説明

治療ポイント表示用人体模型装置及び治療ポイント検索に人体模型装置を使用する方法

【課題】ユーザが相応神経経絡療法の規則に従って痛感ポイントに対応する治療ポイントを検索するのを補助する人体模型装置及び該人体模型装置の使用方法を提供する。
【解決手段】人体模型と制御ユニットとを含む、治療ポイントを表示するための人体模型装置であって、前記人体模型は全身神経図を有し、該全身神経図は複数の痛感ポイント及び複数の対応する治療ポイントを有し、前記痛感ポイントのそれぞれは前記人体模型に取り付けられた入力ユニット20a,20bを有し、前記対応する治療ポイントのそれぞれは表示ユニット22a,22bを有し、該表示ユニットは、前記人体模型に取り付けられ、少なくとも1個の入力ユニットに接続され、前記制御ユニットは、前記入力ユニット及び表示ユニットに接続され、かつ、データベースを有し、該データベースは痛感ポイントに対応する治療ポイントを提供する、人体模型装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人体模型装置に関し、特に、患者が不快に感じる患者の身体の部分に対応する治療ポイントを迅速に表示することができるような治療ポイント表示用人体模型装置に関する。また本発明は、人体模型装置の使用方法に関し、特に、ユーザが治療ポイントを検索するのを補助するための人体模型装置の使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
生理状態は、互いに影響を与える神経系と循環器系とを通じて安定的に維持される。したがって、患者の身体の特定部位に痛みがあるときには、おそらく交感神経の機能のばらつきのため、該身体の対応部位に反応徴候が生じる。前記対応部位での徴候は、深部の圧痛か、皮膚血流の変化かの場合がある。臨床では、前記反応徴候を有する対応部位の治療が前記特定部位の痛覚を治癒することができる。しかし、医師は自分の経験にしたがって前記対応部位を見つけるので、該対応部位は不正確で、対応部位の治療も不確かである。近年、相応神経経絡療法(Correlative Neuromodulation Therapy)の利用が、ある痛感ポイントに対応する治療ポイントを正確に見つけるための規則を提供することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
相応神経経絡療法の規則は明確であるが、従来の人体模型は痛感ポイントに対応する治療ポイントの位置を表示することはできない。したがって、ユーザは、対応する治療ポイントの見つけ方を学習し、経験を集めるために多くの時間を費やす。前記痛感ポイントを治療するとき、ユーザ、特に新しいユーザは対応する治療ポイントを見つけるために多くの時間を費やす。新しいユーザは痛感ポイントに対応する治療ポイントを正確に見つけることは難しい。
【0004】
この短所を克服するために、本発明は、上記の問題を軽減又は回避するように、治療ポイントを表示するための人体模型装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の概要
本発明の目的は、治療ポイントを表示するための人体模型装置と、ユーザが治療ポイントを迅速に表示できるように前記人体模型装置を使用する方法とを提供することである。
【0006】
上述の目的を達成するために、本発明は人体模型と制御ユニットとを有する。前記人体模型は全身神経図(whole nerved−illustration)を有する。前記全身神経図には、複数の痛感ポイントと、対応する複数の治療ポイントとがある。前記痛感ポイントのそれぞれは入力ユニットを有する。前記入力ユニットは前記人体模型に取り付けられる。前記対応する治療ポイントのそれぞれには表示ユニットがある。前記表示ユニットが前記人体模型に取り付けられ、少なくとも1個の入力ユニットに接続される。前記制御ユニットは、前記入力ユニット及び表示ユニットに接続され、データベースを有する。前記データベースは、痛感ポイントに対応する治療ポイントを提供する。したがって、ユーザはある痛感ポイントの痛みの性質を決定し、前記人体模型のどこに該痛感ポイントが位置するかを決定し、上記の情報を前記入力ユニットに入力する。そして、前記制御ユニットは、ユーザが対応する治療ポイントを容易に見つけることができるように前記対応する治療ポイントを表示する。
【0007】
本発明のその他の目的、利点及び新規な特徴は、添付する図面を参照するとき、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0008】
発明の詳細な説明
本発明は、人体模型装置と、ユーザが迅速に治療ポイントを表示できるように治療ポイントを表示するために人体模型装置を使用する方法とを含む。前記人体模型装置を使用する方法は、人体模型装置を紹介した後で説明される。
【0009】
頭1ないし5を参照して、本発明にしたがう治療ポイント表示用人体模型装置の第1の実施態様は、人体模型と、制御ユニット(21)とを含む。
【0010】
前記人体模型は全身神経図を有する。前記全身神経図は、複数の痛感ポイントと、複数の対応する治療ポイントとを含む。前記痛感ポイントのそれぞれは、入力ユニット(20)を含む。入力ユニット(20)は前記人体模型に取り付けられ、ボタン(20a、20b、20c、20d、20e、20f)の場合がある。前記治療ポイントのそれぞれは、表示ユニットを含む。表示ユニット(22)は、前記人体模型に取り付けられ、少なくとも1個の入力ユニット(20)に接続し、発光ダイオード(22a、22b、22c、22d、22e、22f)の場合がある。
【0011】
制御ユニット(21)は、入力ユニット(20)及び表示ユニット(22)に接続し、データベースを含む。前記データベースは痛感ポイントに対応する治療ポイントを提供する。
【0012】
図6を参照して、本発明にしたがう治療ポイント表示用人体模型装置の第2の実施態様は、人体模型と、入力ユニット(20)と、制御ユニット(21)とを含む。
【0013】
前記人体模型は全身神経図を有する。前記全身神経図は、複数の痛感ポイントと、複数の対応する治療ポイントとを含む。。前記治療ポイントのそれぞれは表示ユニット(22)を含む。表示ユニット(22)は前記人体模型に取り付けられ、発光ダイオード(22a、22b、22c、22d、22e、22f)の場合がある。
【0014】
入力ユニット(20)は患者の痛感ポイントを入力するコンピュータの場合がある。
【0015】
制御ユニット(21)は、入力ユニット(20)及び表示ユニット(22、22a、22b、22c、22d、22e、22)と接続し、データベースを含む。前記データベースは痛感ポイントに対応する治療ポイントを提供する。
【0016】
本発明は、相応神経経絡療法の規則にしたがってデータベースを構築する。前記相応神経経絡療法の規則は、前記痛感ポイント及び治療ポイントを紹介した後で説明する。全身神経図を備える人体模型は、12対の対称的な神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12)と、4本の中心神経帯(13、14、15、16)とを有する。図1及び2では、神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)は異なる色でマーキングされている場合がある。前記対の神経帯は、第1神経帯(1)、第2神経帯(2)、第3神経帯(3)、第4神経帯(4)、第5神経帯(5)、第6神経帯(6)、第7神経帯(7)、第8神経帯(8)、第9神経帯(9)、第10神経帯(10)、第11神経帯(11)及び第12神経帯(12)である。それぞれの対の神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12)は、前記人体模型の軸に対して対称的に形成される。2本の中心神経帯(14、15)は、前記人体模型の中心軸に沿った督脈(governing vessel)の上半分と下半分とにそれぞれ対応し、それぞれ第14神経帯及び第15神経帯とよばれる。他の2本の中心神経帯(13、16)は、任脈(conception vessel)の上半分と下半分とにそれぞれ対応し、第13神経帯及び第16神経帯とよばれる。
【0017】
痛感ポイント及び治療ポイントの命名の規則は以下のとおりである。
1.人体模型は左側(L)と右側(R)との2つの側に分けられる。
2.神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)全体は以下の表1に示す符号が付される。
3.人体模型は主要な関節にしたがって、頭(H)、胴体(T)、1対の腕(肩、S)、1対の前腕(肘、E)、1対の手(手首、W)、1対の大腿(脚、L)、1対の脚(膝、K)及び1対の足(足首、A)という8つの部位に分けられる。
4.各神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)の各部分は、H、T、S、E、W、L、K又はAのような前記8つの部位の上端から下端までを、0ないし10の符号を付された、第0部、第1部、第2部、第3部、第4部、第5部、第6部、第7部、第8部、第9部、第10部という10個の等間隔な部分に分けられる。第1ないし第12神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12)の上端は人体模型の頭又は胴体の頂に位置する。第13神経帯及び第16神経帯(13、16)の上端は人体模型の胸と腹との境界に位置する。第14神経帯及び第15神経帯(14、15)の上端は人体模型の背中の中央に位置する。
【0018】
【表1】

【0019】
痛感ポイント及び治療ポイントの表示の規則は以下のとおりである。
【0020】
痛感ポイント及び治療ポイントのそれぞれは、人体模型の外表にマーキングされる4個の記号の組み合わせで示される。H、T、S、E、W、L、K又はAのような第1番目の記号は人体模型の前記8つの部分の1つを意味する。1ないし16のような第2番目の記号は神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)の1つを意味する。0ないし10のような第3番目の記号は人体模型の1つの部位の前記等間隔の部分の1つを意味する。第2番目の記号と第3番目の記号とはコンマ「.」によって隔てられる。L、R又はBのような第4番目の記号は、人体模型の左側、右側又は両側を意味する。例えば、T2.8Rは、人体模型の胴体右側の第2神経帯(2)の第8部分にある位置を意味する。
【0021】
さらに、各神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)の各部位の第0番目の部分は無視できる。例えば、E1.0RはE1.Rと省略記載でき、W2.0RはW2Rと省略記載できる。前記神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)の最上部も無視できる。例えば、T1Rは1Rと省略記載でき、H2Rは2Rと省略記載できる。
【0022】
治療ポイントを検索する前に、ユーザは、患者の性別と、痛みの性質が虚症(asthenia syndrome)か実症(stenia syndrome)かとを知らなければならない。
【0023】
対応する神経療法の規則は以下のとおり説明される。
1.ユーザは、患者の痛感ポイントの痛みが虚症か実症かを決定する。ユーザが患者の痛感ポイントを押して患者が該痛感ポイントにもっと痛みを感じるとき、その痛みは実症である。ユーザが患者の痛感ポイントを押して患者があまり痛みを感じないとき、その痛みは虚症である。それから、ユーザは、患者の性別、痛みの性質及び痛感ポイントの左右にしたがって、以下の表2に示すとおり、順治(straight treatment、以下の表では「順」と略記する。)か、逆治(cross treatment、以下の表では「逆」と略記する。)かを患者に適用することを決定する。
【0024】
【表2】

【0025】
2.ユーザは、以下の表3a、3b、3c及び3dに示すとおり、前記治療ポイント及び痛感ポイントにしたがってどの神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16)が対応するかを決定する。
【0026】
a.順治は、痛感ポイントと、該痛感ポイントに対応する治療ポイントとが表3a、3b、3c及び3dの同じ列に配置されるので、ユーザは痛感ポイントが位置するのと同じ列に対応する治療ポイントを見つけることになることを意味する。例えば、痛感ポイントが第1神経帯(1)にあって、これに対応する治療ポイントが第4神経帯(4)にある。痛感ポイントが第4神経帯(4)にあって、これに対応する治療ポイントが第1神経帯(1)にある。痛感ポイントが第2神経帯(2)にあって、これに対応する治療ポイントが第3神経帯(3)にある。痛感ポイントが第3神経帯(3)にあって、これに対応する治療が第2神経帯(2)にある。
【0027】
b.逆治は、痛感ポイントと、該痛感ポイントに対応する治療ポイントとが表3a、3b、3c及び3dの異なる列にそれぞれ対角線上に配置されているので、ユーザは痛感ポイントがある列とは異なる別の列に対応する治療ポイントを見つけることになることを意味する。例えば、痛感ポイントが第1神経帯(1)にあって、これに対応する治療ポイントが第3神経帯(3)にある。痛感ポイントが第3神経帯(3)にあって、これに対応する治療ポイントが第1神経帯(1)にある。痛感ポイントが第2神経帯(2)にあって、これに対応する治療ポイントが第4神経帯(4)にある。痛感ポイントが第4神経帯(4)にあって、これに対応する治療ポイントが第2神経帯(2)にある。
【0028】
表3aでは、第1、第2、第3及び第4神経帯(1、2、3、4)が同一ののグループになっている。
【0029】
【表3a】

【0030】
表3bでは、第5、第6、第7及び第8神経帯(5、6、7、8)が同一のグループになっている。
【0031】
【表3b】

【0032】
表3cでは、第9、第10、第11及び第12神経帯(9、10、11、12)が同一のグループになっている。
【0033】
【表3c】

【0034】
表3dでは、第13、第14、第15及び第16神経帯(13、14、15、16)が同一のグループになっている。
【0035】
【表3d】

【0036】
4.ユーザは表4にしたがって対応する治療ポイントが人体模型のどの部位にあるかを決定する。
【0037】
1組の記号「」は2個の記号「」を含む。第1番目の記号「」は神経帯(1、2、3、4、5、6、7、8、9、10)のうちの1つを意味する。第2番目の記号「」は人体模型の1つの部位の前記等間隔の部分の1つを意味し、1ないし10の場合がある。
【0038】
【表4】

【0039】
5.要約すると表5が示される。
a.同側の治療ポイントへの順治は以下の条件が満たされるとき実行される。
(1)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(2)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(3)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
(4)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
【0040】
反対側の治療ポイントへの順治は以下の条件が満たされるとき実行される。
(1)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(2)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(3)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
(4)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
【0041】
記号「」は人体模型の前記部位の前記等間隔の部分の1つを意味し、1ないし10の場合がある。










【0042】
【表5】



【0043】
b.同側の治療ポイントへの逆治は以下の条件が満たされるとき実行される。
(1)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(2)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(3)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
(4)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
【0044】
反対側の治療ポイントへの逆治は以下の条件が満たされるとき実行される。
(1)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(2)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が虚症である。
(3)患者が男性で、痛感ポイントが患者の身体の右側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
(4)患者が女性で、痛感ポイントが患者の身体の左側にあり、該痛感ポイントの痛みの性質が実症である。
【0045】
記号「」は人体模型の前記部位の前記等間隔の部分の1つを意味し、1ないし10の場合がある。
【0046】
【表6】



【0047】
したがって、ユーザが痛みの性質、性別及び痛感ポイントの左右を制御ユニット(21)に入力するとき、制御ユニット(21)が入力されたデータを制御ユニット(21)内のデータベースと比較することを通じて、対応する治療ポイントが見つかる。
【実施例1】
【0048】
図4,5、7及び8を参照して、女性の1組の記号E1Rでマーキングされた第1神経帯の右肘に痛感ポイントがある。
図7を参照すると、前記痛みの性質は虚症である。図4を参照するとユーザが前記痛感ポイントがある場所のボタン(20b)を押す。相応神経経絡療法の規則によれば、前記痛感ポイントに対応する治療ポイントは、前記痛感ポイントとは人体模型の反対側の1組の記号K4Rでマーキングされた右側の膝の第4神経帯(4)上か、あるいは、前記痛感ポイントとは人体模型の反対側の1組の記号K3Lでマーキングされた左側の膝の第3神経帯(3)上かにある。データベースが前記痛感ポイントに対応する治療ポイントを決定した後、制御ユニット(21)は発光ダイオード(22d、22f)を点灯させる。
【実施例2】
【0049】
図4、5、7及び8を参照して、女性の1組の記号S1.3Rでマーキングされた右上腕の第3番目第1神経帯(1)に痛感ポイントがある。図4を参照して、ユーザは前記痛感ポイントがある場所のボタン(20a)を押す。図7を参照して、前記痛感ポイントの痛みの性質は虚症である。相応神経経絡療法の規則によれば、前記痛感ポイントに対応する治療ポイントは、前記痛感ポイントと人体模型の同側の1組の記号L4.3Rでマーキングされた右大腿の第3番目の部分の第4神経帯(4)か、あるいは、前記痛感ポイントと人体模型の反対側の1組の記号L3.3Lでマーキングされた左大腿の第3番目の部分の第3神経帯(3)かにある。データベースが前記痛感ポイントに対応する治療ポイントを決定した後、制御ユニット(21)は発光ダイオード(22c、22e)を点灯させる。
【0050】
ユーザが、痛みの性質、性別、左右及び位置を前記制御ユニットに入力すると、制御ユニット(21)は順治又は逆治が実行されるかどうか決定する。そして、制御ユニット(21)は治療は順治であると決定する。最後に、前記データベースは前記順治に対応する治療ポイントを示す。制御ユニット(21)が治療は逆治であると決定するとき、前記データベースは逆治に対応する治療ポイントを示し、治療ポイントを表示する。
【0051】
本発明による前記人体模型装置の使用方法は、(a)人体模型装置を用意するステップと、(b)少なくとも1個の対応表(contrasted table)を用意するステップと、(c)対応する治療ポイントを見つけるステップとを含む。
【0052】
前記人体模型装置を用意するステップは、人体模型と、該人体模型上に定義された複数の痛感ポイント及び複数の治療ポイントとを有する人体模型装置を提供する。
【0053】
前記少なくとも1個の対応表を用意するステップは、前記痛感ポイントと治療ポイントとの間の関係を示す少なくとも1個の対応表を確立することである。
【0054】
前記患者の対応する治療ポイントを見つけるステップは、前記対応表にしたがって少なくとも1個の痛感ポイントに対応する治療ポイントを見つける。
【0055】
性別と、痛みの性質とを決定するステップは、患者の対応する治療ポイントを見つけるステップの前に、性別と、痛みの性質とを決定することが好ましい。順治又は逆治を決定するステップは、順治か逆治かを決定する。
【0056】
前記対応する治療ポイントは、順治が決定されるとき、前記少なくとも1個の対応表に示されることが好ましい。
【0057】
前記対応する治療ポイントは、逆治が決定されるとき、前記少なくとも1個の対応表に示されることが好ましい。
【0058】
前記「少なくとも1個の対応表」は、表2ないし5を含む。
【0059】
したがって、ユーザは、痛感ポイントの痛みの性質と、該痛感ポイントが前記人体模型上の場所をを決定する。すると、前記規則にしたがって、ユーザは対応する治療ポイントを容易に見つけることができる。
【0060】
本発明の構造及び特徴の詳細とともに、本発明の多数の特徴及び利点が上記の説明に列挙されたが、この開示内容は例示的であるにすぎない。細部、特に、形状、サイズ及び部品の配置に関する細部の変更は、添付する特許請求の範囲の用語の広い一般的な意味によって示される全内容までの本発明の原理の範囲内で行われる場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】神経帯を有し、人間の顔及び身体の特徴を省略した本発明の人体模型装置の正面図。
【図2】神経帯を有し、人間の顔及び身体の特徴を省略した本発明の人体模型装置の背面図。
【図3】本発明のブロックダイアグラム。
【図4】神経帯、ボタン及び発光ダイオードと、人間の顔及び身体の特徴とを示す、図1の人体模型装置の第1の実施態様の拡大正面図。
【図5】神経帯、ボタン及び発光ダイオードと、人間の顔及び身体の特徴とを示す、図1の人体模型装置の第1の実施態様の正面図。
【図6】神経帯、入力ユニット及び発光ダイオードと、人間の顔及び身体の特徴とを示す、図1の人体模型装置の第2の実施態様の拡大正面図。
【図7】1個の神経帯を有する女性患者の拡大正面図。
【図8】1個の神経帯を有する女性患者の正面図。
【符号の説明】
【0062】
1〜16 神経帯
20 入力ユニット
21 制御ユニット
22 表示ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人体模型と、制御ユニットとを含む、治療ポイントを表示するための人体模型装置であって、
前記人体模型は全身神経図を有し、該全身神経図は複数の痛感ポイント及び複数の対応する治療ポイントを有し、前記痛感ポイントのそれぞれは前記人体模型に取り付けられた入力ユニットを有し、前記対応する治療ポイントのそれぞれは表示ユニットを有し、該表示ユニットは、前記人体模型に取り付けられ、少なくとも1個の入力ユニットに接続され、
前記制御ユニットは、前記入力ユニット及び表示ユニットに接続され、かつ、データベースを有し、該データベースは痛感ポイントに対応する治療ポイントを提供する、治療ポイントを表示するための人体模型装置。
【請求項2】
前記入力ユニットはボタンである、請求項1に記載の人体模型装置。
【請求項3】
前記表示ユニットは発光ダイオードである、請求項2に記載の人体模型装置。
【請求項4】
前記人体模型は16個の神経帯を有する、請求項3に記載の人体模型装置。
【請求項5】
前記人体模型は、頭、胴体、1対の腕、1対の前腕、1対の手、1対の大腿、1対の脚及び1対の足という8つの部位を有する、請求項4に記載の人体模型装置。
【請求項6】
前記人体模型の神経帯は異なる色でマーキングされる、請求項4に記載の人体模型装置。
【請求項7】
16個の神経帯を有する全身神経図を含む、治療ポイントを表示するための人体模型装置。
【請求項8】
前記全身神経図は、複数の痛感ポイントと、対応する治療ポイントとを有し、
前記痛感ポイントは、該痛感ポイントの記号と、対応する治療ポイントの記号とでマーキングされる、請求項7に記載の人体模型装置。
【請求項9】
前記人体模型は、頭、胴体、1対の腕、1対の前腕、1対の手、1対の大腿、1対の脚及び1対の足という8つの部位を有する、請求項8に記載の人体模型装置。
【請求項10】
前記人体模型上の神経帯は異なる色でマーキングされる、請求項9に記載の人体模型装置。
【請求項11】
人体模型と、入力ユニットと、制御ユニットとを含む、治療ポイントを表示するための人体模型装置であって、
前記人体模型は全身神経図を有し、該全身神経図は複数の痛感ポイント及び複数の対応する治療ポイントを有し、前記痛感ポイントのそれぞれは前記人体模型に取り付けられた入力ユニットを有し、前記対応する治療ポイントのそれぞれは表示ユニットを有し、該表示ユニットは、前記人体模型に取り付けられ、少なくとも1個の入力ユニットに接続され、
前記入力ユニットは患者の痛感ポイントを入力し、
前記制御ユニットは、前記入力ユニット及び表示ユニットに接続され、かつ、データベースを有し、該データベースは痛感ポイントに対応する治療ポイントを提供する、治療ポイントを表示するための人体模型装置。
【請求項12】
前記入力ユニットはコンピュータである、請求項11に記載の人体模型装置。
【請求項13】
前記表示ユニットは発光ダイオードである、請求項12に記載の人体模型装置。
【請求項14】
前記人体模型は16個の神経帯を有する、請求項13に記載の人体模型装置。
【請求項15】
前記人体模型は、頭、胴体、1対の腕、1対の前腕、1対の手、1対の大腿、1対の脚及び1対の足という8つの部位を有する、請求項14に記載の人体模型装置。
【請求項16】
前記人体模型上の神経帯は異なる色でマーキングされる、請求項14に記載の人体模型装置。
【請求項17】
人体模型と、該人体模型上に定義される複数の痛感ポイント及び複数の治療ポイントとを有する、人体模型装置を用意するステップと、
前記痛感ポイントと前記治療ポイントとの間の関係を示す少なくとも1個の対応表を用意するステップと、
前記対応表にしたがって前記痛感ポイントの少なくとも1個に対応する患者の治療ポイントを見つけるステップとを含む、人体模型装置の使用方法。
【請求項18】
前記患者の治療ポイントを見つけるステップの前に、
性別と、前記痛みの性質とを決定するステップを含む、請求項17に記載の人体模型装置の使用方法。
【請求項19】
順治か、逆治かを決定するステップを含む、請求項18に記載の人体模型装置の使用方法。
【請求項20】
前記順治が決定されるとき、前記対応する治療ポイントは少なくとも1個の対応表に示される、請求項19に記載の人体模型装置の使用方法。
【請求項21】
前記逆治が決定されるとき、前記対応する治療ポイントは少なくとも1個の対応表に示される、請求項19に記載の人体模型装置の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−160088(P2007−160088A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−327850(P2006−327850)
【出願日】平成18年12月5日(2006.12.5)
【出願人】(506404061)新華生物科技股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】