洗剤供給装置
【課題】洗濯機への粉末洗剤の供給を自動化することにより、洗濯物の洗濯を効率よく行う。
【解決手段】粉末洗剤６５が投入されるホッパ３と、ホッパ３の出口部７の開度を調整する開度調整弁１０と、ホッパ２の出口部７の外側に取り付けられるエゼクタ２０と、エゼクタ２０と洗濯機７０との間を接続する洗剤供給管３５と、エゼクタ２０及び洗剤供給管３５に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段４０とを備えてなる。圧縮空気供給手段４０は、圧縮空気供給源４１と、圧縮空気供給源４１からエゼクタ２０に圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統４２と、圧縮空気供給源１４から洗剤供給管３５に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統４６とを備えている。
【解決手段】粉末洗剤６５が投入されるホッパ３と、ホッパ３の出口部７の開度を調整する開度調整弁１０と、ホッパ２の出口部７の外側に取り付けられるエゼクタ２０と、エゼクタ２０と洗濯機７０との間を接続する洗剤供給管３５と、エゼクタ２０及び洗剤供給管３５に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段４０とを備えてなる。圧縮空気供給手段４０は、圧縮空気供給源４１と、圧縮空気供給源４１からエゼクタ２０に圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統４２と、圧縮空気供給源１４から洗剤供給管３５に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統４６とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗剤供給装置に関し、特に、洗濯機へ粉末洗剤を自動的に供給するのに有効な洗剤供給装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、洗濯機で洗濯物を洗濯する場合、１回の洗濯に必要な量の粉末洗剤を人手によって計量し、洗濯機の洗濯槽内に供給していたため、その作業に非常に手間がかかっていた。
【０００３】
このような粉末洗剤の供給手間を削減するために、特許文献１及び２には、粉末洗剤を自動的に洗濯機の洗濯槽内に供給するように構成した洗剤自動投入装置が記載されている。
【０００４】
特許文献１に記載されている洗剤自動投入装置は、洗剤収納ケース内に貯留されている粉末洗剤を、洗剤搬送用スパイラルの回転によって搬送して洗濯兼脱水槽内に自動的に投入するように構成したものである。
【０００５】
また、特許文献２に記載されている洗剤自動投入装置は、洗剤貯蔵容器の洗剤送出通路に投入容器を回転可能に設け、この投入容器をモータによって回転駆動させることにより、粉末洗剤を計量して洗濯槽内に投入するように構成したものである。
【特許文献１】特開平７−２７５５６９号公報
【特許文献２】特開２００２−１４３５９７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ところで、上記のような構成の洗剤自動投入装置にあっては、構造が複雑であるため、製作及びメンテナンスに手間及び費用がかかり、設備費及びメンテナンス費が高くつくことになる。
【０００７】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、構造が簡単で製作及びメンテナンスが容易であり、設備費及びメンテナンス費を削減することができる洗剤供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項１に係る発明は、洗濯機に粉末洗剤を供給する洗剤供給装置であって、粉末洗剤が投入されるホッパと、該ホッパの出口部の開度を調整する開度調整弁と、前記ホッパの出口部の外側に取り付けられるエゼクタと、該エゼクタと前記洗濯機との間を接続する洗剤供給管と、前記エゼクタ及び前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段とを備えてなることを特徴とする。
【０００９】
本発明による洗剤供給装置によれば、ホッパに投入された粉末洗剤は、ホッパの出口部の開度を開度調整弁によって調整し、圧縮空気供給手段によって圧縮空気をエゼクタ及び洗剤供給管に供給することにより、ホッパの出口部からエゼクタに導かれ、エゼクタから洗剤供給管に導かれ、洗剤供給管を介して洗濯機に供給されることになる。
【００１０】
請求項２に係る発明は、請求項１に記載の洗剤供給装置であって、前記圧縮空気供給手段は、圧縮空気供給源と、該圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統とを備えていることを特徴とする。
【００１１】
本発明による洗剤供給装置によれば、圧縮空気供給源を駆動させると、圧縮空気供給源から第１圧縮空気供給系統を介してエゼクタに圧縮空気が供給され、圧縮空気供給源から第２圧縮空気供給系統を介して洗剤供給管に圧縮空気が供給され、ホッパ内に投入された粉末洗剤がホッパからエゼクタに導かれ、エゼクタから洗剤供給管に導かれることになる。
【００１２】
請求項３に係る発明は、請求項２に記載の洗剤供給装置であって、前記第１圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第１圧縮空気供給管と、該第１圧縮空気供給管を開閉する第１開閉弁と、該第１圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第１流量調整弁とを備え、前記第２圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記洗剤供給管との間を接続する第２圧縮空気供給管と、該第２圧縮空気供給管を開閉する第２開閉弁と、該第２圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第２流量調整弁とを備えを備えていることを特徴とする。
【００１３】
本発明による洗剤供給装置によれば、第１圧縮空気供給系統の第１圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源からエゼクタに圧縮空気が供給される。この場合、第１開閉弁によって第１圧縮空気供給管が開閉され、第１流量調整弁によって第１圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量が調整される。
また、第２圧縮空気供給系統の第２圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源から洗剤供給管に圧縮空気が供給される。この場合、第２開閉弁によって第２圧縮空気供給管が開閉され、第２流量調整弁によって第２圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量が調整される。
【００１４】
請求項４に係る発明は、請求項２又は３に記載の洗剤供給装置であって、前記圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する前記第１圧縮空気供給系統とは別系統の第３圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記ホッパに圧縮空気を供給する第４圧縮空気供給系統を備えていることを特徴とする。
【００１５】
本発明による洗剤供給装置によれば、圧縮供給源を駆動させると、第１圧縮空気供給系統とは別系統の第３圧縮空気供給系統を介して圧縮空気供給源からエゼクタに圧縮空気が供給され、第４圧縮空気供給系統を介して圧縮空気供給源からホッパに圧縮空気が供給されることになる。
【００１６】
請求項５に係る発明は、請求項４に記載の洗剤供給装置であって、前記第３圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第３圧縮空気供給管を備え、前記第４圧縮空気供給系統は、前記第３圧縮空気供給管から分岐して前記ホッパに接続される第４圧縮空気供給管と、該第４圧縮空気供給管を開閉する第４開閉弁と、該第４圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第４流量調整弁とを備えていることを特徴とする。
【００１７】
本発明による洗剤供給装置によれば、第３圧縮空気系統の第３圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源からエゼクタに圧縮空気が供給される。
また、第４圧縮空気供給系統の第４圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源からホッパに圧縮空気が供給される。この場合、第４開閉弁によって第４圧縮空気供給管が開閉され、第４流量調整弁によって第４圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量が調整される。
【発明の効果】
【００１８】
以上、説明したように、本発明による洗剤供給装置によれば、ホッパに投入された粉末洗剤は、ホッパの出口部の開度を開度調整弁によって調整し、圧縮空気供給手段によって圧縮空気をエゼクタ及び洗剤供給管に供給することにより、ホッパの出口部からエゼクタに導かれ、エゼクタから洗剤供給管に導かれ、洗剤供給管を介して洗濯機に供給されることになる。従って、人手によって粉末洗剤を計量して供給する手間を削減することができるので、洗濯物の洗濯を効率良く行うことができる。
また、ホッパ、エゼクタ及び圧縮空気供給手段を組み合わせて構成した簡単な構成のものであるので、容易に製作できるとともに、メンテナンスを容易にすることもでき、設備費及びメンテナンス費を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図１には、本発明による洗剤供給装置の一実施の形態が示されていて、この洗剤供給装置１は、洗濯機に粉末洗剤を自動的に供給するのに有効なものであって、粉末洗剤６５が投入されるホッパ２と、ホッパ２の出口部７の開度を調整する開度調整弁１０と、ホッパ２の出口部７に接続されるエゼクタ２０と、エゼクタ２０に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段４０と、エゼクタ２０と洗濯機７０とを接続する洗剤供給管３５とを備えている。
【００２０】
ホッパ２は、上下端が開口するテーパ筒状の本体部３と、本体部３の上端開口部に下端開口部が一体に連結されるとともに、上端開口部が粉末洗剤６５の投入口５に形成される筒状の洗剤投入部４と、洗剤投入部４の投入口５を開閉する開閉蓋６とを備え、本体部３の下端開口部（出口部７）に後述するエゼクタ２０が取り付けられるようになっている。
【００２１】
ホッパ２の本体部３、洗剤投入部４の一部（下端部）、及び後述するエゼクタ２０は、ケーシング３０内に収容されている。ホッパ２の洗剤投入部４の外周面には、円環状のフランジ部９が一体に設けられ、このフランジ部９をケーシング３０の上端部にねじ３１により固定することにより、ホッパ２の本体部３、洗剤投入部４、及び後述するエゼクタ２０がケーシング３０の所定の位置に固定される。
【００２２】
ホッパ２には、本体部３の出口部７の開度を調整する開度調整弁１０が設けられている。開度調整弁１０は、ホッパ２の洗剤投入部４及び本体部３の中心部に上下方向に移動可能に設けられるロッド１１と、ロッド１１の下端部に一体に設けられるとともに、本体部３の出口部７よりもやや大径の球状に形成される弁体１２と、ロッド１１をホッパ２の洗剤投入部４に上下方向に移動可能に固定する固定手段１３とを備えている。
【００２３】
固定手段１３は、ロッド１１を上下方向に移動可能に支持する軸受１４と、ロッド１１を軸受１４に固定する固定ねじ１５とを備え、固定ねじ１５を緩めた状態でロッド１１を上下方向に移動させることにより、ロッド１１の下端の弁体１２と本体部３の出口部７との間に形成される隙間１６の開度が調整され、この開度に応じて粉末洗剤６５がエゼクタ２０側に供給される。
【００２４】
開度調整弁１０は、ロッド１１を手動によって上下方向に移動させることにより、弁体１２と本体部３の出口部７との間の隙間１６の開度を調整するように構成してもよいし、ロッド１１をアクチュエータ（図示せず）に連結して、アクチュエータの駆動によってロッド１１を自動的に上下方向に移動させることにより、弁体１２と本体部３の出口部７との間の隙間１６の開度を調整するように構成してもよい（本実施の形態においては、手動によってロッド１１を上下方向に移動させている）。
【００２５】
エゼクタ２０は、内部に空所２２が設けられるとともに、空所２２内外を連通する洗剤流入口２３と洗剤流出口２４と圧縮空気流入口２５とが設けられる本体部２１と、本体部２１の空所２２内に設けられるとともに、基端部が圧縮空気流入口部２５に接続されるノズル部２６と、本体部２１の空所２２内にノズル部２６に対向した状態で設けられるとともに、基端部が粉末洗剤流出口２４に接続されるディフューザ部２７とを備えている。
【００２６】
エゼクタ２０は、本体部２１の洗剤流入口２３の周縁部に一体に設けられているフランジ部２９をホッパ２の本体部３の出口部７の周縁部に一体に設けられているフランジ部８に合致させ、この状態で両フランジ２９、８部間をねじ３１により一体に連結することにより、ホッパ２の本体部３の出口部７に取り付けられる。
【００２７】
エゼクタ２０の洗剤流出口２４には洗剤供給管３５の一端が接続され、この洗剤供給管３５の他端は洗濯機７０に設けられている粉末洗剤の貯留部（図示せず）に接続されている。エゼクタ２０の本体部２１のノズル部２６とディフューザ部２７との協働により、粉末洗剤６５がホッパ２からエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に導かれ、エゼクタ２０の空所２２から洗剤供給管３５に導かれ、洗剤供給管３５を介して洗濯機７０に供給される。
【００２８】
圧縮空気供給手段４０は、圧縮空気供給源４１（例えば、コンプレッサー）と、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の圧縮空気流入口２５との間に設けられて、エゼクタ２０に圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統４２と、圧縮空気供給源４１と洗剤供給管３５との間に設けられて、洗剤供給管３５に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統４６と、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の本体部２１との間に設けられて、本体部２１に圧縮空気を供給する第３圧縮空気供給系統５０と、第３圧縮空気供給系統５０とホッパ２の洗剤投入部４との間に設けられて、ホッパ２の洗剤投入部４に圧縮空気を供給する第４圧縮空気供給系統５２とを備えている。
【００２９】
第１圧縮空気供給系統４２は、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の圧縮空気流入口２５との間を接続する第１圧縮空気供給管４３と、第１圧縮空気供給管４３の途中に設けられて、第１圧縮空気供給管４３を開閉する第１開閉弁４４と、第１圧縮空気供給管４３の途中（第１開閉弁４４よりも下流側）に設けられて、第１圧縮空気供給管４３を流通する圧縮空気の流量を調整する第１流量調整弁４５とを備えている。
【００３０】
第２圧縮空気供給系統４６は、圧縮空気供給源４１と洗剤供給管３５との間を接続する第２圧縮空気供給管４７と、第２圧縮空気供給管４７の途中に設けられて、第２圧縮空気供給管４７を開閉する第２開閉弁４８と、第２圧縮空気供給管４７の途中（第２開閉弁４８よりも下流側）に設けられて、第２圧縮空気供給管４７を流通する圧縮空気の流量を調整する第２流量調整弁４９とを備えている。
【００３１】
第３圧縮空気供給系統５０は、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の本体部２１の圧縮空気流入口２５に隣接する部分との間を接続する第３圧縮空気供給管５１とを備えている。
第４圧縮空気供給系統５２は、第３圧縮空気供給管５１の途中から分岐してホッパ２の洗剤投入部４に接続される第４圧縮空気供給管５３と、第４圧縮空気供給管５３の途中に設けられて、第４圧縮空気供給管５３を開閉する第４開閉弁５４と、第４圧縮空気供給管５４の途中（第４開閉弁５４よりも下流側）に設けられて、第４圧縮空気供給管５４を流通する圧縮空気の流量を調整する第４流量調整弁５５とを備えている。
なお、第３圧縮空気供給管５１の途中に第３開閉弁（図示ぜず）及び第３流量調整弁（図示せず）を設けてもよい。なお、図中、６０、６１は、レギュレータ及びフィルタである。
【００３２】
次に、上記のように構成した本実施の形態による洗剤供給装置１の動作について説明する。
まず、ホッパ２の開度調整弁１０を操作して、開度調整弁１０の弁体１２によってホッパ２の本体部３の出口部７を閉塞し、この状態で投入口５から洗剤投入部４を介して本体部３内に粉末洗剤６５を投入し、粉末洗剤６５を本体部３の全体及び洗剤投入部４の上端部を除くほぼ全体に充填させる。
【００３３】
次に、圧縮空気供給源４１を駆動させるとともに、第１開閉弁４４、第２開閉弁４８、及び第４開閉弁５４を開いて、圧縮空気供給源４１から第１圧縮空気供給系統４２の第１圧縮空気供給管４３を介してエゼクタ２０の本体部２１のノズル部２６に圧縮空気を供給し、第２圧縮空気供給系統４６の第２圧縮空気供給管４７を介して洗剤供給管３５に圧縮空気を供給し、第３圧縮空気供給系統５０の第３圧縮空気供給管５１を介してエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に圧縮空気を供給し、第４圧縮空気供給系統５３の第４圧縮空気供給管５３を介してホッパ２の洗剤投入部４に圧縮空気を供給する。
【００３４】
次に、開度調整弁１０を操作して、開度調整弁１０の弁体１２によるホッパ２の出口部７の閉塞状態を解除するとともに、出口部７の開度を調整してホッパ２からエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に粉末洗剤６５を投入すると、粉末洗剤６５はエゼクタ２０のノズル部２６とディフューザ部２７との協働により、エザクタ２０の本体部２１の空所２２内からノズル部２６とディフューザ部２７との間の隙間２８を介して洗剤供給管３５側に導かれ、洗剤供給管３５から洗濯機７０の粉末洗剤の貯留部に導かれ、貯留部から全自動洗濯機７０の洗濯槽の内部に１回分の洗濯に必要な量の粉末洗剤が供給される。
【００３５】
従って、洗濯機７０によって洗濯物を洗濯する場合に、洗濯機７０の洗濯槽内に人手によって粉末洗剤６５を供給する必要はないので、粉末洗剤６５の供給に要する手間を削減することができ、効率良く洗濯物の洗濯を行うことができる。
【００３６】
上記のように構成した本実施の形態による洗剤供給装置１にあっては、洗濯機７０の洗濯槽内に自動的に粉末洗剤６５を供給することができるので、粉末洗剤６５の供給に要する手間を削減することができ、効率良く洗濯物の洗濯を行うことができる。
【００３７】
また、ホッパ２とエゼクタ２０と圧縮空気供給手段４０とを組み合わせた簡単な構成のものであるので、容易に製作することができるとともに、メンテナンスを容易に行うことができ、設備費及びメンテナンス費を大幅に削減することができる。
【００３８】
さらに、第２圧縮空気供給系統４６により洗剤供給管３５内に圧縮空気を供給するように構成したので、洗剤供給管３５内に粉末洗剤が詰まるのを防止できる。さらに、第３圧縮空気供給系統５０によりエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に圧縮空気を供給するように構成したので、エゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に粉末洗剤が詰まるのを防止できる。さらに、第４圧縮空気供給系統５３によりホッパ２内に圧縮空気を供給するように構成したので、ホッパ２内に粉末洗剤が詰まるのを防止できる。
【００３９】
なお、前記の説明においては、１台の洗濯機７０の洗濯槽内に粉末洗剤６５を供給する場合について説明したが、複数台の洗濯機７０の各々の洗濯槽内に同時に粉末洗剤６５を供給する場合に適用してもよいものであり、その場合には、複数台の洗濯機７０の各々の洗濯槽内に人手によって粉末洗剤６５を供給する手間を削減できるので、効率良く洗濯物の洗濯を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】本発明による洗剤供給装置の一実施の形態を示した概略図である。
【符号の説明】
【００４１】
１ 洗剤供給装置 ２ ホッパ
３ 本体部 ４ 洗剤投入部
５ 投入口 ６ 開閉蓋
７ 出口部 ８ フランジ部（出口部）
９ フランジ部（外周面） １０ 開度調整弁
１１ ロッド １２ 弁体
１３ 固定手段 １４ 軸受
１５ 固定ねじ １６ 隙間
２０ エゼクタ ２１ 本体部
２２ 空所 ２３ 洗剤流入口
２４ 洗剤流出口 ２５ 圧縮空気流入口
２６ ノズル部 ２７ ディフューザ部
２８ フランジ部 ３０ ケーシング
３１ ねじ ３５ 洗剤供給管
４０ 圧縮空気供給手段 ４１ 圧縮空気供給源
４２ 第１圧縮空気供給系統 ４３ 第１圧縮空気供給管
４４ 第１開閉弁 ４５ 第１流量調整弁
４６ 第２圧縮空気供給系統 ４７ 第２圧縮空気供給管
４８ 第２開閉弁 ４９ 第２流量調整弁
５０ 第３圧縮空気供給系統 ５１ 第３圧縮空気供給管
５２ 第４圧縮空気供給系統 ５３ 第４圧縮空気供給管
５４ 第４開閉弁 ５５ 第４流量調整弁
６０ レギュレータ ６１ フィルタ
６５ 粉末洗剤 ７０ 洗濯機
【技術分野】
【０００１】
本発明は、洗剤供給装置に関し、特に、洗濯機へ粉末洗剤を自動的に供給するのに有効な洗剤供給装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、洗濯機で洗濯物を洗濯する場合、１回の洗濯に必要な量の粉末洗剤を人手によって計量し、洗濯機の洗濯槽内に供給していたため、その作業に非常に手間がかかっていた。
【０００３】
このような粉末洗剤の供給手間を削減するために、特許文献１及び２には、粉末洗剤を自動的に洗濯機の洗濯槽内に供給するように構成した洗剤自動投入装置が記載されている。
【０００４】
特許文献１に記載されている洗剤自動投入装置は、洗剤収納ケース内に貯留されている粉末洗剤を、洗剤搬送用スパイラルの回転によって搬送して洗濯兼脱水槽内に自動的に投入するように構成したものである。
【０００５】
また、特許文献２に記載されている洗剤自動投入装置は、洗剤貯蔵容器の洗剤送出通路に投入容器を回転可能に設け、この投入容器をモータによって回転駆動させることにより、粉末洗剤を計量して洗濯槽内に投入するように構成したものである。
【特許文献１】特開平７−２７５５６９号公報
【特許文献２】特開２００２−１４３５９７号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
ところで、上記のような構成の洗剤自動投入装置にあっては、構造が複雑であるため、製作及びメンテナンスに手間及び費用がかかり、設備費及びメンテナンス費が高くつくことになる。
【０００７】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、構造が簡単で製作及びメンテナンスが容易であり、設備費及びメンテナンス費を削減することができる洗剤供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明は、上記のような課題を解決するために、以下のような手段を採用している。
すなわち、請求項１に係る発明は、洗濯機に粉末洗剤を供給する洗剤供給装置であって、粉末洗剤が投入されるホッパと、該ホッパの出口部の開度を調整する開度調整弁と、前記ホッパの出口部の外側に取り付けられるエゼクタと、該エゼクタと前記洗濯機との間を接続する洗剤供給管と、前記エゼクタ及び前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段とを備えてなることを特徴とする。
【０００９】
本発明による洗剤供給装置によれば、ホッパに投入された粉末洗剤は、ホッパの出口部の開度を開度調整弁によって調整し、圧縮空気供給手段によって圧縮空気をエゼクタ及び洗剤供給管に供給することにより、ホッパの出口部からエゼクタに導かれ、エゼクタから洗剤供給管に導かれ、洗剤供給管を介して洗濯機に供給されることになる。
【００１０】
請求項２に係る発明は、請求項１に記載の洗剤供給装置であって、前記圧縮空気供給手段は、圧縮空気供給源と、該圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統とを備えていることを特徴とする。
【００１１】
本発明による洗剤供給装置によれば、圧縮空気供給源を駆動させると、圧縮空気供給源から第１圧縮空気供給系統を介してエゼクタに圧縮空気が供給され、圧縮空気供給源から第２圧縮空気供給系統を介して洗剤供給管に圧縮空気が供給され、ホッパ内に投入された粉末洗剤がホッパからエゼクタに導かれ、エゼクタから洗剤供給管に導かれることになる。
【００１２】
請求項３に係る発明は、請求項２に記載の洗剤供給装置であって、前記第１圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第１圧縮空気供給管と、該第１圧縮空気供給管を開閉する第１開閉弁と、該第１圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第１流量調整弁とを備え、前記第２圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記洗剤供給管との間を接続する第２圧縮空気供給管と、該第２圧縮空気供給管を開閉する第２開閉弁と、該第２圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第２流量調整弁とを備えを備えていることを特徴とする。
【００１３】
本発明による洗剤供給装置によれば、第１圧縮空気供給系統の第１圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源からエゼクタに圧縮空気が供給される。この場合、第１開閉弁によって第１圧縮空気供給管が開閉され、第１流量調整弁によって第１圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量が調整される。
また、第２圧縮空気供給系統の第２圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源から洗剤供給管に圧縮空気が供給される。この場合、第２開閉弁によって第２圧縮空気供給管が開閉され、第２流量調整弁によって第２圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量が調整される。
【００１４】
請求項４に係る発明は、請求項２又は３に記載の洗剤供給装置であって、前記圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する前記第１圧縮空気供給系統とは別系統の第３圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記ホッパに圧縮空気を供給する第４圧縮空気供給系統を備えていることを特徴とする。
【００１５】
本発明による洗剤供給装置によれば、圧縮供給源を駆動させると、第１圧縮空気供給系統とは別系統の第３圧縮空気供給系統を介して圧縮空気供給源からエゼクタに圧縮空気が供給され、第４圧縮空気供給系統を介して圧縮空気供給源からホッパに圧縮空気が供給されることになる。
【００１６】
請求項５に係る発明は、請求項４に記載の洗剤供給装置であって、前記第３圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第３圧縮空気供給管を備え、前記第４圧縮空気供給系統は、前記第３圧縮空気供給管から分岐して前記ホッパに接続される第４圧縮空気供給管と、該第４圧縮空気供給管を開閉する第４開閉弁と、該第４圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第４流量調整弁とを備えていることを特徴とする。
【００１７】
本発明による洗剤供給装置によれば、第３圧縮空気系統の第３圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源からエゼクタに圧縮空気が供給される。
また、第４圧縮空気供給系統の第４圧縮空気供給管を介して圧縮空気供給源からホッパに圧縮空気が供給される。この場合、第４開閉弁によって第４圧縮空気供給管が開閉され、第４流量調整弁によって第４圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量が調整される。
【発明の効果】
【００１８】
以上、説明したように、本発明による洗剤供給装置によれば、ホッパに投入された粉末洗剤は、ホッパの出口部の開度を開度調整弁によって調整し、圧縮空気供給手段によって圧縮空気をエゼクタ及び洗剤供給管に供給することにより、ホッパの出口部からエゼクタに導かれ、エゼクタから洗剤供給管に導かれ、洗剤供給管を介して洗濯機に供給されることになる。従って、人手によって粉末洗剤を計量して供給する手間を削減することができるので、洗濯物の洗濯を効率良く行うことができる。
また、ホッパ、エゼクタ及び圧縮空気供給手段を組み合わせて構成した簡単な構成のものであるので、容易に製作できるとともに、メンテナンスを容易にすることもでき、設備費及びメンテナンス費を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図１には、本発明による洗剤供給装置の一実施の形態が示されていて、この洗剤供給装置１は、洗濯機に粉末洗剤を自動的に供給するのに有効なものであって、粉末洗剤６５が投入されるホッパ２と、ホッパ２の出口部７の開度を調整する開度調整弁１０と、ホッパ２の出口部７に接続されるエゼクタ２０と、エゼクタ２０に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段４０と、エゼクタ２０と洗濯機７０とを接続する洗剤供給管３５とを備えている。
【００２０】
ホッパ２は、上下端が開口するテーパ筒状の本体部３と、本体部３の上端開口部に下端開口部が一体に連結されるとともに、上端開口部が粉末洗剤６５の投入口５に形成される筒状の洗剤投入部４と、洗剤投入部４の投入口５を開閉する開閉蓋６とを備え、本体部３の下端開口部（出口部７）に後述するエゼクタ２０が取り付けられるようになっている。
【００２１】
ホッパ２の本体部３、洗剤投入部４の一部（下端部）、及び後述するエゼクタ２０は、ケーシング３０内に収容されている。ホッパ２の洗剤投入部４の外周面には、円環状のフランジ部９が一体に設けられ、このフランジ部９をケーシング３０の上端部にねじ３１により固定することにより、ホッパ２の本体部３、洗剤投入部４、及び後述するエゼクタ２０がケーシング３０の所定の位置に固定される。
【００２２】
ホッパ２には、本体部３の出口部７の開度を調整する開度調整弁１０が設けられている。開度調整弁１０は、ホッパ２の洗剤投入部４及び本体部３の中心部に上下方向に移動可能に設けられるロッド１１と、ロッド１１の下端部に一体に設けられるとともに、本体部３の出口部７よりもやや大径の球状に形成される弁体１２と、ロッド１１をホッパ２の洗剤投入部４に上下方向に移動可能に固定する固定手段１３とを備えている。
【００２３】
固定手段１３は、ロッド１１を上下方向に移動可能に支持する軸受１４と、ロッド１１を軸受１４に固定する固定ねじ１５とを備え、固定ねじ１５を緩めた状態でロッド１１を上下方向に移動させることにより、ロッド１１の下端の弁体１２と本体部３の出口部７との間に形成される隙間１６の開度が調整され、この開度に応じて粉末洗剤６５がエゼクタ２０側に供給される。
【００２４】
開度調整弁１０は、ロッド１１を手動によって上下方向に移動させることにより、弁体１２と本体部３の出口部７との間の隙間１６の開度を調整するように構成してもよいし、ロッド１１をアクチュエータ（図示せず）に連結して、アクチュエータの駆動によってロッド１１を自動的に上下方向に移動させることにより、弁体１２と本体部３の出口部７との間の隙間１６の開度を調整するように構成してもよい（本実施の形態においては、手動によってロッド１１を上下方向に移動させている）。
【００２５】
エゼクタ２０は、内部に空所２２が設けられるとともに、空所２２内外を連通する洗剤流入口２３と洗剤流出口２４と圧縮空気流入口２５とが設けられる本体部２１と、本体部２１の空所２２内に設けられるとともに、基端部が圧縮空気流入口部２５に接続されるノズル部２６と、本体部２１の空所２２内にノズル部２６に対向した状態で設けられるとともに、基端部が粉末洗剤流出口２４に接続されるディフューザ部２７とを備えている。
【００２６】
エゼクタ２０は、本体部２１の洗剤流入口２３の周縁部に一体に設けられているフランジ部２９をホッパ２の本体部３の出口部７の周縁部に一体に設けられているフランジ部８に合致させ、この状態で両フランジ２９、８部間をねじ３１により一体に連結することにより、ホッパ２の本体部３の出口部７に取り付けられる。
【００２７】
エゼクタ２０の洗剤流出口２４には洗剤供給管３５の一端が接続され、この洗剤供給管３５の他端は洗濯機７０に設けられている粉末洗剤の貯留部（図示せず）に接続されている。エゼクタ２０の本体部２１のノズル部２６とディフューザ部２７との協働により、粉末洗剤６５がホッパ２からエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に導かれ、エゼクタ２０の空所２２から洗剤供給管３５に導かれ、洗剤供給管３５を介して洗濯機７０に供給される。
【００２８】
圧縮空気供給手段４０は、圧縮空気供給源４１（例えば、コンプレッサー）と、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の圧縮空気流入口２５との間に設けられて、エゼクタ２０に圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統４２と、圧縮空気供給源４１と洗剤供給管３５との間に設けられて、洗剤供給管３５に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統４６と、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の本体部２１との間に設けられて、本体部２１に圧縮空気を供給する第３圧縮空気供給系統５０と、第３圧縮空気供給系統５０とホッパ２の洗剤投入部４との間に設けられて、ホッパ２の洗剤投入部４に圧縮空気を供給する第４圧縮空気供給系統５２とを備えている。
【００２９】
第１圧縮空気供給系統４２は、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の圧縮空気流入口２５との間を接続する第１圧縮空気供給管４３と、第１圧縮空気供給管４３の途中に設けられて、第１圧縮空気供給管４３を開閉する第１開閉弁４４と、第１圧縮空気供給管４３の途中（第１開閉弁４４よりも下流側）に設けられて、第１圧縮空気供給管４３を流通する圧縮空気の流量を調整する第１流量調整弁４５とを備えている。
【００３０】
第２圧縮空気供給系統４６は、圧縮空気供給源４１と洗剤供給管３５との間を接続する第２圧縮空気供給管４７と、第２圧縮空気供給管４７の途中に設けられて、第２圧縮空気供給管４７を開閉する第２開閉弁４８と、第２圧縮空気供給管４７の途中（第２開閉弁４８よりも下流側）に設けられて、第２圧縮空気供給管４７を流通する圧縮空気の流量を調整する第２流量調整弁４９とを備えている。
【００３１】
第３圧縮空気供給系統５０は、圧縮空気供給源４１とエゼクタ２０の本体部２１の圧縮空気流入口２５に隣接する部分との間を接続する第３圧縮空気供給管５１とを備えている。
第４圧縮空気供給系統５２は、第３圧縮空気供給管５１の途中から分岐してホッパ２の洗剤投入部４に接続される第４圧縮空気供給管５３と、第４圧縮空気供給管５３の途中に設けられて、第４圧縮空気供給管５３を開閉する第４開閉弁５４と、第４圧縮空気供給管５４の途中（第４開閉弁５４よりも下流側）に設けられて、第４圧縮空気供給管５４を流通する圧縮空気の流量を調整する第４流量調整弁５５とを備えている。
なお、第３圧縮空気供給管５１の途中に第３開閉弁（図示ぜず）及び第３流量調整弁（図示せず）を設けてもよい。なお、図中、６０、６１は、レギュレータ及びフィルタである。
【００３２】
次に、上記のように構成した本実施の形態による洗剤供給装置１の動作について説明する。
まず、ホッパ２の開度調整弁１０を操作して、開度調整弁１０の弁体１２によってホッパ２の本体部３の出口部７を閉塞し、この状態で投入口５から洗剤投入部４を介して本体部３内に粉末洗剤６５を投入し、粉末洗剤６５を本体部３の全体及び洗剤投入部４の上端部を除くほぼ全体に充填させる。
【００３３】
次に、圧縮空気供給源４１を駆動させるとともに、第１開閉弁４４、第２開閉弁４８、及び第４開閉弁５４を開いて、圧縮空気供給源４１から第１圧縮空気供給系統４２の第１圧縮空気供給管４３を介してエゼクタ２０の本体部２１のノズル部２６に圧縮空気を供給し、第２圧縮空気供給系統４６の第２圧縮空気供給管４７を介して洗剤供給管３５に圧縮空気を供給し、第３圧縮空気供給系統５０の第３圧縮空気供給管５１を介してエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に圧縮空気を供給し、第４圧縮空気供給系統５３の第４圧縮空気供給管５３を介してホッパ２の洗剤投入部４に圧縮空気を供給する。
【００３４】
次に、開度調整弁１０を操作して、開度調整弁１０の弁体１２によるホッパ２の出口部７の閉塞状態を解除するとともに、出口部７の開度を調整してホッパ２からエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に粉末洗剤６５を投入すると、粉末洗剤６５はエゼクタ２０のノズル部２６とディフューザ部２７との協働により、エザクタ２０の本体部２１の空所２２内からノズル部２６とディフューザ部２７との間の隙間２８を介して洗剤供給管３５側に導かれ、洗剤供給管３５から洗濯機７０の粉末洗剤の貯留部に導かれ、貯留部から全自動洗濯機７０の洗濯槽の内部に１回分の洗濯に必要な量の粉末洗剤が供給される。
【００３５】
従って、洗濯機７０によって洗濯物を洗濯する場合に、洗濯機７０の洗濯槽内に人手によって粉末洗剤６５を供給する必要はないので、粉末洗剤６５の供給に要する手間を削減することができ、効率良く洗濯物の洗濯を行うことができる。
【００３６】
上記のように構成した本実施の形態による洗剤供給装置１にあっては、洗濯機７０の洗濯槽内に自動的に粉末洗剤６５を供給することができるので、粉末洗剤６５の供給に要する手間を削減することができ、効率良く洗濯物の洗濯を行うことができる。
【００３７】
また、ホッパ２とエゼクタ２０と圧縮空気供給手段４０とを組み合わせた簡単な構成のものであるので、容易に製作することができるとともに、メンテナンスを容易に行うことができ、設備費及びメンテナンス費を大幅に削減することができる。
【００３８】
さらに、第２圧縮空気供給系統４６により洗剤供給管３５内に圧縮空気を供給するように構成したので、洗剤供給管３５内に粉末洗剤が詰まるのを防止できる。さらに、第３圧縮空気供給系統５０によりエゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に圧縮空気を供給するように構成したので、エゼクタ２０の本体部２１の空所２２内に粉末洗剤が詰まるのを防止できる。さらに、第４圧縮空気供給系統５３によりホッパ２内に圧縮空気を供給するように構成したので、ホッパ２内に粉末洗剤が詰まるのを防止できる。
【００３９】
なお、前記の説明においては、１台の洗濯機７０の洗濯槽内に粉末洗剤６５を供給する場合について説明したが、複数台の洗濯機７０の各々の洗濯槽内に同時に粉末洗剤６５を供給する場合に適用してもよいものであり、その場合には、複数台の洗濯機７０の各々の洗濯槽内に人手によって粉末洗剤６５を供給する手間を削減できるので、効率良く洗濯物の洗濯を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【００４０】
【図１】本発明による洗剤供給装置の一実施の形態を示した概略図である。
【符号の説明】
【００４１】
１ 洗剤供給装置 ２ ホッパ
３ 本体部 ４ 洗剤投入部
５ 投入口 ６ 開閉蓋
７ 出口部 ８ フランジ部（出口部）
９ フランジ部（外周面） １０ 開度調整弁
１１ ロッド １２ 弁体
１３ 固定手段 １４ 軸受
１５ 固定ねじ １６ 隙間
２０ エゼクタ ２１ 本体部
２２ 空所 ２３ 洗剤流入口
２４ 洗剤流出口 ２５ 圧縮空気流入口
２６ ノズル部 ２７ ディフューザ部
２８ フランジ部 ３０ ケーシング
３１ ねじ ３５ 洗剤供給管
４０ 圧縮空気供給手段 ４１ 圧縮空気供給源
４２ 第１圧縮空気供給系統 ４３ 第１圧縮空気供給管
４４ 第１開閉弁 ４５ 第１流量調整弁
４６ 第２圧縮空気供給系統 ４７ 第２圧縮空気供給管
４８ 第２開閉弁 ４９ 第２流量調整弁
５０ 第３圧縮空気供給系統 ５１ 第３圧縮空気供給管
５２ 第４圧縮空気供給系統 ５３ 第４圧縮空気供給管
５４ 第４開閉弁 ５５ 第４流量調整弁
６０ レギュレータ ６１ フィルタ
６５ 粉末洗剤 ７０ 洗濯機
【特許請求の範囲】
【請求項１】
洗濯機に粉末洗剤を供給する洗剤供給装置であって、
粉末洗剤が投入されるホッパと、該ホッパの出口部の開度を調整する開度調整弁と、前記ホッパの出口部の外側に取り付けられるエゼクタと、該エゼクタと前記洗濯機との間を接続する洗剤供給管と、前記エゼクタ及び前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段とを備えてなることを特徴とする洗剤供給装置。
【請求項２】
前記圧縮空気供給手段は、圧縮空気供給源と、該圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統とを備えていることを特徴とする請求項１に記載の洗剤供給装置。
【請求項３】
前記第１圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第１圧縮空気供給管と、該第１圧縮空気供給管を開閉する第１開閉弁と、該第１圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第１流量調整弁とを備え、前記第２圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記洗剤供給管との間を接続する第２圧縮空気供給管と、該第２圧縮空気供給管を開閉する第２開閉弁と、該第２圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第２流量調整弁とを備えを備えていることを特徴とする請求項２に記載の洗剤供給装置。
【請求項４】
前記圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する前記第１圧縮空気供給系統とは別系統の第３圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記ホッパに圧縮空気を供給する第４圧縮空気供給系統を備えていることを特徴とする請求項２又は３に記載の洗剤供給装置。
【請求項５】
前記第３圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第３圧縮空気供給管を備え、前記第４圧縮空気供給系統は、前記第３圧縮空気供給管から分岐して前記ホッパに接続される第４圧縮空気供給管と、該第４圧縮空気供給管を開閉する第４開閉弁と、該第４圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第４流量調整弁とを備えていることを特徴とする請求項４に記載の洗剤供給装置。
【請求項１】
洗濯機に粉末洗剤を供給する洗剤供給装置であって、
粉末洗剤が投入されるホッパと、該ホッパの出口部の開度を調整する開度調整弁と、前記ホッパの出口部の外側に取り付けられるエゼクタと、該エゼクタと前記洗濯機との間を接続する洗剤供給管と、前記エゼクタ及び前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段とを備えてなることを特徴とする洗剤供給装置。
【請求項２】
前記圧縮空気供給手段は、圧縮空気供給源と、該圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する第１圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記洗剤供給管に圧縮空気を供給する第２圧縮空気供給系統とを備えていることを特徴とする請求項１に記載の洗剤供給装置。
【請求項３】
前記第１圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第１圧縮空気供給管と、該第１圧縮空気供給管を開閉する第１開閉弁と、該第１圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第１流量調整弁とを備え、前記第２圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記洗剤供給管との間を接続する第２圧縮空気供給管と、該第２圧縮空気供給管を開閉する第２開閉弁と、該第２圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第２流量調整弁とを備えを備えていることを特徴とする請求項２に記載の洗剤供給装置。
【請求項４】
前記圧縮空気供給源から前記エゼクタに圧縮空気を供給する前記第１圧縮空気供給系統とは別系統の第３圧縮空気供給系統と、前記圧縮空気供給源から前記ホッパに圧縮空気を供給する第４圧縮空気供給系統を備えていることを特徴とする請求項２又は３に記載の洗剤供給装置。
【請求項５】
前記第３圧縮空気供給系統は、前記圧縮空気供給源と前記エゼクタとの間を接続する第３圧縮空気供給管を備え、前記第４圧縮空気供給系統は、前記第３圧縮空気供給管から分岐して前記ホッパに接続される第４圧縮空気供給管と、該第４圧縮空気供給管を開閉する第４開閉弁と、該第４圧縮空気供給管を流通する圧縮空気の流量を調整する第４流量調整弁とを備えていることを特徴とする請求項４に記載の洗剤供給装置。
【図１】
【公開番号】特開２００９−２０７６１７（Ｐ２００９−２０７６１７Ａ）
【公開日】平成２１年９月１７日（２００９．９．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−５２３４８（Ｐ２００８−５２３４８）
【出願日】平成２０年３月３日（２００８．３．３）
【出願人】（０００２１１３０７）中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】（３９００２７４２１）株式会社東京洗染機械製作所 (47)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年９月１７日（２００９．９．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年３月３日（２００８．３．３）
【出願人】（０００２１１３０７）中国電力株式会社 (6,505)
【出願人】（３９００２７４２１）株式会社東京洗染機械製作所 (47)
【Ｆターム（参考）】
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