説明

水中曝気攪拌機据付装置

【目的】水流発生機等の装置主要部が案内柱に沿って釣り合った状態で昇降できるとともに、空気吸込管および給電ケーブルの着脱が解消できるようにする。
【構成】水中Wに案内柱2が立設され、この案内柱2に水流発生機4等の装置主要部7を支持する摺動ブラケット3が遊合される一方、案内柱2の上端部に懸吊ブラケット9が着脱可能となされ、この懸吊ブラケット9には、少なくとも前記した摺動ブラケット3を吊持する揚重機15を連結をする吊り金具10と、水流発生機4に連結した給気ホース13のホース巻取器11と、同じく水流発生器4に連結した給電ケーブル巻取器12とを備え、摺動ブラケット3が懸吊ブラケット9に対して揚重機15により昇降可能となされるとともに、これに追随して給気ホース13と給電ケーブル14aが伸縮可能とされ、かつ、懸吊ブラケット9と摺動ブラケット3とが案内柱2に対し一体となって取り付け、取り外しが可能となされた。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貯水池、沈砂池および汚水処理槽等における貯留水の曝気処理に適用される水中曝気攪拌機据付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】水中曝気攪拌機据付装置は、たとえば特願平3−42639号公報に示すように、貯水池の水中に立設した案内柱に水流発生機およびブロワー等を支持する摺動ブラケットが昇降可能に遊合されていて、この水流発生機を水中で昇降移動させたり、案内柱から取り外したりするときはその都度、仮設した揚重機で摺動ブラケットとともに吊上げ、吊下げがなされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の水中曝気攪拌機据付装置では、修理や保守点検の目的で水流発生機および水中ブロワー等の装置主要部を水面の上方に取り出そうとしても、この装置主要部が案内柱に片持ち構造で支持されて釣り合いがとりにくいだけでなく、ブロワーの空気吸込管や水流発生機、ブロワー等の給電ケーブルが案内柱に固定されていることから、この装置主要部の姿勢を安定させたり、空気吸込管および給電ケーブルを着脱したりするための介助作業員を必要としていた。
【0004】したがって、豪雨等で貯水池に大量の水が流入するとき、緊急避難をしようとしても速やかに対応できないという問題があった。
【0005】この発明は、このような従来の事情から見て、水流発生機等の装置主要部が案内柱に沿って安定した釣り合い状態で昇降できるとともに、給気ホースおよび給電ケーブルの着脱をしなくてもよい構造となすことにより、修理および保守点検や、貯水池への流入水量の増減に対応するために必要な装置主要部の昇降移動が容易に行われるようにした水中曝気攪拌機据付装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の水中曝気攪拌機据付装置は、水中に案内柱が立設され、この案内柱に水流発生機等の装置主要部を支持する摺動ブラケットが遊合される一方、案内柱の上端部に懸吊ブラケットが着脱可能となされ、この懸吊ブラケットには、少なくとも前記した摺動ブラケットを吊持する揚重機を連結する吊り金具と、水流発生機に連結した給気ホースのホース巻取器と、同じく水流発生機に連結した給電ケーブルのケーブル巻取器とを備え、摺動ブラケットが懸吊ブラケットに対して揚重機により昇降可能となされるとともに、これに追随して給気ホースと給電ケーブルが伸縮可能となされ、かつ、懸吊ブラケットと摺動ブラケットとが案内柱に対し一体となって取り付け、取り外しが可能となされたものである。
【0007】
【作用】装置主要部を支持する摺動ブラケットが揚重機で吊持されながら吊り金具、ホース巻取器およびケーブル巻取器を備えた懸吊ブラケットに対して昇降し、この昇降動作に追随して給気ホースおよび給電ケーブルが伸縮する。また懸吊ブラケットと摺動ブラケットとは案内柱に対し、一体となって取り付けおよび取り外しが行われる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の各実施例につき図面を参照して説明する。
【0009】実施例1実施例1はこの発明の基本構造である。
【0010】図1ないし図5に示す水中曝気攪拌機据付装置1は、一対の案内柱2と、この案内柱2に対して昇降移動可能に遊合された摺動ブラケット3と、この摺動ブラケット3に支持された水流発生機4、水中形のブロワー5および逆流防止機構6からなる装置主要部7ならびに釣合錘8と、案内柱2の上端部に設けられた懸吊ブラケット9と、この懸吊ブラケット9に設けられた吊り金具10、ホース巻取器11およびケーブル巻取器12と、ホース巻取器11により接続長さが伸縮可能となされた給気ホース13と、ケーブル巻取器12により接続長さが伸縮可能となされた給電ケーブル14a,14b,14cと、摺動ブラケット3を吊持するために吊り金具10に連結した揚重機15とを包含して構成されている。
【0011】案内柱2は、図2、図4および図5に示すように円管等が適用されたもので、突片2a、ボルト2bおよびブラケット2cを介して貯水池Pの側壁Kに固定され、下端部にストッパ2dが設けられている。
【0012】摺動ブラケット3は図3ないし図5に示すように、前記案内柱2に遊合された二つの摺動筒3aと、この摺動筒3aの底部に連結してその一側(図1で左側)に装置主要部7が支持される台板3bと、各摺動筒3aを互いに連結する断面H形の連結部材3cと、この連結部材3cの上端部に設けた可動側吊り金具3dと、台板3bの両端部上面に設けたリブ3eとからなり、台板3bの他側(図1で右側)の上面には摺動ブラケット3の平衡を保つための釣合錘8が定置されている。
【0013】さらに、台板3bの四隅部には後述の補助吊り金具Sを着脱可能い係合する補助吊り手Rが設けられている。
【0014】台板3bの中央部には、図5に示すように各案内柱2に遊合可能な透孔3fと、案内柱2の各突片2aが通過可能な切欠き部3gとが設けられている。
【0015】水流発生機4は公知の本体4a、ドラフト環4b、モータ4c、羽根4dおよび空気室(図示省略)等を備えている。
【0016】ブロワー5は公知のルーツ形等が適用される。
【0017】逆流防止機構6は公知の空気供給管6a、空気吐出管6b、安全弁6c、遮断弁6dおよび逆止弁6eなどからなっている。
【0018】懸吊ブラケット9は基板9aとこの基端部の下方に突設した一対の脚部9bとからなり、この脚部9bは案内柱2の内腔に遊合可能な太さに形成されるとともに、その中心距離が各案内柱2相互間の中心距離に適合されている。
【0019】吊り金具10は装置主要部7を支持する摺動ブラケット3が昇降移動時の平衡を保ちうる懸吊位置すなわち、摺動ブラケット3の中央部に設けた可動側吊り金具3dの位置に対向するように、懸吊ブラケット9の各脚部9b間の中央部に設けられたもので基板9aの下方に突設した下側吊り手10aと、基板9aの上方に突設した上側吊り手10bとからなっている。
【0020】さらに、基板9aの両端部の中央にそれぞれ補助吊り金具Sが設けられている。この補助吊り金具Sは、懸吊ブラケット9と摺動ブラケット3を案内柱から一体的に取外す場合に用いられるもので、二股に形成したチェーンの下端部に前記補助吊り手Bに係合可能なフックが取付られている。
【0021】ホース巻取器11は、装置主要部7を構成する前記ブロワー5に接続した給気ホース13が摺動ブラケット3の昇降移動によって変化する接続長さを自動的に調節するために設けられたもので、巻取器本体11aに内蔵した発条機構(図示省略)等によって巻取りおよび巻もどしの処理動作が可能となされており、そのホース出入口11bが空気供給管6aの直上部に位置するように配置されている。
【0022】また、巻取器本体11aの一側には、ブロワー5への空気吸込み口とその吸込み時の騒音抑制とを兼ねた消音器11cが設けられている。
【0023】給気ホース13は、先端部が空気供給管6aにフランジ結合がなされていて、たとえば柔軟可撓性材に圧潰防止を施したものが適用される。
【0024】ケーブル巻取器12は、装置主要部7を構成する水流発生機4のモータ4c、ブロワー5のモータ(図示省略)および逆流防止手段6の遮断弁6dに接続した給電ケーブル14a,14b,14cが摺動ブラケット3の昇降移動によって変化する接続長さを自動的に調節するためのもので、巻取器本体12aに内蔵した発条等による伸縮機構(図示省略)等によって巻取りおよび巻もどしの処理動作が可能となされており、そのケーブル出入口12bが前記モータ4c、ブロワー5のモータおよび遮断弁6dの各端子板のほぼ直上部に位置するように配置されている。
【0025】揚重機15はたとえば手捲形および電動形のいずれかのチェーンブロックが適用される。
【0026】懸吊ブラケット9の吊り金具10の直上部を通過するガーダーGに走行形クレーンTが設けられている。この走行形クレーンTのフックHを吊り金具10の上側吊り手10aに掛止することにより、懸吊ブラケット9および摺動ブラケット3が案内柱2に対し、一体となって取り付けおよび取り外しが可能となされている。
【0027】次に、上記実施例1の動作および作用について説明する。
【0028】水流発生機4の起動操作で羽根4dが回転すると、水流発生機4まわりの貯留水Wは羽根4dの回転動作でドラフト環4bの内部に吸込まれて攪拌されながら強力なジェット旋回流となって前方(図1で左方)に押し出される。
【0029】このとき、水面上方の空気は水流発生機4と同時に起動したブロワー5によりホース巻取器11の消音器11cから空気供給管6aを経て吸引されて加圧されたのち、水流発生機4に送り込まれる。この空気がジェット旋回流中に混入されることにより、有効な気液混合が進行して貯留水の曝気処理が行われる。
【0030】曝気処理中に非常停止操作や停電等で水流発生機4およびブロワー5が停止中すると、貯留水Wはその貯留深さに見合った水圧でドラフト環4bから水流発生機4の内部に向かって逆流する。
【0031】このとき、遮断弁6dおよび逆止弁6eが閉じることによって水流発生機4から逆止弁6eの管路に残留している空気が圧縮され、この空気圧力が貯留水Wの水圧と均圧状態となった時点で逆流動作が停止する。
【0032】水中曝気攪拌機据付装置1の装置主要部7を貯留水Wの水位変化に従って昇降させるときや、修理および定期点検等で水面の上方に引き上げるときは、揚重機15の捲上げ操作および捲下し操作を行うことによって摺動ブラケット3に支持された装置主要部7と釣合錘8が昇降するとともに、この昇降移動に伴う給気ホース13および給電ケーブル14a,14b,14cの接続長さの長さは、ホース巻取器11およびケーブル巻取器12の調節作用により、弛緩することなく常に良好な状態に維持される。
【0033】さらに、懸吊ブラケット9および摺動ブラケット3を案内柱2から取り外す場合は、補助吊り金具Sを補助吊り手Rに係合(図3参照)したのち、走行形クレーンTで搬出される。
【0034】また、摺動ブラケット3は装置主要部7と釣合錘8とで平衡を保つように調整された懸吊位置すなわち可動側吊り金具3dを、この可動側吊り金具3dの直上位置に位置させた懸吊ブラケット9の吊り金具10に揚重機15を取付けて、この揚重機15で引上げおよび引下しがなされるから、安定した姿勢で昇降移動が行われる。
【0035】実施例2この実施例2は伸縮機構を備えた給気ホースを適用して、ホース巻取器が欠除されたのを特徴としている。
【0036】図6に示す水中曝気攪拌機据付装置21は、実施例1のホース巻取器11に代えて空気吸込管22が空気供給管6aの直上部に位置するように設けられ、この空気吸込管22の上端部に消音器23が連結されている。
【0037】空気吸込管22の下端部と空気供給管6aとの間には伸縮可能な給気ホース24が設けられ、この給気ホース24はたとえば、伸縮形フレキシブルホースが適用される。
【0038】上記の構造において、摺動ブラケット3が揚重機15によって昇降移動をするとき、この昇降移動に伴う給気ホース24の接続長さがこの給気ホース24に備えた伸縮機構によって調節されるほかは、実施例1の場合と同様であって、装置主要部7を支持する摺動ブラケット3の昇降動作が安定した姿勢で行われる。
【0039】装置主要部7を支持する摺動ブラケット3と懸吊ブラケット9は案内柱2に対し、走行形クレーンTで一体となって取り付け、取り外しがなされる。この場合、懸吊ブラケット9の平面形状を摺動ブラケット3に適応させ、この両者9,3間に補助吊り金具Sおよび補助吊り手Rを介在させて安定した搬入出作業ができるようにしてもよい。
【0040】実施例3この実施例3は懸吊ブラケット上にブロワーを配置して、逆流防止機構が欠除しているのを特徴としている。
【0041】図7に示す水中曝気攪拌機据付装置31は、摺動ブラケット3上の一側に装置主要部7を構成する水流発生機4だけを配置して、摺動ブラケット3上の他側には水流発生機4の重量に見合った釣合錘32が定置されている。
【0042】案内柱2の上端部に設けた懸吊ブラケット33は案内柱2の左右両側方に突出した形状の基板33aの中央部から下方に一対の脚部33bがされている。
【0043】基板33a上の一側にホース巻取器11およびケーブル巻取器12が設けられる一方、基板33a上の他側には陸上形のブロワー34が設けられている。
【0044】このブロワー34は、吸気および吸気時の騒音抑制を行うための消音器34aを備え、空気供給管34bおよび止弁34cを介してホース巻取器本体11aに連結されている。このホース巻取器11に収容した給気ホース13の先端部は、水流発生機4に設けた空気吐出管35にフランジ結合で連結されている。
【0045】ケーブル巻取器12には、水流発生機4だけに接続する給電ケーブル36が収容されている。
【0046】上記の構造において、水面上方の空気は消音器34aから吸込まれてブロワー34で圧縮されたのち、空気供給管34b、止弁34c、ホース巻取器11、給気ホース13および空気吐出管35を経て水流発生機4に送られるほかは、実施例1の場合と同様であって、装置主要部7を構成する水流発生機4を支持した摺動ブラケット3の昇降動作が安定した姿勢で行われる。
【0047】懸吊ブラケット9および水流発生機4を支持する摺動ブラケット3が案内柱2に対し、走行形クレーンTで一体となって取り付け、取り外しが行われる。この場合、懸吊ブラケットの平面形状を摺動ブラケット3に適応させ、この両者9,3間に補助吊り金具Sおよび補助吊り手Rを介在させて安定した搬入出作業ができるようにしてもよい。
【0048】実施例4この実施例4は、装置主要部を支持する摺動ブラケットが一本の案内柱に遊合されるとともに、揚重機が欠除しているのを特徴としている。
【0049】図8に示す水中曝気攪拌機据付装置41は、一本の案内柱42と、この案内柱42に対して昇降移動可能に遊合された摺動ブラケット43と、この摺動ブラケット43に支持された水流発生機44、水中形ブロワー45および逆流防止機構46からなる装置主要部47と、案内柱42の上端部に着脱可能に設けられた懸吊ブラケット48と、この懸吊ブラケット48に設けられた吊り金具49、空気吸込管50、消音器51およびケーブル巻取器52と、ケーブル巻取器52により接続長さが調節可能となされた給電ケーブル53a,53b,53cと、空気吸込管50と逆流防止機構46の間に設けられた伸縮形給気ホース54とを包含して構成されている。
【0050】案内柱42は突片42a、ボルト42bおよびブラケット42cを介して貯水池Pの側壁Kに固定され、下端部にストッパ42dが設けられている。
【0051】摺動ブラケット43は摺動筒43a、台板43b、可動側吊り金具43cおよびリブ43dからなっている。
【0052】水流発生機44は、上述の各実施例の水流発生機4と同様に構成されている。
【0053】水中形のブロワー45は、上述の実施例1,2のブロワー5と同様に構成されている。
【0054】逆流防止機構46は、上述の実施例1,2の逆流防止機構6と同様の構成部材で構成されている。
【0055】懸吊ブラケット48は、基板48aおよび脚部48bからなるもので、先端部にケーブル巻取器52が設けられ、中間部に吊り金具49および空気吸込管50が設けられていて、この空気吸込管50に消音器51が取付けられている。
【0056】吊り金具49に連結したチェーン49aの下側分岐端は、摺動ブラケット43の可動側吊り金具43cと水流発生機44とに接続されていて、この各接続部で吊上げ、吊下しをなすことにより、装置主要部47を支持する摺動ブラケット43が昇降移動時の平衡を保ちうるようになされている。
【0057】上記の構成において、装置主要部47の曝気攪拌動作は実施例2の装置主要部7と同様に行われる。
【0058】装置主要部47を支持する摺動ブラケット43と懸吊ブラケット48とがチェーン49a、空気吸込管50、給電ケーブル53a,53b,53cおよび給気ホース54により一体構造の搬入出ユニットUに構成されるから、吊り金具49に走行形クレーンTをフックHを掛止することにより、懸吊ブラケット48および摺動ブラケット43は案内柱42に対し、一体となって取り付け、取り外しがなされる。
【0059】また、前記チェーン49aの長さを変えることで装置主要部47の定置高さを調節することができ、この場合の給気ホース54および給電ケーブル53a,53b,53cの接続長さは、給気ホース54およびケーブル巻取器54に備えた伸縮機構によって自動的に調節される。
【0060】なお、前記チェーン49aに変えて揚重機等を適用することにより、摺動ブラケット43の定置高さを無段階に調節することもできる。
【0061】
【発明の効果】この発明の水中曝気攪拌機据付装置は、水中に案内柱が立設され、この案内柱に水流発生機等の装置主要部を支持する摺動ブラケットが遊合される一方、案内柱の上端部に懸吊ブラケットが着脱可能となされ、この懸吊ブラケットには、少なくとも前記した摺動ブラケットを吊持する揚重機を連結する吊り金具と、水流発生機に連結した給気ホースのホース巻取器と、同じく水流発生機に連結した給電ケーブルのケーブル巻取器とを備え、摺動ブラケットが懸吊ブラケットに対して揚重機により昇降可能となされるとともに、これに追随して給気ホースと給電ケーブルが伸縮可能となされ、かつ、懸吊ブラケットと摺動ブラケットとが案内柱に対し一体となって取り付け、取り外しが可能となされたものであるから、貯水池への流入水量の増減に伴う装置主要部の定置高さの調節や、修理および定期点検時の陸上への搬出、搬入を行うとき、装置主要部は安定した姿勢で昇降移動をさせることができる。
【0062】したがって、装置主要部の昇降操作は従来のような介助作業員等を必要としないので、保守管理要員を少人数で充足することができる。
【0063】さらに、案内柱を除く懸吊ブラケット、摺動ブラケットおよび装置主要部等が案内柱に対し、一体となって取り付け、取り外しがなされるから、懸吊ブラケット、摺動ブラケット等の複数を在庫して故障時の復旧作業に速やかに対応させることにより設備信頼性が著しく向上するなどの優れた利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における水中曝気攪拌機据付装置の側面図である。
【図2】図1のA−A線で見た水中曝気攪拌機据付装置の正面図である。
【図3】図2における搬入出ユニットを拡大して示す図である。
【図4】図3のB−B線で見た断面図である。
【図5】図3のC−C線で見た断面図である。
【図6】実施例2における水中曝気攪拌機据付装置の正面図である。
【図7】実施例3における水中曝気攪拌機据付装置の正面図である。
【図8】実施例4における水中曝気攪拌機据付装置の正面図である。
【符号の説明】
1,21,31,41 水中曝気攪拌機据付装置
2,42 案内柱
3,43 摺動ブラケット
4,44 水流発生機
5,34,45 ブロワー
6,46 逆流防止機構
7,47 装置主要部
9,33,48 懸吊ブラケット
10,49 吊り金具
11 ホース巻取器
11a,23,34a,51 消音器
12,52 ケーブル巻取器
13,24,54 給気ホース
14a,14b,14c,36,53a,53b,53c 給電ケーブル
15 揚重機
P 貯水池

【特許請求の範囲】
【請求項1】 水中に案内柱が立設され、この案内柱に水流発生機等の装置主要部を支持する摺動ブラケットが遊合される一方、案内柱の上端部に懸吊ブラケットが着脱可能となされ、この懸吊ブラケットには、少なくとも前記した摺動ブラケットを吊持する揚重機を連結する吊り金具と、水流発生機に連結した給気ホースのホース巻取器と、同じく水流発生機に連結した給電ケーブルのケーブル巻取器とを備え、摺動ブラケットが懸吊ブラケットに対して揚重機により昇降可能となされるとともに、これに追随して給気ホースと給電ケーブルが伸縮可能となされ、かつ、懸吊ブラケットと摺動ブラケットとが案内柱に対し一体となって取り付け、取り外しが可能となされたことを特徴とする水中曝気攪拌機据付装置。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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