説明

水洗便器のリム吐出口構造

【課題】所定の吐水性能を保持しつつ静音性を向上させた水洗便器のリム吐出口構造を提供する。
【解決手段】本発明は、水洗便器本体に形成されたリム部12及びこのリム部に洗浄水を供給するリムノズル26を有する水洗便器のリム吐出口構造であって、リムノズルから吐出される洗浄水を受け止めるように形成された空間部Sと、この空間部の先端側に形成され洗浄水をリム部に吐出するためのリム吐水口22と、リムノズルの先端側に設けられリムノズルを通る洗浄水と前記空間部の空気とが混合されるように洗浄水を吐出する孔部60dと、この孔部から吐出される洗浄水と残留空気とが混合されるように孔部から吐出される洗浄水が衝突するようになっている空間部の内壁33、44と、を有し、洗浄水は内壁に衝突した後にリム吐水口から吐出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗便器のリム吐出口構造に係り、特に、水洗便器本体に形成されたリム部及びこのリム部に洗浄水を供給するリムノズルを有する水洗便器のリム吐出口構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1のように、水洗便器本体のリム部に洗浄水を流して便器を洗浄すると共に汚物を流すようにすることが知られている。この特許文献1に開示された水洗便器によれば、図9に示すように、洗浄水を吐出する洗浄水ノズル100の出口側に空間Sを設け、この空間S内に洗浄水を一時的に滞留させ、その空間Sの出口である陶器吐水口102に水圧を加えることにより、吐水口102から吐出される洗浄水の整流化等を行うようにしている。この特許文献1に記載の水洗便器では、リム吐水用の洗浄水ノズルの手前に空気取入部を設けることにより、エジェクタ効果により空気を吸気して、気泡を含んだ洗浄水をリム吐水の洗浄水として流して、水跳ねや騒音が少なくなるようにしている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−156308号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した特許文献1の水洗便器では、リム吐水用の洗浄水ノズルの手前に空気取入部を設けることにより部品点数が増えてコストが増大するという問題があった。さらに、そのような空気取入部の固定収納スペースの確保が出来ないレイアウトには適用できないという不具合があった。そこで、本発明者らは、空気取入部を設けないリム吐水を実現すべく研究を重ねた。
【0005】
ここで、特許文献1に開示されているようにノズル先端部とリム吐水口との間に所定の空間部(陶器による導水路)を設ける場合、陶器の吐水口に一定の水圧をかける必要があり、そのような水圧によりリム吐水の洗浄水が便器のリム部のほぼ全周にわたって供給されるのである。そのためには、空間部により早く洗浄水を充満させつつ早期にリム吐水口に水圧をかけたい、という要望がある。
【0006】
しかしながら、早期にリム吐水口に水圧をかけようとすると以下のような問題が生じていた。即ち、空気取入部を設けない場合、空間部に溜まっている空気やノズル手前のホースの空気は、吐水に引きずられてリム吐水口から出るようになるが、このような場合、比較的大きな気泡が混入されながら吐水するので、特にリム吐水による洗浄の初期段階において、例えば「ボンッ」という音や「ポンポンポン」というような空気の炸裂音或いは混じり音が生じたり、大流量では水(しぶき)が飛んでしまうという問題があった。
【0007】
なお、空間部を設けない場合には、樹脂或いは金属製のリムノズルを陶器導水路の出口に近接して或いは直接設ける必要があるが、この場合は、ノズルによる吐水方向及び旋回方向の所定の精度を得るために、組立時の高い組立精度が求められる。また、排泄物や汚水の付着や、陶器導水路内の衛生も保てない場合があるので現実的ではない。
【0008】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、所定の吐水性能を保持しつつ静音性を向上させた水洗便器のリム吐出口構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために本発明は、水洗便器本体に形成されたリム部及びこのリム部に洗浄水を供給するリムノズルを有する水洗便器のリム吐出口構造であって、リムノズルから吐出される洗浄水を受け止めるように形成された空間部と、この空間部の先端側に形成され洗浄水をリム部に吐出するためのリム吐水口と、リムノズルの先端側に設けられリムノズルを通る洗浄水と前記空間部の空気とが混合されるように洗浄水を吐出する孔部と、この孔部から吐出される洗浄水と残留空気とが混合されるように孔部から吐出される洗浄水が衝突するようになっている空間部の内壁と、を有し、洗浄水は内壁に衝突した後にリム吐水口から吐出されることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、孔部から吐出される洗浄水と前記空間部の空気とが混合されるように洗浄水が空間部の内壁に衝突するようになっているので、空気を微細化して洗浄水と共に吐出させることが出来る。従って、これらにより、空気の炸裂音或いは混じり音が生じたり、大流量の場合に水(しぶき)が飛んでしまうようなことを防止することが出来る。その結果、所定の吐水性能を保持しつつ静音性を向上させることが出来る。
【0010】
また、本発明において、好ましくは、孔部は、リムノズルの通水路の径よりも小さな径の孔部が複数設けられたものである。
このように構成された本発明においては、効果的に洗浄水と前記空間部の空気とを混合させて、空気を微細化して洗浄水と共に吐出させることが出来る。
【0011】
また、本発明において、好ましくは、複数の孔部は、リムノズルの先端側に取り付けられたキャップに形成されている。
このように構成された本発明においては、簡易な部品で効果的に洗浄水と前記空間部の空気とを混合させて、空気を微細化して洗浄水と共に吐出させることが出来る。
【0012】
また、本発明において、好ましくは、リムノズルの軸線の延長線上に空間部の内壁が存在するようにリムノズルの角度及び空間部の形状が規定されている。
このように構成された本発明においては、効果的に孔部から吐出される洗浄水を空間部の内壁に衝突させて、空気を微細化して洗浄水と共に吐出させることが出来る。
【0013】
また、本発明において、好ましくは、空間部は、その空間の断面積がリム吐水口に近いほど小さくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、孔部から吐出される洗浄水を空間部の内壁に衝突させ易くなると共に空間部により早く洗浄水を充満させつつ早期にリム吐水口に水圧をかけることが出来る。
【0014】
また、本発明において、好ましくは、空間部の内壁は、複数の壁部で形成され、リムノズルは複数の壁部のうち少なくとも1つに取り付けられ、孔部から吐出される洗浄水が複数の壁部のうち少なくとも1つに衝突するようにリムノズルの角度及び複数の壁部の配置が規定されている。
このように構成された本発明においては、より現実的な構成即ち複数の壁部により空間部を形成する構成により、空気を微細化して洗浄水と共に吐出させることが出来る。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、所定の吐水性能を保持しつつ静音性を向上させることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
先ず、図1により、本発明の実施形態による水洗便器のリム吐出口構造が適用された水洗便器を説明する。図1は、本発明の実施形態による水洗便器の平面図である。
図1に示すように、水洗便器1は、バルブユニット2、このバルブユニット2からリム側へ給水するリム側給水路4、バルブユニット2からタンク6側へ給水するタンク側給水路8を有する。また、水洗便器1は、その本体にボウル部10及びリム部12が形成されている。ボウル部10には、ゼット口14が形成されており、タンク6から電動ポンプ(図示せず)により給水される。
【0017】
次に、図2及び図3により、リム吐出口の概略構造を説明する。図2は、図1のIIの部分を拡大して示すリム吐出口を上方から見た断面図であり、図3は、図1のIII-III線に沿って見たリム吐水口の断面図である。
図2及び図3に示すように、リム吐出口20は、陶器吐水口22、空間部(陶器導水路)S、リムノズル取付口24及びこのリムノズル取付口24に取り付けられたリムノズル26を有する。このリムノズル26には、リム側給水路4が接続されており、洗浄時には、洗浄水が、リム側給水路4、リムノズル26、空間部Sを順に通って、陶器吐水口22から吐出されるようになっている。
【0018】
図2に示すように、平面視では、空間Sは、外壁部30、内壁部32及び後壁部34で囲まれている。陶器吐水口22は、内壁部32の先端部と外壁部の内面とにより形成されている。外壁部30は、後壁部34との接続部から手前に向けてほぼ真っ直ぐに延びた後に内方に向けて若干湾曲した形状となっている。これに対し、内壁部32は、その全体が外壁部30側に向けて突出し且つ湾曲した形状となっている。さらに、後壁部34は、平面視で、リムノズル26を取り付けるために十分な幅を有している。これらのような外壁部30及び内壁部32により、空間部Sは、平面視で、先端の陶器吐水口22に向かうにつれて徐々にその幅が小さくなるように形成されている。
【0019】
後壁部34は、リムノズル26が外方に向けて斜めに延びるように、平面視で、外壁部30に対して傾斜して形成されている。従って、図2の一点鎖線Aで示すように、リムノズル26の軸線は、外壁部30に向けて延びている。即ち、平面視では、リムノズル26から吐出される洗浄水が外壁部30に当たるように、リムノズル26の向きが規定されている。リムノズル26の先端(後述するリムノズル導水板60c)から外壁部30までの、リムノズル26の軸線Aに沿った距離は、本実施形態では60mmとなっている。
【0020】
次に、図3に示すように、側面視では、空間Sは、ほぼ平らに延びる下壁部40、後壁部34から先端側に向けてほぼ平らに延びる第1上壁部42及びこの第1上壁部42の先端から斜め下方に向けて延びる第2上壁部44(傾斜面44)で囲まれており、傾斜面44の先端部と下壁部40とにより、ほぼ真っ直ぐに伸びる陶器吐水口22が形成されている。側面視でも、後壁部34は、リムノズル26を取り付けるために十分な高さを有している。これらのような下壁部40、第1上壁部42及び傾斜面44により、空間部Sは、先端の陶器吐水口22に向かうにつれて徐々にその高さが小さくなるように形成されている。傾斜面44は、後述するリムノズル26から吐水される洗浄水が衝突して効果的に飛散するように傾斜面の角度は、45°〜90°、望ましくは60°〜80°に設定する。
【0021】
側面視では、後壁部34はほぼ垂直方向に延びており、リムノズル26が水平方向に延びるように取り付けられている。そして、側面視では、図3の一点鎖線Bで示すように、リムノズル26の軸線は、傾斜面44に向けて延びている。即ち、側面視では、リムノズル26から吐出される洗浄水が傾斜面44に当たるように、リムノズル26の向きが規定されている。リムノズル26の先端(後述するリムノズル導水板60c)から傾斜面44までの、リムノズル26の軸線Bに沿った距離は、本実施形態では30mmとなっている。この距離は、水圧が低い状態でも空間内で水と空気との混合が効果的に行えるように10mm〜60mmで設定する。
【0022】
次に、図4により、リムノズルの概略構造を説明する。図4は、本発明の実施形態によるリムノズル及び陶器導水路(空間)Sの断面図である。
図4に示すように、リムノズル26は、ノズル本体50と、このノズル本体50を後壁部34に取り付けるための取付部材52、54、56と、スペーサ58と、ノズル本体50の先端側に取り付けられるノズルキャップ60により構成されている。ノズル本体50には、洗浄水が通る導水路50aが形成され、取付部材52、54、56には、ノズル本体50に嵌合するような開口部52a、54a、56aが形成されている。
【0023】
取付時には、後壁部34の一方の側(空間部S側)において、後壁部34とノズル本体50のフランジ部との間にスペーサ58が設けられ、次に、後壁部34の他方の側において、ノズル本体50に取り付け部材52、54、56が嵌合されると共に取り付け部材56が後壁部34の開口部に嵌められて、ノズル本体50が後壁部34に取り付けられるようになっている。
【0024】
次に、図4乃至図7により、リムノズルのノズルキャップ60の構造を説明する。図5は、本発明の実施形態によるリムノズルのノズルキャップの側面図であり、図6は、図5の矢印VIで示す方向から見たリムノズルのノズルキャップの背面図であり、図7は、図5の矢印VIIで示す方向から見たリムノズルのノズルキャップの正面図である。なお、図4に示すリムノズルのノズルキャップは、図5のIV-IV線に沿ってみた断面図となっている。
【0025】
先ず、図4に示すように、ノズルキャップ60には、洗浄水が通る導水路60aが形成され、この導水路60aの内径は、本実施形態では17.8mmとなっている。ノズルキャップ60の基端側、即ち、後壁部34への取付側には、本実施形態では径20mmの雌ねじ60bが形成されており、この雌ねじ60bがノズル本体50の先端側に形成された本実施形態では径20mmの雄ねじ50bに螺合するようになっている。そして、図5及び図6に示すように、ノズルキャップの基端側、即ち、後壁部34への取付側では、この螺合の緩み防止用凹形状60fが形成されている。ノズルキャップ60は、本実施形態では、その外径が24mm、その軸線方向長さが25mmとなっている。
【0026】
図4に示すように、ノズルキャップ60の先端側、即ち、空間部S側には、導水板60cが形成されている。この導水板60cは、本実施形態では厚さ3mmに形成されている。図4及び図7に示すように、この導水板60cには、本実施形態では9つのノズルキャップ吐水口(孔部)60dが形成されている。図7に示すように、各ノズルキャップ吐水口60dは、円形の導水板60cの中心に先ず1つめの吐水口60dが形成され、残りの8つの吐水口60dがこの中心の吐水口60dの周りに形成されている。
これらの8つのノズルキャップ吐出口60dは、本実施形態では、直径13.6mmの円弧上に互いに45度づつの角度をなして形成されている。
【0027】
次に、図5及び図7に示すように、導水板60cの空間部S側の表面には、各ノズルキャップ吐出口60dを連結するような矩形状の複数の溝60eが形成されている。溝60eは、中心のノズルキャップ吐出口60dから放射状に互いに45度の角度で延びると共に周りの8つのノズルキャップ吐出口60dを通って延びている。これらの溝60eは、本実施形態では、幅1.2mm、深さ0.6mmとなっている。これらの溝60eは、ノズルキャップ吐水口60dに表面張力によって付着する水を排出する効果を有するものであり、特に、寒冷地での凍結を防止できるものである。
ここで、ノズルキャップ60の使用条件を説明する。バルブユニットに導入される水道水等の最低水圧条件が、0.03MPaの際に、内径がほぼ3.5mmの各ノズルキャップ吐水口60dの9個から吐水される洗浄流量が8L/minとなるように設定することで、空気を空間部内で撹拌させることができるようにしている。
【0028】
次に、図8により本実施形態の作用効果を説明する。図8は、図4と同様に示すリムノズル及び陶器導水路(空間)Sの断面図に、洗浄水及び空気の様子を模式的に示したものである。
本実施形態では、ノズルキャップ導水板60cに、比較的小さい孔(本実施形態ではφ3.5程度)のノズルキャップ吐出口60dを複数設けている。従って、図8に模式的に示すように、導水路60aを通る洗浄水Wr1が、複数に分かれて流れることになり、陶器導水路(空間部)Sやリム側給水路4に溜まった空気Air1が、それらの複数の水流に巻き込まれ易くなり、そして、微細気泡化するようになる。
【0029】
ここで、上述したように、リムノズル26から吐出される洗浄水は、外壁部30及び傾斜面44に当たるように、リムノズル26の向きが規定されている。従って、外壁部30及び傾斜面44に衝突した水流Wr2は、さらに、陶器導水路(空間部)Sに溜まった空気を攪拌し、図8に模式的に示すように、空気Air2を微細気泡化するようになる。
そして、微細気泡化した空気が混入した洗浄水Wr3は、陶器吐水口22を経由してリム部12に吐出されるが、洗浄水Wr3には微細気泡化した空気が混入しているので、比較的大きな気泡が混入することによる空気の炸裂音或いは空気の混じり音が生じたり、大流量では空気の破裂による水(しぶき)が飛んでしまう、ということが無くなるのである。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施形態による水洗便器の平面図である。
【図2】図1のIIの部分を拡大して示すリム吐出口を上方から見た断面図である。
【図3】図1のIII-III線に沿って見たリム吐水口の断面図である。
【図4】本発明の実施形態によるリムノズル及び陶器導水路(空間)の断面図である。また、リムノズルは図5のIV-IV線に沿ってみた断面図となっている。
【図5】本発明の実施形態によるリムノズルのノズルキャップの側面図である。
【図6】図5の矢印VIで示す方向から見たリムノズルのノズルキャップの背面図である。
【図7】図5の矢印VIIで示す方向から見たリムノズルのノズルキャップの正面図である。
【図8】図4と同様に示すリムノズル及び陶器導水路(空間)Sの断面図に、洗浄水及び空気の様子を模式的に示したものである。
【図9】従来技術によるリム吐水口構造を示す断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 水洗便器
4 リム側給水路
12 リム部
20 リム吐水口
22 陶器吐水口
30 外壁部
32 内壁部
34 後壁部
40 下壁部
42 第1上壁部
44 第2上壁部(傾斜面)
50 ノズル本体
60 ノズルキャップ
60a 導水路
60c 導水板
60d ノズルキャップ吐水口
60e 溝
S 空間部(陶器導水路)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水洗便器本体に形成されたリム部及びこのリム部に洗浄水を供給するリムノズルを有する水洗便器のリム吐出口構造であって、
上記リムノズルから吐出される洗浄水を受け止めるように形成された空間部と、
この空間部の先端側に形成され洗浄水を上記リム部に吐出するためのリム吐水口と、
上記リムノズルの先端側に設けられ上記リムノズルを通る洗浄水と前記空間部の空気とが混合されるように洗浄水を吐出する孔部と、
この孔部から吐出される洗浄水と前記空間部の空気とが混合されるように上記孔部から吐出される洗浄水が衝突するようになっている上記空間部の内壁と、を有し、
洗浄水は上記内壁に衝突した後に上記リム吐水口から吐出されることを特徴とする水洗便器のリム吐出口構造。
【請求項2】
上記孔部は、上記リムノズルの通水路の径よりも小さな径の孔部が複数設けられたものである請求項1に記載の水洗便器のリム吐出口構造。
【請求項3】
上記複数の孔部は、上記リムノズルの先端側に取り付けられたキャップに形成されている請求項2に記載の水洗便器のリム吐出口構造。
【請求項4】
上記リムノズルの軸線の延長線上に上記空間部の内壁が存在するように上記リムノズルの角度及び上記空間部の形状が規定されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の水洗便器のリム吐出口構造。
【請求項5】
上記空間部は、その空間の断面積がリム吐水口に近いほど小さくなるように形成されている請求項1乃至4のいずれか1項に記載の水洗便器のリム吐出口構造。
【請求項6】
上記空間部の内壁は、複数の壁部で形成され、
上記リムノズルは上記複数の壁部のうち少なくとも1つに取り付けられ、上記孔部から吐出される洗浄水が上記複数の壁部のうち少なくとも1つに衝突するように上記リムノズルの角度及び上記複数の壁部の配置が規定されている請求項1乃至5のいずれか1項に記載の水洗便器のリム吐出口構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−303616(P2008−303616A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151819(P2007−151819)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】