説明

段差スロープ

【課題】段差スロープを完全に固定する状態で使用していると、同スロープの下に溜まった汚泥を除去する作業に困難さが伴うものであった。 また、固定しないで単に置くだけの状態で使用していると、浮いて流れてしまうことや、盗難に遭うなどの問題点があった。更には、ずれたり、跳び上がりしたりして定位置から外れてしまうことがあった。
【解決手段】段差スロープ1を段差箇所の壁面と段差スロープの背面2とを合わせた状態にした上で、ジョイント3を取付金具4によって固定するものである。その上で、段差スロープの取っ手5を持ち上げることによって、ジョイントと床面に固定した取付金具との係合が軸となって段差スロープの反転を可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反転する段差スロープに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の段差スロープはタッピンねじ・コンクリート釘・アンカーボルトあるいは接着剤によって、完全に固定された状態で使用していた。
また、逆に固定しないで単に置くだけの状態で使用しているところも多く見受けられた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の段差スロープはタッピンねじ・コンクリート釘・アンカーボルトあるいは接着剤によって、完全に固定された状態で使用していたため、同スロープの下に溜まった汚泥を除去する作業に困難さが伴っていた。
また、逆に固定しないで単に置くだけの状態で使用していると、一般的に段差スロープが合成樹脂のポリプロピレン等の軽い材質で製作されている関係上、雨水の多いときには浮いて流れてしまうことや、盗難に遭うなどの問題点があった。更には、自動車のタイヤ等で不可な力が加えられたりすると、同スロープがずれたり、跳び上がりしたりして定位置から外れてしまう欠点もあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
段差スロープ先端のジョイントと床面に固定する取付金具との係合が軸となって段差スロープが反転することを特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
本発明は、段差スロープ先端のジョイントと床面に固定する取付金具との係合が軸となって段差スロープが反転することで、同スロープの下に溜まった汚泥を除去する作業が容易になった。更に、この段差スロープはジョイントと取付金具との係合による固定だけではなく、同時に段差箇所の壁面と段差スロープの背面とを合わせることで、全体的に固定した状態を保つようにしているため、盗難及び飛び上がり並びにずれの防止が可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明は、段差スロープ先端のジョイントと床面に固定する取付金具との係合が軸となって反転する段差スロープである。しかも、反転させた段差スロープを元の場所に戻すには、逆に元の方向へ反転させるだけの簡単さである。
【実施例】
【0007】
段差スロープの背面上部の中心位置に設けた取っ手を持ち上げることで、段差スロープ先端のジョイントと床面に固定した取付金具との係合が軸となって同スロープが反転するのを可能にした。
【0008】
取っ手の構造は長さ90ミリ巾30ミリ深さ50ミリ程度にして、4本の指を差し込めば指先が引っ掛かる部位を設けた。
【0009】
取付金具の固定については、強固な接着剤を使用することも考えられるが、本件は締め付け穴に適宜、ねじ又は釘あるいはボルトを使用して床面に固定するようにした。
【0010】
段差スロープを反転するときに段差箇所の壁面と段差スロープの背面とで摩擦が生じないようにするため、同スロープ背面の天端から80度ほどの角度にして摩擦の抵抗を回避した。
【産業上の利用可能性】
【0011】
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】段差スロープの実施形態を示す正面図である。
【図2】ジョイントの拡大正面図である。
【図3】取付金具の拡大正面図である。
【符号の説明】
【0013】
1 段差スロープ
2 段差スロープ背面
3 ジョイント
4 取付金具
5 取っ手

【特許請求の範囲】
【請求項1】
段差スロープ先端のジョイントと床面に固定する取付金具との係合が軸となって反転することを特徴とする段差スロープ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−45382(P2008−45382A)
【公開日】平成20年2月28日(2008.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−243429(P2006−243429)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【出願人】(506210495)
【Fターム(参考)】