洗濯機のタブ
【課題】バランスウェイトがタブの外周面に一体に成形されることで、前記バランスウェイトを設置するための締結手段を省略し、かつ、前記タブとバランスウェイトを単純な構造で形成できる洗濯機のタブを提供する。また、本発明は、タブの前方から突出されたバランスウェイトの高さが減少することで、前記タブとキャビネットカバーとの間の空間を容易に確保し、かつ、前記バランスウェイトによるドラム洗濯機の大きさ増大を防止できる洗濯機のタブを提供する。
【解決手段】タブ本体５８と、前記タブ本体５８に形成されたウェイト収容部９０，９６と、前記ウェイト収容部９０，９６に注入・成形されたバランスウェイト８０，８２と、を含んで洗濯機のタブを構成する。
【解決手段】タブ本体５８と、前記タブ本体５８に形成されたウェイト収容部９０，９６と、前記ウェイト収容部９０，９６に注入・成形されたバランスウェイト８０，８２と、を含んで洗濯機のタブを構成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ドラム洗濯機のバランスウェイトを備えたタブに関するもので、詳しくは、バランスウェイトをタブと一体に形成することで、ドラム洗濯機の内部構造を単純にし、かつ、前記バランスウェイトをタブに設置するための締結構造を省略できる洗濯機のタブに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、洗濯機は、水と洗剤との作用を用いてドラム内に収容された衣服、寝具など(以下、洗濯物という)の汚染物質を取り除くために、洗濯、濯ぎ、脱水、乾燥などの過程を通して洗濯物を洗浄する装置である。
【０００３】
図１は、従来のタブが備わったドラム洗濯機の一例を示した断面図で、図２は、図１のバランスウェイトが設置されたタブを示した斜視図で、図３は、従来のタブが備わったドラム洗濯機の他の例を示した断面図である。
【０００４】
従来のドラム洗濯機は、図１及び図２に示すように、ドラム洗濯機１の外観をなすキャビネット２と、このキャビネット２の内部に設置され、スプリング４及びダンパー６によって緩衝可能に設置されたタブ８と、このタブ８の内側に回転自在に設置され、内部に投入された洗濯物を洗濯するドラム１０と、このドラム１０の内側面に設置され、ドラム１０の回転時、所定高さに洗濯物を持ち上げた後、重力によって洗濯物を落下する複数個のリフター１２と、前記タブ８の後方部に設置され、前記ドラム１０の回転軸にプーリー１４及びベルト１６によって連結されたモーター１８と、を含んで構成される。
【０００５】
ここで、前記キャビネット２の前面には、洗濯物を投入または取り出すための洗濯物出し入れ口２０を中央に備えたキャビネットカバー２２が装着され、このキャビネットカバー２２には、前記洗濯物出し入れ口２０を開閉するためのドア２４が回動自在に設置される。
【０００６】
前記キャビネットカバー２２の上側には、前記ドラム洗濯機１の作動を制御する電装部品２６を内蔵したコントロールパネル２８が設置され、前記洗濯物出し入れ口２０とタブ８の入口との間には、前記ドラム１０の回転による衝撃を緩和するとともに、洗濯水が外部に流出することを防止するパッキング役割をするガスケット２９が設置される。
【０００７】
また、前記プーリー１４、ベルト１６及びモーター１８によるタブ８の重量不均衡を取り除くために、前記タブ８の前方部には、均衡を合わせるためのバランスウェイト３０が装着される。
【０００８】
前記バランスウェイト３０は、コンクリート混合物や鉄などの重量の大きい材質を金型に注入した後、硬化した重量材であって、前記タブ８の前面縁部に沿って装着される。また、前記バランスウェイト３０は、別途の締結手段３２によって前記タブ８の前面縁部に安定的に固定される。
【０００９】
前記締結手段３２は、前記タブ８の前面縁部から前方に突出された締結ボス３４と、この締結ボス３４を挿入貫通するために前記バランスウェイト３０に形成された貫通ホール部３６と、前記締結ボス３４に締結され、前記タブ８の前面にバランスウェイト３０を固定する締結ボルト３８と、を含む。
【００１０】
上記のように構成されたドラム洗濯機は、前記ドラム１０の内部に洗濯物を投入した後、作動すると、前記モーター１８、プーリー１４及びベルト１６によって前記ドラム１０が回転することで、洗濯物の洗濯、濯ぎ及び脱水行程が行われる。このとき、前記モーター１８及びドラム１０の駆動によって、前記タブ８に前後、左右及び上下方向の振動が発生するが、前記タブ８の振動は、スプリング４の弾性力及びダンパー６のダンピング力によって緩衝される。
【００１１】
しかしながら、従来のドラム洗濯機は、前記バランスウェイト３０が別途に製造された後、前記締結手段３２によって前記タブ８の前面に締結される構造であるため、部品数及び製造原価が増加し、かつ、前記バランスウェイト３０の締結工程を追加的に行うべきであるという問題点があった。
【００１２】
また、前記ドラム洗濯機１の駆動時、前記タブ８の振動によって締結手段３２の締結ボス３４が破損することになり、前記バランスウェイト３０が前記タブ８から任意に取り除かれるという問題点があった。
【００１３】
一方、前記ドラム洗濯機１の駆動によって、前記キャビネット２の内部で前記タブ８が前後、左右及び上下方向に揺れ動く。そのため、前記ドラム洗濯機１は、前記タブ８の周囲に充分な空間を確保し、前記タブ８の衝突を防止するように設計される。
【００１４】
しかしながら、前記ドラム洗濯機１は、バランスウェイト３０によって前記タブ８とキャビネットカバー２２との間の空間確保が非常に不利な構造であるため、前記タブ８とキャビネットカバー２２との間の空間を充分に確保する場合、前記ドラム洗濯機１の大きさが増大するという問題点があった。
【００１５】
特に、図３には、従来のタブが備わったドラム洗濯機の他の例を示しているが、前記ドラム洗濯機は、洗濯物の洗濯、濯ぎ、脱水及び乾燥行程が一つの装置で行われる乾燥兼用ドラム洗濯機である。
【００１６】
ここで、上記した構成と同一の構成要素には、同一の図面符号を付している。
【００１７】
従来の乾燥兼用ドラム洗濯機４０は、上面に設置されたコントロールパネル４１と、タブ８の上部に設置され、一端がガスケット２９の上部に連通されるとともに、内部にヒーター４２及び送風機４３が内蔵される乾燥ダクト４４と、一端が前記タブ８の側面下部に連結されるとともに、他端が前記乾燥ダクト４４の他端に連結されて循環空気の湿気を凝縮する凝縮ダクト４６と、を含んで構成されており、その他の構成は、前述したドラム洗濯機の一例と同一であるので、その具体的な説明を省略する。
【００１８】
したがって、前記凝縮ダクト４６によって凝縮された空気は、前記送風機４３によって送風された後、前記ヒーター４２によって加熱されて熱風に変わる。次いで、熱風が前記乾燥ダクト４４の一端を通して前記ドラム１０の内部に供給されることで、前記ドラム１０の内部に収容された洗濯物が乾燥される。
【００１９】
しかしながら、従来の乾燥兼用ドラム洗濯機４０は、前記タブ８とキャビネットカバー２２との間に前記バランスウェイト３０だけでなく、前記乾燥ダクト４４の一端も配置されるので、前記乾燥ダクト４４及びバランスウェイト３０の設置空間を確保することが一層困難であるという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００２０】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、バランスウェイトがタブの外周面に一体に成形されることで、前記バランスウェイトを設置するための締結手段を省略し、かつ、前記タブ及びバランスウェイトを単純な構造で形成できる洗濯機のタブを提供することを目的とする。
【００２１】
また、本発明は、タブの前方から突出されたバランスウェイトの高さが減少することで、前記タブとキャビネットカバーとの間の空間を容易に確保し、かつ、前記バランスウェイトによるドラム洗濯機の大きさ増大を防止できる洗濯機のタブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００２２】
上記の目的を達成するために、本発明による洗濯機のタブは、タブ本体と、前記タブ本体に形成されたウェイト収容部と、前記ウェイト収容部に注入され硬化されたバランスウェイトと、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２３】
前記バランスウェイトは、コンクリート材質及び低い溶融点の金属材質のうちいずれか一つにより形成される。
【００２４】
前記タブ本体は、前面及び後面が開口されたフロントタブと、前記フロントタブの後面に装着されたリアタブと、から構成され、前記ウェイト収容部は、前記フロントタブ及びリアタブのうち少なくともいずれか一つに形成される。
【００２５】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面に形成されることを特徴とする。
【００２６】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体から突出されたリブによって形成される。
【００２７】
一方、前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周に沿って形成される。
【００２８】
すなわち、前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面から周りに沿って外側に突出され、前記タブ本体の外周面と垂直に形成される第１リブと、前記第１リブの自由端部から前方及び後方のうちいずれか一方向に突出され、前記タブ本体の外周面と平行に形成される第２リブと、から構成される。
【００２９】
前記タブ本体は、洗濯機のキャビネットの内側に緩衝可能に設置され、前記ウェイト収容部は、前記キャビネットの側面との対向部位が前記タブ本体側に陥没して形成される。
【００３０】
前記第２リブは、前記第１リブの端部から前記タブ本体の前面よりも前方にさらに突出形成される。
【００３１】
前記タブ本体の前面には、入口が形成されており、前記入口には、円筒リブが前記タブ本体の前面から前方に突出形成される。
【００３２】
前記バランスウェイトは、第１リブと第２リブとタブ本体の外周面との間に成形される第１ウェイトと、第１リブと円筒リブ及びタブ本体の前面との間に第１ウェイトと一体に成形される第２ウェイトと、から構成される。
【００３３】
前記タブ本体の前面には、前記バランスウェイトの移動を防止するための移動防止用突起が形成される。
【００３４】
前記移動防止用突起の端部には、前記バランスウェイトが前記タブ本体から離脱することを防止するための離脱防止部が形成される。
【発明の効果】
【００３５】
本発明による洗濯機のタブは、タブ本体の一側に形成されたウェイト収容部にバランスウェイトが注入・硬化され、前記バランスウェイトがタブ本体に一体に成形されるので、前記バランスウェイト及びタブ本体には、バランスウェイトをタブ本体に設置するための別途の締結手段が省略され、前記バランスウェイト及びタブ本体を単純な構造で形成できるという効果がある。
【００３６】
また、タブ本体とバランスウェイトとが一体に形成されて別途の締結手段が省略されると、部品数及び製造工程が減少し、製造費用が節減され、前記締結手段の破損によるバランスウェイトの任意の脱去も防止できるという効果がある。
【００３７】
また、前記タブ本体の外周に沿ってウェイト収容部が形成され、前記バランスウェイトがタブ本体の外周面を取り囲むように配置されるので、前記バランスウェイトによってタブ本体の剛性が増加し、前記タブ本体の変形及び破損を防止できるという効果がある。
【００３８】
また、前記バランスウェイトが前記ウェイト収容部とタブ本体との間に一体に成形されるとともに、前記タブ本体の前面に離脱防止部が備わった移動防止用突起が突出形成されるので、前記ドラム洗濯機の作動時、前記バランスウェイトの移動及び脱去を防止できるという効果がある。
【００３９】
また、前記タブ本体とキャビネットカバーとの衝突を防止するための前記タブ本体とキャビネットカバーとの間の空間を容易に確保することで、前記ドラム洗濯機の振動設計が一層容易に実現され、前記タブ本体の前方に乾燥ダクトが設置される乾燥兼用洗濯機の設計時に非常に有用に適用され、前記ドラム洗濯機の大きさが増大する現象も防止できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００４０】
以下、本発明による洗濯機のタブの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００４１】
図４は、本発明の第１実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図で、図５は、本発明の第１実施形態によるタブ本体を示した斜視図で、図６は、本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【００４２】
本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機は、図４乃至図６に示すように、ドラム洗濯機５０の外観をなすキャビネット５２と、このキャビネット５２の内部に設置され、スプリング５４及びダンパー５６によって緩衝可能に設置されたタブ本体５８と、このタブ本体５８の内側に回転自在に設置され、内部に投入された洗濯物を洗濯するドラム６０と、このドラム６０の内側面に設置され、ドラム６０の回転時、所定高さに洗濯物を持ち上げた後、重力によって洗濯物を落下する複数個のリフター６２と、前記タブ本体５８の後方部に設置され、前記ドラム６０の回転軸にプーリー６４及びベルト６６で連結されたモーター６８と、前記タブ本体５８の重量不均衡を解消するために前記タブ本体５８と一体に成形されたバランスウェイト８０と、を含んで構成される。
【００４３】
前記キャビネット５２の前面には、洗濯物を投入または取り出すための洗濯物出し入れ口７０を備えたキャビネットカバー７２が装着され、このキャビネットカバー７２の前面には、前記洗濯物出し入れ口７０を開閉するためのドア７４が回動自在に設置される。
【００４４】
前記キャビネットカバー７２の上側には、前記ドラム洗濯機５０の作動を制御する電装部品７６を内蔵したコントロールパネル７８が設置され、前記洗濯物出し入れ口７０とタブ本体５８の入口との間には、前記ドラム６０の回転による衝撃を緩和するとともに、洗濯水が外部に流出することを防止するパッキング役割をするガスケット７９が設置される。
【００４５】
前記タブ本体５８の外側面一側には、前記プーリー６４、ベルト６６、モーター６８及びその他の装着部品による前記タブ本体５８の重量不均衡を解消するために、注入・成形された前記バランスウェイト８０を収容するウェイト収容部９０が形成される。
【００４６】
このタブ本体５８は、前面に入口が形成され、後面が開口されたフロントタブ５８Ａと、このフロントタブ５８Ａの後面に装着され、前面が開口されたリアタブ５８Ｂと、から構成されており、前記フロントタブ５８Ａ及びリアタブ５８Ｂのうち少なくともいずれか一つには、前記ウェイト収容部９０が形成される。
【００４７】
以下、本実施形態では、前記ウェイト収容部９０がフロントタブ５８Ａに形成される場合に限定して説明する。
【００４８】
前記フロントタブ５８Ａの入口には、前記ガスケット７９に連結されるカーリング部５９Ａが形成される。このカーリング部５９Ａは、前記フロントタブ５８Ａの入口から所定高さだけ前方に突出されるとともに、外側に延長される形状で屈曲される。
【００４９】
前記バランスウェイト８０は、コンクリート混合物や金属材質などの重量材であり、前記金属材質は、低い鎔融点を有することが好ましい。すなわち、前記バランスウェイト８０は、流体状態で前記ウェイト収容部９０の内部に注入された後、硬化されることで、前記タブ本体５８に一体に成形される。
【００５０】
一方、前記ウェイト収容部９０は、前記フロントタブ５８Ａの外周面にリブの形状で形成されるとともに、前記フロントタブ５８Ａの外周に沿って形成される。
【００５１】
すなわち、前記ウェイト収容部９０は、前記フロントタブ５８Ａの外周面から周りに沿って外側に突出され、前記フロントタブ５８Ａの外周面と垂直に形成された垂直リブ（第１リブ）９２と、この垂直リブ９２の端部から前方及び後方のうちいずれか一方向に突出され、前記フロントタブ５８Ａの外周面と平行に形成された水平リブ（第２リブ）９３と、から構成される。
【００５２】
前記バランスウェイト８０は、前記垂直リブ９２と水平リブ９３とフロントタブ５８Ａの外周面との間に形成された空間に注入・硬化される。その結果、リング状のバランスウェイト８０が前記フロントタブ５８Ａの外周面に沿って一体に成形される。
【００５３】
ここで、前記ウェイト収容部９０は、前記タブ本体５８とキャビネット５２との衝突を防止するために、前記キャビネット５２の両側面と対向する陥没部９４が前記タブ本体５８側に陥没して形成される。
【００５４】
前記ウェイト収容部９０の陥没部９４は、前記キャビネット５２の両側面と平行をなして垂直に形成される。
【００５５】
以下、上記のように構成された本発明の第１実施形態による洗濯機のタブに対する製造過程及び作動効果を説明する。
【００５６】
まず、前記フロントタブ５８Ａは、その外周に沿ってウェイト収容部９０が形成されるように、合成樹脂材質によって射出成形され、前記リアタブ５８Ｂも、合成樹脂材質によって射出形成される。
【００５７】
また、前記フロントタブ５８Ａの開口された後面と前記リアタブ５８Ｂの開口された前面とが結合され、前記タブ本体５８が完成される。
【００５８】
前記ウェイト収容部９０の内部にコンクリート混合物または鎔融点の低い金属が流体状態で注入された後、硬化されることで、前記フロントタブ５８Ａの外周面に沿ってバランスウェイト８０が一体に成形される。
【００５９】
すなわち、前記バランスウェイト８０は、前記フロントタブ５８Ａの外周面を取り囲むようにリング状に形成される。
【００６０】
したがって、前記バランスウェイト８０は、別途の締結手段がなくても、前記タブ本体５８に安定的に固定される。さらに、前記バランスウェイト８０の成形過程及び固定過程が同時に行われるため、前記タブ本体５８及びバランスウェイト８０を容易に製造できる。
【００６１】
一方、前記バランスウェイト一体型タブが備わったドラム洗濯機５０が作動されると、前記タブ本体５８の内部に洗濯水が適正量だけ供給された後、前記モーター６８、プーリー６４及びベルト６６によってドラム６０が回転することで、前記ドラム６０に投入された洗濯物の洗濯、濯ぎ及び脱水行程が行われる。
【００６２】
上記のようにモーター６８及びドラム６０が駆動されると、前記タブ本体５８は、前後、左右及び上下方向に振動するが、スプリング５４の弾性力及びダンパー５６のダンピング力によって前記タブ本体５８の振動が適切に緩衝される。
【００６３】
特に、従来のように、バランスウェイト８０がタブ本体５８の前面に配置される構造でないため、前記タブ本体５８とキャビネットカバー７２との間の空間を容易に確保できる。
【００６４】
したがって、前記タブ本体５８とキャビネットカバー７２との間の空間が充分に確保されることで、前記タブ本体５８の振動による前記タブ本体５８の前面とキャビネットカバー７２との衝突現象が防止され、乾燥兼用ドラム洗濯機においては、前記タブ本体５８とキャビネットカバー７２との間に乾燥ダクトが容易に設置される。
【００６５】
一方、前記フロントタブ５８Ａの外周面に沿って前記ウェイト収容部９０及びバランスウェイト８０が形成されるが、前記ウェイト収容部９０及びバランスウェイト８０の陥没部９４が前記タブ本体５８側に陥没した構造であるため、前記タブ本体５８とキャビネット５２との間の空間が容易に確保される。
【００６６】
すなわち、前記ウェイト収容部９０及びバランスウェイト８０の陥没部９４は、他の部位に比べると、前記タブ本体５８から低い高さで突出されるため、前記キャビネット５２の両側面とタブ本体５８との間の離隔距離が大きく減少しない。
【００６７】
図７は、本発明の第２実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図で、図８は、本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【００６８】
ここで、第１実施形態の構成と同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、それに対する詳細な説明を省略する。
【００６９】
本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機において、図７及び図８に示すように、タブ本体５８は、前面に入口が形成され、後面が開口されたフロントタブ５８Ａと、このフロントタブ５８Ａの後面に装着され、前面が開口されたリアタブ５８Ｂと、から構成されており、前記フロントタブ５８Ａの入口には、周りに沿って円筒リブ５９が所定高さだけ前方に突出形成される。
【００７０】
前記円筒リブ５９の端部には、ガスケット７９に連結されるカーリング部５９Ａが形成され、このカーリング部５９Ａは、外側に延長される形状で屈曲される。
【００７１】
また、ウェイト収容部９６は、前記フロントタブ５８Ａの外周面から周りに沿って外側に突出され、前記フロントタブ５８Ａの外周面と垂直に形成された垂直リブ９７と、この垂直リブ９７の端部から前記フロントタブ５８Ａの前面よりも前方に突出され、フロントタブ５８Ａの外周面と平行に形成された水平リブ９８と、から構成される。
【００７２】
また、バランスウェイト８２は、前記垂直リブ９７と水平リブ９８とフロントタブ５８Ａの外周面との間に成形された第１ウェイト８４と、前記垂直リブ９７と円筒リブ５９とフロントタブ５８Ａの前面との間に前記第１ウェイト８４と一体に成形された第２ウェイト８６と、から構成される。
【００７３】
一方、前記円筒リブ５９、ウェイト収容部９６及びバランスウェイト８２以外の構成は、第１実施形態と同一に構成される。
【００７４】
上記のように構成された本発明の第２実施形態による洗濯機のタブにおいて、流体状態のバランスウェイト８２は、前記水平リブ９８の端部と前記フロントタブ５８Ａの円筒リブ５９との間に充填されるまで、前記ウェイト収容部９６に注入される。その結果、前記バランスウェイト８２は、前記フロントタブ５８Ａの前面を覆うように成形される。
【００７５】
このとき、前記フロントタブ５８Ａの前面に配置された第２ウェイト８６の厚さは、前記フロントタブ５８Ａの外周面に配置された第１ウェイト８４よりも薄く形成されるので、前記バランスウェイト８２とキャビネットカバー７２との間の空間が容易に確保される。
【００７６】
特に、前記バランスウェイト８２は、前記タブ本体５８に一層安定的に固定され、前記バランスウェイト８２の重量も大きく増大する。
【００７７】
図９は、本発明の第３実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図で、図１０は、本発明の第３実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【００７８】
ここで、第２実施形態と同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、それに対する詳細な説明を省略する。
【００７９】
本発明の第３実施形態によるドラム洗濯機は、図９及び図１０に示すように、ウェイト収容部９６に成形されたバランスウェイト８２の移動を一層完壁に防止するために、フロントタブ５８Ａの前面から突出された移動防止用突起１００をさらに含んでおり、その他の構成は、第２実施形態と同一に構成される。
【００８０】
前記移動防止用突起１００は、前記バランスウェイト８２が覆われるフロントタブ５８Ａの前面から前方に突出され、前記フロントタブ５８Ａの前面に円周方向に離隔して形成される。
【００８１】
前記移動防止用突起１００の端部には、前記バランスウェイト８２が前記フロントタブ５８Ａから離脱することを防止するために、前記バランスウェイト８２を係止する離脱防止部１０２が形成される。
【００８２】
したがって、前記移動防止用突起１００によって前記バランスウェイト８２の上下、左右方向への移動及び円周方向への回転が防止され、前記離脱防止部１０２によって前記バランスウェイト８２の前後方向への移動が防止される。
【００８３】
すなわち、前記バランスウェイト８２は、前記離脱防止部１０２が形成された移動防止用突起１００によって前記タブ本体５８に一層堅固かつ安定的に固定される。
【００８４】
上述したように、本発明による洗濯機のタブを図面に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施形態及び図面によって限定されるものでなく、その発明の技術思想内で当業者によって多様に変形可能である。
【００８５】
すなわち、タブ本体の設計条件によって、ウェイト収容部をタブ本体の上部や下部または側面一部のみに形成することができ、ウェイト収容部は、垂直リブ及び水平リブによって形成された注入口を備えたボックス状に形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【００８６】
【図１】従来のタブが備わったドラム洗濯機の一例を示した断面図である。
【図２】図１のバランスウェイトが設置されたタブを示した斜視図である。
【図３】従来のタブが備わったドラム洗濯機の他の例を示した断面図である。
【図４】本発明の第１実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図である。
【図５】本発明の第１実施形態によるタブ本体を示した斜視図である。
【図６】本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【図７】本発明の第２実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図である。
【図８】本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【図９】本発明の第３実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図である。
【図１０】本発明の第３実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【符号の説明】
【００８７】
５０ ドラム洗濯機
５２ キャビネット
５４ スプリング
５６ ダンパー
５８ タブ本体
５８Ａ フロントタブ
５８Ｂ リアタブ
５９ 円筒リブ
６０ ドラム
６２ リフター
６４ プーリー
６６ ベルト
６８ モーター
７０ 洗濯物出し入れ口
７２ キャビネットカバー
７４ ドア
７６ 電装部品
７８ コントロールパネル
７９ ガスケット
８０，８２ バランスウェイト
８４ 第１ウェイト
８６ 第２ウェイト
９０，９６ ウェイト収容部
９２，９７ 垂直リブ
９３，９８ 水平リブ
１００ 移動防止用突起
１０２ 離脱防止部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ドラム洗濯機のバランスウェイトを備えたタブに関するもので、詳しくは、バランスウェイトをタブと一体に形成することで、ドラム洗濯機の内部構造を単純にし、かつ、前記バランスウェイトをタブに設置するための締結構造を省略できる洗濯機のタブに関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般に、洗濯機は、水と洗剤との作用を用いてドラム内に収容された衣服、寝具など(以下、洗濯物という)の汚染物質を取り除くために、洗濯、濯ぎ、脱水、乾燥などの過程を通して洗濯物を洗浄する装置である。
【０００３】
図１は、従来のタブが備わったドラム洗濯機の一例を示した断面図で、図２は、図１のバランスウェイトが設置されたタブを示した斜視図で、図３は、従来のタブが備わったドラム洗濯機の他の例を示した断面図である。
【０００４】
従来のドラム洗濯機は、図１及び図２に示すように、ドラム洗濯機１の外観をなすキャビネット２と、このキャビネット２の内部に設置され、スプリング４及びダンパー６によって緩衝可能に設置されたタブ８と、このタブ８の内側に回転自在に設置され、内部に投入された洗濯物を洗濯するドラム１０と、このドラム１０の内側面に設置され、ドラム１０の回転時、所定高さに洗濯物を持ち上げた後、重力によって洗濯物を落下する複数個のリフター１２と、前記タブ８の後方部に設置され、前記ドラム１０の回転軸にプーリー１４及びベルト１６によって連結されたモーター１８と、を含んで構成される。
【０００５】
ここで、前記キャビネット２の前面には、洗濯物を投入または取り出すための洗濯物出し入れ口２０を中央に備えたキャビネットカバー２２が装着され、このキャビネットカバー２２には、前記洗濯物出し入れ口２０を開閉するためのドア２４が回動自在に設置される。
【０００６】
前記キャビネットカバー２２の上側には、前記ドラム洗濯機１の作動を制御する電装部品２６を内蔵したコントロールパネル２８が設置され、前記洗濯物出し入れ口２０とタブ８の入口との間には、前記ドラム１０の回転による衝撃を緩和するとともに、洗濯水が外部に流出することを防止するパッキング役割をするガスケット２９が設置される。
【０００７】
また、前記プーリー１４、ベルト１６及びモーター１８によるタブ８の重量不均衡を取り除くために、前記タブ８の前方部には、均衡を合わせるためのバランスウェイト３０が装着される。
【０００８】
前記バランスウェイト３０は、コンクリート混合物や鉄などの重量の大きい材質を金型に注入した後、硬化した重量材であって、前記タブ８の前面縁部に沿って装着される。また、前記バランスウェイト３０は、別途の締結手段３２によって前記タブ８の前面縁部に安定的に固定される。
【０００９】
前記締結手段３２は、前記タブ８の前面縁部から前方に突出された締結ボス３４と、この締結ボス３４を挿入貫通するために前記バランスウェイト３０に形成された貫通ホール部３６と、前記締結ボス３４に締結され、前記タブ８の前面にバランスウェイト３０を固定する締結ボルト３８と、を含む。
【００１０】
上記のように構成されたドラム洗濯機は、前記ドラム１０の内部に洗濯物を投入した後、作動すると、前記モーター１８、プーリー１４及びベルト１６によって前記ドラム１０が回転することで、洗濯物の洗濯、濯ぎ及び脱水行程が行われる。このとき、前記モーター１８及びドラム１０の駆動によって、前記タブ８に前後、左右及び上下方向の振動が発生するが、前記タブ８の振動は、スプリング４の弾性力及びダンパー６のダンピング力によって緩衝される。
【００１１】
しかしながら、従来のドラム洗濯機は、前記バランスウェイト３０が別途に製造された後、前記締結手段３２によって前記タブ８の前面に締結される構造であるため、部品数及び製造原価が増加し、かつ、前記バランスウェイト３０の締結工程を追加的に行うべきであるという問題点があった。
【００１２】
また、前記ドラム洗濯機１の駆動時、前記タブ８の振動によって締結手段３２の締結ボス３４が破損することになり、前記バランスウェイト３０が前記タブ８から任意に取り除かれるという問題点があった。
【００１３】
一方、前記ドラム洗濯機１の駆動によって、前記キャビネット２の内部で前記タブ８が前後、左右及び上下方向に揺れ動く。そのため、前記ドラム洗濯機１は、前記タブ８の周囲に充分な空間を確保し、前記タブ８の衝突を防止するように設計される。
【００１４】
しかしながら、前記ドラム洗濯機１は、バランスウェイト３０によって前記タブ８とキャビネットカバー２２との間の空間確保が非常に不利な構造であるため、前記タブ８とキャビネットカバー２２との間の空間を充分に確保する場合、前記ドラム洗濯機１の大きさが増大するという問題点があった。
【００１５】
特に、図３には、従来のタブが備わったドラム洗濯機の他の例を示しているが、前記ドラム洗濯機は、洗濯物の洗濯、濯ぎ、脱水及び乾燥行程が一つの装置で行われる乾燥兼用ドラム洗濯機である。
【００１６】
ここで、上記した構成と同一の構成要素には、同一の図面符号を付している。
【００１７】
従来の乾燥兼用ドラム洗濯機４０は、上面に設置されたコントロールパネル４１と、タブ８の上部に設置され、一端がガスケット２９の上部に連通されるとともに、内部にヒーター４２及び送風機４３が内蔵される乾燥ダクト４４と、一端が前記タブ８の側面下部に連結されるとともに、他端が前記乾燥ダクト４４の他端に連結されて循環空気の湿気を凝縮する凝縮ダクト４６と、を含んで構成されており、その他の構成は、前述したドラム洗濯機の一例と同一であるので、その具体的な説明を省略する。
【００１８】
したがって、前記凝縮ダクト４６によって凝縮された空気は、前記送風機４３によって送風された後、前記ヒーター４２によって加熱されて熱風に変わる。次いで、熱風が前記乾燥ダクト４４の一端を通して前記ドラム１０の内部に供給されることで、前記ドラム１０の内部に収容された洗濯物が乾燥される。
【００１９】
しかしながら、従来の乾燥兼用ドラム洗濯機４０は、前記タブ８とキャビネットカバー２２との間に前記バランスウェイト３０だけでなく、前記乾燥ダクト４４の一端も配置されるので、前記乾燥ダクト４４及びバランスウェイト３０の設置空間を確保することが一層困難であるという問題点があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００２０】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、バランスウェイトがタブの外周面に一体に成形されることで、前記バランスウェイトを設置するための締結手段を省略し、かつ、前記タブ及びバランスウェイトを単純な構造で形成できる洗濯機のタブを提供することを目的とする。
【００２１】
また、本発明は、タブの前方から突出されたバランスウェイトの高さが減少することで、前記タブとキャビネットカバーとの間の空間を容易に確保し、かつ、前記バランスウェイトによるドラム洗濯機の大きさ増大を防止できる洗濯機のタブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００２２】
上記の目的を達成するために、本発明による洗濯機のタブは、タブ本体と、前記タブ本体に形成されたウェイト収容部と、前記ウェイト収容部に注入され硬化されたバランスウェイトと、を含んで構成されることを特徴とする。
【００２３】
前記バランスウェイトは、コンクリート材質及び低い溶融点の金属材質のうちいずれか一つにより形成される。
【００２４】
前記タブ本体は、前面及び後面が開口されたフロントタブと、前記フロントタブの後面に装着されたリアタブと、から構成され、前記ウェイト収容部は、前記フロントタブ及びリアタブのうち少なくともいずれか一つに形成される。
【００２５】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面に形成されることを特徴とする。
【００２６】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体から突出されたリブによって形成される。
【００２７】
一方、前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周に沿って形成される。
【００２８】
すなわち、前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面から周りに沿って外側に突出され、前記タブ本体の外周面と垂直に形成される第１リブと、前記第１リブの自由端部から前方及び後方のうちいずれか一方向に突出され、前記タブ本体の外周面と平行に形成される第２リブと、から構成される。
【００２９】
前記タブ本体は、洗濯機のキャビネットの内側に緩衝可能に設置され、前記ウェイト収容部は、前記キャビネットの側面との対向部位が前記タブ本体側に陥没して形成される。
【００３０】
前記第２リブは、前記第１リブの端部から前記タブ本体の前面よりも前方にさらに突出形成される。
【００３１】
前記タブ本体の前面には、入口が形成されており、前記入口には、円筒リブが前記タブ本体の前面から前方に突出形成される。
【００３２】
前記バランスウェイトは、第１リブと第２リブとタブ本体の外周面との間に成形される第１ウェイトと、第１リブと円筒リブ及びタブ本体の前面との間に第１ウェイトと一体に成形される第２ウェイトと、から構成される。
【００３３】
前記タブ本体の前面には、前記バランスウェイトの移動を防止するための移動防止用突起が形成される。
【００３４】
前記移動防止用突起の端部には、前記バランスウェイトが前記タブ本体から離脱することを防止するための離脱防止部が形成される。
【発明の効果】
【００３５】
本発明による洗濯機のタブは、タブ本体の一側に形成されたウェイト収容部にバランスウェイトが注入・硬化され、前記バランスウェイトがタブ本体に一体に成形されるので、前記バランスウェイト及びタブ本体には、バランスウェイトをタブ本体に設置するための別途の締結手段が省略され、前記バランスウェイト及びタブ本体を単純な構造で形成できるという効果がある。
【００３６】
また、タブ本体とバランスウェイトとが一体に形成されて別途の締結手段が省略されると、部品数及び製造工程が減少し、製造費用が節減され、前記締結手段の破損によるバランスウェイトの任意の脱去も防止できるという効果がある。
【００３７】
また、前記タブ本体の外周に沿ってウェイト収容部が形成され、前記バランスウェイトがタブ本体の外周面を取り囲むように配置されるので、前記バランスウェイトによってタブ本体の剛性が増加し、前記タブ本体の変形及び破損を防止できるという効果がある。
【００３８】
また、前記バランスウェイトが前記ウェイト収容部とタブ本体との間に一体に成形されるとともに、前記タブ本体の前面に離脱防止部が備わった移動防止用突起が突出形成されるので、前記ドラム洗濯機の作動時、前記バランスウェイトの移動及び脱去を防止できるという効果がある。
【００３９】
また、前記タブ本体とキャビネットカバーとの衝突を防止するための前記タブ本体とキャビネットカバーとの間の空間を容易に確保することで、前記ドラム洗濯機の振動設計が一層容易に実現され、前記タブ本体の前方に乾燥ダクトが設置される乾燥兼用洗濯機の設計時に非常に有用に適用され、前記ドラム洗濯機の大きさが増大する現象も防止できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【００４０】
以下、本発明による洗濯機のタブの実施の形態を図面に基づいて説明する。
【００４１】
図４は、本発明の第１実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図で、図５は、本発明の第１実施形態によるタブ本体を示した斜視図で、図６は、本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【００４２】
本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機は、図４乃至図６に示すように、ドラム洗濯機５０の外観をなすキャビネット５２と、このキャビネット５２の内部に設置され、スプリング５４及びダンパー５６によって緩衝可能に設置されたタブ本体５８と、このタブ本体５８の内側に回転自在に設置され、内部に投入された洗濯物を洗濯するドラム６０と、このドラム６０の内側面に設置され、ドラム６０の回転時、所定高さに洗濯物を持ち上げた後、重力によって洗濯物を落下する複数個のリフター６２と、前記タブ本体５８の後方部に設置され、前記ドラム６０の回転軸にプーリー６４及びベルト６６で連結されたモーター６８と、前記タブ本体５８の重量不均衡を解消するために前記タブ本体５８と一体に成形されたバランスウェイト８０と、を含んで構成される。
【００４３】
前記キャビネット５２の前面には、洗濯物を投入または取り出すための洗濯物出し入れ口７０を備えたキャビネットカバー７２が装着され、このキャビネットカバー７２の前面には、前記洗濯物出し入れ口７０を開閉するためのドア７４が回動自在に設置される。
【００４４】
前記キャビネットカバー７２の上側には、前記ドラム洗濯機５０の作動を制御する電装部品７６を内蔵したコントロールパネル７８が設置され、前記洗濯物出し入れ口７０とタブ本体５８の入口との間には、前記ドラム６０の回転による衝撃を緩和するとともに、洗濯水が外部に流出することを防止するパッキング役割をするガスケット７９が設置される。
【００４５】
前記タブ本体５８の外側面一側には、前記プーリー６４、ベルト６６、モーター６８及びその他の装着部品による前記タブ本体５８の重量不均衡を解消するために、注入・成形された前記バランスウェイト８０を収容するウェイト収容部９０が形成される。
【００４６】
このタブ本体５８は、前面に入口が形成され、後面が開口されたフロントタブ５８Ａと、このフロントタブ５８Ａの後面に装着され、前面が開口されたリアタブ５８Ｂと、から構成されており、前記フロントタブ５８Ａ及びリアタブ５８Ｂのうち少なくともいずれか一つには、前記ウェイト収容部９０が形成される。
【００４７】
以下、本実施形態では、前記ウェイト収容部９０がフロントタブ５８Ａに形成される場合に限定して説明する。
【００４８】
前記フロントタブ５８Ａの入口には、前記ガスケット７９に連結されるカーリング部５９Ａが形成される。このカーリング部５９Ａは、前記フロントタブ５８Ａの入口から所定高さだけ前方に突出されるとともに、外側に延長される形状で屈曲される。
【００４９】
前記バランスウェイト８０は、コンクリート混合物や金属材質などの重量材であり、前記金属材質は、低い鎔融点を有することが好ましい。すなわち、前記バランスウェイト８０は、流体状態で前記ウェイト収容部９０の内部に注入された後、硬化されることで、前記タブ本体５８に一体に成形される。
【００５０】
一方、前記ウェイト収容部９０は、前記フロントタブ５８Ａの外周面にリブの形状で形成されるとともに、前記フロントタブ５８Ａの外周に沿って形成される。
【００５１】
すなわち、前記ウェイト収容部９０は、前記フロントタブ５８Ａの外周面から周りに沿って外側に突出され、前記フロントタブ５８Ａの外周面と垂直に形成された垂直リブ（第１リブ）９２と、この垂直リブ９２の端部から前方及び後方のうちいずれか一方向に突出され、前記フロントタブ５８Ａの外周面と平行に形成された水平リブ（第２リブ）９３と、から構成される。
【００５２】
前記バランスウェイト８０は、前記垂直リブ９２と水平リブ９３とフロントタブ５８Ａの外周面との間に形成された空間に注入・硬化される。その結果、リング状のバランスウェイト８０が前記フロントタブ５８Ａの外周面に沿って一体に成形される。
【００５３】
ここで、前記ウェイト収容部９０は、前記タブ本体５８とキャビネット５２との衝突を防止するために、前記キャビネット５２の両側面と対向する陥没部９４が前記タブ本体５８側に陥没して形成される。
【００５４】
前記ウェイト収容部９０の陥没部９４は、前記キャビネット５２の両側面と平行をなして垂直に形成される。
【００５５】
以下、上記のように構成された本発明の第１実施形態による洗濯機のタブに対する製造過程及び作動効果を説明する。
【００５６】
まず、前記フロントタブ５８Ａは、その外周に沿ってウェイト収容部９０が形成されるように、合成樹脂材質によって射出成形され、前記リアタブ５８Ｂも、合成樹脂材質によって射出形成される。
【００５７】
また、前記フロントタブ５８Ａの開口された後面と前記リアタブ５８Ｂの開口された前面とが結合され、前記タブ本体５８が完成される。
【００５８】
前記ウェイト収容部９０の内部にコンクリート混合物または鎔融点の低い金属が流体状態で注入された後、硬化されることで、前記フロントタブ５８Ａの外周面に沿ってバランスウェイト８０が一体に成形される。
【００５９】
すなわち、前記バランスウェイト８０は、前記フロントタブ５８Ａの外周面を取り囲むようにリング状に形成される。
【００６０】
したがって、前記バランスウェイト８０は、別途の締結手段がなくても、前記タブ本体５８に安定的に固定される。さらに、前記バランスウェイト８０の成形過程及び固定過程が同時に行われるため、前記タブ本体５８及びバランスウェイト８０を容易に製造できる。
【００６１】
一方、前記バランスウェイト一体型タブが備わったドラム洗濯機５０が作動されると、前記タブ本体５８の内部に洗濯水が適正量だけ供給された後、前記モーター６８、プーリー６４及びベルト６６によってドラム６０が回転することで、前記ドラム６０に投入された洗濯物の洗濯、濯ぎ及び脱水行程が行われる。
【００６２】
上記のようにモーター６８及びドラム６０が駆動されると、前記タブ本体５８は、前後、左右及び上下方向に振動するが、スプリング５４の弾性力及びダンパー５６のダンピング力によって前記タブ本体５８の振動が適切に緩衝される。
【００６３】
特に、従来のように、バランスウェイト８０がタブ本体５８の前面に配置される構造でないため、前記タブ本体５８とキャビネットカバー７２との間の空間を容易に確保できる。
【００６４】
したがって、前記タブ本体５８とキャビネットカバー７２との間の空間が充分に確保されることで、前記タブ本体５８の振動による前記タブ本体５８の前面とキャビネットカバー７２との衝突現象が防止され、乾燥兼用ドラム洗濯機においては、前記タブ本体５８とキャビネットカバー７２との間に乾燥ダクトが容易に設置される。
【００６５】
一方、前記フロントタブ５８Ａの外周面に沿って前記ウェイト収容部９０及びバランスウェイト８０が形成されるが、前記ウェイト収容部９０及びバランスウェイト８０の陥没部９４が前記タブ本体５８側に陥没した構造であるため、前記タブ本体５８とキャビネット５２との間の空間が容易に確保される。
【００６６】
すなわち、前記ウェイト収容部９０及びバランスウェイト８０の陥没部９４は、他の部位に比べると、前記タブ本体５８から低い高さで突出されるため、前記キャビネット５２の両側面とタブ本体５８との間の離隔距離が大きく減少しない。
【００６７】
図７は、本発明の第２実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図で、図８は、本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【００６８】
ここで、第１実施形態の構成と同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、それに対する詳細な説明を省略する。
【００６９】
本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機において、図７及び図８に示すように、タブ本体５８は、前面に入口が形成され、後面が開口されたフロントタブ５８Ａと、このフロントタブ５８Ａの後面に装着され、前面が開口されたリアタブ５８Ｂと、から構成されており、前記フロントタブ５８Ａの入口には、周りに沿って円筒リブ５９が所定高さだけ前方に突出形成される。
【００７０】
前記円筒リブ５９の端部には、ガスケット７９に連結されるカーリング部５９Ａが形成され、このカーリング部５９Ａは、外側に延長される形状で屈曲される。
【００７１】
また、ウェイト収容部９６は、前記フロントタブ５８Ａの外周面から周りに沿って外側に突出され、前記フロントタブ５８Ａの外周面と垂直に形成された垂直リブ９７と、この垂直リブ９７の端部から前記フロントタブ５８Ａの前面よりも前方に突出され、フロントタブ５８Ａの外周面と平行に形成された水平リブ９８と、から構成される。
【００７２】
また、バランスウェイト８２は、前記垂直リブ９７と水平リブ９８とフロントタブ５８Ａの外周面との間に成形された第１ウェイト８４と、前記垂直リブ９７と円筒リブ５９とフロントタブ５８Ａの前面との間に前記第１ウェイト８４と一体に成形された第２ウェイト８６と、から構成される。
【００７３】
一方、前記円筒リブ５９、ウェイト収容部９６及びバランスウェイト８２以外の構成は、第１実施形態と同一に構成される。
【００７４】
上記のように構成された本発明の第２実施形態による洗濯機のタブにおいて、流体状態のバランスウェイト８２は、前記水平リブ９８の端部と前記フロントタブ５８Ａの円筒リブ５９との間に充填されるまで、前記ウェイト収容部９６に注入される。その結果、前記バランスウェイト８２は、前記フロントタブ５８Ａの前面を覆うように成形される。
【００７５】
このとき、前記フロントタブ５８Ａの前面に配置された第２ウェイト８６の厚さは、前記フロントタブ５８Ａの外周面に配置された第１ウェイト８４よりも薄く形成されるので、前記バランスウェイト８２とキャビネットカバー７２との間の空間が容易に確保される。
【００７６】
特に、前記バランスウェイト８２は、前記タブ本体５８に一層安定的に固定され、前記バランスウェイト８２の重量も大きく増大する。
【００７７】
図９は、本発明の第３実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図で、図１０は、本発明の第３実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【００７８】
ここで、第２実施形態と同一の構成要素には、同一の図面符号を付し、それに対する詳細な説明を省略する。
【００７９】
本発明の第３実施形態によるドラム洗濯機は、図９及び図１０に示すように、ウェイト収容部９６に成形されたバランスウェイト８２の移動を一層完壁に防止するために、フロントタブ５８Ａの前面から突出された移動防止用突起１００をさらに含んでおり、その他の構成は、第２実施形態と同一に構成される。
【００８０】
前記移動防止用突起１００は、前記バランスウェイト８２が覆われるフロントタブ５８Ａの前面から前方に突出され、前記フロントタブ５８Ａの前面に円周方向に離隔して形成される。
【００８１】
前記移動防止用突起１００の端部には、前記バランスウェイト８２が前記フロントタブ５８Ａから離脱することを防止するために、前記バランスウェイト８２を係止する離脱防止部１０２が形成される。
【００８２】
したがって、前記移動防止用突起１００によって前記バランスウェイト８２の上下、左右方向への移動及び円周方向への回転が防止され、前記離脱防止部１０２によって前記バランスウェイト８２の前後方向への移動が防止される。
【００８３】
すなわち、前記バランスウェイト８２は、前記離脱防止部１０２が形成された移動防止用突起１００によって前記タブ本体５８に一層堅固かつ安定的に固定される。
【００８４】
上述したように、本発明による洗濯機のタブを図面に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施形態及び図面によって限定されるものでなく、その発明の技術思想内で当業者によって多様に変形可能である。
【００８５】
すなわち、タブ本体の設計条件によって、ウェイト収容部をタブ本体の上部や下部または側面一部のみに形成することができ、ウェイト収容部は、垂直リブ及び水平リブによって形成された注入口を備えたボックス状に形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【００８６】
【図１】従来のタブが備わったドラム洗濯機の一例を示した断面図である。
【図２】図１のバランスウェイトが設置されたタブを示した斜視図である。
【図３】従来のタブが備わったドラム洗濯機の他の例を示した断面図である。
【図４】本発明の第１実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図である。
【図５】本発明の第１実施形態によるタブ本体を示した斜視図である。
【図６】本発明の第１実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【図７】本発明の第２実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図である。
【図８】本発明の第２実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【図９】本発明の第３実施形態によるタブが備わったドラム洗濯機を示した断面図である。
【図１０】本発明の第３実施形態によるドラム洗濯機のタブを示した斜視図である。
【符号の説明】
【００８７】
５０ ドラム洗濯機
５２ キャビネット
５４ スプリング
５６ ダンパー
５８ タブ本体
５８Ａ フロントタブ
５８Ｂ リアタブ
５９ 円筒リブ
６０ ドラム
６２ リフター
６４ プーリー
６６ ベルト
６８ モーター
７０ 洗濯物出し入れ口
７２ キャビネットカバー
７４ ドア
７６ 電装部品
７８ コントロールパネル
７９ ガスケット
８０，８２ バランスウェイト
８４ 第１ウェイト
８６ 第２ウェイト
９０，９６ ウェイト収容部
９２，９７ 垂直リブ
９３，９８ 水平リブ
１００ 移動防止用突起
１０２ 離脱防止部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
タブ本体と、
前記タブ本体に形成されたウェイト収容部と、
前記ウェイト収容部に注入され硬化されたバランスウェイトと、
を備えることを特徴とする洗濯機のタブ。
【請求項２】
前記バランスウェイトは、コンクリート材質及び低い溶融点の金属材質のうちいずれか一つにより形成されることを特徴とする請求項１に記載の洗濯機のタブ。
【請求項３】
前記タブ本体は、前面及び後面が開口されたフロントタブと、前記フロントタブの後面に装着されたリアタブと、から構成され、
前記ウェイト収容部は、前記フロントタブ及び前記リアタブのうち少なくともいずれか一つに形成されることを特徴とする請求項１又は２に記載の洗濯機のタブ。
【請求項４】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面に形成されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の洗濯機のタブ。
【請求項５】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体から突出されたリブによって形成されることを特徴とする請求項４記載の洗濯機のタブ。
【請求項６】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周に沿って形成されることを特徴とする請求項５記載の洗濯機のタブ。
【請求項７】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面から周りに沿って外側に突出され、前記タブ本体の外周面と垂直に形成される第１リブと、前記第１リブの自由端部から前方及び後方のうちいずれか一方向に突出され、前記タブ本体の外周面と平行に形成される第２リブと、から構成されることを特徴とする請求項６記載の洗濯機のタブ。
【請求項８】
前記タブ本体は、洗濯機のキャビネットの内側に緩衝可能に設置され、
前記ウェイト収容部は、前記キャビネットの側面との対向部位が前記タブ本体側に陥没して形成されることを特徴とする請求項７記載の洗濯機のタブ。
【請求項９】
前記第２リブは、前記第１リブの端部から前記タブ本体の前面よりも前方にさらに突出形成されることを特徴とする請求項７記載の洗濯機のタブ。
【請求項１０】
前記タブ本体の前面には、入口が形成されており、前記入口には、円筒リブが前記タブ本体の前面から前方に突出形成されることを特徴とする請求項９記載の洗濯機のタブ。
【請求項１１】
前記バランスウェイトは、前記第１リブと前記第２リブと前記タブ本体の外周面との間に成形される第１ウェイトと、前記第１リブと前記円筒リブ及び前記タブ本体の前面との間に前記第１ウェイトと一体に成形される第２ウェイトと、から構成されることを特徴とする請求項１０記載の洗濯機のタブ。
【請求項１２】
前記タブ本体の前面には、前記バランスウェイトの移動を防止するための移動防止用突起が形成されることを特徴とする請求項１１記載の洗濯機のタブ。
【請求項１３】
前記移動防止用突起の端部には、前記バランスウェイトが前記タブ本体から離脱することを防止するための離脱防止部が形成されることを特徴とする請求項１２記載の洗濯機のタブ。
【請求項１４】
洗濯機のタブを製造するための方法であって、
タブ本体にウェイト収容部を設けるステップと、
前記ウェイト収容部に、硬化可能である流動化された材料を注入するステップと、
前記材料を前記ウェイト収容部内で硬化させるステップと
を含む方法。
【請求項１５】
前記材料がコンクリート材料である、請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
前記材料が低溶融点の金属であり、前記注入ステップが、前記溶融点よりも高く加熱された前記金属を注入することを含み、前記硬化ステップが、前記金属を前記ウェイト収容部内で前記溶融点よりも低く冷却して当該金属を硬化させることを含む、請求項１４に記載の方法。
【請求項１】
タブ本体と、
前記タブ本体に形成されたウェイト収容部と、
前記ウェイト収容部に注入され硬化されたバランスウェイトと、
を備えることを特徴とする洗濯機のタブ。
【請求項２】
前記バランスウェイトは、コンクリート材質及び低い溶融点の金属材質のうちいずれか一つにより形成されることを特徴とする請求項１に記載の洗濯機のタブ。
【請求項３】
前記タブ本体は、前面及び後面が開口されたフロントタブと、前記フロントタブの後面に装着されたリアタブと、から構成され、
前記ウェイト収容部は、前記フロントタブ及び前記リアタブのうち少なくともいずれか一つに形成されることを特徴とする請求項１又は２に記載の洗濯機のタブ。
【請求項４】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面に形成されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の洗濯機のタブ。
【請求項５】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体から突出されたリブによって形成されることを特徴とする請求項４記載の洗濯機のタブ。
【請求項６】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周に沿って形成されることを特徴とする請求項５記載の洗濯機のタブ。
【請求項７】
前記ウェイト収容部は、前記タブ本体の外周面から周りに沿って外側に突出され、前記タブ本体の外周面と垂直に形成される第１リブと、前記第１リブの自由端部から前方及び後方のうちいずれか一方向に突出され、前記タブ本体の外周面と平行に形成される第２リブと、から構成されることを特徴とする請求項６記載の洗濯機のタブ。
【請求項８】
前記タブ本体は、洗濯機のキャビネットの内側に緩衝可能に設置され、
前記ウェイト収容部は、前記キャビネットの側面との対向部位が前記タブ本体側に陥没して形成されることを特徴とする請求項７記載の洗濯機のタブ。
【請求項９】
前記第２リブは、前記第１リブの端部から前記タブ本体の前面よりも前方にさらに突出形成されることを特徴とする請求項７記載の洗濯機のタブ。
【請求項１０】
前記タブ本体の前面には、入口が形成されており、前記入口には、円筒リブが前記タブ本体の前面から前方に突出形成されることを特徴とする請求項９記載の洗濯機のタブ。
【請求項１１】
前記バランスウェイトは、前記第１リブと前記第２リブと前記タブ本体の外周面との間に成形される第１ウェイトと、前記第１リブと前記円筒リブ及び前記タブ本体の前面との間に前記第１ウェイトと一体に成形される第２ウェイトと、から構成されることを特徴とする請求項１０記載の洗濯機のタブ。
【請求項１２】
前記タブ本体の前面には、前記バランスウェイトの移動を防止するための移動防止用突起が形成されることを特徴とする請求項１１記載の洗濯機のタブ。
【請求項１３】
前記移動防止用突起の端部には、前記バランスウェイトが前記タブ本体から離脱することを防止するための離脱防止部が形成されることを特徴とする請求項１２記載の洗濯機のタブ。
【請求項１４】
洗濯機のタブを製造するための方法であって、
タブ本体にウェイト収容部を設けるステップと、
前記ウェイト収容部に、硬化可能である流動化された材料を注入するステップと、
前記材料を前記ウェイト収容部内で硬化させるステップと
を含む方法。
【請求項１５】
前記材料がコンクリート材料である、請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
前記材料が低溶融点の金属であり、前記注入ステップが、前記溶融点よりも高く加熱された前記金属を注入することを含み、前記硬化ステップが、前記金属を前記ウェイト収容部内で前記溶融点よりも低く冷却して当該金属を硬化させることを含む、請求項１４に記載の方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公開番号】特開２００６−２１２４１９（Ｐ２００６−２１２４１９Ａ）
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−３２５２２０（Ｐ２００５−３２５２２０）
【出願日】平成１７年１１月９日（２００５．１１．９）
【出願人】（５０２０３２１０５）エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年８月１７日（２００６．８．１７）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年１１月９日（２００５．１１．９）
【出願人】（５０２０３２１０５）エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Ｆターム（参考）】
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