泡沫装置
【課題】不純物が付着及び蓄積したメッシュプレートの交換作業を容易に行える泡沫装置を提供する。
【解決手段】流体が導通される通水路13を有する通水部11と、流通された液体が吐水される吐水口33を有する泡沫吐水部19とを備えた泡沫装置10であって、泡沫吐水部19には、通水路13を挟んで対向する一対の貫通孔23、24が形成され、貫通孔23、24には、長手方向が泡沫吐水部19の外形より大きく形成された板状体からなるプレート部と、プレート部の中央部に通水される液体の整流及び不純物の除去が可能なメッシュ部40とを有するメッシュプレート35が着脱自在に設けられている。
【解決手段】流体が導通される通水路13を有する通水部11と、流通された液体が吐水される吐水口33を有する泡沫吐水部19とを備えた泡沫装置10であって、泡沫吐水部19には、通水路13を挟んで対向する一対の貫通孔23、24が形成され、貫通孔23、24には、長手方向が泡沫吐水部19の外形より大きく形成された板状体からなるプレート部と、プレート部の中央部に通水される液体の整流及び不純物の除去が可能なメッシュ部40とを有するメッシュプレート35が着脱自在に設けられている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐水される流体を整流し、不純物の除去を行う網目状のメッシュ部を有するメッシュプレートを備えた泡沫装置に関し、詳しくは、不純物が付着及び蓄積したメッシュプレートの交換作業を容易に行える泡沫装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭用の浄水器や整水器等により処理された水は、例えば切換コックや浄水器等に備えられた吐水管を経由して排出される。このとき、排出される部分には整流効果があり、また、配管から流れてくるゴミ等の不純物を除去するためにメッシュ状の部材が備えられているものがある。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、複数枚の整流網、多数の小孔が穿設された散水板及び山型形状の網が順に挿入された整流器を備えた吐水金具の発明が開示されており、また、下記特許文献2には、整流網が備えられた泡沫装置の発明が開示されている。
【0004】
このようなメッシュ状の部材を使用した場合、メッシュ部分にゴミ等の不純物が付着したままであると、吐水量が減少したり、吐水の流姿が乱れたりするため、メッシュ状の部材の洗浄等のメンテナンスを行う必要がある。
【0005】
例えば、下記特許文献3には、整流網が異物で目詰まりした場合に、容易に清掃が行える整流器の発明が開示されている。下記特許文献3に開示されている整流器は、ケースの内部に整流網を収容し、水栓器具の吐水管に装着される整流器において、前記ケースの両端には吐水管に接続可能な接続部をそれぞれ形成し、何れの接続部からも吐水管へ接続可能とすることで前記整流網を反転させ、該整流網に付着した異物を洗い流すとされている。そして、このようにすることで、下記特許文献3の整流器によれば、整流器内の整流網が砂やゴミ等の異物で目詰まりした場合には、整流網を上下逆に反転させて吐水管先端に取り付けるだけで、整流網に付着している異物は吐水される湯水の水圧により自然に取り除かれるので、容易に清掃をすることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−197488号公報
【特許文献2】特開2006−225982号公報
【特許文献3】特開2002−227262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献3に記載の整流器では、一応、整流網を反転することで、整流網に付着したゴミ等の除去を容易に行うことができる。しかし、浄水器等において、例えばアルカリイオン整水器を使用するような場合では、吐水される部分にメッシュ状の部材が設けられていると、メッシュ部分にカルシウム成分等が付着及び蓄積してしまい、吐水量の減少及び吐水される流姿の乱れが起こるという問題がおこる。このようにメッシュ部分にカルシウム成分等が付着及び蓄積したような場合では、上記特許文献3に記載された整流器のように、整流網を反転して吐水の水圧のみで洗い流すことは困難である。
【0008】
したがって、このような場合、メッシュ状の部材もしくはメッシュ状の部材を備えた部品を脱着交換する必要があるが、上記特許文献3の整流器では、整流網を交換するのにケース全体を取り外す必要がある。また、上記特許文献1に記載の吐水金具の整流器や上記特許文献2に記載の泡沫装置の整流網を交換するためにも、やはり、吐水金具や泡沫装置の部品のすべてを取り外す必要がある。
【0009】
本発明者は、このような従来技術の問題点及び解決すべき課題に鑑みて種々検討を重ねた結果、メッシュ部分を有するメッシュ状の部材としてのメッシュプレートを、流体が吐出される吐水口を有する吐水装置の側面に貫通孔を形成し、この貫通孔からメッシュプレートを着脱させることで、他の部品を取り外すことなく、交換を行うことが可能であることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明は、メッシュプレートの脱着交換を他の部品を取り外すことなく行えるようにすることで、効率よく簡単に交換作業を行うことができ、また、交換される部品数を軽減させることで、ランニングコストの削減を図ることができる泡沫装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の泡沫装置は、流体が導通される通水路を有する通水部と、前記流通された液体が吐水される吐水口を有する泡沫吐水部とを備えた泡沫装置であって、
前記泡沫吐水部には、前記通水路を挟んで対向する一対の貫通孔が形成され、
前記貫通孔には、長手方向が前記泡沫吐水部の外形より大きく形成された板状体からなるプレート部と、前記プレート部の中央部に通水される液体の整流及び不純物の除去が可能なメッシュ部とを有するメッシュプレートが着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、第2の態様の泡沫装置は、第1の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部には前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に環状のシール部が設けられ、前記シール部によって前記メッシュプレートが液密に把持されていることを特徴とする。
【0013】
また、第3の態様の泡沫装置は、第1又は2の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部は、泡沫上ケースと泡沫下ケースとを有し、前記通水部の下流側の端部と前記泡沫上ケースが着脱自在に装着される泡沫ケースで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上ケースに形成されていることを特徴とする。
【0014】
また、第4の態様の泡沫装置は、第1又は2の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部は、前記通水部の下流側に形成された泡沫上部と泡沫下ケースとで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上部に形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、第5の態様の泡沫装置は、第2〜4のいずれかの態様の泡沫装置において、前記シール部は、前記泡沫吐水部の前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に設けられた環状の溝と、前記環状の溝に装着されたOリング及びパッキンから選択された少なくとも一種類によって構成されていることを特徴とする。
【0016】
また、第6の態様の泡沫装置は、第1又は2の態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、前記メッシュ部の径が前記通水路の径と略同じか又はやや大きめに形成され、前記プレート部が、前記メッシュ部の径より幅狭に形成され、前記メッシュ部を挟んで対称に形成されており、
前記泡沫吐水部の貫通孔は、前記メッシュ部が挿通可能な大きさに形成された第1貫通孔と、前記プレート部が挿通可能な大きさに形成された第2貫通孔とを有していることを特徴とする。
【0017】
また、第7の態様の泡沫装置は、第6の態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートの前記メッシュ部の周囲を囲む部分は、他の前記プレート部よりも肉厚に形成されており、
前記肉厚に形成された部分が、前記シール部で液密に着脱自在に嵌合されていることを特徴とする。
【0018】
また、第8の態様の泡沫装置は、第6又は7の態様の泡沫装置において、前記プレート部の側面には、前記プレート部の長手方向を軸として対向する位置に突起がそれぞれ形成され、
前記突起は、前記第2貫通孔の外側部分に係止されることを特徴とする。
【0019】
また、第9の態様の泡沫装置は、第6〜8のいずれかの態様の泡沫装置において、前記プレート部は、前記板状体の長手方向に沿って切り込みが中央部に形成されていることを特徴とする請求項いずれかに記載の泡沫装置。
【0020】
また、第10の態様の泡沫装置は、第6〜9のいずれかの態様の泡沫装置において、前記プレート部は、前記板状体の外周側の枠体で形成されていることを特徴とする。
【0021】
また、第11の態様の泡沫装置は、第5〜9のいずれかの態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、前記メッシュ部は樹脂製又は金属製のものであり、前記プレート部は、樹脂製、金属製又は弾性体のいずれかであることを特徴とする。
【0022】
また、第12の態様の泡沫装置は、第6〜11のいずれかの態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、表裏対称に形成されていることを特徴とする。
【0023】
また、第13の態様の泡沫装置は、第4の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部の前記上流側のシール部には、前記溝よりも深い溝が形成され、
前記シール部の溝には、幅広の環状のOリング又はパッキンが前記メッシュプレートを液密に突出して装着されていることを特徴とする。
【0024】
また、第14の態様の泡沫装置は、第2の態様の泡沫装置において、前記シール部は、環状の突起であって、
前記環状の突起に弾性体で形成されたプレート部を有する前記メッシュプレートが着脱自在に液密に嵌合されていることを特徴とする。
【0025】
また、第15の態様の泡沫装置は、第1の態様の泡沫装置において、前記通水部は、水栓及び水処理装置の吐水管本体又は切換コックであることを特徴とする請求項1に記載の泡沫装置。
【0026】
また、第16の態様の泡沫装置は、第1〜15のいずれかの態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、前記メッシュ部及び前記プレート部の少なくとも一方が抗菌性材料で形成されているか、又は抗菌性処理がなされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、上記構成を備えることにより、以下の優れた効果を奏する。すなわち、本発明の第1の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部に形成された貫通孔にメッシュプレートが着脱自在に装着されているので、不純物が付着及び蓄積されたメッシュプレートを交換する際、取り外すときは、メッシュプレートを貫通孔から抜き出すことで容易に取り外すことができ、一方、メッシュプレートを装着するときは、泡沫吐水部の貫通孔に挿入することで容易に装着させることができる。したがって、メッシュプレートの交換を、他の部品を着脱することなく行うことができるので、交換作業の手間を軽減し、交換時に泡沫部品をすべて交換する手間を解消することができる。また、メッシュプレートは、長手方向が泡沫吐水部の外径より大きく形成されたプレート部を備えているので、使用者はこのプレート部を把持してメッシュプレートの交換等を行うことができるので、非常に使い勝手のよい泡沫装置を提供することができる。
【0028】
また、メッシュプレートの交換は、このメッシュプレートのみの一部品を挿入ないし取り外しすることで行うことができるので、従来仕様に比べ、簡単に効率よく行うことができる。また、交換される部品数も少なくなるので、経済的であり、ランニングコストの削減につながる。
【0029】
また、第2の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートは、貫通孔に装着されたとき、貫通孔の上流側及び下流側に設けられたシール部によって両側からシールされているので、液漏れを抑制し、かつ、メッシュプレートの脱落も抑制することができる。なお、前記2箇所のシール部のうち下流側の環状シールは外部への漏水がなく吐水口からの流姿を乱さなければ本発明の実施において省略することで、製造コストを削減でき、組み立ても容易となる。
【0030】
また、第3の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部が少なくとも貫通孔が形成された泡沫上ケースと泡沫下ケースとを有する泡沫ケースで構成され、さらにこの泡沫ケースが通水部に着脱自在に装着されているので、この泡沫ケースを従来の通水路に装着するだけでメッシュプレートの交換が容易な泡沫装置を提供することができる。
【0031】
また、第4の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部を通水部の下流側に形成された泡沫上部と泡沫下ケースとで構成しているので、より部品点数を減らした泡沫装置を提供することができる。
【0032】
また、第5の態様の泡沫装置によれば、シール部は、ゴム製又は樹脂製のOリング又はパッキンの少なくとも一種類が装着されているので、密着性がよく、流体の漏れを効率よく抑制し、また、メッシュプレートの着脱も円滑に行うことができる。
【0033】
また、第6の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートのメッシュ部は、通水路の径と同じか又はやや大きめに形成されているので、通水される流体を効率よく整流しまた、不純物を除去することができる。また、プレート部は、メッシュ部を挟んで対称に形成されているので、プレート部のどちら側からでも貫通孔に装着することができる。さらに、メッシュプレートが装着される貫通孔は、一方の第1貫通孔が、メッシュ部が挿通可能な大きさに形成され、他方の第2貫通孔が、プレート部が挿通可能なように形成されているので、メッシュプレートは、第1貫通孔から挿入され、泡沫吐水部の中を通過し、第2貫通孔からプレート部が出るようになる。このとき、第2貫通孔は、プレート部が挿通可能な大きさしかないので、メッシュ部がはみ出してしまうことを抑制することができ、正確で確実な装着が可能となる。
【0034】
また、第7の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートのシール部に密嵌される部分が肉厚に形成されているので、より確実にシール部に密嵌されることができ、液漏れを抑制し、また、メッシュプレートが容易に脱落するのを抑制することができる。
【0035】
また、第8の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートが装着されたとき、プレート部の突起が泡沫吐水部の外側部分に係止されるので、メッシュプレートの装着が確実に行える。このとき、プレート部の突起が、泡沫吐水部に装着されるとき、音や感触で係止状態が判別できるようになるので、使用者の装着の確認が容易に行うことができるようになる。
【0036】
また、第9の態様の泡沫装置によれば、プレート部の中央部に長手方向に沿って切り込みが形成されているので、メッシュプレートの装着時に、突起が第2貫通孔を通過する際、プレート部がたわむことができるので、挿入しやすくなると共に、たわんだプレート部が泡沫吐水部に係止されるとき、反動により、より大きな音や感触を使用者に与えることができるので、メッシュプレートの装着をより確実に行うことができる。
【0037】
また、第10の態様の泡沫装置によれば、プレート部が外周側の枠体で形成されているので、メッシュプレートの装着時に、突起が第2貫通孔を通過する際、プレート部がたわむことができるので、挿入しやすくなると共に、たわんだプレート部が泡沫吐水部に係止されるとき、反動により、より大きな音や感触を使用者に与えることができるので、メッシュプレートの装着をより確実に行うことができる。また、メッシュプレートを製造する材料を減らすことができるので、コストの削減を図ることができる。
【0038】
また、第11の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートの形成を、通水される流体及び使用される環境により最適な材料の選択が可能となる。
【0039】
また、第12の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートは表裏対称に形成されているので、メッシュプレートの裏と表の両面を使用することができ、特に、メッシュ部に不純物が蓄積きた場合、洗浄のために使用時と裏側を使用することで、メッシュ部の不純物を容易に洗浄することができる。また、このときの裏返しも、メッシュプレートを貫通孔から抜き出して、裏返し再度差し込むだけで行うことができる。
【0040】
また、第13の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部の上流側に深めの溝が形成され、また、この深めの溝に装着されるOリング又はパッキンを幅広のものとすることで、上流側のOリング又はパッキンの脱落を抑制することができるようになる。
【0041】
また、第14の態様の泡沫装置によれば、シール部をOリング又はパッキンを用いることなく泡沫吐水部と同一工程及び同一材質で形成することができるので、製造コストを削減し、また、使用する部品数を減らすことができる。また、メッシュプレートを弾性体で形成しているので、シール部との密嵌を行うことができる。
【0042】
また、第15の態様の泡沫装置によれば、通水部に水栓や水処理装置等の吐水管本体又は切換コックを用いた場合でも、メッシュプレートの交換が容易に行えるようになる。
【0043】
また、第15の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートに銀その他の周知の抗菌材を含む材料を選択して形成したり、メッシュプレートに抗菌処理をしたりすることができるので、抗菌材が経時的に溶出してメッシュプレートの抗菌性能が低下した時点でメッシュプレートの交換が容易にできるために、吐水部からの逆汚染防止などの衛生面でも高い効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1Aは実施形態1にかかる泡沫装置の一方から見た斜視図であり、図1Bは実施形態1の泡沫装置の他方から見た斜視図である。
【図2】図1AのII−II線での断面図である。
【図3】実施形態1の泡沫装置の分解断面図である。
【図4】図4Aは吐水管本体の側面図であり、図4Bは図4AのIVB−IVB線での断面図である。
【図5】図5Aは泡沫上ケースの斜視図であり、図5Bは図5AのVB−VB線での断面図であり、図5Cは泡沫下ケースの側面図であり、図5Dは図5CのVD−VD線での断面図である。
【図6】図6Aはメッシュプレートの斜視図であり、図6Bはメッシュプレートの側面図であり、図6Cは図6AのVIC−VIC線での断面図である。
【図7】図7Aは実施形態1にかかる泡沫装置のメッシュプレートの装着時を示した部分断面図であり、図7Bは図7AのVIIB−VIIBB線での断面図であり、図7Cは図7AのVIIC部の拡大図である。
【図8】図8Aは実施形態1にかかる泡沫装置のメッシュプレートの装着後の部分断面図であり、図8Bは図8AのVIIIB−VIIIB線での断面図であり、図8Cは図8AのVIIIC部の拡大図であり、図8Dは図8BのVIIID部の拡大図である。
【図9】図9Aは実施形態2にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図9Bは実施形態2にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図10】図10Aは実施形態2にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図10Bは図10AのXB部の拡大図であり、図10Cは実施形態2の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図10Dは図10CのXD部の拡大図である。
【図11】図11Aは実施形態3にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図11Bは実施形態3にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図12】図12Aは実施形態3にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図12Bは図12AのXIIB部の拡大図であり、図12Cは実施形態3の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図12Dは図12CのXIID部の拡大図である。
【図13】図13Aは実施形態4にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図13Bは実施形態4にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図14】図14Aは実施形態4にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図14Bは図14AのXIVB部の拡大図であり、図14Cは実施形態4の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図14Dは図14CのXIVD部の拡大図である。
【図15】図15Aは実施形態5にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図15Bは実施形態5にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図16】図16Aは実施形態5にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図16Bは図16AのXVIB部の拡大図であり、図16Cは実施形態5の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図16Dは図16CのXVID部の拡大図である。
【図17】図17Aは実施形態6にかかる泡沫装置の側面図であり、図17Bは図17AのXVIIB部の拡大断面図であり、図17Cは拡大分解断面図である。
【図18】図18Aは実施形態6の変形例の図17Bに対応する拡大図であり、図18Bは図18AのXVIIIB部の拡大分解断面図である。
【図19】図19Aは変形例のメッシュプレートを示す斜視図であり、図19Bは変形例のメッシュプレートの平面図であり、図19Cは他の変形例のメッシュプレートを示す斜視図であり、図19Dは他の変形例のメッシュプレートの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための泡沫装置を例示するものであって、本発明をこの泡沫装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
【0046】
[実施形態1]
図1〜図8を参照して、実施形態1にかかる泡沫装置について説明する。図1〜図3に示すように、実施形態1にかかる泡沫装置10は、他の浄水器や整水器等の水処理装置と接続可能な吐水管本体11と、この吐水管本体11に着脱自在に装着された泡沫ケース19と、この泡沫ケース19の側面に形成された一対の貫通孔に液密な状態で着脱自在に装着されたメッシュプレート35により構成されている。なお、実施形態1における吐水管本体は本発明の通水部に該当し、泡沫ケースは泡沫吐水部に該当する。
【0047】
実施形態1の吐水管本体11は、図4に示すように、他の浄水器や整水器等の水処理装置と接続可能な接続部12と、液体が通水する中空の通水路13を有し、吐水管本体11の下流側の端部16には、後述する泡沫ケース19が着脱自在に装着される第1装着部15が形成されている。なお、実施形態1の吐水管本体11は、L字状の通水路を備えているが、この形状に限定されることはなく、一般に広く用いられている水栓の吐水部等をそのまま使用することができる。また、吐水管本体11の下流側に形成された排出口14には、泡沫ケース19と装着されたときに液漏れ等を抑制するための、樹脂又は弾性体で形成された環状の分岐パッキン18が装着される分岐パッキン装着部17が設けられている。
【0048】
次に、泡沫ケース19について説明する。実施形態1の泡沫ケース19は、後述するメッシュプレート35が装着され、通水される流体を整流し、且つ不純物を除去する部分であり、実施形態1では、泡沫上ケース20と泡沫下ケース31と、これらに取り付けられる2つの第1Oリング41、第2Oリング42とで構成されている。
【0049】
泡沫上ケース20は、図5A及び図5Bに示すように、中空の筒状体21で形成されており、この筒状体21の外面側22には、対向する位置に一対の貫通孔が形成されている。この一対の貫通孔は、後述するメッシュプレート35が挿入される部分となり、泡沫上ケース20の一方にメッシュプレート35の円板部39が挿通可能な大きさの第1貫通孔23が形成され、対向する位置にメッシュプレート35のプレート部36が挿通可能な大きさの第2貫通孔24が形成されている。そのため、第1貫通孔23は第2貫通孔24に比べ幅広に形成されている。なお、これらの第1及び第2貫通孔23、24を挟んだ上流側には、第1Oリング41が装着される第1環状溝部25が形成されている。また、泡沫上ケース20の内面側26には、吐水管本体11の第1装着部15と装着される第2装着部27が形成されている。この第2装着部27の深部には、装着された吐水管本体11を支持する環状の装着支持部29が形成されている。この装着支持部29が形成された開口部28が、吐水管本体11の排出口14と分岐パッキン18を介して連通され、流体が導通される。また、泡沫上ケース20の下流側には、泡沫下ケース31が取り付けられる段状の泡沫下ケース取付部30が環状に形成されている。
【0050】
次に、泡沫下ケース31は、図5C及び図5Dに示すように、中央が開口した円板体32で形成されている。この円板体32の上流側には、第2Oリング42が装着される環状の突起32aが形成されている。この環状の突起32aは、泡沫下ケース31が泡沫上ケース20に取り付けられたとき、第2環状溝部34を形成する一部となる。また、円板体32の下流側は流体が吐水される吐水口33となっている。
【0051】
また、第1Oリング41及び第2Oリング42は、図2及び図3に示すように、それぞれが同じ径で樹脂又は弾性体で形成されている。この第1Oリング41及び第2Oリング42は、泡沫ケースに装着されたとき、互いが対向する位置に設けられ、本発明のシール部にあたるものとなる。また、実施形態1では、Oリングを使用した場合を説明しているが、これに限らず、パッキンを使用してもよい。
【0052】
メッシュプレート35は、図6A〜図6Cに示すように、矩形状の板体で形成されるプレート部36と、このプレート部36の中央部にプレート部36の短辺の幅より大きな円形の円板部39で構成され、この円板部39の内側にメッシュ部40が形成されている。
【0053】
プレート部36の長辺は、泡沫ケース19の外径より大きめに形成されており、泡沫ケース19にメッシュプレート35が装着されたとき突出することにより、使用者が把持し、着脱しやすくされている。また、プレート部36の側面37には、長手方向を軸として対向する位置に突起38が形成されており、この突起38があることによりメッシュプレート35が泡沫ケース19に装着されたとき、泡沫ケース19の第2貫通孔24の側壁24aに係止され、抜け止めがされる部分となる。
【0054】
メッシュ部40は、通水する流体に含まれる不純物を取り除くと共に、流体を整流する部分となる。メッシュ部40の大きさは、泡沫ケース19に装着されたときに、泡沫ケース19の通水される中空の部分と略同じかやや小さめに形成される。
【0055】
また、メッシュ部40を囲む円板部39の厚さd2は、プレート部36の厚さd1よりやや厚く形成されている。この円板部39は、泡沫ケース19に装着されるとき、泡沫ケース19に装着された第1Oリング41と第2Oリング42とで液密に嵌合される。
【0056】
なお、メッシュプレートは、長手方向を基準にして左右対称に形成されていると共に、表裏対称にも形成されている。また、メッシュプレートのうち、メッシュ部は樹脂又は金属で形成され、プレート部及び円板部は、樹脂、金属及びエラストマー等で形成されている。
【0057】
次に、図2及び図3並びに図7及び図8を参照して、泡沫装置10とメッシュプレート35の着脱について説明する。まず、メッシュプレート35を除いた泡沫装置10を組み立てる。この組み立ては、まず、泡沫上ケース20の第1環状溝部25に第1Oリング41を取り付け、第2Oリング42を泡沫下ケース31の中央部に形成された環状の突起38に載置した後、泡沫上ケース20に形成された泡沫下ケース取付部30に泡沫下ケース31を取り付けて泡沫ケース19を組み立てる。このとき、第2Oリング42が装着される泡沫上ケース20と泡沫下ケース31とで挟まれた部分が第2環状溝部34となる。また、泡沫上ケース20と泡沫下ケース31の取り付けは、溶着や接着などで行われる。そして、吐水管本体11の分岐パッキン装着部17に分岐パッキン18を装着し、吐水管本体11の第1装着部15に泡沫ケース19を螺合等で装着させる。
【0058】
次に、メッシュプレート35を装着させる。この装着は、まず、泡沫ケース19の泡沫上ケース20に形成された第1貫通孔23にメッシュプレート35のプレート部36を挿入させる。その後、第1貫通孔にメッシュプレートの円板部を挿入し、挿入したプレート部36が泡沫ケース19内を通過し、第1貫通孔23と対向する位置に形成された第2貫通孔24からプレート部36が突出し、メッシュプレート35の円板部39が泡沫上ケース20に接触するまで行われる。このとき、プレート部36に形成された一対の突起38が、第2貫通孔24の側壁24aにそれぞれ係止されることで、メッシュプレート35の抜け止めがされる。また、メッシュプレート35の円板部39が泡沫ケース19に設けられた第1Oリング41と第2Oリング42とで液密に嵌合される。
【0059】
次に、メッシュプレート35の外し方は、挿入した方向とは反対側にメッシュプレート35を引き抜くことで行われる。このとき、泡沫ケース19の外形からはみ出したメッシュプレート35のプレート部36を使用者が摘んで引き抜くことができると共に、第2貫通孔24から突出したプレート部36を押し出すこともできる。このようにすることで、泡沫装置10のメッシュプレート35の着脱をワンタッチで行うことができるようになる。
【0060】
また、メッシュプレートは、長手方向を基準にして左右対称に形成されていると共に、表裏対称にも形成されているので、メッシュプレートをどちらからでも同じように装着できるので、使用者が装着時に混乱することを抑制することができる。また、表裏対象に形成されているので、ワンタッチで裏返すことができ、メッシュ部に溜まったゴミ等を洗浄することができると共に、そのまま使用することができる。
【0061】
[実施形態2]
図9及び図10を参照して実施形態2にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態2にかかる泡沫装置は、実施形態1にかかる泡沫装置に対し、泡沫吐水部の構造が異なるのみなので、共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0062】
実施形態2の泡沫装置10Aにかかる泡沫吐水部19Aは、実施形態1の泡沫吐水部が泡沫上ケース20と泡沫下ケース31等で形成された泡沫ケース19で構成されているのに対し、通水部としての吐水管本体11Aの下流側の端部に形成された泡沫上部20Aと泡沫下ケース31とで構成されている。
【0063】
実施形態2にかかる吐水管本体11Aは、図9及び図10に示すように、実施形態1で述べた泡沫上ケース20の構造を、実施形態1の吐水管本体11と一体にして形成されたもの、すなわち、実施形態1の吐水管本体11の下流側の端部に泡沫上ケース20の構成を一体にして形成されている。このようにすることで、実施形態1では吐水管本体11に泡沫上ケース20が装着される部分には、装着させるための構造として第1及び第2装着部15、27が形成されていたり、分岐パッキン18が必要とされていたが、実施形態2の泡沫装置10Aではこれらが一体に形成されているので、第1及び第2装着部15、27を形成する必要はなく、さらに、水漏れ等が起こることはないので、分岐パッキン18は不要となる。そのため、実施形態1の泡沫装置10に比べ、部品点数を減らし、製造を容易とした泡沫装置を提供することができる。
【0064】
次に、実施形態2の泡沫装置10Aの組み立てについて説明する。まず、実施形態2の泡沫装置10Aの組み立ては、吐水管本体11Aの端部に形成された泡沫吐水部19Aの一部となる泡沫上部20Aに形成された第1環状溝部25に第1Oリング41を取り付け、第2Oリング42を泡沫下ケース31の中央部に形成された環状の突起38に載置した後、泡沫上部20Aに形成された泡沫下ケース取付部30に泡沫下ケース31を取り付けて泡沫吐水部19Aを組み立てる。このとき、第2Oリング42が装着される泡沫上部20Aと泡沫下ケース31とで挟まれた部分が第2環状溝部34となることは、上記実施形態1と同様である。
【0065】
次に、メッシュプレート35を装着させる。この装着は、図10A及び図10Bに示すように、実施形態1の場合と同様であるので詳細な説明は省略する。また、メッシュプレートの外し方も実施形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0066】
このようにすることで、実施形態2の泡沫装置は、メッシュプレート35の着脱をワンタッチで行うことができるようになると共に、部品点数を減らし、構造を簡単にすることができる。
【0067】
[実施形態3]
図11及び図12を参照して実施形態3にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態3にかかる泡沫装置は、実施形態2にかかる泡沫装置に対し、泡沫吐水部に装着される第1Oリングの形状と、それが装着される泡沫上部の第1環状溝部の形状が異なるのみなので、共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0068】
図11及び図12に示すように、実施形態3の泡沫装置10Bは、実施形態2の泡沫装置10Aに対し、第1Oリングの形状が異なっている。すなわち、実施形態2の第1Oリング41は、断面が円形状に形成されているのに対し、実施形態3の第1Oリング41Bは、所定高さを有する中空の筒状に形成されている。この実施形態3の第1Oリング41Bの形状については、メッシュプレート35と液密に嵌合される部分は、実施形態1及び2の第1Oリング41と同様に半円状に形成されている。一方、泡沫上部20Bの第1環状溝部25Bに装着される部分は、環状の板状になっており、第1Oリング41Bは第1環状溝部25Bの奥深くまで入り込むようにして装着されることとなる。そのため、吐水管本体11Bの下流側の端部の泡沫上部20Bの第1環状溝部25Bの形状も、これに合わせて、奥深くまで溝が形成されることとなる。このとき、装着された実施形態3の第1Oリング41Bは、実施形態1及び2の第1Oリング41と同じように突出し泡沫吐水部19Bにおいてメッシュプレート35の円板部39と液密に嵌合されるため、本発明におけるシール部に該当するものとなる。
【0069】
このようにすることで、実施形態3にかかる泡沫装置10Bでは、泡沫上部20Bに装着された第1Oリング41Bは、第1Oリング41Bの取り付け時やメッシュプレート35の着脱時等に脱落し難くなる。なお、メッシュプレート35の着脱は、実施形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0070】
[実施形態4]
図13及び図14を参照して実施形態4にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態4にかかる泡沫装置は、実施形態1にかかる泡沫装置に対し、泡沫吐水部の一部の構造が異なるのみなので、共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0071】
実施形態4にかかる泡沫装置10Cは、実施形態1の泡沫装置10がメッシュプレートの装着に第1Oリング及び第2Oリングを用いているのに対し、メッシュプレートの装着に第1及び第2Oリングを用いていないことが異なる。
【0072】
図13及び図14に示すように、実施形態4にかかる泡沫装置10Cは、実施形態1にかかる泡沫装置10と同様に、吐水管本体11Cに泡沫上ケース20Cと泡沫下ケース31Cで形成された泡沫吐水部としての泡沫ケース19Cを装着し、この泡沫ケース19Cに形成された第1貫通孔23及び第2貫通孔24にメッシュプレート35を装着する。しかし、実施形態4にかかる泡沫ケース19Cには、第1Oリング41及び第2Oリング42は使用されず、代わりに、第1及び第2Oリング41、42が設けられる位置に、泡沫上ケース20Cには第1環状突起43Cが一体に形成され、泡沫下ケース31Cには、第2環状突起44Cが一体に形成されている。
【0073】
また、実施形態4の泡沫装置10Cで装着されるメッシュプレート35は、実施形態1の泡沫装置で用いられたもののうち、メッシュプレートの全部及び一部が、エラストマーやゴム等の弾性体で形成されたものを使用する。
【0074】
次に、実施形態4にかかる泡沫装置10Cの組み立ては、泡沫上ケース20Cに泡沫下ケース31Cを取り付け泡沫ケース19Cを形成する。このとき、実施形態1にかかる泡沫装置10と異なり、第1及び第2Oリング41、42を取り付ける作業がいらず、また、泡沫上ケース20Cに第1環状溝部25(図5B参照)を形成する必要もないので、これらの製造を容易に行うことができ、泡沫ケース19Cも簡単に形成することができるようになる。
【0075】
次に、実施形態1と同様に、形成された泡沫ケース19Cを吐水管本体11Cの下流側の端部の装着部15に分岐パッキン18を介して装着し、泡沫ケース19Cの第1貫通孔23及び第2貫通孔24にメッシュプレート35を装着させる。このとき、実施形態4の泡沫装置10Cでは、メッシュプレート35は弾性体で形成されているため、泡沫ケース19Cに形成された第1環状突起43C及び第2環状突起44Cと嵌合されるメッシュプレート35の円板部39が弾性変形することで液密にすることができ、本発明のシール部にあたるものとなる。
【0076】
このようにすることによって、実施形態4にかかる泡沫装置によれば、第1Oリング及び第2Oリングを使用せずに、メッシュプレートの着脱を行うことができるので、使用部品を削減し、製造コストを低減することができる。さらに、Oリングを使用しないことで、Oリングの脱落や劣化等の不具合を抑制することができる。一方、使用するメッシュプレートの第1環状突起及び第2環状突起と嵌合される部分が劣化しても、ワンタッチで交換することができる。また、メッシュプレートは、少なくとも第1環状突起及び第2環状突起と嵌合される部分である、円板部が弾性体で形成されていればよい。
【0077】
なお、メッシュプレートの着脱は、メッシュプレート35が第1Oリング41と第2Oリング42との代わりに第1環状突起43C及び第2環状突起44Cで液密に嵌合されること以外は実施形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0078】
[実施形態5]
図15及び図16を参照して実施形態5にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態5にかかる泡沫装置は、実施形態2にかかる泡沫装置と実施形態4にかかる泡沫装置との特徴を組合わせたものである。なお、実施形態5にかかる泡沫装置においては、実施形態2にかかる泡沫装置及び実施形態4にかかる泡沫装置と共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0079】
実施形態5にかかる泡沫装置10Dの泡沫吐水部19Dは、実施形態2にかかる泡沫装置10Aで説明した吐水管本体11Aの下流側の端部に泡沫上部20Aの構造を泡沫上部20Dとして一体に形成したものに、実施形態4にかかる泡沫装置10Cで説明した第1及び第2Oリング41、42が装着される位置に第1及び第2環状突起43D、44Dが形成されたものである。
【0080】
すなわち、実施形態5の泡沫装置10Dでは、吐水管本体11Dの下流側の端部の泡沫上部20Dの第1Oリングが装着される位置に第1環状突起43Dを形成し、泡沫上部20Dに取り付けられる泡沫下ケース31Dの第2Oリングが装着される位置に第2環状突起44Dが形成されるようになる。
【0081】
なお、実施形態5にかかる泡沫装置10Dで用いられるメッシュプレート35は、実施形態4にかかる泡沫装置10Cに用いられるメッシュプレート35と同様に、全部又は一部が弾性体で形成されている。
【0082】
実施形態5にかかる泡沫装置10Dの組み立ては、吐水管本体11Dの下流側の端部の泡沫上部20Dの泡沫下ケース取付部30に泡沫下ケース31Dを取り付け、メッシュプレート35を装着することで行われる。このようにすることで、部品点数を大幅に減らすことができ製造コストも減らすことができる。
【0083】
なお、メッシュプレートの着脱方法は、メッシュプレート35が第1Oリング41と第2Oリング42との代わりに第1環状突起43D及び第2環状突起44Dで液密に嵌合されること以外は実施形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0084】
[実施形態6]
次に、図17を参照して実施形態6にかかる泡沫装置について説明する。実施形態6にかかる泡沫装置は、実施形態1にかかる泡沫装置が本発明にかかる通水部に吐水管本体を使用していたのに対し、切換コックを使用していることが異なる。なお、実施形態6にかかる泡沫装置においては、実施形態1にかかる泡沫装置と共通する構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略すると共に、この切換コックについても、公知のものであるので、詳細な説明は省略する。
【0085】
実施形態6にかかる泡沫装置10Eは、切換コック11Eと、この切換コック11Eの下流側の端部に設けられた泡沫吐水部19Eと、泡沫吐水部19Eに装着されるメッシュプレート35で構成されている。泡沫吐水部19Eは、切換コック11Eの下流側の端部の泡沫上部20Eと、この泡沫上部20Eに形成された泡沫下ケース取付部30に取り付けられた泡沫下ケース31とで形成されている。また、泡沫上部20Eに形成された第1環状溝部25には第1Oリング41が装着され、泡沫上部20Eと泡沫下ケース31に挟まれた第2環状溝部34には第2Oリング42が装着されている。そして、泡沫上部20Eに形成された第1貫通孔23及び第2貫通孔24に挿通されてメッシュプレート35が装着されている。
【0086】
このようにすることで、実施形態6にかかる泡沫装置は、従来の切換コックにおいて、メッシュプレートの装着及び交換並びにメッシュ部の洗浄を容易に行えることができる。なお、メッシュプレートの着脱は実施形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0087】
また、図18を参照して実施形態6の変形例について説明する。図18に示すように、実施形態6の変形例は、実施形態6にかかる泡沫装置が第1Oリング41及び第2Oリング42を使用しているのに対し、実施形態6の変形例は、第1Oリング及び第2Oリングを使用せず、第1Oリング及び第2Oリングが装着される位置に第1環状突起43F及び第2環状突起44Fが形成されている。なお、他の共通する構成には同じ符号を付し詳細な説明は省略する。
【0088】
実施形態6の変形例にかかる泡沫装置10Fは、実施形態6と同様に切換コック11Fと、切換コック11Fの下流側の端部の泡沫上部20Fと、泡沫上部20Fに取り付けられる泡沫下ケース31Fとで形成された泡沫吐水部19Fと、泡沫吐水部19Fに装着されたメッシュプレート35とで構成されている。そして、泡沫上部20Fに第1環状突起43Fを形成し、泡沫下ケース31Fに第2環状突起44Fが形成され、この間にメッシュプレート35が挿通され装着されている。このようにすることで、泡沫吐水部19Fに第1及び第2Oリングを装着する必要がなく、また、第1環状溝部を形成する必要もなくなるため、部品点数を減らし製造コストを抑えることができる。
【0089】
なお、実施形態6の変形例の泡沫装置10Fで装着されるメッシュプレート35は、実施形態1の泡沫装置で用いられたもののうち、メッシュプレートの全部及び一部が、エラストマーやゴム等の弾性体で形成されたものを使用するのは、上記実施形態4及び5と同様である。
【0090】
[変形例]
図19を参照して、実施形態1〜6に使用されるメッシュプレートの変形例を説明する。なお、実施形態1〜6に使用されるメッシュプレートと共通する構成には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
【0091】
図19Aに示すメッシュプレート35'は、プレート部36'の長手方向の略中央部に切れ込み45が形成されている。この切れ込み45は、両側のプレート部36'に形成されている。このようにすることで、メッシュプレート35'が泡沫装置10(10A〜10F)に装着されるとき、泡沫ケース(泡沫吐水部)19、19A〜19Fの第2貫通孔24の側壁24aと、メッシュプレート35'のプレート部36'の側面37'に形成された突起38'とが係止される際、第2貫通孔24を貫通するためにプレート部36'が幅方向に縮まっていたものが、一気に開放されるときの感触と、そのとき発する音を大きくすることができるようになる。
【0092】
また、図19Bに示すメッシュプレート35''は、プレート部36''を構成する板状体の中央部が取り除かれ、この板状体の外形形状の枠体46のみで形成されている。このようにすることで、上述したように、メッシュプレート35''が装着される際の感触及び発する音を大きくすると共に、使用する材料を減らし製造コストを減少させることができる。
【0093】
なお、上記実施形態1〜3及び6では、シール部として第1Oリングと第2Oリングを用いた場合について説明したが、これに限らず、外部への漏水及び吐水口からの流姿の乱れを抑制することができるのであれば、第2Oリングを省略し、第1Oリングのみを用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0094】
10、10A〜10F:泡沫装置 11、11A〜11D:吐水管本体(通水部) 11E、11F:切換コック(通水部) 13:通水路 15:第1装着部 18:分岐パッキン 19、19C:泡沫ケース(泡沫吐水部) 19A、19B、19D〜19F:泡沫吐水部 20、20C:泡沫上ケース 20A、20B、20D〜20F:泡沫上部 23:第1貫通孔 24:第2貫通孔 24a:側壁 25、25B:第1環状溝部 27:第2装着部 30:泡沫下ケース取付部 31、31C、31D、31F:泡沫下ケース 32:円板体 32a:突起 33:吐水口 34:第2環状溝部 35:メッシュプレート 36:プレート部 37:側面 38:突起 39:円板部 40:メッシュ部 41、41B:第1Oリング 42:第2Oリング 43C、43D、43F:第1環状突起 44C、44D、44F:第2環状突起 45:切れ込み 46:枠体
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐水される流体を整流し、不純物の除去を行う網目状のメッシュ部を有するメッシュプレートを備えた泡沫装置に関し、詳しくは、不純物が付着及び蓄積したメッシュプレートの交換作業を容易に行える泡沫装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、家庭用の浄水器や整水器等により処理された水は、例えば切換コックや浄水器等に備えられた吐水管を経由して排出される。このとき、排出される部分には整流効果があり、また、配管から流れてくるゴミ等の不純物を除去するためにメッシュ状の部材が備えられているものがある。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、複数枚の整流網、多数の小孔が穿設された散水板及び山型形状の網が順に挿入された整流器を備えた吐水金具の発明が開示されており、また、下記特許文献2には、整流網が備えられた泡沫装置の発明が開示されている。
【0004】
このようなメッシュ状の部材を使用した場合、メッシュ部分にゴミ等の不純物が付着したままであると、吐水量が減少したり、吐水の流姿が乱れたりするため、メッシュ状の部材の洗浄等のメンテナンスを行う必要がある。
【0005】
例えば、下記特許文献3には、整流網が異物で目詰まりした場合に、容易に清掃が行える整流器の発明が開示されている。下記特許文献3に開示されている整流器は、ケースの内部に整流網を収容し、水栓器具の吐水管に装着される整流器において、前記ケースの両端には吐水管に接続可能な接続部をそれぞれ形成し、何れの接続部からも吐水管へ接続可能とすることで前記整流網を反転させ、該整流網に付着した異物を洗い流すとされている。そして、このようにすることで、下記特許文献3の整流器によれば、整流器内の整流網が砂やゴミ等の異物で目詰まりした場合には、整流網を上下逆に反転させて吐水管先端に取り付けるだけで、整流網に付着している異物は吐水される湯水の水圧により自然に取り除かれるので、容易に清掃をすることができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−197488号公報
【特許文献2】特開2006−225982号公報
【特許文献3】特開2002−227262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献3に記載の整流器では、一応、整流網を反転することで、整流網に付着したゴミ等の除去を容易に行うことができる。しかし、浄水器等において、例えばアルカリイオン整水器を使用するような場合では、吐水される部分にメッシュ状の部材が設けられていると、メッシュ部分にカルシウム成分等が付着及び蓄積してしまい、吐水量の減少及び吐水される流姿の乱れが起こるという問題がおこる。このようにメッシュ部分にカルシウム成分等が付着及び蓄積したような場合では、上記特許文献3に記載された整流器のように、整流網を反転して吐水の水圧のみで洗い流すことは困難である。
【0008】
したがって、このような場合、メッシュ状の部材もしくはメッシュ状の部材を備えた部品を脱着交換する必要があるが、上記特許文献3の整流器では、整流網を交換するのにケース全体を取り外す必要がある。また、上記特許文献1に記載の吐水金具の整流器や上記特許文献2に記載の泡沫装置の整流網を交換するためにも、やはり、吐水金具や泡沫装置の部品のすべてを取り外す必要がある。
【0009】
本発明者は、このような従来技術の問題点及び解決すべき課題に鑑みて種々検討を重ねた結果、メッシュ部分を有するメッシュ状の部材としてのメッシュプレートを、流体が吐出される吐水口を有する吐水装置の側面に貫通孔を形成し、この貫通孔からメッシュプレートを着脱させることで、他の部品を取り外すことなく、交換を行うことが可能であることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明は、メッシュプレートの脱着交換を他の部品を取り外すことなく行えるようにすることで、効率よく簡単に交換作業を行うことができ、また、交換される部品数を軽減させることで、ランニングコストの削減を図ることができる泡沫装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様の泡沫装置は、流体が導通される通水路を有する通水部と、前記流通された液体が吐水される吐水口を有する泡沫吐水部とを備えた泡沫装置であって、
前記泡沫吐水部には、前記通水路を挟んで対向する一対の貫通孔が形成され、
前記貫通孔には、長手方向が前記泡沫吐水部の外形より大きく形成された板状体からなるプレート部と、前記プレート部の中央部に通水される液体の整流及び不純物の除去が可能なメッシュ部とを有するメッシュプレートが着脱自在に設けられていることを特徴とする。
【0012】
また、第2の態様の泡沫装置は、第1の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部には前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に環状のシール部が設けられ、前記シール部によって前記メッシュプレートが液密に把持されていることを特徴とする。
【0013】
また、第3の態様の泡沫装置は、第1又は2の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部は、泡沫上ケースと泡沫下ケースとを有し、前記通水部の下流側の端部と前記泡沫上ケースが着脱自在に装着される泡沫ケースで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上ケースに形成されていることを特徴とする。
【0014】
また、第4の態様の泡沫装置は、第1又は2の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部は、前記通水部の下流側に形成された泡沫上部と泡沫下ケースとで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上部に形成されていることを特徴とする。
【0015】
また、第5の態様の泡沫装置は、第2〜4のいずれかの態様の泡沫装置において、前記シール部は、前記泡沫吐水部の前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に設けられた環状の溝と、前記環状の溝に装着されたOリング及びパッキンから選択された少なくとも一種類によって構成されていることを特徴とする。
【0016】
また、第6の態様の泡沫装置は、第1又は2の態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、前記メッシュ部の径が前記通水路の径と略同じか又はやや大きめに形成され、前記プレート部が、前記メッシュ部の径より幅狭に形成され、前記メッシュ部を挟んで対称に形成されており、
前記泡沫吐水部の貫通孔は、前記メッシュ部が挿通可能な大きさに形成された第1貫通孔と、前記プレート部が挿通可能な大きさに形成された第2貫通孔とを有していることを特徴とする。
【0017】
また、第7の態様の泡沫装置は、第6の態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートの前記メッシュ部の周囲を囲む部分は、他の前記プレート部よりも肉厚に形成されており、
前記肉厚に形成された部分が、前記シール部で液密に着脱自在に嵌合されていることを特徴とする。
【0018】
また、第8の態様の泡沫装置は、第6又は7の態様の泡沫装置において、前記プレート部の側面には、前記プレート部の長手方向を軸として対向する位置に突起がそれぞれ形成され、
前記突起は、前記第2貫通孔の外側部分に係止されることを特徴とする。
【0019】
また、第9の態様の泡沫装置は、第6〜8のいずれかの態様の泡沫装置において、前記プレート部は、前記板状体の長手方向に沿って切り込みが中央部に形成されていることを特徴とする請求項いずれかに記載の泡沫装置。
【0020】
また、第10の態様の泡沫装置は、第6〜9のいずれかの態様の泡沫装置において、前記プレート部は、前記板状体の外周側の枠体で形成されていることを特徴とする。
【0021】
また、第11の態様の泡沫装置は、第5〜9のいずれかの態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、前記メッシュ部は樹脂製又は金属製のものであり、前記プレート部は、樹脂製、金属製又は弾性体のいずれかであることを特徴とする。
【0022】
また、第12の態様の泡沫装置は、第6〜11のいずれかの態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、表裏対称に形成されていることを特徴とする。
【0023】
また、第13の態様の泡沫装置は、第4の態様の泡沫装置において、前記泡沫吐水部の前記上流側のシール部には、前記溝よりも深い溝が形成され、
前記シール部の溝には、幅広の環状のOリング又はパッキンが前記メッシュプレートを液密に突出して装着されていることを特徴とする。
【0024】
また、第14の態様の泡沫装置は、第2の態様の泡沫装置において、前記シール部は、環状の突起であって、
前記環状の突起に弾性体で形成されたプレート部を有する前記メッシュプレートが着脱自在に液密に嵌合されていることを特徴とする。
【0025】
また、第15の態様の泡沫装置は、第1の態様の泡沫装置において、前記通水部は、水栓及び水処理装置の吐水管本体又は切換コックであることを特徴とする請求項1に記載の泡沫装置。
【0026】
また、第16の態様の泡沫装置は、第1〜15のいずれかの態様の泡沫装置において、前記メッシュプレートは、前記メッシュ部及び前記プレート部の少なくとも一方が抗菌性材料で形成されているか、又は抗菌性処理がなされていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明は、上記構成を備えることにより、以下の優れた効果を奏する。すなわち、本発明の第1の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部に形成された貫通孔にメッシュプレートが着脱自在に装着されているので、不純物が付着及び蓄積されたメッシュプレートを交換する際、取り外すときは、メッシュプレートを貫通孔から抜き出すことで容易に取り外すことができ、一方、メッシュプレートを装着するときは、泡沫吐水部の貫通孔に挿入することで容易に装着させることができる。したがって、メッシュプレートの交換を、他の部品を着脱することなく行うことができるので、交換作業の手間を軽減し、交換時に泡沫部品をすべて交換する手間を解消することができる。また、メッシュプレートは、長手方向が泡沫吐水部の外径より大きく形成されたプレート部を備えているので、使用者はこのプレート部を把持してメッシュプレートの交換等を行うことができるので、非常に使い勝手のよい泡沫装置を提供することができる。
【0028】
また、メッシュプレートの交換は、このメッシュプレートのみの一部品を挿入ないし取り外しすることで行うことができるので、従来仕様に比べ、簡単に効率よく行うことができる。また、交換される部品数も少なくなるので、経済的であり、ランニングコストの削減につながる。
【0029】
また、第2の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートは、貫通孔に装着されたとき、貫通孔の上流側及び下流側に設けられたシール部によって両側からシールされているので、液漏れを抑制し、かつ、メッシュプレートの脱落も抑制することができる。なお、前記2箇所のシール部のうち下流側の環状シールは外部への漏水がなく吐水口からの流姿を乱さなければ本発明の実施において省略することで、製造コストを削減でき、組み立ても容易となる。
【0030】
また、第3の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部が少なくとも貫通孔が形成された泡沫上ケースと泡沫下ケースとを有する泡沫ケースで構成され、さらにこの泡沫ケースが通水部に着脱自在に装着されているので、この泡沫ケースを従来の通水路に装着するだけでメッシュプレートの交換が容易な泡沫装置を提供することができる。
【0031】
また、第4の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部を通水部の下流側に形成された泡沫上部と泡沫下ケースとで構成しているので、より部品点数を減らした泡沫装置を提供することができる。
【0032】
また、第5の態様の泡沫装置によれば、シール部は、ゴム製又は樹脂製のOリング又はパッキンの少なくとも一種類が装着されているので、密着性がよく、流体の漏れを効率よく抑制し、また、メッシュプレートの着脱も円滑に行うことができる。
【0033】
また、第6の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートのメッシュ部は、通水路の径と同じか又はやや大きめに形成されているので、通水される流体を効率よく整流しまた、不純物を除去することができる。また、プレート部は、メッシュ部を挟んで対称に形成されているので、プレート部のどちら側からでも貫通孔に装着することができる。さらに、メッシュプレートが装着される貫通孔は、一方の第1貫通孔が、メッシュ部が挿通可能な大きさに形成され、他方の第2貫通孔が、プレート部が挿通可能なように形成されているので、メッシュプレートは、第1貫通孔から挿入され、泡沫吐水部の中を通過し、第2貫通孔からプレート部が出るようになる。このとき、第2貫通孔は、プレート部が挿通可能な大きさしかないので、メッシュ部がはみ出してしまうことを抑制することができ、正確で確実な装着が可能となる。
【0034】
また、第7の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートのシール部に密嵌される部分が肉厚に形成されているので、より確実にシール部に密嵌されることができ、液漏れを抑制し、また、メッシュプレートが容易に脱落するのを抑制することができる。
【0035】
また、第8の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートが装着されたとき、プレート部の突起が泡沫吐水部の外側部分に係止されるので、メッシュプレートの装着が確実に行える。このとき、プレート部の突起が、泡沫吐水部に装着されるとき、音や感触で係止状態が判別できるようになるので、使用者の装着の確認が容易に行うことができるようになる。
【0036】
また、第9の態様の泡沫装置によれば、プレート部の中央部に長手方向に沿って切り込みが形成されているので、メッシュプレートの装着時に、突起が第2貫通孔を通過する際、プレート部がたわむことができるので、挿入しやすくなると共に、たわんだプレート部が泡沫吐水部に係止されるとき、反動により、より大きな音や感触を使用者に与えることができるので、メッシュプレートの装着をより確実に行うことができる。
【0037】
また、第10の態様の泡沫装置によれば、プレート部が外周側の枠体で形成されているので、メッシュプレートの装着時に、突起が第2貫通孔を通過する際、プレート部がたわむことができるので、挿入しやすくなると共に、たわんだプレート部が泡沫吐水部に係止されるとき、反動により、より大きな音や感触を使用者に与えることができるので、メッシュプレートの装着をより確実に行うことができる。また、メッシュプレートを製造する材料を減らすことができるので、コストの削減を図ることができる。
【0038】
また、第11の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートの形成を、通水される流体及び使用される環境により最適な材料の選択が可能となる。
【0039】
また、第12の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートは表裏対称に形成されているので、メッシュプレートの裏と表の両面を使用することができ、特に、メッシュ部に不純物が蓄積きた場合、洗浄のために使用時と裏側を使用することで、メッシュ部の不純物を容易に洗浄することができる。また、このときの裏返しも、メッシュプレートを貫通孔から抜き出して、裏返し再度差し込むだけで行うことができる。
【0040】
また、第13の態様の泡沫装置によれば、泡沫吐水部の上流側に深めの溝が形成され、また、この深めの溝に装着されるOリング又はパッキンを幅広のものとすることで、上流側のOリング又はパッキンの脱落を抑制することができるようになる。
【0041】
また、第14の態様の泡沫装置によれば、シール部をOリング又はパッキンを用いることなく泡沫吐水部と同一工程及び同一材質で形成することができるので、製造コストを削減し、また、使用する部品数を減らすことができる。また、メッシュプレートを弾性体で形成しているので、シール部との密嵌を行うことができる。
【0042】
また、第15の態様の泡沫装置によれば、通水部に水栓や水処理装置等の吐水管本体又は切換コックを用いた場合でも、メッシュプレートの交換が容易に行えるようになる。
【0043】
また、第15の態様の泡沫装置によれば、メッシュプレートに銀その他の周知の抗菌材を含む材料を選択して形成したり、メッシュプレートに抗菌処理をしたりすることができるので、抗菌材が経時的に溶出してメッシュプレートの抗菌性能が低下した時点でメッシュプレートの交換が容易にできるために、吐水部からの逆汚染防止などの衛生面でも高い効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図1Aは実施形態1にかかる泡沫装置の一方から見た斜視図であり、図1Bは実施形態1の泡沫装置の他方から見た斜視図である。
【図2】図1AのII−II線での断面図である。
【図3】実施形態1の泡沫装置の分解断面図である。
【図4】図4Aは吐水管本体の側面図であり、図4Bは図4AのIVB−IVB線での断面図である。
【図5】図5Aは泡沫上ケースの斜視図であり、図5Bは図5AのVB−VB線での断面図であり、図5Cは泡沫下ケースの側面図であり、図5Dは図5CのVD−VD線での断面図である。
【図6】図6Aはメッシュプレートの斜視図であり、図6Bはメッシュプレートの側面図であり、図6Cは図6AのVIC−VIC線での断面図である。
【図7】図7Aは実施形態1にかかる泡沫装置のメッシュプレートの装着時を示した部分断面図であり、図7Bは図7AのVIIB−VIIBB線での断面図であり、図7Cは図7AのVIIC部の拡大図である。
【図8】図8Aは実施形態1にかかる泡沫装置のメッシュプレートの装着後の部分断面図であり、図8Bは図8AのVIIIB−VIIIB線での断面図であり、図8Cは図8AのVIIIC部の拡大図であり、図8Dは図8BのVIIID部の拡大図である。
【図9】図9Aは実施形態2にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図9Bは実施形態2にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図10】図10Aは実施形態2にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図10Bは図10AのXB部の拡大図であり、図10Cは実施形態2の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図10Dは図10CのXD部の拡大図である。
【図11】図11Aは実施形態3にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図11Bは実施形態3にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図12】図12Aは実施形態3にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図12Bは図12AのXIIB部の拡大図であり、図12Cは実施形態3の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図12Dは図12CのXIID部の拡大図である。
【図13】図13Aは実施形態4にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図13Bは実施形態4にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図14】図14Aは実施形態4にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図14Bは図14AのXIVB部の拡大図であり、図14Cは実施形態4の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図14Dは図14CのXIVD部の拡大図である。
【図15】図15Aは実施形態5にかかる泡沫装置の図2に対応する断面図であり、図15Bは実施形態5にかかる泡沫装置の図3に対応する分解断面図である。
【図16】図16Aは実施形態5にかかる泡沫装置にメッシュプレートの装着時を示した図7Aに対応する部分断面図であり、図16Bは図16AのXVIB部の拡大図であり、図16Cは実施形態5の泡沫装置のメッシュプレートの装着後の図8Aに対応する部分断面図であり、図16Dは図16CのXVID部の拡大図である。
【図17】図17Aは実施形態6にかかる泡沫装置の側面図であり、図17Bは図17AのXVIIB部の拡大断面図であり、図17Cは拡大分解断面図である。
【図18】図18Aは実施形態6の変形例の図17Bに対応する拡大図であり、図18Bは図18AのXVIIIB部の拡大分解断面図である。
【図19】図19Aは変形例のメッシュプレートを示す斜視図であり、図19Bは変形例のメッシュプレートの平面図であり、図19Cは他の変形例のメッシュプレートを示す斜視図であり、図19Dは他の変形例のメッシュプレートの平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための泡沫装置を例示するものであって、本発明をこの泡沫装置に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
【0046】
[実施形態1]
図1〜図8を参照して、実施形態1にかかる泡沫装置について説明する。図1〜図3に示すように、実施形態1にかかる泡沫装置10は、他の浄水器や整水器等の水処理装置と接続可能な吐水管本体11と、この吐水管本体11に着脱自在に装着された泡沫ケース19と、この泡沫ケース19の側面に形成された一対の貫通孔に液密な状態で着脱自在に装着されたメッシュプレート35により構成されている。なお、実施形態1における吐水管本体は本発明の通水部に該当し、泡沫ケースは泡沫吐水部に該当する。
【0047】
実施形態1の吐水管本体11は、図4に示すように、他の浄水器や整水器等の水処理装置と接続可能な接続部12と、液体が通水する中空の通水路13を有し、吐水管本体11の下流側の端部16には、後述する泡沫ケース19が着脱自在に装着される第1装着部15が形成されている。なお、実施形態1の吐水管本体11は、L字状の通水路を備えているが、この形状に限定されることはなく、一般に広く用いられている水栓の吐水部等をそのまま使用することができる。また、吐水管本体11の下流側に形成された排出口14には、泡沫ケース19と装着されたときに液漏れ等を抑制するための、樹脂又は弾性体で形成された環状の分岐パッキン18が装着される分岐パッキン装着部17が設けられている。
【0048】
次に、泡沫ケース19について説明する。実施形態1の泡沫ケース19は、後述するメッシュプレート35が装着され、通水される流体を整流し、且つ不純物を除去する部分であり、実施形態1では、泡沫上ケース20と泡沫下ケース31と、これらに取り付けられる2つの第1Oリング41、第2Oリング42とで構成されている。
【0049】
泡沫上ケース20は、図5A及び図5Bに示すように、中空の筒状体21で形成されており、この筒状体21の外面側22には、対向する位置に一対の貫通孔が形成されている。この一対の貫通孔は、後述するメッシュプレート35が挿入される部分となり、泡沫上ケース20の一方にメッシュプレート35の円板部39が挿通可能な大きさの第1貫通孔23が形成され、対向する位置にメッシュプレート35のプレート部36が挿通可能な大きさの第2貫通孔24が形成されている。そのため、第1貫通孔23は第2貫通孔24に比べ幅広に形成されている。なお、これらの第1及び第2貫通孔23、24を挟んだ上流側には、第1Oリング41が装着される第1環状溝部25が形成されている。また、泡沫上ケース20の内面側26には、吐水管本体11の第1装着部15と装着される第2装着部27が形成されている。この第2装着部27の深部には、装着された吐水管本体11を支持する環状の装着支持部29が形成されている。この装着支持部29が形成された開口部28が、吐水管本体11の排出口14と分岐パッキン18を介して連通され、流体が導通される。また、泡沫上ケース20の下流側には、泡沫下ケース31が取り付けられる段状の泡沫下ケース取付部30が環状に形成されている。
【0050】
次に、泡沫下ケース31は、図5C及び図5Dに示すように、中央が開口した円板体32で形成されている。この円板体32の上流側には、第2Oリング42が装着される環状の突起32aが形成されている。この環状の突起32aは、泡沫下ケース31が泡沫上ケース20に取り付けられたとき、第2環状溝部34を形成する一部となる。また、円板体32の下流側は流体が吐水される吐水口33となっている。
【0051】
また、第1Oリング41及び第2Oリング42は、図2及び図3に示すように、それぞれが同じ径で樹脂又は弾性体で形成されている。この第1Oリング41及び第2Oリング42は、泡沫ケースに装着されたとき、互いが対向する位置に設けられ、本発明のシール部にあたるものとなる。また、実施形態1では、Oリングを使用した場合を説明しているが、これに限らず、パッキンを使用してもよい。
【0052】
メッシュプレート35は、図6A〜図6Cに示すように、矩形状の板体で形成されるプレート部36と、このプレート部36の中央部にプレート部36の短辺の幅より大きな円形の円板部39で構成され、この円板部39の内側にメッシュ部40が形成されている。
【0053】
プレート部36の長辺は、泡沫ケース19の外径より大きめに形成されており、泡沫ケース19にメッシュプレート35が装着されたとき突出することにより、使用者が把持し、着脱しやすくされている。また、プレート部36の側面37には、長手方向を軸として対向する位置に突起38が形成されており、この突起38があることによりメッシュプレート35が泡沫ケース19に装着されたとき、泡沫ケース19の第2貫通孔24の側壁24aに係止され、抜け止めがされる部分となる。
【0054】
メッシュ部40は、通水する流体に含まれる不純物を取り除くと共に、流体を整流する部分となる。メッシュ部40の大きさは、泡沫ケース19に装着されたときに、泡沫ケース19の通水される中空の部分と略同じかやや小さめに形成される。
【0055】
また、メッシュ部40を囲む円板部39の厚さd2は、プレート部36の厚さd1よりやや厚く形成されている。この円板部39は、泡沫ケース19に装着されるとき、泡沫ケース19に装着された第1Oリング41と第2Oリング42とで液密に嵌合される。
【0056】
なお、メッシュプレートは、長手方向を基準にして左右対称に形成されていると共に、表裏対称にも形成されている。また、メッシュプレートのうち、メッシュ部は樹脂又は金属で形成され、プレート部及び円板部は、樹脂、金属及びエラストマー等で形成されている。
【0057】
次に、図2及び図3並びに図7及び図8を参照して、泡沫装置10とメッシュプレート35の着脱について説明する。まず、メッシュプレート35を除いた泡沫装置10を組み立てる。この組み立ては、まず、泡沫上ケース20の第1環状溝部25に第1Oリング41を取り付け、第2Oリング42を泡沫下ケース31の中央部に形成された環状の突起38に載置した後、泡沫上ケース20に形成された泡沫下ケース取付部30に泡沫下ケース31を取り付けて泡沫ケース19を組み立てる。このとき、第2Oリング42が装着される泡沫上ケース20と泡沫下ケース31とで挟まれた部分が第2環状溝部34となる。また、泡沫上ケース20と泡沫下ケース31の取り付けは、溶着や接着などで行われる。そして、吐水管本体11の分岐パッキン装着部17に分岐パッキン18を装着し、吐水管本体11の第1装着部15に泡沫ケース19を螺合等で装着させる。
【0058】
次に、メッシュプレート35を装着させる。この装着は、まず、泡沫ケース19の泡沫上ケース20に形成された第1貫通孔23にメッシュプレート35のプレート部36を挿入させる。その後、第1貫通孔にメッシュプレートの円板部を挿入し、挿入したプレート部36が泡沫ケース19内を通過し、第1貫通孔23と対向する位置に形成された第2貫通孔24からプレート部36が突出し、メッシュプレート35の円板部39が泡沫上ケース20に接触するまで行われる。このとき、プレート部36に形成された一対の突起38が、第2貫通孔24の側壁24aにそれぞれ係止されることで、メッシュプレート35の抜け止めがされる。また、メッシュプレート35の円板部39が泡沫ケース19に設けられた第1Oリング41と第2Oリング42とで液密に嵌合される。
【0059】
次に、メッシュプレート35の外し方は、挿入した方向とは反対側にメッシュプレート35を引き抜くことで行われる。このとき、泡沫ケース19の外形からはみ出したメッシュプレート35のプレート部36を使用者が摘んで引き抜くことができると共に、第2貫通孔24から突出したプレート部36を押し出すこともできる。このようにすることで、泡沫装置10のメッシュプレート35の着脱をワンタッチで行うことができるようになる。
【0060】
また、メッシュプレートは、長手方向を基準にして左右対称に形成されていると共に、表裏対称にも形成されているので、メッシュプレートをどちらからでも同じように装着できるので、使用者が装着時に混乱することを抑制することができる。また、表裏対象に形成されているので、ワンタッチで裏返すことができ、メッシュ部に溜まったゴミ等を洗浄することができると共に、そのまま使用することができる。
【0061】
[実施形態2]
図9及び図10を参照して実施形態2にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態2にかかる泡沫装置は、実施形態1にかかる泡沫装置に対し、泡沫吐水部の構造が異なるのみなので、共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0062】
実施形態2の泡沫装置10Aにかかる泡沫吐水部19Aは、実施形態1の泡沫吐水部が泡沫上ケース20と泡沫下ケース31等で形成された泡沫ケース19で構成されているのに対し、通水部としての吐水管本体11Aの下流側の端部に形成された泡沫上部20Aと泡沫下ケース31とで構成されている。
【0063】
実施形態2にかかる吐水管本体11Aは、図9及び図10に示すように、実施形態1で述べた泡沫上ケース20の構造を、実施形態1の吐水管本体11と一体にして形成されたもの、すなわち、実施形態1の吐水管本体11の下流側の端部に泡沫上ケース20の構成を一体にして形成されている。このようにすることで、実施形態1では吐水管本体11に泡沫上ケース20が装着される部分には、装着させるための構造として第1及び第2装着部15、27が形成されていたり、分岐パッキン18が必要とされていたが、実施形態2の泡沫装置10Aではこれらが一体に形成されているので、第1及び第2装着部15、27を形成する必要はなく、さらに、水漏れ等が起こることはないので、分岐パッキン18は不要となる。そのため、実施形態1の泡沫装置10に比べ、部品点数を減らし、製造を容易とした泡沫装置を提供することができる。
【0064】
次に、実施形態2の泡沫装置10Aの組み立てについて説明する。まず、実施形態2の泡沫装置10Aの組み立ては、吐水管本体11Aの端部に形成された泡沫吐水部19Aの一部となる泡沫上部20Aに形成された第1環状溝部25に第1Oリング41を取り付け、第2Oリング42を泡沫下ケース31の中央部に形成された環状の突起38に載置した後、泡沫上部20Aに形成された泡沫下ケース取付部30に泡沫下ケース31を取り付けて泡沫吐水部19Aを組み立てる。このとき、第2Oリング42が装着される泡沫上部20Aと泡沫下ケース31とで挟まれた部分が第2環状溝部34となることは、上記実施形態1と同様である。
【0065】
次に、メッシュプレート35を装着させる。この装着は、図10A及び図10Bに示すように、実施形態1の場合と同様であるので詳細な説明は省略する。また、メッシュプレートの外し方も実施形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0066】
このようにすることで、実施形態2の泡沫装置は、メッシュプレート35の着脱をワンタッチで行うことができるようになると共に、部品点数を減らし、構造を簡単にすることができる。
【0067】
[実施形態3]
図11及び図12を参照して実施形態3にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態3にかかる泡沫装置は、実施形態2にかかる泡沫装置に対し、泡沫吐水部に装着される第1Oリングの形状と、それが装着される泡沫上部の第1環状溝部の形状が異なるのみなので、共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0068】
図11及び図12に示すように、実施形態3の泡沫装置10Bは、実施形態2の泡沫装置10Aに対し、第1Oリングの形状が異なっている。すなわち、実施形態2の第1Oリング41は、断面が円形状に形成されているのに対し、実施形態3の第1Oリング41Bは、所定高さを有する中空の筒状に形成されている。この実施形態3の第1Oリング41Bの形状については、メッシュプレート35と液密に嵌合される部分は、実施形態1及び2の第1Oリング41と同様に半円状に形成されている。一方、泡沫上部20Bの第1環状溝部25Bに装着される部分は、環状の板状になっており、第1Oリング41Bは第1環状溝部25Bの奥深くまで入り込むようにして装着されることとなる。そのため、吐水管本体11Bの下流側の端部の泡沫上部20Bの第1環状溝部25Bの形状も、これに合わせて、奥深くまで溝が形成されることとなる。このとき、装着された実施形態3の第1Oリング41Bは、実施形態1及び2の第1Oリング41と同じように突出し泡沫吐水部19Bにおいてメッシュプレート35の円板部39と液密に嵌合されるため、本発明におけるシール部に該当するものとなる。
【0069】
このようにすることで、実施形態3にかかる泡沫装置10Bでは、泡沫上部20Bに装着された第1Oリング41Bは、第1Oリング41Bの取り付け時やメッシュプレート35の着脱時等に脱落し難くなる。なお、メッシュプレート35の着脱は、実施形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0070】
[実施形態4]
図13及び図14を参照して実施形態4にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態4にかかる泡沫装置は、実施形態1にかかる泡沫装置に対し、泡沫吐水部の一部の構造が異なるのみなので、共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0071】
実施形態4にかかる泡沫装置10Cは、実施形態1の泡沫装置10がメッシュプレートの装着に第1Oリング及び第2Oリングを用いているのに対し、メッシュプレートの装着に第1及び第2Oリングを用いていないことが異なる。
【0072】
図13及び図14に示すように、実施形態4にかかる泡沫装置10Cは、実施形態1にかかる泡沫装置10と同様に、吐水管本体11Cに泡沫上ケース20Cと泡沫下ケース31Cで形成された泡沫吐水部としての泡沫ケース19Cを装着し、この泡沫ケース19Cに形成された第1貫通孔23及び第2貫通孔24にメッシュプレート35を装着する。しかし、実施形態4にかかる泡沫ケース19Cには、第1Oリング41及び第2Oリング42は使用されず、代わりに、第1及び第2Oリング41、42が設けられる位置に、泡沫上ケース20Cには第1環状突起43Cが一体に形成され、泡沫下ケース31Cには、第2環状突起44Cが一体に形成されている。
【0073】
また、実施形態4の泡沫装置10Cで装着されるメッシュプレート35は、実施形態1の泡沫装置で用いられたもののうち、メッシュプレートの全部及び一部が、エラストマーやゴム等の弾性体で形成されたものを使用する。
【0074】
次に、実施形態4にかかる泡沫装置10Cの組み立ては、泡沫上ケース20Cに泡沫下ケース31Cを取り付け泡沫ケース19Cを形成する。このとき、実施形態1にかかる泡沫装置10と異なり、第1及び第2Oリング41、42を取り付ける作業がいらず、また、泡沫上ケース20Cに第1環状溝部25(図5B参照)を形成する必要もないので、これらの製造を容易に行うことができ、泡沫ケース19Cも簡単に形成することができるようになる。
【0075】
次に、実施形態1と同様に、形成された泡沫ケース19Cを吐水管本体11Cの下流側の端部の装着部15に分岐パッキン18を介して装着し、泡沫ケース19Cの第1貫通孔23及び第2貫通孔24にメッシュプレート35を装着させる。このとき、実施形態4の泡沫装置10Cでは、メッシュプレート35は弾性体で形成されているため、泡沫ケース19Cに形成された第1環状突起43C及び第2環状突起44Cと嵌合されるメッシュプレート35の円板部39が弾性変形することで液密にすることができ、本発明のシール部にあたるものとなる。
【0076】
このようにすることによって、実施形態4にかかる泡沫装置によれば、第1Oリング及び第2Oリングを使用せずに、メッシュプレートの着脱を行うことができるので、使用部品を削減し、製造コストを低減することができる。さらに、Oリングを使用しないことで、Oリングの脱落や劣化等の不具合を抑制することができる。一方、使用するメッシュプレートの第1環状突起及び第2環状突起と嵌合される部分が劣化しても、ワンタッチで交換することができる。また、メッシュプレートは、少なくとも第1環状突起及び第2環状突起と嵌合される部分である、円板部が弾性体で形成されていればよい。
【0077】
なお、メッシュプレートの着脱は、メッシュプレート35が第1Oリング41と第2Oリング42との代わりに第1環状突起43C及び第2環状突起44Cで液密に嵌合されること以外は実施形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0078】
[実施形態5]
図15及び図16を参照して実施形態5にかかる泡沫装置について説明する。なお、実施形態5にかかる泡沫装置は、実施形態2にかかる泡沫装置と実施形態4にかかる泡沫装置との特徴を組合わせたものである。なお、実施形態5にかかる泡沫装置においては、実施形態2にかかる泡沫装置及び実施形態4にかかる泡沫装置と共通の構成には同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0079】
実施形態5にかかる泡沫装置10Dの泡沫吐水部19Dは、実施形態2にかかる泡沫装置10Aで説明した吐水管本体11Aの下流側の端部に泡沫上部20Aの構造を泡沫上部20Dとして一体に形成したものに、実施形態4にかかる泡沫装置10Cで説明した第1及び第2Oリング41、42が装着される位置に第1及び第2環状突起43D、44Dが形成されたものである。
【0080】
すなわち、実施形態5の泡沫装置10Dでは、吐水管本体11Dの下流側の端部の泡沫上部20Dの第1Oリングが装着される位置に第1環状突起43Dを形成し、泡沫上部20Dに取り付けられる泡沫下ケース31Dの第2Oリングが装着される位置に第2環状突起44Dが形成されるようになる。
【0081】
なお、実施形態5にかかる泡沫装置10Dで用いられるメッシュプレート35は、実施形態4にかかる泡沫装置10Cに用いられるメッシュプレート35と同様に、全部又は一部が弾性体で形成されている。
【0082】
実施形態5にかかる泡沫装置10Dの組み立ては、吐水管本体11Dの下流側の端部の泡沫上部20Dの泡沫下ケース取付部30に泡沫下ケース31Dを取り付け、メッシュプレート35を装着することで行われる。このようにすることで、部品点数を大幅に減らすことができ製造コストも減らすことができる。
【0083】
なお、メッシュプレートの着脱方法は、メッシュプレート35が第1Oリング41と第2Oリング42との代わりに第1環状突起43D及び第2環状突起44Dで液密に嵌合されること以外は実施形態1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0084】
[実施形態6]
次に、図17を参照して実施形態6にかかる泡沫装置について説明する。実施形態6にかかる泡沫装置は、実施形態1にかかる泡沫装置が本発明にかかる通水部に吐水管本体を使用していたのに対し、切換コックを使用していることが異なる。なお、実施形態6にかかる泡沫装置においては、実施形態1にかかる泡沫装置と共通する構成については同一の符号を付し、詳細な説明は省略すると共に、この切換コックについても、公知のものであるので、詳細な説明は省略する。
【0085】
実施形態6にかかる泡沫装置10Eは、切換コック11Eと、この切換コック11Eの下流側の端部に設けられた泡沫吐水部19Eと、泡沫吐水部19Eに装着されるメッシュプレート35で構成されている。泡沫吐水部19Eは、切換コック11Eの下流側の端部の泡沫上部20Eと、この泡沫上部20Eに形成された泡沫下ケース取付部30に取り付けられた泡沫下ケース31とで形成されている。また、泡沫上部20Eに形成された第1環状溝部25には第1Oリング41が装着され、泡沫上部20Eと泡沫下ケース31に挟まれた第2環状溝部34には第2Oリング42が装着されている。そして、泡沫上部20Eに形成された第1貫通孔23及び第2貫通孔24に挿通されてメッシュプレート35が装着されている。
【0086】
このようにすることで、実施形態6にかかる泡沫装置は、従来の切換コックにおいて、メッシュプレートの装着及び交換並びにメッシュ部の洗浄を容易に行えることができる。なお、メッシュプレートの着脱は実施形態1と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0087】
また、図18を参照して実施形態6の変形例について説明する。図18に示すように、実施形態6の変形例は、実施形態6にかかる泡沫装置が第1Oリング41及び第2Oリング42を使用しているのに対し、実施形態6の変形例は、第1Oリング及び第2Oリングを使用せず、第1Oリング及び第2Oリングが装着される位置に第1環状突起43F及び第2環状突起44Fが形成されている。なお、他の共通する構成には同じ符号を付し詳細な説明は省略する。
【0088】
実施形態6の変形例にかかる泡沫装置10Fは、実施形態6と同様に切換コック11Fと、切換コック11Fの下流側の端部の泡沫上部20Fと、泡沫上部20Fに取り付けられる泡沫下ケース31Fとで形成された泡沫吐水部19Fと、泡沫吐水部19Fに装着されたメッシュプレート35とで構成されている。そして、泡沫上部20Fに第1環状突起43Fを形成し、泡沫下ケース31Fに第2環状突起44Fが形成され、この間にメッシュプレート35が挿通され装着されている。このようにすることで、泡沫吐水部19Fに第1及び第2Oリングを装着する必要がなく、また、第1環状溝部を形成する必要もなくなるため、部品点数を減らし製造コストを抑えることができる。
【0089】
なお、実施形態6の変形例の泡沫装置10Fで装着されるメッシュプレート35は、実施形態1の泡沫装置で用いられたもののうち、メッシュプレートの全部及び一部が、エラストマーやゴム等の弾性体で形成されたものを使用するのは、上記実施形態4及び5と同様である。
【0090】
[変形例]
図19を参照して、実施形態1〜6に使用されるメッシュプレートの変形例を説明する。なお、実施形態1〜6に使用されるメッシュプレートと共通する構成には同一の符号を付し詳細な説明は省略する。
【0091】
図19Aに示すメッシュプレート35'は、プレート部36'の長手方向の略中央部に切れ込み45が形成されている。この切れ込み45は、両側のプレート部36'に形成されている。このようにすることで、メッシュプレート35'が泡沫装置10(10A〜10F)に装着されるとき、泡沫ケース(泡沫吐水部)19、19A〜19Fの第2貫通孔24の側壁24aと、メッシュプレート35'のプレート部36'の側面37'に形成された突起38'とが係止される際、第2貫通孔24を貫通するためにプレート部36'が幅方向に縮まっていたものが、一気に開放されるときの感触と、そのとき発する音を大きくすることができるようになる。
【0092】
また、図19Bに示すメッシュプレート35''は、プレート部36''を構成する板状体の中央部が取り除かれ、この板状体の外形形状の枠体46のみで形成されている。このようにすることで、上述したように、メッシュプレート35''が装着される際の感触及び発する音を大きくすると共に、使用する材料を減らし製造コストを減少させることができる。
【0093】
なお、上記実施形態1〜3及び6では、シール部として第1Oリングと第2Oリングを用いた場合について説明したが、これに限らず、外部への漏水及び吐水口からの流姿の乱れを抑制することができるのであれば、第2Oリングを省略し、第1Oリングのみを用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0094】
10、10A〜10F:泡沫装置 11、11A〜11D:吐水管本体(通水部) 11E、11F:切換コック(通水部) 13:通水路 15:第1装着部 18:分岐パッキン 19、19C:泡沫ケース(泡沫吐水部) 19A、19B、19D〜19F:泡沫吐水部 20、20C:泡沫上ケース 20A、20B、20D〜20F:泡沫上部 23:第1貫通孔 24:第2貫通孔 24a:側壁 25、25B:第1環状溝部 27:第2装着部 30:泡沫下ケース取付部 31、31C、31D、31F:泡沫下ケース 32:円板体 32a:突起 33:吐水口 34:第2環状溝部 35:メッシュプレート 36:プレート部 37:側面 38:突起 39:円板部 40:メッシュ部 41、41B:第1Oリング 42:第2Oリング 43C、43D、43F:第1環状突起 44C、44D、44F:第2環状突起 45:切れ込み 46:枠体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が導通される通水路を有する通水部と、前記流通された液体が吐水される吐水口を有する泡沫吐水部とを備えた泡沫装置であって、
前記泡沫吐水部には、前記通水路を挟んで対向する一対の貫通孔が形成され、
前記貫通孔には、長手方向が前記泡沫吐水部の外形より大きく形成された板状体からなるプレート部と、前記プレート部の中央部に通水される液体の整流及び不純物の除去が可能なメッシュ部とを有するメッシュプレートが着脱自在に設けられていることを特徴とする泡沫装置。
【請求項2】
前記泡沫吐水部には前記貫通孔の前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に環状のシール部が設けられ、前記シール部によって前記メッシュプレートが液密に把持されていることを特徴とする請求項1に記載の泡沫装置。
【請求項3】
前記泡沫吐水部は、泡沫上ケースと泡沫下ケースとを有し、前記通水部の下流側の端部と前記泡沫上ケースが着脱自在に装着される泡沫ケースで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上ケースに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の泡沫装置。
【請求項4】
前記泡沫吐水部は、前記通水部の下流側に形成された泡沫上部と泡沫下ケースとで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の泡沫装置。
【請求項5】
前記シール部は、前記泡沫吐水部の前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に設けられた環状の溝と、前記環状の溝に装着されたOリング及びパッキンから選択された少なくとも一種類によって構成されていることを特徴とする請求項に2〜4のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項6】
前記メッシュプレートは、前記メッシュ部の径が前記通水路の径と略同じか又はやや大きめに形成され、前記プレート部が、前記メッシュ部の径より幅狭に形成され、前記メッシュ部を挟んで対称に形成されており、
前記泡沫吐水部の貫通孔は、前記メッシュ部が挿通可能な大きさに形成された第1貫通孔と、前記プレート部が挿通可能な大きさに形成された第2貫通孔とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の泡沫装置。
【請求項7】
前記メッシュプレートの前記メッシュ部の周囲を囲む部分は、他の前記プレート部よりも肉厚に形成されており、
前記肉厚に形成された部分が、前記シール部で液密に着脱自在に嵌合されていることを特徴とする請求項6に記載の泡沫装置。
【請求項8】
前記プレート部の側面には、前記プレート部の長手方向を軸として対向する位置に突起がそれぞれ形成され、
前記突起は、前記第2貫通孔の外側部分に係止されることを特徴とする請求項6又は7に記載の泡沫装置。
【請求項9】
前記プレート部は、前記板状体の長手方向に沿って切り込みが中央部に形成されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項10】
前記プレート部は、前記板状体の外周側の枠体で形成されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項11】
前記メッシュプレートは、前記メッシュ部は樹脂製又は金属製のものであり、前記プレート部は、樹脂製、金属製又は弾性体のいずれかであることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項12】
前記メッシュプレートは、表裏対称に形成されていることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項13】
前記泡沫吐水部の前記上流側のシール部には、前記溝よりも深い溝が形成され、
前記シール部の溝には、幅広の環状のOリング又はパッキンが前記メッシュプレートを液密に突出して装着されていることを特徴とする請求項4に記載の泡沫装置。
【請求項14】
前記シール部は、環状の突起であって、
前記環状の突起に弾性体で形成されたプレート部を有する前記メッシュプレートが着脱自在に液密に嵌合されていることを特徴とする請求項2に記載の泡沫装置。
【請求項15】
前記通水部は、水栓及び水処理装置の吐水管本体又は切換コックであることを特徴とする請求項1に記載の泡沫装置。
【請求項16】
前記メッシュプレートは、前記メッシュ部及び前記プレート部の少なくとも一方が抗菌性材料で形成されているか、又は抗菌性処理がなされていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項1】
流体が導通される通水路を有する通水部と、前記流通された液体が吐水される吐水口を有する泡沫吐水部とを備えた泡沫装置であって、
前記泡沫吐水部には、前記通水路を挟んで対向する一対の貫通孔が形成され、
前記貫通孔には、長手方向が前記泡沫吐水部の外形より大きく形成された板状体からなるプレート部と、前記プレート部の中央部に通水される液体の整流及び不純物の除去が可能なメッシュ部とを有するメッシュプレートが着脱自在に設けられていることを特徴とする泡沫装置。
【請求項2】
前記泡沫吐水部には前記貫通孔の前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に環状のシール部が設けられ、前記シール部によって前記メッシュプレートが液密に把持されていることを特徴とする請求項1に記載の泡沫装置。
【請求項3】
前記泡沫吐水部は、泡沫上ケースと泡沫下ケースとを有し、前記通水部の下流側の端部と前記泡沫上ケースが着脱自在に装着される泡沫ケースで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上ケースに形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の泡沫装置。
【請求項4】
前記泡沫吐水部は、前記通水部の下流側に形成された泡沫上部と泡沫下ケースとで構成されており、
前記貫通孔は、前記泡沫上部に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の泡沫装置。
【請求項5】
前記シール部は、前記泡沫吐水部の前記貫通孔の上流側又は前記貫通孔を挟んで上流側及び下流側に設けられた環状の溝と、前記環状の溝に装着されたOリング及びパッキンから選択された少なくとも一種類によって構成されていることを特徴とする請求項に2〜4のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項6】
前記メッシュプレートは、前記メッシュ部の径が前記通水路の径と略同じか又はやや大きめに形成され、前記プレート部が、前記メッシュ部の径より幅狭に形成され、前記メッシュ部を挟んで対称に形成されており、
前記泡沫吐水部の貫通孔は、前記メッシュ部が挿通可能な大きさに形成された第1貫通孔と、前記プレート部が挿通可能な大きさに形成された第2貫通孔とを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の泡沫装置。
【請求項7】
前記メッシュプレートの前記メッシュ部の周囲を囲む部分は、他の前記プレート部よりも肉厚に形成されており、
前記肉厚に形成された部分が、前記シール部で液密に着脱自在に嵌合されていることを特徴とする請求項6に記載の泡沫装置。
【請求項8】
前記プレート部の側面には、前記プレート部の長手方向を軸として対向する位置に突起がそれぞれ形成され、
前記突起は、前記第2貫通孔の外側部分に係止されることを特徴とする請求項6又は7に記載の泡沫装置。
【請求項9】
前記プレート部は、前記板状体の長手方向に沿って切り込みが中央部に形成されていることを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項10】
前記プレート部は、前記板状体の外周側の枠体で形成されていることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項11】
前記メッシュプレートは、前記メッシュ部は樹脂製又は金属製のものであり、前記プレート部は、樹脂製、金属製又は弾性体のいずれかであることを特徴とする請求項6〜10のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項12】
前記メッシュプレートは、表裏対称に形成されていることを特徴とする請求項6〜11のいずれかに記載の泡沫装置。
【請求項13】
前記泡沫吐水部の前記上流側のシール部には、前記溝よりも深い溝が形成され、
前記シール部の溝には、幅広の環状のOリング又はパッキンが前記メッシュプレートを液密に突出して装着されていることを特徴とする請求項4に記載の泡沫装置。
【請求項14】
前記シール部は、環状の突起であって、
前記環状の突起に弾性体で形成されたプレート部を有する前記メッシュプレートが着脱自在に液密に嵌合されていることを特徴とする請求項2に記載の泡沫装置。
【請求項15】
前記通水部は、水栓及び水処理装置の吐水管本体又は切換コックであることを特徴とする請求項1に記載の泡沫装置。
【請求項16】
前記メッシュプレートは、前記メッシュ部及び前記プレート部の少なくとも一方が抗菌性材料で形成されているか、又は抗菌性処理がなされていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の泡沫装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−112211(P2012−112211A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263991(P2010−263991)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(593019607)ジョプラックス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(593019607)ジョプラックス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】
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