説明

毛髪の計測又は観測の部位特定方法及び装置

【課題】作業負担を増大させること無く、所定以上の精度で対象部位の位置を特定できる毛髪の計測又は観測の部位特定方法及び装置を提供する。
【解決手段】頭部2の左右の側部に装着部14をそれぞれ位置決め装着する装着工程と、該装着工程の後、左右の装着部14の少なくとも一方側に前後回動可能に設けられた回動体7に形成方向にスライド可能に取付けられたバンド8を、予め定められた部位特定スライド位置にスライド移動させることにより、頭部2の形状にバンド8を対応させるスライド調整工程と、スライド調整工程の後、前記バンド8を予め定められた前後回動位置である部位特定回動位置に前後回動させることにより、該バンド8が計測又は観察の対象となる対象部位Pの近傍を通過する状態とする回動調整工程と、該回動調整工程の後、バンド8上の予め定められた箇所である部位特定位置に基づいて上記対象部位Pを特定する部位特定工程とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、毛髪の計測又は観測の部位特定方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、発毛剤の効果等を確認するために、被験者の毛髪の計測や観測を行うための種々の方法が開発され、公知になっている。その1つとして、被験者(被計測者、被観測者)の頭部毛髪側における任意の箇所を対象部位として選定し、この対象部位の毛髪をカットし、時間の経過に伴って上記対象部位の計測又は観察を複数回行い、対象部位の毛髪の発育状態を確認することにより、発毛効果等の評価を行うことが可能な特許文献1に示す毛髪の計測又は観測方法が公知になっている。
【0003】
このような毛髪の計測又は観測方法においては、初めに選定された対象部位を、次回以降の計測又は観測時に、どのように見つけ出すかが問題となる。例えば、上記文献には、対象部位を選定した際に、右耳から対象部位を経て左耳まで至るように右耳と左耳を紐によって結び、右耳から対象部位までの距離を記録するとともに、眉毛と眉毛の中心から対象部位までを紐で結び、その距離を記録する他、対象部位が見えるように頭部全体の写真を撮影し、上記記録及び写真から大まかな対象部位を特定する毛髪の計測又は観測の部位特定方法が示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−260038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記文献の毛髪の計測又は観測の部位特定方法は、対象部位が示された頭部全体の写真により対象部位を特定した場合には、対象部位の正確な位置を特定することが困難であるという課題があり、また、右耳から対象部位を経て左耳まで至るように右耳と左耳を紐によって結ぶとともに眉毛と眉毛の中心から対象部位までを紐で結んで上記所定箇所から対象部位までの距離を測定し、この測定値に基づいて次回以降の対象部位特定を行う場合には、対象部位の特定の度に再度紐を結ぶ作業が必要になり、作業負担が増加するとともに、紐の始点と終点を置く位置の誤差により特定部位がズレる可能性があるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決し、作業負担を増大させること無く、所定以上の精度で対象部位の位置を特定できる毛髪の計測又は観測の部位特定方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の毛髪の計測又は観測の部位特定方法は、第1に、頭部2の左右の側部に装着部14をそれぞれ位置決め装着する装着工程と、該装着工程の後、頭部2の毛髪側2bに沿って円弧状に湾曲形成された状態で左右の装着部14の一方側から他方側に架渡されて左右の各装着部14側に前後回動可能に支持されるとともに、左右の装着部14の少なくとも一方側に前後回動可能に設けられた回動体7に形成方向にスライド可能に取付けられたバンド8を、予め定められた部位特定スライド位置にスライド移動させることにより、頭部2の形状にバンド8を対応させるスライド調整工程と、スライド調整工程の後、前記バンド8を予め定められた前後回動位置である部位特定回動位置に前後回動させることにより、該バンド8が計測又は観察の対象となる対象部位Pの近傍を通過する状態とする回動調整工程と、該回動調整工程の後、バンド8上の予め定められた箇所である部位特定位置に基づいて上記対象部位Pを特定する部位特定工程とを有することを特徴としている。
【0007】
第2に、任意に選択された頭部2毛髪側2bの箇所である上記対象部位Pの近傍を通過するようにバンド8を前後回動させ、この際のバンド8の装着部14に対する前後回動位置を部位特定回動位置として定めることを特徴としている。
【0008】
第3に、任意に選択された頭部2毛髪側2aの箇所である上記対象部位Pの近傍を通過するように前後回動させた状態のバンド8における上記対象部位Pと近接又は接触する箇所を、部位特定位置として定めることを特徴としている。
【0009】
第4に、頭部2の左右の側部に装着部14をそれぞれ位置決め装着した状態で、頭部2の形状に沿って円弧状に湾曲するようにバンド8を回動体7に対してスライド移動させ、該スライド移動させた位置を、上記部位特定スライド位置として定めることを特徴としている。
【0010】
また、本発明の毛髪の計測又は観測の部位特定装置は、第1に、頭部2の左右の側部にそれぞれ位置決め装置される左右一対の装着部14と、頭部2の毛髪側2bに沿って円弧状に湾曲形成された状態で左右の装着部14の一方側から他方側に架渡されて左右の各装着部14側に前後回動可能に支持されるとともに、左右の装着部14の少なくとも一方側に前後回動可能に設けられた回動体7に形成方向にスライド可能に取付けられたバンド8とを備え、頭部2の形状にバンド8を対応させる予め定められたスライド位置である部位特定スライド位置と、バンド8が計測又は観察の対象となる対象部位Pの近傍を通過する前後回動位置である予め定められた部位特定回動位置と、バンド8上の上記対象部位Pを示す予め定められた箇所である部位特定位置とが分るように装着部14及びバンド8を構成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
以上のように構成される本発明によれば、被験者の頭部の左右側部に装着部をそれぞれ装着し、バンドを部位特定回動位置に前後回動させ、部位特定位置を特定することにより、対象部位を所定以上の精度で特定可能であるため、特定精度の向上と特定作業の軽減を両立できるという効果がある他、バンドを予め定められた部位特定スライド位置にスライド移動させて被験者の頭部の形状にバンドを対応させることにより、様々な体格の被験者に適用可能になるため、汎用性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を提供した毛髪の計測又は観測方法の処理手順を示すフロー図である。
【図2】本発明の適用した部位特定装置の全体斜視図である。
【図3】(A)は本部位特定装置の要部側面図であり、(B)はバンドと部位特定位置の構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1は、発明を提供した毛髪の計測又は観測方法の処理手順を示すフロー図であり、図2は、本発明の適用した部位特定装置の全体斜視図である。図2に示すサングラスタイプタイプの部位特定装置1を用いて、図1に示す手順で、毛髪の計測又は観測を行う。
【0014】
まず、図2及び3に基づき、部位特定装置について説明する。
図2に示す部位特定装置1は、透明な樹脂によってサングラス状に成形されており、具体的には、被験者の頭部2の顔側2aの両目をカバーして装着される左右方向の透明パネル部3と、左右一対のツル4,4と、左右の各ツル4の外側部側に固着された支持体6と、左右の支持体6,6にそれぞれ前後回動自在に取付けられる回動体7,7と、左右の回動体7,7の一方側から他方側に架渡されて被験者の頭部2の毛髪側2bに沿う円弧状をなすバンド8と、を備えている。
【0015】
上記透明パネル3の左右方向中央部の下端部は、被験者の鼻9上部に載置状態で押し当てられる形状に成形されて鼻当て部として機能するように構成されている。
【0016】
上記左右の各ツル4は、前端部である基端部がヒンジ部11を介して透明パネルの対応する左右の各端部に左右回動自在に支持される一方、後端部である先端部が被験者の耳12に引掛けて係止可能なように下方に屈曲形成されて耳掛け部4aを構成している。上述のバンド8を取外した状態では、この左右のヒンジ11によって、左右のツル4を透明パネル部3に沿って折畳むことが可能である。
【0017】
上記支持体6は、固着されるツル4との間に隙間Sが形成されており、この隙間Sに上記回動体7の下半部が挿入された状態で、前後回動自在に支持されている。回動体7の隙間Sから上方突出した上半部は、平面視支持体6の外側方に突出しており、この突出部分には、バンド8をバンド8の形成方向にスライド自在に挿通支持する挿通孔7aが穿設されている。
【0018】
上記バンド8は、弾性変形可能な部材からなり、その両端部は、それぞれ左右の回動体7,7の挿通孔7aにスライド自在に挿通支持されることにより取付けられ、この取付状態においては、バンド8における左右の回動体7の間の範囲である架渡し部分が被験者の頭部2の毛髪側2bに沿う円弧状に湾曲した状態になるとともに、左右の両回動体7が同一姿勢で一体的に前後回動される状態になる。すなわち、回動体7は、バンド8を支持体6に前後回動自在に支持するとともに、バンド8を支持体6のスライド自在に支持する部材になる。
【0019】
そして、回動体7に対してバンド8をスライドすることによって、上述の架渡し部分の円弧形状の大きさを被験者の頭部2の大きさに対応させて変更することができるため、部位特定装置1の汎用性が向上する。また、バンド8を所定スライド位置に係止するために、各回動体7には、外側面側から挿通孔7aに至る係止部材である係止ネジ13が係合挿入されており、挿通孔7aにバンド8が挿入された状態で、係止ネジ13を締めることにより先端がベルト8に当接し、該ベルト8が回動体7に係止される
【0020】
上記構成の部位特定装置1は、上述の鼻当て部として機能する箇所を被験者の鼻9の押当て載置した状態で、左右のツル4の耳掛け部4aをそれぞれ被験者の左右の耳12に引掛けて係合させることにより、被験者の頭部2に装着される。この際、左右のツル4及び支持体6が、それぞれ被験者の頭部2の左右側部に位置決め固定される装着部14になる。
【0021】
図3は、(A)は本部位特定装置の要部側面図であり、(B)はバンドと部位特定位置の構成を示す平面図である。回動体7の上述した突出部分の外側面及び支持体6の外側面には、バンド8の前後回動位置を示す位置確認手段16が設けられている。この位置確認手段16は、回動体7の上記外側面に設けられた指針部17と、支持体6の上記外側面に設けられて目盛りが記載された目盛り部18とにより構成されている。
【0022】
バンド8が装着部14に対して前後回動されると、指針部17の目盛り部18を指示す位置が変更され、この指針部17によって指示される目盛り部18の値(位置)を読むことによって、バンド8の装着部14に対する前後回動位置を確認できる。
【0023】
次に、図1乃至3に基づき、毛髪の計測又は観測方法の手順について説明する。
まず、被験者の頭部2における毛髪が生える上部半球側である毛髪側2aにおいて、任意の方形状の領域を選択し、この領域を、計測又は観測の対象部分である対象部位Pとする。そして、図1に示す手順により、毛髪の計測又は観測を行う。
【0024】
図1に示す毛髪の計測又は観測方法には、対象部位Pの位置を正確に特定するための準備作業である部位特定準備作業19と、対象部位Pに対して観察又は計測を行うための前作業である前処理作業21と、対象部位Pの位置を特定する部位特定作業22と、観察又は計測作業23とが用意され、初回の計測又は観測では、部位特定準備作業19→前処理作業21→観察又は計測作業23の順に作業を行い、2回目以降の計測又は観測では、部位特定作業22→観察又は計測作業2の順に作業を行う。ちなみに、部位特定準備作業19及び部位特定作業22が、本発明の毛髪の計測又は観測の部位特定方法を構成しており、以下、それぞれの作業について説明する。
【0025】
上記部位特定準備作業19は、ステップS1から作業を開始する。ステップS1の装着工程では、上述のようにして部位特定装置1を被験者の頭部2の装着し、ステップS2に進む。
【0026】
ステップS2のスライド位置決定工程では、被験者の頭部2毛髪側2bの形状や大きさに対応してバンド8が近接又は接触状態で頭部2毛髪側2bに沿って円弧状に湾曲するように回動体7に対してバンド8をスライド調整する。この際のバンド8のスライド位置を部位特定スライド位置として定め、図3(A)に示すように、スライドマーク24としてバンド8に印をつけ、この部位特定スライド位置を記録しておく。
【0027】
具体的には、バンド8における回動体7の上端と近接又は接触する箇所にスライドマーク24として印を付け、次回以降の計測又は観測では、上記第1マーク24が回動体7の上端に位置するようにバンド8をスライド移動させることにより、バンド8を部位特定スライド位置に変位させる。なお、バンド8に目盛りを設け、回動体7の上端が示す目盛りの値を覚えておくことにより、部位特定スライド位置を記録してもよい。続いて、ステップS3に進む。
【0028】
ステップS3の回動位置決定工程では、上述の対象部位Pに、バンド8の前記架渡し部分の何れかの箇所が近接又は接触するように、部位特定スライド位置にスライドされたバンド8を前後回動させ、この際のバンド8の前後回動位置を部位特定回動位置として定め、上述の指針部17の指示す目盛り部18の値を覚えておくことにより、部位特定回動位置を記録しておく。ちなみに、図示する例では、方形状の対象部位Pにおける一対の対向辺の一方側がバンド8の一方側の縁に沿うようにバンド8を前後回動させた位置が部位特定回動位置になる。なお、指針部17の示す箇所に、回動マーク(図示しない)として印をつけることにより、部位特定回動位置を記憶してもよい他、左右の装着部14のそれぞれに回動体7及び位置確認手段16が設けられているため、左右の回動体7それぞれに対して、部位特定回動位置を定めてもよい。続いて、ステップS4に進む。
【0029】
ステップS4の位置決定工程では、部位特定スライド位置にスライドされ且つ部位特定回動位置に回動されたバンド8の対象部位Pと近接又は接触する箇所に、位置マーク26として印をつけることにより、この印をつけた位置を部位特定位置として記録し、部位特定準備作業19を完了する。ちなみに、図示する例では、対象部位Pの両端に一対の位置マーク26をつける。なお、バンド8に目盛りを記載し、バンド8の対象部位Pと近接乃至接触する箇所の目盛りの値を覚えておくことにより、部位特定位置を記憶してもよい。
【0030】
以上、部位特定スライド位置、部位特定回動位置及び部位特定位置が分り且つこれを記録できるように上述のバンド8及び装着部14が構成され、これらの情報を用いて次に説明する部位特定作業22を行う。
【0031】
上記部位特定作業22では、ステップS11から作業を開始する。ステップS11の装着工程では、上述のステップS1と同様の作業を行い、ステップS12に進む。
【0032】
ステップS12のスライド調整工程では、バンド8を部位特定スライド位置にスライド移動させる。具体的には、スライドマーク24が回動体7の上端に位置するようにバンド8をスライドさせる。そして、ステップS13に進む。
【0033】
ステップS13の回動調整工程では、バンド8を部位特定回動位置に前後回動させる。具体的には、記録された目盛り部18の値を指針部17が指示すように、バンド8を前後回動させる。そして、ステップ14に進む。
【0034】
ステップS14の部位特定工程では、バンド8の部位特定位置によって、対象部位Pを特定し、部位特定作業22を完了させる。具体的には、バンド8の一対の位置マーク26に挟まれた箇所が対象部位Pになり、さらに詳しくは、バンド8の一方側縁における2つの位置マーク26間部分が方形状の対象部位Pの一辺側となるように対象部位Pの特定を行う。
【0035】
上記前処理作業の内容は、上述の特許文献1と略同様であるが、簡単に説明すると、対象部位Pの毛髪の発育状況を観察又は計測するために、対象部位P内の毛髪を所定長さにカットする。
【0036】
上記観測又は測定作業は、上述の特許文献1と略同様であるが、簡単に説明すると、対象部位Pをマイコロスコープ等によって撮影し、この撮影したデジタル画像を処理して、対象部位Pの毛髪の発育状態を観察又は計測する。
【0037】
以上のように構成される毛髪の計測又は観測方法によれば、対象部位Pを簡易且つ正確に特定でき、発毛剤の効果の有無の比較実験等の作業効率が向上し、発毛効果等を容易に確認できる。
【符号の説明】
【0038】
1 部位特定装置
2 頭部
2b 毛髪側
7 回動体
8 バンド
14 装着部
P 対象部位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
頭部(2)の左右の側部に装着部(14)をそれぞれ位置決め装着する装着工程と、該装着工程の後、頭部(2)の毛髪側(2b)に沿って円弧状に湾曲形成された状態で左右の装着部(14)の一方側から他方側に架渡されて左右の各装着部(14)側に前後回動可能に支持されるとともに、左右の装着部(14)の少なくとも一方側に前後回動可能に設けられた回動体(7)に形成方向にスライド可能に取付けられたバンド(8)を、予め定められた部位特定スライド位置にスライド移動させることにより、頭部(2)の形状にバンド(8)を対応させるスライド調整工程と、スライド調整工程の後、前記バンド(8)を予め定められた前後回動位置である部位特定回動位置に前後回動させることにより、該バンド(8)が計測又は観察の対象となる対象部位(P)の近傍を通過する状態とする回動調整工程と、該回動調整工程の後、バンド(8)上の予め定められた箇所である部位特定位置に基づいて上記対象部位(P)を特定する部位特定工程とを有する毛髪の計測又は観測の部位特定方法。
【請求項2】
任意に選択された頭部(2)毛髪側(2b)の箇所である上記対象部位(P)の近傍を通過するようにバンド(8)を前後回動させ、この際のバンド(8)の装着部(14)に対する前後回動位置を部位特定回動位置として定める請求項1の毛髪の計測又は観測の部位特定方法。
【請求項3】
任意に選択された頭部(2)毛髪側(2b)の箇所である上記対象部位(P)の近傍を通過するように前後回動させた状態のバンド(8)における上記対象部位(P)と近接又は接触する箇所を、部位特定位置として定める請求項1又は2の毛髪の計測又は観測の部位特定方法。
【請求項4】
頭部(2)の左右の側部に装着部(14)をそれぞれ位置決め装着した状態で、頭部(2)の形状に沿って円弧状に湾曲するようにバンド(8)を回動体(7)に対してスライド移動させ、該スライド移動させた位置を、上記部位特定スライド位置として定める請求項1,2又は3の毛髪の計測又は観測の部位特定方法。
【請求項5】
頭部(2)の左右の側部にそれぞれ位置決め装置される左右一対の装着部(14)と、頭部(2)の毛髪側(2b)に沿って円弧状に湾曲形成された状態で左右の装着部(14)の一方側から他方側に架渡されて左右の各装着部(14)側に前後回動可能に支持されるとともに、左右の装着部(14)の少なくとも一方側に前後回動可能に設けられた回動体(7)に形成方向にスライド可能に取付けられたバンド(8)とを備え、頭部(2)の形状にバンド(8)を対応させる予め定められたスライド位置である部位特定スライド位置と、バンド(8)が計測又は観察の対象となる対象部位(P)の近傍を通過する前後回動位置である予め定められた部位特定回動位置と、バンド(8)上の上記対象部位(P)を示す予め定められた箇所である部位特定位置とが分るように装着部(14)及びバンド(8)を構成した毛髪の計測又は観測の部位特定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−24836(P2011−24836A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174722(P2009−174722)
【出願日】平成21年7月27日(2009.7.27)
【出願人】(000002819)大正製薬株式会社 (437)
【Fターム(参考)】