説明

気体供給装置

【課題】オゾン発生装置から洗顔容器にオゾンだけでなく炭酸ガスも供給可能にする。
【解決手段】オゾン供給装置1のケース2の内部にはオゾン発生器6、ポンプ7、逆止弁8、10などが内蔵され、アウトプットノズルには洗顔容器12が、インプットノズルには炭酸ガスボンベ14が接続される。オゾン供給装置1を稼働させると、ポンプ7からオゾン発生器6に送り込まれた空気の酸素がオゾンに変化させられ、オゾンを含んだ空気がアウトプットノズルから洗顔容器12に供給される。オゾンを用いた洗顔後にオゾン供給装置1を停止させ、炭酸ガスボンベ14からの炭酸ガスをインプットノズルに供給すれば、その炭酸ガスが洗顔容器12に供給される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オゾンを発生させて供給する気体供給装置の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
オゾンを例えば洗顔容器などに供給するためのオゾン発生装置があり、一例として特開2005−46569号公報に開示のものがある。
【特許文献1】特開2005−46569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のオゾン発生装置から洗顔容器に供給されるのはオゾン(オゾンを含んだ空気)だけであったので、オゾンによる効果しか期待できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の気体供給装置は、ケース内にオゾン発生器を内蔵し、該オゾン発生器によって発生させたオゾンを吐出するための吐出口を前記ケースに設けた気体供給装置において、
オゾンとは別種の気体を導入するために前記ケースに設けられた導入口と、該導入口と前記吐出口とを連通させる管路とを備えたので、
導入口からオゾンとは別種の気体を導入し、それを吐出口から外部、例えば洗顔容器につながれたチューブに吐出することができる。
【0005】
従って、オゾンとは別種の気体を洗顔容器などに供給できるから、オゾンによる効果とは別の効果も期待できる。
オゾンとは別種の気体としては、請求項2記載の炭酸ガスが例示されるが、これに限るものではない。
【0006】
炭酸ガスの場合、血管拡張作用、抗炎症作用、血液流動性改善作用、酸素解離曲線の右方シフト(Bohr効果)等が知られており、洗顔容器などに炭酸ガスを供給すれば、バブリングによって水に溶け込んだ炭酸ガスによってこれらの効果を期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例]
図1に示すように、本実施例のオゾン供給装置1(気体供給装置に該当)は合成樹脂製のケース2を備えている。ケース2には、スイッチやダイヤルなど(図示は省略)が設けられた操作パネル3、アウトプットノズル4、インプットノズル5等が備わっている。
【0008】
図2に示すように、ケース2の内部にはオゾン発生器6が内蔵されている。オゾン発生器6にはポンプ7が付属しており、ポンプ7にて空気をオゾン発生器6に送り込むことができる。オゾン発生器6の吐出側は逆止弁8を介してアウトプットノズル4に連通している。また、逆止弁8とアウトプットノズル4とをむすぶ配管9aには、逆止弁10を介してインプットノズル5からの配管9bが接続されている。
【0009】
アウトプットノズル4及びインプットノズル5はパイプフィッティングであり、適合するサイズのチューブをワンタッチで着脱できる。アウトプットノズル4には、そうしたチューブ11によって洗顔容器12などが接続され、インプットノズル5には、同様にチューブ13によって炭酸ガスボンベ14が接続される。
【0010】
なお、炭酸ガスボンベ14には開閉弁付きのレギュレータ(図示略)が装着されており、レギュレータを操作することで炭酸ガスを送出させ、また停止させることができる。
このオゾン供給装置1では、操作パネル3のメインスイッチがオンにされると、オゾン発生器6及びポンプ7が稼働する。すると、ポンプ7がオゾン発生器6に空気を送り込み、オゾン発生器6が送り込まれた空気中の酸素の一部をオゾンに変化させる。そのオゾンを含んだ空気は、オゾン発生器6から逆止弁8を通り、アウトプットノズル4から送出される。これが洗顔容器12に供給され、洗顔液中にオゾンが吐出されて溶け込む。その洗顔液にて洗顔すればオゾンによる効果がある。
【0011】
そして、オゾンを用いた洗顔後に、メインスイッチをオフにして(オゾン発生器6及びポンプ7を停止)、炭酸ガスボンベ14からの炭酸ガスをインプットノズル5に供給すれば、その炭酸ガスが配管9b、逆止弁10、配管9a、アウトプットノズル4、チューブ11の経路で洗顔容器12に供給される。すると、今度は洗顔液中に炭酸ガスが吐出されるので、この洗顔液に顔や手などを浸せば上述した炭酸ガスによる各種の効果を期待できる。
【0012】
またメインスイッチをオンのまま(オゾン発生器6及びポンプ7を停止せずに)、炭酸ガスボンベ14からの炭酸ガスをインプットノズル5に供給することもできる。この場合も、上記と同様に炭酸ガスによる各種の効果を期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施例のオゾン供給装置の斜視図。
【図2】実施例のオゾン供給装置のプロセス説明図。
【符号の説明】
【0014】
1・・・オゾン供給装置、
2・・・ケース、
4・・・アウトプットノズル、
5・・・インプットノズル、
6・・・オゾン発生器、
7・・・ポンプ、
8、10・・・逆止弁、
9a、9b・・・配管、
12・・・洗顔容器、
14・・・炭酸ガスボンベ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース内にオゾン発生器を内蔵し、該オゾン発生器によって発生させたオゾンを吐出するための吐出口を前記ケースに設けた気体供給装置において、
オゾンとは別種の気体を導入するために前記ケースに設けられた導入口と、
該導入口と前記吐出口とを連通させる管路と
を備えたことを特徴とする気体供給装置。
【請求項2】
前記オゾンとは別種の気体は炭酸ガスであることを特徴とする請求項1記載の気体供給装置。

【図1】
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【図2】
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