説明

歯科用カプセル

【課題】歯科治療において歯牙修復の際に使用する歯牙修復用カプセルを提供する。
【解決手段】スタティックミキサー2eを内包し後端に取付部2bを形成したノズル2と、内部が中空で内部に2つの突起片16d、16e備え後端が開口したカプセル本体16aとその先端面に形成した取付部2bと連結するノズル取付部16bとからなるカプセル16と、内部が中空で後端が開口したカップ本体17a、18aとその先端に形成し開通片17c、18cを備える薄膜シール17b、18bとからなりカプセル16内に収納される第3、第4カップ17、18と、先端に逃げ溝を設け後端外周面に拡張部を形成し第3、第4カップ17、18にそれぞれ圧入される第1、第2プランジャー19、20とからなる歯科用カプセル1bの構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科治療において歯牙修復の際に使用する歯牙修復用カプセルに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来、歯牙の修復に用いる歯牙修復材は粉体成分と液体成分からなり、使用する度にそれぞれの成分を計量し練り合わせて使用していた。
【0003】
また、上記のように使用の度に各成分を計量し、練り合わせるという手間を省くために予め計量した各成分を隔離した状態で収納しておき、使用の際に各成分の隔離状態を解除させて混合しミキサー等を使用して練り合わせ、歯牙の修復部分に直接押し出して使用するカプセルが開発されている。
【0004】
しかしながら、従来のように歯牙修復材を使用する度に粉体成分と液体成分を計量して練り合わせる方法では、各成分の計量と練り合わせという行程を踏まなければならいため歯牙修復材を生成するのに時間がかかり、常に一定の質を持った歯牙修復材を生成することは難しかった。
【0005】
また、計量された各成分を隔離した状態で収納し使用の際に各成分の隔離状態を解除してカプセル内で混合しミキサー等を使用して練り合わせた後にカプセルより直接押し出して使用する方法では、外部からの圧力や衝撃等により内部の隔離状態が解除されてしまうことがあり、安心して保管できるものではなかった。
【0006】
また、隔離状態を解除した後にミキサー等で混合していたが、十分に混合することが難しく、特に液体同士の場合は混合することが非常に難しいものであった。
【特許文献1】特開2002−21938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、外部からの圧力や衝撃に強く使用前に各液の隔離状態が解除されにくい保管に適した歯科用カプセル及び液体同士又は液体と粉体のどちらであっても容易に混合することができる歯科用カプセルを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するために、スタティックミキサー2eとスタティックミキサー2eを内包し後端に取付部2bを形成したチューブ体2aからなるノズル2と、内部が中空で後端が開口したカプセル本体16aと前記カプセル本体16aの先端面に形成した前記取付部2bと連結するノズル取付部16bと前記カプセル本体16a内部に形成した2つの突起片16d、16eからなるカプセル16と、内部が中空で後端が開口したカップ本体17aと前記カップ本体17aの先端に形成した薄膜シール17bと前記薄膜シール17b上に備えられた開通片17cからなり前記カプセル16内に収納される第3カップ17と、内部が中空で後端が開口したカップ本体18aと前記カップ本体18aの先端に形成した薄膜シール18bと前記薄膜シール18b上に備えられた開通片18cからなり前記第3カップ17と共に前記カプセル16内に収納される第4カップ18と、先端に逃げ溝19bを設け後端外周面に拡張部19aを形成し前記第3カップ17に圧入される第1プランジャー19と、先端に逃げ溝20bを設け後端外周面に拡張部20aを形成し前記第4カップ18に圧入される第2プランジャー20とからなることを特徴とする歯科用カプセル1bの構成とした。
【0009】
また、前記第3カップ17を、内部が中空で後端が開口したカップ本体17aと前記カップ本体17aの先端面に形成した薄膜シート17eからなり前記カプセル16内に収納される第3カップとしことを特徴とする前記歯科用カプセル1bの構成とした。
【0010】
加えて、前記第4カップ18を、内部が中空で端が開口したカップ本体18aと前記カップ本体18aの先端面に形成した薄膜シート18fからなり前記第3カップ17と共に前記カプセル16内に収納される第4カップとしたことを特徴とする前記何れかに記載の歯科用カプセル1eの構成とした。
【0011】
加えて、前記ノズル2の先端に、先端口22bの向きが360°変えられる屈曲した可変ノズル22を取り付けたことを特徴とする前記いずれかに記載の歯科用カプセルの構成とした。
【発明の効果】
【0012】
本発明の歯科用カプセルは内部の突起を押圧することにより各成分の隔離を解除するため外部からの衝撃に強く保管状態において隔離状態が解除されて各成分が混ざってしまうことがない。
【0013】
また、各液の隔離のための栓として用いた撹拌子がミキサーにかけた際に混合を促進するため液体同士であっても十分に混合することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
各液の隔離状態を維持し、使用の際に容易に隔離状態を解除することができ更に常に一定の質を保った混合液を作り出すことができる歯科用カプセルという目的を、各液の隔離解除部分に薄膜シートを介して取り付けた突起又は突起に接することで破れる薄膜シートを取付けること又は撹拌子を備えることによって実現した。
【実施例1】
【0015】
次に図1から図3を利用して本発明である歯科用カプセルを詳細に説明することとする。図1は本発明である歯科用カプセルの断面図、図2は歯科用カプセルの分解断面図、図3は歯科用カプセルの各状態を示した断面図である。
【0016】
図1及び図2に示すように、本発明である歯科用カプセル1はスタティックミキサー2eを内包し後端に取付部2bを形成したチューブ体2aからなるノズル2と、
先端に前記ノズル2を取り付ける連結部3fを形成し後端外周面にアプライヤーに取り付けるための係合部3bを形成した内部が中空のカプセル本体3aからなるカプセル3と、
先端に突起4cを形成しその周面を薄膜シール4dとした内部が中空のカップ4aからなり前記カプセル3に内包される液カップ4と、
内壁5d、中壁5c、外壁5bの三重の筒体からなり内壁5dが形成する筒体の先端に凹部5fを設け前記内壁5dと中壁5cの間を挿通溝5eとしたプランジャー本体5aからなり前記液カップ4の後端を挿通溝5eに嵌入した状態でカプセル3内に圧入されるプラジャー5とからなる。
【0017】
前記ノズル2は内部が中空2fのチューブ体2aからなり、一端には先端口2cが形成され、後端には取付部2bが形成されている。チューブ体2a内にはスタティックミキサー2eが内包されている。
【0018】
前記取付部2bは円盤状をしており中央部分が中空2fの後端となり開口している。また、取付部2bのチューブ体2aとは反対側の面に凹部2dが形成されている。
【0019】
前記カプセル3は内部が中空で先端側に壁3mが形成され、後端側が開口している。前記壁3mから後端部にかけた広い空間を特に第1室3lとし、液カップ4やプランジャー5が内包される。また、カプセル本体3aの後端外周面は係合部3bが形成され、更に前記係合部3bには係合溝3cが形成されている。
【0020】
前記壁3mには先端側に向かって内部に通路3jを設けた連結部3fが形成されており、更に連結部3fの先端面には凸部3gが形成されている。この凸部3gは前記ノズル2の凹部2dとかみ合う形状をしており、連結部3fにノズル2を連結する際に凹部2dと凸部3gをかみ合わせる。
【0021】
前記連結部3fはカプセル本体3aの先端部付近に形成された壁3m上に設けられており、連結部3fの先端はカプセル本体3aの外壁3d及び内壁3eの先端よりも内側に位置している。
【0022】
前記通路3jの底面、即ち連結部3fの底面にあたる壁3mは第1室3lに向かって突起3hを形成しており、この突起3hの周面は薄膜シール3iが形成されている。従って第1室3l側から突起3hに対して一定の力を加えると突起3hの周面に形成された薄膜シール3iが破れて通路3jと第1室3lが連通する。
【0023】
前記壁3mの第一室3l側にはストッパー3kが隆起した状態で形成されており、第1室3l内に内包される液カップ4が前方に向かって押入された際にカップ4aの先端部が接触する。
【0024】
前記液カップ4は後端のみが開口したカップ4aからなり、カップ4aの後端外周面は僅かに隆起した拡張部4bを形成している。特にカップ4a内部を第2室4eとした。
【0025】
一方、カップ4aの先端には外方に向かって突起4cが形成されており、この突起4cの周面には薄膜シール4dが形成されている。先端方向から突起4cに向かって一定の力を加えると突起4cの周面に形成された薄膜シール4dが破れカップ4aの先端面の一部が開口する。
【0026】
前記プランジャー5は内壁5d、中壁5c、外壁5bの三重の筒体を形成したプランジャー本体5aからなり、図1及び図2に示すように、一連の壁を複数回折り返したように各壁が形成されている。従って外壁5bの先端と中壁5cの先端は連結しており、中壁5cの後端と内壁5dの後端も連結している。特に中壁5cと内壁5dの間にできた溝を挿入溝5eとし、前記液カップ4が挿入される。
【0027】
また、内壁5dの先端面には凹部5fが設けられており、液カップ4が挿入溝5eの奥まで挿入された際に、薄膜シール4dが破れて第2室4e内に外れている突起4cが逃げるための場所となっている。
【0028】
次に図1から図3を使用して、本発明である歯科用カプセル1の各状態を説明することとする。
【0029】
図1に示すように、歯科用カプセル1の最初の状態では、連結部3fにノズル2を取り付けたカプセル3の第1室3lに一定量の第2成分7が入っており、更に後端からプランジャー5が半分程度圧入されている。このとき、プランジャー5の挿入溝5eには液カップ4の後部が連結されており、この液カップ4の第2室4eには一定量の第1成分6が入っている。
【0030】
また、カプセル本体3aとカップ4aは接触していない状態であり、第1成分6、第2成分7も混合されずに隔離された状態にある。この状態でアプライヤーに取付けて準備をする。
【0031】
図3(A)に示すように、アプライヤーを作動させると液カップ4を連結したプランジャー5が第1室3l内で先端に向かって押入され、突起3hが液カップ4の先端面に接触して押され薄膜シール3iが破れる。また、液カップ4の突起4cは壁3mに接触して押され薄膜シール4dが破れる。
【0032】
以上のように各突起3h、4cに一定の力が加わり、それらの周面に形成された薄膜シール3i、4dが破れることで第2室4eは第1室3lと連通し、第1室3lと通路3jが連通する。
【0033】
図3(B)に示すように、以上の状態から更にプランジャー5を押入するとプランジャー5の内壁5dにより第2室4e内の第1成分6が押し出され、同時にプランジャー5の外壁5bと中壁5cの連結面により第1室3lの第2成分7が押し出される。
【0034】
上記のように押し出された各成分6、7はノズル2内のスタティックミキサー2eを通過する際に混ぜ合わされノズル2から外部に押し出されるときには混合液8となっている。
【0035】
以上のように、本発明である歯科用カプセル1では、アプライヤーを使用してプランジャー5を押入するまでは各成分6、7はそれぞれ隔離された状態を保つことができ、また、容易には各突起3h、4cに力が加えることができないため使用前に各成分6、7が混ざる心配がなく、各成分を内部で独立保存した状態で保管することができる。
【0036】
また、ミキサー等を使用することなく各成分6、7を混ぜることができるため作業効率が上がり、常に一定の質を維持した混合液8を使用することができる。
【実施例2】
【0037】
次に図4から図6を使用して、本発明である歯科用カプセルの第2実施例を詳細に説明することとする。図4は本発明である歯科用カプセルの第2実施例の断面図、図5は歯科用カプセルの第2実施例の分解断面図、図6は歯科用カプセルの第2実施例の各状態を示した断面図である。
【0038】
図4及び図5に示すように、本発明である歯科用カプセル1aは、先端口9cと取付部9bを形成したチューブ体9aからなるノズル9と、
前記ノズル9を連結するノズル取付部10dを先端に形成し後端外周面にアプライヤーを取り付けるための係合部10bを形成した内部が中空のカプセル本体10aからなるカプセル10と、
先端に通路11fと共に通路11fを塞ぐ突起11cを備えた先端部11bを形成し後端は大きく開口して外周面にストッパー11gを形成したカップ本体11aからなり前記カプセル本体10a内に挿入される第1カップ11と、
先端から全体の4分の1程度後部に向かって内壁面を徐々に径を小さく形成して最も径の小さい位置を挟装部12eとし後端外周面に拡張部12fを形成したカップ本体12aからなり前記第1カップ11内に挿入される第2カップ12と、
前記挟装部12eに挟まれた状態で取り付けられる撹拌子13と、
先端に撹拌子受け部14aを形成した内プランジャー14を挿入して連結し前記第2カップ12内に取付けられる筒状の外プランジャー15とからなる。
【0039】
前記ノズル9は内部が中空のチューブ体9aからなり、一端には先端口9cが形成され、後端には取付部9bが形成されている。前記取付部9bは円盤状をしており中央部分がチューブ体9aの後端となるため開口し、取付部9bのチューブ体9aとは反対側の面に凹部9dが形成されている。
【0040】
前記カプセル本体10aは、内部が中空で先端面を一段低くしてノズル取付部10dを形成し、後端側は開口している。前記ノズル取付部10dにはノズル9の凹部9dに対応する凸部10eが形成されており、更にノズル取付部10dの内側には孔10fが穿設されて中空部分と連通している。
【0041】
前記カプセル本体10aの中空部分を特に第3室10iといい、前記第3室10iの先端側の内壁面には陥入部10gとして径を小さくして段差が設けられている。一方、第3室10iの後端の開口部分は径を大きくして段差を設けてストッパー受け10hを形成している。
【0042】
カプセル本体10aの後端外周面はアプライヤーを取り付けるための係合部10bが形成されており、この係合部10bには係合溝10cが形成されている。
【0043】
前記ノズル取付部10dにノズル9を取り付ける際には、取付部9bをノズル取付部10dに陥入し、更に凹部9dに凸部10eをはめ込ませた状態で連結する。このとき、チューブ体9aの後端開口部分と孔10fの位置は一致している。
【0044】
前記第1カップ11は、後端のみが開口したカップ本体11aからなり、カップ本体11aの後端外周面は径を大きくしてストッパー11gを形成している。特にカップ本体11a内部を第4室11hとした。
【0045】
一方、カップ本体11aの先端には径の小さい先端部11bが設けられており、この先端部11bの外周面には突部11dが形成されている。また、先端部11bには通路11fが形成されており、通路11fと前記第4室11hを隔てる壁として薄膜シール11eを形成し、この薄膜シール11eの中央に突起11cを形成した。
【0046】
前記突起11cは薄膜シール11eの中央から先端、即ち通路11fに向かって設けられており、突起11cに対して通路11f側から一定の力が加わると薄膜シール11eが破れて通路11fと第4室11hが開通する。
【0047】
図4に示すように、以上の構成の第1カップ11は、前記カプセル10の第3室10i内に挿入され、先端部11bが陥入部10g内に陥入される手前の状態で止まっている。このとき突起11cの先端はカプセル本体10aのどの部分にも接触していない。
【0048】
前記第2カップ12は、内部が中空で貫通したカップ本体12aからなり、カップ本体12a後端外周面には僅かに隆起した拡張部12fが形成されている。
【0049】
カップ本体12aのうち、先端側から全体の4分の1程度は通路12cを形成し、残りの4分の3程度は第5室12bを形成している。前記通路12cは先端開口部から第5室12bに向かうに従って徐々に径を小さくしており、最も径の小さい位置を特に挟装部12eとして撹拌子13を設置する部分とした。
【0050】
また、挟装部12eと第5室12bの間には径の異なる段差を設けてストッパー受け12dを形成している。
【0051】
図4に示すように、以上のように構成された第2カップ12は、撹拌子設置位置12gに撹拌子13を挟持した状態で前記第1カップ11の後部より第4室11h内に挿入される。
【0052】
前記内プランジャー14は先端面に撹拌子受け部14aを形成したストッパー14bを先端に備え、中央からやや後端側に突部14cを形成しており、前記ストッパー14bの径が最も大きい。また、ストッパー14bの先端面に形成された撹拌子受け部14aは緩やかに湾曲した形状をしている。この内プランジャー14は中央より後部を外プランジャー15の挿通孔15aに挿入されて連結される。
【0053】
前記外プランジャー15は中央に挿通孔15aを形成した筒体をしており、前述のように挿通孔15aに内プランジャー14の一部を挿入した状態で前記第2カップ12の第5室12bに挿入される。
【0054】
このとき、内プランジャー14の撹拌子受け部14aは、撹拌子設置位置12gに設置している撹拌子13を受け止めた状態で接している。
【0055】
次に図4から図6を使用して、歯科用カプセル1aの各状態を説明することとする。
【0056】
図4に示すように、歯科用カプセル1aの最初の状態では、第1カップ11の第4室11hに一定量の第1成分6が入っており、更に後端から第2カップ12が圧入されている。このとき第2カップ12の第5室12bには一定量の第2成分7が入っており、更に後端から外プランジャー15が半分程度圧入された状態となっている。
【0057】
また、外プランジャー15に後部を挿入した内プランジャー14の撹拌子受け部14aは撹拌子13に接触または接触に近い状態にある。
【0058】
上記の状態では第4室11hと第5室12bは撹拌子13によってそれぞれ独立した部屋を形成し、各成分6、7は混ざり合うことがない。この状態でアプライヤーに取り付けて準備をする。
【0059】
図6(C)に示すように、アプライヤーを作動させると内プランジャー14及び外プランジャー15が第5室12b内に押入され、内プランジャー14によって撹拌子13が押されて撹拌子13の挟持状態が外れる。
【0060】
挟持状態から外れた撹拌子13は第4室11hに押し出され、更に外プランジャー15を押入し続けると第5室12b内の第2成分7が第4室11hに押し出される。このように内外プランジャー14、15を押入した状態では、第2成分7と撹拌子13が第4室11h内に移動し、第1成分6と同じ部屋となる。
【0061】
次に図6(D)に示すように、上記(C)の状態では各成分6、7が混ざり合わないため、歯科用カプセル1aをミキサーにかけて各成分6、7を混ぜ、混合液8に変える。通常、液体の各成分6、7のみではミキサーにかけても混ざりにくく混合液として使用できなかったが、本発明のように撹拌子13を使用してミキサーにかけることにより十分に混ぜ合わせることが可能となった。
【0062】
次に図6(E)に示すように、第4室11h内の各成分6、7が混ざり混合液8となった後、第1カップ11を押入すると第1カップ11に形成された突起11cがカップ本体11aの内壁に接触し、更に先端部11bが陥入部10gにしっかりと陥入するまで押入すると前記突起11cが後部に向かって押され薄膜シール11eが破れる。この薄膜シール11eが破れたことにより通路11fと第4室11hは開通する。
【0063】
最後に図6(F)に示すように、外プランジャー15を押入することにより第2カップ12を押入してゆくと、第2カップ12に押されて混合液8がノズル9内へ逃げて先端口9cから押し出される。
【0064】
以上のように、本発明である歯科用カプセル1aでは、内外プランジャー14、15を押入して撹拌子13の栓を外すまでは各成分6、7はそれぞれ隔離された状態を保つことができ、また容易には撹拌子13に力を加えることができないため使用前に撹拌子13が外れて混ざる心配がなく、各成分を内部で独立保存した状態で保管することができる。
【0065】
また、保管状態では栓の役割をしていた撹拌子13を成分の混ぜ合わせに使用することで、従来では難しかった液体成分同士を混ぜ合わせることが容易となり、常に一定の質を維持した混合液8を使用することができる。
【実施例3】
【0066】
次に図7から図9を使用して、本発明である歯科用カプセルの第3実施例を詳細に説明することとする。図7は本発明である歯科用カプセルの第3実施例の断面図、図8は歯科用カプセルの第3実施例の分解断面図、図9は歯科用カプセルの第3実施例の各状態を示した断面図である。
【0067】
図7及び図8に示すように、本発明である歯科用カプセル1bは、スタティックミキサー2eを内包し後端に取付部2bを形成したチューブ体2aからなるノズル2と、
前記ノズル2を連結するノズル取付部16bを先端面に形成し内部が中空で後端が開口したカプセル本体16aからなり前記カプセル本体16a内部に2つの突起片16d、16eを形成したカプセル16と、
先端に薄膜シール17bを介して開通片17cを備え後端が開口したカップ本体17aからなり前記カプセル16内に収納される第3カップ17と、
先端に薄膜シール18bを介して開通片18cを備え後端が開口したカップ本体18aからなり前記カプセル16内に収納される第4カップ18と、
先端に逃げ溝19bを設け後端外周面に拡張部19aを形成し前記第3カップ17に圧入される第1プランジャー19と、
先端に逃げ溝20bを設け後端外周面に拡張部20aを形成し前記第4カップ18に圧入される第2プランジャー20とからなる。
【0068】
前記ノズル2は内部が中空2fのチューブ体2aからなり、一端には先端口2cが形成され、後端には取付部2bが形成されている。チューブ体2a内にはスタティックミキサー2eが内包されている。
【0069】
前記取付部2bは円盤状をしており中央部分が中空2fの後端となり開口している。また、取付部2bのチューブ体2aとは反対側の面に凹部2dが形成されている。
【0070】
前記カプセル16は、内部が中空で先端面を一段低くしてノズル取付部16bを形成し、後端側は開口している。前記ノズル取付部16bにはノズル2の凹部に対応する凸部16cが形成されており、更にノズル取付部16bの内側には孔16f、16fが穿設されて中空部分と連通している。
【0071】
図7及び図8に示すように、前記カプセル本体16aの内部は中空で前記ノズル取付部16bとの間には突起片16d、16e及び内壁16gを形成した壁で隔てられており、前記突起片16dと内壁16gの間及び突起片16eと内壁16gの間には前記孔16f、16fが穿設されている。
【0072】
前記第3カップ17は、筒状のカップ本体17aからなり、先端には開通片17cが設けられ後端は開口している。この開通片17cの周面は薄膜シール17bとなっており、開通片17cに一定の力が加わると周面の薄膜シール17bが破れてカップ本体17aの先端面も開口する。
【0073】
尚、カップ本体17aの内部を特に第6室17dとし、この中に第1成分6が保管される。
【0074】
前記第4カップ18は、筒状のカップ本体18aからなり、先端部18dはやや径が小さくなっており、後端は開口している。先端部18dの先端面には開通片18cが設けられており、開通片18cの周面は薄膜シール18bとなっている。
【0075】
開通片18cについても、前記開通片17cと同様に一定の力が加わることで周面の薄膜シール18bが破れて先端面が開口するする。尚、カップ本体18aの内部を特に第7室18eとし、この中に第2成分7が保管される。
【0076】
前記第1プランジャー19は、第3カップ17に圧入される栓で、先端側に逃げ溝19bが穿設されており、後部外周面に拡張部19aが形成されている。
【0077】
前記第2プランジャー20は、第4カップ18に圧入される栓で、先端側に逃げ溝20bが穿設されており、後部外周面に拡張部20aが形成されている。また、先端部20cの径が小さくなっており、第4カップの先端まで圧入された際に先端部18dに陥入する。
【0078】
次に図9を使用して、歯科用カプセル1bの各状態を説明することとする。
【0079】
図9(G)に示すように、歯科用カプセル1bの最初の状態では、一定量の第1成分6を入れ後部より第1プランジャー19で栓をされた第3カップ17と、一定量の第2成分7を入れ後部より第2プランジャー20で栓をされた第4カップ18がカプセル16内に挿入されている。
【0080】
この状態においては、第3カップ17の開通片17cは突起片16dの延長線上に位置しているが互いに接しておらず、また、第4カップ18の開通片18cも突起片16eの延長線上に位置しているが互いに接していない。
【0081】
一方、第1及び第2プランジャー19、20は、それぞれ第3及び第4カップ17、18の後端から挿入されているが、拡張部19a、20aの手前までの挿入に留まっている。以上のような状態でアプライヤーに取付ける。
【0082】
次に図9(H)に示すように、第3及び第4カップ17、18を挿入し、開通片17c、18cを開ける。即ち、第3カップ17の挿入により開通片17cは突起片16dに接触し、更に挿入を続けることで突起片16dが開通片17cを後方に向かって押すこととなり周面の薄膜シール17bが破れる。
【0083】
また、同時に第4カップ18の挿入により開通片18cは突起片16eに接触し、更に挿入を続けることで突起片16eが開通片18cを後方に向かって押すこととなり周面の薄膜シール18bが破れる。
【0084】
図9(I)に示すように、上記の状態(H)から第1プランジャー19及び第2プランジャー20を同時に圧入していくと各成分6、7が孔16f、16fを通り、ノズル2へ移動し、更にスタティックミキサー2eを通過して先端口2cより押し出される。
【0085】
スタティックミキサー2eを通過する際に各成分6、7は混ぜ合わされ、先端口2cより押し出された時には混合液8となっている。
【0086】
以上のように、本発明である歯科用カプセル1bでは、アプライヤーを使用して各カップ17、18を押入するまでは各成分6、7はそれぞれ隔離された状態を保つことができ、また、容易には開通片17c、18cを開通させることができないため使用前に各成分6、7が混ざる心配がなく、各成分を内部で独立保存した状態で保管することができる。
【0087】
また、ミキサー等を使用することなく各成分6、7を混ぜることができるため作業効率が上がり、常に一定の質を維持した混合液8を使用することができる。
【実施例4】
【0088】
次に図10及び図11を使用して本発明である歯科用カプセル1cを詳細に説明することとする。図10は本発明である歯科用カプセルの第4実施例の断面図、図11は歯科用カプセルの第4実施例の分解断面図である。
【0089】
図10及び図11に示すように、歯科用カプセル1cは実施例1で示した歯科用カプセル1とほぼ同じ構成をしている。
【0090】
即ち、本発明である歯科用カプセル1cはスタティックミキサー2eを内包し後端に取付部2bを形成したチューブ体2aからなるノズル2と、
先端に前記ノズル2を取り付ける連結部3fを形成し後端外周面にアプライヤーに取り付けるための係合部3bを形成した内部が中空のカプセル本体3aからなり内部に中央突起3nを形成したカプセル3と、
先端面に薄膜シート4fを設けた内部が中空のカップ4aからなり前記カプセル3に内包される液カップ4と、
内壁5d、中壁5c、外壁5bの三重の筒体からなり内壁5dが形成する筒体の先端に凹部5fを設け前記内壁5dと中壁5cの間を挿通溝5eとしたプランジャー本体5aからなり前記液カップ4の後端を挿通溝5eに嵌入した状態でカプセル3内に圧入されるプラジャー5とからなる。
【0091】
以上のようにノズル2及びプランジャー5については実施例1と全く同様であるため省略し、実施例1と一部が異なるカプセル3及び液カップ4について説明することとする。
【0092】
実施例1で示したカプセル3と歯科用カプセル1cのカプセル3はほぼ同じであり、次の点が異なる。歯科用カプセル1cのカプセル3には内部の壁3m面に中央突起3nが設けられている。この中央突起3nは第1室3l側に形成されており、突起3hとストッパー3kの間に位置している。
【0093】
また、実施例1で示した液カップ4と歯科用カプセル1cの液カップ4はほぼ同じであり、次の点が異なる。歯科用カプセル1cの液カップ4は突起4c及び薄膜シール4dに代わって薄膜シート4fが形成されたカップ4aからなる。
【0094】
図10に示すように、カプセル3に液カップ4を挿入した際に、前記中央突起3nの延長線上に液カップ4の薄膜シート4fが位置しており、液カップ4を押入すると薄膜シート4fに中央突起3nがあたり、薄膜シート4fが破れて開通する。
【0095】
以上の状態からプランジャー5を押入してゆくと液カップ4内の第1成分6が液カップ4から押し出されてノズル2へ移動し、ノズル2内で第2成分7と混合されて混合液8となる。
【実施例5】
【0096】
次に図12及び図13を使用して本発明である歯科用カプセル1dを詳細に説明することとする。図12は本発明である歯科用カプセルの第5実施例の断面図、図13は歯科用カプセルの第5実施例の分解断面図である。
【0097】
図12及び図13に示すように、歯科用カプセル1dは実施例2で示した歯科用カプセル1aとほぼ同じ構成をしている。
【0098】
即ち、図12及び図13に示すように、本発明である歯科用カプセル1dは、先端口9cと取付部9bを形成したチューブ体9aからなるノズル9と、
前記ノズル9を連結するノズル取付部10dを先端に形成し後端外周面にアプライヤーを取り付けるための係合部10bを形成した内部が中空のカプセル本体10aからなり内部に突起10jを設けたカプセル10と、
先端に通路11fと共に通路11fを塞ぐ薄膜シート11iを備えた先端部11bを形成し後端は大きく開口して外周面にストッパー11gを形成したカップ本体11aからなり前記カプセル本体10a内に挿入される第1カップ11と、
先端から全体の4分の1程度後部に向かって内壁面を徐々に径を小さく形成して最も径の小さい位置を挟装部12eとし後端外周面に拡張部12fを形成したカップ本体12aからなり前記第1カップ11内に挿入される第2カップ12と、
前記挟装部12eに挟まれた状態で取り付けられる撹拌子13と、
先端に撹拌子受け部14aを形成した内プランジャー14を挿入して連結し前記第2カップ12内に取付けられる筒状の外プランジャー15とからなる。
【0099】
以上のようにノズル9、第2カップ12、撹拌子13、内プランジャー14及び外プランジャー15については実施例2と全く同様であるため省略し、実施例2と一部が異なるカプセル10及び第1カップ11について説明することとする。
【0100】
実施例2で示したカプセル10と歯科用カプセル1dのカプセル10はほぼ同じであり、次の点が異なる。図12及び図13に示すように、歯科用カプセル1dのカプセル10には内部の陥入部10g付近に突起10jが形成されている。
【0101】
この突起10jはノズル取付部10dに形成された孔10fの脇に第3室10iに向かった状態で形成されている。
【0102】
また、実施例2で示した第1カップ11と歯科用カプセル1dの第1カップ11はほぼ同じであり、次の点がことなる。歯科用カプセル1dの第1カップ11は突起11f及び薄膜シール11eに代わって薄膜シート11iが形成されたカップ本体11aからなる。
【0103】
図12に示すように、カプセル10に第1カップ11を挿入した際に、前記突起10jの延長線上に第1カップ11の薄膜シート11iが位置しており、第1カップ11を押入すると薄膜シート11iに突起10jがあたり、薄膜シート11iが破れて開通する。
【0104】
以上の状態から内プランジャー14を押入してゆくと第3室10i内で予め混合されてできた混合液8が通路11fを通りノズル9から押し出される。
【実施例6】
【0105】
次に図14及び図15を使用して本発明である歯科用カプセル1eを詳細に説明することとする。図14は本発明である歯科用カプセルの第6実施例の断面図、図15は歯科用カプセルの第8実施例の分解断面図である。
【0106】
図14及び図15に示すように、歯科用カプセル1eは実施例3で示した歯科用カプセル1bとほぼ同じ構成をしている。
【0107】
即ち、本発明である歯科用カプセル1eは、スタティックミキサー2eを内包し後端に取付部2bを形成したチューブ体2aからなるノズル2と、
前記ノズル2を連結するノズル取付部16bを先端面に形成し内部が中空で後端が開口したカプセル本体16aからなり前記カプセル本体16a内部に2つの突起片16d、16eを形成したカプセル16と、
先端面に薄膜シート17eを備え後端が開口したカップ本体17aからなり前記カプセル16内に収納される第3カップ17と、
先端面に薄膜シート18fを備え後端が開口したカップ本体18aからなり前記カプセル16内に収納される第4カップ18と、
先端に逃げ溝19bを設け後端外周面に拡張部19aを形成し前記第3カップ17に圧入される第1プランジャー19と、
先端に逃げ溝20bを設け後端外周面に拡張部20aを形成し前記第4カップ18に圧入される第2プランジャー20とからなる。
【0108】
以上にようにノズル2、カプセル16、第1プランジャー19及び第2プランジャー20については実施例3と全く同様であるため省略し、実施例3と一部が異なる第3及び第4カプセル17、18について説明することとする。
【0109】
前記第3カップ17は、先端面に薄膜シート17eを形成し後端が開口したカップ本体17aからなる。先端面の薄膜シート17eは一定の力を加えると破れ、カップ本体17aの先端が開通する。
【0110】
前記第4カップ18は、先端面に薄膜シート18fを形成し後端が開口したカップ本体18aからなる。先端面の薄膜シート18fは一定の力を加えると破れ、カップ本体18aの先端が開通する。
【0111】
図14に示すように、第3カップ17は中に第1成分6を入れて後端より第1プランジャー19で栓をされ、一方第4カップ18は中に第2成分7を入れて後端より第2プランジャー20で栓をされた状態でカプセル16内に挿入される。
【0112】
このとき、突起片16dの延長線上に薄膜シート17eが位置しており、突起片16eの延長線上に薄膜シート18fが位置している。
【0113】
第3及び第4カップ17、18をカプセル16内に押入すると、薄膜シート17e、18fはそれぞれ突起片16d、16eに接触し、更に押入を進めると薄膜シート17e、18fが破れて第3カップ17と第4カップ18の先端が開通する。
【0114】
以上の状態から第1プランジャー19及び第2プランジャー20を押入すると第1成分6及び第2成分7がノズル2へ押し出され、スタティックミキサー2eを通過する際に混合されて混合液8となって先端口2cより押し出される。
【実施例7】
【0115】
次に図16及び図17を使用して、本発明である歯科用カプセルで使用するノズルの第2に実施例を説明する。図16本発明である歯科用カプセルのノズルの断面図、図17は科用カプセルのノズルの分解断面図である。
【0116】
図16及び図17に示すように、ノズル21は先端に係合部21hと凹部21gを形成し後端に取付部21bを形成した内部が中空21fのチューブ体21aからなり、前記中空21f部分にはスタティックミキサー21eを備え、前記チューブ体21aの先端には一端に係合部22dと凹部22cを形成したチューブ体22aからなる可変ノズル22を可変可能に取り付けた。
【0117】
前記可変ノズル22とノズル21は、ノズル21の先端に形成された係合部21hを可変ノズル22の凹部22cに係合させ、可変ノズル22の係合部22dをノズル21の凹部21gに係合させることにより連結されており、また、その際、可変ノズル22はノズル21に固着されているのではなく、360°可変可能に取り付けられている。
【0118】
従って、可変ノズル22を動かすことにより混合液が排出される先端口22bの向きを変えることができる。
【0119】
尚、前記ノズル21について、ノズル内で2種類の成分を混合する場合には上記のようにノズル21内にスタティックミキサーを内包していなければならないが、ノズル21以前の段階で2種類の成分が混合されている場合は、前記スタティックミキサーは内包していなくても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】本発明である歯科用カプセルの断面図である。
【図2】本発明である歯科用カプセルの分解断面図である。
【図3】本発明である歯科用カプセルの各状態を示した断面図である。
【図4】本発明である歯科用カプセルの第2実施例の断面図である。
【図5】本発明である歯科用カプセルの第2実施例の分解断面図である。
【図6】本発明である歯科用カプセルの第2実施例の各状態を示した断面図である。
【図7】本発明である歯科用カプセルの第3実施例の断面図である。
【図8】本発明である歯科用カプセルの第3実施例の分解断面図である。
【図9】本発明である歯科用カプセルの第3実施例の各状態を示した断面図である。
【図10】本発明である歯科用カプセルの第4実施例の断面図である。
【図11】本発明である歯科用カプセルの第4実施例の分解断面図である。
【図12】本発明である歯科用カプセルの第5実施例の断面図である。
【図13】本発明である歯科用カプセルの第5実施例の分解断面図である。
【図14】本発明である歯科用カプセルの第6実施例の断面図である。
【図15】本発明である歯科用カプセルの第8実施例の分解断面図である。
【図16】本発明である歯科用カプセルのノズルの断面図である。
【図17】本発明である歯科用カプセルのノズルの分解断面図である。
【符号の説明】
【0121】
1 歯科用カプセル
1a 歯科用カプセル
1b 歯科用カプセル
1c 歯科用カプセル
1d 歯科用カプセル
1e 歯科用カプセル
2 ノズル
2a チューブ体
2b 取付部
2c 先端口
2d 凹部
2e スタティックミキサー
2f 中空
3 カプセル
3a カプセル本体
3b 係合部
3c 係合溝
3d 外壁
3e 内壁
3f 連結部
3g 凸部
3h 突起
3i 薄膜シール
3j 通路
3k ストッパー
3l 第1室
3m 壁
3n 中央突起
4 液カップ
4a カップ
4b 拡張部
4c 突起
4d 薄膜シール
4e 第2室
4f 薄膜シート
5 プランジャー
5a プランジャー本体
5b 外壁
5c 中壁
5d 内壁
5e 挿入溝
5f 凹部
6 第1成分
7 第2成分
8 混合液
9 ノズル
9a チューブ体
9b 取付部
9c 先端口
9d 凹部
10 カプセル
10a カプセル本体
10b 係合部
10c 係合溝
10d ノズル取付部
10e 凸部
10f 孔
10g 陥入部
10h ストッパー受け
10i 第3室
10j 突起
11 第1カップ
11a カップ本体
11b 先端部
11c 突起
11d 突部
11e 薄膜シール
11f 通路
11g ストッパー
11h 第4室
11i 薄膜シート
12 第2カップ
12a カップ本体
12b 第5室
12c 通路
12d ストッパー受け
12e 挟装部
12f 拡張部
12g 撹拌子設置位置
13 撹拌子
14 内プランジャー
14a 撹拌子受け部
14b ストッパー
14c 突部
15 外プランジャー
15a 挿通孔
16 カプセル
16a カプセル本体
16b ノズル取付部
16c 凸部
16d 突起片
16e 突起片
16f 孔
16g 内壁
17 第3カップ
17a カップ本体
17b 薄膜シール
17c 開通片
17d 第6室
17e 薄膜シート
18 第4カップ
18a カップ本体
18b 薄膜シール
18c 開通片
18d 先端部
18e 第7室
18f 薄膜シート
19 第1プランジャー
19a 拡張部
19b 逃げ溝
20 第2プランジャー
20a 拡張部
20b 逃げ溝
20c 先端部
21 ノズル
21a チューブ体
21b 取付部
21c 先端口
21d 凹部
21e スタティックミキサー
21f 中空
21g 凹部
21h 係合部
22 可変ノズル
22a チューブ体
22b 先端口
22c 凹部
22d 係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スタティックミキサー2eとスタティックミキサー2eを内包し後端に取付部2bを形成したチューブ体2aからなるノズル2と、
内部が中空で後端が開口したカプセル本体16aと前記カプセル本体16aの先端面に形成した前記取付部2bと連結するノズル取付部16bと前記カプセル本体16a内部に形成した2つの突起片16d、16eからなるカプセル16と、
内部が中空で後端が開口したカップ本体17aと前記カップ本体17aの先端に形成した薄膜シール17bと前記薄膜シール17b上に備えられた開通片17cからなり前記カプセル16内に収納される第3カップ17と、
内部が中空で後端が開口したカップ本体18aと前記カップ本体18aの先端に形成した薄膜シール18bと前記薄膜シール18b上に備えられた開通片18cからなり前記第3カップ17と共に前記カプセル16内に収納される第4カップ18と、
先端に逃げ溝19bを設け後端外周面に拡張部19aを形成し前記第3カップ17に圧入される第1プランジャー19と、
先端に逃げ溝20bを設け後端外周面に拡張部20aを形成し前記第4カップ18に圧入される第2プランジャー20とからなることを特徴とする歯科用カプセル1b。
【請求項2】
前記第3カップ17を、内部が中空で後端が開口したカップ本体17aと前記カップ本体17aの先端面に形成した薄膜シート17eからなり前記カプセル16内に収納される第3カップとしことを特徴とする請求項1に記載の歯科用カプセル1b。
【請求項3】
前記第4カップ18を、内部が中空で端が開口したカップ本体18aと前記カップ本体18aの先端面に形成した薄膜シート18fからなり前記第3カップ17と共に前記カプセル16内に収納される第4カップとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の歯科用カプセル1e。
【請求項4】
前記ノズル9の先端に、先端口22bの向きが360°変えられる屈曲した可変ノズル22を取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の歯科用カプセル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−130797(P2012−130797A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−89254(P2012−89254)
【出願日】平成24年4月10日(2012.4.10)
【分割の表示】特願2008−322428(P2008−322428)の分割
【原出願日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【出願人】(393032125)油化電子株式会社 (36)
【出願人】(000181217)株式会社ジーシー (279)
【Fターム(参考)】