説明

水を吸収し膨潤する網目を持った網目

【課題】網目が膨潤する天然、合成繊維及びプラスチックで出来た糸で構成された網目は
膨潤する事により水滴を防ぐと同時に、網目の構成により風を通した網目の下流で湿度
コントロールする事が出来る。
【解決手段】
網目を構成する素材の膨潤状態により雨風を止めたり流したりも出来る。網目を網戸で
使用する場合は網目を細かくし膨潤により雨の降りこみを防ぐ。
又網目を荒くし風を通すように使用すれば網目の下流側の湿度を上げる事が出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は網目を構成する糸(天然、合成繊維およびプラスチックで出来ている)が水で膨潤する事により網目を狭くしたり、網目を通過する風に膨潤した水によって風の下流側を加湿する効果を持つ網目を持った網目に関するものである。
【背景技術】
【0002】
網戸は本来風を通し虫を室内に入れないなどの目的で快適な生活を送る為使用されるが、雨が降ると雨が吹き込み室内を濡らしてしまう事があり、特に外出する際には窓を閉めて行かねばならなかった。雨水が掛かると膨潤する網目素材で網目を構成すれば、素材(糸)が膨潤する事により網目を狭くし雨の降込みを防ぐ事が出来る。
【0003】
さらに網目を構成する素材(糸)に撥水作用のある物質を塗ったり含侵させておけば、さらに効果が上がる事が期待出来る。
しかしただ単純に網目を構成する素材に撥水作用のある物質を塗ったり含侵させただけでは、雨の降込みを防ぐ大きな効果は期待出来ない。
【特許文献1】特開2001−089600号公報
【0004】
また水で膨潤する網目に風を通すことにより、網目を通過した風を加湿することが可能である。この場合あまり網目を狭くしないで風が良く通る方が効果が高い。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は網戸の網目を構成する素材は、雨の降りこみを防ぐ事が出来ない点である。
【0006】
解決しようとする問題点は、エアコンの加湿装置は大規模な機器を必要とした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、網目を構成する素材が最近の技術革新で水を大量に吸い膨潤する天然、合成繊維あるいはプラスチックの糸で出来ている事による。
【発明の効果】
【0008】
雨水で網目が濡れていない時は糸が膨潤していないので、良く風を通す事が出来る。又網目で湿度を与える場合は非常に安価に最良の効果を期待する事が出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
網目を構成する水で膨潤する素材の糸(天然、合成繊維あるいはプラスチック製)は最近大変進化しておりそれぞれ特徴を有している。水に接触すると速やかに吸収膨潤し繊維の直径が12倍にもなり強度が殆ど変化しない。さらに膨潤は直径方向にのみ膨らむ繊維も出てきている。
【実施例1】
【0010】
吸水膨潤度の高い糸に引っ張り強度の強い糸を互いに編み合わせる事で、より使用に耐える網目素材を製作する事が出来る。又糸に酸化チタン等の加工が施されていると消臭抗菌効果が期待出来る。
【0011】
網目を構成する水で膨潤する素材の糸(天然、合成繊維あるいはプラスチック製)に風を通す事により網目下流で湿度が上昇する。膨潤する素材の糸に流れる水の量をコントロールすることにより湿度調節が可能となる。
【0012】
網目の編み方は図1の様に縦、横に対し平方の編み方も良いが、図2の様に斜めの編み方は水滴を速やかに広げる為には良い方法である。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明は網目を構成する糸(天然、合成繊維およびプラスチックで出来ている)が水で膨潤する事により網目を狭くしたり、網目を通過する風に膨潤した水によって風の下流側を加湿する効果を持つ網目を持った網目に関するものであって、風を通し虫を室内に入れないことや快適な生活を送ることができる網戸に使用されるものであり、かつ加湿する効果を持つ網目により、エアコンの加湿装置に使用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態を示す網目をしめす腰部拡大図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す網目をしめす腰部拡大図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
網目を構成している素材(天然、合成繊維及びプラスチックの糸)が水を吸収し膨潤する網目。

【図1】
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【図2】
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