説明

泡入浴システム

【課題】泡モードおよび循環モードについての応答性を高めることができる泡入浴システム1を提供する。
【解決手段】泡入浴システム1は、泡モードにおいて浴槽2に供給する泡を生成させる泡生成手段5と、循環モードにおいて浴槽2を介して湯を循環させる循環ポンプ60を有する湯循環手段6と、泡生成手段5に湯を供給させる第1流路71と湯循環手段6において湯を循環させる第2流路72とを切り替える切替部8と、泡モードおよび循環モードについて最近の使用頻度を記憶すると共に、泡モードおよび循環モードのうち使用頻度が高い側のモードを次に実行するように切替部8を第1流路71および第2流路72のうちのいずれかに予め設定させる制御装置9とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は泡を用いて入浴できる泡入浴システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、浴槽の湯を循環させる循環モードを実行するにあたり、浴槽に設けた吸水口から浴槽内の湯を取り出し、その湯を浴槽の外部に吐出させた後に浴槽の噴出口に再び導き、その際にエアと共に気泡流として浴槽に噴出口から噴出させる浴槽装置が開示されている。また、特許文献2には、水に気体を攪拌させて気体を溶解した加圧液を形成する工程と、その加圧液をセラミックス粒に衝突させて気体を液体に溶解させる工程と、気体溶解液を更に加圧してから減圧吐出させる微細気泡発生工程とを順に実施する微細気泡発生システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−238189号公報
【特許文献2】特開2004−261314号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、更に入浴システムについては更に改善が求められており、泡を用いて入浴する泡モードと浴槽の湯を循環させる循環モードとの双方を実行できる入浴システムが開発されつつある。しかし泡モードおよび循環モードの使用にあたり、モード切替の応答性を更に高めることが要請されている。
【0005】
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、泡モードおよび循環モードの切り替えにあたり応答性を更に高めることができる泡入浴システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る泡入浴システムは、泡を用いて入浴する泡モードおよび浴槽内の湯を流動させる循環モードを実行するものであって、泡モードにおいて浴槽に供給する泡を生成させる泡生成手段と、循環モードにおいて浴槽を介して湯を循環させる循環ポンプを有する湯循環手段と、泡モードにおいて泡生成手段に湯を供給させる第1流路と循環モードにおいて湯循環手段により湯を循環させる第2流路とを切り替える切替部と、泡モードおよび循環モードについて最近の所定回数における使用頻度を求めると共に、泡モードおよび循環モードのうち使用頻度が高い側のモードを次に実行するように、切替部を、第1流路および第2流路のうちのいずれかに予め設定させる設定処理を行う制御装置とを具備することを特徴とする。
【0007】
泡モードおよび循環モードのうち、最近の使用頻度が高い側のモードを次に実行するように、制御装置は、切替部を第1流路および第2流路のうちのいずれかに予め設定させる。この場合、次に入浴するとき、泡モードおよび循環モードのうち最近の使用頻度が高いモードを短時間のうちに実行できる。
【0008】
本発明によれば、循環ポンプは泡モードおよび循環モードの双方に共用化されていることが好ましい。この場合には、ポンプの搭載数が節約され、システムの小型化および低価格化に貢献できる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、泡モードおよび循環モードのうち、最近の使用頻度が高い側のモードを次に実行するように、制御装置は、切替部を第1流路および第2流路のうちのいずれかに予め設定させる。この場合、次に入浴するとき、泡モードおよび循環モードのうち最近の使用頻度が高いモードを短時間のうちに実行できる。従って、使用者が入浴するときにおいて切替部の切替に時間を必要とする場合であっても、制御装置は、泡モードおよび循環モードのうち最近の使用頻度が高いモードを短時間のうちに開始して実行できる。このため、冬期や寒冷地などにおいて、衣服を脱いだままの状態の使用者が浴室において泡モードおよび循環モードの開始を長時間にわたり待機せずとも良い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態1に係り、浴槽および給湯装置と共に据え付けられている泡入浴システムを示す概念図である。
【図2】実施形態1に係り、浴槽と共に据え付けられている泡入浴システムを示す概念図である。
【図3】実施形態1に係り、切替バルブの内部構造を示す断面図である。
【図4】実施形態1に係り、制御装置を示すブロック図である。
【図5】実施形態1に係り、制御装置が実行するフローチャートである。
【図6】実施形態2に係り、制御装置を示すブロック図である。
【図7】実施形態2に係り、制御装置が実行するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
好ましくは、制御装置は、複数の使用者をそれぞれ選別する選別手段と、選別手段により選別された使用者毎に、泡モードおよび循環モードについて最近の使用頻度を記憶する記憶手段と、泡モードおよび循環モードの実行前において選別手段により使用者が選別されたとき、選別された使用者について泡モードおよび循環モードのうち最近の使用頻度が高い側のモードを次に実行するように切替部を第1流路および第2流路のうちのいずれかに予め設定させる設定手段とを有する。この場合、使用者が入浴するとき、泡モードおよび循環モードのうち、選別手段で選別された使用者についての使用頻度が高いモードを短時間のうちに実行できる。
【0012】
好ましくは、泡生成手段で生成された泡を浴槽に供給させる泡供給口と、第2流路から湯を浴槽に供給させる湯供給口とが設けられている。そして好ましくは、泡供給口、泡生成手段、切替部、湯供給口のそれぞれの高さ位置は、この順に、高い側から低い側に向けて設定されている。この場合、泡モードが終了したとき、制御装置は、第1流路と切替部と浴槽内との連通状態を維持し、泡供給口、泡生成手段、第1流路、切替部に残留する残留液を重力により浴槽に排出させる。残留液が過剰に溜まることが抑制される。好ましくは、制御装置は、泡モードまたは循環モードを終了したとき、設定処理前において、循環ポンプの駆動を停止させた停止時刻から所定時間経過するまで切替部と浴槽内との連通状態を維持し、泡供給口、泡生成手段、第1流路、切替部に残留する残留液を重力により浴槽に排出させる。この場合、残留液が過剰に溜まることが抑制される。
【0013】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態1について図面を参照して説明する。本実施形態に係る泡入浴システム1は、浴槽室20をもつ浴槽2に据え付けられており、浴槽室20において泡を用いて入浴する泡モードと、浴槽室20内の湯を積極的に流動させる循環モードとを実行できる。図2に示すように、泡入浴システム1は、水道水等の配管3aの原水を湯として発生させる給湯装置3と、浴槽室20をもつ浴槽2との間に介在している。泡入浴システム1は、ハウジング4と、ハウジング4に収容され浴槽室20に供る泡を生成させる泡生成手段5と、ハウジング4に収容され循環モードにおいて浴槽室20を介して湯を循環させる循環ポンプ60を有する湯循環手段6と、泡生成手段5に湯を供給させる第1流路71と循環モードにおいて浴槽2の浴槽室20に湯を供給させる第2流路72とを切り替える切替部として機能する切替バルブ8と、泡モードおよび循環モードを制御する制御装置9とを有する。図1に示すように、泡生成手段5はハウジング4に収容されており、泡吐出ポート41をもつ泡生成部50と、投入口52cから投入された液状の泡剤52aを収容する泡剤収容部52と、泡剤52aと湯とを混合させて流動性をもつ混合物を形成する攪拌部53と、泡剤収容部52から泡剤52aを攪拌部53に供給する通路54と、通路54に設けられた開閉可能な泡剤バルブ55と、攪拌部53で混合された混合物を泡生成部50に供給する通路56と、開閉可能な空気バルブ57を介して泡生成部50にハウジング4内の空気を供給する空気供給源として機能するコンプレッサ58とを有する。泡生成部50は泡を生成させる泡生成要素50eを有する。
【0014】
湯循環手段6は浴槽2内の湯を循環させるものであり、循環ポンプ60と、循環ポンプ60の下流に位置するように循環ポンプ60と浴槽2との間に設けられた第2流路72とを有する。図1に示すように、第1流路71は、泡モードにおいて湯を泡生成部50に向けて通過するために使用される。よって、第1流路71の上端部は攪拌部53の底部に連通し、第1流路71の下端部は切替バルブ8の第1ポート81に連通する。第2流路72は、循環モードにおいて湯を浴槽2に向けて通過するために使用される。従って、第2流路72の上端部は切替バルブ8の第2ポート82に連通し、第2流路72の下端部はハウジング4の湯吐出ポート42を介して湯供給口22に連通する。第3流路73の上端部は浴槽2の泡供給口21に連通し、第3流路73の下端部はハウジング4の泡吐出ポート41を介して泡生成手段5の泡生成部50に連通する。
【0015】
図1に示すように、泡供給口21は浴槽2の側壁部に形成されており、泡モードにおいて泡生成手段5の泡生成部50で生成された泡を浴槽室20に供給させる。湯供給口22は浴槽2の側壁部に形成されており、循環モードにおいて第2流路72から湯を浴槽室20に供給させる。更に、浴槽室20の湯を循環させるための循環口63が浴槽2の側壁部に形成されている。循環口63は、浴槽室20の外部の循環路64を介して循環ポンプ60の吸込口65に連通している。なお、浴槽2の底部には、浴槽室20の湯を外部に排出させるための排水口24が形成されている。図1から理解できるように、泡供給口21、泡生成手段5の泡生成部50、切替部としての切替バルブ8、湯供給口22のそれぞれの高さ位置は、この順に、高い側から低い側に向けて設定されている。具体的には、図1から理解できるように、泡に関係する流路において、浴槽2の泡供給口21、第3流路73,ハウジング4の泡吐出ポート41、ハウジング4内の泡生成部50、通路56、攪拌部53、第1流路71、切替バルブ8、第2流路72、ハウジング4の湯吐出ポート42、浴槽2の湯供給口22について、それぞれの高さ位置は、この順に、高い側から低い側に向けて設定されている。
【0016】
従って、泡入浴(泡モード)が終了するとき、浴槽2の泡供給口21、第3流路73、ハウジング4の泡吐出ポート41、ハウジング4内の泡生成部50、通路56、攪拌部53、第1流路71、切替バルブ8、第2流路72、ハウジング4の湯吐出ポート42、浴槽2の湯供給口22において、泡やその残留液が残留していたとしても、これらの部位が切替バルブ8の第1ポート81、第2ポート82および第2流路72を介して浴槽室20に連通している限り、泡やその残留液は、重力によって、切替バルブ8の第1ポート81および第2ポート82および第2流路72を介して、浴槽2の湯供給口22に流下させ、更に浴槽2の浴槽室20に自然に流下させることができる。この場合、泡モードが終了されたときにおいて、システム1のハウジング4内において泡やその残留液が残留することが抑制され、システム1のハウジング4内の清掃性が確保される。なお、浴槽2の排水口24を開放させれば、浴槽2に流下した泡やその残留液は、重力によって排水口24から浴槽室20の外部に排出される。このため泡モードが終了されたときにおいて、切替バルブ8の第1ポート81および第2ポート82が少なくとも所定時間連通しているように、切替バルブ8を制御させることが好ましい。
【0017】
図3は切替バルブ8を示す。切替バルブ8は三方弁とされており、攪拌部53を介して泡生成部50に繋がる第1流路71に連通する第1ポート81と、浴槽2の湯吐出口22に繋がる第2流路72に連通する第2ポート82と、循環ポンプ60を介して給湯装置3の給湯ポート3cに繋がる第3ポート83と、第1ポート81〜第3ポート83を有するバルブ室84を有するバルブハウジング85と、バルブハウジング85に軸線P1回りで回転可能に設けられた回転軸86と、回転軸86の先端部に設けられた回転可能なバルブ体87と、バルブ体87を回転させる駆動源としての駆動モータ88と、駆動モータ88の回転駆動力を回転軸86を介してバルブ体87に減速させつつ伝達させる減速機構89とを有する。駆動モータ88は省スペース化およびコスト等の関係で小型化されている。減速機構89は、径が小さな第1ギヤ89aと、径が大きな第2ギヤ89bと有しており、大きな減速比を有するため、バルブ体87を低速化させつつも所要の回転トルクを発生できる。このように駆動モータ88が回転駆動しても減速されつつバルブ体87の回転力として伝達されるため、バルブ体87の回転速度は低速である。この場合、切替バルブ8の第1ポート81と第3ポート83とが連通しているとき、泡入浴モードが実行される。切替バルブ8の第2ポート82と第3ポート83とが連通しているとき、循環モードが実行される。
【0018】
切替バルブ8が泡モードに設定されている状態のとき、切替バルブ8を泡モードから循環モードへ切替えるためには、バルブ体87を軸線P1回りで回転させて第1ポート81と第3ポート83とを連通させなければならないため、切替に時間を要する。同様に、切替バルブ8が循環モードに設定されているとき、第2ポート82と第3ポート83とが連通している。このため切替バルブ8を循環モードから泡モードへ切替えるためには、バルブ体87を軸線P1回りで回転させて第1ポート81と第3ポート83とを連通させなければならないため、時間を要する。このように泡モードと循環モードとの間における切り替えるためには、駆動モータ88の駆動力を減速機構89で減速させつつバルブ体87に伝達させるため、時間を必要とする。このため切替バルブ8において、第1流路71および第2流路72の切替操作には、時間を要する。切替バルブ8の種類によっても相違するが、例えば、数秒間から数10秒間要する。殊に冬期や寒冷地などでは、衣服を脱いだ状態の使用者が浴槽2付近において泡モードや循環モードの開始を待機しているおそれが少なからずあるため、駆動モータ88を大型化させて駆動モータ88の出力を大きくし、切替バルブ8の切替を短時間で行うことが好ましい。しかしながらこの場合には、駆動モータ88が大型化するおそれがあり、コストが高くなるばかりか、システム1の小型化には不利である。そこで、使用者が浴槽2に入浴するに先立って、つまり、使用者が泡モードや循環モードを開始するスイッチ(後述する泡スイッチ95および循環スイッチ96)を操作する前の段階において、システム1の最近の使用頻度に応じて、切替バルブ8を泡モードまたは循環モード(使用頻度が高いモード)に予め切替えておくことが好ましい。図4に示すように、制御装置9は、入力処理回路90と、CPU91と、記憶部として機能するメモリ92と、出力処理回路93と、操作部94とをもつ。操作部94は、ハウジング4に設けられていても良いし、ハウジング4との離間するリモコン式であっても良い。操作部94は、泡モードを開始および終了するための泡スイッチ95と、循環モードを開始および終了するための循環スイッチ96とをもつ。泡スイッチ95および循環スイッチ96の信号は入力処理回路90を経て制御装置9に入力される。制御装置9は、出力処理回路93を経て、切替バルブ8、泡剤バルブ55、空気バルブ57、コンプレッサ58、循環ポンプ60等の機器をそれぞれ駆動させる指令信号を出力する。
【0019】
さて、泡を用いて入浴する泡入浴を行う場合には、浴槽2の浴槽室20に湯をある程度入れた状態で、泡モードを実行させることが好ましい。この場合、泡モードを開始すべく使用者が操作部94の泡スイッチ95を操作すると、制御装置9は泡モードを開始し、泡剤バルブ55を開放させる。すると、泡剤収容部52の泡剤が泡剤バルブ55を介して攪拌部53の攪拌室に重力または図略の泡剤ポンプにより供給される。更に、制御装置9は循環ポンプ60を駆動させて給湯装置3の湯を循環ポンプ60の吸込口65側に吸引させる。この場合、本実施形態によれば、最近の使用頻度が高いモードが泡モードである場合には、使用者が泡モードや循環モードを開始するスイッチ(泡スイッチ95および循環スイッチ96)を操作する前の段階において、制御装置9により切替バルブ8は泡モードに予め設定されており、第1流路71に繋がる第1ポート81と第3ポート83とは予め連通されていると共に、第2流路72に繋がる第2ポート82は閉鎖されている。このため循環ポンプ60の駆動により切替バルブ8の第3ポート83に送られた湯は、切替バルブ8の第1ポート81および第1流路71を介して攪拌部53に供給される。これにより攪拌部53において湯および泡剤52aが混合され、流動性をもつ混合物となる。混合物は通路56を介して泡生成部50に供給される。上記したように泡モードでは、制御装置9は、コンプレッサ58を駆動させると共に空気バルブ57を開放させることにより、空気を泡生成部50に供給する。これにより泡生成部50の混合物が泡立ち、泡生成部50においてシャボン状の暖かい泡が生成される。泡生成部50において生成されたシャボン状の泡は、泡生成部50の泡吐出ポート41、第3流路73を介して泡供給口21から浴槽2の浴槽室20に供給される。これにより使用者は浴槽室20において泡入浴が可能となる。なお、泡モードでは浴槽2に湯を張らず、泡のみで泡入浴することにしても良い。また、使用者が循環モードを実行すべく操作部94の循環スイッチ96を操作すると、制御装置9は循環モードを開始させ、循環ポンプ60の駆動により発生する吸引力により、図略のフィルタを介して浴槽室20の湯を循環口63から吸引させて循環路64に移動させ、循環ポンプ60の吸込口65に帰還させる。この場合、本実施形態によれば、最近の使用頻度が高いモードが循環モードである場合には、使用者が泡モードや循環モードを開始するスイッチ(泡スイッチ95および循環スイッチ96)を操作する前の段階において、制御装置9により切替バルブ8は循環モードに予め設定されており、第2流路72に繋がる第2ポート82と第3ポート83とは予め連通されていると共に、第1流路71に繋がる第1ポート81は閉鎖されている。このため、循環路64を介して循環ポンプ60の吸込口65に帰還された湯は、循環ポンプ60により切替バルブ8の第3ポート83、第2ポート82、さらには第2流路72を介して浴槽2の湯供給口22に供給され、湯供給口22から浴槽室20に供給される。このように浴槽2の浴槽室20の湯は、循環口63、循環路64、循環ポンプ60および切替バルブ8を介して循環される。このような循環モードでは、使用者は浴槽室20の湯の流れを感じながら入浴でき、リラックス感を感じることができる。従って、湯循環手段6は、循環ポンプなお、浴槽2内の湯の上側に泡が存在する状態で循環モードを実行しても良いし、浴槽2内の湯の上側に泡が存在しない状態で循環モードを実行しても良い。
【0020】
さて、上記した泡モードが実行されているときにおいて浴槽室20への泡の吐出を停止させる場合には、使用者は泡スイッチ95をオフにする。すると、制御装置9は、空気バルブ57を閉じた後に、コンプレッサ58をオフにする。また、制御装置9は泡剤バルブ55を閉鎖し、攪拌部53への泡剤の供給を停止させ、その後、循環ポンプ60をオフにする。この場合には、泡モードが実行されていたため、泡生成部50、浴槽2の湯供給口22、第1流路71は、切替バルブ8の第1ポート81および第3ポート83を介して連通している。そこで制御装置9は切替バルブ8の第1ポート81および第2ポート82を連通させるように動作させる。この状態で、制御装置9は、所定時間T1(例えば2〜300秒のうちの任意時間、または、10〜100秒のうちの任意時間)待機することにより残留液排出処理を行う。すなわち、残留液排出処理において、切替バルブ8の第1ポート81および第2ポート82は互いに連通され、第1流路71、切替バルブ8、第2流路72は互いに連通する。従って、切替バルブ8の第1ポート81よりも重力作用方向において上方に位置する泡生成部50、攪拌部53、第1流路71などにおいて残留していた泡や残留液が重力により下方に自然に流下する。結果として、浴槽2の泡供給口21、第3流路73,ハウジング4の泡吐出ポート41、泡生成部50、通路56、攪拌部53、第1流路71、切替バルブ8、第2流路72,湯吐出ポート42、浴槽2の湯供給口22において、泡やその残留液が仮に残留していたとしても、泡やその残留液は、重力によって、第2流路72を介して浴槽2の湯供給口22から浴槽2の浴槽室20に自然に流下させることができる。このため泡入浴が終了する場合、システム1の流路には泡や残留液が残留することが抑制されており、ハウジング4内を良好に保つことができる。残留液排出処理は、浴槽室20内の湯や水が湯供給口22の高さ位置よりも低いとき(例えば、浴槽室20が空のとき)に行うことが好ましい。なお、切替バルブ5の内部構造についても、切替バルブ5の内部に残留する残留液を第2流路72を介して浴槽2の湯供給口22側に自然に流下できる構造になっていることが好ましい。
【0021】
本実施形態によれば、上記した残留液排出処理が終了した後に、制御装置9は、泡モードおよび循環モードのうち、入浴システム1が最近において実行した所定回数(例えば5〜50回のうちの任意回数)における使用頻度が高い側のモードを次回に短時間のうちに開始できるように、制御装置9は、切替バルブ8の連通を泡モード用および循環モード用のうちのいずれかのモードに次の入浴前に設定させる。すなわち、入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度が高い側のモードが泡モードであるときには、泡モードを次回に短時間のうちに開始できるように、制御装置9は、切替バルブ8の第1ポート81と第3ポート83とを予め連通させるように、駆動モータ88を制御して切替バルブ8のバルブ体87を操作させて泡モード用(第1ポート81と第3ポート83との連通)に設定しておく。また、入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度が高い側のモードが循環モードであるときには、循環モードを次回に短時間のうちに開始できるように、制御装置9は、切替バルブ8の第2ポート82と第3ポート83とを予め連通させるべく、駆動モータ88を制御して切替バルブ8のバルブ体87を循環モード用(第2ポート82と第3ポート83との連通)に設定させておく。前述したように、切替バルブ8のバルブ体87の回動には時間を要するため、使用者が入浴する前に、切替バルブ8のバルブ体87を予め操作させておくことは、泡モードおよび循環モードの開始を迅速に行うのに有益である。特に、冬季や寒冷地等において、泡モードまたは循環モードを短時間のうちに開始できるため、有益である。
【0022】
更に本実施形態によれば、給湯装置3から浴槽2までの流路において、循環ポンプ60は切替バルブ8の第3ポート83の上流に配置されており、泡モードおよび循環モードの双方に共用化されて使用される。すなわち、泡モードでは、循環ポンプ60の下流に位置する切替バルブ8の第1ポート81および第3ポート83を連通させた状態で、循環ポンプ60を駆動させる。これに対して、循環モードでは、循環ポンプ60の下流に位置する切替バルブ8の第2ポート82および第3ポート83を連通させた状態で、循環ポンプ60を駆動させる。このように循環ポンプ6が二つモードに共用化されているため、システム1においてポンプの搭載数が節約され、システム1の小型化および低価格化に貢献できる。
【0023】
図5は制御フローチャートの一例を示す。制御フローチャートはこれに限定されるものではない。図5に示すように、制御装置9は操作部94の泡スイッチ95および循環スイッチ96の操作状況を読み込む(ステップS102)。泡スイッチ95がオン操作されているときには(ステップS104のYES)、制御装置9は泡モード用のカウンタをカウントし(ステップS106)、泡モードを実行させる(ステップS108)。泡モ−ドを終了するスイッチが操作されていないときには(ステップS110のNO)、泡モードを継続させる。泡モ−ドを終了するスイッチが操作されているときには(ステップS110のYES)、制御装置9は泡モードを終了させる処理を行う(ステップS112)。また、ステップS104において、泡スイッチ95が操作されていないときには(ステップS104のNO)、制御装置9は循環スイッチ96が操作されているか判定し(ステップS120)、循環スイッチ96がオン操作されているときには(ステップS120のYES)、循環モード用のカウンタをカウントし(ステップS122)、循環モードを実行させる(ステップS124)。循環モ−ドを終了するスイッチが操作されていないときには(ステップS126のNO)、循環モードを継続させる。循環モ−ドを終了するスイッチが操作されているときには(ステップS126のYES)、制御装置9は循環モードを終了させる処理を行う(ステップS128)。なおカウンタはソフトウェアカウンタでもよいし、ハードウェアカウンタでも良い。なお、カウント数は所定上限回数を超えると、もっとも古いデータが消去されるようになっている。更に制御装置9は、泡モードまたは循環モードが終了すると、最近における最新の所定回数のうちのモ−ドの使用頻度を求める(ステップS130)。この場合、例えば次のようにできる。現在までの泡モード用のカウンタの数値N1と循環モード用のカウンタの数値N2とを合計する。N1/(N1+N2)に基づいて、泡モード用の使用頻度α1が求められる。N2/(N1+N2)に基づいて、循環モード用の使用頻度α2が求められる。α1>α2であれば、最近の所定回数のうち泡モードの使用頻度が高い。α2>α1であれば、最近の所定回数のうち循環モードの使用頻度が高い。
【0024】
泡モードの使用頻度が高いときには(ステップS132のYES)、切替バルブ8を泡モード用に設定し、具体的には駆動モータ88を制御させてバルブ体87を可動させ、切替バルブ8の第1ポート81および第3ポート83を予め連通させておく(ステップS134)。また、循環モードの使用頻度が高いときには(ステップS132のNO)、切替バルブ8を循環モード用に設定し、具体的には駆動モータ88を制御させてバルブ体87を可動させ、切替バルブ8の第2ポート82および第3ポート83を予め連通させておく(ステップS136)。そしてメインルーチンにリターンする。このフローチャートによれば、使用者が泡モードまたは循環モードの実行を終了させるスイッチが操作された後において、最近の所定回数におけるシステム1の使用頻度に応じて、使用頻度が高いモードとなるように切替バルブ8が予め設定される設定処理が行われる。換言すると、使用者が泡モードまたは循環モードの実行を終了させた後において、次のモードが開始される前の段階において、最近の所定回数におけるシステム1の使用頻度に応じて使用頻度が高いモードとなるように、切替バルブ8は予め設定される。このため次回にシステム1が使用されるとき、使用頻度が高いモードとなるように切替バルブ8は予め設定されているため、そのモードをできるだけ短時間のうちに開始させることができる利点が得られる。万一、使用頻度が高いモードではなく、使用頻度が低いモードを使用者が使用するときには、使用者が泡スイッチ95または循環スイッチ96のスイッチ操作に基づいて、駆動モータ88が動作して切替バルブ8がそのモードに切替えられるため、別段の支障がない。例えば、使用頻度が高いモードが泡モードであり、切替バルブ8が泡モードに予め切替られている場合において、使用者が循環スイッチ96を操作して循環モード(使用頻度が低いモード)を使用者が使用するときには、使用者による循環スイッチ96のスイッチ操作に基づいて制御装置9は駆動モータ88を駆動させてバルブ体87を回転させ、切替バルブ8を循環モードに切り替えるため、別段の支障がない。
【0025】
(実施形態2)
図6および図7は実施形態2を示す。本実施形態は実施形態1と基本的には同様の構成および同様の作用効果を有する。図6に示すように、制御装置9は、入力処理回路90と、CPUと、記憶部としてのメモリ92と、出力処理回路93と、操作部94とをもつ。操作部94は、ハウジング4に設けられていても良いし、ハウジング4との離間するリモコン式であっても良い。操作部94は、泡モードを開始および終了するための泡スイッチ95と、循環モードを実行するための循環スイッチ96と、使用者Aを選別する第1選別スイッチ97aと、使用者Bを選別する第2選別スイッチ97bと、使用者Cを選別する第3選別スイッチ97cとを有する。使用者Aが浴槽2を使用するときには、第1選別スイッチ97aを操作する。使用者Bが浴槽2を使用するときには、第2選別スイッチ97bを操作する。使用者Cが浴槽2を使用するときには、第3選別スイッチ97cを操作する。このように選別スイッチ97a,97b,97cの操作により制御装置9は入浴する使用者を具体的に特定できる使用者の選別手段として機能できる。なお、選別スイッチ97a,97b,97cは3個とされているが、これに限定されるものではなく、選別スイッチの数はそれ以上でも良い。あるいは、単一の選別スイッチを採用し、使用者毎に選別のスイッチの操作量または操作回数を変化させることにより、複数の使用者を個別に選別させることにしても良い。
【0026】
使用者Aが入浴すると判定されるときには、制御装置9は、泡モードおよび循環モードのうち、使用者Aにより入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度が高い側のモードを次回に短時間のうちに開始するように、制御装置9は、切替バルブ8の連通を第1流路71および第2流路72のうちのいずれかに予め設定させる設定処理を行う。すなわち、入浴者が使用者Aであると選別される場合、使用者Aについて入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度が高い側のモードが泡モードであるときには、泡モードを次回に短時間のうちに開始できるように、使用者Aが泡スイッチ95や循環スイッチ96をオン操作する前の段階において、制御装置9は、切替バルブ8の第1ポート81と第3ポート83とを予め連通させるように、切替バルブ8のバルブ体87を予め切替えておく設定処理を行う。また、入浴者が使用者Aであると選別される場合、使用者Aについて入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度が高い側のモードが循環モードであるときには、循環モードを次回に短時間のうちに開始できるように、使用者Aが泡スイッチ95や循環スイッチ96をオン操作する前の段階において、制御装置9は、切替バルブ8の第2ポート82と第3ポート83とを予め連通させるように、切替バルブ8のバルブ体87を予め切替えておく。
【0027】
前述したように切替バルブ8においてバルブ体87の回動には時間を要するため、使用者Aが泡モードや循環モードを実行するのに先立って、使用者Aについてシステム1が最近において実行した所定回数における使用頻度が高い側のモードに切替バルブ8のバルブ体87を予め切替えて設定しておくことは、有益である。使用者Bおよび使用者Cについても同様である。従って、複数の入浴する使用者を個別に選別できる選別手段として選別スイッチ97a,97b,97cを設けておけば、使用者が泡スイッチ95や循環スイッチ96をオン操作する前の段階において、切替に時間を要する切替バルブ8を泡モードおよび循環モードのうちのいずれかのモードに、使用者ごとの最近の使用頻度に応じて予め設定できる。
【0028】
図7はフローチャートの一例を示す。図7に示すように、選別スイッチ97a,97b,97cの操作状況を読み込む(ステップS202)。選別スイッチ97a,97b,97cにより入浴者が使用者Aであると選別されるときには、ステップS206に進み、制御装置9は、使用者Aについて入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度を求める(ステップS206)。この場合、例えば次のようにできる。使用者Aについて、現在までの泡モード用のカウンタの数値N1と循環モード用のカウンタの数値N2とを合計する。N1/(N1+N2)に基づいて、泡モード用の使用頻度α1が求められる。N2/(N1+N2)に基づいて、使用者Aについての循環モード用の使用頻度α2が求められる。α1>α2であれば、使用者Aについては最新の所定回数のうち泡モードの使用頻度が高い。α2>α1であれば、使用者Aについては最近の所定回数のうち循環モードの使用頻度が高い。そして、制御装置9は、使用者Aについて使用が高い側のモードを選定し(ステップS208)、使用頻度が高い側のモードに切替バルブ8を設定し(ステップS210)、更にそのモードをカウントし、使用者Aについてのカウント数をメモリ92のエリアに格納する(ステップS212)。なお、カウント数は所定上限回数を超えると、もっとも古いデータが消去されるようになっている。
【0029】
選別スイッチ97bにより入浴者が使用者Bであると選別されるときには、ステップS226に進み、制御装置9は、使用者Bについて入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度を求める(ステップS226)。そして、制御装置9は、使用者Bについて使用頻度が高い側のモードを選定し(ステップS228)、使用頻度が高い側のモードに切替バルブ8を設定し(ステップS230)、更にそのモードをカウント、使用者Bについてのカウント数をメモリ92のエリアに格納する(ステップS232)。選別スイッチ97cにより入浴者が使用者Cであると選別されるときには、ステップS246に進み、制御装置9は、使用者Cについて入浴システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度を求める(ステップS246)。そして、制御装置9は、使用者Cについて使用が高い側のモードを選定し(ステップS248)、使用頻度が高い側のモードに切替バルブ8を設定し(ステップS250)、更にそのモードをカウント、使用者Cについてカウント数をメモリ92のエリアに格納する(ステップS252)。上記したように使用者が泡モードや循環モードを実際に実行して入浴するに先立って、すなわち、使用者が泡スイッチ95また循環スイッチ96をオン操作する前の段階において、それぞれ識別された使用者に応じて、システム1が最近において実行した所定回数における使用頻度が高い側のモードに切替バルブ8のバルブ体87を予め切替て設定しておくことは、有益である。このように切替に時間を要する切替バルブ8を泡モードおよび循環モードのうちのいずれかのモードに、使用者に応じて最近の使用頻度に応じて予め設定できる。更に本実施形態においても、実施形態1と同様に、循環ポンプ60は泡モードおよび循環モードの双方に共用化されているため、ポンプの搭載数が節約され、システムの小型化および低価格化に貢献できる。
【0030】
(その他)
上記した実施形態においては、切替バルブ8として、第1流路71、第2流路72および循環ポンプ60三方バルブが使用されているが、これに限らず、循環ポンプ60と第1流路71との連通および遮断を切替える開閉式の第1切替バルブと、循環ポンプ60と第2流路72との連通および遮断を切替える開閉式の第2切替バルブ8とで形成しても良い。また、実施形態2によれば、選別スイッチ97a,97b,97cにより入浴する使用者を選別するが、これに限らず、体重によって使用者を識別できる体重センサを床面や着座部に設置したり、身長によって使用者を識別できる身長センサを浴室の入口に設置したり、指紋認証により使用者を識別できる認証センサを設けることにしても良い。本発明は上記し且つ図面に示した実施形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。本明細書の記載から次の技術的思想も把握できる。
【0031】
[付記項1]泡を用いて入浴する泡モードおよび浴槽内の湯を流動させる循環モードを実行するものであって、泡モードにおいて浴槽に供給する泡を生成させる泡生成手段と、循環モードにおいて浴槽を介して湯を循環させる循環ポンプを有する湯循環手段と、泡生成手段に湯を供給させる第1流路と湯循環手段により湯を循環させる第2流路とを切り替える切替部とを具備しており、泡生成手段で生成された泡を浴槽に供給させる泡供給口と、湯循環手段から湯を浴槽に供給させる湯供給口とが設けられており、泡供給口、泡生成手段、前記切替部、湯供給口のそれぞれの高さ位置は、この順に、高い側から低い側に向けて設定されていることを特徴とする泡入浴システム。この場合、泡モードが終了したとき、切替部と浴槽との連通状態が維持され、泡供給口、泡生成手段、切替部に残留する残留液を重力により自然流下させて浴槽内に排出させることが好ましい。
【符号の説明】
【0032】
1はシステム、2は浴槽、3は給湯装置、4はハウジング、5は泡生成手段、50は泡生成部、53は攪拌部、55は泡剤バルブ、57は空気バルブ、58はコンプレッサ、6は湯循環手段、60は循環ポンプ、63は循環口、64は循環路、71は第1流路、72は第2流路、8は切替バルブ(切替部)、86は回転軸、87はバルブ体、89は減速機構、97a,97b,97cは選別スイッチ(選別手段)、9は制御装置を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
泡を用いて入浴する泡モードおよび浴槽内の湯を流動させる循環モードを実行するものであって、
前記泡モードにおいて前記浴槽に供給する泡を生成させる泡生成手段と、
前記循環モードにおいて前記浴槽を介して湯を循環させる循環ポンプを有する湯循環手段と、
前記泡モードにおいて前記泡生成手段に湯を供給させる第1流路と前記循環モードにおいて前記湯循環手段により湯を循環させる第2流路とを切り替える切替部と、
前記泡モードおよび前記循環モードについて最近の所定回数における使用頻度を求めると共に、前記泡モードおよび前記循環モードのうち前記使用頻度が高い側のモードを次に実行するように、前記切替部を、前記第1流路および前記第2流路のうちのいずれかに予め設定させる設定処理を行う制御装置とを具備することを特徴とする泡入浴システム。
【請求項2】
請求項1において、前記制御装置は、複数の使用者をそれぞれ選別する選別手段と、前記選別手段により選別された使用者毎に、前記泡モードおよび前記循環モードについて最近の使用頻度を記憶する記憶手段と、前記泡モードおよび前記循環モードの実行前において前記選別手段により使用者が選別されたとき、選別された使用者について前記泡モードおよび前記循環モードのうち最近の前記使用頻度が高い側のモードを次に実行するように、前記切替部を、前記第1流路および前記第2流路のうちのいずれかに予め設定させる設定手段とを具備することを特徴とする泡入浴システム。
【請求項3】
請求項1または2において、前記泡生成手段で生成された泡を前記浴槽に供給させる泡供給口と、前記第2流路から湯を前記浴槽に供給させる湯供給口とが設けられており、前記泡供給口、前記泡生成手段、前記切替部、前記湯供給口のそれぞれの高さ位置は、この順に、高い側から低い側に向けて設定されており、
前記泡モードが終了したとき、前記制御装置は、前記第1流路と前記切替部と前記浴槽内との連通状態を維持し、前記泡供給口、前記泡生成手段、前記第1流路、前記切替部に残留する残留液を重力により前記浴槽内に排出させることを特徴とする泡入浴システム。
【請求項4】
請求項3において、前記制御装置は、前記泡モードを終了したとき、前記設定処理前において、前記循環ポンプの駆動を停止させた停止時刻から所定時間経過するまで前記第1流路と前記切替部と前記浴槽内との連通状態を維持し、前記泡供給口、前記泡生成手段、前記第1流路、前記切替部に残留する残留液を重力により前記浴槽内に排出させることを特徴とする泡入浴システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−239977(P2011−239977A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−115137(P2010−115137)
【出願日】平成22年5月19日(2010.5.19)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】