歯磨き補助具

【課題】乳幼児は全般的に歯磨きが嫌いで、口を大きく開けさせることが難しい。また、口を開いたとしても永続せず、奥歯の隅々まで充分に磨くことが難しい。開口器具は存在しているが、医療器具であったり、使用方法が簡便でなかったりして、乳幼児のための歯磨き補助具としては、適していなかった。本発明は、乳幼児の歯磨きを容易にするための歯磨き補助具を提供する。
【解決手段】棒の先端部には、シリコン樹脂等の柔軟な素材による略半円形状の歯噛み部を設け、末端部には平たくて表面に波型の凹凸のある楕円形状の握り部を設けていて、棒は歯噛み部と握り部との間の中間部で９０度の角度に曲がっている歯磨き補助具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、乳幼児の歯磨きを効率良く行うための補助具に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
乳幼児の多くは歯磨きを嫌がるため、玩具であやしたり、腕を押さえたりしながら、悪戦苦闘して歯磨きを行っているが、口を大きく開けなかったり、開いたとしても永続しないため、奥歯等は充分に磨き切れないことが多い。開口器具としては、特許文献１、特許文献２、特許文献３、特許文献４、特許文献５、特許文献６及び特許文献７が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
【特許文献１】特開２０１１−１７２８２７号公報
【特許文献２】特開２００７−２８２６９８号公報
【特許文献３】特開２００６−３２６０１７号公報
【特許文献４】特開２００１−０１７４５１号公報
【特許文献５】特開平１１−１７８７９２号公報
【特許文献６】特開２００３−２４５２９０号公報
【特許文献７】特開２００１−１２０５８０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
乳幼児は全般的に歯磨きが嫌いで、口を大きく開けさせることが難しい。また、口を開いたとしても永続せず、奥歯の隅々まで充分に磨くことが難しい。開口器具は存在しているが、医療器具であったり、使用方法が簡便でなかったりして、乳幼児のための歯磨きの補助具としては適していなかった。本発明は、以上の問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
棒の先端部には、シリコン樹脂等の柔軟な素材による略半円形状の歯噛み部を設け、末端部には平たくて表面に波型の凹凸のある楕円形状の握り部を設けていて、棒は歯噛み部と握り部との間の中間部で９０度の角度に曲がっている。
以上の構成よりなる歯磨き補助具である。
【発明の効果】
【０００６】
悪戦苦闘していた乳幼児の歯磨きが、奥歯の隅々まで容易に磨き切ることができる。
本発明は、家庭内だけでなく、歯科医による乳幼児への歯の治療のときにも有効である。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
【図１】本発明の側面図
【図２】本発明の平面図
【図３】本発明の使用状態を示す斜視図
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
（イ）ポリプロピレン等の素材の棒（１）の先端部に、シリコン樹脂等の柔軟な素材の略半円形状の歯噛み部（２）を設ける。
（ロ）末端部には、平たくて表面に波型の凹凸のある楕円形状の握り部（３）を設ける。
（ハ）棒（１）は、歯噛み部（２）と握り部（３）との間の中間部（４）で９０度の角度に曲がっている。
本発明は、以上のような構造である。
本発明を使用するときは、片手に歯ブラシ、片手に本発明品を握り部（３）が外側に向くようにして持つ。乳幼児を楽な体勢（できれば仰向け）にさせる。乳幼児が口を開けたときに歯噛み部（２）を口腔内に挿入し、握り部（３）が外側に向いた側の歯に歯噛み部（２）をくわえさせる。乳幼児はシリコン樹脂等の噛み心地が良いので、噛んだままの状態でいる。その間に、くわえている歯側と反対側の歯磨きを行う。続いて、握り部（３）を反対側の外側に移行してくわえさせ、今度は磨き終わっていない側の歯磨きを行う。こうして乳幼児の歯磨きを容易に行うことができる。
【符号の説明】
【０００９】
１棒
２歯噛み部
３握り部
４中間部

【特許請求の範囲】
【請求項１】
棒の先端部には、シリコン樹脂等の柔軟な素材による略半円形状の歯噛み部を設け、末端部には平たくて表面に波型の凹凸のある楕円形状の握り部を設けていて、棒は歯噛み部と握り部との間の中間部で９０度の角度に曲がっている歯磨き補助具。

【図１】