説明

歯科治療装置における噴水式洗口装置

【課題】口腔内を洗浄するうがい水を噴射する噴水管から噴出される水中に光を導入し、噴射水がより清潔に見えるようにする。
【解決手段】ノズル管15を有し、該ノズル管15より噴射される洗口水を直接口内に含んで口腔内を洗口する。ノズル管より噴射される洗口水中に、該洗口水の流れ方向にLED12からの光を導入するようにし、うがい水を光り輝かせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科治療装置における噴水式の洗口装置、より詳細には、歯科治療中に、噴水路から噴射される水に口を近づけて該噴水にて口腔内をうがいする噴水式の洗口装置において、噴水中に光を導入して清潔感を出すようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
図2は、本発明が適用される従来の噴水式洗口装置を備えた歯科治療ユニットの一例を説明するための概略構成図で、歯科治療ユニットは、治療椅子1、うがい水噴水管2、うがい鉢3、スピットン本体4、ワークテーブル5、インスツルメントホルダ6、フットスイッチ7等から成り、インスツルメントホルダ6には、歯科治療において使用する種々のインスツルメント8が収納されており、周知のように、歯科治療に当り、患者は治療椅子1に座り、頭を安頭台に固定して治療を受ける。治療中、術者は治療椅子1を上下動、倒起動、傾斜動等させて、患者を治療しやすい姿勢にして治療を行う。
【0003】
患者は、歯科治療中、時々、口をうがい水噴水管2の放水口に近付け、該噴水管2から噴射される水を口腔内に含んで、口腔内を洗浄する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上述のごとき噴水式の洗口装置において、噴水管2から噴出される水中に光を導入し、噴射水がより清潔に見えるようにすることを目的としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記目的を達成するために、請求項1の発明は、噴水路を有し、該噴水路より噴射される洗口水を直接口内に含んで口腔内を洗口する噴水式の洗口装置において、前記噴水路より噴射される洗口水中に、該洗口水の流れ方向に光を導入するようにしたことを特徴としたものである。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記噴水路は、下方から上方に貫通する通路と、該通路の途中に連通する洗口水供給通路とを有し、前記貫通通路の下部にLED発光素子を有し、該貫通通路の上部より前記LED発光素子からの光及び前記洗口水供給通路からの洗口水を放出するようにしたことを特徴としたものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記貫通通路の上端に着脱自在に連結されるノズル管を液密に、かつ、前記貫通通路の軸まわりに回動可能に有することを特徴としたものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記ノズル管は、透明或いは半透明であることを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によると、噴射管から噴射されるうがい水中に光が導入され、該うがい水によって該うがい水中に導入された光が乱反射され、うがい水がキラキラ輝き、清潔感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による噴水式洗口装置の一実施例を説明するための図である。
【図2】本発明が適用される噴水式洗口装置を有する従来の歯科治療ユニットの一例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1は、本発明による噴水式洗口装置の一実施例を説明するための図で、図1(A)は外観図を示し、図1(A)において、10は本発明による噴射式洗口装置で、該洗口装置は、図2に示した噴水管2に代って装着されるものである。図1(B)は、本発明による噴射式洗口装置10の詳細を示す図で、図中、11は上下方向に貫通する直線状の貫通通路11、該貫通通路11に連通する洗口水供給通路11等を有する噴水継手、12は該貫通通路11の下部に設けられたLED発光素子、13は前記噴水継手に螺合される袋ナット、14はOリング、15は噴水ノズル管、16はノズル管支えで、図示のように、噴水継手11の通路11はうがい水供給管20に連結されており、洗口時、噴水継手11内の通路11内を矢印A方向に流れ、LED発光素子12からの光は矢印B方向に流れ、洗口水中にLEDからの光が導入される。
【0012】
噴水継手11からの洗口水は、ノズル管15に伝送され、該ノズル15より噴射され、患者は、この噴射水を口腔内に含み、口腔内を洗口する。なお、ノズル管15を透明或いは半透明とすることで、ノズル管15内のうがい水も光り輝いてみることができる。更には、ノズル管15を貫通通路11に対して回動可能にしておく時は、ノズル管15を所望の方向に向け、うがい水を所望の方向に噴射することができる。21は、LED12を、オン、オフするLED操作スイッチである。
【0013】
上述のように、本発明によると、歯科治療において、患者が噴水式洗口ノズルより噴射される洗口水を口に含む際、該洗口水中で、LEDからの光が乱反射され、該洗口水が光り輝いて、患者はじめドクターを含む周囲の人達に清潔感を与えることができる。
【符号の説明】
【0014】
2…噴水管、3…うがい鉢、10…噴水装置、11…水路ブロック、11…上下貫通通路、11…水供給通路、12…LED発光素子、13…ナット、14…Oリング、15…ノズル管、16…ノズル管保持部材、20…うがい水供給路、21…LED操作スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴水路を有し、該噴水路より噴射される洗口水を直接口内に含んで口腔内を洗口する噴水式の洗口装置において、前記噴水路より噴射される洗口水中に、該洗口水の流れ方向に光を導入するようにしたことを特徴とする歯科治療装置における洗口装置。
【請求項2】
前記噴水路は、下方から上方に貫通する通路と、該通路の途中に連通する洗口水供給通路とを有し、前記貫通通路の下部にLED発光素子を有し、該貫通通路の上部より前記LED発光素子からの光及び前記洗口水供給通路からの洗口水を放出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の歯科治療装置における洗口装置。
【請求項3】
前記貫通通路の上端に着脱自在に連結されるノズル管を液密に、かつ、前記貫通通路の軸まわりに回動可能に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の歯科治療装置における洗口装置。
【請求項4】
前記ノズル管は、透明或いは半透明であることを特徴とする請求項3に記載の歯科治療装置における洗口装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−160900(P2011−160900A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−24957(P2010−24957)
【出願日】平成22年2月8日(2010.2.8)
【出願人】(000150671)株式会社長田中央研究所 (194)
【Fターム(参考)】