水抜き構造
【課題】簡易な構造でありながら、筐体内の水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供する。
【解決手段】水抜き構造1は、筐体の底壁100に設けられた水抜き穴101から水を排出する水抜き構造であって、水抜き穴101を塞ぐ透水性の多孔質体10を備える。
【解決手段】水抜き構造1は、筐体の底壁100に設けられた水抜き穴101から水を排出する水抜き構造であって、水抜き穴101を塞ぐ透水性の多孔質体10を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体内の水を排出する水抜き構造に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外へ設置する機器類の筐体には、結露等により筐体内に溜まった水を筐体外へ排出するため、筐体の底壁に水抜き穴が設けられていることが多い。
【0003】
従来の水抜き穴は、筐体の底壁に穴を開けただけの構造であるため、下方向から水抜き穴に強い勢いで当たった水は筐体内に浸入し、内部の回路基板等の部品に直接に当たってしまい、故障の原因となる恐れがある。また、虫や塵芥がこの水抜き穴から筐体内に入り込み、内部の回路基板等の部品に悪影響を及ぼす可能性もある。
【0004】
そこで、上記問題に対処するべく、筐体底壁の水抜き穴に設けられる水抜き穴構造に関する発明がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
特許文献1には、ボックス内に浸入した水をボックスの外方へ排出する水抜き穴の水抜き構造であって、水抜き穴の開口周縁に密着・当接して組み付けられて水抜き穴を閉鎖すると共にボックス内に浸入した所定量の水の重さで水抜き穴を開放しボックス内に浸入した水を外方へ排出可能とする弁体を備えた水抜き穴構造が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、ボックス内に浸入または発生した水をボックスの外方へ排出する水抜き穴の水抜き穴構造であって、空気溜まり部を有し前記ボックス内に浸入した水がボックスの外方へ排出可能にボックス内外を連通した状態で前記水抜き穴に設けられる弁体を備えていることを特徴とする水抜き穴構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−353644号公報
【特許文献2】特開2002−354630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1等に記載の水抜き穴構造によれば、ボックス内に浸入した水をボックスの外方へ排出することができると共に、ボックス内への水抜き穴からの水の浸入を阻止することができると考えられるが、水抜き穴構造が複雑な構造であり、製造上の困難性を伴う。また、複雑な構造ゆえに、詰まり等の機能障害が生じる可能性が高い。
【0009】
一方、水抜き穴に金網を設けるだけのような簡易な水抜き穴構造では、水の排出機能は果たせても、外部からの水の浸入や虫等が入り込むのを防止することが難しい。
【0010】
そこで、本発明の目的は、簡易な構造でありながら、筐体内の水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するために、下記[1]〜[9]の水抜き構造を提供する。
【0012】
[1]筐体の底壁に設けられた水抜き穴から水を排出する水抜き構造であって、
前記水抜き穴を塞ぐ透水性の多孔質体を備えることを特徴とする水抜き構造。
【0013】
[2]前記多孔質体は、前記水抜き穴全体に充填されていることを特徴とする前記[1]に記載の水抜き構造。
【0014】
[3]前記多孔質体は、前記底壁の筐体内面側と筐体外面側の少なくとも一方に突出部を有することを特徴とする前記[2]に記載の水抜き構造。
【0015】
[4]前記多孔質体は、前記水抜き穴を塞ぐように前記底壁の筐体外面又は筐体内面に設置されることを特徴とする前記[1]乃至[3]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0016】
[5]前記水抜き穴から排出される水が連結部から漏れないように前記水抜き穴の内壁又は前記底壁の筐体外面に連結される排水管を備え、前記多孔質体は、前記排水管の内部に設けられることを特徴とする前記[1]乃至[3]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0017】
[6]前記多孔質体は、透水性アスファルト、海綿スポンジ、多孔質セラミックス、多孔質ガラス、多孔質金属(発泡金属)、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡スチロール、不織布のような繊維状物質を固めて成型したもののうち少なくとも1種を含むことを特徴とする前記[1]乃至[5]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0018】
[7]前記水抜き穴を塞ぐことなく覆うように前記底壁の筐体内面又は筐体外面に設置され、かつ前記水を排出するための1つ又は複数の開口部を側壁に有するケースを備えることを特徴とする前記[1]乃至[6]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0019】
[8]前記ケースは、ケース内部に前記多孔質体が充填されていることを特徴とする前記[7]に記載の水抜き構造。
【0020】
[9]前記水抜き穴の上部又は下部に前記多孔質体が充填されていない空洞部を有することを特徴とする前記[8]に記載の水抜き構造。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、簡易な構造でありながら、筐体内の水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線切断部端面図である。
【図3】(a)は、図2の第1の変形例を示す切断部端面図であり、(b)は、図2の第2の変形例を示す切断部端面図であり、(c)は、図2の第3の変形例を示す切断部端面図である。
【図4】図2の第4の変形例を示す切断部端面図である。
【図5】(a)は、水抜き構造から排出される水の経路を示す説明図であり、(b)は、水抜き構造から浸入した水の排出経路を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。
【図7】(a)は、図6におけるA方向から見た正面図であり、(b)は、図6におけるB方向から見た正面図(A方向から見た場合の右側面図)である。
【図8】(a)は、図6におけるVIII−VIII線切断部端面図であり、(b)は、(a)の第1の変形例を示す切断部端面図であり、(c)は、(a)の第2の変形例を示す切断部端面図であり、(d)は、(a)の第3の変形例を示す切断部端面図である。
【図9】(a)は、図8(d)の変形例を示す切断部端面図であり、(b)は、(a)の変形例を示す切断部端面図である。
【図10】(a)及び(b)は、図7の第1の変形例を示す正面図である。
【図11】(a)及び(b)は、図7の第2の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
〔本発明の第1の実施の形態〕
(水抜き構造の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1におけるII−II線切断部端面図である。また、図3(a)〜(c)及び図4のそれぞれは、図2の変形例を示す切断部端面図である。
【0024】
本発明の実施の形態に係る水抜き構造は、筐体の底壁100に設けられた水抜き穴101から水を排出する水抜き構造であって、水抜き穴101を塞ぐ透水性の多孔質体を備える。
【0025】
水抜き構造1における透水性の多孔質体10は、図1及び図2に示されるように、水抜き穴101を塞ぐために水抜き穴101全体に充填されている。
【0026】
水抜き穴101を塞ぐ構成であれば、多孔質体は水抜き穴101全体にのみ充填される場合に限られず、図3(a)に記載の水抜き構造2に示されるように、底壁の筐体内面側及び筐体外面側に突出部を有する多孔質体11であってもよい。なお、突出部は、底壁の筐体内面側又は筐体外面側のどちらかにのみ設けられる形態であってもよい。突出部の形状は特に限定されるものではないが、水抜き穴101に合わせた形状であることが好ましく、水抜き穴101が円形であれば円柱状又は円錐状、或いは半球状であることが好ましい。突出部の高さは筐体内面側及び筐体外面側ともにそれぞれ0.5〜3cm程度が好ましく、0.5〜2cm程度がより好ましい。
【0027】
また、水抜き穴101を塞ぐ構成であれば、多孔質体は水抜き穴101に充填される場合に限られず、図3(b)及び(c)に記載の水抜き構造3,4に示されるように、水抜き穴101を塞ぐように底壁100の筐体外面又は筐体内面に設置される形態の多孔質体12,13であってもよい。なお、筐体外面及び筐体内面の両面に設置してもよい。多孔質体12,13の形状・大きさは特に限定されるものではなく、水抜き穴101を塞ぐことができる形状・大きさであれば良い。多孔質体12,13の厚み(高さ)はそれぞれ0.5〜3cm程度が好ましく、1〜3cm程度がより好ましい。
【0028】
また、水抜き穴101を塞ぐ構成であれば、多孔質体は水抜き穴101に充填される場合や底壁100に直接に設置される場合に限られず、図4に記載の水抜き構造5に示されるように、底壁100に連結される排水管20の内部に設けられる形態の多孔質体14であってもよい。排水管20は、水抜き穴から排出される水が連結部から漏れないように水抜き穴101の内壁や底壁100の筐体外面に溶接等により設置される。多孔質体14の形状・大きさは、排水管20の内壁と多孔質体14の間に隙間が無いように排水管20の形状や大きさに合わせる。多孔質体14の厚みは0.5〜3cm程度が好ましく、1〜3cm程度がより好ましい。
【0029】
また、水抜き構造1〜5は可能な範囲で組み合わせて使用することもできる。
【0030】
多孔質体10〜14は、筐体内部の水を筐体外部へ排出できる透水性の多孔質体であればその材質は特に限定されるものではなく、例えば、透水性アスファルト、海綿スポンジ、多孔質セラミックス、多孔質ガラス、多孔質金属(発泡金属)、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡スチロールを用いることができる。不織布のような繊維状物質を固めて成型したものも使用できる。これらのうちの1種に限られず、2種以上を使用しても良い。2種以上を使用する場合、それぞれを層とする2層以上の構成とすることが好ましい。
【0031】
多孔質体10〜14は、接着剤等により底壁100、水抜き穴101又は排水管20に固定されることができる。
【0032】
なお、本実施の形態に係る水抜き構造は、アンテナ等の電子機器類を収容する筐体のほか、屋外へ設置する種々の筐体に適用可能である。筐体の底壁100に設けられた水抜き穴101の直径は、通常、2mm〜20mm程度であるが、これに限定されるものではない。
【0033】
(筐体内の水の排出経路)
図5(a)は、水抜き構造から排出される水の経路を示す説明図である。
水抜き構造1を使用した場合を例に説明すると、筐体の底壁100に溜まった水は、重力により透水性の多孔質体10を徐々に下方へ浸透して、図5(a)に示される矢印の方向へ水が流れ、水抜き穴101を経て筐体外部へ排出される。
【0034】
(水抜き穴から浸入した水の排出)
図5(b)は、水抜き構造から浸入した水の排出経路を示す説明図である。
水抜き構造1を使用した場合を例に説明すると、筐体外部から水抜き構造1に当たった水は、図5(b)の矢印で示されるように、その大部分がはね返されるが、使用する多孔質体10の材質によっては、一部のごく少量の水が多孔質体10を浸透して筐体内部に入り込むことが考えられる。しかしながら、水の勢いは無く、重力により、すぐに下方へ方向を変え、多孔質体10を浸透して筐体外部へ排出される。
【0035】
(本発明の第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)簡易な構造でありながら、筐体内で発生した水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することができる。
【0036】
〔本発明の第2の実施の形態〕
(水抜き構造の構成)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。図7(a)は、図6におけるA方向から見た正面図であり、(b)は、図6におけるB方向から見た正面図(A方向から見た場合の右側面図)であり、図8(a)は、図6におけるVIII−VIII線切断部端面図である。
そして、図8(b)〜(d)及び図9〜11は、本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造の変形例を示す図である。
【0037】
本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造は、水抜き穴101を塞ぐことなく覆うように底壁100の筐体内面又は筐体外面に設置され、かつ水を排出するための1つ又は複数の開口部を側壁に有するケースを備えること以外は、前述の第1の実施の形態に係る水抜き構造と同様である。
【0038】
図6,7,8(a)の水抜き構造61は、水抜き構造1を利用するものであり、図8(b)〜(d)の水抜き構造62〜64は、水抜き構造2〜4を利用するものである。図9(a)の水抜き構造71は、図8(d)の変形例であり、つまり、水抜き構造4を利用するものであるが、この変形例においては、ケース内部に多孔質体15が充填されている。また、図9(b)の水抜き構造72は、図9(a)の変形例であり、つまり、水抜き構造4を利用するものであるが、この変形例においては、ケース内部に多孔質体15が充填され、かつ、水抜き穴の上部又は下部に多孔質体が充填されていない空洞部15bを有する。
【0039】
水抜き構造61〜64は、ケース30を底壁100の筐体内面に設置した例を示したものであるが、底壁100の筐体外面に設置される形態であってもよい。また、水抜き構造71,72は、底壁100の筐体内面に設置した例を示したものであるが、底壁100の筐体外面に設置される形態であってもよい。
【0040】
ケース30は、図6等に示されるように、筐体内から水を排出する水抜き穴101の直上に設置される直方体形状のケースである。直方体形状の側壁の1つの一部が開口されて開口部30aが形成されている。また、ケース30は、底壁の全体が開口しているため、水抜き穴101を塞ぐことなく覆うことができる。開口部30a以外の部分は、水の浸入や虫などの侵入を阻止するために隙間無く形成されている。
【0041】
なお、開口部30aの形状、大きさ等は特に限定されるものではなく、水抜き穴101へ水を流すことが可能な形態であればよい。
【0042】
また、側壁に複数の開口部を設けてもよく、例えば、図10に示される水抜き構造8では、1つの側壁に開口部31aを設け、別の側壁に開口部31bを設けたケース31を使用し、図11に示される水抜き構造9では、1つの側壁に開口部32aを設け、別の側壁に開口部32b及び32cを設けたケース32を使用している。
【0043】
また、ケース30〜32は、直方体形状の底壁の全体が開口している形態に限られるものではなく、水抜き穴101を塞ぐことなく開口部30a等からケース30〜32内に流れ込んだ水を水抜き穴101へ流すことが可能な形態であれば、底壁の一部のみを開口した形態であってもよい。
【0044】
また、ケース30〜32は、直方体(立方体含む)形状に限られず、多角柱、多角錐、円柱、円錐、半球等の形状であってもよい。
【0045】
ケース30〜32の大きさは、水抜き穴101を覆うことができ、かつ、筐体内で邪魔にならない程度の大きさであれば特に限定されるものではない。
【0046】
ケース30〜32の材質としては、金属、合成樹脂等を用いることができる。
【0047】
ケース30〜32を筐体の底壁100に設置する方法は、溶接、接着剤による接着等の種々の方法を用いることができる。ケース30〜32の側壁は、水の浸入や虫などの侵入を阻止するために筐体の底壁100(筐体内面100A)に隙間無く設置される。
【0048】
(本発明の第2の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)簡易な構造でありながら、筐体内で発生した水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することができる。
【0049】
(2)ケース30〜32が設置されているため、ケース30〜32を超えて筐体内に水が浸入することが困難となるので、本発明の第1の実施の形態よりもさらに確実に筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たることを防止できる。
【0050】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0051】
100:筐体の底壁、101:水抜き穴
1〜5,61〜64,71,72,8,9:水抜き構造
10〜15:多孔質体
20:排水管
30〜32:ケース
30a,31a〜31b,32a〜32c:開口部
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体内の水を排出する水抜き構造に関する。
【背景技術】
【0002】
屋外へ設置する機器類の筐体には、結露等により筐体内に溜まった水を筐体外へ排出するため、筐体の底壁に水抜き穴が設けられていることが多い。
【0003】
従来の水抜き穴は、筐体の底壁に穴を開けただけの構造であるため、下方向から水抜き穴に強い勢いで当たった水は筐体内に浸入し、内部の回路基板等の部品に直接に当たってしまい、故障の原因となる恐れがある。また、虫や塵芥がこの水抜き穴から筐体内に入り込み、内部の回路基板等の部品に悪影響を及ぼす可能性もある。
【0004】
そこで、上記問題に対処するべく、筐体底壁の水抜き穴に設けられる水抜き穴構造に関する発明がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
【0005】
特許文献1には、ボックス内に浸入した水をボックスの外方へ排出する水抜き穴の水抜き構造であって、水抜き穴の開口周縁に密着・当接して組み付けられて水抜き穴を閉鎖すると共にボックス内に浸入した所定量の水の重さで水抜き穴を開放しボックス内に浸入した水を外方へ排出可能とする弁体を備えた水抜き穴構造が開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、ボックス内に浸入または発生した水をボックスの外方へ排出する水抜き穴の水抜き穴構造であって、空気溜まり部を有し前記ボックス内に浸入した水がボックスの外方へ排出可能にボックス内外を連通した状態で前記水抜き穴に設けられる弁体を備えていることを特徴とする水抜き穴構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−353644号公報
【特許文献2】特開2002−354630号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1等に記載の水抜き穴構造によれば、ボックス内に浸入した水をボックスの外方へ排出することができると共に、ボックス内への水抜き穴からの水の浸入を阻止することができると考えられるが、水抜き穴構造が複雑な構造であり、製造上の困難性を伴う。また、複雑な構造ゆえに、詰まり等の機能障害が生じる可能性が高い。
【0009】
一方、水抜き穴に金網を設けるだけのような簡易な水抜き穴構造では、水の排出機能は果たせても、外部からの水の浸入や虫等が入り込むのを防止することが難しい。
【0010】
そこで、本発明の目的は、簡易な構造でありながら、筐体内の水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記目的を達成するために、下記[1]〜[9]の水抜き構造を提供する。
【0012】
[1]筐体の底壁に設けられた水抜き穴から水を排出する水抜き構造であって、
前記水抜き穴を塞ぐ透水性の多孔質体を備えることを特徴とする水抜き構造。
【0013】
[2]前記多孔質体は、前記水抜き穴全体に充填されていることを特徴とする前記[1]に記載の水抜き構造。
【0014】
[3]前記多孔質体は、前記底壁の筐体内面側と筐体外面側の少なくとも一方に突出部を有することを特徴とする前記[2]に記載の水抜き構造。
【0015】
[4]前記多孔質体は、前記水抜き穴を塞ぐように前記底壁の筐体外面又は筐体内面に設置されることを特徴とする前記[1]乃至[3]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0016】
[5]前記水抜き穴から排出される水が連結部から漏れないように前記水抜き穴の内壁又は前記底壁の筐体外面に連結される排水管を備え、前記多孔質体は、前記排水管の内部に設けられることを特徴とする前記[1]乃至[3]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0017】
[6]前記多孔質体は、透水性アスファルト、海綿スポンジ、多孔質セラミックス、多孔質ガラス、多孔質金属(発泡金属)、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡スチロール、不織布のような繊維状物質を固めて成型したもののうち少なくとも1種を含むことを特徴とする前記[1]乃至[5]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0018】
[7]前記水抜き穴を塞ぐことなく覆うように前記底壁の筐体内面又は筐体外面に設置され、かつ前記水を排出するための1つ又は複数の開口部を側壁に有するケースを備えることを特徴とする前記[1]乃至[6]の何れか1つに記載の水抜き構造。
【0019】
[8]前記ケースは、ケース内部に前記多孔質体が充填されていることを特徴とする前記[7]に記載の水抜き構造。
【0020】
[9]前記水抜き穴の上部又は下部に前記多孔質体が充填されていない空洞部を有することを特徴とする前記[8]に記載の水抜き構造。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、簡易な構造でありながら、筐体内の水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線切断部端面図である。
【図3】(a)は、図2の第1の変形例を示す切断部端面図であり、(b)は、図2の第2の変形例を示す切断部端面図であり、(c)は、図2の第3の変形例を示す切断部端面図である。
【図4】図2の第4の変形例を示す切断部端面図である。
【図5】(a)は、水抜き構造から排出される水の経路を示す説明図であり、(b)は、水抜き構造から浸入した水の排出経路を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。
【図7】(a)は、図6におけるA方向から見た正面図であり、(b)は、図6におけるB方向から見た正面図(A方向から見た場合の右側面図)である。
【図8】(a)は、図6におけるVIII−VIII線切断部端面図であり、(b)は、(a)の第1の変形例を示す切断部端面図であり、(c)は、(a)の第2の変形例を示す切断部端面図であり、(d)は、(a)の第3の変形例を示す切断部端面図である。
【図9】(a)は、図8(d)の変形例を示す切断部端面図であり、(b)は、(a)の変形例を示す切断部端面図である。
【図10】(a)及び(b)は、図7の第1の変形例を示す正面図である。
【図11】(a)及び(b)は、図7の第2の変形例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
〔本発明の第1の実施の形態〕
(水抜き構造の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。また、図2は、図1におけるII−II線切断部端面図である。また、図3(a)〜(c)及び図4のそれぞれは、図2の変形例を示す切断部端面図である。
【0024】
本発明の実施の形態に係る水抜き構造は、筐体の底壁100に設けられた水抜き穴101から水を排出する水抜き構造であって、水抜き穴101を塞ぐ透水性の多孔質体を備える。
【0025】
水抜き構造1における透水性の多孔質体10は、図1及び図2に示されるように、水抜き穴101を塞ぐために水抜き穴101全体に充填されている。
【0026】
水抜き穴101を塞ぐ構成であれば、多孔質体は水抜き穴101全体にのみ充填される場合に限られず、図3(a)に記載の水抜き構造2に示されるように、底壁の筐体内面側及び筐体外面側に突出部を有する多孔質体11であってもよい。なお、突出部は、底壁の筐体内面側又は筐体外面側のどちらかにのみ設けられる形態であってもよい。突出部の形状は特に限定されるものではないが、水抜き穴101に合わせた形状であることが好ましく、水抜き穴101が円形であれば円柱状又は円錐状、或いは半球状であることが好ましい。突出部の高さは筐体内面側及び筐体外面側ともにそれぞれ0.5〜3cm程度が好ましく、0.5〜2cm程度がより好ましい。
【0027】
また、水抜き穴101を塞ぐ構成であれば、多孔質体は水抜き穴101に充填される場合に限られず、図3(b)及び(c)に記載の水抜き構造3,4に示されるように、水抜き穴101を塞ぐように底壁100の筐体外面又は筐体内面に設置される形態の多孔質体12,13であってもよい。なお、筐体外面及び筐体内面の両面に設置してもよい。多孔質体12,13の形状・大きさは特に限定されるものではなく、水抜き穴101を塞ぐことができる形状・大きさであれば良い。多孔質体12,13の厚み(高さ)はそれぞれ0.5〜3cm程度が好ましく、1〜3cm程度がより好ましい。
【0028】
また、水抜き穴101を塞ぐ構成であれば、多孔質体は水抜き穴101に充填される場合や底壁100に直接に設置される場合に限られず、図4に記載の水抜き構造5に示されるように、底壁100に連結される排水管20の内部に設けられる形態の多孔質体14であってもよい。排水管20は、水抜き穴から排出される水が連結部から漏れないように水抜き穴101の内壁や底壁100の筐体外面に溶接等により設置される。多孔質体14の形状・大きさは、排水管20の内壁と多孔質体14の間に隙間が無いように排水管20の形状や大きさに合わせる。多孔質体14の厚みは0.5〜3cm程度が好ましく、1〜3cm程度がより好ましい。
【0029】
また、水抜き構造1〜5は可能な範囲で組み合わせて使用することもできる。
【0030】
多孔質体10〜14は、筐体内部の水を筐体外部へ排出できる透水性の多孔質体であればその材質は特に限定されるものではなく、例えば、透水性アスファルト、海綿スポンジ、多孔質セラミックス、多孔質ガラス、多孔質金属(発泡金属)、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡スチロールを用いることができる。不織布のような繊維状物質を固めて成型したものも使用できる。これらのうちの1種に限られず、2種以上を使用しても良い。2種以上を使用する場合、それぞれを層とする2層以上の構成とすることが好ましい。
【0031】
多孔質体10〜14は、接着剤等により底壁100、水抜き穴101又は排水管20に固定されることができる。
【0032】
なお、本実施の形態に係る水抜き構造は、アンテナ等の電子機器類を収容する筐体のほか、屋外へ設置する種々の筐体に適用可能である。筐体の底壁100に設けられた水抜き穴101の直径は、通常、2mm〜20mm程度であるが、これに限定されるものではない。
【0033】
(筐体内の水の排出経路)
図5(a)は、水抜き構造から排出される水の経路を示す説明図である。
水抜き構造1を使用した場合を例に説明すると、筐体の底壁100に溜まった水は、重力により透水性の多孔質体10を徐々に下方へ浸透して、図5(a)に示される矢印の方向へ水が流れ、水抜き穴101を経て筐体外部へ排出される。
【0034】
(水抜き穴から浸入した水の排出)
図5(b)は、水抜き構造から浸入した水の排出経路を示す説明図である。
水抜き構造1を使用した場合を例に説明すると、筐体外部から水抜き構造1に当たった水は、図5(b)の矢印で示されるように、その大部分がはね返されるが、使用する多孔質体10の材質によっては、一部のごく少量の水が多孔質体10を浸透して筐体内部に入り込むことが考えられる。しかしながら、水の勢いは無く、重力により、すぐに下方へ方向を変え、多孔質体10を浸透して筐体外部へ排出される。
【0035】
(本発明の第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)簡易な構造でありながら、筐体内で発生した水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することができる。
【0036】
〔本発明の第2の実施の形態〕
(水抜き構造の構成)
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造の外観を示す斜視図である。図7(a)は、図6におけるA方向から見た正面図であり、(b)は、図6におけるB方向から見た正面図(A方向から見た場合の右側面図)であり、図8(a)は、図6におけるVIII−VIII線切断部端面図である。
そして、図8(b)〜(d)及び図9〜11は、本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造の変形例を示す図である。
【0037】
本発明の第2の実施の形態に係る水抜き構造は、水抜き穴101を塞ぐことなく覆うように底壁100の筐体内面又は筐体外面に設置され、かつ水を排出するための1つ又は複数の開口部を側壁に有するケースを備えること以外は、前述の第1の実施の形態に係る水抜き構造と同様である。
【0038】
図6,7,8(a)の水抜き構造61は、水抜き構造1を利用するものであり、図8(b)〜(d)の水抜き構造62〜64は、水抜き構造2〜4を利用するものである。図9(a)の水抜き構造71は、図8(d)の変形例であり、つまり、水抜き構造4を利用するものであるが、この変形例においては、ケース内部に多孔質体15が充填されている。また、図9(b)の水抜き構造72は、図9(a)の変形例であり、つまり、水抜き構造4を利用するものであるが、この変形例においては、ケース内部に多孔質体15が充填され、かつ、水抜き穴の上部又は下部に多孔質体が充填されていない空洞部15bを有する。
【0039】
水抜き構造61〜64は、ケース30を底壁100の筐体内面に設置した例を示したものであるが、底壁100の筐体外面に設置される形態であってもよい。また、水抜き構造71,72は、底壁100の筐体内面に設置した例を示したものであるが、底壁100の筐体外面に設置される形態であってもよい。
【0040】
ケース30は、図6等に示されるように、筐体内から水を排出する水抜き穴101の直上に設置される直方体形状のケースである。直方体形状の側壁の1つの一部が開口されて開口部30aが形成されている。また、ケース30は、底壁の全体が開口しているため、水抜き穴101を塞ぐことなく覆うことができる。開口部30a以外の部分は、水の浸入や虫などの侵入を阻止するために隙間無く形成されている。
【0041】
なお、開口部30aの形状、大きさ等は特に限定されるものではなく、水抜き穴101へ水を流すことが可能な形態であればよい。
【0042】
また、側壁に複数の開口部を設けてもよく、例えば、図10に示される水抜き構造8では、1つの側壁に開口部31aを設け、別の側壁に開口部31bを設けたケース31を使用し、図11に示される水抜き構造9では、1つの側壁に開口部32aを設け、別の側壁に開口部32b及び32cを設けたケース32を使用している。
【0043】
また、ケース30〜32は、直方体形状の底壁の全体が開口している形態に限られるものではなく、水抜き穴101を塞ぐことなく開口部30a等からケース30〜32内に流れ込んだ水を水抜き穴101へ流すことが可能な形態であれば、底壁の一部のみを開口した形態であってもよい。
【0044】
また、ケース30〜32は、直方体(立方体含む)形状に限られず、多角柱、多角錐、円柱、円錐、半球等の形状であってもよい。
【0045】
ケース30〜32の大きさは、水抜き穴101を覆うことができ、かつ、筐体内で邪魔にならない程度の大きさであれば特に限定されるものではない。
【0046】
ケース30〜32の材質としては、金属、合成樹脂等を用いることができる。
【0047】
ケース30〜32を筐体の底壁100に設置する方法は、溶接、接着剤による接着等の種々の方法を用いることができる。ケース30〜32の側壁は、水の浸入や虫などの侵入を阻止するために筐体の底壁100(筐体内面100A)に隙間無く設置される。
【0048】
(本発明の第2の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)簡易な構造でありながら、筐体内で発生した水を排出することができ、かつ、筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たったり、虫や塵芥等が入り込むのを防止できる水抜き構造を提供することができる。
【0049】
(2)ケース30〜32が設置されているため、ケース30〜32を超えて筐体内に水が浸入することが困難となるので、本発明の第1の実施の形態よりもさらに確実に筐体内の機器類に筐体外部からの水が直接に当たることを防止できる。
【0050】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0051】
100:筐体の底壁、101:水抜き穴
1〜5,61〜64,71,72,8,9:水抜き構造
10〜15:多孔質体
20:排水管
30〜32:ケース
30a,31a〜31b,32a〜32c:開口部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の底壁に設けられた水抜き穴から水を排出する水抜き構造であって、
前記水抜き穴を塞ぐ透水性の多孔質体を備えることを特徴とする水抜き構造。
【請求項2】
前記多孔質体は、前記水抜き穴全体に充填されていることを特徴とする請求項1に記載の水抜き構造。
【請求項3】
前記多孔質体は、前記底壁の筐体内面側と筐体外面側の少なくとも一方に突出部を有することを特徴とする請求項2に記載の水抜き構造。
【請求項4】
前記多孔質体は、前記水抜き穴を塞ぐように前記底壁の筐体外面又は筐体内面に設置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項5】
前記水抜き穴から排出される水が連結部から漏れないように前記水抜き穴の内壁又は前記底壁の筐体外面に連結される排水管を備え、前記多孔質体は、前記排水管の内部に設けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項6】
前記多孔質体は、透水性アスファルト、海綿スポンジ、多孔質セラミックス、多孔質ガラス、多孔質金属(発泡金属)、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡スチロール、不織布のような繊維状物質を固めて成型したもののうち少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項7】
前記水抜き穴を塞ぐことなく覆うように前記底壁の筐体内面又は筐体外面に設置され、かつ前記水を排出するための1つ又は複数の開口部を側壁に有するケースを備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項8】
前記ケースは、ケース内部に前記多孔質体が充填されていることを特徴とする請求項7に記載の水抜き構造。
【請求項9】
前記水抜き穴の上部又は下部に前記多孔質体が充填されていない空洞部を有することを特徴とする請求項8に記載の水抜き構造。
【請求項1】
筐体の底壁に設けられた水抜き穴から水を排出する水抜き構造であって、
前記水抜き穴を塞ぐ透水性の多孔質体を備えることを特徴とする水抜き構造。
【請求項2】
前記多孔質体は、前記水抜き穴全体に充填されていることを特徴とする請求項1に記載の水抜き構造。
【請求項3】
前記多孔質体は、前記底壁の筐体内面側と筐体外面側の少なくとも一方に突出部を有することを特徴とする請求項2に記載の水抜き構造。
【請求項4】
前記多孔質体は、前記水抜き穴を塞ぐように前記底壁の筐体外面又は筐体内面に設置されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項5】
前記水抜き穴から排出される水が連結部から漏れないように前記水抜き穴の内壁又は前記底壁の筐体外面に連結される排水管を備え、前記多孔質体は、前記排水管の内部に設けられることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項6】
前記多孔質体は、透水性アスファルト、海綿スポンジ、多孔質セラミックス、多孔質ガラス、多孔質金属(発泡金属)、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡スチロール、不織布のような繊維状物質を固めて成型したもののうち少なくとも1種を含むことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項7】
前記水抜き穴を塞ぐことなく覆うように前記底壁の筐体内面又は筐体外面に設置され、かつ前記水を排出するための1つ又は複数の開口部を側壁に有するケースを備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の水抜き構造。
【請求項8】
前記ケースは、ケース内部に前記多孔質体が充填されていることを特徴とする請求項7に記載の水抜き構造。
【請求項9】
前記水抜き穴の上部又は下部に前記多孔質体が充填されていない空洞部を有することを特徴とする請求項8に記載の水抜き構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−65789(P2013−65789A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−204717(P2011−204717)
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月20日(2011.9.20)
【出願人】(000005120)日立電線株式会社 (3,358)
【Fターム(参考)】
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