説明

水勢制御方法

【課題】使用後臀部を水洗する機能を備える洋式便器では、使用者によって水勢に関し適切な強さと感じる範囲が大きく異なる為、調整機能を持たせたとしても前回の使用者が調整したレベルで次回の使用者が噴射を受ける事と成る為噴射水勢の最強レベルを充分大きくする事ができなかった。
【解決手段】本発明では噴射の停止操作が行われると同時に手動で行われた水勢設定を解除して、あらかじめ設けた中位以下の弱い設定に戻すようにして従来の問題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用後臀部に水を噴射して洗浄する機能を備えた洋式便器において噴射する水勢のより良い制御を実現するものである
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
充分な洗浄効果を得るには相当強度の水勢を必要とするが、使用者の感じる最適な水勢はそれぞれ大きく異なり、特に水勢が強すぎると感じる人にとっては痛いとさえ思える苦痛である場合も少なくない。
従って、水勢を使用者が好みに合わせて調整出来る機能を持たせている。
しかし、水勢調整機能を備えても、前回使用者とそれに続く使用者との間の水勢に関する感覚の差に対応する事は出来ず、結果的に、水勢調整の上限は洗浄能力からみた最適強度より、多くの人が痛いと感じることの無い様な弱めに設定せざるを得ないのが実情であった。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明では、使用後この水の噴射は例外なく停止操作が行われる事に着目して停止操作と同時に、水勢設定が手動による調整から解除され、予め用意した中位以下の強度に自動的に設定されるようにしたものである。
尚水勢の調整が、噴射中に限定されていれば、悪戯、或いは誤って調整装置に触れた事が原因で、急に強すぎる噴射にさらされる危険が防止出来る。
【発明の効果】
【0004】
本発明では、水勢調整の上限を誰でも充分な洗浄効果と感じるレベルまで用意し使用者は自らの調整で満足出来るレベルで使用する事が出来る。
使用後は、停止操作が行われ、水勢設定は、誰もが決して強すぎると思わないレベルに戻される。従って、次の使用者の感覚が一般的なレベルでない場合でも急に強すぎる噴射に曝される危険がない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用後臀部に水を噴射して洗浄する機能を備えた洋式便器にあって、噴射の水勢を手動調整する機能を備え、噴射停止操作に伴い前記手動調整された水勢が解除され予め用意した中位以下の水勢に設定される構成とした事を特徴とする水勢制御方法
【請求項2】
請求項1の制御条件に加え、水が噴射されている時のみ、手動調整機能を有効としてその他の場合には手動調整が無効となるようにした事を特長とする、水勢制御方法。

【公開番号】特開2011−94462(P2011−94462A)
【公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−261324(P2009−261324)
【出願日】平成21年10月27日(2009.10.27)
【出願人】(509317081)
【Fターム(参考)】