説明

永久磁石式回転電機の回転子、及び永久磁石式回転電機

【課題】磁束の漏洩及び永久磁石の温度上昇を防止することができる永久磁石式回転電機の回転子、及び永久磁石式回転電機を提供すること。
【解決手段】回転子1は、複数の磁性鋼板30を積層してなるロータコア3と該ロータコア3に対して軸方向に埋め込まれた複数の永久磁石5とを有する。ロータコア3は、永久磁石5を挿入配置する磁石収容部32を備え、該磁石収容部32は外周側に開放した連通部321を備えている。連通部321を構成する一対の壁面のうち、後方壁面34の後方外周端部341とロータコア3の中心軸Pとの間の距離L1は、前方壁面33の外周端部331とロータコア3の中心軸Pとの間の距離L2よりも大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の磁性鋼板を積層してなるロータコアと該ロータコアに対して軸方向に埋め込まれた複数の永久磁石とを有する永久磁石式回転電機の回転子、及びこれを備えた永久磁石式回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
永久磁石式回転電機の回転子は、一般に、複数の磁性鋼板を積層してなるロータコアと該ロータコアに対して軸方向に埋め込まれた複数の永久磁石とからなる。それゆえ、ロータコアには、永久磁石を埋め込むための磁石収容部を軸方向に設けてなる。
【0003】
永久磁石式回転電機においては、回転子における永久磁石の磁束が、回転子の外周側に配置された固定子の磁極に作用することで、回転子にトルクを発生させる。ところが、磁石収容部を取り巻くようにその全周にロータコアが形成されていると、永久磁石のN極から出た磁束が磁石収容部の周囲におけるロータコアを通って永久磁石のS極に漏洩することになる。そうすると、この漏洩した磁束は、回転子のトルクに寄与しないため、その分だけ永久磁石式回転電機の出力が低下することになる。
そこで、特許文献1には、ロータコアにおける磁石収容部をロータコアの外周側へ開放させることにより、上述の磁束の漏洩を防ぎ、永久磁石式回転電機の出力低下を防ぐ技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−104962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示された永久磁石式回転電機の回転子には以下の問題点がある。
特許文献1においては、磁石収容部に永久磁石を埋設しているため、永久磁石の空気との接触が小さく放熱量が小さい。また、磁石収容部は、ロータコアの外周側へ開放されているものの、その開口端は回転軸を中心とする円周に沿って形成されている。そのため、磁石収容部内の磁石の露出面に接する空気が停滞しやすい。これにより、永久磁石式回転電機を駆動させた際に生じる熱により永久磁石が加熱されても放熱しにくく、永久磁石の温度が上昇する。これにより、永久磁石の磁束が減少する減磁が生じ、永久磁石式回転電機の出力が低下するおそれがある。
【0006】
本発明は、上述した背景に鑑みてなされたものであり、永久磁石の温度上昇を防止することができる永久磁石式回転電機の回転子、及びこれを備えた永久磁石式回転電機を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、複数の磁性鋼板を積層してなるロータコアと該ロータコアに対して軸方向に埋め込まれた複数の永久磁石とを有する永久磁石式回転電機の回転子であって、
上記ロータコアは、上記永久磁石を挿入配置する複数の磁石収容部を備え、該磁石収容部は外周側に開放した連通部を備えており、
該連通部を構成する一対の壁面のうち、一方の壁面における外周端部は、他方の壁面の外周端部よりも、上記ロータコアの中心軸との間の距離が大きいことを特徴とする永久磁石式回転電機の回転子にある(請求項1)。
【0008】
本発明の他の態様は、上記回転子と、該回転子の外周に配された固定子とを備えてなることを特徴とする永久磁石式回転電機にある(請求項5)。
【発明の効果】
【0009】
上記回転子において、上記連通部を構成する上記一対の壁面のうち、一方の壁面における外周端部は、他方の壁面の外周端部よりも、上記ロータコアの中心軸との間の距離が大きい。すなわち、一方の壁面の外周端部は、他方の壁面の外周端部よりも外周側へ突出している。そのため、一方の壁面から他方の壁面へ向かう方向に上記回転子を回転させた際に、上記回転子の周囲の空気が上記一方の壁面と衝突し攪拌される。このとき、上記一方の壁面と衝突した空気には、上記連通部から上記永久磁石表面へと向かう流れが形成される。したがって、上記永久磁石表面へと流れ込む空気と上記永久磁石との間において熱交換が行われる。それゆえ、上記回転子を回転させることにより、上記回転子の周囲の空気を永久磁石表面へと効率よく送り、上記永久磁石の温度上昇を防止することができる。
【0010】
上記のごとく、本発明によれば、永久磁石の温度上昇を防止することができる永久磁石式回転電機の回転子、及びこれを備えた永久磁石式回転電機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例1における、永久磁石式回転電機を示す説明図。
【図2】実施例1における、回転子を示す説明図。
【図3】図2における、部分拡大図。
【図4】実施例1における、磁性鋼板を示す説明図。
【図5】実施例2における、回転子を示す部分拡大図。
【図6】実施例3における、第2磁性鋼板を示す説明図。
【図7】実施例3における、回転子の部分断面図(図2における、A−A線矢視相当断面図)。
【図8】実施例4における、回転子の一形態を示す説明図。
【図9】実施例4における、回転子の他の形態を示す説明図。
【図10】実施例4における、回転子のさらに他の形態を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0012】
上記永久磁石式回転電機の回転子において、上記ロータコアの外周面とは、隣り合う上記連通部の間に形成された曲面を指すものである。
【0013】
また、上記ロータコアにおける上記磁石収容部は、外周へ開放しているが、必ずしも上記ロータコアを構成するすべての磁性鋼板の上記磁石配置用貫通部が外周へ開放していなくてもよい。すなわち、例えば、上記ロータコアを構成する複数の磁性鋼板のうちの一部が、外周に開放していない上記磁石配置用貫通部を備えるものであってもよい。ただし、磁束漏洩を防ぐ観点、及び放熱性の観点から、上記ロータコアを構成するすべての磁性鋼板の上記磁石配置用貫通部が外周へ開放していることが好ましい。
【0014】
また、上記一方の壁面における外周端部は、上記一方の壁面における内周端部と上記ロータコアの中心軸とを含む平面よりも上記他方の壁面側の位置にあってもよい(請求項2)。この場合、上記一方の壁面は、その外周端部側が上記他方の壁面側へと傾斜した斜面により形成される。そのため、上記他方の壁面と衝突した空気が上記磁石収容部へと流入しやすくなり、上記永久磁石の温度上昇をより効果的に防止することができる。
【0015】
また、上記一対の壁面のいずれか一方又は両方が曲面を含んで形成されていてもよい(請求項3)。この場合には、上記回転子を回転させた際に空気が上記磁石収容部へと流入しやすくなり、上記永久磁石の温度上昇をより効果的に防止することができる。
【0016】
また、上記複数の磁性鋼板が、上記磁石収容部を形成する磁石配置用貫通部を備えた第1磁性鋼板と、上記磁石配置用貫通部よりも外径の大きい拡大貫通部を備えた第2磁性鋼板とからなっていてもよい(請求項4)。この場合には、上記第2磁性鋼板と上記永久磁石との間に空隙が形成されるため、上記連通部から流入した空気を、上記空隙にも流入させることとなる。これにより、上記永久磁石における空気との接触面積を拡大することができる。したがって、上記永久磁石をより多くの空気と接触させ、上記永久磁石の温度上昇をより効果的に防止することができる。
【実施例】
【0017】
(実施例1)
実施例にかかる永久磁石式回転電機の回転子、及びこれを備えた永久磁石式回転電機について、図1〜図4を用いて説明する。
本例の永久磁石式回転電機10は、図1に示すごとく、回転子1を備えている。回転子1は、図2に示すごとく、複数の磁性鋼板30を積層してなるロータコア3と該ロータコア3に対して軸方向に埋め込まれた複数の永久磁石5とを有する。ロータコア3は、永久磁石5を挿入配置する磁石収容部32を備え、該磁石収容部32は外周側に開放した連通部321を備えている。連通部321を構成する一対の壁面のうち、後方壁面34における後方外周端部341は、前方壁面33における外周端部331よりもロータコア3の中心軸Pとの間の距離が大きい。
【0018】
以下、本例の永久磁石式回転電機10の回転子1、及び永久磁石式回転電機10についてさらに詳細に説明する。
図1に示すごとく、本例の永久磁石式回転電機10は、回転子1とその外周に配された固定子100とを備えてなる。
【0019】
固定子100は、環状のステータコア101と、該ステータコア101の内周に複数配列されたティース102間のスロットに施されたコイル103とを備えている。コイル103の軸方向は、回転子1の径方向を向くように配置され、対向する磁石対50のd軸(磁石対50が作る磁束の方向)に平行となる。
なお、本例の永久磁石式回転電機10は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の車両に搭載される。
【0020】
図1及び図2に示すごとく、回転子1は、複数の磁性鋼板30を積層してなるロータコア3と該ロータコア3に対して軸方向に埋め込まれた複数の永久磁石5とを有している。
【0021】
図4に示すごとく、複数の磁性鋼板30は、略円板形状をなしており、永久磁石5を収容する磁石収容部32と回転軸を挿通配置する軸孔35とを有する。磁石収容部32は、略矩形形状をなしており、外周側に開口した連通部321を形成している。一対の磁石収容部32は、周方向に互いの内周側端部322を近接すると共に、外周へ向かうにつれて互いに離れるように配置されている。
【0022】
また、磁性鋼板30は、互いに周方向に近接する一対の磁石収容部32における内周側端部322の間に形成されたブリッジ部36と、ブリッジ部36よりも外周側の部分であって一対の磁石収容部32の間に形成された第一半島部371とを有している。また、隣り合う第一半島部371第1半島部371の間には、第2半島部372が形成されている。
【0023】
複数の磁性鋼板30を積層してなるロータコア3は、図1〜図3に示すごとく、略円柱状をなしており、永久磁石5を挿入配置する複数の磁石収容部32を備えている。磁石収容部32は、磁性鋼板30を積層方向に連なって形成されており、積層方向から見たとき磁石収容部32の形状及び配置は、磁性鋼板30の形状及び配置と同一である。
【0024】
図2及び図3に示すごとく、ロータコア3が有する複数の磁石収容部32には、永久磁石5がそれぞれ埋設されている。各永久磁石5は、軸方向から見た形状が略長方形であり、その長辺部分の面が磁極面となっている。また、永久磁石5は、軸方向長さがロータコア3の軸方向長さと同等でかつ一体に形成された直方体をなしている。そして、隣り合う一対の永久磁石5によって一つの磁極を構成するように配置されている。
【0025】
つまり、互いの内周側端部322を近接させて配置された一対の永久磁石5同士は、同じ磁極(N極又はS極)の磁極面を外周側に向けて配置してある。この一対の永久磁石5(磁石対50)が、複数対、ロータコア3の周方向に配置されている。また、複数の磁石対50は、外周側の磁極が交互にN極とS極となるように配置されている。また、これら複数の磁石対50は、等間隔で周状に配列されている。
【0026】
ロータコア3に設けられた磁石収容部32は、図2及び図3に示すごとく、外周側に開放した連通部321を有している。これにより、永久磁石5から出る磁束がロータコア3内において永久磁石5の周囲を回って短絡すること(磁束漏洩)を防ぐことができる。特に、本例においては、ロータコア3を構成するすべての磁性鋼板30が、磁石収容部32を外周側に開放している。つまり、すべての磁性鋼板30が外周側に開放している。そのため、磁性鋼板30における磁束漏洩を防止することができる。
【0027】
図3に示すごとく、連通部321は、隣り合う第1半島部371と第2半島部372との間にそれぞれ形成されている。連通部321は、前方壁面33及び後方壁面34からなる一対の壁面の間に形成されている。前方壁面33は、第1半島部371及び第2半島部372における、回転方向Rの後方側に配された壁面を軸方向に連ねて形成されている。また、後方壁面34は、第1半島部371及び第2半島部372における、回転方向Rの前方側に配された壁面を軸方向に連ねて形成されている。
【0028】
図3に示すごとく、後方壁面34における外周側に配された後方外周端部341とロータコア3の中心軸Pとの間の距離L1は、前方壁面33における外周側に配された前方外周端部331とロータコア3の中心軸Pとの間の距離L2よりも大きい。つまり、後方外周端部341は、前方外周端部331よりも外周側へ突出している。
また、後方外周端部341は、後方壁面34における内周側に配された後方内周端部342とロータコアの中心軸を含む平面Aよりも、回転方向Rの前方側に配されている。つまり、後方壁面34は、その外周側が前方にむかって傾斜した斜面をなしている。
【0029】
次に本例の作用効果について説明する。
回転子1において、後方壁面34の後方外周端部341とロータコア3の中心軸Pとの間の距離L1は、前方壁面33の前方外周端部331とロータコア3の中心軸Pとの間の距離L2よりも大きい。すなわち、後方壁面34の外周端部341は、前方壁面33の外周端部331よりも外周側へ突出している。そのため、回転子1を回転させた際に、回転子1の周囲の空気が後方壁面34と衝突し攪拌される。このとき、後方壁面34と衝突した空気には、連通部321から永久磁石5表面へと向かう流れが形成される。
【0030】
さらに、後方壁面34は、後方外周端部341がロータコア3の回転方向前方へと傾斜した斜面により形成されている。これにより、永久磁石5表面へと向かう空気の流れが、より促進される。
【0031】
したがって、永久磁石5表面へと流れ込む空気と永久磁石5との間において熱交換が行われる。それゆえ、回転子1を回転させることにより、回転子1の周囲の空気を永久磁石5の表面へと効率よく送り、永久磁石5の温度上昇を防止することができる。
【0032】
上記のごとく、永久磁石の温度上昇を防止することができる永久磁石式回転電機の回転子、及びこれを備えた永久磁石式回転電機を提供することができる。
【0033】
(実施例2)
本例は、図5に示すごとく、実施例1に対して連通部321の形状を変更した回転子1を示すものである。
本例の回転子1における連通部321を構成する一対の壁面のうち前方壁面33が曲面によって形成されている。前方壁面33をなす曲面は、回転方向の後方側に膨らむように形成されており、外周面31と連続して滑らかに形成されている。本例の外周面31における前方外周端部331は、前方壁面33と永久磁石5との接点に形成されている。
その他の構成は実施例1と同様である。
【0034】
上記のごとく、一対の壁面のうち前方壁面33が曲面を含んで形成されることによって、回転子1を回転させた際に空気が磁石収容部32へと流入しやすくなり、永久磁石5の温度上昇をより効果的に防止することができる。尚、本例において、前方壁面33が曲面を含んで形成されているが、これに限るものではなく、前方壁面33と後方壁面34の両方が曲面を含んで形成されていてもよいし、後方壁面34のみが曲面を含んで形成されていてもよい。
【0035】
また、前方壁面33又は後方壁面34を曲面により形成する場合には、回転方向Rの後方側に膨らむように形成されていることが好ましい。この場合には、連通部321に流入する空気をより効率よく永久磁石5の表面へと送ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0036】
(実施例3)
本例は、図6及び図7に示すごとく、第1磁性鋼板301及び第2磁性鋼板302の2種類の磁性鋼板によってロータコア3を構成した例である。
第1磁性鋼板301は、実施例1に示す磁性鋼板(図4)と同形状からなる。
第2磁性鋼板302は、図6に示すごとく、第1磁性鋼板301が備える磁石収容部32よりも外径の大きい拡大貫通部303を備えている。図7に示すごとく、拡大貫通部303は永久磁石5の外径に比べ大きいため、拡大貫通部303と永久磁石5との間には空隙Sが形成される。
本例においては、第1磁性鋼板301と第2磁性鋼板302とを交互に配し、ロータコア3を形成した。
その他の構成は実施例1と同様である。
【0037】
本例に示す回転子1においては、第2磁性鋼板302と永久磁石5との間に空隙Sが形成されるため、連通部321から流入した空気を、空隙Sにも流入させることとなる。これにより、永久磁石5における空気との接触面積を拡大することができる。したがって、永久磁石5をより多くの空気と接触させ、永久磁石5の温度上昇をより効果的に防止することができる。
【0038】
また、本例においては、第1磁性鋼板301と第2磁性鋼板302とを交互に積層したが、これに限るものではなく、種々の積層の仕方を用いることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】
(実施例4)
本例は、連通部321の形状におけるバリエーションの例である。
図8は、連通部321における外周側開口幅を内周側開口幅よりも大きく形成した例である。
図9は、連通部321の後方壁面34を回転方向Rの前方に向かって延設した例である。
図10は、連通部321の後方壁面34を回転方向Rの前方に向かって延設すると共に、前方壁面33及び後方壁面34を曲面によって形成した例である。
尚、図9及び図10の前方壁面33は、外周面31と連続して滑らかに形成されている。
【0040】
また、本例は連通部321の形状の一例を示したものであり、連通部321は、上述した他にも種々の形状を用いることができる。また、一つの磁石収容部32において、複数の永久磁石5を軸方向に並べて埋設してもよい。
【符号の説明】
【0041】
1 回転子
10 永久磁石式回転電機
100 固定子
3 ロータコア
30 磁性鋼板
31 外周面
32 磁石収容部
321 連通部
5 永久磁石

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の磁性鋼板を積層してなるロータコアと該ロータコアに対して軸方向に埋め込まれた複数の永久磁石とを有する永久磁石式回転電機の回転子であって、
上記ロータコアは、上記永久磁石を挿入配置する複数の磁石収容部を備え、該磁石収容部は外周側に開放した連通部を備えており、
該連通部を構成する一対の壁面のうち、一方の壁面における外周端部は、他方の壁面の外周端部よりも、上記ロータコアの中心軸との間の距離が大きいことを特徴とする永久磁石式回転電機の回転子。
【請求項2】
請求項1に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、上記一方の壁面における外周端部は、上記一方の壁面における内周端部とロータコアの中心軸とを含む平面よりも上記他方の壁面側の位置にあることを特徴とする永久磁石式回転電機の回転子。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、上記一対の壁面のいずれか一方又は両方が曲面を含んで形成されていることを特徴とする永久磁石式回転電機の回転子。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機の回転子において、上記複数の磁性鋼板が、上記磁石収容部を形成する磁石配置用貫通部を備えた第1磁性鋼板と、上記磁石配置用貫通部よりも外径の大きい拡大貫通部を備えた第2磁性鋼板とからなることを特徴とする永久磁石式回転電機の回転子。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の永久磁石式回転電機の回転子と、該回転子の外周に配された固定子とを備えてなることを特徴とする永久磁石式回転電機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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