説明

気泡発生剤を用いた花の養分送達機構

透過性又は半透過性容器で供給した場合に、迅速で、完全で、かつ均一な混合をもたらす新規な切り花用組成物。別個の混合は不要であり、得られる溶液はpH勾配がない。この結果は、組成物中に気体の泡立ちを生じさせる1種以上の化合物を含ませることによって達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、花の鮮度保持用製剤、及び透過性容器中にそのような製剤を含んだキットに関する。
【背景技術】
【0002】
切り花の新鮮な外観を最大にするためには、単に水を供給するだけでは十分ではなく、ある種の切り花用養分組成物を花に供給するべきであることが知られている。かつては、標準的手順は、粉末の切り花用養分組成物の所定量を水と混合して溶液を作り、その溶液を切り花とともに容器に入れていた。しかし、この手順は、溶液中に切り花用養分の正確な濃度を有する溶液をもたらすために、正確な量の切り花用養分を正確な量の水と適切に混合することを使用者に要求する。
【0003】
この問題は、透過性容器中に秤量した量を分配した切り花用養分組成物、あるいは「T-バッグ」の導入で改善されている。この処方形態は、透過性又は半透過性材料、例えばフィルター紙ティーバッグ中に包装した、予め計量した量の切り花用養分組成物を提供する。この組み立て体は、切り花を保持する容器の水中に置くことができ、その後、水がフィルター紙を通ってバッグに入り、組成物を溶解し、次にその組成物を溶解した形態でバッグの外へ運び出すことができる。したがって、適切な量の切り花用組成物を計量し且つ混合することで分配されうる。
【0004】
しかし、残念なことに、透過性容器中のそのような組成物は、その成分がその容器からゆっくりと不均一な形で拡散する傾向があり、したがって、不十分にしか混合されていない溶液を作り出すという不利がある。この欠点は、溶液のpHに関して特に深刻である。良好に混合された場合には、溶液は3〜4.5の均一なpHを示すべきであり、この値は新鮮な花卉の健康を保つための最適値である。しかし、おそらく貧弱な混合によって、pH勾配が生じることが認められ、溶液の最上部はpH5.5〜6.5を示すのに対し、切断した茎が養分と水を吸収する底部はpH2〜2.4を示す。そのような継続的な低pH値は花卉に有害であり、植物毒性的な且つ不快な脱水した外観をもたらす。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、水と接触した場合に気体を発生する1種以上の化合物を含む、切り花用養分組成物を提供することである。
【0006】
さらに本発明の目的は、100gの組成物が0.5g〜10gの気泡発生剤と2.5g〜60gの酸とを含む、切り花用養分組成物を提供することである。
【0007】
100gの組成物が0.5g〜10gの気泡発生剤と、2.5g〜60gの酸と、透過性又は半透過性容器とを含む、切り花用養分組成物を含んだ、切り花の鮮度を保つためのキットもまた提供する。
【0008】
切り花のために、100gの組成物が0.5g〜10gの気泡発生剤と、2.5g〜60gの酸と、水とを含む、花の鮮度を保つための溶液を提供する。
【0009】
切り花と水溶液とを含み、前記水溶液が所定の組成物を含み、その組成物100gが、0.5g〜10gの気泡発生剤と、2.5g〜60gの酸とを含む、空気を脱臭するための道具を提供する。
【0010】
本発明の別の目的は、花の鮮度を保つ方法を提供することであり、本方法は、0.05g/L〜0.8g/Lの気泡発生剤と0.2g/L〜3g/Lの酸とを含む水溶液と切り花を接触させることを含む。
【0011】
本発明はまた、切り花を水溶液と接触させることによって鮮度が保たれた切り花を提供し、前記水溶液は0.05g/L〜0.8g/Lの気泡発生剤と、0.2g/L〜3g/Lの酸とを含んでいる。
【0012】
さらに、1つ以上のアゾ基を含む化合物、1つ以上のジアゾ基を含む化合物、及びクラスレートからなる群から選択される1種以上の化合物を含む、切り花用組成物を提供する。
【0013】
本発明の別の目的は、切り花用の改善された養分組成物を提供することであり、この組成物は気体状分解生成物を生じる成分を含むことを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明は、切り花用養分組成物と、透過性又は半透過性容器とを含む改善されたキットを提供し、この組成物は気体状分解生成物を生じる成分を含むことを特徴とする。
【0015】
本発明のこれら及びその他の目的、並びに現存し且つ従来技術である方法及び組成物に対する利点は、以下の詳細な説明を考慮して明らかとなるであろうし、以下の記載及び特許請求の範囲にしたがって達成される。
【0016】
〔好ましい態様の詳細な説明〕
本発明は、新規は切り花用養分組成物を提供し、本組成物は、透過性又は半透過性容器中で供給した場合に、迅速で、完全で、且つ均一な混合をもたらす。いかなる個別の混合も必要とせず、得られた溶液はpH勾配がない。この結果は、組成物中に気体発生を起こす1種以上の化合物を含ませることによって達成される。そのような組成物の優れた特性についての一つの可能な説明は、気体発生剤からのガス発生が、バッグから水中への混合物の成分の溶解を加速し、比較的わずかな時間で完全に混合された溶液を生じるということである。
【0017】
本発明のある態様では、組成物の気泡発生は、水との接触時に気体発生を生じさせる成分を混合物中に包含することによって得られる。例えば、プロトン化した場合に、CO2ガスを生じる炭酸塩又は炭酸水素塩を用いることができる。炭酸塩の例には、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、(NH4)2CO3、MgCO3、CaCO3が含まれ、炭酸水素塩の例には、LiHCO3、NaHCO3、KHCO3、及びNH4HCO3が含まれる。溶解及び/又は加熱した場合に気体状分解生成物を生じるその他の化合物、例えば、アゾ又はジアゾ基を含む化合物、クラスレート、ペルオキシド(例えば、Li2O2、Na2O2、K2O2、MgO2)及びペルオキシド生成化合物、(例えば、ボラックス(borax)、及びNaBO3)もまた、用いることができる。
【0018】
本発明の好ましい態様においては、CaCO3は気体発生を生じる化合物である。CaCO3の量は、組成物の総重量の好ましくは0.5%〜10%、より好ましくは組成物の総重量の2%〜5%、最も好ましくは組成物の総重量の2.8%〜4%である。
【0019】
本組成物の気泡発生は、炭酸塩及び炭酸水素塩のプロトン化とそれらのCO2への分解をを高めるための少なくとも1種の酸の包含によって増加しうる。好ましい態様においては、前記酸は無機酸又は有機酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、マロン酸、酒石酸、アスコルビン酸、及びクエン酸、である。より好ましい態様では、前記酸は、アスコルビン酸、クエン酸、又はそれらの混合物である。なおさらに好ましい態様では、前記酸はクエン酸である。
【0020】
本組成物は、さらに、植物養分製剤中に慣例的に存在する炭水化物化合物を含有する。炭水化物の例には、デキストロース、レブロース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、スクロース、ラクトース、及びマルトースが含まれる。好ましい態様では、炭水化物はデキストロースである。炭水化物の量は、100gの組成物当たり好ましくは20g〜95g、100gの組成物当たりさらに好ましくは60g〜80g、100gの組成物当たり最も好ましくは65g〜75gである。
【0021】
その他の植物用養分が組成物中に存在してもよく、例えば、硫酸塩である。好ましい硫酸塩には、KAlSO4及びMgSO4が含まれる。様々な添加剤もまた含有されてよく、そのような添加剤には、殺菌剤、殺生物剤、及び成長因子が包含されうる。成長因子の例には、オーキシン類、シトキニン類、及びジベレリン類が包含される。水のpH又は硬度を調整するためのコンディショニング剤もまた、本組成物の一部であってよい。
【0022】
図4は、本発明にしたがい、うつわ18中に保持された新規溶液16中に入れられた切り花14を示す。そのような切り花14と切り花が入った本組成物とは、空気の脱臭用の道具を構成する。
【0023】
図5に示すように、切り花の鮮度を保つためのキット20は、上述した組成物22と容器24とを含む。本組成物は、例えば、粉末形態又は固体錠剤として提供されうる。本製剤をデリバリーするための容器24は、任意の水透過性材料、例えば、ティーバッグを製造するために用いられるものなどのフィルター紙、せん孔された、プラスチック又は布、金属化された材料、で作られていてよい。本発明の好ましい態様では、容器24は半透過性材料のものであり、半透過性という用語は、100μm〜400μmの最大径以下の粒子に対する透過性を意味するものとして理解される。製造の容易さの点から、本発明の容器24においては、容器が矩形(長方形)である場合に有利である。好ましい態様では、容器は2〜8cmの幅で2〜12cmの長さの矩形バッグである。
【0024】
さらに、容器24がその外側に画像26、特に印刷技術を用いて得られる画像26を備える場合に有利である。フィルター紙は、印刷技術、例えば、フレキソ印刷法、を用いて画像がそれに適用されるために特に好適である。画像26はこの場合、フィルター紙が容器24に成形される前にフィルター紙に適用されてもよい。このようにして、容器24に宣伝メッセージを付与することができる。しかし、特に、このようにして容器24に、その中に含まれる組成物の表示を付与することが有利である。そのような表示は、例えば、商標、さらに、成分又は活性成分の一覧であってもよい。このようにして容器24に警告を付すこともできる。包装を容易にするために、容器24は、図6に図示したように、1つ以上の束28を形成するように一緒に結合されてもよい。
【0025】
図7に示したように、本発明はまた、本発明の容器24を1つ以上含む防水性又は少なくとも防湿性の外側包装30を含む包装アセンブリ(包装組み立て品)をも提供する。このタイプの包装組み立て品は、容器24が良好な状態で使用者のところに届くこと、さらには使用者によって所定の期間、良好な状態で貯蔵することができることを確実にするために使用できる。外側包装30は、この場合には、防水性又は少なくとも防湿性の再密封可能な外側包装である。例えば、蓋を有するプラスチック箱又はプラスチックバケツであって、箱又はバケツの上部のへり上で、好ましくは、留め具、ラビリンスシールによって密封することができるものが考えられる。
【0026】
[実施例]
(A)CaCO3を有する組成物のpHプロファイル
この例では、下記の本発明の例示組成物(1)を用いて得られるpH分布を、(2)気泡発生剤を含まないEZ DOSE(登録商標)及び(3)CHRYSAL(登録商標)の2つの市販製剤によって得られるpH分布に対して比較する。以下の製剤を切り花に適用した。
【0027】
【表1】

【0028】
処理(1)と(2)のための小包は、10gの各製剤をフィルター紙バッグ中に充填して調製した。1つの小包を2Lの標準水中に落とし入れた。処理(3)については、1個のCHRYSAL T-BAG(登録商標)の小包を1.5Lの標準水中に落とし入れた(推奨速度)。混合は行わなかった。溶液の一部(約30ml)を、様々な時刻に溶液の最上部と底部からピペットでとり、pHを測定した。ピペットで採取するときに溶液を混ぜないように注意を払った。
【0029】
組成物(1)を含むバッグは10秒以内に上に浮いたが、組成物(2)及び(3)を含むバッグは少なくとも30分間底に留まった。図1は、組成物(1)を含むバッグを水に添加した後30分から24時間の、溶液の最上部と底のpHを示している。図2は、組成物(2)を含むバッグを水に添加した後30分から24時間の溶液の最上部と底のpHを示している。図3は、組成物(3)を含むバッグを水に添加した後30分から24時間の溶液の最上部と底のpHを示している。
【0030】
完全混合後の溶液のpHは、処理(1)、(2)、及び(3)についてそれぞれ3.413、3.324、及び3.297であった。このpHデータは、CaCO3の存在が混合を著しく改善し、30分以内に溶液全体を通して正しいpHを保つことを示している。CaCO3なしでは、pHは24時間後でさえ、溶液全体を通しての平衡に達しない。
【0031】
(B)本発明の組成物による花の処理
CaCO3を含む組成物を、従来の製剤と、切り花用養分としてのそれらの有効性を比較した。全ての組成物を、ダッチローズ「アブラカダブラ」とパープル・リシアンサスで試験した。ダッチローズ切り花をBlumex(マイアミ、フロリダ)から入手した。パープル・リシアンサス切り花はQueens(マイアミ、フロリダ)から入手した。
【0032】
ローズの頭部はボトリチス病を防止するためにCURALAN(登録商標)(10mL/3.785L)殺菌剤に浸漬した。全ての茎は、MICROBLOC(登録商標)(60mL/18.93L)消毒剤を含む清浄な水中で再度切った。処理後、試験計画に従って、茎を1Lのうつわ(以下、便宜上花瓶という)のそれぞれの花用養分溶液中にランダムに入れた。各溶液のpHを測定した。全体にわたる花の寿命を基にした花瓶での寿命(花瓶寿命という)を目視観察で評価した。花瓶が濁るまでの日数を監視した。データは一元ANOVA TM(登録商標)を用いて解析した。各処理は、3つの別個の花瓶、一つの花瓶に3つの花、で試験した。
【0033】
以下の処理を花に適用した:
【表2】

【0034】
【表3】

【0035】
【表4】

【0036】
【表5】

【0037】
処理5:CHRYSAL T-BAG(登録商標)
処理6:CHRYSAL(登録商標)
処理7:CHRYSAL(登録商標)2
処理8:FLORALIFE CLEAR PROFESSIONAL(登録商標)
処理9:FLORALIFE PROFESSIONAL(登録商標)
処理10:標準水
【0038】
EZ DOSE(登録商標)、4%CaCO3を含むEZ DOSE(登録商標)、8%CaCO3を含むEZ DOSE(登録商標)、FLORALIFE CLEAR PROFESSIONAL(登録商標)、及びFLORALIFE PROFESSIONAL(登録商標)は、水と比較してローズの花瓶寿命を伸ばした。リシアンサスの花瓶寿命は、水と比較して、全ての処理によって引き伸ばされた。4%CaCO3を含むEZ DOSE(登録商標)の溶液及び8%CaCO3を含むEZ DOSE(登録商標)の溶液中で処理した花もまた、より完全で均一な開花を示した。そのような花の葉もまた、健全で優れた瑞々しい外観を保った。
【0039】
【表6】

【0040】
表1に示したように、花の花瓶寿命に関する、CaCO3を含むEZ DOSE(登録商標)の成績は、CaCO3なしのEZ DOSE(登録商標)によって得られる成績と同程度である。したがって、8%以下のCaCO3の添加は、配合の花瓶寿命の成績に、顕著なマイナス効果をもたない。
【0041】
上記明細書の記載から明らかなとおり、本発明は、上記明細書で説明したものから特に異なりうる様々な変更及び変形をもって具体化されることができる。本発明者は、ここに保証される特許の範囲内で全てのそのような変形が具体化され、当技術分野への本発明者の貢献の範囲内に合理的かつ適切に入ることが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】図1は、EZ DOSE(登録商標)組成物と、4%CaCO3及びクエン酸とで得られる未混合水溶液の最上部−底部のpH差を示す。
【図2】図2は、EZ DOSE(登録商標)組成物を用いて気泡発生剤なしで得られた、未混合水溶液の最上部−底部のpH差を示す。
【図3】図3は、CHRYSAL T-BAG(登録商標)を用いて得られた未混合水溶液の最上部−底部のpH差を示す。
【図4】図4は、本発明の新規な溶液中に置いた切り花を示す。
【図5】図5は、組成物及び透過性容器を含むキットの斜視図を示す。
【図6】図6は、容器(複数)の組み立て品を示す。
【図7】図7は、包装組み立て品を示す。
【符号の説明】
【0043】
14・・・切り花
16・・・溶液
18・・・うつわ
20・・・キット
22・・・組成物
24・・・容器
26・・・画像
28・・・束
30・・・外側包装

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水と接触した場合に気体を発生する1種以上の化合物を含有する、切り花のための組成物。
【請求項2】
前記化合物が炭酸塩及び炭酸水素塩からなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記炭酸塩及び炭酸水素塩が、Li2CO3、Na2CO3、K2CO3、(NH4)2CO3、MgCO3、CaCO3、LiHCO3、NaHCO3、KHCO3、及びNH4HCO3からなる群から選択される、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記炭酸塩がCaCO3である、請求項2に記載の組成物。
【請求項5】
CaCO3と組成物の総重量との比が、0.5:100から10:100である、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
前記比が2:100から5:100である、請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記比が2.8:100から4:100である、請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
少なくとも1種以上の酸をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記酸が、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、マロン酸、酒石酸、アスコルビン酸、及びクエン酸からなる群から選択される、請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
前記酸がクエン酸である、請求項9に記載の組成物。
【請求項11】
1種以上の炭水化物をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記炭水化物がデキストロースである、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
1種以上の硫酸塩をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
前記硫酸塩が、KAlSO4及びMgSO4からなる群から選択される、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
殺菌剤、殺生物剤、及び成長因子からなる群から選択される1種以上の添加剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
前記成長因子が、オーキシン類、シトキニン類、及びジベレリン類からなる群から選択される、請求項15に記載の組成物。
【請求項17】
過ホウ酸ナトリウムをさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項18】
1種以上の乾燥剤をさらに含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項19】
組成物100gが、
2g〜10gのCaCO3、及び
10g〜60gのクエン酸
を含む切り花用組成物。
【請求項20】
100gの組成物が、
4g〜8gのCaCO3、及び
20g〜40gのクエン酸
を含む、請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
100gの組成物が、
20g〜95gの1種以上の炭水化物、
0.2〜0.6gのKAlSO4、及び
0.6〜1.4gのMgSO4
をさらに含む、請求項19に記載の組成物。
【請求項22】
請求項19に記載の組成物と、少なくとも半透過性の容器とを含む、切り花の鮮度を保つためのキット。
【請求項23】
前記容器が2cm〜8cmの幅と2〜12cmの長さをもつ長方形形状である、請求項22に記載のキット。
【請求項24】
前記容器が画像を含む、請求項22に記載のキット。
【請求項25】
前記画像が印刷技術を用いて得られる、請求項24に記載のキット。
【請求項26】
前記画像が、使用又は用途のためのインストラクションを含む、請求項24に記載のキット。
【請求項27】
複数の前記容器が一緒になって1以上の束を形成している、請求項22に記載の容器の組み立て品。
【請求項28】
防水又は防湿性の外側包装と、請求項22に記載の1以上のキットとを含む組み立て品。
【請求項29】
請求項19に記載の組成物と水とを含む、花の鮮度を保つための溶液。
【請求項30】
請求項20に記載の組成物と水とを含む、花の鮮度を保つための溶液。
【請求項31】
請求項21に記載の組成物と水とを含む、花の鮮度を保つための溶液。
【請求項32】
切り花と、請求項29に記載の溶液とを含む、空気を脱臭するための道具。
【請求項33】
切り花と、請求項30に記載の溶液とを含む、空気を脱臭するための道具。
【請求項34】
切り花と、請求項31に記載の溶液とを含む、空気を脱臭するための道具。
【請求項35】
0.05g/L〜0.8g/LのCaCO3、及び
0.2g/L〜3g/Lのクエン酸
を含む水溶液と切り花を接触させることを含む、花の鮮度を保つための方法。
【請求項36】
前記水溶液が、
0.2g/L〜0.4g/LのCaCO3、及び
0.5g/L〜2.5g/Lのクエン酸
を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記水溶液が、
1g/L〜6g/Lのデキストロース、
0.005g/L〜0.04g/LのKAlSO4、及び
0.02g/L〜0.08g/LのMgSO4
をさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記水溶液が、
2g/L〜4.5g/Lのデキストロース、
0.01g/L〜0.03g/LのKAlSO4
0.03g/L〜0.07g/LのMgSO4
をさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
請求項35に記載の方法によって鮮度が保たれた切り花。
【請求項40】
請求項36に記載の方法によって鮮度が保たれた切り花。
【請求項41】
請求項37に記載の方法によって鮮度が保たれた切り花。
【請求項42】
請求項38に記載の方法によって鮮度が保たれた切り花。
【請求項43】
1つ以上のアゾ基を含む化合物、1つ以上のジアゾ基を含む化合物、クラスレート、Li2O2、Na2O2、K2O2、MgO2、ボラックス、及びNaBO3からなる群から選択される1種以上の化合物を含む、切り花用組成物。
【請求項44】
気体状分解生成物を生成する成分を含むことを特徴とする切り花用組成物。
【請求項45】
気体状分解生成物を生成する成分を含むことを特徴とする切り花用組成物と透過性又は半透過性容器とを含むキット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−514725(P2008−514725A)
【公表日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−534821(P2007−534821)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【国際出願番号】PCT/US2005/035301
【国際公開番号】WO2006/039553
【国際公開日】平成18年4月13日(2006.4.13)
【出願人】(507103743)フローラライフ・インコーポレーテッド (1)
【Fターム(参考)】