さいゴムリングを用いて行われる。この結紮作業は時間が掛かり、熟練を要する。また、結紮が不完全であると、十分な歯列矯正力が発現されず、歯の移動に支障をきたす。
【0003】
そのため、最近では、結紮が不要となっているセルフライゲーション機能を備えた歯列矯正用ブラケットが提案されており、このような歯列矯正用ブラケットは、特許文献1(特開2010−17599号公報)、特許文献2(特開2010−29691号公報)に開示されている。
【0004】
ところが、セルフライゲーション機構を持っている歯列矯正用ブラケットは、大型となり、形も複雑であるため、口腔内に装着した状態では著しく不快で、口内炎や潰瘍を引き起こすのが常である。また、セルフライゲーション機構は壊れることがあり、壊れた際には、装置は使い物にならなくなる。さらに、セルフライゲーション機構の開閉は必ずしも容易ではなく、従来の結紮線による方法よりも時間がかかることもある。
【0005】
特許文献2に開示の歯列矯正器具においては、アーチワイヤーをアーチワイヤースロット内に保持するための部材の開閉操作が不要な構造の自己解放式ラッチを備えており、アーチワイヤーの着脱操作が容易である。ここに開示の歯列矯正器具は、歯に固着するためのベースとは反対側の表面部分に開口した水平スロットを備えており、この水平スロットに対してアーチワイヤーを頬唇方向(水平方向)に押し込むことにより当該アーチワイヤーがスロット内に固定され、アーチワイヤーをスロットから頬唇方向(水平方向)の逆方向に引張ることにより当該アーチワイヤーをスロットから外すことができる構造となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−17599号公報
【特許文献2】特開2010−29691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のセルフライゲーション機能を備えた歯列矯正用ブラケットにおいては、歯に固着した状態においてアーチワイヤースロットが水平方向に開口している水平スロットである。このために、ブラケットの表面形状が凹凸状になり、歯列矯正中における装着時の違和感が大きい。また、ブラケットに形成した水平スロットの深さ方向は歯面にほぼ直交する方向となり、水平スロットはアーチワイヤーを完全に収容可能な深さ寸法が必要であるので、ブラケットの厚さ寸法が大きくなりやすい。この結果、ブラケットを歯面に固着した状態において、歯面からの突出量が大きくなり、これによっても装着時の違和感が大きくなってしまう。
【0008】
このように、ブラケットの表面形状が凹凸状であり、その突出量が大きいと、特に、舌側矯正においては、舌側矯正の治療中に患者の舌がスロットが開口している凹凸状のブラケット表面に当たり易い。この結果、舌に傷、乳頭腫様の新生物が発生しやすく、また、口内炎や潰瘍が発生しやすい。このような事態が生ずると、軟性レジン、シリコンなどを用いて舌などを矯正用ブラケットの凹凸部による刺激から解放してやり、傷等の治癒を図る必要がある。
【0009】
また、ブラケットにはアーチワイヤースロットとして水平スロットが形成されているので、スロットに対するアーチワイヤーの着脱方向が水平方向である。アーチワイヤーをスロットから水平方向に引張ると、ブラケットに対しては歯面から当該ブラケットを剥がす方向に力が作用する。このために、アーチワイヤーを取り外す際にブラケットが歯面から剥離しやすいという問題点がある。このため、特許文献2に記載の自己解放式ラッチを備えた歯列矯正器具などにおいては、歯面からの剥離を防止するために、ワイヤー着脱用の専用工具を用いて診療を行う必要がある。
【0010】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、ワイヤーの結紮を必要としないセルフライゲーション機構を持ったブラケットでありながら、表面の形状が滑沢であり、突起物等を有しない構造の歯列矯正用ブラケットを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明の歯列矯正用ブラケットは、
歯面に接着固定されるブラケット本体と、
ブラケット本体に形成されたアーチワイヤースロットと、
ブラケット本体内に取り付けられており、アーチワイヤースロット内にアーチワイヤーを保持するためのバネ部材とを有し、
ブラケット本体の外形形状は、歯面に接着固定される背面と、凸曲面状表面とによって規定されており、
アーチワイヤースロットは、ブラケット本体内を近心遠心方向に延びており、当該ブラケット本体の凸曲面状表面における上面側部分に開口している上側スロット開口部と、上側スロット開口部の両側縁から下方に延びている一対のスロット内側側面と、これらの下端を繋ぐスロット底面とによって規定される垂直スロットであることを特徴としている。
【0012】
ここで、前記バネ部材は、アーチワイヤースロットにおけるスロット底面から一対のスロット内側側面に沿って上方に延びているU形状の板バネであり、当該板バネの両側先端部分は、相互に接近する方向に折り曲げた後に再び相互に離れる方向に折り返した山形状のフックとなっており、これらのフックはアーチワイヤースロットの上側スロット開口部近傍のスロット内側側面の部位から内側に所定量だけ突出していることを特徴としている。
【0013】
また、前歯などの舌側の歯面に固着して用いる場合には、前記ブラケット本体を、前記背面を備えたベース部と、前記凸曲面状表面を備えた頭部と、これらベース部および頭部の間を繋ぐ括れ部とを備えた構成とし、頭部に前記アーチワイヤースロットを形成し、括れ部におけるアーチワイヤースロットの長さ方向に直交する方向の幅をベース部および頭部よりも狭くして、頭部におけるアーチワイヤースロットの上下の部分にタイウイング部を形成すればよい。
【発明の効果】
【0014】
本発明の歯列矯正用ブラケットでは、ブラケット本体の表面形状を凸曲面状表面によって規定し、アーチワイヤースロットを、当該凸曲面状表面の上面側部分および両側の側面部分に開口している垂直スロットとしてある。したがって、臼歯、前歯などの歯面に固着した状態において舌あるいは口腔内面が当たるブラケット本体部分の表面が凸曲面状表面によって規定されており、アーチワイヤースロットは凸曲面状表面における上面側部分および左右の側面側部分に開口しており、これらの開口縁に舌あるいは口腔内面に触れることは殆どない。したがって、従来とは異なり装着状態での違和感が殆どなく、舌等に裂傷ができるなどの弊害も殆ど発生しない。
【0015】
また、アーチワイヤースロットは垂直スロットであるので、ブラケット本体の厚さ(歯面からの突出量)は水平スロットを形成した場合に比べて十分に薄くできる。よって、装着状態での違和感を減らすことができ、また、突出量が少ないので舌などが当たって裂傷ができるなどのおそれも低減できる。
【0016】
さらに、アーチワイヤーの着脱時には、水平スロットからアーチワイヤーを着脱する場合のようにブラケット本体を歯面から引き剥がす方向の力がブラケット本体に作用することがない。したがって、アーチワイヤー着脱時にブラケット本体が歯面から剥離してしまうという弊害を防止あるいは抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明を適用した臼歯に用いる歯列矯正用ブラケットの一例を示す説明図である。
【図2】図1の歯列矯正用ブラケットの概略側面図および概略断面図である。
【図3】歯列矯正用ブラケットの試作例を示す写真画像であり、(a)は取付面に接着固定した状態を前方から撮影したものであり、(b)は斜め前方から撮影したものであり、(c)はアーチワイヤーを装着した状態を斜め前方から撮影したものである。
【図4】本発明を適用した前歯に用いる歯列矯正用ブラケットの一例を示す説明図および側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図面を参照して本発明を適用した歯列矯正用ブラケットの実施の形態を説明する。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明を適用した臼歯に用いるのに適した歯列矯正用ブラケットを示す説明図であり、図2はその概略側面図および概略断面図である。これらの図において、1は臼歯であり、その歯面、例えば舌側の歯面2に、本実施の形態1に係る歯列矯正用ブラケット3が接着材(図示せず)によって固着される。歯列矯正治療においては、複数本の歯に歯列矯正用ブラケットが固着され、アーチワイヤー4が、各歯列矯正用ブラケットのアーチワイヤースロット12に通された状態で装着される。
【0020】
歯列矯正用ブラケット3は、歯面2に固着されるブラケット本体11と、ブラケット本体11に形成されたアーチワイヤースロット12と、ブラケット本体11内に取り付けた板バネ13とを有している。板バネ13によってアーチワイヤー4がアーチワイヤースロット12内に保持される。
【0021】
ブラケット本体11の外形形状は、歯面2に接着固定される背面14と、凸曲面状表面15とによって規定されている。背面14は、本例では角に丸みを付けた矩形輪郭形状をしており、平坦面あるいは歯面2に対応する凹曲面となっている。勿論、矩形輪郭以外の形状、楕円形等の輪郭形状とすることも可能である。凸曲面状表面15は、図1に示すように、背面14の四周縁から垂直に近い角度で曲面状に立ち上がっている上面側部分16、底面側部分17および左右の側面側部分18、19と、これらの先端部分に滑らかに連続している凸曲面状の表面側部分20とを備えている。
【0022】
アーチワイヤースロット12は、ブラケット本体11内を略近心遠心方向、すなわち、略水平方向に延びている垂直スロットである。すなわち、アーチワイヤースロット12は、ブラケット本体11の凸曲面状表面15における上面側部分16に開口している上側スロット開口部21と、この上側スロット開口部21の両側の端に連続して下方に延びている両側の側面側部分18、19に開口している側方スロット開口部22、23とを備えている。アーチワイヤースロット12の内側は、図2(a)に示すように、上側スロット開口部21の両側の縁から一定間隔で下方に延びている一対のスロット内側側面24、25と、これらの下端を繋ぐスロット底面26によって規定されている。
【0023】
ブラケット本体11の内部に装着されている板バネ13は、アーチワイヤースロット12におけるスロット底面26から両側のスロット内側側面24、25に沿って上方に延びているU形状の板バネである。この板バネ13の両側先端部分は、その上端縁から下側に向けて相互に接近する方向に折り曲げた後に再び相互に離れる方向に折り返したV状のフック13a、13bとなっている。これらのフック13a、13bは、アーチワイヤースロット12の上側スロット開口部21から僅かに下側の部位において、スロット内側側面24、25から内側に所定量だけ突出している。
【0024】
ここで、アーチワイヤースロット12の幅寸法は、例えば矩形断面のアーチワイヤー4の幅寸法よりも僅かに大きな寸法に設定されており、その深さ寸法は、板バネ13のフック13a、13bよりも下側にアーチワイヤー4を装着可能な寸法に設定されている。板バネ13のフック13a、13bの間隔はアーチワイヤー4の幅寸法よりも狭い寸法となるように設定されている。また、これらのフック13a、13bを押し広げるために必要な力は、通常の歯列矯正治療においてアーチワイヤー4に作用する外力によって当該アーチワイヤー4がアーチワイヤースロット12から外れることのない値に設定される。なお、板バネ13は、ブラケット本体11の幅寸法よりも僅かに狭い幅寸法の一枚の板バネでもよいが、細幅の複数枚の板バネ13をブラケット本体11の幅方向(アーチワイヤースロット12の長さ方向)に沿って所定の間隔で配置しておいてもよい。
【0025】
この構成の歯列矯正用ブラケット3を臼歯1の歯面2に固着した後に、そのアーチワイヤースロット12の上側スロット開口部21からアーチワイヤー4を下方に押し込む。アーチワイヤー4を押し込むと、板バネ13の両側のフック13a、13bが外方に弾性変形するので、これらのフック13a、13bを乗り越えて、アーチワイヤー4をアーチワイヤースロット12の底側に押し込むことができる。アーチワイヤー4を押し込むと、両側のフック13a、13bが弾性復帰して上側スロット開口部21を封鎖した状態(アーチワイヤー4が上方に抜けない状態)になる。この結果、アーチワイヤー4はフック13a、13bの弾性力によってアーチワイヤースロット12内に保持された状態が形成される。
【0026】
アーチワイヤー4を取り外す場合には、アーチワイヤー4をアーチワイヤースロット12から上方に引き上げる。これにより、両側のフック13a、13bが押し広げられて上側スロット開口部21から上方にアーチワイヤー4を取り外すことができる。したがって、専用の工具を用いることなく、アーチワイヤー4の取付け、取り外しを行うことができる。
【0027】
図3は、本実施の形態1に係る歯列矯正用ブラケットの試作例を示す写真画像であり、(a)は歯列矯正用ブラケットの試作品3Aを所定の取付面100に接着固定した状態を前方から撮影したものであり、(b)は斜め前方から撮影したものであり、(c)はアーチワイヤーを装着した状態を斜め前方から撮影したものである。これらの写真画像において、図1、図2に示す歯列矯正用ブラケット3の各部に対応する部位には同一の符号を付してある。
【0028】
(実施の形態2)
図4(a)および(b)は本発明を適用した前歯用の歯列矯正用ブラケットを示す説明図および側面図である。歯列矯正用ブラケット6は、前歯7の歯面8に接着固定されるブラケット本体61と、ブラケット本体61に形成されたアーチワイヤースロット62と、ブラケット本体61内に取り付けた板バネ63とを有している。ブラケット本体61の外形形状は、歯面8に接着固定される背面71と、凸曲面状表面72とによって規定されている。
【0029】
ブラケット本体61は、前歯7の歯面8に固着される背面71を備えたベース部73と、凸曲面状表面72を備えた頭部74と、これらベース部73および頭部74の間を繋ぐ括れ部75とを備えた形状をしている。頭部74にはアーチワイヤースロット62が形成されており、括れ部75におけるアーチワイヤースロット62の長さ方向に直交する方向の幅(上下方向の幅)はベース部73および頭部74よりも狭い。これにより、頭部74におけるアーチワイヤースロット62の上下の部分がタイウイング部74a、74bとなっている。
【0030】
アーチワイヤースロット62は、ブラケット本体61内を略近心遠心方向に延びており、当該ブラケット本体61の凸曲面状表面72における上面側部分81に開口している上側スロット開口部82と、上側スロット開口部82の両側の縁から下方に延びている一対のスロット内側側面83、84、これらの下端を繋ぐスロット底面85とによって規定される垂直スロットである。
【0031】
板バネ63は、アーチワイヤースロット62におけるスロット底面85から一対のスロット内側側面83、84に沿って上方に延びているU形状の板バネである。この板バネ63の両側先端部分は、先端側から相互に接近する方向に折り曲げた後に再び相互に離れる方向に折り返したV状のフック63a、63bとなっている。これらのフック63a、63bはアーチワイヤースロット62の上側スロット開口部82よりも僅かに下側の部位において、スロット内側側面83、84から内側に所定量だけ突出している。
【0032】
歯列矯正用ブラケット6はブラケット本体61に括れ部75が形成されている以外は図1、2に示す歯列矯正用ブラケット3と基本的に同一構成のものである。したがって、本例の歯列矯正用ブラケット6も歯列矯正用ブラケット3と同様な作用効果を奏する。
【符号の説明】
【0033】
1 臼歯
2 歯面
3 歯列矯正用ブラケット
3A 歯列矯正用ブラケットの試作品
4 アーチワイヤー
6 歯列矯正ブラケット
7 前歯
8 歯面
11 ブラケット本体
12 アーチワイヤースロット
13 板バネ
13a、13b フック
14 背面
15 凸曲面状表面
16 上面側部分
17 底面側部分
18、19 側面側部分
20 表面側部分
21 上側スロット開口部
22、23 側方スロット開口部
24、25 スロット内側側面
26 スロット底面
61 ブラケット本体
62 アーチワイヤースロット
63 板バネ
63a、63b フック
71 背面
72 凸曲面状表面
73 ベース部
74 頭部
75 括れ部
81 上面側部分
82 上側スロット開口部
83、84 スロット内側側面
85 スロット底面
100 取付面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯面に接着固定されるブラケット本体と、
ブラケット本体に形成されたアーチワイヤースロットと、
ブラケット本体内に取り付けられており、アーチワイヤースロット内にアーチワイヤーを保持するためのバネ部材とを有し、
ブラケット本体の外形形状は、歯面に接着固定される背面と、凸曲面状表面とによって規定されており、
アーチワイヤースロットは、ブラケット本体内を近心遠心方向に延びており、当該ブラケット本体の凸曲面状表面における上面側部分に開口している上側スロット開口部と、上側スロット開口部の両側縁から下方に延びている一対のスロット内側側面と、これらの下端を繋ぐスロット底面とによって規定される垂直スロットであることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
【請求項2】
請求項1において、
前記バネ部材は、アーチワイヤースロットにおけるスロット底面から一対のスロット内側側面に沿って上方に延びているU形状の板バネであり、
当該板バネの両側先端部分は、相互に接近する方向に折り曲げた後に再び相互に離れる方向に折り返したV形のフックとなっており、
これらのフックはアーチワイヤースロットの上側スロット開口部の下側近傍位置においてスロット内側側面から内側に所定量だけ突出していることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記ブラケット本体は、前記背面を備えたベース部と、前記凸曲面状表面を備えた頭部と、これらベース部および頭部の間を繋ぐ括れ部とを備えており、
頭部には前記アーチワイヤースロットが形成され、括れ部におけるアーチワイヤースロットの長さ方向に直交する方向の幅はベース部および頭部よりも狭く、これにより、頭部におけるアーチワイヤースロットの上下の部分がタイウイング部となっていることを特徴とする歯列矯正用ブラケット。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−95994(P2012−95994A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5282(P2011−5282)
【出願日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【出願人】(597136722)
【Fターム(参考)】