説明

汚泥削減手段の運用方法と装置

【課題】汚泥削減手段を稼働しながら汚泥の削減量を、種々な条件変化にも対応して正確に求め、汚泥削減効率の低下なしに適正な課金を設定して請求できるようにした汚泥削減手段の運用方法と装置を提供する。
【解決手段】汚水処理後の汚泥を削減する汚泥削減手段1を汚水処理施設2の利用者をユーザAとして使用に提供し、汚泥削減手段1の汚泥投入入口3での汚泥投入量の計測値から演算した汚泥投入量Siと、汚泥削減手段1の汚泥排出出口4での計測汚泥排出量の計測値から演算した汚泥排出量Soと、に基づき汚泥削減量Sxを演算し、演算された汚泥削減量Sxから削減効果金額Y0を演算し、演算された削減効果金額Y0に応じた対価Y1をユーザAに請求することにより、上記の課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、汚泥削減手段の運用方法と装置に関し、詳しくは、上、下水の水処理の専用業者、あるいは水処理を必要としている業者などをユーザとして、水処理後、主として汚水処理後の汚泥を削減する汚泥削減手段を使用に供し、汚泥削減による効果実績に見合って課金することで、汚泥削減手段の運用を図る汚泥削減手段の運用方法と装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
このような汚泥削減手段の運用方法と装置は、例えば、下記の特許文献1が汚泥減量化サービス方法および汚泥減量化サービスシステムとして開示している。特許文献1が開示しているサービス技術は、水処理設備に対して発生汚泥を減量化する汚泥減量化設備や、この汚泥減量化設備へのエネルギー供給設備を提供し、前記汚泥減量化設備による汚泥の減少量を演算手段で求めたり、汚泥減量化設備へのエネルギー供給量を蒸気流量計などで測定したりして、これら汚泥減少量やエネルギー供給量に基づいて課金手段により得たサービス料金を、水処理設備を有する事業者に請求するようにしている。
【0003】
これにより、水処理業者にとっては初期投資を要することなく汚泥処分費の削減を行うことができ、サービス提供者は汚泥減量化によって発生したサービス料金を得ることができ、さらに、汚泥減量化設備の普及がすすみ、汚泥の最終処分量が減少し、さらに汚泥の処分にかかるエネルギー費用を節約することができるとしている。併せ、特許文献1は、汚泥の減少量を演算するのに、汚泥排出出口に設けた汚泥濃度計と汚泥流量計で汚泥排出量を計測する手法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−337801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に開示の手法は汚泥減少量を求めるのに、汚泥減少前の基準値を「汚泥削減手段を停止したときの汚泥排出量」としているため、基準値を求めるために汚泥削減手段を停止する必要がある。また、そのような基準値は、下水の処理水の質の変化、下水の量の変化、季節による曝気槽の微生物活性度の変化により変動するので、正確な基準値を得るためには汚泥削減手段を度々停止する必要がある。このため、汚泥削減手段を停止している期間は汚泥削減ができないばかりでなく、汚泥削減手段が効果を発揮するにはある程度の連続運転が必要で、装置を度々停止させることは、装置の汚泥削減効率の低下を招く。
【0006】
本発明は、上記のような問題点に鑑み、汚泥削減手段を稼働しながら汚泥の削減量を、種々な条件変化にも対応して正確に求め、汚泥削減効率の低下なしに適正な課金を設定して請求できるようにして汚泥削減手段の運用が図れる汚泥削減手段の運用方法と装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記のような課題を解決するために、本発明の汚泥削減手段の運用方法は、汚水処理後の汚泥を削減する汚泥削減手段を汚水処理施設利用者をユーザとして使用に提供し、前記汚泥削減手段の汚泥投入入口での投入汚泥に関する計測値から演算した汚泥投入量と、前
記汚泥削減手段の汚泥排出出口での排出汚泥に関する計測値から演算した汚泥排出量と、に基づき汚泥削減量を演算し、前記演算された汚泥削減量から削減効果金額を演算し、前記演算された削減効果金額に応じた対価を前記ユーザに請求することを特徴とするものである。
【0008】
このような方法は、少なくとも、汚水処理施設から出る汚泥を削減するように設置して汚水施設利用者をユーザとして使用に供する汚泥削減手段と、前記汚泥削減手段の汚泥投入入口に設けられて汚泥投入量を演算する汚泥投入量演算手段と、前記汚泥削減手段の汚泥排出出口に設けられて汚泥排出量を演算する汚泥排出量演算手段と、前記汚泥投入量演算手段で演算された汚泥投入量と前記汚泥排出量演算手段で演算された汚泥排出量とから汚泥削減量を演算する汚泥削減量演算手段と、前記汚泥削減量演算手段で演算された汚泥削減量から削減効果金額を演算し、削減効果金額に応じた対価の前記ユーザへの請求に供する削減効果演算手段とから構成されたことを特徴とする汚泥削減手段運用装置によって、少なくとも対価の請求業務を除いて自動的に実現することができる。もっとも、請求業務も双方間に構築した通信システムを通じ自動的に実行することもできる。
【0009】
このような方法、装置の構成では、運営者は、ユーザの使用に供した汚泥削減手段での汚泥削減量から削減効果金額を求め、得られた削減効果金額に応じた対価をユーザに請求して汚泥削減手段の運用を図ることができる。特に、汚泥削減量は、前記汚泥削減手段の汚泥投入入口での汚泥投入量の計測値から演算した汚泥投入量と、前記汚泥削減手段の汚泥排出出口での計測値から演算した汚泥排出量と、に基づき演算して求めるので、微生物の活性度の変化など様々な理由による汚水処理施設からの汚泥発生量の変化をも反映させられる。
【0010】
上記方法において、さらに、汚泥削減手段は、汚水処理施設から出る汚泥を貯留する汚泥貯留槽と、前記汚泥貯留槽に貯留された汚泥を破砕あるいは可溶化する汚泥破壊装置とで構成されたものを用いることができる。
【0011】
このような方法は、上記の装置において、さらに、汚泥削減手段が、汚水処理施設から出る汚泥を貯留する汚泥貯留槽と、前記汚泥貯留槽に貯留された汚泥を破砕あるいは可溶化する汚泥破壊装置とで構成されたものとして実現することができる。
【0012】
このような方法、装置の構成では、上記に加え、さらに、対象とする汚泥を汚泥貯留槽に導入して、汚泥破壊装置での機械的、化学的、オゾン、バイオ、超音波といった適当な手法による汚泥の可溶化や破砕に供することで、汚泥微生物の細胞膜、ブロックを破壊し、汚泥の発生量を大幅に削減し、VTSの低下による脱水性能の向上などが図れる。
【0013】
上記方法において、さらに、汚泥投入量演算手段は、汚泥削減手段の汚泥投入入口にて流量計、SS計により計測する流量と濃度との積にて汚泥投入量を演算し、汚泥排出量演算手段は、汚泥削減手段の汚泥投排出出口にて流量計、SS計により計測する流量と濃度との積にて汚泥排出量を演算するものとすることができる。
【0014】
このような方法は、上記装置において、さらに、汚泥投入量演算手段が、汚泥削減手段の汚泥投投入入口に設けた流量計、SS計により計測する投入汚泥の流量と濃度との積にて汚泥投入量を演算し、汚泥排出量演算手段が、汚泥削減手段の汚泥投排出出口に設けた流量計、SS計により計測する排出汚泥の流量と濃度との積にて汚泥排出量を演算するものとして実現することができる。
【0015】
このような方法、装置の構成では、上記に加え、さらに、SS計は透視度方式にて汚泥濃度MLSSを連続計測できるので、流量計による連続した流量との積として、その時々
の実投入汚泥量、実排出汚泥量が正確に得られ、汚泥削減効果金額を的確に評価することができる。
【0016】
上記方法において、さらに、汚水処理施設に追加して設けた汚泥削減手段を前記汚水処理施設の利用者をユーザとして貸与するのに、汚泥削減手段の運転管理・メンテナンスを請け負い、削減効果金額に応じた対価を前記汚水処理施設利用者に請求するようにもできる。
【0017】
このような方法は、上記装置において、さらに、削減効果金額演算手段は、汚水処理施設に追加して設け前記汚水処理施設の利用者をユーザとして貸与し、運転管理・メンテナンス管理を請け負った汚泥削減手段を対象として、少なくとも汚泥の削減効果金額を演算し、これに応じた対価の請求に供するものとして実現することができる。
【0018】
このような方法、装置の構成では、上記に加え、さらに、汚水処理施設に追加して設けた汚泥削減手段を前記汚水処理施設利用者に貸与して、削減効果金額に応じた対価をユーザに請求するのに、汚泥削減手段の運転管理・メンテナンスを請け負うことで、汚泥削減効果を高め、また安定させて汚泥削減装置の運用が図れる。
【0019】
上記方法において、さらに、一定期間の汚泥投入量および一定期間の汚泥排出量を時系列に記憶し、この記憶した記憶データを時系列累計データに変換し、その近似式を演算し、前記時系列累計データと前記近似式をグラフ表示するようにできる。
【0020】
このような方法は、上記装置において、さらに、一定期間の汚泥投入量および一定期間の汚泥排出量を時系列に記憶する記憶手段と、この記憶手段の記憶データを時系列累計データに変換し、その近似式を演算する演算手段と、前記時系列累計データと前記近似式をグラフ表示する表示手段とを備えたものとして実現することができる。
【0021】
このような方法、装置によれば、上記に加え、さらに、削減効果金額を演算するもととなる汚泥削減量は、汚泥投入量および汚泥排出量の時系列累計データから演算した近似式から演算するので、計測機器の故障によりデータが取れない期間が存在しても近似式の演算が可能となり、汚泥削減量の演算、削減効果金額の演算も可能となる。また、汚泥投入量と汚泥排出量との時系列累計データをグラフ表示して、それらの経時的な状況、変化を目視で評価させることができる。
【0022】
上記方法、装置において、さらに、汚泥削減量は汚泥投入量の時系列近似式と汚泥排出量の時系列近似式から演算するようにできる。
【0023】
このような方法、装置では、上記に加え、さらに、汚泥投入量と汚泥排出量との時系列累計データの近似式をグラフ表示することで、汚泥削減量をより単純化して目視比較評価に供することができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の汚泥削減手段の運用方法、装置によれば、運営者は、ユーザの使用に供した汚泥削減手段による汚泥の削減結果から求めた削減効果金額に応じた対価をユーザに請求し、汚泥削減手段の運用を図るのに、汚泥削減量を、汚泥削減手段の汚泥投入入口で計測した汚泥投入量と、汚泥排出出口で計測した汚泥排出量とに基づき演算して、微生物の活性度の変化など様々な理由による汚水処理施設からの汚泥発生量の変化が反映するように求められ、実際の汚泥削減量に基づいた削減効果金額による過不足のない対価の請求が常にでき、ユーザ、汚泥削減手段運用者の経済的な公平性を確保でき、相互の信頼性を高められる。
【0025】
上記に加え、さらに、対象とする汚泥を汚泥貯留槽に導入して、汚泥破壊装置での汚泥の可溶化や破砕に供することで汚泥微生物の細胞膜、ブロックを破壊し、汚泥の発生量を大幅に削減し、VTSの低下による脱水性能の向上などを図って、ユーザ側での残留汚泥の処理負荷を低減し、汚泥削減手段運用者の請求額を高められる。
【0026】
上記に加え、さらに、連続計測した、SS計による汚泥濃度と流量計による流量との積により、その時々の正確な実投入汚泥量、実排出汚泥量を容易かつ低コストに得て、汚泥削減効果金額を的確に評価できるので、実際の汚泥削減量に基づいた削減効果金額による過不足のない対価の請求が常にでき、ユーザ、汚泥削減手段運用者の経済的な公平性を確保できる。
【0027】
上記に加え、さらに、汚水処理施設に追加して設けた汚泥削減手段を前記汚水処理施設利用者に貸与しての運用上、汚泥削減手段の運転管理・メンテナンスを請け負うことで、汚泥削減効果を高め、また安定させられるので、ユーザ側の残留汚泥の処理負荷のさらなる低下、安定を図り、汚泥削減効果金額をさらに高め、また安定させられる。
【0028】
上記に加え、さらに、汚泥削減量は汚泥投入量および汚泥排出量の時系列累計データから演算した近似式から求める結果、計測機器の故障によりデータが取れない期間が存在してもそれら近似式の演算が可能で、汚泥削減量の演算、削減効果金額の演算も可能となる。また、汚泥投入量と汚泥排出量との時系列累計データをグラフ表示してそれらの経時的な状況、変化を目視で評価させられるので、汚泥削減手段の稼働状況、つまりその時々の汚泥削減効果、およびその変化がわかり、汚泥削減手段が正常に運転されているか否かを容易に確認できるとともに、使用環境の変化に合わせて運転方法を改善する手助けともなる。
【0029】
上記に加え、さらに、汚泥投入量と汚泥排出量とを時系列累計データの近似式をグラフ表示することで、汚泥削減量をより単純化してわかりやすく表示できるので、汚水処理装置利用者である汚泥削減手段のユーザに納得性のある費用を請求できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態に係る汚泥削減装置の運用方法と装置の1つの具体例を示す全体構成のブロック図である。
【図2】同装置を用いた汚泥処理の実施例1での、1日単位で2回の汚泥削減処理を行う設定時刻の表示例を示す説明図。
【図3】実施例1での、汚泥削減評価例をして課金に供した、大の月1か月間の汚泥削減処理した場合の汚泥投入量および汚泥排出量の時系列データ例である。
【図4】同装置を用いた汚泥処理の実施例2での、汚泥投入量および汚泥排出量の時系列データとそれらから演算した近似式および汚泥削減量との関係を示すグラフである。
【図5】同装置を用いた汚泥処理の実施例3での、大の月1か月間の汚泥削減処理した場合の汚泥投入量および汚泥排出量の時系列データ例と、それら汚泥投入量および汚泥排出量の時系列データ例から演算した近似式および汚泥削減量との関係を示すグラフとである。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の汚泥削減手段の運用方法、装置につき、図1を参照しながら具体的に説明し、本発明の理解に供する。
【0032】
図1に示す本実施の形態の汚泥削減手段の運用装置100を参照して、本実施の形態の汚泥削減手段1の運用方法は、汚水処理後の汚泥を削減する汚泥削減手段1を汚水処理施
設2の利用者をユーザAとして使用に提供し、汚泥削減手段1の汚泥投入入口3での投入汚泥32に関する計測値から演算した汚泥投入量Si、汚泥削減手段1の汚泥排出出口4での排出汚泥32aに関する計測値から演算した汚泥排出量Soと、に基づき汚泥削減量Sxを演算し、演算された汚泥削減量Sxから削減効果金額Y0を演算し、前記演算された削減効果金額Y0に応じた対価Y1を前記ユーザAに請求する。これにより、運用者Bは、ユーザAの使用に供した汚泥削減手段1での汚泥削減量Sxから削減効果金額Y0を求め、得られた削減効果金額Y0に応じた対価Y1をユーザAに請求して汚泥削減手段1の運用を図ることができる。特に、汚泥削減量Sxは、汚泥削減手段1の汚泥投入入口3で投入汚泥に関する計測値から演算した汚泥投入量Siと、汚泥削減手段1の汚泥排出出口4での排出汚泥に関した計測値から演算した汚泥排出量Soと、に基づき演算して求めるので、微生物の活性度の変化など様々な理由により汚水処理施設2からの汚泥発生量の変化をも反映させられる。従って、ユーザAの使用に供した汚泥削減手段1による汚泥の削減結果から求めた削減効果金額Y0に応じた対価Y1をユーザAに請求し、汚泥削減手段1の運用を図るのに、汚泥削減量Sxを、汚泥削減手段1の汚泥投入入口3で計測した汚泥投入量と、汚泥排出出口4で計測した汚泥排出量とに基づき演算して、微生物の活性度の変化など様々な理由による汚水処理施設からの汚泥発生量の変化が反映するように求められ、実際の汚泥削減量Sxに基づいた削減効果金額Y0による過不足のない対価Y1の請求が常にでき、ユーザA、運用者Bの経済的な公平性を確保でき、高い信頼性が得られる。
【0033】
このような方法を実現するのに、本実施の形態の汚泥削減手段1の運用装置100としては、少なくとも、ユーザAの汚水処理場21に構築された汚水処理施設2から出る汚泥を削減するように設置して汚水施設利用者をユーザAとして使用に供する既述の汚泥削減手段1に加え、汚泥削減手段1の汚泥投入入口3、つまり汚泥投入入口3側に設けられて汚泥投入量Siを演算する汚泥投入量演算手段12と、汚泥削減手段1の汚泥排出出口4、つまり汚泥排出出口4側に設けられて汚泥排出量Soを演算する汚泥排出量演算手段13と、前記汚泥投入量演算手段12で演算された汚泥投入量Siと前記汚泥排出量演算手段13で演算された汚泥排出量Soから汚泥削減量Sxを演算する汚泥削減量演算手段14と、この汚泥削減量演算手段14で演算された汚泥削減量Sxから削減効果金額Y0を演算し、削減効果金額に応じた対価Y1の前記ユーザAへの請求に供する削減効果演算手段と15から構成された監視制御装置22などとして備えたものでよく、少なくとも対価の請求業務を除いて自動的に実現することができる。もっとも、請求業務も双方間に構築した通信システムを通じ自動的に実行することもできる。それには、運用者Bは、例えば、運用制御手段28において、ユーザAの汚水処理場21側および監視制御装置22側の通信手段23、24と無線ないしはウエブでのネットワークによる通信を行う通信手段25、26を持ち、監視制御装置22側からの削減効果金額Y0の情報から対価Y1を対価演算装置27により演算して、ユーザAに請求するようにできる。
【0034】
ここで、監視制御装置22を構成している汚泥投入量演算手段12、汚泥排出量演算手段13、汚泥削減量演算手段14および削減効果演算手段15、運用制御手段28、のそれぞれは、パーソナルコンピュータあるいは、シーケンサなどの電子制御装置のソフトウエアとして実現することができ、削減効果金額Y0は、例えば、次式
0(円)=汚泥処理単価(円/kg)×汚泥削減量Sx(kg)
で算出する。また、対価Y1は、削減効果金額Y0に、これに含まれないその他の諸費用を加算したものとして算出する。
【0035】
一方、汚泥削減手段1は、例えば、汚水処理施設2から出る汚泥を貯留する汚泥貯留槽1aと、この汚泥貯留槽1aに貯留された汚泥を破砕あるいは可溶化する汚泥破壊装置1bとで構成されたものを用いるが、そのために、汚水処理施設2が、例えば原水31を導入して生物処理する生物処理槽2aにて生物処理した後、沈殿槽2bにて沈殿処理し残留した汚泥32を排出させるものであることに対応して、汚泥貯留槽1aは沈殿槽2bに接
続して排出される汚泥32を導入して一旦貯留して汚泥破壊装置1bによる汚泥破壊に供するようにし、汚泥破壊装置1bは汚泥貯留槽1aから供給される汚泥32を汚泥破壊処理しながら汚泥貯留槽1aに戻すことを繰り返すようにしている。これにより、対象とする汚泥32を汚泥貯留槽1aに導入して、汚泥破壊装置1bでの機械的、化学的、オゾン、バイオ、超音波といった適当な手法による、汚泥の可溶化や破砕に繰り返し供して汚泥微生物の細胞膜、ブロックを破壊し、汚泥32の量を大幅に削減し、VTS(Volatile Total Solid:揮発性有機酸)の低下による脱水性能の向上などが図れる。従って、対象とする汚泥32を汚泥貯留槽1aに導入して、汚泥破壊装置1bでの機械的、化学的、オゾン、バイオ、超音波といった適当な手法による汚泥の可溶化や破砕に供することで、汚泥微生物の細胞膜、ブロックを破壊し、汚泥32の量を大幅に削減し、VTSの低下による脱水性能の向上などを図って、ユーザA側での残留汚泥の処理負荷を低減し、運用者Bの請求額を高められる。
【0036】
また、汚泥投入量演算手段12は、汚泥削減手段1の汚泥投入入口3にて、投入汚泥32の流量計33により計測する流量Q1と、投入汚泥32のSS計(透視度計)34により計測する濃度D1と、の積にて汚泥投入量Siを演算し、汚泥排出量演算手段13は、汚泥削減手段1の汚泥排出出口4にて、排出汚泥32aの流量計35により計測する流量Q2と、排出汚泥のSS計36により計測する濃度D2と、の積にて汚泥排出量Soを演算するようにしている。SS計34、36は透視度方式にて汚泥濃度MLSSを連続計測できるので、流量計により連続に計速する流量との積として、その時々の実投入汚泥量、実排出汚泥量が正確に得られ、汚泥削減効果金額を的確に評価することができる。従って、連続計測したSS計34、36による汚泥濃度D1、D2と、流量計33、35による流量Q1、Q2との積により、その時々の正確な実投入汚泥量Si、実排出汚泥量Soを容易かつ低コストに得て、汚泥削減効果金額Y0を的確に評価できるので、実際の汚泥削減量Sxに基づいた削減効果金額Y0による過不足のない対価Y1の請求が常にでき、ユーザA、運用者Bの経済的な公平性を確保でき、相互の信頼性を高められる。なお、SS計はMLSS計(汚泥濃度計)で代替してもよい。
【0037】
さらに、汚水処理施設2に追加して設けた汚泥削減手段1を前記汚水処理施設2の利用者をユーザAとして貸与するのに、汚泥削減手段1の運転管理・メンテナンスを請け負い、削減効果金額Y0に応じた対価Y1を前記汚水処理施設利用者であるユーザAに請求するようにもできる。これにより、汚水処理施設2に追加して設けた汚泥削減手段1を前記汚水処理施設利用者であるユーザAに貸与して、削減効果金額Y0に応じた対価Y1をユーザAに請求するのに、汚泥削減手段1の運転管理・メンテナンスを請け負うことで、汚泥削減効果を高め、また安定させて汚泥削減装置の運用が図れる。従って、汚水処理施設2に追加して設けた汚泥削減手段1を汚水処理施設利用者であるユーザAに貸与しての運用上、汚泥削減手段1の運転管理・メンテナンスを請け負うことで、汚泥削減効果を高め、また安定させられるので、ユーザA側の最終的な排出汚泥32aの処理負荷のさらなる低下、安定を図り、汚泥削減効果金額Y0をさらに高め、また安定させられる。
【0038】
また、一定期間の汚泥投入量Siおよび一定期間の汚泥排出量Soを時系列に記憶し、この記憶した記憶データを時系列累計データに変換し、その近似式SiX、SoXを最小二乗法で演算し、前記時系列累計データと前記近似式SiX、SoXグラフ表示するようにできる。それには、一定期間の汚泥投入量Siを時系列に記憶する汚泥投入量記憶手段41、および一定期間の汚泥排出量Soを時系列に記憶する汚泥排出量記憶手段42を備え、これら記憶手段41、42の記憶データを時系列累計データASi、ASoに変換し、それらの近似式SiX、SoXを演算する演算手段として汚泥削減量演算手段14が機能し、前記時系列累計データASi、ASoと前記近似式SiX、SoXをグラフ表示する表示手段43を備えたものとしている。これにより、削減効果金額Y0を演算するもととなる汚泥削減量Sxは、汚泥投入量Siおよび汚泥排出量Soの時系列累計データASi
、ASoから演算した近似式SiX、SoXから演算するので、流量計33、35やSS計34、36などの計測機器の故障によりデータが取れない期間が存在しても近似式SiX、SoXでの演算が可能となり、汚泥削減量Sxの演算、削減効果金額Y0の演算も可能となる。また、汚泥投入量Siと汚泥排出量Soとの時系列累計データASi、ASoをグラフ表示して、それらの経時的な状況、変化を目視で評価させられるので、汚泥削減手段1の稼働状況、つまりその時々の汚泥削減効果、およびその変化がわかり、汚泥削減手段1が正常に運転されているか否かを容易に確認できるとともに、使用環境の変化に合わせて運転方法を改善する手助けともなる。
【0039】
なお、汚泥削減量演算手段14は、汚泥削減量Sxを汚泥投入量Siの時系列近似式SiXと汚泥排出量Soの時系列近似式SoXから演算するようにできる。これにより、汚泥投入量Siと汚泥排出量Soとを時系列累計データASi、ASoの近似式SiX、SoXをグラフ表示することで、汚泥削減量Sxをより単純化して目視比較評価に供することができる。このように、汚泥投入量Siと汚泥排出量Soとを時系列累計データASi、ASoの近似式SiX、SoXをグラフ表示することで、汚泥削減量Sxをより単純化してわかりやすく表示できるので、汚水処理施設2の利用者である汚泥削減手段1のユーザAに納得性のある費用を請求できる。
【0040】
最後に、汚水処理施設2から汚泥削減手段1、より具体的には沈殿槽2bから汚泥貯留槽1aへの汚泥の投入は、汚泥投入入口3での流量計33、SS計34の設置位置の上流に設けた汚泥投入弁44を開くことで行い、閉じることで汚泥の投入を停止して、汚水処理施設2から汚泥削減手段1への投入を制御し、定量ずつ汚泥削減処理できるようにしている。これに伴い、汚泥削減手段1、より具体的には汚泥貯留槽1aからの削減処理後の汚泥の排出は、汚泥排出出口4での流量計35、SS計36の設置位置の上流に設けた汚泥排出弁45を開くことで行い、閉じることで排出汚泥32aの排出を停止し、汚泥削減の処理時間の制御などを行う。これら汚泥投入弁44、汚泥排出弁45の適時的な開閉によって汚泥削減手段1での汚泥削減の単位処理量、処理時間を適宜に設定できる。これらの制御のために、汚泥投入弁44、汚泥排出弁45のそれぞれは、汚泥投入弁開閉手段46、汚泥排出弁開閉手段47によって個別に開閉制御されるようにしている。また、汚泥投入弁44および汚泥排出弁45の下流直ぐの位置に洗浄弁51、52を通じて水道水を供給して洗浄する洗浄手段53、54が接続され、汚泥投入弁44、汚泥排出弁45が閉じ状態にあるときに洗浄弁51、52を開いて水道水を供給することで流量計33、35、SS計34、36を洗浄する。これによって、流量計33、35、SS計34、36は長期に亘って正確な計測ができる。また、汚泥貯留槽1aからの排出汚泥32aは脱水機55により脱水処理してから最終処分する。
【実施例1】
【0041】
1日単位での汚泥投入と汚泥排出の開始、終了の時間制御は、例えば既述の監視制御装置22での必要事項を設定し制御する設定手段60による24時間タイマー機能を利用した時間設定と計時に基づいて既述の汚泥投入弁開閉手段46、汚泥排出弁開閉手段47を制御することにより、予め設定した汚泥投入に関する開始、終了の各時刻に汚泥投入弁44を開、閉して汚泥投入の開始および終了が行え、その後の予め設定した汚泥排出弁47を開、閉して汚泥排出の開始、終了の各時刻に汚泥排出の開始および終了が行える。
【0042】
図2では、1日単位で2回の汚泥削減処理を行う設定時刻の表示例を示している。図2は設定制御手段60による既述の表示手段43を共用した、または設定制御手段60に付帯する専用の時刻設定画面例であるが、汚泥投入の開始時刻および終了時刻の双方を合わせ「汚泥投入時刻」と表示し、汚泥排出の開始時刻および終了時刻の双方を合わせ「汚泥排出時刻」と表示している。これに対応して、「汚泥投入時刻」表示行でのON表示列の表示時刻が汚泥投入弁44の「開」に対応した汚泥投入の「開始時刻」、OFF表示列の
表示時刻が汚泥投入弁44の「閉」に対応した汚泥投入の「終了時刻」としている。また、「汚泥排出時刻」表示行でのON表示列の表示時刻が汚泥排出弁45の「開」に対応した汚泥投排出の「開始時刻」、OFF表示列の表示時刻が汚泥排出弁45の「閉」に対応する汚泥排出の「終了時刻」となるようにしている。また、これらの汚泥投入の開始、終了と、汚泥排出の開始、終了とに関する設定時刻は、1日の内での一回目、二回目として表示している。そして、これら表示時刻の設定は、既述の監視制御装置22に設けた各種の設定を行う図示しない対応する位置に設定時刻を表示し、OFF表示に対応して汚泥投入開始時刻を表示している。そこで、これら時刻の設定は対応する行および列の交差升への設定時刻入力操作として行われる。
【0043】
このような時刻設定に従って進行する汚泥削減処理において、汚泥削減量演算のために、まず、図3に示すように、処理の進行に伴い汚泥投入量記憶手段41に記憶されていく汚泥投入量Siと、処理の進行に伴い汚泥排出量記憶手段42に記憶されていく汚泥排出量Soと、をそれぞれ時系列累計データASi、ASoとして積算していく。
【0044】
次いで、時系列累計データASi、ASo間の、汚泥削減量Sxの評価最終時点の偏差、例えば、対価請求単位期間の末日、さらに具体的には、図3に示す大の月では31日となる各月の末日に対応する時点の偏差から、汚泥削減量Sxを演算し、削減効果金額Y0、対価Y1を求めユーザAに課金する。すなわち、汚泥削減量Sxは同時点での汚泥投入および汚泥排出に関する時系列データASi、ASoの差分、ASi−ASoで求められる。なお、最初の3日間は実績を取得できなかったため、汚泥の投入量も排出量もゼロと記録したものである。
【実施例2】
【0045】
実施例1の場合のように、汚泥投入量記憶手段41に記憶されていく汚泥投入量を処理日数分の時系列累計データASiとして図4(a)に示すようにプロットし、最小二乗法で近似式SiXを演算するのに併せ、処理の進行に伴い汚泥排出量記憶手段42に記憶されていく汚泥排出量を処理日数分の時系列累計データASoとして図4(b)に示すようにプロットし、最小二乗法で近似式SoXを演算する。これら近似式SiX、SoXは、必要なら図3に示す処理開始日から実績の取れなかった3日間側にも延長させて推定することができる。
【0046】
次いで、これら2つの近似式SiX、SoX間の、汚泥削減量Sxの評価最終時点の差、例えば、対価請求単位期間の末日、さらに具体的には、図3に示す大の月では31日などとなる各月の末日に対応する時点の差から、汚泥削減量Sxを演算し、削減効果金額Y0、対価Y1を求めユーザAに課金する。
【0047】
これに併せ、前記汚泥投入量Siの時系列累計データASiおよび汚泥排出量Soの時系列累計データASoを図4に示すようなグラフとして表示手段43に表示して、それら汚泥投入量Si、汚泥排出量So、それらの偏差Sxに関する経時的な状況、変化の目視評価に供する。
【実施例3】
【0048】
本実施例3は、時系列累計データASi、ASoが、図5(a)に示すように、実施例2の場合のように図3に示す処理開始日から実績の取れなかった3日間に加え、計測器の故障によってデータの取れなかった途中の6日間を含め、対価請求期間としてのある大の月の31日間中22日しかデータが取れなかった場合の対応例を示している。
【0049】
この場合も、図5(b)に示すように、取得している時系列累計データASi、ASoとしてプロットしたデータから近似式SiX、SoXを求め、得られた近似式SiX、So
Xからデータ取得できなかった日の汚泥投入量Siおよび汚泥排出量Soを演算することができる。従って、仮に、図5(b)に示すように、汚泥削減量Sxを算出する汚泥削減量Sxの評価最終時点でのデータ取りができていなくても、近似式SiX、SoXから演算することができる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、汚水処理施設の利用者をユーザとして汚泥削減処理手段を貸与し運用を図るのに、汚泥削減手段を稼働しながら汚泥の削減量を、種々な条件変化にも対応して正確に求め、汚泥削減効率の低下なしに適正な課金を設定して請求できる。
【符号の説明】
【0051】
A ユーザ
B 運用者
1 汚泥削減手段
1a 汚泥貯留槽
1b 汚泥破壊装置
3 汚泥投入入口
4 汚泥排出出口
2 汚水処理施設
2a 生物処理槽
2b 沈殿槽
12 汚泥投入量演算手段
13 汚泥排出量演算手段
14 汚泥削減量演算手段
15 削減効果演算手段
21 汚水処理場
22 監視制御装置
23、24、25、26 通信手段
27 対価演算装置(対価演算手段)
28 運用制御手段
31 原水
32 汚泥(投入汚泥)
32a 排出汚泥
33、35 流量計
34、36 SS計
41 汚泥投入量記憶手段
42 汚泥排出量記憶手段
43 表示手段
44 汚泥投入弁
45 汚泥排出弁
46 汚泥投入弁開閉手段
47 汚泥排出弁開閉手段
53、54 洗浄手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
汚水処理後の汚泥を削減する汚泥削減手段を汚水処理施設利用者をユーザとして使用に提供し、前記汚泥削減手段の汚泥投入入口での投入汚泥に関する計測値から演算した汚泥投入量と、前記汚泥削減手段の汚泥排出出口での排出汚泥に関する計測値から演算した汚泥排出量と、に基づき汚泥削減量を演算し、前記演算された汚泥削減量から削減効果金額を演算し、前記演算された削減効果金額に応じた対価を前記ユーザに請求することを特徴とする汚泥削減手段の運用方法。
【請求項2】
前記汚泥削減手段は、前記汚水処理施設から出る汚泥を貯留する汚泥貯留槽と、前記汚泥貯留槽に貯留された汚泥を破砕あるいは可溶化する汚泥破壊装置とで構成されたものを用いる請求項1に記載の汚泥削減手段の運用方法。
【請求項3】
前記汚泥投入量演算手段は、前記汚泥削減手段の汚泥投入入口にて、投入汚泥の流量を計測する流量計と投入汚泥のSS計により計測する濃度との積にて汚泥投入量を演算し、前記汚泥排出量演算手段は、前記汚泥削減手段の汚泥投排出出口にて、排出汚泥の流量を計測する流量計と排出汚泥のSS計により計測する濃度との積にて汚泥排出量を演算する請求項1、2のいずれか1項に記載の汚泥削減手段の運用方法。
【請求項4】
前記汚水処理施設に追加して設けた前記汚泥削減手段を前記汚水処理施設の利用者をユーザとして貸与するのに、前記汚泥削減手段の運転管理・メンテナンスを請け負い、削減効果金額に応じた対価を前記汚ユーザに請求する請求項1〜3のいずれか1項に記載の汚泥削減手段の運用方法。
【請求項5】
一定期間の汚泥投入量および一定期間の汚泥排出量を時系列に記憶し、この記憶した記憶データを時系列累計データに変換し、その近似式を演算し、前記時系列累計データと前記近似式をグラフ表示する請求項1〜4のいずれか1項に記載の汚泥削減手段の運用方法。
【請求項6】
汚泥削減量は汚泥投入量の時系列近似式と汚泥排出量の時系列近似式から演算する請求項1〜5のいずれか1項に記載の汚泥削減手段の運用方法。
【請求項7】
汚水処理施設から出る汚泥を削減するように設置して汚水施設利用者をユーザとして使用に供する汚泥削減手段と、前記汚泥削減手段の汚泥投入入口に設けられて汚泥投入量を演算する汚泥投入量演算手段と、前記汚泥削減手段の汚泥排出出口に設けられて汚泥排出量を演算する汚泥排出量演算手段と、前記汚泥投入量演算手段で演算された汚泥投入量と前記汚泥排出量演算手段で演算された汚泥排出量から汚泥削減量を演算する汚泥削減量演算手段と、前記汚泥削減量演算手段で演算された汚泥削減量から削減効果金額を演算し、削減効果金額に応じた対価の前記ユーザへの請求に供する削減効果演算手段とから構成されたことを特徴とする汚泥削減手段の運用装置。
【請求項8】
前記汚泥削減手段は、前記汚水処理施設から出る汚泥を貯留する汚泥貯留槽と、前記汚泥貯留槽に貯留された汚泥を破砕あるいは可溶化する汚泥破壊装置とで構成されている請求項7に記載の汚泥削減手段の運用装置。
【請求項9】
前記汚泥投入量演算手段は、前記汚泥削減手段の汚泥投投入入口に設けられた流量計とSS計とが計測する投入汚泥の流量と濃度との積にて汚泥投入量を演算し、汚泥排出量演算手段は、汚泥削減手段の汚泥投排出出口に設けられた流量計とSS計とが計測する排出汚泥の流量と濃度との積にて汚泥排出量を演算する請求項7、8のいずれか1項に記載の汚泥削減手段の運用装置。
【請求項10】
前記削減効果金額演算手段は、前記汚水処理施設に追加して設け前記汚水処理施設の利用者をユーザとして貸与し、運転管理・メンテナンス管理を請け負った前記汚泥削減手段を対象として、少なくとも汚泥の削減効果金額を演算し、これに応じた対価の請求に供する請求項7〜9のいずれか1項に記載の汚泥削減手段の運用装置。
【請求項11】
一定期間の汚泥投入量および一定期間の汚泥排出量を時系列に記憶する記憶手段と、この記憶手段の記憶データを時系列累計データに変換し、その近似式を演算する演算手段と、前記時系列累計データと前記近似式をグラフ表示する表示手段とを備えた請求項7〜10のいずれか1項に記載の汚泥削減装置の運用装置。
【請求項12】
前記汚泥削減量演算手段は、汚泥投入量の時系列近似式と汚泥排出量の時系列近似式から汚泥削減量を演算する請求項7〜11のいずれか1項に記載の汚泥削減手段の運用装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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