水晶体超音波乳化吸引術用フック状チップ
様々な実施形態において、真っ直ぐなシャフトと、真っ直ぐなシャフトから離れるように角度が付けられた部分とを備えた水晶体超音波乳化吸引術用切断チップは、切断チップの回転の軸線を、延在したシャフトの中心線の近くに整列させるようにフックを含むことができる。切断チップは、シャフトの中心線に対して垂直な軸線上において捻れ方向に往復回転(例えばy軸回りの回転)するように構成されうる。いくつかの実施形態では、フックを有しない切断チップにおけるy軸回りの捻れ方向の回転に起因する横方向の(例えばy軸に対して垂直なx軸又はz軸に沿った左右の)振動は、さもなければ質量が偏心するフックのバランスをとるようにフックを使用することによって低減されうる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は概して水晶体超音波乳化吸引術に関する。限定されるものではないが、本発明は特に水晶体超音波乳化吸引術用切断チップに関する。
【背景技術】
【0002】
人間の眼は、その最も簡単な表現において、角膜と呼ばれる透明な外側部分を通して光を透過させて水晶体によって網膜上に画像を結像することによって視力を提供するように機能する。結像される画像の質は、眼の大きさ及び形状、並びに角膜及び水晶体の透明度を含む多くの要因に依存する。
【0003】
加齢又は病気によって水晶体の透明度が低下すると、網膜に透過されうる光が減少するので、視力が悪化する。眼の水晶体におけるこの欠陥は、医学的には白内障として知られている。この状態について認容された治療法は、外科的に水晶体を取り除いて水晶体の機能を眼内レンズ(IOL)に置き換えることである。
【0004】
白内障水晶体は、水晶体超音波乳化吸引術と呼ばれる外科技術によって取り除かれることができる。この処置の間、細い水晶体超音波乳化吸引術用切断チップが、病気に冒された水晶体内に挿入されて超音波振動される。振動する切断チップは、水晶体が眼の外に吸引されうるように水晶体を液化し又は乳化することができる。病気に冒された水晶体は、一旦取り除かれると、人工水晶体によって置き換えられることができる。
【発明の概要】
【0005】
様々な実施形態において、真っ直ぐなシャフトと、真っ直ぐなシャフトから離れるように角度が付けられた部分とを備えた水晶体超音波乳化吸引術用チップは、チップの回転の軸線をシャフトの中心線の近くに整列させるように、角度が付けられた部分にフックを含むことができる。チップは、シャフトの中心線に対して垂直な軸線上において捻れ方向に(torsionally)往復回転(例えばy軸回りの回転)するように構成されうる。いくつかの実施形態では、フックを有しないチップにおけるy軸回りの捻れ方向の回転に起因する横方向の(例えばy軸に対して垂直なx軸又はz軸に沿った左右の)振動は、さもなければ質量が偏心するフックのバランスをとるようにフックを使用することによって低減されうる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1a】図1aは、チップシャフトの中心線に対して角度が付けられた遠位端部を有する水晶体超音波乳化吸引術用チップを示す。
【図1b】図1bは、チップシャフトの中心線に対して角度が付けられた遠位端部を有する水晶体超音波乳化吸引術用チップを示す。
【図2a】図2aは、一つの実施形態に係る、灌流ライン及び吸引ラインを通してハンドピースに接続された水晶体超音波乳化吸引術用外科コンソールを示す。
【図2b】図2bは、一つの実施形態に係るフック状チップに取り付けられた超音波ホーンを示す。
【図3a】図3aは、フック状チップの一つの実施形態を示す。
【図3b】図3bは、フック状チップの一つの実施形態を示す。
【図4】図4は、一つの実施形態に係るフック状チップの動作を示す。
【図5】図5は、一つの実施形態に係る、眼内の切開創内に挿入されたフック状チップを示す。
【図6a】図6aは、フック状チップの追加の実施形態を示す。
【図6b】図6bは、フック状チップの追加の実施形態を示す。
【図6c】図6cは、フック状チップの追加の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のより完全な理解のために、添付の図面と併せて以下の記述が参照される。
前述の一般的な記述及び以下の詳細な記述の両方が、説明のための単なる例であり、且つ、特許請求の範囲に記載の本発明の更なる説明を提供することが意図されていることが理解されるべきである。
【0008】
図1a、図1bは、チップシャフト108に対して角度が付けられた遠位端部を有する水晶体超音波乳化吸引術用切断チップ100を示す。切断チップ100は、角102において曲げられた(例えば約20°の曲げ)離れた遠位部を有する主に真っ直ぐなシャフト108を含むことができる。他の角度(例えば5°の曲げ、35°の曲げ等)も考えられる。遠位部は、拡げられた(flared)遠位端部及び/又は斜めの遠位端部を有しうる。切断チップ100は水晶体超音波吸引術用ハンドピース204と併せて使用されうる(例えば図2参照)。切断チップ100は、ハンドピース204と共に使用されると、長手方向の運動及び/又は横方向の運動を使用することができる。切断チップ100は、(角102のために、)延在したシャフトの中心線104の一方の側のみにおけるチップ材料で質量が偏心しうる。「延在したシャフトの中心線」とは、本明細書において使用されるとき、(例えば図1a及び図3aにおいて示されるような)シャフトの中心線を含み且つシャフトの中心線と同一直線上にある線を意味する。このため、質量が偏心した切断チップは、切断チップ100の少なくとも一部に亘って(例えば、切断チップ100の長さのうちの少なくとも底部10%に沿って)、シャフト108の延在するシャフトの中心線104からずれた回転の中心106を有しうる。長さの他の部分も考えられる(例えば、回転の中心106は、切断チップ100の長さのうちの50%に亘って、又は切断チップ100の全長に亘って徐々に、延在したシャフトの中心線104からずれうる)。例えば、図3aにおいて見られるように、回転の中心106は、延在したシャフトの中心線104から約0〜10°ずれた角度を成しうる。回転の中心106の他の角度及び他の形態も考えられる(例えば回転の中心106は、延在したシャフトの中心線104からずらされ且つ延在したシャフトの中心線104に対して平行であってもよい)。切断チップ100がシャフト108を通して(例えば回転方向に且つ/又は長手方向に)振動されると、質量が偏心したチップを回転させること及び/又は動作する切断チップ100に対する流体の抵抗によって、質量が偏心した切断チップ100において横方向の振動が引き起こされうる。
【0009】
図2aは、灌流ライン206及び吸引ライン208を通してハンドピース204に接続された水晶体超音波乳化吸引術用外科コンソール214を示す。いくつかの実施形態では、水晶体超音波乳化吸引術の処置を行うべく、電力が電気ケーブル210を通してハンドピース204に供給され、ライン206、208を通した流れが使用者によって(例えばフットスイッチ212を介して)制御されうる。水晶体超音波乳化吸引術の処置のためのハンドピースの一つの例が、2005年7月18日に出願されたMikhail Boukhny、James Y. Chon、及びAhmad Salehiによる、発明の名称が「超音波ハンドピース」の米国特許出願公開第20060041220号明細書(シリアル番号11/183591)において記述され、この出願は、その全体が参照されることによって、あたかも本明細書において完全に説明されたかのように本明細書の一部を構成する。
【0010】
いくつかの実施形態では、ハンドピース204は少なくとも一組の圧電素子227を含むことができ、少なくとも一組の圧電素子227は、適切な共振周波数において励起されたときに長手方向の動作を生成するように分極される。図2bにおいて見られるように、圧電性結晶227は超音波ホーン216に接続されることができ、切断チップ202は超音波ホーン216に取り付けられる。ホーン216及び/又は切断チップ202は斜め方向の複数のスリット又は溝224を含むことができる。スリット又は溝224は、圧電性結晶が共振周波数において励起されると、切断チップ202において捻れ方向の運動を生成することができる。ハンドピース204内の固定された要素と係合する溝224によって引き起こされた切断チップ202の運動はホーン216の中心線と同一直線上の回転の軸線に対して捻れ方向の回転成分を含みうる。
【0011】
いくつかの実施形態では、ハンドピース204は水晶体超音波乳化吸引術用切断チップ202に結合されうる。図3aにおいて見られるように、水晶体超音波乳化吸引術用切断チップ202は、切断チップ202のシャフト304における角312の近くに配設されたフック310を含むことができる。いくつかの実施形態では、フック310は、湾曲形状、隆起(bump)形状、又はエルボー(elbow)形状を含んでもよく、これら形状は、延在したシャフトの中心線316の、そこから離れるように角度が付けられた角312の下方のチップ材料とは反対側にチップ材料を配置することによってカウンターウェイトとして作用しうる。いくつかの実施形態では、切断チップは約0.5mm〜2mmの範囲(例えば1.5mm)の直径を有しうる。いくつかの実施形態では、切断チップは、チップの頂部における約1.5mmの直径と、チップの遠位端部の近くの0.5mmの直径とを有する拡げられたチップ(flared tip)を有してもよい(他の直径及び形態も考えられる)。一つの実施形態では、切断チップ202は、約4.0mm(5/32インチ)の長さのフック部分を備えた約35mm(1 3/8インチ)の長さを有しうる。他の寸法も考えられる。フック310は、延在したシャフトの中心線316の近くに位置するように(例えばシャフトの直径の0.25倍の距離314の範囲内に)回転の中心306を動かすべく作用し、又は延在したシャフトの中心線316上に回転の中心306を動かすべく作用することができる。回転の中心306と、延在したシャフトの中心線316との間の他の距離(例えばシャフトの直径の0.5倍の距離の範囲内、シャフトの直径に等しい距離の範囲内等)も考えられる。いくつかの実施形態では、切断チップ100の頂部の動作が、切断チップ100を把持するホーンへの切断チップ100の近接によって制約されうるので、切断チップ100の頂部の回転の軸線は、延在したシャフトの中心線316に沿って延び、一方、切断チップ100の遠位端部は、(例えば切断チップ100の底部の長さの約10%に沿って)延在したシャフトの中心線316から遠ざけられうる。いくつかの実施形態では、切断チップ100の頂部から切断チップ100の底部に向かって、延在したシャフトの中心線316に対する回転の中心306の漸次的なずれが存在しうる。上記のように、フック310は、切断チップ100の底部において、延在するシャフトの中心線316の近くに位置するように(例えばシャフトの直径の0.25倍の距離314の範囲内に)回転の中心306を効果的に動かすことができ、又は延在するシャフトの中心線316上に回転の中心306を効果的に動かすことができる。
【0012】
フック310は、曲げの角度、長さ、又は深さ等を変える様々な形状を含んでもよい(例えば図3a及び図6a〜図6c参照)。フック310の形状は、回転方向及び/又は長手方向の運動の間、切断チップ202における(横方向の振動を含む)偏心運動を減少させるべく、チップの質量の中心を通る線であって、切断チップ202の延在したシャフトの中心線に対して平行な線を、延在したシャフトの中心線316に対してより近くに動かすようにも構成されうる。
【0013】
いくつかの実施形態では、切断チップ202は小さな円弧(例えば±5°)に沿って捻れ方向に超音波振動されうる。切断チップ202の捻れ方向の振動はシャフト304及び切断チップ202において横方向の動作を引き起こすことができる。ホイッピング動作(whipping motion)は、延在したシャフトの中心線316に対して垂直な切断チップ202の左右の捻れ方向の動作を含みうる(例えば、図3aにおいて見られるようなy軸回りの回転)。いくつかの実施形態では、質量が偏心した切断チップ及び/又はy軸回りの捻れ方向の往復回転(例えば図1aにおける切断チップ100)に対する流体抵抗に起因する横方向の(例えば図3aにおいて見られるようなx軸又はz軸に沿った左右の)振動が、さもなければ質量が偏心するフックのバランスをとるようにフック310を使用することによって低減されうる。
【0014】
図4において見られるように、いくつかの実施形態では、切断チップ202は約10°の円弧(例えば中心(中央の図2参照)から±5°のずれ)に亘って捻れ方向に往復回転することができる。いくつかの実施形態では、切断チップ202は約31kHzの速度で往復回転しうる。他の円弧及び速度も考えられる。例えば、±20°の円弧及び/又は10〜60kHzの速度が使用されてもよい。図4において示される円弧は、運動を示すべく誇張されている(すなわち、示された全円弧は180°であるが、切断チップは10°の円弧上の往復回転に制限されうる)。
【0015】
図5において見られるように、水晶体超音波乳化吸引術を行うのに使用されるとき、切断チップ202の端部及び灌流スリーブ226の端部が、例えば、眼509の前房503にアクセスすべく、眼内の角膜501、強膜507、又は眼の組織における他の場所における小さな切開創内に挿入されうる。様々な実施形態では、切断チップ202の一部又は全部が灌流スリーブ226の内側に位置しうる。切断チップ202は、灌流スリーブ226内において、結晶が駆動された超音波ホーン216によって切断チップ202の長手方向の軸線に沿って捻れ方向に超音波振動されることができ、このことによって、その場所で、選択された組織が接触によって乳化される。切断チップ202の中空のボアがホーン内のボアと連通することができ、順に、ホーン内のボアは、ハンドピース204からコンソール214に及ぶ吸引ラインと連通することができる(例えば図2a参照)。減圧又はコンソール214における真空源によって、乳化された組織が、眼509から、切断チップ202の開放端部、切断チップ202のボア、ホーンのボア、及び吸引ライン208を通って収集装置内に取り出され又は吸引されうる。乳化された組織の吸引は生理食塩水洗浄溶液(saline flushing solution)又は洗浄剤(irrigant)によって補助されることができ、生理食塩水洗浄溶液又は洗浄剤は、灌流スリーブ226の内面と切断チップ202の外面との間の小さな環状間隙を通って手術部位内に注入されうる。
【0016】
切断チップ202はステンレス鋼又はチタンから作られうる(他の材料が使用されてもよい)。切断チップ202は12.7mm(0.50インチ)〜38.1mm(1.50インチ)の間(例えば30.5mm(1.20インチ))の全長を有しうる。他の長さも考えられる。切断チップ202は、従来の金属加工技術を使用して形成されて電解研磨されうる。シャフト304は、概して筒状であり、0.127mm(0.005インチ)〜2.54mm(0.100インチ)の間の外径と、0.025mm(0.001インチ)〜2.29mm(0.090インチ)の間の内径とを有しうる(他の直径も考えられる)。
【0017】
与えられた実施形態に対して、様々な修正が当業者によってなされうる。また、本明細書と、本明細書において開示された本発明の実施例とを考慮すると、本発明の他の実施形態が当業者にとって明らかであるだろう。本明細書及び例が単なる例示としてみなされ且つ本発明の真の範囲及び思想が以下の特許請求の範囲及びそれらと均等のものによって表されることが意図されている。
【技術分野】
【0001】
本発明は概して水晶体超音波乳化吸引術に関する。限定されるものではないが、本発明は特に水晶体超音波乳化吸引術用切断チップに関する。
【背景技術】
【0002】
人間の眼は、その最も簡単な表現において、角膜と呼ばれる透明な外側部分を通して光を透過させて水晶体によって網膜上に画像を結像することによって視力を提供するように機能する。結像される画像の質は、眼の大きさ及び形状、並びに角膜及び水晶体の透明度を含む多くの要因に依存する。
【0003】
加齢又は病気によって水晶体の透明度が低下すると、網膜に透過されうる光が減少するので、視力が悪化する。眼の水晶体におけるこの欠陥は、医学的には白内障として知られている。この状態について認容された治療法は、外科的に水晶体を取り除いて水晶体の機能を眼内レンズ(IOL)に置き換えることである。
【0004】
白内障水晶体は、水晶体超音波乳化吸引術と呼ばれる外科技術によって取り除かれることができる。この処置の間、細い水晶体超音波乳化吸引術用切断チップが、病気に冒された水晶体内に挿入されて超音波振動される。振動する切断チップは、水晶体が眼の外に吸引されうるように水晶体を液化し又は乳化することができる。病気に冒された水晶体は、一旦取り除かれると、人工水晶体によって置き換えられることができる。
【発明の概要】
【0005】
様々な実施形態において、真っ直ぐなシャフトと、真っ直ぐなシャフトから離れるように角度が付けられた部分とを備えた水晶体超音波乳化吸引術用チップは、チップの回転の軸線をシャフトの中心線の近くに整列させるように、角度が付けられた部分にフックを含むことができる。チップは、シャフトの中心線に対して垂直な軸線上において捻れ方向に(torsionally)往復回転(例えばy軸回りの回転)するように構成されうる。いくつかの実施形態では、フックを有しないチップにおけるy軸回りの捻れ方向の回転に起因する横方向の(例えばy軸に対して垂直なx軸又はz軸に沿った左右の)振動は、さもなければ質量が偏心するフックのバランスをとるようにフックを使用することによって低減されうる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1a】図1aは、チップシャフトの中心線に対して角度が付けられた遠位端部を有する水晶体超音波乳化吸引術用チップを示す。
【図1b】図1bは、チップシャフトの中心線に対して角度が付けられた遠位端部を有する水晶体超音波乳化吸引術用チップを示す。
【図2a】図2aは、一つの実施形態に係る、灌流ライン及び吸引ラインを通してハンドピースに接続された水晶体超音波乳化吸引術用外科コンソールを示す。
【図2b】図2bは、一つの実施形態に係るフック状チップに取り付けられた超音波ホーンを示す。
【図3a】図3aは、フック状チップの一つの実施形態を示す。
【図3b】図3bは、フック状チップの一つの実施形態を示す。
【図4】図4は、一つの実施形態に係るフック状チップの動作を示す。
【図5】図5は、一つの実施形態に係る、眼内の切開創内に挿入されたフック状チップを示す。
【図6a】図6aは、フック状チップの追加の実施形態を示す。
【図6b】図6bは、フック状チップの追加の実施形態を示す。
【図6c】図6cは、フック状チップの追加の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のより完全な理解のために、添付の図面と併せて以下の記述が参照される。
前述の一般的な記述及び以下の詳細な記述の両方が、説明のための単なる例であり、且つ、特許請求の範囲に記載の本発明の更なる説明を提供することが意図されていることが理解されるべきである。
【0008】
図1a、図1bは、チップシャフト108に対して角度が付けられた遠位端部を有する水晶体超音波乳化吸引術用切断チップ100を示す。切断チップ100は、角102において曲げられた(例えば約20°の曲げ)離れた遠位部を有する主に真っ直ぐなシャフト108を含むことができる。他の角度(例えば5°の曲げ、35°の曲げ等)も考えられる。遠位部は、拡げられた(flared)遠位端部及び/又は斜めの遠位端部を有しうる。切断チップ100は水晶体超音波吸引術用ハンドピース204と併せて使用されうる(例えば図2参照)。切断チップ100は、ハンドピース204と共に使用されると、長手方向の運動及び/又は横方向の運動を使用することができる。切断チップ100は、(角102のために、)延在したシャフトの中心線104の一方の側のみにおけるチップ材料で質量が偏心しうる。「延在したシャフトの中心線」とは、本明細書において使用されるとき、(例えば図1a及び図3aにおいて示されるような)シャフトの中心線を含み且つシャフトの中心線と同一直線上にある線を意味する。このため、質量が偏心した切断チップは、切断チップ100の少なくとも一部に亘って(例えば、切断チップ100の長さのうちの少なくとも底部10%に沿って)、シャフト108の延在するシャフトの中心線104からずれた回転の中心106を有しうる。長さの他の部分も考えられる(例えば、回転の中心106は、切断チップ100の長さのうちの50%に亘って、又は切断チップ100の全長に亘って徐々に、延在したシャフトの中心線104からずれうる)。例えば、図3aにおいて見られるように、回転の中心106は、延在したシャフトの中心線104から約0〜10°ずれた角度を成しうる。回転の中心106の他の角度及び他の形態も考えられる(例えば回転の中心106は、延在したシャフトの中心線104からずらされ且つ延在したシャフトの中心線104に対して平行であってもよい)。切断チップ100がシャフト108を通して(例えば回転方向に且つ/又は長手方向に)振動されると、質量が偏心したチップを回転させること及び/又は動作する切断チップ100に対する流体の抵抗によって、質量が偏心した切断チップ100において横方向の振動が引き起こされうる。
【0009】
図2aは、灌流ライン206及び吸引ライン208を通してハンドピース204に接続された水晶体超音波乳化吸引術用外科コンソール214を示す。いくつかの実施形態では、水晶体超音波乳化吸引術の処置を行うべく、電力が電気ケーブル210を通してハンドピース204に供給され、ライン206、208を通した流れが使用者によって(例えばフットスイッチ212を介して)制御されうる。水晶体超音波乳化吸引術の処置のためのハンドピースの一つの例が、2005年7月18日に出願されたMikhail Boukhny、James Y. Chon、及びAhmad Salehiによる、発明の名称が「超音波ハンドピース」の米国特許出願公開第20060041220号明細書(シリアル番号11/183591)において記述され、この出願は、その全体が参照されることによって、あたかも本明細書において完全に説明されたかのように本明細書の一部を構成する。
【0010】
いくつかの実施形態では、ハンドピース204は少なくとも一組の圧電素子227を含むことができ、少なくとも一組の圧電素子227は、適切な共振周波数において励起されたときに長手方向の動作を生成するように分極される。図2bにおいて見られるように、圧電性結晶227は超音波ホーン216に接続されることができ、切断チップ202は超音波ホーン216に取り付けられる。ホーン216及び/又は切断チップ202は斜め方向の複数のスリット又は溝224を含むことができる。スリット又は溝224は、圧電性結晶が共振周波数において励起されると、切断チップ202において捻れ方向の運動を生成することができる。ハンドピース204内の固定された要素と係合する溝224によって引き起こされた切断チップ202の運動はホーン216の中心線と同一直線上の回転の軸線に対して捻れ方向の回転成分を含みうる。
【0011】
いくつかの実施形態では、ハンドピース204は水晶体超音波乳化吸引術用切断チップ202に結合されうる。図3aにおいて見られるように、水晶体超音波乳化吸引術用切断チップ202は、切断チップ202のシャフト304における角312の近くに配設されたフック310を含むことができる。いくつかの実施形態では、フック310は、湾曲形状、隆起(bump)形状、又はエルボー(elbow)形状を含んでもよく、これら形状は、延在したシャフトの中心線316の、そこから離れるように角度が付けられた角312の下方のチップ材料とは反対側にチップ材料を配置することによってカウンターウェイトとして作用しうる。いくつかの実施形態では、切断チップは約0.5mm〜2mmの範囲(例えば1.5mm)の直径を有しうる。いくつかの実施形態では、切断チップは、チップの頂部における約1.5mmの直径と、チップの遠位端部の近くの0.5mmの直径とを有する拡げられたチップ(flared tip)を有してもよい(他の直径及び形態も考えられる)。一つの実施形態では、切断チップ202は、約4.0mm(5/32インチ)の長さのフック部分を備えた約35mm(1 3/8インチ)の長さを有しうる。他の寸法も考えられる。フック310は、延在したシャフトの中心線316の近くに位置するように(例えばシャフトの直径の0.25倍の距離314の範囲内に)回転の中心306を動かすべく作用し、又は延在したシャフトの中心線316上に回転の中心306を動かすべく作用することができる。回転の中心306と、延在したシャフトの中心線316との間の他の距離(例えばシャフトの直径の0.5倍の距離の範囲内、シャフトの直径に等しい距離の範囲内等)も考えられる。いくつかの実施形態では、切断チップ100の頂部の動作が、切断チップ100を把持するホーンへの切断チップ100の近接によって制約されうるので、切断チップ100の頂部の回転の軸線は、延在したシャフトの中心線316に沿って延び、一方、切断チップ100の遠位端部は、(例えば切断チップ100の底部の長さの約10%に沿って)延在したシャフトの中心線316から遠ざけられうる。いくつかの実施形態では、切断チップ100の頂部から切断チップ100の底部に向かって、延在したシャフトの中心線316に対する回転の中心306の漸次的なずれが存在しうる。上記のように、フック310は、切断チップ100の底部において、延在するシャフトの中心線316の近くに位置するように(例えばシャフトの直径の0.25倍の距離314の範囲内に)回転の中心306を効果的に動かすことができ、又は延在するシャフトの中心線316上に回転の中心306を効果的に動かすことができる。
【0012】
フック310は、曲げの角度、長さ、又は深さ等を変える様々な形状を含んでもよい(例えば図3a及び図6a〜図6c参照)。フック310の形状は、回転方向及び/又は長手方向の運動の間、切断チップ202における(横方向の振動を含む)偏心運動を減少させるべく、チップの質量の中心を通る線であって、切断チップ202の延在したシャフトの中心線に対して平行な線を、延在したシャフトの中心線316に対してより近くに動かすようにも構成されうる。
【0013】
いくつかの実施形態では、切断チップ202は小さな円弧(例えば±5°)に沿って捻れ方向に超音波振動されうる。切断チップ202の捻れ方向の振動はシャフト304及び切断チップ202において横方向の動作を引き起こすことができる。ホイッピング動作(whipping motion)は、延在したシャフトの中心線316に対して垂直な切断チップ202の左右の捻れ方向の動作を含みうる(例えば、図3aにおいて見られるようなy軸回りの回転)。いくつかの実施形態では、質量が偏心した切断チップ及び/又はy軸回りの捻れ方向の往復回転(例えば図1aにおける切断チップ100)に対する流体抵抗に起因する横方向の(例えば図3aにおいて見られるようなx軸又はz軸に沿った左右の)振動が、さもなければ質量が偏心するフックのバランスをとるようにフック310を使用することによって低減されうる。
【0014】
図4において見られるように、いくつかの実施形態では、切断チップ202は約10°の円弧(例えば中心(中央の図2参照)から±5°のずれ)に亘って捻れ方向に往復回転することができる。いくつかの実施形態では、切断チップ202は約31kHzの速度で往復回転しうる。他の円弧及び速度も考えられる。例えば、±20°の円弧及び/又は10〜60kHzの速度が使用されてもよい。図4において示される円弧は、運動を示すべく誇張されている(すなわち、示された全円弧は180°であるが、切断チップは10°の円弧上の往復回転に制限されうる)。
【0015】
図5において見られるように、水晶体超音波乳化吸引術を行うのに使用されるとき、切断チップ202の端部及び灌流スリーブ226の端部が、例えば、眼509の前房503にアクセスすべく、眼内の角膜501、強膜507、又は眼の組織における他の場所における小さな切開創内に挿入されうる。様々な実施形態では、切断チップ202の一部又は全部が灌流スリーブ226の内側に位置しうる。切断チップ202は、灌流スリーブ226内において、結晶が駆動された超音波ホーン216によって切断チップ202の長手方向の軸線に沿って捻れ方向に超音波振動されることができ、このことによって、その場所で、選択された組織が接触によって乳化される。切断チップ202の中空のボアがホーン内のボアと連通することができ、順に、ホーン内のボアは、ハンドピース204からコンソール214に及ぶ吸引ラインと連通することができる(例えば図2a参照)。減圧又はコンソール214における真空源によって、乳化された組織が、眼509から、切断チップ202の開放端部、切断チップ202のボア、ホーンのボア、及び吸引ライン208を通って収集装置内に取り出され又は吸引されうる。乳化された組織の吸引は生理食塩水洗浄溶液(saline flushing solution)又は洗浄剤(irrigant)によって補助されることができ、生理食塩水洗浄溶液又は洗浄剤は、灌流スリーブ226の内面と切断チップ202の外面との間の小さな環状間隙を通って手術部位内に注入されうる。
【0016】
切断チップ202はステンレス鋼又はチタンから作られうる(他の材料が使用されてもよい)。切断チップ202は12.7mm(0.50インチ)〜38.1mm(1.50インチ)の間(例えば30.5mm(1.20インチ))の全長を有しうる。他の長さも考えられる。切断チップ202は、従来の金属加工技術を使用して形成されて電解研磨されうる。シャフト304は、概して筒状であり、0.127mm(0.005インチ)〜2.54mm(0.100インチ)の間の外径と、0.025mm(0.001インチ)〜2.29mm(0.090インチ)の間の内径とを有しうる(他の直径も考えられる)。
【0017】
与えられた実施形態に対して、様々な修正が当業者によってなされうる。また、本明細書と、本明細書において開示された本発明の実施例とを考慮すると、本発明の他の実施形態が当業者にとって明らかであるだろう。本明細書及び例が単なる例示としてみなされ且つ本発明の真の範囲及び思想が以下の特許請求の範囲及びそれらと均等のものによって表されることが意図されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトと、
該シャフトに結合された、角度が付けられた部分と
を具備する外科用ハンドピースのための切断チップであって、
前記角度の付けられた部分が更にフックを具備し、
前記シャフト、角度が付けられた部分、フックが単一部品に含まれ、
前記切断チップの遠位部が、延在したシャフトの中心線に実質的に整列される該シャフトに対する回転の軸線を有する、切断チップ。
【請求項2】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.25倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項3】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.5倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項4】
前記フックを有しない当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離が、前記フックを有する当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離よりも大きいであろう、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項5】
中心から約±5°で捻れ方向に往復振動されるように構成される、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項6】
当該切断チップが、延在したシャフトの中心線と平行な軸線回りに捻れ方向に往復回転されるように構成され、
前記第3の部分が、前記軸線に対して垂直な横方向の往復振動を低減すべく当該切断チップのバランスをとる、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項7】
前記延在したシャフトの中心線に実質的に整列されることが、該延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが5°までの範囲を含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項8】
前記延在したシャフトの中心線に実質的に整列されることが、該延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが10°までの範囲を含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項9】
当該切断チップの遠位部が、前記ハンドピースから、最も遠い当該切断チップの端部までの長さの約10%である、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項10】
シャフトを具備する第1の部分と、
該第1の部分と角度を形成する第2の部分と、
フックを形成する第3の部分と、
遠位端部と
を具備する、外科用ハンドピースのための切断チップであって、
前記第1の部分、第2の部分、第3の部分、及び遠位端部が単一部品に含まれ、
前記第2の部分、第3の部分、及び遠位端部が、延在したシャフトの中心線に実質的に整列される該シャフトに対する回転の軸線を共に有する、切断チップ。
【請求項11】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.25倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項12】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.5倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項13】
前記フックを有しない当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離が、前記フックを有する当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離よりも大きいであろう、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項14】
中心から約±5°で捻れ方向に往復振動されるように構成される、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項15】
当該切断チップが、前記延在したシャフトの中心線と平行な軸線上において捻れ方向に往復回転されるように構成され、
前記第3の部分が、前記軸線に対して垂直な横方向の往復振動を低減すべく当該切断チップのバランスをとる、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項16】
実質的に整列されることが、前記延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが5°までの範囲を含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項17】
前記延在したシャフトの中心線に実質的に整列されることが、該延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが10°までの範囲を含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項18】
当該切断チップの第2の部分、第3の部分、及び遠位端部が当該切断チップの長さの約10%である、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項19】
前記フックの構成が、前記延在したシャフトの中心線に対して少なくとも三回方向を変化させる、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項1】
シャフトと、
該シャフトに結合された、角度が付けられた部分と
を具備する外科用ハンドピースのための切断チップであって、
前記角度の付けられた部分が更にフックを具備し、
前記シャフト、角度が付けられた部分、フックが単一部品に含まれ、
前記切断チップの遠位部が、延在したシャフトの中心線に実質的に整列される該シャフトに対する回転の軸線を有する、切断チップ。
【請求項2】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.25倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項3】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.5倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項4】
前記フックを有しない当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離が、前記フックを有する当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離よりも大きいであろう、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項5】
中心から約±5°で捻れ方向に往復振動されるように構成される、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項6】
当該切断チップが、延在したシャフトの中心線と平行な軸線回りに捻れ方向に往復回転されるように構成され、
前記第3の部分が、前記軸線に対して垂直な横方向の往復振動を低減すべく当該切断チップのバランスをとる、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項7】
前記延在したシャフトの中心線に実質的に整列されることが、該延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが5°までの範囲を含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項8】
前記延在したシャフトの中心線に実質的に整列されることが、該延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが10°までの範囲を含む、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項9】
当該切断チップの遠位部が、前記ハンドピースから、最も遠い当該切断チップの端部までの長さの約10%である、請求項1に記載の切断チップ。
【請求項10】
シャフトを具備する第1の部分と、
該第1の部分と角度を形成する第2の部分と、
フックを形成する第3の部分と、
遠位端部と
を具備する、外科用ハンドピースのための切断チップであって、
前記第1の部分、第2の部分、第3の部分、及び遠位端部が単一部品に含まれ、
前記第2の部分、第3の部分、及び遠位端部が、延在したシャフトの中心線に実質的に整列される該シャフトに対する回転の軸線を共に有する、切断チップ。
【請求項11】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.25倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項12】
実質的に整列されることが、前記回転の軸線が、シャフトの直径の0.5倍よりも小さい距離だけ前記延在したシャフトの中心線からオフセットすることを含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項13】
前記フックを有しない当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離が、前記フックを有する当該切断チップの回転の軸線と、前記延在したシャフトの中心線との間の最も短い距離よりも大きいであろう、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項14】
中心から約±5°で捻れ方向に往復振動されるように構成される、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項15】
当該切断チップが、前記延在したシャフトの中心線と平行な軸線上において捻れ方向に往復回転されるように構成され、
前記第3の部分が、前記軸線に対して垂直な横方向の往復振動を低減すべく当該切断チップのバランスをとる、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項16】
実質的に整列されることが、前記延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが5°までの範囲を含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項17】
前記延在したシャフトの中心線に実質的に整列されることが、該延在したシャフトの中心線と平行であることから該延在したシャフトの中心線からのずれが10°までの範囲を含む、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項18】
当該切断チップの第2の部分、第3の部分、及び遠位端部が当該切断チップの長さの約10%である、請求項10に記載の切断チップ。
【請求項19】
前記フックの構成が、前記延在したシャフトの中心線に対して少なくとも三回方向を変化させる、請求項10に記載の切断チップ。
【図1a】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6a】
【図6b】
【図6c】
【公表番号】特表2012−531965(P2012−531965A)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−518533(P2012−518533)
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/037610
【国際公開番号】WO2011/002576
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(508185074)アルコン リサーチ, リミテッド (160)
【公表日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月7日(2010.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/037610
【国際公開番号】WO2011/002576
【国際公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【出願人】(508185074)アルコン リサーチ, リミテッド (160)
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