説明

毛髪刈込み装置、及びかかる装置に対するカッター部材組立体

毛髪刈込み装置は、固定カッター部材(2;52;102;152;202;252;302;352)、少なくとも1つの可動カッター部材(7;57;407;457)、及び、可動カッター部材の運動を駆動させるよう可動カッター部材に対して結合されるドライブ(9,14,15;465)を有する。固定カッター部材は、外側表面(3;53;103)、内側表面(5)によって境界されるチャンバ(4)、及び、外側表面から内側表面まで延在する少なくとも1つの毛髪捕集開口(6;56;406)を有する。可動カッター部材は、少なくとも1つの切断端部(8)を有し、自由な固い嵌め合いを有してチャンバにおいて適合し、可動カッター部材の長手方向において方向付けられる連続的担体(15;465)を有する。切断端部は、担体から半径方向に突出するカッター(16)上に与えられる。かかる毛髪刈込み装置に対する一式のカッター部材も記載される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪を剃る又は整える毛髪刈込み装置に係る。本発明はまた、毛髪刈込み装置に対するカッター部材組立体に係る。
【背景技術】
【0002】
米国特許第2 178 669号明細書(特許文献1)から、毛髪刈込み装置は既知であり、該装置は、固定カッター部材、可動カッター部材、及び可動カッター部材に対して結合されるドライブを有する。固定カッター部材は、外側表面、外側表面に対して平行である内側表面によって境界されるチャンバ、外側表面から内側表面まで延在する毛髪捕集開口を有する。可動カッター部材は、少なくとも1つの切断端部を有し、自由な固い嵌め合い(a free, close fit)を有してチャンバにおいて適合する(fit in)。ドライブは、固定カッター部材に対する可動カッター部材の運動を駆動するよう可動カッター部材に対して結合される。この毛髪刈込み装置において、可動カッター部材は、自由な固い嵌め合いを得るよう外側でグラインドされているコイル状ワイヤ(coiled wire that has been ground)の形状である。該文献1によれば、自由な嵌め合い(free fit)は、大変固くあり得、要素間の摩擦を加える圧力は、きれいな切断を保証するよう必要とはされず、電力需要を大きく低減する。螺旋の可撓性は、チャンバにおける真直度の欠如の可能性に対処するよう説明される。
【0003】
しかしながら、螺旋カッター部材の不利点は、製造及び取扱いが比較的複雑であること、また、軸方向荷重が螺旋ボディを半径方向に変形させること、である。
【特許文献1】米国特許第2 178 669号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、可動カッター部材の製造がより容易であり、チャンバにおける可動カッター部材の固い嵌め合い(close fit)が信頼性高く保証される、毛髪刈込み装置を与える、ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、この目的は、請求項1に従った毛髪刈込み装置によって達成される。
【0006】
可動カッター部材が、可動カッター部材の少なくとも複数のカッターに沿って、長手方向において延在する担体を有するため、また、切断端部が担体から半径方向に突出するカッター上に与えられるため、カッター部材は、狭公差で容易に製造され得、半径方向に剛性であって、作動時における固い自由嵌め合いの持続が信頼性高く保証される。チャンバを境界する内側表面に向かってカッターが突出する長手方向に方向付けられた担体が、チャンバの断面より非常に小さい断面を有するため、可動カッター部材は、比較的容易にチャンバの非真直度に対して調整する(accommodates to non−straightness)。
【0007】
本発明はまた、本発明に従った毛髪刈込み装置の一部としての使用に対して特別に適応される、請求項14に従ったカッター部材組立体において実現され得る。本発明の特定の実施例は、従属請求項中に記載される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の更なる態様、効果、及び詳細は、いくつかは概略的図面において示される例を参照して詳細に記載される。
【0009】
図1乃至図3中、本発明に従った毛髪刈込み装置の一例は、図示される。この例に従った毛髪刈込み装置は、密接に剃るようシェーバーとして、また、毛を切断し、所望により例えばあごひげ、口ひげ、ほおひげ、又は眉毛等の境界線に沿って、あるいはビキニラインに沿って剃るようトリマーとして、使用され得る。図示される毛髪刈込み装置において、切断端部等の複数の部品は、多数存在する。明確にするよう、複数の例においては、図中全ての対応する部品が参照符号によって示されるわけではない。
【0010】
毛髪刈込み装置は、筐体1を有し、筐体1は、その端部の一方において固定カッター部材2を有する。固定カッター部材2は、剃られるべき皮膚に接触する外側表面3、及び外側表面3に対して平行である内側表面5によって境界されるホール(チャンバ)4を有する。ホールは、プロファイル形状(profiled−shaped)である。
【0011】
本例では、外側表面は剃られるべき皮膚を滑らかに剃るよう設計されるが、外側表面はまた、例えば毛髪クリッパーを使用する際、シェービング中に毛髪が所定の長さ又は少なくとも制御された長さにおいて切断されるよう、剃られるべき皮膚と接触するように設計及び位置付けされ得る。
【0012】
毛髪捕集開口6は、外側表面3から内側表面5まで延在し、固定カッター部材2の長手方向において一列に配置される。可動カッター部材7は、自由な固い嵌め合いを有してホール4において適合し、一列の切断端部8を有する。該列は、毛髪捕集開口6及び可動カッター部材7の列と同一の方向において向けられる。コンダクタ10,11を介してバッテリ13に対して接続される電気モータ9、傍心ディスク14、及び傍心ディスク14のノブが係合されるスロット12、を有するドライブは、固定カッター部材2に対して可動カッター部材7の運動を駆動するよう、可動カッター部材7に対して結合される。ホール4における可動カッター部材7の自由嵌め合いは、例えば可動カッター部材がスプリング力によって固定カッター部材に対して弾性的に押しつけられる際に発生する、プレストレスによって引き起こされる半径方向の圧力を避けるよう支援する。したがって、追加的な常用圧力及びホール4と可動カッター部材との間の締まり(tightness)によって加えられる関連付けられた摩擦も、避けられる。固い嵌め合いは、カッター部材2,7間で捕集される毛髪の信頼性の高い切断を保証する。
【0013】
可動カッター部材7は、可動カッター部材7の長手方向において向けられる連続的担体(continuous carrier)15を有する。切断端部8は、担体15から半径方向に突出するカッター16上に与えられる。カッター部材7は、狭公差に対して容易に製造され得、また、使用中に可動カッター部材7の上へとかかる動及び静荷重がカッター部材7の半径方向寸法において殆ど変化をもたらさないという意味で、半径方向に剛性である。例えば、切断中に毛髪上にかかる揺動運動、摩擦力、及び剪断力によってもたらされる荷重等である、全ての縦荷重は、長手方向に大変剛性である軸方向に延在する担体15の変形を殆どもたらさない。カッター16は各々、その上に直接かかる荷重を移動させなければならず、カッター16の他の部分によって又はその上へとかかる荷重の移動には関与せず、使用中にカッター16上へとかかる荷重は、半径方向においてカッター116の寸法に最小限の影響のみを与える。故に、作動時の固い自由嵌め合いの持続は、信頼性高く保証される。それにも関わらず、例えば製造公差によって、あるいはシェービング中に固定カッター部材2上へとかかる荷重によってもたらされ得るホール4の非真直度は、比較的小さな荷重のみがホール4によって可動カッター部材7へとかけられるようにし、したがって、可動カッター部材7とホール4の内側表面5との間には比較的少ない摩擦がかけられる。これは、ホール4を境界する内側表面5にカッター16が向かって突出する長手方向に向けられる担体15が、ホール4の断面より非常に小さい断面を有するため、また長手方向における平面において比較的容易に屈曲するためである。
【0014】
本例によれば、可動カッター部材7は、凹部17を有するロッド部分を有し、担体15は、カッター部材7の長手方向において連続的であるロッドの一部分によって形成される。ロッド部分は、望ましくは本例にある通り小さな屈曲剛性による大きな軸方向剛性に対して固形であるが、中空であってもよい。切断端部8は、ロッドにおける凹部17の端部によって担体15を有して一体的に形成される。故に、可動カッター部材7は、例えばロッドにおける凹部の研削及び円筒研削によって、単純に且つ狭公差を有して製造され得る。更に、一体的構成は、担体15とカッター16との間の接続の不良による損傷のリスクを低減する。
【0015】
本例中、担体15は、固定カッター部材2の全長又は略全長にわたって長手方向において連続的であるが、2つ又はそれより多い可動カッター部材を与えることも可能であり、該可動カッター部材の各々は、それ自体の担体のカッターに沿って連続的である。複数の可動カッター部材は、別個に可動であり、また、別個に駆動され得る。
【0016】
図13中に示される通り、複数の可動カッター部材457のうち全て又は複数は、カッター部材のうち1つのみ又は複数を駆動することによって単純に駆動可能である1つ又はそれより多いカッター部材連鎖(chains)を形成するよう、1つ又はそれより多い近接する可動カッター部材457の担体又は担体465に対して繋げられる担体465を有し得、他のカッター部材は、繋げられるところの駆動されるカッター部材によって同調される。本例によれば、担体465は、互いに対して連続する繋げられた担体の僅かなピボット運動を可能にする結合部材471,472を連結させることによって繋げられる。組立て中、相互に係合される結合部材471,472は、係合するよう摺動される。チャンバにおいて配置され次第、結合部材471,472を解放し得る横方向における相互運動は、可動カッター部材457が固い自由嵌め合いを有して適合するところのチャンバの内側表面によって妨げられる。
【0017】
2つ又はそれより多い担体457が固定カッター452の同一のチャンバにおいて長手方向に連続して配置されるため、個別の担体465は、比較的に短くあり得る。それによって、公差範囲内の偏差等であるチャンバの公称形状(nominal shape)からの偏差に対するカッター部材457の調節(accomodation)が促進される。
【0018】
可動カッター部材7は、望ましくは10mmより小さな最大断面寸法を有し、より望ましくは5mmより小さな最大断面寸法、あるいは3mm又はそれより小さな最大断面寸法を有する。可動カッター部材7及びホール4が小さな直径を有することを前提にすることによって、可動カッター部材7とホールの内側表面5との間のクリアランスの狭公差は、より容易に保証され得る。例えば、クリアランスが10乃至40μmであることを保証するよう、公称直径が3mmである可動カッター部材7及びホール4に対して、可動カッター部材7は、例えばISO公差H8に対して作動され得、ホールは、例えばISO公差f7に対して作動され得る。公称直径が6mmである可動カッター部材7及びホール4に対するクリアランスにおいて同一の公差範囲を達成するよう、可動カッター部材7は夫々、例えば、ISO公差H7、及びf6に対して作動されなければならない(同一のクラスが公称寸法からのオフセットに対して使用される場合)。これは、1つ公差クラスがより高く、より正確な製造を求め、従って追加的なコストを伴うものである。
【0019】
更には、可動カッター部材7及びホール4の断面積を有して、可動カッター部材7及びホール4の屈曲剛性は高まり、カッター部材7及び/又はホール4が真っ直ぐではない場合に増大される摩擦を引き起こす。可動カッター部材7及びホール4の小さな断面寸法の他の利点は、連続する毛髪捕集開口6間の固定カッター部材の壁部が大変スレンダーであり得る、ことであり、開口毛捕集範囲は、全シェービング表面に対して大変大きくあり得、シェービング表面3とホール4中の内側表面5との間の壁の厚さは、大変薄く、密接な剃りを達成するよう有利である。
【0020】
全ての種類の毛髪の信頼性高い切断に対して、可動カッター部材7は、望ましくは、50μmより小さく、より望ましくは最大で約30又は40μmであるクリアランスを有してホール4に適合する。
【0021】
容易な製造に対して、更に有利であるのは、ホール4が円形の断面を有する場合であり、これは、ホール4及び可動カッター部材7を、狭公差を有して、対応する寸法及び形状に対してそこに適合させるよう、促進する。しかしながら、円形の断面を有するホールの外形の代わりに、外形はまた、例えば楕円形、四角形、又は三角形等である他の形状を有し得、カッター部材はそれに従って形成される。
【0022】
図4中、本発明に従った毛髪刈込み装置の他の例の可動カッター部材57及び固定カッター部材52の一部は、図示される。固定カッター部材52は、シェービング表面53から半径方向に突出する一列の耳部68を備えられる。シェービング表面53から耳部68までの移行部69は、シェービング表面53の外側上の曲率中心を有して湾曲される。故に、特に毛髪捕集耳部68は、耳部68がシェービング表面に先立つ皮膚にわたって通される(passed over)際に、皮膚を伸ばすよう特に効果的であり、これは、皮膚が耳部68とシェービング表面53との間の範囲において自由に張力をかけられるため、である。該範囲において、固定カッター部材は、皮膚と接触せず、従って耳部68の運動の方向において皮膚上へと摩擦力をかけない。少なくともある程度、この効果はまた、シェービング表面から耳部までの移行部が直線状である場合に達成され得る。直線移行は、望ましくは、均等に分配される接触圧力を得るよう平らであるが、他の形状が与えられてもよい。
【0023】
本例によれば、円周の観点において(in circumferential sense)、耳部68は、毛髪捕集開口56によって占められる角度範囲内において、望ましくは毛髪捕集開口6に対して円周の観点において中心から約15−19°外れて、少なくとも部分的に配置される。これによって耳部68は、第一に、耳部68を有して皮膚にわたって毛髪刈込み装置が通され、皮膚と接触するシェービング表面53の一部を誘導する場合に、皮膚伸張具として使用され得、また第二に、耳部68を有して皮膚にわたって毛髪刈込み装置が通され、皮膚に対して略垂直に皮膚を示す場合に、皮膚から更に間隔をあけてカッター部材57を維持するスペーサとして使用され得る。
【0024】
図5中、本発明に従った毛髪刈込み装置の更に他の例の固定カッター部材102の一部が示される。この固定切断部材102において、2列の耳部118は、シェービング表面103の中心部分の対向する側部上でシェービング表面103から半径方向に突出する。シェービング表面103から耳部118までの移行部119はまた、シェービング表面103の外側上で曲率中心を有して湾曲される。2列の耳部によって皮膚の伸張効果は、2つの対向する一般的方向において皮膚にわたる固定カッター部材102の通過中に達成され得る。
【0025】
毛髪刈込み装置の想定される使用に依存して、毛髪捕集開口156は、多くの形式及びパターンにおいて与えられ得、図6中に示される固定カッター152の部分の他の例において毛髪捕集開口156a−156gとして図示される通りである。
【0026】
図7−10によって示される通り、本発明に従った毛髪刈込み装置はまた、一式より多い固定及び可動カッター部材を具備され得る。図7中に示される例においては、複数の固定カッター部材202は、湾曲された平面を定義付ける配置において並んで配置される。かかる配置は、窪んだ皮膚範囲220を効果的にシェービングするよう有利である。図8中に示される例では、4つの固定カッター252は、交差線に沿って2×2の直列に配置される。かかる配置は、毛髪刈込み装置を回転する必要無く、多種の方向において皮膚部分にわたって動かすことによって素早く皮膚部分をシェービングすることを可能にする。同様の有利点は、図9中に示される他の実施例を有して達成される。該実施例において、固定カッター部材302は、この例によれば正三角形の側部を形成する線に沿って、異なる方向において方向付けられる。図10中、固定カッター部材352,352’の配置が示され、そのうち外側部材のみが、毛髪捕集及び皮膚伸張耳部368を備えられる。かかる配置において、固定カッター部材の数は、耳部の列の数より多いため、より長い毛髪を捕集し且つ皮膚を伸張するよう適応されるカッター部材とは別に、密接なシェービング専用のカッター部材もまた、与えられる。
【0027】
図11及び12によって示される通り、本発明に従った毛髪刈込み装置はまた、複数のカッター416を覆うカッター部材402.407の長手方向において長さを有する毛髪捕集開口406を有し得る。かかる毛髪捕集開口の設計は、長い毛髪423aを、皮膚424から測られるより短い残りの長さを有する毛髪423b(複数の毛髪のみが参照符号によって示される)まで効果的に整えるよう特に適切であり、カッター部材間に捕集される毛髪の過剰な量により毛髪刈込み装置が詰まる危険性を殆ど有さない。使用時には、毛髪刈込み装置は、矢印425によって示される方向において動かされ、皮膚424に近接する、又は接触するよう導く耳部403を有して皮膚424と接触する。
【0028】
図12中に示される通り、開口が複数のカッター416を覆う範囲において、毛髪を切断する剪断作用は、可動カッター部材407の円周の一部にわたって欠如する。これは、より長い毛423aの少なくとも大半が可動カッター部材407の円周の一部に容易に達することを可能にする。該一部では、固定カッター部材402と可動カッター部材407との間の剪断作用が、毛髪を切断し、長い毛髪423aの大半が1度のみ切断されるようにし、素早い調髪中に可動カッター部材407が直面する抵抗を低減する。長い毛髪が入ることを更に容易にするよう、カッター416の円周は、開口406を有する連続的な開放範囲を形成する凹部426を有する。
【0029】
切断端部間に長い毛髪が入ることを妨げるカッター部材の部分の長さを減少させるよう、毛髪捕集開口の数は、望ましくは少ない。本例によれば、単一の毛髪捕集開口40は、6外側表面403から内側表面405まで延在する。
【0030】
切断端部間に長い毛髪が入ることを妨げるカッター部材の部分の長さを更に減少させるよう、固定カッター部材402の毛髪捕集開口406、又は固定カッター部材407の少なくとも一方の毛髪捕集開口406は、望ましくは、固定カッター部材402の全長を実質的に覆う(望ましくは、全長の少なくとも約80%、より望ましくは少なくとも約90%)。
【0031】
毛髪423aを整える特に効果的な設計は、本例にある通り、固定カッター部材402の毛髪捕集開口406が、可動カッター部材402の長手方向において延在するスリットの形状であり、スリットから円周方向に突出する複数のベイ部(bays)427を有する場合に得られ、固定カッター部材402の切断端部は、ベイ427に沿って延在する。
【0032】
前述から、請求項中に記載される本発明の枠内において、上述された例以外の他の多くの変形も考えられ得る、ことは当業者にとって明らかである。例えば、毛髪捕集開口は、並べて配置される複数の固定カッター部材によって定義付けられる平面に対して垂直である方向において開放される必要はなく、長い毛髪を効果的に捕集するようかかる平面に対してある程度平行である方向において開放してもよい。固定カッター部材におけるホールは、直線である必要がなく、ホールにおける可動カッター部材も夫々湾曲されるか、及び/又は十分に可撓性である場合に湾曲されてもよい。また、固定カッター部材における可動カッター部材の運動は、長手方向において往復する必要がなく、例えば可動カッター部材が適合されるホールの中心線の周囲の回転運動であってもよいか、あるいは該回転運動を有しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明に従った毛髪刈込み装置の一例の部分的切断図である。
【図2】固定及び可動カッター部材の一部のカッター部材の長手方向における平面に沿った拡大断面図である。
【図3】図2中の線II−IIに沿った拡大断面図である。
【図4】本発明に従った毛髪刈込み装置の他の例の固定及び可動カッター部材の一部の拡大斜視図である。
【図5】本発明に従った毛髪刈込み装置の更に他の例の固定及び可動カッター部材の一部の拡大斜視図である。
【図6】本発明に従った毛髪刈込み装置の固定カッター部材の複数の他の詳細の拡大上部平面図である。
【図7】本発明に従ったシェーバーのカッター組立体の構造の拡大側面図である。
【図8】本発明に従ったシェーバーのカッター組立体の構造の更なる例の平面図である。
【図9】本発明に従ったシェーバーのカッター組立体の構造の更なる例の平面図である。
【図10】本発明に従ったシェーバーのカッター組立体の構造の他の例の拡大斜視図である。
【図11】本発明に従ったシェーバーのカッター組立体の構造の他の例の拡大斜視図である。
【図12】作動時の図11中に示されるカッターの断面図である。
【図13】本発明に従った装置の更に他の例の固定及び可動カッター部材の一部のカッター部材の長手方向における平面に沿った拡大断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
毛髪刈込み装置であって:
・ 固定カッター部材と;
・ 少なくとも1つの可動カッター部材と;
・ ドライブと、
を有し、
前記固定カッター部材は、外側表面と、内側表面によって境界されるチャンバと、前記外側表面から前記内側表面まで延在する少なくとも1つの毛髪捕集開口と、を有し、
前記少なくとも1つの可動カッター部材は、少なくとも1つの切断端部を有し、前記可動カッター部材は、自由な固い嵌め合いを有して前記チャンバにおいて適合し、
前記ドライブは、前記固定カッター部材に対する前記可動カッター部材の運動を駆動させるよう、前記可動カッター部材に対して結合され、
前記少なくとも1つの可動カッター部材は、前記可動カッター部材の長手方向において方向付けられる担体を有し、前記切断端部は、前記担体から半径方向に突出するカッター上に与えられる、
毛髪刈込み装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つの可動カッター部材は、凹部を有するロッド部分を有し、前記切断端部は、前記凹部の端部によって前記担体を有して一体に形成される、
請求項1記載の毛髪刈込み装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの可動カッター部材は、10mmより小さい最大断面寸法を有する、
請求項1又は2記載の毛髪刈込み装置。
【請求項4】
前記チャンバは、円形の断面を有する、
請求項1乃至3のうちいずれか一項記載の毛髪刈込み装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つの可動カッター部材は、50μmより小さいクリアランスを有して前記チャンバにおいて適合する、
請求項1乃至4のうちいずれか一項記載の毛髪刈込み装置。
【請求項6】
前記固定カッター部材は、前記外側表面から半径方向に突出する少なくとも1列の耳部を有し、前記外側表面から前記耳部までの移行部は、直線であるか、あるいは前記外側表面の外側上の曲率中心を有して湾曲される、
請求項1又は5のうちいずれか一項記載の毛髪刈込み装置。
【請求項7】
少なくとも2つの固定カッター部材と、可動カッター部材と、を有し、可動カッター部材は各々、前記固定カッター部材のうちの1つに各々が適合され、互いに対して近接して配置され、少なくとも1列の耳部は、前記可動カッター部材の1つに沿って延在する前記外側表面から半径方向に突出し、少なくとも1つの可動カッター部材が各々において適合する固定カッター部材の数は、耳部の列の数より大きい、
請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の毛髪刈込み装置。
【請求項8】
少なくとも1つの固定カッター部材を有し、耳部の列は、前記外側表面から半径方向に突出し、且つ前記固定カッター部材に沿って延在し、前記列の前記耳部は、前記少なくとも1つの毛髪捕集開口によって占められる円周という観点における角度範囲内において少なくとも部分的に位置決めされる、
請求項1乃至7のうちいずれか一項記載の毛髪刈込み装置。
【請求項9】
前記チャンバは、前記チャンバの長手方向において連続的に配置される前記可動カッター部材のうち少なくとも2つを有する、
請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の毛髪刈込み装置。
【請求項10】
前記可動カッター部材のうち前記少なくとも2つの前記担体は、前記少なくとも2つの可動カッター部材のうち一方の運動を、前記少なくとも2つの可動カッター部材の他方に移すよう、繋げられる、
請求項9記載の毛髪刈込み装置。
【請求項11】
前記少なくとも1つの毛髪捕集開口は、複数の前記カッターを覆う前記カッター部材の長手方向において長さを有する、
請求項1乃至10のうちいずれか一項記載の毛髪刈込み装置。
【請求項12】
前記固定カッター部材又は前記少なくとも1つの固定カッター部材の前記少なくとも1つの毛髪捕集開口は、前記固定カッター部材の前記長さの少なくとも80%を覆う、
請求項11記載の毛髪刈込み装置。
【請求項13】
前記固定カッター部材又は前記少なくとも1つの固定カッター部材の前記少なくとも1つの毛髪捕集開口は、前記可動カッター部材の前記長手方向において延在するスリットの形状であり、前記スリットから円周方向に突出する複数のベイ部を有し、前記固定カッター部材又は前記少なくとも1つの固定カッター部材の前記切断端部は、前記ベイ部に沿って延在する、
請求項11又は12記載の毛髪刈込み装置。
【請求項14】
毛髪刈込み装置に対するカッター部材組立体であって:
・ 固定カッター部材と、
・ 少なくとも1つの可動カッター部材と、
を有し、
前記固定カッター部材は、外側表面と、内側表面によって境界されるチャンバと、前記外側表面から前記内側表面まで延在する少なくとも1つの毛髪捕集開口と、を有し、
前記少なくとも1つの可動カッター部材は、少なくとも1つの切断端部を有し、前記少なくとも1つの可動カッター部材は、自由な固い嵌め合いを有して前記チャンバにおいて適合し、
前記少なくとも1つの可動カッター部材は、前記可動カッター部材の長手方向において方向付けられる担体を有し、前記切断端部は、前記担体から半径方向に突出するカッター上に与えられる、
毛髪刈込み装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2008−526287(P2008−526287A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548934(P2007−548934)
【出願日】平成17年12月19日(2005.12.19)
【国際出願番号】PCT/IB2005/054317
【国際公開番号】WO2006/072851
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】