説明

洗浄が容易なプーパー・スクーパー

ハンドル部と、表面を有するスコップ並びに/又は熊手状部とを含む、動物の糞を回収する器具。前記スコップ並びに/又は熊手状部は除去のために前記糞に接触し、前記スコップ並びに/又は熊手状部の表面の少なくとも一部は被膜を含み、前記被膜は動物の排泄物に対して1.0を下回るか同等の摩擦係数(μ)と、90度かそれ以上の接触角とを呈する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本出願は、2008年11月7日に出願された米国特許出願第12/267,424号の特典を主張するとともに、その教示内容は参照によって本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、しばしば「プーパー・スクーパー」(pooper scooper)として知られる動物の固形排泄物を地面から除去する器具に関し、特に押しスコップ部の表面の提供に関連し、この押しスコップ部は、比較的洗浄が容易であり、且つ概して動物の排泄物が付着しない表面を提供する。
【背景技術】
【0003】
動物、特に飼い犬及び飼い猫の糞は芝生の有害物となり得、これらの清掃はかなり不快な作業である場合がある。側歩道、街路並びに歩行者用道路を備えた近代的な街には、動物が排泄するための緑地が設けられていない。これは、限られた空間に多数の動物がいる特に都市に当てはまる。このため、犬又は猫を散歩させる飼い主には、多くの都市で、彼らのペットによる糞の除去が求められる場合がある。
【0004】
収集作業をより衛生的にする、シャベル、スコップ、プラスチック袋をつかめる鋏状器具、並びにスコップ状に形成することができ、糞を全て収納する形状に折り畳むことができる厚紙を含む多くの器具が市販されている。
【0005】
フォー・ポーズ・プロダクト社の米国特許第5,601,321号は、枢結され、且つばねが装填された1対の協働するスコップを有する器具について述べられている。スコップはハンドルを握ることによって操作されてもよく、ハンドルを握ることによってスコップは分離し、このスコップは次いで糞を包むことができる。ハンドルを離すことによってスコップは閉じる。スコップは連続した爪や相互に噛み合った熊手を有していてもよく、これにより草に覆われた地面からの糞の除去を補助する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第12/267,424号明細書
【特許文献2】米国特許第5,601,321号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このような器具は、糞の直接付着の防止と、糞用の使い捨てコンテナの提供とを目的として有し得る。しかしながら、このような動物の排泄物の除去プロセスにおいて、以上で述べたような器具には糞が付着する場合があり、器具が使い捨てタイプでない場合、次いで器具を洗浄しなくてはならない。
【0008】
本開示は、洗浄を容易にするための、このような器具への、洗浄が容易であり、且つ低摩擦な被膜を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の態様において、本開示は動物の糞を回収する器具を対象とする。器具はハンドル部と、表面を有するスコップ並びに/又は熊手状部分とを含んでいてもよく、このスコップ並びに/又は熊手状部分は除去のために糞に接触することができる。スコップ並びに/又は熊手状部分の、少なくとも1つの表面部分は、被膜を含んでいてもよく、この被膜は、動物の排泄物に対して、1.0を下回るか同等の摩擦係数(μ)、及び90度かそれ以上の接触角を呈する。
【0010】
第2の態様において、本開示は、比較的洗浄が容易な表面を有するプーパー・スクーパーを提供する方法を対象とする。この方法は、動物の糞との境界を接することができるスコップ並びに/又は熊手状部分を有するプーパー・スクーパーを提供するステップであって、このスコップ並びに/又は熊手状部分が表面を有するステップと、スコップ並びに/又は熊手状部分を被膜によってコーティングするステップと、を有し、このスコップ並びに/又は熊手状部分の表面の少なくとも一部は被膜を含み、この被膜は、動物の排泄物に対して1.0を下回るか同等の摩擦係数(μ)と、90度かそれ以上の接触角とを呈する。
【0011】
第3の態様において、本開示は、動物の固形排泄物の回収方法を対象とする。前記方法は、プーパー・スクーパーを提供するステップと、動物の固体排泄物を回収するステップと、を含み得る。前記プーパー・スクーパーは動物の糞との境界を接することができるスコップ並びに/又は熊手状部分を有していてもよく、このスコップ並びに/又は熊手状部分は被膜に覆われた表面を有し、スコップ並びに/又は熊手状部分の表面の少なくとも一部は被膜を含み、この被膜は、動物の排泄物に対して1.0を下回るか同等の摩擦係数(μ)と、90度かそれ以上の接触角とを呈し、動物の固形排泄物を回収する。
【0012】
添付の図面は、明細書に組み込まれて明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を図示し、説明とともに本発明の原理の説明に役立つ。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】動物の糞を収集するための器具の例の斜視図である
【図2】動物の糞を収集するための器具の異なる例の斜視図である
【図3】動物の糞を収集するための器具の異なる例の斜視図である
【図4】接触角計測例の図解である。
【図5】動物の糞を収集するための器具の異なる例の斜視図である。
【図6】動物の糞を収集するための器具の異なる例の斜視図である。
【図7】動物の糞を収集するための器具のさらなる例の図解である。
【図8】動物の糞を収集するための器具のさらにもう一つの例の図解である。
【図9】動物の糞を収集するための器具の異なる例の図解である。
【図10】動物の糞を収集するための器具の異なる例の図解であり、ハンドル内部を図解するための、器具の断面図を含む。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明について、添付図面を参照しながら以下に詳細に記述する。この添付図面には、より好ましい実施形態を示す。しかしながら、この発明は多くの異なる形態によって実施され得るものであり、ここに明記する実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろこれら実施形態が提供されることにより、本開示が余すところがなくかつ完全なものとなり、本発明の範囲は完全に当業者に伝達される。
【0015】
本開示は比較的低い摩擦係数を有する被膜を提供し、この被膜はプーパー・スクーパーの「作用」表面に成膜されてもよく、これにより、例えばホースからの水を用いたすすぎによる容易な洗浄が可能となり、器具は容易に再利用可能となる。
【0016】
図1は、木材、プラスチック、金属、または合金製のハンドル120を有する器具100を示しており、このハンドル120はスコップ130に接続されている。スコップ130は、例えば形作るために成形されたアルミニウムのような軽金属であってもよく、又は例えばポリスチレン若しくはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)のような比較的硬質なプラスチックの成形スコップを備えてもよい。動作の際には、スコップ130は地面上にある場合のある糞の下に滑り込むことができ、ハンドルの方に傾斜されて、排泄物を収容するとともに排泄物を制御することができる。排泄物の廃棄の後、スコップ130は水洗浄並びに払拭により洗浄することができ、これによってスコップの表面は比較的衛生的になる。これは幾分煩雑な作業である場合があるとともに、その後に廃棄しなければならない、ペーパータオル、ぼろきれ、並びに洗浄水のようなさらなる廃棄物を発生させる場合がある。図示された例においては、図1の器具は長さ約3フィートのハンドルを含み得る。しかし当然のことながら、前記ハンドルは、数インチ〜5又は6フィートの間のあらゆる値と延長を含む多様なサイズに変えることができる。
【0017】
また、図2と図3とにそれぞれ記載されるように、スコップはショベル、又は別の収集器具と組み合わせて使用され得る。例えば、図2に記載されたショベル210は、スコップ230に取り付けられたハンドル部220を含み得る。あるいは、図3に記載された収集器具310は、ハンドル320と、一連の突起物又は爪を含んだ熊手330とを含み得る。また、これら器具も動物の糞に接触する場合があり、同様に洗浄を必要とする場合がある。従って本明細書における熊手状部は、スコップ部とともに活用され、動物の排泄物の取り扱いを容易にすることができる、全ての幾何学的形状として理解することができる。
【0018】
このようなスコップ状器具の洗浄を比較的容易にするために、スコップ並びに/又は熊手状部はここで、比較的低い摩擦の被膜(例えば、動物の排泄物に対して1.0を下回るか同等の静止摩擦係数並びに/又は動摩擦係数(μ))によってコーティングされていてもよい。より具体的には、上述のような摩擦係数は、0.01刻みのあらゆる値と増分とを含む0.01〜1.0の値を有することができる。動物の排泄物は、50%を下回るか同等の湿分を有する比較的固体状の糞であると理解することができる。それ故に、表面は糞の付着を本質的に拒絶し、その結果消費者に、清浄な表面と衛生的な状態とを維持するためのより容易な手段を提供する。
【0019】
当然のことながら、洗浄は、蛇口又はホースからの水の流れ、或いは(例えば消毒液のような)他の適切な流体によるすすぎによって、その効果を増すことができる。図1において、参照番号140はスコップ部の表面を示し、この表面は上述の低摩擦被膜によってコーティングされるべき選択された表面のうちの1つである。同様に、図2並びに図3は、このような装置の「スコップ」部の表面を240、340によってそれぞれ参照しており、これら表面240、340は、上記参照した低摩擦被膜によってコーティングされ得る。従って動物の排泄物と接触し得るあらゆる表面は、低摩擦被膜をするように選定することができ、したがって、スコップ部230、330の頂部、底部、並びに/又は側部を含む皮膜の存在から利益を得ることができる。
【0020】
望ましい一実施形態においては、スコップ部は具体的には金属からなり、かつ高分子材料の層によってコーティングされる。この材料はフルオロポリマーを含んでいてもよく、フルオロポリマーが1つ以上のC−F結合を含んだ繰り返し単位として理解することができる。例えば、繰り返し単位は −[CFCF]− として認識することができるテトラフルオロエチレン、並びに/又は−[CHCH]−[CFCF]−として認識することができるエチレンテトラフルオロエチレンを含み得る。このフルオロポリマーは、パーフルオロアルコキシテトラフルオロエチレン、又はフッ化エチレンプロピレン(FEP)を含み得る。また、この材料は、化学式 −[OCH]− であるポリアセタールを含み得、ポリアセタールは、DELRIN、又はCELCONとの商品名で入手可能である。また、この被膜は、ポリシロキサンポリマー、又は超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)などのポリエチレンを含んでもよい。UHMWPEは100万以上の平均分子量を有するポリエチレンポリマーとして理解することができる。また、この被膜はポリプロピレン樹脂を含み得る。
【0021】
加えて、金属、合金、又はセラミック被膜のような他の被膜材料を無電解ニッケルめっき、二硫化モリブデンベースの被膜、金属ガラス、並びに/又はトランスセラミック被膜などと同様に活用することも可能である。
【0022】
高分子被膜は、例えばオーバーモールディング、浸漬塗装、スプレー塗装などの多くのプロセスによって成膜されてもよい。金属、合金、又はセラミック被膜は、薬浴プロセス、物理的気相成長プロセス、化学的気相成長プロセス、及び溶射プロセスである。当然のことながら、処理される表面は、被膜の密着性を向上させるために前処理することができ、この前処理は、金属表面に存在する場合のある酸化物の除去、又は高分子材料の場合における火炎処理又はコロナ処理であり、被処理材の表面エネルギーを増大させる。
【0023】
別の望ましい実施形態においては、無電解ニッケル並びにPTFEの被膜を金属のスコップ部に成膜することができ、ASTM D−2714に従がって試験された場合に、0.2を下回る摩擦係数を有する表面を提供する。この被膜は、ニッケルとPTFEの微粒子とを同時に電気めっきによって成膜してもよく、あるいはまず無電解ニッケルが成膜され、続いて含侵法によってPTFEの微粒子を無電解ニッケルめっきの表面に注入することによって成膜してもよい。PTFE微粒子は約25容積%まで存在することができる。
【0024】
当然のことながら、本明細書で意図される被膜は表面の疎水性を変化させる場合があり、加えて除去される固体状排泄物と被膜との間と同様の比較的低い摩擦係数を提供する。疎水性は、面が水をはじくことができる程度として理解することができる。疎水性は接触角、即ち液体や蒸気が固体面440に接触する角度、によって定量化することができる。図4に示された一実施形態においては、被膜は、液滴法によって測定された場合に、あらゆる値と増分とを含んで90度を越える接触角Θ、例えば90度から150度、あるいは100度から130度を提供する場合がある。
【0025】
上記において論じられた被膜を、多くの排泄物回収器具のスコップの表面に成膜することが可能である。例えば図5は、スコップ530を含む器具510を図示しており、スコップの表面540の角度βが軸A−Aから90度未満であり、角度βはハンドル530によって形成することができ、30〜90度未満の範囲内のあらゆる値と増分とを含む。このような方法においては、当然のことながら、スコップが地面から持ち上げられた際、被膜の追加に起因して生じる場合がある、排泄物がスコップの面から滑り落ちるということなく、スコップに残る。また、このようなスクーパーは本明細書において開示した被膜を必ずしも要するわけではなく、コーティングされない表面に相当し得るということを理解することができる。いずれにしても、ここに開示された角度βの制御は、スクーパーハンドル530が垂直位置において保持されている際に、排泄物をスクーパーの底に排除し、運搬の効率性を保証する。
【0026】
器具の別の例が図6に示されており、図6はスコップ部630、並びにより小さいハンドル620を有する器具610の斜視図である。この器具は収容をより容易にすることができるが、操作者を排泄物により近づける。図7は、さらにまた別の器具710の斜視図であり、この器具710はハンドル720と、このハンドル720に固定された2つのスコップ部730とを含む。このスコップ部は開閉することができ、それにより排泄物の上に配置し、排泄物の周りにて閉じ、排泄物をスコップ部730の間に収納し、スコップの表面740に接触させる。また、図8は、ハンドル820とスコップ部830とを含む器具810の例を示している。このスコップ部は、スコップ表面840並びにスコップ表面のうちの1つに形成された開口部850を含み、この開口部850の上には袋860が配置され、この袋860の中に排泄物を収容することができる。この袋は排泄物を収容することを目的とすることができるが、排泄物はスコップ部に依然として接触していてもよい。図9は、本明細書において意図される器具のさらなる例を示しており、図9において器具910はハンドル920とスコップ部930とを含むことができ、このスコップ部930は幾つかの実施形態においてハンドルと一体物であるか、又はハンドルそれぞれに一体化されていてもよい。加えて、それぞれのハンドル920は指環940を含むことができる。スコップとハンドルとは枢着部950の回りに枢転可能に共に固定することができ、このことによって、指環を共に動かすと、スコップ部が共に動く。加えて、大ハンドル960を、使用者が把持するように設け、手首環970を器具の運搬用に設けることができる。
【0027】
また、器具は、図10に図解されるように、被膜面をすすぐための加圧噴射器具を含んでいてもよい。器具1010はハンドル1020とスコップ1030とを含んでいてもよい。加えて、すすぎ流体のためのコンテナ1040をハンドル1020の内部に設けてもよい。噴射器を駆動するためのトリガー1042をハンドル1020の端部付近、すなわちユーザーに近いハンドルの端部に配置してもよい。1つの例においては、このトリガーはポンプ1044を駆動することができ、このポンプ1044は1つ以上の開口部1046を通じてすすぎ剤を噴出させることができ、これら開口部1046は表面1040に近接して設けることができるとともに、すすぎ液を表面1040に向かって導くように構成することができる。次いで、すすぎ剤は表面からの排泄物の除去を目的とすることができる。
【0028】
これら説明並びに図解により、本発明の好ましい実施形態が示されている。
【0029】
これらの説明並びに図解は、これらの実施形態を記述することを意図したものであり、発明の範囲を限定するものではない。以下の請求項の範囲の中に依然として残しつつ、上述の教示内容に照らして、本発明のまた別の改良並びに変更が可能であることは、同業者には容易に理解される。従って、当業者は、請求項の範囲内において説明並びに図が示すとともに記載する発明以外の発明を実施することができる。
【符号の説明】
【0030】
120 ハンドル
130 スコップ
140 スコップ部表面
210 ショベル
220 ハンドル部
230 スコップ部
240 表面
310 収集器具
320 ハンドル
330 熊手
340 表面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル部と
表面を有するスコップ並びに/又は熊手状部と、
を備え、
前記スコップ並びに/又は熊手状部は、除去のために前記糞に接触し、
前記スコップ並びに/又は熊手状部の前記表面の少なくとも一部は被膜を含み、
前記被膜は、動物の排泄物に対して1.0を下回るか同等の摩擦係数(μ)と90度かそれ以上の接触角とを呈することを特徴とする動物の糞を回収する器具。
【請求項2】
前記被膜がフルオロポリマーを含むことを特徴とする請求項1に記載の器具。
【請求項3】
前記被膜がニッケルを含むことを特徴とする請求項1に記載の器具。
【請求項4】
前記被膜がモリブデンを含むことを特徴とする請求項1に記載の器具。
【請求項5】
前記被膜が珪素を含むことを特徴とする請求項1に記載の器具。
【請求項6】
タンクと、前記タンクに連通するポンプと、前記ポンプを起動するように構成されたトリガーと、前記タンクに連通する1つ以上の出口と、をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の器具。
【請求項7】
前記ハンドルが軸を形成し、前記スコップ表面が、前記ハンドル軸から90度以下の角度に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の器具。
【請求項8】
比較的洗浄が容易な表面を有するプーパー・スクーパーを提供する方法であって、
スコップ並びに/又は熊手状部を有するプーパー・スクーパーを提供するステップであって、前記スコップ並びに/又は熊手状部は動物の糞との境界を接し、かつ表面を有する、プーパー・スクーパーを提供するステップと、
前記スコップ並びに/又は熊手状部を被膜でコーティングするステップと、
を備え、
前記スコップ並びに/又は熊手状部の前記表面の少なくとも一部は被膜を含み、前記被膜は、動物の排泄物に対して1.0を下回るか同等の摩擦係数(μ)と、90度かそれ以上の接触角とを呈することを特徴とする方法。
【請求項9】
前記被膜がフルオロポリマーを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記被膜がニッケルを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記被膜がモリブデンを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記被膜がケイ素を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記コーティングするステップがオーバーモールディングを備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記コーティングするステップが被膜溶射を備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記コーティングするステップが物理的気相成長法を備えることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項16】
前記プーパー・スクーパーがハンドルを含み、前記ハンドルが軸を形成し、前記スコップ表面が前記ハンドル軸から90度以下の角度に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項17】
動物の固形排泄物を回収する方法であって、
動物の糞との境界を接するスコップ並びに/又は熊手状部を有するプーパー・スクーパーを提供するステップであって、前記スコップ並びに/又は熊手状部は被膜に覆われた表面を有し、前記スコップ並びに/又は熊手状部の前記表面の少なくとも一部は被膜を含み、前記被膜は、動物の排泄物に対して1.0を下回るか同等の摩擦係数(μ)と、90度かそれ以上の接触角とを呈することを特徴とするプーパー・スクーパーを提供するステップと、
動物の固形排泄物を回収するステップと、
を備えた方法。
【請求項18】
前記被膜によって覆われた前記表面をすすぐステップをさらに備えることを特徴とする請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−508020(P2012−508020A)
【公表日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535686(P2011−535686)
【出願日】平成21年11月6日(2009.11.6)
【国際出願番号】PCT/US2009/063546
【国際公開番号】WO2010/054190
【国際公開日】平成22年5月14日(2010.5.14)
【出願人】(500013142)ティー.エフ.エイチ.パブリケーションズ、インコーポレーテッド (18)