説明

水力発電システム及びその運転計画方法

【課題】 総合的に、各水力発電設備を効率的に運転することができる水力発電システムを提供する。
【解決手段】 複数の水力発電設備1,2が同一水系の河川に放出水を放出する水力発電システムにおいて、各水力発電設備1,2の放出水が合流する際に、河川の所定位置Xの濁度が設定値を超えるのを防止すべく、各水力発電設備1,2の放出水の濁度に応じて、各水力発電設備1,2の放出水の放出量を制御することを特徴とする

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の水力発電設備が同一水系の河川に放出水を放出する水力発電システム及びその運転計画方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、雨が降ると、土砂等が崩れて河川に流れ込むため、河川が濁る。そして、この濁った河川、即ち、濁水が、ダムにより貯水可能に構成される下流の貯水池(調整池)に流入することにより、図4(a)に示すように、ダム水(貯水池に貯水された水)の濁度が上昇する。その後、雨が止むことにより、濁水の流入がなくなると共に、時間が経つにつれて、濁度成分が沈んだり、浮いたりするため、ダム水の濁度が下降する。
【0003】
図4(a)においては、実線がダム水の濁度の推移を示し、点線がダム水(貯水池)の水位の推移を示し、棒グラフが所定時間当たりの雨量を示している。そして、図4(b)に示すように、ダム水を放出することにより発電する水力発電設備においては、濁度の高いダム水を放出すると、下流の河川の濁度を上昇させ、さまざまな問題を発生させてしまう。
【0004】
したがって、水力発電設備は、放出水(放出するダム水)の濁度が設定値よりも高い場合、ダム水の放出、即ち、運転(発電)を停止し、放出水の濁度が設定値よりも低い場合、ダム水の放出、即ち、運転(発電)を開始する。
【0005】
ここで、水力発電設備の運転を効率化すべく、ダム水の濁度(又は濁度に相当する指標)を測定し、その測定結果に基づき、水力発電設備の運転、即ち、ダム水の放出を自動化させる水力発電設備の運転方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−213659号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、かかる水力発電設備の運転方法においては、放出水の濁度が設定値より低くなるまで、ダム水の放出を開始することができず、図4(b)に示すように、複数の水力発電設備が同一水系の河川に放出水を放出する水力発電システムにおいては、必ずしも効率的な運転方法とはいえない。
【0007】
例えば、第1水力発電設備1と第2水力発電設備2とからの放出水が合流する本流河川100(各放出水が合流した後の所定位置X)において、濁度を設定値以下とするためには、各水力発電設備1,2におけるダムからの放出水の濁度がそれぞれ設定値以下となるまで、各水力発電設備1,2を運転することができない。
【0008】
よって、本発明は、かかる事情に鑑み、総合的に、各水力発電設備を効率的に運転することができる水力発電システム及びその運転計画方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る水力発電システムは、複数の水力発電設備が同一水系の河川に放出水を放出する水力発電システムにおいて、各水力発電設備の放出水が合流する際に、河川の所定位置の濁度が設定値を超えるのを防止すべく、各水力発電設備の放出水の濁度に応じて、各水力発電設備の放出水の放出量を制御することを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、各水力発電設備が同一水系の河川に放出する放出水の濁度に応じて、各水力発電設備の放出水の放出量を制御するため、各水力発電設備の放出水が合流した河川の所定位置において、濁度が設定値を超えるのを防止できる。したがって、各水力発電設備は、自身の放出水の濁度だけでなく、他の水力発電設備における放出水の濁度や放出量を考慮して、自身の放出水の放出量を決定することができる。
【0011】
また、本発明に係る水力発電システムの運転計画方法は、複数の水力発電設備が同一水系の河川に放出水を放出する水力発電システムの、運転計画方法において、各水力発電設備における放出水の濁度の経時変化を予測するステップと、各水力発電設備の放出水が合流する際に、河川の所定位置の濁度が設定値を超えるのを防止すべく、各水力発電設備の放出水の濁度に応じて、各水力発電設備の放出水の放出量を制御して運転するように計画するステップとを備えることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、各水力発電設備が同一水系の河川に放出する放出水の濁度の経時変化を予測し、さらに、各水力発電設備の放出水の予測濁度に応じて、各水力発電設備の放出水の放出量を制御して運転するように計画するため、各水力発電設備の放出水が合流する河川の所定位置において、濁度が設定値を超えるのを防止するように計画できる。
【0013】
したがって、所定の水力発電設備の放出水の濁度だけでなく、他の水力発電設備の放出水の濁度や放出量を考慮して、所定の水力発電設備における放出水の放出量を決定することができ、さらに、経時変化を予測した濁度を用いて各水力発電設備の一定期間の運転計画をすることができる。
【発明の効果】
【0014】
以上の如く、本発明に係る水力発電システム及びその運転計画方法は、所定の水力発電設備における放出水の濁度だけでなく、他の水力発電設備の放出水の濁度や放出量を考慮して、所定の水力発電設備における放出水の放出量を決定することもできるため、総合的に、各水力発電設備を効率的に運転することができるという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る水力発電システムにおける一実施形態について、図1〜図3を参酌して説明する。なお、図1〜図3において、図4の符号と同一の符号を付した部分は、従来技術と同一の構成又は要素を表す。
【0016】
本実施形態に係る水力発電システムは、図1〜図2に示すように、複数の水力発電設備1,2が同一水系の河川100(101,102)に放出水を放出する。具体的には、水力発電システムは、第1水力発電設備1と第2水力発電設備2とを備え、第1水力発電設備1の放出水、第2水力発電設備2の放出水、第1支流河川101の河川水、及び第2支流河川102の河川水が下流の本流河川100にて合流する。
【0017】
また、水力発電システムは、第1水力発電設備1の上流に第3水力発電設備3を備えると共に、第2水力発電設備2の上流に第4水力発電設備4を備え、第1水力発電設備1は、第3水力発電設備3からの放流水と第3支流河川103からの河川水とを貯水するように構成され、第2水力発電設備2は、第4水力発電設備4からの放流水と第4支流河川104からの河川水とを貯水するように構成される。
【0018】
そして、水力発電システムは、各水力発電設備1,2,3,4を制御する制御装置5を備える。さらに、水力発電システムは、各水力発電設備1,2,3,4の運転を計画する運転計画装置6を備える。
【0019】
第1水力発電設備1は、ダム11により貯水可能に構成される貯水池(「調整池」ともいい、図示しない)12と、貯水池12に貯められたダム水が取水口や導水路を介して導入され、ダム水が水車を回転させることにより発電する発電機13と、水車を回転させることによりエネルギーを失ったダム水を河川に放出する放水路14とを備える。
【0020】
そして、第1水力発電設備1は、導水路に設けられるゲートの開度により水車に導入するダム水の流量を制御、即ち、発電機13の出力を制御し、これにより、河川に放出するダム水(放出水)の放出量を制御する。
【0021】
また、第2水力発電設備2、第3水力発電設備3、第4水力発電設備4においても、第1水力発電設備1と同様に、ダム21,31,41、貯水池22,32,42(図示しない)、発電機23,33,43、及び放水路24,34,44をそれぞれ備える。なお、当然に、取水口、導水路、水車、及びゲート等もそれぞれ備える。
【0022】
制御装置5は、各水力発電設備1,2,3,4の放出水が合流する際に、河川100の所定位置Xの濁度が設定値を超えるのを防止すべく、各水力発電設備1,2,3,4の放出水の濁度に応じて、各水力発電設備1,2,3,4の放出水の放出量、即ち、発電機13,23,33,43の出力を制御可能に構成される。
【0023】
具体的には、制御装置5は、各所定位置における水の濁度を測定する濁度測定手段51と、各所定位置における水の流量を測定する流量測定手段52とを備え、さらに、濁度測定手段51及び流量測定手段52の測定値に基づき、第1水力発電設備1のダム水の濁度を制御する第1ダム水濁度制御手段53と、第2水力発電設備2のダム水の濁度を制御する第2ダム水濁度制御手段54と、本流河川100の所定位置Xの濁度を制御する本流河川水濁度制御手段55とを備える。
【0024】
濁度測定手段51は、各貯水池12,22,32,42のダム水、即ち、各水力発電設備1,2,3,4の放出水の濁度D1,D2,D3,D4と、各支流河川101,102,103,104の河川水の濁度d1,d2,d3,d4とを測定可能に構成される。具体的には、濁度測定手段51は、各貯水池12,22,32,42の取水口の近傍や、各支流河川101,102,103,104の河川水中に、濁度計51aをそれぞれ設置している。
【0025】
流量測定手段52は、各水力発電設備1,2,3,4の放出水の流量(放出量)Q1,Q2,Q3,Q4と、各支流河川101,102,103,104が本流河川100や貯水池12,22に流れ込む流量q1,q2,q3,q4を測定可能に構成される。具体的には、流量測定手段52は、各放水路14,24,34,44や各支流河川101,102,103,104に流量計(流速計)52aをそれぞれ設置している。
【0026】
第1ダム水濁度制御手段53は、濁度測定手段51及び流量測定手段52にて測定される、第3水力発電設備3のダム水(放出水)の濁度D3及び流量(放出量)Q3と、第3支流河川103の河川水の濁度d3及び流量q3とにより、第1ダム水の濁度D1’を、以下の式1にて予測する。なお、K1は、補正計数であり、過去の蓄積されたデータから求められた数値である。
【数1】

【0027】
そして、第1ダム水濁度制御手段53は、予測される第1ダム水の濁度D1’が設定値を超えるのを防止すべく、第3水力発電設備3の放出水の放出量、即ち、発電機33の出力を制御する。
【0028】
第2ダム水濁度制御手段54は、濁度測定手段51及び流量測定手段52にて測定される、第4水力発電設備4のダム水(放出水)の濁度D4及び流量(放出量)Q4と、第4支流河川104の河川水の濁度d4及び流量q4とにより、第2ダム水の濁度D2’を、以下の式2にて予測する。なお、K2は、補正計数であり、過去の蓄積されたデータから求められた数値である。
【数2】

【0029】
そして、第2ダム水濁度制御手段54は、予測される第2ダム水の濁度D2’が設定値を超えるのを防止すべく、第4水力発電設備4の放出水の放出量、即ち、発電機43の出力を制御する。
【0030】
本流河川水濁度制御手段55は、濁度測定手段51及び流量測定手段52にて測定される、第1水力発電設備1のダム水(放出水)の濁度D1及び流量(放出量)Q1と、第2水力発電設備2のダム水(放出水)の濁度D2及び流量(放出量)Q2と、第1支流河川101の河川水の濁度d1及び流量q1と、第2支流河川102の河川水の濁度d2及び流量q2とにより、本流河川100の所定位置Xにおける河川水の濁度Dx’を、以下の式3にて予測する。なお、Kxは、補正計数であり、過去の蓄積されたデータから求められた数値である。
【数3】

【0031】
そして、本流河川水濁度制御手段55は、予測される本流河川100の所定位置Xにおける河川水の濁度Dx’が設定値を超えるのを防止すべく、第1水力発電設備1の放出水の放出量、即ち、発電機13の出力と、第2水力発電設備2の放出水の放出量、即ち、発電機23とを制御する。
【0032】
運転計画装置6は、各所定位置における水の濁度を測定する濁度測定手段61と、各所定位置における水の流量を測定する流量測定手段62と、各所定位置における雨量を測定する雨量測定手段63と、各貯水池12,22,32,42の水位を測定する水位測定手段64とを備える。
【0033】
そして、運転計画装置6は、濁度測定手段61、流量測定手段62、雨量測定手段63、及び水位測定手段64の測定値に基づき、各所定位置における濁度の経時変化を予測する濁度経時変化予測手段65と、濁度経時変化予測手段65にて予測する濁度に基づき、各水力発電設備1,2,3,4の運転を計画する運転計画手段66とを備える。
【0034】
本実施形態においては、運転計画装置6の濁度測定手段61は、制御装置5の濁度測定手段51も兼ねており、さらに、運転計画装置6の流量測定手段62は、制御装置5の流量測定手段52も兼ねている。
【0035】
雨量測定手段53は、各貯水池12,22,32,42の付近や、各支流河川101,102,103,104の付近の雨量を測定可能に構成される。具体的には、雨量測定手段53は、各貯水池12,22,32,42の付近や、各支流河川101,102,103,104の付近に雨量測定計(図示及び採番しない)を設置している。
【0036】
水位測定手段54は、各貯水池12,22,32,42の水位を測定可能に構成される。具体的には、水位測定手段54は、各貯水池12,22,32,42に水位計(図示及び採番しない)を設置している。
【0037】
濁度経時変化予測手段65は、各貯水池12,22,32,42のダム水(各水力発電設備1,2,3,4における放出水)の濁度の経時変化を時間単位や日単位で予測可能に構成される。例えば、濁度経時変化予測手段65は、第1水力発電設備1の貯水池12のダム水の経時変化を予測する際に、現状の第1水力発電設備1の貯水池12のダム水の濁度と、水位と、流入量(第3水力発電設備3のダム水の流量及び支流河川103の河川水の流量)と、その付近の雨量とを用いて予測する。
【0038】
また、濁度経時変化予測手段65は、図3に示すように、雨が降ることにより、ダム水の濁度が上昇して所定値(例えば発電機の運転に影響を及ぼす濁度値)となる時間taや、雨が止むことにより、ダム水の濁度が下降(収束)して設定値(例えば発電機の運転が可能となる濁度値)となる時間tbを予測して、報知するように構成される。なお、図3において、実線Dは、ダム水の濁度の実績を示し、点線Dt1〜Dt4は、時間t1〜t4における濁度の経時変化の予測を示し、棒グラフは、雨量を示している。
【0039】
運転計画手段66は、濁度経時変化予測手段65により予測した各水力発電設備1,2,3,4の放出水の濁度に応じて、各水力発電設備1,2,3,4の放出水の放出量を制御して運転するように、時間単位や日単位で計画するように構成される。具体的には、運転計画手段66は、本流河川100の所定位置Xの濁度が設定値を超えるのを防止するように、上記の式1〜3(濁度は予測濁度を用いる)を用いて、各水力発電設備1,2,3,4の発電機13,23,33,43の運転を計画する。
【0040】
以上より、本実施形態に係る水力発電システムは、各水力発電設備1,2,3,4が運転するために放出する放出水の濁度に応じて、各水力発電設備1,2,3,4の放出水の放出量を制御するため、第1及び第2水力発電設備1,2の放出水が合流した本流河川100の所定位置Xにおいて、濁度が設定値を超えるのを防止できる。したがって、各水力発電設備1,2,3,4は、自身の放出水の濁度だけでなく、他の水力発電設備1,2,3,4の放出水の濁度や放出量を考慮して、自身の放出水の放出量を決定することができる。
【0041】
例えば、第1水力発電設備1の放出水の濁度が本流河川100の所定位置Xの設定値よりも高いが、第2水力発電設備2の放出水の濁度が本流河川100の所定位置Xの設定値よりも低い場合、第1水力発電設備1は、自身の放出水の濁度と、第2水力発電設備2の放出水の濁度及び放出量とを考慮することにより、本流河川100の所定位置Xの設定値よりも、自身の放出水の濁度が高い状態で放出水を放出、即ち、発電機13を運転することができる場合がある。
【0042】
したがって、第1水力発電設備1が従来では発電機13を運転できない状態にも関わらず、運転することができる場合もあり得るため、総合的に、各水力発電設備1,2,3,4を効率的に運転することができる。
【0043】
なお、本発明に係る水力発電システム及びその運転計画は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0044】
例えば、上記実施形態に係る水力発電システム及びその運転計画は、濁度測定手段51(61)が濁度計で濁度を測定する場合を説明したが、かかる場合に限られず、例えば、濁度と相関関係を有する指標、例えば、懸濁物質(「浮遊物質」や「SS」ともいう)の濃度を測定することにより、濁度を相対的に算出する場合でもよい。
【0045】
また、上記実施形態に係る水力発電システム及びその運転計画は、一箇所の水力発電設備のダム水及び一本の支流河川の河川水が合流したダム水の濁度(式1及び式2)や、二箇所の水力発電設備のダム水及び二本の支流河川の河川水が合流した河川水の濁度(式3)を制御する場合を説明したが、かかる場合に限られない。
【0046】
例えば、複数の水力発電設備が同一水系の河川に放出水を放出する際の、河川の所定位置における濁度において、m箇所(mは2以上の整数)の水力発電設備のダム水及びn本(nは0以上の整数)の河川の河川水が合流した場合の水(ダム水、河川水)の濁度D’を制御する場合、各水力発電設備のダム水(放流水)の濁度D1〜Dm及び流量(放出量)Q1〜Qmと、各河川の河川水の濁度d1〜dm及び流量q1〜qmとにより、合流した水の濁度Dを、以下の式4又は式5にて予測することができる。なお、K、Ki(K1〜Km)、ki(k1〜kn)は、補数計数であって、過去の蓄積されたデータから求められた数値である。
【数4】

【数5】

【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施形態に係る水力発電システムの全体構成図を示す。
【図2】同実施形態に係る水力発電システムにおける、(a)は制御装置の全体構成図、(b)は運転計画装置の全体構成図を示す。
【図3】同実施形態に係る水力発電システムにおける、濁度の経時変化図を示す。
【図4】従来における水力発電システムにおける、(a)は要部構成図、(b)は濁度の経時変化図を示す。
【符号の説明】
【0048】
1…(第1)水力発電設備、2…(第2)水力発電設備、3…(第3)水力発電設備、4…(第4)水力発電設備、5…制御装置、6…運転計画装置、X…所定位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の水力発電設備が同一水系の河川に放出水を放出する水力発電システムにおいて、
各水力発電設備の放出水が合流する際に、河川の所定位置の濁度が設定値を超えるのを防止すべく、各水力発電設備の放出水の濁度に応じて、各水力発電設備の放出水の放出量を制御することを特徴とする水力発電システム。
【請求項2】
複数の水力発電設備が同一水系の河川に放出水を放出する水力発電システムの、運転計画方法において、
各水力発電設備における放出水の濁度の経時変化を予測するステップと、各水力発電設備の放出水が合流する際に、河川の所定位置の濁度が設定値を超えるのを防止すべく、各水力発電設備の放出水の濁度に応じて、各水力発電設備の放出水の放出量を制御して運転するように計画するステップとを備えることを特徴とする水力発電システムの運転計画方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2010−1669(P2010−1669A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−162117(P2008−162117)
【出願日】平成20年6月20日(2008.6.20)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)