説明

汚れ除去ブラシ

動力付汚れ除去ブラシが提供される。無生物表面を洗浄するために動力付汚れ除去ブラシを使用する方法も提供される。動力付汚れ除去ブラシは、内部にモータ(23)が配置されたハンドル(30)と、長手方向軸を有するヘッド(20)と、ハンドルとヘッドとの間に配置されるネック(21)とを包含する。毛ホルダーが、ヘッドに関連付けられている。モータは、毛ホルダーに操作可能に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布地又は無生物硬質表面用の汚れ除去ブラシに関する。より具体的には、本発明は、布地又は無生物硬質表面用の電動汚れ除去ブラシに関する。
【背景技術】
【0002】
当技術分野には、モータ又は他の電気動力源の回転出力を所望のブラッシング動作に変換するための技法が数多くある。多くの技法には、動力伝達系の構成要素としてシャフトが含まれる。このシャフトは、回転、振動、又は往復運動をすることができる。シャフトは毛ホルダーに連結される。非常に多くの場合、毛ホルダーは、シャフトの長手方向軸に対して直角である軸線の周りで回転又は振動するようにシャフトにより駆動される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
かかる動力付ブラシは、典型的には、角度が付いていない、又は傾斜していないブラシヘッドのみを準備する。それらブラシヘッドは有益であるが、動力付ブラシ上の画定された洗浄有効角度を有する傾斜したブラシヘッドは優れた洗浄作用を付与し得ると考えられている。更に、最適な振動数範囲及び毛ホルダーの直径があると考えられている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、無生物表面を洗浄する商品及び方法を対象とする。その商品は、
i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと、
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)振動又は回転し、0°〜100°の洗浄有効角度を有する前記ヘッドと関連付けられた毛ホルダーと、
v)前記毛ホルダーと関連付けられた一組の毛又は発泡体構造とを具備する動力付汚れ除去ブラシを具備し、
前記モータは前記毛ホルダーに操作可能に接続される。この商品はまた、動力付汚れ除去ブラシと関連付けられた一組の説明書を具備してもよく、その説明書は、溶液を前記無生物表面と接触させて置き、前記動力付汚れ除去ブラシを使って前記溶液を前記無生物表面上でブラッシングするように、動力付汚れ除去ブラシのユーザーに対して案内する。
【0005】
本発明は、無生物表面を洗浄する方法を対象とし、その方法は、
a)略0°〜100°の洗浄有効角度を有する動力付汚れ除去ブラシを準備することを含み、前記動力付汚れ除去ブラシは、
i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと、
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)振動する前記ヘッドと関連付けられた傾斜した毛ホルダーと、
b)前記毛ホルダーと関連付けられた一組の毛とを含む、前記モータは毛ホルダーに操作可能に更に接続される。溶液は、無生物表面と接触させて置かれる。次いで、その表面は汚れ除去ブラシと接触させられ、溶液を無生物表面上でブラッシングする。
【0006】
本発明のこれら及び他の特徴、態様及び利点は、本発明の開示を読むことによって当業者に明白となろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明は、以下の説明に以下の添付図面を参照することで、より良く理解されると考える。
【0008】
ここで、本発明の多様な実施形態を詳細に説明し、その実施例は添付図面に例証されているが、類似の番号は各図面を通して同一の要素を示している。本明細書のパーセンテージ、比率、及び割合はすべて、特に指示のない限り、重量を基準とする。
【0009】
異なって記される場合を除いて、分量、パーセンテージ、部分、及び割合を含む全ての量は、「略」という言葉により加減されるものと理解され、量は有効数字を示すことを意図しない。
【0010】
特に指定される場合を除き、冠詞「a」、「an」及び「the」は、「1つ又はそれ以上」を意味する。
【0011】
本明細書で使用する時、「含む」とは、最終結果に影響を与えないその他の工程や成分を付け加えることができるということを意味する。この用語は、「より成る」及び「より本質的になる」という用語を包含する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載される本発明の必須要素及び制限事項と同様に、本明細書に記載されるいかなる追加若しくは任意の成分、構成要素、工程、又は制限事項をも含み、これらから成り、またこれらから本質的になることができる。
【0012】
本明細書で使用する時、「無生物表面」は、生きている有機体の一部を構成しない表面を意味する(例えば、歯を含まない)。無生物表面の例として、布地及び硬質表面などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0013】
本明細書で使用する時、「汚れ除去ブラシ」は、無生物表面を洗浄するためのブラシを意味する。
【0014】
本明細書で使用する時、「動力付」及び「電動」は、汚れ除去ブラシを作動させるための電源の使用について述べるべく、置き換え可能に使用される。電源としては、電池、一般的には110V及び220Vの電流で使用されるプラグイン電源、太陽エネルギーなどを含むが、これらに限定されない。
【0015】
A.(汚れ除去ブラシ)
理解されるように、本発明は、(交換可能なヘッドを有する電動汚れ除去ブラシを具備)電動汚れ除去ブラシと、可動の毛ホルダーを有する電動汚れ除去ブラシヘッドとを対象とする。毛ホルダーは、回転又は振動又は往復運動及び並進運動を行うか、又はその他の非回転又は振動運動を行う。本明細書において用語「回転」とは、一方向角運動(例えば、一定の時計方向運動)を指すことを意図し、一方、用語「振動」とは、振動的角運動(例えば、時計方向回転及び反時計方向回転の繰り返しサイクル)を指すことを意図する。振動は、繰り返しサイクルを有するあらゆる周期的な動きである。振動運動は、1つ以上の振動数及び振幅を有することができる。実質的に線状である振動運動を、本明細書では往復運動と呼ぶ。
【0016】
本発明は、回転、振動又は往復運動(並びにそれらの組み合わせ)して毛ホルダーに運動を付与するシャフトを具備する、電動汚れ除去ブラシと電動汚れ除去ブラシヘッドの組み合わせで使用することができる。更に、本発明は、シャフトが毛ホルダーに操作可能に接続される、電動汚れ除去ブラシと電動汚れ除去ブラシヘッドの組み合わせで使用することができる。ここで、図面を参照し、本発明に従って作成されたいくつかの代表的な電動汚れ除去ブラシを説明する。これらの電動汚れ除去ブラシは、回転する、又は往復運動するシャフトを利用する。簡単及び明瞭にするために、これらの実施形態は、図1に示す特定のモータとシャフトの配置に関して説明されるが、他のモータと回転(又は振動)するシャフトの配置で置き換え可能であることが理解される。例えば、米国特許第5,617,603号、米国特許第5,850,603号、米国特許第5,974,615号、米国特許第6,032,313号、米国特許第5,732,432号、米国特許第5,070,567号、米国特許第5,170,525号、米国特許第5,416,942号、米国特許第3,588,936号、米国特許第5,867,856号及び米国特許第4,397,055号には、他のモータと回転又は振動するシャフトの好適であり得る配置が開示されている。
【0017】
図1〜図4を見ると、電動汚れ除去ブラシは、汚れ除去ブラシヘッド20と、本体又はハンドル30と、その間にあるネック21とを含む。用語「長手方向」は、その上平面視から見る時に構成要素の長手特徴を指すことを意図する。例えば、長手方向軸100は、ヘッド又はシャフトなどの構成要素の最も長い寸法を通る軸である。長手方向は、長手方向軸100に概ね対応する方向であるが、長手方向軸100と同一平面内に並んでいなくてもよい。例えば、シャフト及び汚れ除去ブラシヘッドの長手方向軸100は、同一平面内には存在しないこともあるが、前面視からは概ね同じ方向に延在する。同様に、互いに対して角度をなすネック及びヘッドは、同一平面内の長手方向軸を有さないこともあるが、前面視から概ね同一の長手方向に延在する軸を有する。本発明の電動汚れ除去ブラシは、典型的には、円筒形ヘッドを有する。
【0018】
ハンドル30は中空であり、前部ハウジング31と、後部ハウジングアセンブリ32とを含む。前部ハウジング31は、より良好なハンドル把持性を付与するように浮き上がり表面又はディンプル60を含んでもよい。ハンドルはまた、モータ23と、電池24と、モータに動力供給するための電池ドア22とを含む。再充電可能な電源を、電池に代えることができる。電池ドアシールリング27も示されている。毛ホルダー25は、ハンドル30の端部に配置される。毛ホルダー25は円形形状にて示されているが、他の形状も使用可能である。毛ホルダー25は交換可能であってもよく、リンケージシステム26の最遠位端部に取り付け易くするための接続システムを含む。リンケージシステム26の最遠位端部は、モータシャフトの長手方向軸100から曲げられているか、又はずれており、従って毛ホルダー25には角度がつけられ、モータシャフトと同一平面内に存在しなくなる。換言すれば、毛ホルダー25は、僅かな傾斜角度を有する軸の周りで振動する。
【0019】
汚れ除去ブラシは、交換可能なヘッド又は交換不能なヘッドを備えてもよい。ここで、本発明に従って作成された動力付汚れ除去ブラシを説明する。これらの動力付汚れ除去ブラシは、往復運動するシャフトを利用する。簡単及び明瞭にするために、これらの実施形態は、図5及び図6に示す特定のモータとシャフトの配置に関して説明されるが、他のモータと往復運動するシャフトの配置で置き換え可能であることが理解される。
【0020】
図5及び図6を見ると、動力付汚れ除去ブラシは、汚れ除去ブラシヘッド20と、本体又はハンドル30と、その間にある伸長ネック21とを含む。動力伝達系は、モータ23から結合ヘッド80に運動を伝達するシャフト及びギアを具備し、この結合ヘッド80は交換可能な毛ホルダー25(図示せず)とクリップオン式にて接続する。結合ヘッド80及び毛ホルダーは円形形状として例証されているが、他の形状も利用できる。ハンドル30は中空である。ハンドル30はいくつかの区画からなり、モータ23及びモータ23に動力供給するための電池(図示せず)を含む。モータ23は、モータ保持板93により、後部ハウジング32のハンドル内の適所に保持される。この実施形態において、結合ヘッド80は振動だけを行い、往復運動、並進運動、又はその他の非回転若しくは振動運動は行わない。
【0021】
第一の歯車(図示せず)は、モータ23に操作可能に接続され、それにより動力供給される。第二の歯車又は冠歯車91は、第一の歯車に操作可能に接続される。第二の歯車91の回転軸は、第一の歯車の歯が第二の歯車91の歯と噛み合うように、第一の歯車の回転軸にほぼ垂直であり、従って、第一の歯車が回転すると第二の歯車91の回転が引き起こされる。
【0022】
T型リンクアーム88は、ピン92又は他の締結装置を介して第二の歯車91に偏心して且つ旋回可能に接続されている。偏心的な接続により、第二の歯車91の回転運動は、T型リンクアーム88の往復運動に変換され、T型リンクシャフト89を動かす。I型リンク90は、T型リンクシャフト89への圧入などによりしっかりと固定され、ピン86又は他の締結装置によりV型リンクシャフト85にリンクされる。T型リンクシャフト89は、少なくとも部分的にネック21内に収容され、シールアセンブリ87を通って案内される。図6を参照すると、往復運動するT型リンクシャフト89はその末端部でV型リンク84に接続され、このV型リンク84はピン86又は他の締結手段を介してW型リンク83に接続する。V型リンク84はV型リンクシャフト85により支持される。W型リンク83の末端部は、結合ヘッド80に接続する。W型リンク83は、T型リンクシャフト89の長手方向軸からずれており、故に、結合ヘッド80の外周近傍でピン留めされる。このずれた配置は、W型リンク83の往復運動を結合ヘッド80の振動運動に変換する。結合ヘッド80は、ピン81を介してブロック82に接続される。ブラシヘッド20は、後部ハウジング32内でブロック82を受容する。
【0023】
図7を参照すると、汚れ除去ブラシの好ましい実施形態は、洗浄有効角度70を有する傾斜した、又は角度の付いた毛ホルダー25である。洗浄有効角度70は、好ましくは、略0°〜100°、より好ましくは略35°〜95°、及び最も好ましくは略40°〜90°の洗浄有効角度70を有する。洗浄有効角度70は、線200−200と線300−300との交点で測定され、線200−200はハンドル30の底部のx軸の交点で測定され、線300−300は毛ホルダー25の上面125のy軸で測定される。ハンドル30の底部が平坦な表面でない場合、線200−200はハンドル30の最底点に接する点から測定される。毛ホルダー25の上面125が平坦でない場合、線300−300は上面125上にある最上点に接する点から測定される。
【0024】
毛ホルダー25は、概ね円筒形状であり、略10〜50mm、及びより好ましくは略20〜40mmの好ましい直径を有する。毛ホルダー25の上面125と毛ホルダー25の底面126の距離は、略2〜15mmであってもよい。本発明の実施形態は、便宜上、毛ホルダーの上面にほぼ直交する方向に延在する毛の房で例証されてきたが、毛を異なる配置にして、毛ホルダーの動作を補足するか、又は更に強化できることが想定される。毛の長さは、好ましくは略5〜15mmであり、より好ましくは7〜12mmである。毛の直径は、好ましくは略0.1〜0.3mmであり、より好ましくは略0.15〜0.2mmである。
【0025】
本発明の電動汚れ除去ブラシは、毛、寸法、組み合わせ、角度及び配置のどのような組み合わせを有しても作成可能であるが、好ましい配置は図8に例証されている。毛ホルダー25は房の同心円を有する。1つの実施形態において、ドーム型のブラシヘッドを形成する高い房43と低い房44がある。高い房43と低い房44の長さの差は、1つの実施形態では略0.5mm〜5mmであり、別の実施形態では略1mm〜3mmである。
【0026】
毛40は、図示されるような異なる高さ(背が高い及び低い)及び柔らかい又は硬いなどの異なる特徴を有することができる。例えば、柔らかい毛は、繊細な布地(例えば絹衣料)及び繊細な硬質表面(例えば、ガラス、プレクシグラス、CD、DVD、金めっき表面など)を洗浄するのに好ましい。あるいは、より硬い毛は、より堅牢な布地(例えば、デニム、キャンバス、ナイロンなど)及び大部分の硬質表面において好ましい。加えて、より硬い毛は、より柔らかい毛と比較すると、通常はユーザー付加のより少ない力しか必要としない。ユーザーが付加する力がより小さいことは、ユーザーの指、手、手首、腕、及び/又は肩への全体的なストレスがより少ないという結果になる。別の実施形態において、毛の房を、図9に示すようなブラシヘッド20に取り付けられるスポンジ様又は発泡体構造45とホルダー25において交換してもよい。毛40及び/又は発泡体様構造45の両方は異なる特性を含んでもよく、それらの非限定例としては、抗菌特性及び/又は芳香成分が挙げられる。
【0027】
1つの非限定例において、毛は、香港(Hong Kong)のタイヒンナイロンフィラメントプロダクツ社(Tai Hing Nylon Filament Products Co.,Ltd)から入手可能なナイロン66から作成されてもよい。他の好適な毛材料の例としては、ナイロン6、ナイロン612及びポリプロピレンが挙げられるが、これらに限定されない。毛の直径は0.15mm(6ミル)であってもよく、毛の高さは12mm±0.25mmであってもよい。毛ヘッドの総面積はおよそ93cmである。毛ヘッドは全部で94個の房を有してもよい。各房は34±4本の毛からなってもよい。
【0028】
毛ホルダー25は、1つの実施形態では略20°〜45°の回転角度で、別の実施形態では略25°〜35°の回転角度で振動する。毛ホルダーは、1つの実施形態では毎分略1000〜略10,000サイクルのピーク振動数を、別の実施形態では毎分略2000〜7000サイクルのピーク振動数を有する。1サイクルとは、電池が十分に充電されている時の、1つの完全な時計方向と反時計方向(又はその逆)の回転である。振動数は、電池が使用により消耗するにつれて、これらの範囲外に下がることもあると考えられる。
【0029】
本発明の汚れ除去ブラシの態様を、特定の実施形態を参照して説明してきた。この明細書を読んで理解する際に、他の方も、変形及び変更を思いつくであろう。全てのそのような変形及び変更は、添付の特許請求又はそれに等しい範囲内にある限り含まれると意図する。
【0030】
B.(使用方法)
本発明はまた、無生物表面を洗浄するための汚れ除去ブラシの使用方法も包含する。好ましい実施形態において、本方法は、a)本発明の電動汚れ除去ブラシを備えること、b)溶液を無生物表面に接触させて置くこと、c)電動汚れ除去ブラシを用いて無生物表面上で溶液をブラッシングすることを含む。
【0031】
本発明のブラシは、無生物表面を洗浄するのに特に有用である。例えば、汚れ除去ブラシは、単独で又は更なる洗濯製品及び染み前処理製品(液体及び粉末洗剤、漂白剤、水、特殊前処理装置などを含むが、これらに限定されない)と共に使用し、布地、特に着用可能な布地を洗浄してこれらから染みを除去することができる。布地として、アクリル、木綿、ライクラ、ポリエステル、レーヨン、スパンデックス、色彩堅牢性品質を有する洗濯可能なシルク、及びウールなどが、上記材料のいずれかの混合物と共に挙げられる。汚れ除去ブラシを使用して、布地上の染みの表面に毛を介して製品を直接塗布することができ、又はこの装置を使用する前に染みができた布地に製品を直接塗布することができる。一旦染みに対する準備がなされると、操作者は電力ボタン50を操作してブラシヘッド20を回転可能にしてから、汚れ除去ブラシを使用して、布地上の染みの表面をあらゆる方向(円形、縦、横、斜め又は前述のいずれかの組み合わせ)に手でブラッシングすることができる。また、汚れ除去ブラシを、非動力付モード又は非作動式モードにて、前記のように使用することができる。
【0032】
汚れ除去ブラシの更なる使用としては、椅子張り布地、カーペット、寝具、カーテン、小型敷物、テーブルクロス及び他の非着用布地などの家庭用布地を先に列挙したのと同じ方法で洗浄することが挙げられる。
【0033】
汚れ除去ブラシはまた、無生物硬質表面を洗浄するために使用することもでき、これには、家庭内で一般的に見られるもの(例えば、調理台、浴室器具、皿、給水栓、固定備品、床幅木、グラウト、台所器具、シャワー室ドア、流し、タイル、トイレ用品、工具及び浴槽)、靴洗浄及び靴磨き、車の機構(座席、カップホルダー、トリム、細部装飾、車輪、スポーク)及び宝石類などが含まれる。
【0034】
好ましい硬質表面には、ほうろう表面が含まれる。本明細書において、「ほうろう表面」とは、ほうろうで作成された、又はほうろうでコーティングされた無生物表面を意味する。本明細書において、「ほうろう」は、金属(例えば、鋼)表面用のコーティングとして使用され、好ましくは前記金属表面の腐蝕を防ぐ、チタン若しくはジルコニウム白ほうろう、又はチタン若しくはジルコニウム白粉体ほうろうを意味する。ほうろう表面は、家庭内例えば台所又は浴室で普通に見出すことができ、例えば、浴室、流しの固定備品及び取り付け金物、シャワー、シャワー洗面器、タイル、浴槽などが挙げられる。更に、料理器具、皿なども、ほうろう表面を有することがある。ほうろう表面は、内側及び/又は外側上がほうろうでコーティングされることもある家庭器具上でも見出すことができ、これらには、自動乾燥機、冷凍庫、加熱ボイラー、電子レンジ、従来型オーブン、食器洗い機、冷蔵庫、洗濯機などが挙げられるが、これらに限定されない。更なるほうろう表面は、産業、建築などの用途に見出すことができる。前記用途に見出されるほうろう表面の例として、建築パネルの上又は中のほうろう表面、化学プロセス設備、熱交換器、熱水タンク、機械的設備、パイプライン、ポンプ、反応槽、表示板、サイロ、又はタンクなどが挙げられる。
【0035】
C.(自己学習型商品)
本発明はまた、1)本発明の電動汚れ除去ブラシと、2)無生物表面を洗浄するための本発明の方法において、ユーザーに案内する一組の説明書とを含む商品を包含する。
【0036】
好ましい実施形態において、その商品は、一組の説明書と関連付けられた本発明の汚れ除去ブラシを含み、説明書が、上述の無生物表面洗浄方法に従うようにユーザーに案内する。例えば、1つの実施形態において、かかる説明書は、1)洗浄する無生物表面に溶液を接触させて置き、2)電動汚れ除去ブラシを用いて無生物表面上で溶液をブラッシングするようにユーザーに案内する。
【0037】
本明細書において、「関連付けられた」は、かかる説明書に対して言う時、説明書が汚れ除去ブラシ上に直接印刷されるか、汚れ除去ブラシ用の包装に直接印刷されるか、汚れ除去ブラシに添付されたラベル上に印刷されるか、汚れ除去ブラシ用の包装に添付されたラベル上に印刷されるか、又はパンフレット、印刷広告、電子広告、放送若しくはインターネット広告及び/又は他のメディアを含むが、これらに限定されない異なる方法で提示されるかのいずれかであって、汚れ除去ブラシの消費者に対してその一組の説明書を伝えるようになっていることを意味する。
【0038】
本発明で用いられる溶液は、水性でも非水性でもよい。非水溶液の1つの非限定例は親油性溶液である。
【0039】
D.(水溶液)
本明細書で使用する時、「水溶液」は、水を含有する溶液を指す。本発明で使用される水溶液は、無生物表面上の染みの除去を助長するいかなる溶液であってもよい。1つの実施形態において、水溶液は、少なくとも10%の水を含む。別の実施形態では、水溶液は、界面活性剤を更に含む。
【0040】
布地洗浄を伴う実施形態では、水溶液は、好ましくは液体の洗濯洗剤である。布地を洗浄するための別の実施形態では、ユーザーは、顆粒状の洗濯洗剤を水と組み合わせて、好適な水溶液を形成することができる。
【0041】
硬質表面洗浄を伴う実施形態では、水溶液は、好ましくは液体の硬質表面洗浄剤である。硬質表面を洗浄するための別の実施形態では、ユーザーは、顆粒状の硬質表面洗浄剤を水と組み合わせて、好適な水溶液を形成することができる。
【0042】
別の実施形態では、水溶液は、溶媒を更に含む。溶媒は、硬質表面を洗浄する時に特に有用である。
【0043】
本発明で使用するための水溶液の非限定的な追加例は、アンモニア、汎用洗浄剤、重曹、浴室/シャワー洗浄剤、漂白剤、自動車洗浄剤、及び/又はカーペット洗浄剤を更に含むことがある。
【0044】
別の実施形態では、水溶液は、粒子を更に含む。そのような粒子は、無生物表面上の染みの機械的分裂を助長するのに特に有用である。
【0045】
E.(親油性溶液)
本発明で用いられる親油性溶液は、無生物表面上の染みの除去を助長し、後述の親油性流体試験(LF試験)において述べる要件を満たすいかなる非水溶液であってもよい。
【0046】
(親油性流体の適格性・・・親油性流体試験(LF試験))
染み除去流体に対する既知の要件(例えば、引火点など)を満たすことができ、且つ後述の試験方法に示すように皮脂を少なくとも部分的に溶解することができるあらゆる非水溶性流体が、本発明の親油性流体として好適である。特定の物質が皮脂を取り除く能力は、いずれかの既知の技術で測定できる。一般的な指針として、シクロペンタシロキサン(D5)は皮脂を溶解するが、パーフルオロブチルアミン(フルオリナート(Fluorinert)FC−43(登録商標))はそれ自体では(添加剤と共に、又は添加剤なしで)定義により本明細書中の親油性流体(それは本質的に非溶媒である)としては不適切である参照物質である。
【0047】
以下は親油性流体として使用する他の物質、例えば、他の低粘度、自由流動性シリコーン類の調査及び適格性を認定する方法である。この方法は、皮脂に関するモデル汚れとして、市販のクリスコ(Crisco)(登録商標)キャノーラ油、オレイン酸(純度95%、シグマ・アルドリッチ社(Sigma Aldrich Co.)から入手可能)及びスクアレン(純度99%、J.T.ベーカー(J.T.Baker)から入手可能)を使用する。試験物質は、実質的に無水であり、添加された補助剤も評価中の他の材料も含んでいてはならない。
【0048】
3つのバイアル瓶を準備する。第1のバイアル瓶に1.0gのキャノーラ油を入れ、第2のバイアル瓶に1.0gの前記オレイン酸(95%)を入れ、第3及び最後のバイアル瓶に1.0gの前記スクアレン(99%)を入れる。各バイアル瓶に、親油性を試験する流体を1g入れる。室温及び室内圧力で標準的な攪拌混合機において、最大設定で20秒間、試験される親油性汚れ及び流体を含有する各バイアル瓶を個別に混合する。バイアル瓶を作業台に置き、室温及び室内圧力で15分間沈殿させる。静止した時に、親油性汚れを有しているいずれかのバイアル瓶に単一の相が形成された場合は、その流体は、本発明による「親油性流体」として使用するに好適であると格付けされる。しかしながら、3つ全てのバイアル瓶中で2つ以上の分離層が形成されている際には、油相中に溶解される流体の量は、格付けされるものとして拒絶される又は容認される前に、更に測定される必要がある。
【0049】
このような場合には、注射器により、各バイアル瓶の各層から200mlのサンプルを注意深く抽出する。3つのモデル汚れのそれぞれの較正試料及び試験される流体の保持時間を測定した後、注射器で採取した層試料をGCオートサンプラーバイアルに入れ、従来型GC分析にかける。オレイン酸層、キャノーラ油層、又はスクアラン層からなる層のいずれか1つに、試験流体が1%を超えて、好ましくはより多く、存在することがGCで見つかった場合には、その試験流体も親油性流体として使用するのに適切であると格付けされる。必要であれば、上記方法はヘプタコサフルオロトリブチルアミン、つまりフルオリナート(Fluorinert)FC−43(不合格)及びシクロペンタシロキサン(合格)を使用して更に較正することができる。
【0050】
好適なGCとして、スプリット/スプリットレスインジェクター及びFIDを装備したヒューレットパッカード(Hewlett Packard)のガスクロマトグラフHP5890シリーズIIがある。親油性流体の存在量を測定する際に使用される好適なカラムは、J&Wサイエンティフィック社(J&W Scientific)のキャピラリーカラムDB−1HT(30m、内径0.25mm、膜厚0.1μm、カタログ番号1221131)である。GCは次の条件下で操作されるのが好適である:
キャリアガス:水素
カラムヘッド圧:62kPa(9psi)
流速:カラム流量@約1.5ml/分
スプリットベント@約250〜500ml/分
セプタムパージ@1ml/分
注入:HP7673オートサンプラー、10μl注射器、1μl注入
注入器温度:350℃
検出器温度:380℃
オーブン温度プログラム:開始60℃、1分保持
速度25℃/分
最終380℃、30分保持
本明細書で使用するのに適した好ましい親油性流体は、優れた衣類ケア特性を有することから、使用するのに更に適格とすることができる。衣類ケア特性試験は、当技術分野において周知であり、並びに布地と継ぎ目などに使用される糸及びゴムひもと様々なボタンを含む広い範囲の衣類又は布地物品構成要素を使用して、格付けされる流体を試験することを含む。本発明で使用するのに好ましい親油性流体は、優れた衣類ケア特性を有し、例えば、良好な縮み又は布皺付け特性を有して、プラスチックボタンに感知可能な損傷を与えない。
【0051】
衣類ケア試験、又は例えば可燃性などの他の格付けのためには、親油性流体中に用いられるある親油性流体は、例えば水との混合物中に、布地物品と接触することになる最終親油性流体中で用いられるものに近い比で存在することができる。皮脂を除去するある種の物質は、親油性流体として用いられるのに適格性があるが、例えば、乳酸エチルは、ボタンを溶解する傾向のため全く好ましくない可能性があり、こうした物質を親油性流体の中で用いる場合は、水及び/又は他の溶媒と共に配合して、全体の混合物が実質的にボタンを傷めないようにする。他の親油性流体、例えばD5は、衣類ケアの要求を十分に満たす。いくつかの好適な親油性流体は、付与された米国特許第5,865,852号、米国特許第5,942,007号、米国特許第6,042,617号、米国特許第6,042,618号、米国特許第6,056,789号、米国特許第6,059,845号、及び米国特許第6,063,135号に見出すことができる。
【0052】
親油性溶媒は、線状及び環状ポリシロキサン類、炭化水素類及び塩素化炭化水素類を含むことができる。より好ましいのは線状及び環状ポリシロキサン類、及びグリコールエーテルの炭化水素、酢酸エステルの炭化水素、乳酸エステル類の炭化水素である。好ましい親油性溶媒には、略101kPa(760mmHg)での沸点が略250℃未満である環状シロキサン類が挙げられる。本発明で用いられるのに特に好ましい環状シロキサン類は、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサンである。有用な環状シロキサンの混合物は、好ましい環状シロキサン類に加えて少量の他の環状シロキサン類も含有する可能性があることを理解する必要があり、こうした他の環状シロキサンには、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、又はテトラデカメチルシクロヘプタシロキサンのようなより高級な環状物が挙げられる。一般に、有用な環状シロキサン類混合物中のこれらの他の環状シロキサンの量は、混合物全体の略10重量%未満である。
【0053】
F.(吸収性汚れ受物品)
別の実施形態では、汚れ除去ブラシ及び洗浄溶液は、吸収性汚れ受物品(「ASRA」)と組み合わせて使用される。本明細書のASRAは、その厚さ(Z方向)を通して毛管圧の差を作る多数の吸収性構造のいかなるものも含むことができる。本明細書における染み除去プロセスにおいて使用されるASRAを設計する時、以下の事項が考慮される。第一に、洗浄溶液は、攪拌しても布地の繊維から汚れを除去するだけである。汚れを担持した洗浄溶液が布地に残ったままである場合、洗浄溶液が乾燥するにつれ、その汚れが布地上に再付着される。布地から洗浄溶液をより完全に除去すればする程、汚れの除去もより完全になる。
【0054】
第二に、処理される布地は、それ自体、基本的には繊維吸収性構造であり、繊維の間の毛管に液体(すなわち、洗浄溶液)を保持する。幾らかの液体は繊維内に吸収されることもあるが、液体のほとんどは繊維間の毛管(これには、撚り合わさって糸になったフィラメント間の毛管が含まれる)内に保持される。布地内に保持された液体は、本明細書のASRAなどの別の吸収性構造との接触により除去可能である。このプロセス中に、液体は、布地の毛管からASRAの毛管へ移送される。
【0055】
第三に、液体は、毛管圧により毛管内に保持される。毛管圧(Pc)は、一般に、以下の式により記載される:
Pc=(2×G×Cos A)/R
ここで、
・Gは、液体の表面張力であり、
・Aは、液体と毛管壁との接触角であり、
・Rは、毛管の半径である。
【0056】
それ故に、毛管圧は、接触角が小さい及び半径が小さい毛管の中において最高である。液体は、高い毛管圧により最もしっかり保持され、低い毛管圧の領域から高い毛管圧の領域へ移動する。したがって、その厚さを通して毛管圧の差を作る主題ASRAの中では、液体が、低い毛管圧の領域から高い毛管圧の領域へ移動する。様々な技法を使用して毛管圧の測定が可能であるが、試験液体として液体洗浄組成物を使用する。
【0057】
実際には、大部分の吸収性材料は、広範な毛管サイズ及び接触角からなる複合構造である。この考察の結果として、材料の毛管圧又は材料内の毛管圧領域は、その材料又は領域内で見出される圧力範囲の容積加重平均として定義される。
【0058】
例示の目的のために、洗浄溶液で飽和された汚れ布地が紙タオルなどの均質な吸収性材料の積み重ねられた2つの同一層と液体連通接触している状況においては、溶液及び汚れは、2つの材料の中の毛管圧がほぼ等しくなるまで布地からタオルへ容易に移動する。平衡時には、ある量の溶液及び汚れが、布地の中に残る。正確な量は、布地及びタオルの坪量と毛管圧特性によって決まる。布地中に残留する溶液及び汚れの減量、ひいてはより良好な洗浄は、タオルの下側層(布地に直接接触していない層)をタオルのものより高い毛管圧の吸収層に置き換えた結果として得られる。この吸収性層は、そのより高い毛管圧のために、より多くの溶液を低毛管圧の上側タオル層から高毛管圧の吸収性層へ移動させ、これが今度は、より多くの溶液を布地から上側タオル層へ移動させる。その結果は、布地内に残る残留溶液及び汚れがより少ないことから、より良好な洗浄となる。
【0059】
このタイプの多層システムは、濡れた汚れ布地及びASRAに対してZ方向の圧力がかけられる時にも有益である。この圧力が、様々な材料を圧縮し、これによりそれらの空隙容積及び液体吸収能を減少させる(材料の飽和%を増加させる)。これで液体を絞り出すことができる。層化された構造であるので、自由液体は、下側層すなわち布地から最も遠い層によって吸収可能である。これによって、布地による液体の再吸収が減少する。このことは、下側層(最高毛管圧の層)が上側層(より低い毛管圧の層)に比較して比較的低圧縮性(圧力下でその空隙容積をより高いパーセントに保持)でもある場合に、特に当てはまる。この場合、圧力下で液体を絞り出して、下側層がこれを吸収可能であるように、上側層は弾力的に圧縮可能であることが望ましいことがある。
【0060】
このように、ASRAは、毛管圧の差がある2つ以上の相対的に異なる層を含むことができる。毛管圧式で見られるように、毛管圧の差は、毛管サイズ又は洗浄溶液とASRAの間の接触角を変化させることにより達成可能である。両方の因子は、ASRAの構成により調整可能である。式の接触角の部分は、例えば接触角を減少する界面活性剤又は接触角を増加するシリコーンなどの撥水性物質でASRAを化学処理することによっても影響されることができる。
【0061】
毛管圧が異なる複数層を含むASRAの有効性は、総吸収能力の大部分を高毛管圧部分に置くことにより強化可能である。布地に面する上側層は、下側層に保持された液体から布地を隔離するのに十分に厚いことだけが必要である。
【0062】
層化されたASRAの有効性は、処理されている布地より高い毛管圧を有するように低毛管圧部分を選定することによって、更に強化可能である。
【0063】
毛管圧が異なる2つ以上の層からなるASRAでは、毛管圧変化のパターンは、「段階化」として特徴付けできる。ASRAの厚さを通して、層の界面において毛管圧の鋭い変化又は段階がある。本明細書のASRAは、複数の異なる層を含む必要はなく、むしろその厚さを通して比較的連続の毛管サイズ勾配を有する単一層構造を含むことができることが理解されるであろう。
【0064】
繊維・・・ASRAは、繊維性吸収材及び発泡体を含む種々の材料で作成可能である。有用な繊維性吸収材として、不織布(カード加工、水流交絡、熱接着、ラテックス接着、メルトブローン、スパンなど)、熱接着されたエアレイド不織布(「TBAL」)、ラテックス接着されたエアレイド不織布(「LBAL」)、複合接着されたエアレイド不織布(ラテックス接着及び熱接着組み合わせの「MBAL」)湿式積層紙、織布、編み布、又は材料の組み合わせ(すなわち、カード不織布の上側層と湿式積層紙の下側層)などが挙げられる。これらの繊維性吸収材は、天然及び合成繊維を含む多種多様な繊維を使用して製造可能である。有用な繊維としては、木材パルプ、レーヨン、綿、綿リンター、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、ナイロン、多成分結合剤繊維などが挙げられる。多数の繊維種を共にブレンドして有用な材料を作成することができる。有用な発泡材料としては、ポリウレタン発泡体及び高内相エマルジョン発泡体が挙げられる。最も重要な因子は、ASRAの厚さの中で毛管圧の差を有することである。広範囲の繊維サイズを使用することができる。典型的ではあるが、非限定的な直径範囲は、略0.5μm〜略60μmである。メルトブローンの場合、好ましい繊維は、略10μm未満である。典型的なスパンボンド及び合成ステープルファイバーは、略14μm〜略60μmの直径範囲である。一般に、高毛管圧層に対してはより小さい直径の繊維が選定され、低毛管圧層に対してはより大きい直径の繊維が選定される。繊維長さは、使用されている形成プロセス及び所望の毛管圧によって決まり得る。スパンボンドは、実質的に連続の繊維を含む。エアレイドされた繊維の場合、4〜6mmが典型的である。カーディング繊維の場合、その範囲は、典型的には25〜100mmである。更に、上側層に2成分繊維を増強すると、使用中のリンティングが低下することが今では判明している。上側層に合成(例えば2成分)繊維を増強すると、処理中の繊維から油性染みを除去する助けとなるその親油性性質のために、洗浄をも強化することができる。
【0065】
おむつ技術において「超吸収材」と呼ばれることがあるもののような吸収性ゲル材料(「AGM」)が、受材のいずれか若しくは両方の層に、又はASRAの繊維層間若しくは下側層裏上の別個の層として、追加可能である。AGMは、機能的には、追加の液体吸収能力を提供すると共に、ASRA構造中の毛管から排水する働きをして、液体が吸収される時に毛管圧勾配維持の助けをする。
【0066】
前述の考察を踏まえて、本明細書のASRAは、その厚さ(Z方向)を通して毛管圧の差を有する吸収性構造として定義することができる。典型的であるが、非限定的な形態では、これは、処理されている布地と接触させて置かれるASRAの上側の液体受取り部分に、比較的より大きい(例えば、半径が50〜100μmの)毛管を有することにより達成可能である。下側の液体貯蔵部分は、比較的より小さい(例えば、半径が5〜30μmの)毛管を有する。使用するサイズには関係なく、2つの層の間の平均毛管圧の差が十分に大きく、2つの層の間の毛管圧範囲のオーバーラップを最小限にすることが望ましい。
【0067】
坪量・・・ASRAの坪量は、吸収しなければならない洗浄溶液の量によって変化可能である。好ましい127mm×127mmの受材は、略10〜50gの水を吸収する。典型的な染み除去プロセスでは非常に少量の液体しか使用されないので、実際には、はるかに少ない容量が必要とされるだけである。典型的なTBAL ASRAパッドは、略4〜6gの重量である。従って、有用範囲は、略1g〜略7gである。例えば90mm×140mmなどの様々なサイズを用いることができる。
【0068】
サイズ・・・ASRAの好ましいサイズは略127mm×127mmであるが、例えば90mm×140mmなどの他のサイズも使用することができる。形状も変更可能である。
【0069】
厚さ・・・好ましいASRAの全体厚さは略3mm(120ミル)であるが、広範囲に変化可能である。最下端は、吸収圧縮力を提供する望みにより限定され得る。妥当な範囲は、0.635mm(25ミル)〜5.08mm(200ミル)である。
【0070】
リンティング抑制結合剤噴霧・・・ASRAは、ほこりがないのが好ましい。いくつかの材料は、本来的にほこりがない(合成不織布)。セルロースを一般に含むいくつかの材料は、全ての繊維が結合されてはいないので、ほこりがあり得る。処理されている布地に接触するASRAの表面上又はその近辺に存在する実質的に全ての繊維を結合させることにより、ほこりは減少可能である。このことは、ラテックス、デンプン、ポリビニルアルコールなどの樹脂の塗布により達成可能である。受材の全ての縁部に沿って常温又は高温クリンピング、音波接着、熱接合、及び/又は縫製を使用して、リンティング(Tinting)傾向を更に減少することも可能である。
【0071】
裏張りシート・・・ASRAは、一般に、そのまま使用できる程十分に堅牢である。しかしながら、テーブル上面又はユーザーが選定した他の処理表面上への液体の裏抜けを防止するために、液体不透過性のバリアシートを下側層の最下表面に固着することが好ましい。この裏張りシートは、物品全体の一体性も改善する。最下層には、従来型の手順を使用して、ポリエチレン又はポリプロピレン被膜層を0.01〜0.05mm(0.5〜2.0ミル)、好ましくは0.03mm(1.0ミル)押し出しコーティングすることができる。被膜層は、接着によって又は熱的に下層にラミネートすることもできる。被膜層は、洗浄組成物が受材を越えるといういかなる望ましくない漏れも防ぐために、ピンホール無しのバリアであるように設計される。この裏張りシートは、配合者の所望によって、使用説明の印刷、エンボス加工、及び/又は装飾を施すことができる。ASRAは、乾燥機外での使用を意図されている。しかしながら、受材は、不注意で乾燥機の中に置かれて、高熱に曝されることがあり得るので、裏張りシートは、ポリプロピレン又はナイロンなどの耐熱性フィルムで作成されるのが好ましい。
【0072】
色・・・白色は、布地から受材への染みの移動をユーザーが観察することができるので、ASRAに好ましい色である。しかしながら、色の選定に機能的な制限はない。裏張りシートは、任意に、強調的な色とすることもできる。
【0073】
エンボス加工・・・ASRAは、いずれかの所望の模様又はロゴでエンボス加工することも可能である。
【0074】
製造・・・本明細書のASRAの典型的であるが、非限定的な実施形態は、処理されている布地に液体連通接触させて置かれる上側の低毛管圧層と下側の高毛管圧層とからなる、TBAL材料である。ASRAは、TBAL材料を製造するための当技術分野で既知の手順を使用して好都合に製造可能であり、米国特許第4,640,810号を参照されたい。全体的な事項として、TBAL製造プロセスは、典型的には、比較的長い(4〜6mm)2成分繊維がその中に混ざり合った比較的短い(2〜4mm)木材パルプ繊維などの、吸収性繊維のウェブを積層することを含む。2成分繊維のシースは、加熱により融解して熱接着を達成する。2成分繊維は、木材パルプ繊維とくまなく混ざり合い、これによりマット全体の共「接着」作用をする。本明細書のASRAの一実施形態の両層は、木材パルプ繊維及び2成分熱接着性繊維の均一なブレンドとすることができる。より好ましい実施形態では、トップ層は、ポリエチレン(PE)及びポリプロピレン(PP)を50:50(重量)で含み、PEの外側シースを被せられたPPコアを有する、同心2成分繊維100%である。勾配は、下側層に比べて上側層により高い比率の2成分結合繊維を供給することにより達成される。米国特許第4,640,810号に記載されるようなTBALプロセスを使用して、上側低毛管圧層が、2成分繊維100%(ダナクロン社(Danaklon a/s)から入手可能なオールサーマルC(AL-Thermal-C)、1.7デシックス、6mm長)から、第一のフォーミングステーションにより形成される。このすべて2成分の上側層の坪量は略30gsm(g/m)である。下側高毛管圧力層は、木材パルプ(ウェアハウザアー社(Weyerhaeuser Co.)から入手可能なフリントリバーフラフ(Flint River Fluff))略72%と2成分結合剤繊維略28%とからなる繊維ブレンドから、第二及び第三のフォーミングステーションにより、上側層の上に形成される。この下側層の坪量は、略270gsmである。第二及び第三のフォーミングステーションのそれぞれは、下側層の総坪量のおよそ半分を積層させる。それら2層は、次いでカレンダー加工されて略3mmの最終結合厚さを付与する。続いて、0.03mm(1.0ミル)のポリプロピレンコーティングが、下側層の暴露表面上に押し出しコーティングされる。個々の受材が、127mm×127mmサイズに切断される。1つの任意の形態では、この材料は裏張りシートを当てられる前にロールに巻き取られるので、全2成分の上側層にほこりが移動するのを防ぐために、熱接着の前に、下側層の暴露表面上に結合剤(例えば、エアプロダクツ(Air Products)から入手可能なエアフレックス(Airflex)124ラテックス)を塗布することができる。あるいは、巻き上げの間はリンティング無しシートをASRAの上に置いて、表面間の接触のためのリンティングを防ぐことができる。
【0075】
層の組成及び坪量は、所望の毛管圧勾配及び洗浄性能を有するASRAを依然提供しながら、変化可能である。
【0076】
G.(洗浄有効角度の測定方法)
これは、洗浄有効角度を測定するのに使用され得る方法を提供する。引張り強度を測定するための器具を使用してもよい。好適な器具の非限定例は、マサチューセッツ州キャントン(Canton,Massachusetts)のインストロン社(Instron,Inc.)により製造されたインストロンモデル(Instron Model)番号8511である。図10を参照すると、毛ホルダー25はプラスチックブロック300上に取り付けられる。角度勾配を有する分度器350は、プラスチックブロック*300上に取り付けられる。分度器350及びプラスチックブロック300は、旋回アーム370によって互いに装着される。分度器350、プラスチックブロック300及び旋回アーム370は、基部380に装着される。基部380は、取り付けブラケット390に装着されている。取り付けブラケットは、インストロン社から入手可能である。分度器350及びプラスチックブロック300は、基部380及び取り付けブラケット390に対して所望の角度まで旋回され得る。取り付けブラケット390は、次いで、毛ホルダー25の中心点がロードセルの中心線と整列するように引張り試験機上に取り付けられる。ロードセルからの抵抗力示度は、889N(200ポンド)の範囲に設定される。変位速度は、毎分1.27cm(0.5インチ)である。完全な変位での静止は0.5秒である。
【実施例】
【0077】
上述の方法は、洗浄有効角度を測定するために使用された。インストロンモデル番号8511は、「台形(トラペゾイド)」と呼ばれるインストロンの変位プログラムを利用して用いられた。インストロンのロードセルからの抵抗力示度は、889N(200ポンド)の範囲であった。抵抗力及び変位量は、ニコレットプロ(Nicolet Pro)20 Oスコープで監視された。試験増加分ごとに、ブラシ係合の角度が設定された。試験は、右側及び左側の両方へ2.5°ずつ増加して実行された。動的な上面板を非係合位置(ゼロ)から完全なブラシ毛面との係合点まで手で下げる。これが、総試験変位量である。この点で試験を停止し、静止して戻す。動的な面板をゼロの位置まで戻す。全ての毛が実際に上面板と係合する時に完全なブラシとの係合が行われる。ニコレットを2.3kg(5ポンド)の錘に対して較正し、インチ単位での変位量(チャンネル1)及びポンド単位での抵抗力(チャンネル2)を示すようにプログラムする。ニコレットは変位量曲線でトリガされる。ニコレットの曲線は秒単位での時間に対するものである。試験開始時:動的な面板は、ブラシと係合するように毎秒1.27cm(0.5インチ)で完全なブラシ面との係合点まで下がる。0.5秒間静止する。毎秒1.27cm(0.5インチ)でゼロ変位点まで戻る。反復性を保証するために、このサイクルを少なくとも一回繰り返す。ニコレットにて:動的な面板と第一の毛面(plain)との係合点が決定される。この点と総試験変位量の差が、完全な毛係合変位量を決定する。ニコレットにて:第一の毛との接触(力ゼロ)時の係合点及び総試験変位量が、完全な毛係合時に報告される抵抗力を決定する。これが、動態作用の示度である。静態作用(static force)の示度は、0.5秒の静止時に生じる。静態作用の示度は、動態作用の示度よりも僅かに高い。
【0078】
本明細書で説明された本発明の態様及び実施形態は多数の利点を有する。例えば、本発明は、無生物表面上の洗浄の改善及び/又は洗浄の迅速化という結果を提供することができ、並びにユーザーの指、手、腕、及び/又は肩の疲労を減少することができる。
【0079】
本発明の特定の実施形態を例示し記載したが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。引用される文献は、すべて関連部分において本明細書に参考として組み込まれる。いかなる文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であると承認したとして解釈されるべきでない。
【図面の簡単な説明】
【0080】
【図1】本発明に従って作成された動力付汚れ除去ブラシの前面図であり、この動力付染みブラシは、回転するか又は振動する結合ヘッドを包含する。
【図2】図1の動力付汚れ除去ブラシの側面図。
【図3】図1の動力付汚れ除去ブラシの背面図。
【図4】本発明に従って作成された動力付汚れ除去ブラシの分解斜視図。
【図5】図1〜図4の動力付汚れ除去ブラシと共に使用するのに適するリンケージシステムの切欠斜視図。
【図6】図1〜図4の動力付汚れ除去ブラシと共に使用するのに適するリンケージシステムの分解図を示す斜視図。
【図7】図1〜図4の汚れ除去ブラシの洗浄有効角度を示す側面図。
【図8】図1〜図4の動力付汚れ除去ブラシと共に使用するのに適する汚れ除去ブラシの毛の房パターンの側面図。
【図9】汚れ除去ブラシヘッドの側面図であり、図1〜図4の電動汚れ除去ブラシと共に使用するのに適する、毛の代わりの発泡体様又はスポンジ様構造が使用される。
【図10】洗浄有効角度を測定するための引張り試験機と共に使用することができる装置の斜視図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無生物表面を洗浄する方法であって、
a)略0°〜100°の洗浄有効角度を有し、
i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと、
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)振動又は回転する前記ヘッドと関連付けられた傾斜した毛ホルダーと、
v)前記毛ホルダーと関連付けられた一組の毛と、を具備し、
前記モータが毛ホルダーに操作可能に接続された動力付汚れ除去ブラシを準備することと、
b)溶液を無生物表面と接触させて置くことと、
c)前記電動汚れ除去ブラシを前記無生物表面に接触させて、前記無生物表面上で前記溶液をブラッシングすることと、を含む方法。
【請求項2】
無生物表面を洗浄する方法であって、
a)略0°〜100°の洗浄有効角度を有し、
i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと、
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)振動又は回転する前記ヘッドと関連付けられた傾斜した毛ホルダーと、
v)前記毛ホルダーと関連付けられた一組の毛と、を具備し、
前記モータが毛ホルダーに操作可能に接続された電動汚れ除去ブラシを準備することと、
b)前記無生物表面と接触する吸収性汚れ受物品を準備することと、
c)溶液を前記無生物表面と接触させて置くことと、
d)前記電動汚れ除去ブラシを接触させて、前記無生物表面上で前記溶液をブラッシングすることと、
e)前記溶液で処理された前記無生物表面を前記吸収性汚れ受物品と接触させることと、を含む方法。
【請求項3】
前記傾斜した毛ホルダーは、毎分略1000〜10,000サイクルの振動数で振動する請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記毛ホルダーは、直径が略10〜50mmの円形形状を有する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記毛の長さは略5〜15mmである請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記毛の直径は略0.1〜0.3mmである請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記溶液は水溶液である請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記水溶液は、まず前記毛に塗布され、次いで前記無生物表面と接触して置かれる請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記溶液は界面活性剤を更に含む請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記溶液は親油性流体である請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記親油性溶液は、まず前記毛に塗布され、次いで前記無生物表面と接触して置かれる請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記親油性溶液は界面活性剤を更に含む請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記動力付汚れ除去ブラシは、少なくとも部分的に前記ネック内に配置されたシャフトを更に具備し、前記シャフトは前記モータ及び前記毛ホルダーに操作可能に接続され、前記ネック内に配置された前記シャフトの末端部は前記ハンドル内に配置された前記モータシャフトと同一平面には存在しない請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記シャフトは往復運動する請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記シャフトはV型リンクを含む請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記シャフトの末端部はW型リンクを含む請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記毛の房は、異なる長さを有する請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記毛ホルダーは傾斜した基部を有する請求項1に記載の方法。
【請求項19】
a)i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと、
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)振動又は回転する前記ヘッドと関連付けられた毛ホルダーと、
v)前記毛ホルダーと関連付けられた一組の毛又は発泡体構造と、
を具備する動力付汚れ除去ブラシであって、
略0°〜100°の洗浄有効角度を有し、前記モータが前記毛ホルダーに操作可能に接続された動力付汚れ除去ブラシ
を含む商品。
【請求項20】
前記動力付汚れ除去ブラシと関連付けられた一組の説明書を更に含み、
前記説明書は、
i)溶液を前記無生物表面と接触させて置き、
ii)前記動力付汚れ除去ブラシを使って前記無生物表面上で前記溶液をブラッシングする
よう、前記電動汚れ除去ブラシのユーザーに対して案内する請求項19に記載の商品。
【請求項21】
前記毛ホルダーは傾斜している請求項19に記載の商品。
【請求項22】
前記毛ホルダーは振動する請求項19に記載の商品。
【請求項23】
前記動力付汚れ除去ブラシは、略35°〜95°の洗浄有効角度を有する請求項19に記載の商品。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無生物表面を洗浄する方法であって、
a)0°〜100°の洗浄有効角度を有し、
i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと、
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)好ましくは円形形状を有する傾斜した毛ホルダーで、直径が10mm〜50mmであり、好ましくは毎分約1000〜10,000サイクルの振動数で振動する又は回転するヘッドと関連付けられた前記毛ホルダーと、
v)好ましくは長さが5mm〜15mm及び直径が0.1〜0.3mmを有する一組の毛と、
を具備し、前記一組の毛が前記毛ホルダーと関連付けられ、前記モーターが前記毛ホルダーに操作可能に接続された動力付汚れ除去ブラシを準備することと、
b)溶液を無生物表面と接触させて置くことと、
c)前記動力付汚れ除去ブラシを前記無生物表面に接触させて、前記無生物表面上で前記溶液をブラッシングすることと、を含む方法。
【請求項2】
無生物表面を洗浄する方法であって、
a)0°〜100°の洗浄有効角度を有し、
i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)好ましくは円形形状を有する傾斜した毛ホルダーで、直径が10mm〜50mmであり、好ましくは毎分約1000〜10,000サイクルの振動数で振動する又は回転するヘッドと関連付けられた前記毛ホルダーと、
v)長さが5mm〜15mm及び直径が0.1〜0.3mmを有する一組の毛と、
を具備し、前記一組の毛が前記毛ホルダーと関連付けられ、前記モーターが前記毛ホルダーに操作可能に接続された、電動汚れ除去ブラシを準備することと、
b)前記無生物表面と接触する吸収性汚れ受物品を準備することと、
c)溶液を前記無生物表面と接触させて置くことと、
d)前記電動汚れ除去ブラシを接触させて、前記無生物表面上で前記溶液をブラッシングすることと、
e)前記溶液で処理された前記無生物表面を前記吸収性汚れ受物品と接触させることと、を含む方法。
【請求項3】
前記溶液が水溶液、又は、好ましくは界面活性剤、より好ましくは、まず前記毛に塗布され、次いで前記無生物表面と接触して置かれる水溶液もしくは新油性溶液を含む親油性溶液である請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記動力付又は電動汚れ除去ブラシが、少なくとも部分的に前記ネック内に配置されたシャフトを更に具備し、前記シャフトは前記モータ及び前記毛ホルダーに操作可能に接続され、前記ネック内に配置された前記シャフトの末端部は前記ハンドル内に配置された前記モータシャフトと同一平面には存在しない、好ましくは前記シャフトが往復運動する請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記シャフトはV型リンクを含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記シャフトの末端部はW型リンクを含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法
【請求項7】
前記毛の房は、異なる長さを有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記毛ホルダーは傾斜した基部を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
a)
i)内部にモータが配置されたハンドルと、
ii)長手方向軸を有するヘッドと、
iii)前記ハンドルと前記ヘッドとの間に配置されたネックと、
iv)振動又は回転する前記ヘッドと関連付けられた毛ホルダーと、
v)前記毛ホルダーと関連付けられた一組の毛又は発泡体構造と、
を具備する動力付又は電動汚れ除去ブラシであって、0°〜100°、好ましくは35°〜95°の洗浄有効角度を有し、前記モータが前記毛ホルダーに操作可能に接続された動力付又は電動汚れ除去ブラシ、を含む商品。
【請求項10】
前記動力付汚れ除去ブラシと関連付けられた一組の説明書を更に含み、前記説明書は、
i)溶液を前記無生物表面と接触させて置き、
ii)前記動力付汚れ除去ブラシを使って前記無生物表面上で前記溶液をブラッシングするよう、前記電動汚れ除去ブラシのユーザーに対して案内する請求項9に記載の商品。
【請求項11】
前記毛ホルダーは傾斜している請求項9又は10に記載の商品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2006−515218(P2006−515218A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−501100(P2006−501100)
【出願日】平成16年1月22日(2004.1.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/001723
【国際公開番号】WO2004/064572
【国際公開日】平成16年8月5日(2004.8.5)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】