説明

気送管設備

【課題】 気送子蓋を自動的に開けて搬送物を装填する自動移載ユニットを備えた気送管設備を提供する。
【解決手段】 蓋が気送子本体の壁端面に配置された開閉軸を中心に旋回して開閉されるようにした気送子10と、搬入された気送子10を保持して回転位置決めしながら搬送物を装填し搬出させる移載ユニット20と、この移載ユニット20に気送子10を搬入する搬入側気送管21と、移載ユニット20から気送子10を搬出する搬出側気送管21とを含み、移載ユニット20が、搬入側気送管21に対応する気送子搬入位置から搬送物を装填する搬送物の装填位置を経て搬出側気送管21に対応する気送子搬出位置に順に気送子10を移動させる回転位置決め機構23と、気送子10が搬送物の装填位置に移動されたとき、搬送物の装填位置において気送子10の蓋を開閉する蓋開閉機構24と、蓋開閉機構24に向けて気送子10を移動させる気送子持上げ機構25とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は気送管設備に係わり、詳しくは、開閉可能な蓋が長手方向端部に配置されていて、その蓋が、気送子本体の壁端面に配置された開閉軸を中心に旋回させられて開けられる蓋付気送子に搬送物を装填するための移載ユニットを備える気送管設備に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送手段の一つである気送管設備は、一回の搬送量は限られるが、迅速且つ正確な搬送を必要とされるところで利用されている。このような気送管設備において、気送子に対し搬送物を出入れするための移載装置や移載ユニットもまた、多くの提案がある。
【0003】
例えば、気送子が気送子本体とこれにスライド可能に収容したサンプルケースを備えた気送管設備において、圧送されてきた気送子を把持し、ロッドによってサンプルケースを気送子本体から押し出すことにより、サンプルをサンプルケースから落下させるようにした搬送物取出し装置がある(例えば特許文献1を参照)。他の例としては、気送子が気送子本体とサンプルケースとを備え、チャックによって気送子本体を回転させて、サンプルケースを気送子本体から外し、気送子のサンプルケース側を支持する受け台を下降させて、サンプルケースを気送子本体から分離するようにした移載ユニットもある(例えば特許文献2を参照)。
【0004】
これらの装置は、いずれも、気送子に収容したサンプル(搬送物)を自動取り出しするためのものであって、各々のサンプルに合せた特定構造をもつ気送子の併用を必須としている。このため、開閉可能な蓋が長手方向端部に配置されていて、その蓋が気送子本体の長手方向端面に配置された旋回軸を中心に旋回させられて開けられる蓋付気送子であると、搬送物の装填を自動的に行なうことができない。
【特許文献1】特開平1−110426号公報
【特許文献2】特開平9−166521号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明では、開閉可能な気送子蓋が長手方向端部に配置されていて、気送子本体の壁端面に配置された蓋を旋回させる開閉軸を中心に旋回させてその蓋を開く気送子に対し、前記蓋を自動的に開けて搬送物を装填する自動移載ユニットを備えた気送管設備を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を達成することを目的としてなされた本発明の気送管設備の構成は、開閉可能な蓋が長手方向端部に配置されその蓋が気送子本体壁端面に配置された開閉軸を中心に旋回して開閉されるようにした気送子と、搬入された気送子を保持して回転位置決めしながら搬送物を装填し搬出させる移載ユニットと、この移載ユニットに気送子を搬入する搬入側気送管と、移載ユニットから気送子を搬出する搬出側気送管とを含み、移載ユニットが、搬入側気送管に対応する気送子搬入位置から搬送物を装填する搬送物の装填位置を経て搬出側気送管に対応する気送子搬出位置に順に気送子を移動させる回転位置決め機構と、気送子が搬送物の装填位置に移動されたとき、搬送物の装填位置において気送子の蓋を旋回させる開閉軸を中心に蓋を開閉する蓋開閉機構と、蓋開閉機構に向けて気送子を移動させる気送子持上げ機構とを備えたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の気送管設備は、開閉可能な蓋が長手方向端部に配置されその蓋が気送子本体壁端面に配置された開閉軸を中心に旋回して開閉されるようにした気送子と、搬入された気送子を保持して回転位置決めしながら搬送物を装填し搬出させる移載ユニットと、この移載ユニットに気送子を搬入する搬入側気送管と、移載ユニットから気送子を搬出する搬出側気送管とを含み、移載ユニットが、搬入側気送管に対応する気送子搬入位置から搬送物を装填する搬送物の装填位置を経て搬出側気送管に対応する気送子搬出位置に順に気送子を移動させる回転位置決め機構と、気送子が搬送物の装填位置に移動されたとき、搬送物の装填位置において気送子の蓋を旋回させる開閉軸を中心に蓋を開閉する蓋開閉機構と、蓋開閉機構に向けて気送子を移動させる気送子持上げ機構とを備えているため、気送子が気送管を通じて移載ユニットに送り込まれると、回転位置決め機構が気送子を搬送物の装填位置に移動させ、そこで気送子の持上げ機構が気送子蓋を蓋開閉機構に押込んで蓋開閉機構が気送子の蓋を開き、搬送物が搬送物の装填シュートなどを通して当該気送子内に装填される。搬送物が装填されたら、蓋開閉機構が蓋を閉じ、気送子持上げ機構が気送子を元の位置に戻し、回転位置決め機構が気送子をその搬出位置に移動させ、搬出側気送管が気送子を目的位置に向け搬送する。これにより開閉可能な蓋が長手方向端部に配置されている気送子に対する搬送物の装填を自動的に行なうことができるので、移載ユニットを含み全自動化された気送管設備を容易に構築することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付図を参照して、本発明気送管設備の一実施例を説明する。添付図において、図1は本発明気送管設備を構成する移載ユニットの正面図、図2は図1の2−2線に沿う移載ユニットの下面図、図3は作動状態を示す正面図、図4は図1の4−4線に沿う断面図、図5は図1の5−5線に沿う断面図、図6は図5の6−6線に沿う断面図、図7は本発明を適用する気送子の正面図、図8は図7の8−8線に沿う平面図である。
【0009】
本発明気送管設備は、開閉可能な蓋が長手方向の一端又は両端部に配置された円筒状の気送子本体の壁の端面に配置された開閉軸を中心に蓋を旋回することにより、一端又は両端を全開することができるように形成された気送子に対するものである。
【0010】
図7及び図8に示すように、本発明を適用する一例の気送子10は、筒状の気送子本体11と、一端又は両端にキャップ状の蓋12とを備えたものである。ここで、気送子本体11は一端又は両端が開放された中空円筒状のものであり、蓋12は、その本体11の開放された端部を閉塞できる直径を持ち、開閉軸13を中心に旋回することにより本体11の開放端を開閉できるようにこの気送子本体11の壁端面に装着されている。
【0011】
気送管設備は、気送子10にカルテや検体等の搬送物を収容し、目的場所に搬送する設備であり、図1は、このような気送管設備において、搬送物を気送子10に装填する移載ユニット20の詳細を示している。
【0012】
移載ユニット20は、搬入側気送管21、搬出側気送管22及び搬送物の装填シュート26を含み、後述する回転位置決め機構23、蓋開閉機構24及び気送子持上げ機構25を備えている。
【0013】
搬入側気送管21、搬出側気送管22及び搬送物の装填シュート26は一つの仮想円上に配置されている。ここで、搬入側気送管21及び搬送物の装填シュート26は、前記仮想円の中心に関して角度180°の角度の間隔で、また、搬送物の装填シュート26と搬出側気送管22とは角度90°の角度の間隔で配置されているが、本発明はこの配置角度に限定されるものではない。
【0014】
一方、回転位置決め機構23は、次の構成を備えたものである。
前記仮想円の中心に中心を一致させて配置され、上下一対の円板23aと、2枚の円板23aを結合するロッド23bを備え、4個の気送子収容管23cが、円板23aの中心に関して90°の間隔で2枚の板23aの間に架橋されるように配置され、収納管23cの両端が上下の円板23aに結合されている。
2枚の円板23aの中心線上に位置しその円板23aを貫通して上下の円板23aに結合された支持軸23dは、下方の円板23aから外方に延びその端部がこの気送管設備の本体の一部を構成する固定系のベース板51aに設けた軸受51bに回転自在に保持され、各気送子収容管23cを、搬入側気送管21に一致する気送子搬入位置P1から搬出側気送管22に一致する気送子搬出位置P4までの間で反時計回り方向の回転を行なうことができるように形成されている。ベース板51aの搬入側気送管21に対面する位置には、クッション材52が固定されている。
回転位置決め機構23は、モータ等による回転駆動部23eの回転が前記軸23dに導入されることによって回転駆動され、回転位置の制御は、収容管23cの検出部23fによってなされる。回転駆動部23eは、例えば減速機付き電動機等で、気送管設備本体に連結された固定系のベース板51bに設置され、その電動機の回転軸は、支持軸23dに連結されている。ここで、収容管23cの固定部23fは、一例として動力シリンダ及びブレーキ部材からなっていて、各ステージP1〜P4の気送子収容管23cが逐次搬入側気送管21及び搬出側気送管22に一致するごとに、動力シリンダがブレーキ部材を作動させ、ブレーキシューを気送子収容管23cに圧着して、各収容管23cを逐次位置P1〜P4に逐次位置決めして停止させる。
【0015】
蓋開閉機構24は、搬送物の装填位置P3の位置において、回転位置決め機構23の上方に、また、気送子持上げ機構25は、搬送物の装填位置P3に位置においてベース板51aの下方側部に、それぞれ配置されている。
【0016】
位置P3における気送子10への搬送物の装填は、この場合、気送子持上げ機構25が気送子10を蓋開閉機構24に向かって持ち上げ、蓋開閉機構24が蓋12に係合したままその蓋12を旋回軸13を中心に回転させて開け、搬送物が搬送物の装填シュート26から気送子本体内に投入装填された後、蓋開閉機構24が回転することにより、開けられていた蓋12を気送子10の開口部に被せ、気送子持上げ機構25が降下して気送子10を元の位置に戻すことにより行なっている。以下に詳しく説明する。
【0017】
気送子10は、図7に示すように、係合部14を備えた蓋12を、軸13を中心に回転させて開閉される。ここで、係合部14は、蓋12を指先で回転させるためにその蓋の外面に設けた指を入れる凹み部を利用している。
【0018】
蓋開閉機構24は、図6に示すように蓋12に被さる蓋保持体24aを備えている。この蓋保持体24aは、短円筒状で、気送子10における蓋12の旋回軸13に一致する旋回軸24c´と同軸に歯車24cを備え、支持部材51cに設けた軸受に保持されている。前記歯車24cにかみ合う歯車24bは支持部材51cに設置された減速機付き電動機等の駆動源24dの回転軸に取付けられている。この蓋保持体24aには、蓋12の開閉作用をする係合ピン24eがバネにより下向きに付勢されて、気送子10の凹みによる係合部14に対応するように組み込まれている。また、蓋保持体24aには、蓋12の旋回軸13を保持する保持板24fが設けられている。保持板24fは、蓋12との間の摩擦係数の高い表面をもつ部材により形成されている。
【0019】
上記の蓋開閉機構24と同位相(位置P3)において回転位置決め機構23の下方に配置された、図1に示す減速機付き電動機からなる駆動源24g、伝動機構24h、回転板24i及びリフトベース24jは、蓋12の係合部14と蓋開閉機構24の係合ピン24eとの位置を合わせ、両者を係合させる気送子自転部を構成し、前記リフトベース24jは支持部材51cに昇降可能に保持されている。電動機24gはこのリフトベース24jの上に設置されている。回転板24iは、気送子の底蓋との間で高い摩擦係数を発揮できる表面をもつ部材により形成され、下面へ延びたこの回転板24iの軸が自由回転可能にリフトベース24jの軸受に保持されている。伝動機構24hは、ベルト車とベルトを用いたもので、一方のベルト車が電動機24gの回転軸に、他方のベルト車が回転板24iの軸に支持され、無端ベルトがこれらのベルト車に掛回されている。
【0020】
気送子持上げ機構25は、電動機24g、伝動機構24h及び回転板24iを備えたリフトベース24jを一緒に昇降させるためのもので、動力シリンダ25aを備えている。動力シリンダ25a自体は、例えば電動シリンダからなり、そのケースを支持部材51cにあるブラケットに固定すると共に、ロッドが移動部材24jに連結されており、以上により移載ユニット20の一例を形成する。
【0021】
この移載ユニット20は、例えば受信・送信のラインを別にした複管式の気送管設備の受信ラインと送信ラインの継ぎ目に組み込まれ、伝票、カルテ等の書類、サンプル等の搬送物を気送子10に装填するために使用される。搬送中、破損等のおそれのある搬送物は、インナーケースに収納され、このインナーケースごと搬送物が気送子10に装填される。
【0022】
図3において、いま、気送子10が矢印A1の方向から搬入側気送管21を通って位置P1の気送子収容管23cに搬送されてくると、気送子10の下端又は底蓋12がベース板51aに配置したクッション材52に当たり、気送子収容管23cの内部の所定位置に停止する。停止すると、回転駆動部23eが回転位置決め機構23を回転させ、図4に示すように気送子10をアイドル位置P2を通って搬送物の装填位置P3まで回転させる。位置P3に到達すると、固定部23fが収容管23cに作用し、この位置決め機構23の回転を止める。この位置P3において、回転して来た気送子10は、その下端部が気送子回転部の回転板24iに載る。
【0023】
気送子10が回転板24iに載ると、動力シリンダ25aが作動して、回転板24iごとリフトベース24jを上昇させ、気送子10の上端部における蓋12を蓋保持体24aの回転板24fに圧接する。この圧接で係合ピン24eが蓋12に当接する。ここで電動機24gが作動し、回転がベルト車及びベルトからなる伝動機構24hを経由して回転板24iに伝達され、気送子10が回転板24i及び保持板24fと一緒に自転する。気送子10の自転によって、係合ピン24eが蓋12の表面を滑り、蓋12に形成されている係合部14に嵌る。ピン24eが嵌ると、光センサ等がこれを検出して、電動機24gの作動を停止させる。それから、電動機24dが作動し、蓋保持体24aの歯車24cを、電動機24dの出力歯車24bによって回転させる。歯車24cと同軸で旋回する軸24c´は、蓋12の開閉軸13と同軸上で当該軸13を中心に蓋12に被さった蓋保持体24aを回転させる(図6参照)。蓋12が蓋保持体24aと一体に図5の鎖線位置まで旋回すると、気送子10の蓋12が開放されるので、電動機24dの作動が停止する。
【0024】
このようにして気送子10の蓋12が位置P3で開放されると、使用者又はロボット等の移載手段が、搬送物又はインナーケースに収容された搬送物を搬送物の装填シュート26に投げ込みなどにより供給する。供給される搬送物は位置P3にある気送子本体11の内部に自然落下する。気送子10の中に搬送物が装填シュート26経由で送り込まれると、先の電動機24dが蓋開放時とは逆向きに作動して蓋保持体24aを逆回転させ、蓋12をその開閉軸13を中心に図5の実線位置まで旋回させ、気送子10を閉塞する。気送子10が蓋12により閉塞されると、動力シリンダ25aのロッドが元の位置に戻り、図1に示すようにリフトベース24j及び回転板24iが元の位置に降下移動する。
【0025】
この後、電動機23eが作動し、回転位置決め機構23を90°回転させ、搬送物が装填された気送子10を気送子搬出位置P4まで移動させる。この位置P4に気送子10が移動すると、その気送子10がこの移載ユニット20から矢印A2の方向に送り出される(図3参照)ので、これを目的場所に搬出する。位置P4で気送子10が気送管22に搬出されると、電動機23eが作動して回転位置決め機構23をさらに90°回転させ気送子収容管23cを元の位置に戻す。
【0026】
このようにして回転位置決め機構23が90°回転するごとに、新たな気送子10が、搬入側気送管21から位置P1にある気送子収容管23cに順次に落下する。各収容管23cの中の各気送子10は、回転位置決め機構23によって位置P2を経由して順に搬送物の装填位置P3に移動されるごとに蓋12が開けられ、搬送物を装填されてから、開いていた蓋12が閉塞される。そして、搬送物が装填された気送子10は、気送子搬出位置P4に移動させられ、搬出側気送管22を通じて目的場所に搬出される一方、回転位置決め機構23がさらに90°回転して位置P1に順次戻る。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は以上の通りであって、実施例で説明した気送管設備は、この移載ユニット20を組み込むことにより、気送子本体11の長手方向端部に配置されている蓋12が開閉軸13を中心に旋回させられて気送子本体11を開閉するので蓋12が閉じらている気送子10にその蓋12を開けて搬送物の装填を確実に行ない、装填後は開けられた蓋12を確実に閉じて次へ搬出することができる。
【0028】
また、移載ユニット20の回転位置決め機構23において、搬入側気送管21、蓋の開閉機構24及び搬出側気送管23cが一つの仮想円上に配置され、位置決め機構23が、この仮想円の中心を中心として回転することにより、気送子の搬入位置P1と搬送物の装填位置P3と気送子の搬出位置P4との間を順に回転させるだけで、気送子10の搬入,蓋の開放から搬送物の装填、並びに、蓋を閉塞してその気送子10を搬出するまでの作業をさせるようにしたので、移載ユニット20を小型化できる。
【0029】
上記例において、気送子10は、搬送物の装填位置P3において搬送物を装填するようにしたが、装填位置をアイドル位置P2に配置し、搬出側気送管を搬送物装填位置P3に配置することもできるので、設置環境や設置条件に応じた設計変更も容易に行なうことができる。
【0030】
なお、本発明気送管設備は、本発明を逸脱しない範囲での変更、改造などを行なうことができる。例えば、実施例において、回転位置決め機構23によって気送子10を回転位置決めし、気送管21,22に対する気送子の出入り及び気送子10に対する搬送物の装填を行なう機構全体の小型化を図っているが、必要に応じて気送子10を気送子搬入位置P1と搬送物装填位置P3と気送子搬出位置P4との間を直線移動させるようにしても良い。また、気送子10を自転させることにより、蓋12の係合部14と蓋開閉機構24の係合ピン24eとの位置合わせを行なっているが、蓋保持体24aを自転させて、係合部14とピン24eの位置合わせをするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明気送管設備を構成する移載ユニットの正面図。
【図2】図1の2−2線に沿う移載ユニットの下面図。
【図3】作動状態を示す正面図。
【図4】図1の4−4線に沿う断面図。
【図5】図1の5−5線に沿う断面図。
【図6】図5の6−6線に沿う断面図。
【図7】気送子の正面図。
【図8】図7の8−8線に沿う平面図
【符号の説明】
【0032】
10 気送子
11 気送子本体
12 気送子の蓋
13 開閉軸
14 気送子の係合部
20 移載ユニット
21 搬入側気送管
22 搬出側気送管
23 回転位置決め機構
23a 円板
23b 位置決めロッド
23c 気送子収容管
23d 支持軸
23e 電動機
23f 気送子固定部
24 蓋開閉機構
24a 蓋保持体
24b,24c 歯車
24d 駆動源(電動機)
24e 蓋開閉機構の係合ピン
24f 保持板
24g 駆動源(電動機)
24h 伝動機構
24i 回転板
24j リフトベース
25 気送子持上げ機構
25a 動力シリンダ
26 搬送物の装填シュート
51a ベース部材
51b 台部材
51c 支持部材
52 クッション材
P1 気送子の搬入位置
P2 アイドル位置
P3 搬送物の装填位置
P4 気送子の搬出位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な蓋が長手方向端部に配置されその蓋が気送子本体壁端面に配置された開閉軸を中心に旋回して開閉されるようにした気送子と、搬入された気送子を保持して回転位置決めしながら搬送物を装填し搬出させる移載ユニットと、この移載ユニットに気送子を搬入する搬入側気送管と、移載ユニットから気送子を搬出する搬出側気送管とを含み、移載ユニットが、搬入側気送管に対応する気送子搬入位置から搬送物を装填する搬送物の装填位置を経て搬出側気送管に対応する気送子搬出位置に順に気送子を移動させる回転位置決め機構と、気送子が搬送物の装填位置に移動されたとき、搬送物の装填位置において気送子の蓋を旋回させる開閉軸を中心に蓋を開閉する蓋開閉機構と、蓋開閉機構に向けて気送子を移動させる気送子持上げ機構とを備えたことを特徴とする気送管設備。
【請求項2】
搬入側気送管、搬送物の装填シュート、及び、搬出側気送管が一つの仮想円上に配置され、気送子の回転位置決め機構が前記仮想円を中心に回転することにより各位置に気送子を移動させるようにした請求項1に記載の気送管設備。
【請求項3】
蓋が係合部を備え、蓋開閉機構が、前記係合部に係合して蓋を開閉するための開閉作用体を有する蓋保持体と、気送子を回転させて前記係合部と蓋開閉機構の開閉作用体とを一致させる位置合せ手段と、蓋の開閉軸を中心に前記蓋保持体を旋回させる駆動手段とを備えている請求項2に記載の気送管設備。
【請求項4】
気送子側の係合部は凹部に形成し、蓋開閉機構側の開閉作用体が気送子の長手方向に移動して前記凹部に係合するピン状部材からなる請求項3に記載の気送管設備。
【請求項5】
気送子の送り機構は、動力シリンダと、動力シリンダによって気送子を蓋開閉機構の蓋保持体に向かって持上げるリフトベースとを有し、気送子の自転駆動部がこのリフトベース上に設置されている請求項3又は請求項4に記載の気送管設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−45599(P2007−45599A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−233260(P2005−233260)
【出願日】平成17年8月11日(2005.8.11)
【出願人】(391059425)シーメンス株式会社 (5)