説明

気管内チューブアセンブリ及びセレクタ

左肺又は右肺の選択的換気用の気管内チューブアセンブリは左肺及び右肺内に開口する2つの通路を有する気管内チューブ(1)を有する。チューブ(1)のマシン側端(20)に装着されるセレクタ(2)は孔(73,73,75)を有する回転可能な板(70)を有し、この板をチューブ(1)の選択された通路に沿ってガスを流すことができるように位置させることができる。ロック機構(90,81,82,83)は、ボタン(61)が押されて板(70)を解放するまで、板(70)を選択された位置に保持し、解放後に板(70)を、ノブ(77)を移動させることによって一方の側又は他方の側へ移動させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、患者端側で開口する2つの通路を有するシャフトと、患者端側に位置し、一方の通路が一方の肺内に開口し、他方の通路が他方の肺内に開口するように前記シャフトを気道の部分に対してシールするシール部とを含む気管内チューブアセンブリであって、前記アセンブリは、左肺内に開口する前記通路を開き、右肺内に開口する通路を閉じる第1の状態又は右肺内に開口する前記通路を開き、左肺内に開口する通路を閉じる第2の状態に設定できる手動可能なセレクタをマシン端側に含む気管内チューブアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
個別の肺の選択的換気用又は麻酔用に種々の気管内チューブアセンブリが提案されている。1931年にゲール及びウォーターによって気管支内に挿入される単一カフ付きチューブが提案され、カフが右気管支を封鎖するために竜骨の真上で膨張される。これは、カフが左気管支も封鎖し、それによって左肺の虚脱が妨げられることもあり得るという欠点があった。チューブが更に気管支内に挿入された場合、カフが右気管支の上部肺葉をふさぐ危険性がある。1936年にマギルによって個別ブロッカ付きのチューブアセンブリが提案された。チューブは竜骨の上部で開口するように置かれ、カフにより気管からシールされる。ブロッカは、メインチューブを経て左気管支内に挿入される膨張可能カフ付きの細い管の形をしている。膨張時に、ブロッカカフが左気管支を右気管支からシールするが、細い管の通孔が左肺の分離換気を可能にする。グリーン及びゴードンは(非特許文献1)に2つのカフ付きチューブのアセンブリを開示している。チューブの患者側端は右気管支の上部肺葉の真下に置かれ、一方のカフが膨張されて竜骨の上部で気管とシールを形成し、他方のカフが上部肺葉の領域で右気管支とシールを形成する。現在販売されている慣用の気管内チューブはこの全体的構成に従っている。このようなチューブアセンブリの例は特許文献1及び2に記載されて、これらの文献はスミスズメディカル社によりPortex Blue Line の登録商標の下で販売されている(Portex及びBlue Lineはスミスズメディカル社の登録商標である)気管内チューブを開示している。
【0003】
一方の肺のみを慣用の気管内チューブを用いて換気する場合には、他方の肺に通じる通路をクランプで閉じるのが常套手段であり、例えば鉗子等でアセンブリのマシン側端において該通路の一部分を形成する管の両側を互いに圧迫する。これは種々の欠点を有する。クランプされたチューブは、クランプが解放されたとき、触診なしでは十分に開き得ない。間違ったチューブ又は両チューブを不注意にクランプすることが起こり得る。クランプにより与えられる封鎖は完全に有効ではない。また、一つの肺を閉じるために追加の別個の構成要素を使用しなければならない欠点がある。特許文献3は選択された一つの通路を開くために手動的に移動させることができる回転可能なスイッチ装置を提案している。特許文献4は気管内チューブ内のルーメン間の選択を行う別の回転可能装置を開示している。特許文献5は2つの回転可能プラグを有する2重ルーメンアダプタを開示している。特許文献6は回転可能な2重ルーメンアダプタを開示している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「Anaesthesia Vol, No.1」,1957年1月
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】英国特許第2168256号明細書
【特許文献2】米国特許第5309906号明細書
【特許文献3】国際特許出願公開第2007/141487号パンフレット
【特許文献4】米国特許第5392772号明細書
【特許文献5】米国特許第4489721号明細書
【特許文献6】国際特許出願公開第99/19013号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようなセレクタは安全に容易に操作でき、選択された肺の不注意な変更が例えば隣接装置、ベッド等に留めることにより起こり得ないこと及び選択されている肺がセレクタを見れば容易に分かることが極めて重要である。
【0007】
本発明の目的は、慣用手段に取って代わる気管内チューブアセンブリ及びセレクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの態様によれば、前記セレクタは、回転可能な板を動かすことができる手動可能部材又は部分を備えた回転可能な板と、前記板をその選択位置に保持するように構成された別個のロック機構とを含み、前記板は前記ロック機構と前記手動可能部材を同時に駆動することによってのみ動かすことができるように構成されている、上述した種類の気管内チューブアセンブリが提供される。
【0009】
前記セレクタは好ましくは外部ハウジングを含み、前記回転可能な板は前記ハウジング内に収容され、前記手動可能部材は前記ハウジングの外部から駆動可能である。前記セレクタは好ましくは2つの肺内に開口する前記2つの通路が開く第3の状態を有する。前記回転可能な板は、好ましくはこの板の向きに応じて前記ハウジング内の2つのポートの異なる一つと整列する3つの孔を有する。前記板は比較的硬質の材料からなり、前記板の表面に軟質材料のシール層を有する。前記ロック機構は好ましくは押しボタンを含む。前記押しボタンは前記セレクタの前面でアクセス可能であり、前記手動可能部材は前記セレクタの上端縁でアクセス可能である。前記ロック機構は、好ましくは、前記回転可能な板を異なる向きに保持するために、前記回転可能な板に形成された表面形成部と係合するように構成されたばね部材を含む。前記手動可能部材は、好ましくは左肺内に開口する前記通路を開くために左位置に移動し、右肺内に開口する前記通路を開くために右位置に移動する。前記手動可動部材は、好ましくは、前記左位置と前記右位置との間に、両肺に開口する前記2つの通路を開く位置を有する。
【0010】
本発明の別の態様によれば、本発明の上述した態様による気管内チューブアセンブリのための手動可能なセレクタが提供される。
【0011】
次に、添付図面を参照して本発明による気管内チューブアセンブリ及びセレクタを一例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】前記気管内チューブアセンブリの斜視図である。
【図2】前記セレクタを上から見た図である。
【図3】前記セレクタの側面図である。
【図4】異なる設定位置を示す前記セレクタの正面図である。
【図5】セレクタハウジングの背面パネルの外側の斜視図である。
【図6】ロック素子を有するセレクタハウジングの背面パネルの正面図である。
【図7】前記ハウジングの前面パネルの斜視図である。
【図8】図7の矢VIIIの方向に見た前面パネルの図である。
【図9】セレクタ板の背面側の斜視図である。
【図10】セレクタ板の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1を参照すると、気管内チューブアセンブリは気管内チューブ1と、マシン側端にあって前記チューブへの換気接続を行うことができるスイッチ又はセレクタ2とを備える。
【0014】
チューブ1は、慣例の如くその全長に亘って並んで延在する2つのガス通路又はルーメンを有する湾曲したシャフト10を有する。一方の通路はチューブ1の患者側端で開口し、他方の通路は患者側端の後方に小距離ずれて位置する側部開口12を経て開口する。膨張可能カフ13の形態の第1のシール部がチューブ1を患者側端11と側部開口12との間で取り囲み、このカフは膨張ライン14及び複合コネクタ/パイロットバルーン15により膨張可能である。第2のシールカフ16が側部開口12のすぐ後方に位置し、第2の膨張ライン17及び複合コネクタ/パイロットバルーン18により膨張される。正しく挿管されたとき、患者側端11は右肺内に位置し、側部開口12は竜骨の真上に位置して左肺を換気することができる。下側シールカフ13は2つの肺を互いに隔離するように作用し、上側カフ16は通常のごとくチューブ1の外側を気管の下端部と一緒にシールする。
【0015】
シャフト10の上部マシン側端20はシャフトに沿って延在するそれぞれの通路と接続された分岐管22及び23を含む結合アセンブリ21と結合する。管22及び23はV字形を形成するように互いにある角度をなして延在し、それぞれのマシン側端でそれぞれのキャップ24及び25により閉じられる。各管22および23はシャフト10の湾曲部の外側に向かって直角に互いに平行に突出する短い横方向延長サイドアーム26及び27を有する。2つのサイドアーム26及び27はそれらの外端でセレクタ2の背面部と結合する。
【0016】
ここで他の図も参照すると、セレクタ2は、上端部がより幅広でより丸く下端部がより先細でより幅狭であるほぼ楕円形又は涙形の外部ハウジング30を有する。典型的には、セレクタは約68mmの長さ(ノブ77を含む)、最も広い所で約37mmの幅及び約14mmの深さ又は厚さ(ポート53,54及び55は含まない)である。ハウジング30の軸線はチューブ1の軸線と平行に配置され、ハウジング30の幅狭側端がチューブの患者側端に向けられる。ハウジング30は前面及び背面プラスチック成形パネル31及び32を備える。パネル31及び32は、前面パネル31から後方に突出する3つのスナップフィットクリップ33、34及び35(図7及び8に最も明瞭に示されている)が背面パネル32のそれぞれのスロット43〜45(図5及び6に最も明瞭に示されている)内に侵入し係止することによって互いに保持される。背面パネル32には外部へ並んで突出する2つの短いポート53及び54が成形され、これらのポートにサイドアーム26及び27のそれぞれ一つが押し込み式の締まり嵌め又はボンディングにより取付けられる。前面パネル31は、ハウジング30の反対側にポート53及び54の中間に位置し外部へ突出する単一の短い入口/出口ポート55を有する。このポート55は開いたままにされるか、標準のルアーコネクタを介して換気回路(図示せず)に接続される。
【0017】
楕円形又は涙形状の第2の開口60が前面パネル31上の入口/出口ポート55の真下に位置する。開口60はロック機構の一部分を構成する押しボタン61を受け入れ、この押しボタンはセレクタ2の前面でアクセス可能である。この押しボタンについては以下に詳細に説明する。
【0018】
ハウジング30の内部にはパネルの上部の幅の大部分を占める内部円形凹部63が成形される。短い軸又はスタッド64が凹部63内の中心にて前方に突出している。凹部63は図9及び図10に詳細に示される別個のセレクタ板70を受け入れる。板70は比較的硬質のプラスチック材料の一体成形部品で、凹部63と同一直径の円形ディスク部分71とスタッド64と同一直径の小さな中心孔72を備える。ディスク71には背面パネル32のポート53及び54とほぼ同一直径の3つの大きな孔73,74及び75が形成されている。孔73,74及び75の直径は装置の性能を変更するために変えることもできる。孔73〜75は中心孔72と同心の円弧上に位置する。短い半径方向延長部76がセレクタ板70の上部から突出し、ほぼ三角形状の肉厚の摺動ノブ77を支持し、このノブ77は板70の手動可能部材を提供する。ノブ77の下端縁78はハウジング30の上端縁の外形に追従するように湾曲している。ディスク71の下端縁は3つの小さな半円形ノッチ81,82及び83の形状の表面形成部により中断されている。中央ノッチ82は延長部76及び中央孔74と正反対に位置している。他のノッチ81及び83は中央ノッチから60°離れて、それぞれ孔75及び73と正反対に位置する。ノッチ81〜83はロック機能をなし、以下に詳述する。軟質シール層84がディスク部分71の裏面に被着され、ポート53及び54と対面する。シール層84は、板70をポートに対して密封し漏れを防ぐためにパネル32をポートの周囲に密着させる。シール層84は変形可能なゴムのような材料からなるものとし得る。セレクタ板70はハウジング30内の円形凹部63内に設置され、板の中心孔72がスタッド74を受け入れる。延長部76は2つのハウジングパネル31及び32の上端部の間に形成された円弧状のスロット62(図2)を経て突出するため、ノブ77はハウジングの外部に位置する。
【0019】
ノブ77は、セレクタ板70を図4に“B”,”L”及び”R”で示す3つの異なる位置又は向きの間で回転させるために使用される。図1に示される位置”B”では、セレクタ板70は中心位置にあり、2つの孔73及び75はそれぞれポート53及び54と整列するため、サイドアーム26及び27、セレクタ2の板70の孔及び前面の入口/出口ポート55を経てチューブ1の両ルーメンに又は両ルーメンからガスを流入又は流出させることができる。
しかし、板70を正面から見て反時計方向に60°回転して位置“L”にすると、中央孔74が左ポート53と整列し、他のポート54へのアクセスは板70の無孔領域でブロックされる。この位置では、入口/出口ポート55からのガス流は左肺へ及び左肺から流入又は流出し得るのみとなる。同様に、板70を反対方向に最大限界まで回転させて位置“R”にすると、中央孔74が右ポート54と整列し、左肺は隔離され、右肺の換気のみが可能になる。
【0020】
ハウジング30の下部は、図6に示されるように、矩形状のばね金属細条90の形態のロック素子を含む。細条90は、外部フレーム91と、該フレームにその下端部93で連結されているが上端部94で連結されていない一体の内部細条92とを形成するようにカットされる。内部細条92は、上端部94が外部フレーム91の上端から離れるように前方へ折り曲げられた形となるように折り曲げられる。ロック素子90は背面パネル32の矩形凹部95内に設置され、ハウジング30の下端から円形凹部63内に、セレクタ板70の下側を小距離軸方向に突出する。内部細条92の寸法は、板70が中心”B”位置にあるときその上端部94が中央ノッチ82内に位置するようにする。ノッチ82におけるロック素子90の係止は板70の回転を阻止する。ロック素子90の下端部93は前面パネル31の下部開口60内に収容された押しボタン61の内部表面と係合する。ボタン61は内部細条92の弾性により外方へ押されるが、セレクタ2をアンロックするときこの弾力に対抗してこのボタンを押すことができる。ボタン61の押圧により内部細条92の上端部94はセレクタ板70の下に後方に屈曲され、ノッチ82との係止がはずれるため、板70は手動的に係合するノブ77により自由に回転でき、左又は右に摺動させることができる。ボタン61を解放すると、内部細条92は板70の裏面に押圧され、板の向きがノッチ81又は83が内部細条と整列する向きになると、ノッチ81又は83内に嵌まり込む。
【0021】
セレクタ2のノーマル状態は、ノブ77が中心”B”位置にあり、入口/出口55がチューブ1の両ルーメンに開口し両肺を換気する状態である。医師が片方の肺を隔離する必要があるとき、医師は片手でセレクタ2を持ち、押しボタン61を親指で押し、左肺を換気すべきか右肺を換気すべきかに応じて同じ手の人差し指でノブ77を左又は右に移動させることができる。左又は右へ完全に移動させると、セレクタ板70はその位置にロックされ、押しボタン61を押さない限り解放され得ない。
【0022】
本構成のロック機能によれば、セレクタ2の設定が不注意に変更されることは起こり得ないこと明らかである。設定の変更にはセレクタ2の異なる構成要素に異なる物理的作用、即ちアンロック(ボタン61の押圧)及び設定の変更(ノブ77の角変位)が必要とされるため、装置の安全性が向上する。どちらの肺が換気されているかはノブ77の位置の観察から容易に明らかになるため、不適切な換気の危険性は極めて低くなる。これをさらに向上するために、ノブ77の異なる位置で換気されている肺を適切に示すマークをハウジング30に付けることができる。セレクタの本構成は、片手で容易に操作できる人間工学的利点を有する。
【0023】
本発明の構成は低コストで実現でき、極めてコンパクトであり、軽量であって患者への負担が軽減される。セレクタ2は片肺又は両肺を換気することができる。セレクタ2の構成は、両肺が同時にブロックされるセレクタ板70の中間位置が存在しないようになされている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者端側で開口する2つの通路を有するシャフト(10)と、患者端側に位置し、一方の通路が一方の肺内に開口し、他方の通路が他方の肺内に開口するように前記シャフトを気道の部分に対してシールするシール部(13,16)とを含む気管内チューブアセンブリであって、前記アセンブリは、左肺内に開口する前記通路を開き、右肺内に開口する通路を閉じる第1の状態又は右肺内に開口する前記通路を開き、左肺内に開口する通路を閉じる第2の状態に設定できる手動可能なセレクタ(2)をマシン端側に含む気管内チューブアセンブリにおいて、前記セレクタ(2)は、回転可能な板(70)を動かす手動可能部材又は部分(77)を備えた回転可能な板(70)と、前記板(70)をその選択位置に保持するように構成された別個のロック機構(61,81,82,83,90)とを含み、前記板(70)は前記ロック機構(61,81,82,83,90)と前記手動可能部材(77)を同時に駆動することによってのみ動かすことができるように構成されている、気管内チューブアセンブリ。
【請求項2】
前記セレクタ(2)は外部ハウジング(30)を含み、前記回転可能な板(70)は前記ハウジング(30)内に収容され、前記手動可能部材(77)は前記ハウジング(30)の外部から駆動可能である、請求項1記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記セレクタ(2)は2つの肺内に開口する前記2つの通路が開く第3の状態を有する、請求項1又は2記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記回転可能な板(70)は、この板の向きに応じて前記ハウジング(30)内の2つのポート(53,54)の異なる一つと整列する3つの孔(73,74,75)を有する、請求項1−3のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記板(70)は比較的硬質の材料からなり、前記板(70)の表面に軟質材料のシール層(84)を有する、請求項1−4のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記ロック機構は押しボタン(61)を含む、請求項1−5のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記押しボタン(61)は前記セレクタ(2)の前面でアクセス可能であり、前記手動可能部材(77)は前記セレクタ(2)の上端縁(62)でアクセス可能である、請求項6記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記ロック機構は、前記回転可能な板(70)を異なる向きに保持するために、前記回転可能な板(70)に形成された表面形成部(81,82,83)と係合するように構成されたばね部材(90)を含む、請求項1−7のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記手動可能部材(77)は、左肺内に開口する前記通路を開くために左位置に移動し、右肺内に開口する前記通路を開くために右位置に移動する、請求項1−8のいずれかに記載のアセンブリ。
【請求項10】
前記手動可動部材(77)は、前記左位置と前記右位置との間に、両肺に開口する前記2つの通路を開く位置を有する、請求項9記載のアセンブリ。
【請求項11】
請求項1−10のいずれかに記載の気管内チューブアセンブリのための手動可能なセレクタ(2)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−510306(P2012−510306A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538044(P2011−538044)
【出願日】平成21年11月13日(2009.11.13)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002649
【国際公開番号】WO2010/061166
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(509342843)スミスズ メディカル インターナショナル リミテッド (3)