説明

水栓

【課題】検作業時等に水栓本体に連通する屈曲自在な配管が暴れて人に当たることを防止できる水栓を提供する。
【解決手段】壁2に取り付けられるステーを備える。ステーに保持される水栓本体19を備える。壁2に取り付けられると共に水栓本体19に連通する屈曲自在な水供給用の配管を保持する保持具7を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は壁付けの水栓に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から壁に取り付けられるステーで水栓本体を支持する水栓が特許文献1により知られている。この水栓は水栓本体に連通する水供給用の配管を覆うカバーを有し、カバーの一部を構成するカバー体を取り外すことで、前記配管の点検やこの配管と水栓本体の接続部分に設けられる止水栓の操作等を行えるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−138397号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、前記配管は施工性を考慮してフレキシブル管等の屈曲自在なもので構成することが好ましい。しかし、このようにすると、前記点検作業時等に通水がなされた際に屈曲自在な配管が暴れて人に当たる恐れがあり、特にこの配管が水栓本体に高温の水を供給する給湯管であると火傷等する恐れもある。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、点検作業時等に水栓本体に連通する屈曲自在な配管が暴れて人に当たることを防止できる水栓を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明の水栓は、壁に取り付けられるステーと、このステーに保持される水栓本体と、前記壁に取り付けられると共に前記水栓本体に連通する屈曲自在な水供給用の配管を保持する保持具を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、前記ステー、配管、及び保持具を覆うカバーを備え、このカバーが複数のカバー体で構成され、前記カバー体の内面に被嵌合部が形成されると共に、前記保持具に前記被嵌合部が嵌合される嵌合部が形成されることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明にあっては、点検作業時等に水栓本体に連通する屈曲自在な配管が暴れて人に当たることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態の第三カバー体を取り付ける前の状態を示す水栓の斜視図である。
【図2】水栓の斜視図である。
【図3】水栓の後側から見た斜視図である。
【図4】保持具により給水管及び給湯管を壁に仮止めする前の状態を示す斜視図である。
【図5】保持具の斜視図である。
【図6】水栓ユニットを掛具に引っ掛けた状態を示す斜視図である。
【図7】水栓ユニットを掛具に引っ掛ける前の状態を示す斜視図である。
【図8】水栓ユニットの継手を壁に固着する前の状態を示す斜視図である。
【図9】カバーの上部を後側から見た斜視図である。
【図10】第三カバー体を保持具に取付けた状態を示す水平断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を添付図面に基づいて説明する。本実施形態の水栓1は浴室の壁2(図1等参照)に沿って設けられるカバー付きの湯水混合水栓である。なお、以下では、特に記載する場合を除いて、水栓1の各構成部材につき設置状態における方向を基準として説明する。すなわち、壁2と直交する方向を前後方向とすると共に水栓1から見て壁2側を後方として説明する。
【0011】
図8に示すように浴室には水栓1に水を供給するための配管として給水管3及び給湯管5が設けられる。給水管3及び給湯管5は屈曲自在なフレキシブル管からなり、壁2に前方に突出して設けられたカウンター6の内部に通された後、壁2に沿ってカウンター6の上方に引き出される。給水管3及び給湯管5は、後述の水栓ユニット13及びカバー体18の設置前において、壁2に取り付けられた保持具7により仮保持される。
【0012】
保持具7は、ステンレス製で帯状の金属板を折曲加工して形成される。図5にも示されるように保持具7の両側には給水管3及び給湯管5の夫々を保持する保持部8が形成されている。各保持部8は金属板の長手方向の一部を前方に突出するよう屈曲させることで水平断面溝形に形成され、各保持部8の内側には上下及び後方に開口する溝9が形成されている。保持具7両側の壁2に固定される部分にはねじ10を通すための長孔11が形成され、各長孔11は左右方向において両保持部8の外側に配置されている。
【0013】
保持具7で前記カウンター6から引き出された給水管3及び給湯管5を仮保持するには、まず図4に示すように給水管3及び給湯管5の夫々の長手方向の一部に柔軟性のあるソフトテープ12を巻き付ける。次に、給水管3及び給湯管5のソフトテープ12で巻かれた部分を対応する保持部8の溝9に上下に通した状態で、保持具7の後面を壁2の近傍に配置する又は壁2に当接する。続いて室内側から各長孔11に通したねじ10を壁2にねじ込む。なお、このねじ込みは本締めせず、仮締め状態としておく。これにより、給水管3及び給湯管5の夫々は保持部8の前面部と壁2の間にソフトテープ12を介して挟まれて仮保持される。
【0014】
水栓1は、図6に示す水栓ユニット13と、前記保持具7と、図1等に示される合成樹脂製のカバー体18で構成されている。
【0015】
水栓ユニット13はカウンター6の上方の壁2に取り付けられる。図6のように、水栓ユニット13は、水栓本体19と、水栓本体19に設けられる継手20,21及びシャワー用配管(不図示)と、ステー22と、ステー22の左右両側を覆うカバー体16と、ステー22の上側を覆うカバー体17(図7等参照)とで構成されている。
【0016】
水栓本体19は弁装置を内蔵したシリンダー(不図示)をハウジング23内に組み込んだものである。ハウジング23の後部は後方から見て長手方向を左右方向とした矩形状に形成されている。このハウジング23の後部はカバー体16とカバー体17で上下に挟み込まれる挟込部25となっている。
【0017】
挟込部25の後面両側には継手20,21の夫々の下流端部が接続される。これら継手20,21により給水管3及び給湯管5の夫々はシリンダーに接続される。
【0018】
給水管3及び給湯管5から継手20,21を介して低温の水及び高温の水の夫々が前記シリンダー内に供給され、これら低温の水及び高温の水はシリンダー内で所望割合で混合されて所望温度の水が生成される。以下、給水管3からシリンダーに供給される低温の水を「水」、給湯管5からシリンダーに供給される高温の水を「湯」、これら「水」と「湯」をシリンダーで混合することで得られる水を「湯水」と記載する。
【0019】
ハウジング23の前部中央部には湯水を吐出するための吐水口26が下方に突出して設けられている。また、ハウジング23の挟込部25の後面中央部にはシャワー用配管の上流端部が接続され、このシャワー用配管の下流側にはシャワーヘッド(不図示)が設けられる。
【0020】
ハウジング23の前部の外側面には切替ハンドル27が設けられている。切替ハンドル27を操作することで、シリンダー内で生成された湯水を、吐水口26側に供給して吐出するか、あるいはシャワー用配管側に供給してシャワーヘッドから吐出するかが切り替えられる。また、切替ハンドル27を操作することで、前記吐水口26やシャワーヘッドから吐出される湯水の量の調節も行えるようになっている。
【0021】
ハウジング23の前部の前記切替ハンドル27と反対側の外側面には温度調節ハンドル28が設けられている。温度調節ハンドル28を操作することで、前記シリンダー内で混合される水と湯の割合を調節でき、これにより吐水口26やシャワーヘッドから吐出される湯水の温度が調節される。
【0022】
各継手20,21は側方から見てクランク状に屈曲したソケットからなる。クランク状にすることで各継手20,21の下部に形成された前後に延びる管部29には、図示しない止水栓及びストレーナーが内装されている。
【0023】
各継手20,21は下端部に下方に突出した接続口部30を有している。両継手20,21の接続口部30には給水管3の下流端部及び給湯管5の下流端部の夫々が接続される。
【0024】
各継手20,21の管部29の前面には前記止水栓の操作部31が設けられている。各操作部31を操作することで、給水管3や給湯管5から水栓本体19へ給水するか否かが切り替えられる。
【0025】
各継手20,21の管部29の前面は脱着可能なキャップ32で構成され、このキャップ32に前記ストレーナーが取り付けられている。継手20,21からキャップ32を取り外すことで前記ストレーナーを継手20,21から取り出して掃除等が行えるようになっている。
【0026】
水栓本体19の後方に配置されるステー22は壁2に取り付けられ、継手20,21を介して水栓本体19を保持する。ステー22はステンレス製の金属板からなり、図3に示すように、左右に長い板状の壁掛部33と、壁掛部33の両側から下方に向けて突出した継手固着部35を有している。各継手固着部35には、ねじ(不図示)により継手20,21が取り付けられる。
【0027】
水栓ユニット13のカバー体16,17は、カバー体18と同様、合成樹脂成形品からなり、これらカバー体16〜18で水栓1全体のカバー15が構成されている。以下カバー体16〜18の夫々を、第一カバー体16、第二カバー体17、第三カバー体18と記載する。
【0028】
第一カバー体16は、図6に示すようにステー22の両側に配置される側板部36を連結部37で一体に連結したものであり、ステー22に取り付けられる。
【0029】
各側板部36はカバー15の上端部の側面を構成する。連結部37は両側板部36の下縁の前端部同士を接続する横板状に形成されている。各側板部36の下縁には内側方に突出する下縁部38が形成されている。両下縁部38の前端は連結部37の後縁の両側端部に接続され、両下縁部38の間には開口39が形成されている。
【0030】
図3及び図9のように第一カバー体16の各側板部36の内面における後端部の上部には内側方に突出する被嵌込部40が形成されている。これに対して、図3に示すようにステー22の壁掛部33の両側端部には嵌込部41が形成されている。
【0031】
第一カバー体16をステー22に取付けるには、第一カバー体16の両側板部36の被嵌込部40をステー22の対応する嵌込部41に嵌め込む。これにより各被嵌込部40は、上下方向及び前後方向の移動が規制される。また、このように第一カバー体16の各被嵌込部40をステー22の嵌込部41に嵌め込んだ状態では、ステー22の嵌込部41が第一カバー体16の側板部36の内面に当接する。従って、ステー22の嵌込部41により、第一カバー体16の両側板部36の内側方への移動が規制される。
【0032】
このようにステー22に取り付けられた第一カバー体16は、図6に示すように連結部37の前縁部が水栓本体19の挟込部25の下面後縁部に当接して重ねられる。また、第一カバー体16の両側板部36の前縁部が水栓本体19の挟込部25の両側面後端部に重ね合わされる。また、前記ステー22に取付けられた継手20,21は、その下部が第一カバー体16の開口39を介して下方に突出する。
【0033】
図9に示すように第一カバー体16の一方の側板部36(図示例では向かって左側の側板部36)には、シャワー用配管の下流側を水栓ユニット13から引き出すための孔42が形成されている。
【0034】
第二カバー体17は第一カバー体16及びステー22に取り付けられる。第二カバー体17はカバー15の上端面を構成し、第一カバー体16の両側板部36の間に形成された空間の上方を覆う。
【0035】
第二カバー体17の下面両側の前後2箇所には、下方に突出する側面視L字状の被掛合部43が形成されている。一方、第一カバー体16の各側板部36の内面の前後2箇所に掛合部45が形成されている。第二カバー体17を第一カバー体16に取り付けるには、第二カバー体17の各被掛合部43を第一カバー体16の対応する掛合部45に掛合する。
【0036】
第二カバー体17の後端部中央には下方に突出する側面視略L字状の掛止部46が形成されている。また、図3に示すようにステー22の壁掛部33の左右方向中央部には掛孔47が形成されている。前記第二カバー体17を第一カバー体16に取付けた状態では、第二カバー体17の掛止部46の先端部がステー22の掛孔47の上縁部に掛止される。
【0037】
このように第二カバー体17を第一カバー体16に取付けた状態では、図7等に示すように第二カバー体17の前縁部下面が水栓本体19の挟込部25の後端部の上面に当接して重ねられる。これにより、水栓本体19の挟込部25は、第一カバー体16の連結部37と第二カバー体17とで上下に挟まれる。
【0038】
水栓ユニット13を壁2に取付けるにあたって、図7のように壁2には掛具48が左右に二個並べて設けられる。各掛具48は筒状のスペーサーからなり、その外周面には周方向に亘って溝49が形成されている。各掛具48を壁2に取付けるには、ねじ51を筒状の掛具48の内側の孔に前方から通して壁2に固着する。
【0039】
図3のようにステー22の壁掛部33の両側には壁掛孔52が形成されている。各壁掛孔52は下部よりも上部の孔幅を小さくしただるま孔からなる。また、各継手20,21の下部には壁固着部53が形成されている。壁固着部53は継手20,21の後端部から左右両側に向けて突出している。各壁固着部53にはねじ55を挿通させるための孔56が形成されている。
【0040】
水栓ユニット13は以下のように壁2に取付けられる。まず、ステー22両側の壁掛孔52の下部に、対応する掛具48を挿入する。次に、水栓ユニット13を壁2に沿って下方に移動して、各掛具48を壁掛孔52の上部に配置する。これにより、各掛具48の溝49に壁掛孔52の上縁部が嵌まり、ステー22の壁掛部33が両掛具48に引掛けられて、図6のように水栓ユニット13が壁2に仮止めされる。そして、この後、各継手20,21の各壁固着部53の孔56に前方から通したねじ55を壁2に固着することで、水栓ユニット13が壁2に本固定される。
【0041】
このように壁2に取付けられた水栓ユニット13の継手20,21の接続口部30には、図1のように前記保持具7により仮保持された給水管3及び給湯管5の夫々の下流端部が接続される。
【0042】
保持具7を壁2に取り付ける各ねじ10は、保持具7の左右に長い長孔11(図5参照)に通されている。このため保持具7をねじ10に対して左右方向に移動して、前記給水管3及び給湯管5を継手20,21に容易に接続することができる。
【0043】
上記のように給水管3及び給湯管5を継手20,21に接続した後、保持具7に通した各ねじ10を本締めし、保持具7により給水管3及び給湯管5の夫々を壁2に本固定する。この際、給水管3及び給湯管5は、図10のようにソフトテープ12を圧縮した状態で、ソフトテープ12を介して保持部8に収めることができ、保持具7によりしっかりと給水管3及び給湯管5を仮保持することができる。
【0044】
第三カバー体18は、第一カバー体16と保持具7の両者に脱着可能に取付けられ、カウンター6とこの上方の水栓ユニット13の間に配置される。
【0045】
第三カバー体18は、図3に示すように前面部57から両側面部58及び下面部59を後方に突出したものであり、上方及び後方に開口している。下面部59の両側には、カウンター6から上方に引き出した給水管3及び給湯管5の夫々を通すための切欠60が形成されている。
【0046】
第三カバー体18の各側面部58の下部内面には上下に長い凹部からなる被嵌合部61が形成されている。また、図5に示すように、保持具7の左右両端部には被嵌合部61が嵌合される嵌合部62が形成されている。各嵌合部62は保持具7をなす金属板の端部を前側で折り返してなり、水平断面で外側方に突出した山形に形成される。
【0047】
図2のように第三カバー体18の前面部57は、下部が鉛直であるのに対して上部が上方程前方に位置するよう傾斜している。図1のように前面部57の上端部両側には後方に向けて突出する被差込部63が形成されている。前面部57の上端部中央には後方に向けて突出して先端に爪部66を有する引掛部65が形成されている。また、図9のように第三カバー体18の各側面部58の上端部には、内側方に突出する背面視逆L字状の被挿入部67が形成されている。
【0048】
図6に示すように、第一カバー体16の連結部37の後縁部には下方に突出する後縁部68が形成されている。後縁部68の両側端部には前方にリブを突出することで前側が開口した差込溝69が形成されている。また、第一カバー体16の各下縁部38の後端部には、下方に曲片を突出して前方に開口する挿入溝70が形成されている。各挿入溝70は正面視逆L字状に形成されている。
【0049】
第三カバー体18を第一カバー体16と保持具7に取り付けるには、第三カバー体18を上側が前側に位置するよう傾斜させて、第三カバー体18の凹状の各被嵌合部61に保持具7の各嵌合部62の先端部を嵌め込む。次に、第三カバー体18の上部を前方に押し込んで、第三カバー体18の各被差込部63及び各被挿入部67を、第一カバー体16の対応する差込溝69及び挿入溝70に前方から差し込む。同時に図9のように第三カバー体18の引掛部65を第一カバー体16の後縁部68の下方に差し入れる。
【0050】
上記により、図10のように第三カバー体18の各被嵌合部61に保持具7の各嵌合部62が嵌合して、第三カバー体18の下部の前後方向の移動が規制される。また、第三カバー体18の各被差込部63及び各被挿入部67が、第一カバー体16の差込溝69及び挿入溝70に差し込まれて、第三カバー体18が第一カバー体16で支持される。また、第三カバー体18の引掛部65の爪部66が第一カバー体16の後縁部68の後面に引掛かり、これにより第三カバー体18の前方への移動が規制される。
【0051】
このように第三カバー体18を第一カバー体16と保持具7に取り付けると、第三カバー体18によって、継手20,21の夫々の下部、給水管3、給湯管5、及び保持具7が覆われる。すなわち、第一カバー体16、第二カバー体17、及び第三カバー体18の三者で構成されたカバー15全体では、前後方向において水栓本体19と壁2の間に配置された、ステー22、継手20,21、給水管3、給湯管5、及び保持具7の全てが覆い隠される。
【0052】
カバー15の上端部は水栓ユニット13の第一カバー体16及び第二カバー体17で構成され、同部は前記第三カバー体18よりも前方に突出する。
【0053】
第三カバー体18を第一カバー体16と保持具7から取り外すことで、各継手20,21の下部、給水管3及び給湯管5等を露出させることができる。このため、継手20,21に設けられた止水栓の操作、ストレーナーの清掃、水漏れチェック等の点検作業を容易に行うことができる。
【0054】
以上説明した本実施形態の水栓1は、壁2に取り付けられた保持具7により、水栓本体19に連通する屈曲自在な水供給用の配管、すなわち給水管3及び給湯管5を保持することができる。このため、前記点検作業時等に給水管3や給湯管5に水が流れたときに、給水管3や給湯管5が暴れて人に当たることを防止できる。
【0055】
また、ステー22、前記水供給用の配管、及び保持具7を覆うカバー15が複数のカバー体16〜18で構成され、このうち一のカバー体18の内面に形成された被嵌合部61を保持具7に形成された嵌合部62に嵌合させることができる。このため、前記水供給用の配管が暴れることを防止するための保持具7を用いて、第三カバー体18をしっかりと固定することができる。
【0056】
なお、本実施形態の水栓1は湯水混合水栓であるが、水又は湯のみを吐出する水栓であってもよく、すなわち、この場合は水供給用の配管として給水管3又は給湯管5の一方みが設けられることとなる。また、本実施形態のステー22は継手20,21を介して水栓本体19を保持するものであるが、ステー22は水栓本体19を直接保持するものであってもよい。また、前記水供給用の配管は継手20,21を介さず直接水栓本体19に接続されるものであってもよい。さらに水供給用の配管は可撓性を有するホースで構成してもよく、すなわち、屈曲自在な管であればよい。また、ソフトテープ12を設けず、保持具7の各保持部8で給水管3及び給湯管5を直接保持するようにしてもよい。また、保持具7の各保持部8はソフトテープ12以外の他の柔軟性を有する部材を介して給水管3及び給湯管5を保持するものであってもよい。また、本実施形態ではカバー15をカバー体16〜18で構成したが、2又は4以上のカバー体でカバーを構成してもよい。
【符号の説明】
【0057】
1 水栓
2 壁
7 保持具
15 カバー
19 水栓本体
61 被嵌合部
62 嵌合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁に取り付けられるステーと、このステーに保持される水栓本体と、前記壁に取り付けられると共に前記水栓本体に連通する屈曲自在な水供給用の配管を保持する保持具を備えたことを特徴とする水栓。
【請求項2】
前記ステー、配管、及び保持具を覆うカバーを備え、このカバーが複数のカバー体で構成され、前記カバー体の内面に被嵌合部が形成されると共に、前記保持具に前記被嵌合部が嵌合される嵌合部が形成されたことを特徴とする請求項1に記載の水栓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−46956(P2012−46956A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−190007(P2010−190007)
【出願日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】