説明

流体処理システム

【課題】流体処理システムの全体的動作を制御する制御ユニットを内含する流体処理シス
テムを提供する。
【解決手段】安定器回路103が電磁放射線放出アセンブリ14と結合されている。好ま
しい流体処理システム10においては、安定器回路103は電磁放射線放出アセンブリ1
4と誘導結合されている。誘導結合型安定器回路103は、制御ユニット102からの予
め定められた電気信号に応答して、電磁放射線放出アセンブリ14内に位置設定された電
磁放射線放出デバイス60を誘導的に付勢する。さらに流体処理システム10は、流体処
理システム10内で用いられる電磁放射線放出アセンブリ14及びフィルタアセンブリ1
6のさまざまな機能的及び動作上の様相を監視するために用いられる無線周波数識別シス
テム124を内含している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、1999年6月21日付けで提出された誘導結合型安定器を伴う水処理シス
テムと題された米国暫定特許出願第60/140,159号の35.U.S.C §119(
e)に基づく恩典を請求するものである。本出願は同様に、1999年6月21日付けで
提出されたユースポイント水処理システムという題の米国暫定特許出願第60/140,
090号の35U.S.C.§119(e)に基づく恩典をも請求している。
【0002】
本出願は、参考として、本出題と同日に提出されたユースポイント水処理システムとい
う題の米国特許出願を包含する。
【0003】
発明の分野
本発明は一般に、水処理システム,より特定的には水処理システム内の紫外線ランプへ
の非接触電力伝達のための誘導結合型安定器に関する。
【背景技術】
【0004】
発明の背景
本発明は、これまでの家庭用又はオフィス用のユースポイント水処理システムに付随す
るいくつかの問題に取組んでいる。最初の問題は、内部で紫外線ランプアセンブリを利用
する従来の水処理システムのエネルギー効率が低い、という点にある。ランプアセンブリ
は一般に、紫外線ランプのスイッチが投入されていない結果水処理システム内で微生物が
増殖することを防ぐため、連続作動状態に放置される。従来のランプアセンブリのスイッ
チを投入すると、それは、水処理システム内の微生物を適切に破壊するのに必要とされる
予め定められた強度レベルの光を出力するのに充分なほどに紫外線ランプ内の気体が励起
されるまでに長いスタートアップ時間を要する。紫外線ランプが充分に励起される前に水
処理システムから排出される水は、許容できないほど高いレベルの生きた微生物を含んで
いる可能性がある。連続作動するランプアセンブリは、大量のエネルギーを使用し、従っ
て効率が悪い。同様に、一晩中といったように連続作動状態にランプアセンブリが放置さ
れた場合、水処理システムユニット内に滞留する水は、不快なほどに暖かくなる可能性が
ある。
【0005】
第2の問題は、水処理システム内のリフレクタアセンブリの設計に関するものである。
ランプ効率の増強を目的として、微生物が中で照射を受ける水搬送導管及び紫外線ランプ
のまわりにリフレクタアセンブリを設置することが可能である。水搬送導管に当たり損な
った紫外線ランプからの入射光は、リフレクタ壁から反射し戻され、再び水搬送導管に当
たる可能性がある。往々にして、これらのリフレクタアセンブリは、円形断面をもつ。残
念なことに、生成された大量の紫外線が水搬送導管に達することは決してない。それどこ
ろか、大部分の光は紫外線ランプアセンブリによって再度吸収されている。
【0006】
第3の問題には、水処理システムに対するランプアセンブリの電気的結合が関与してい
る。ランプアセンブリが水処理システム内に設置されるか又はそこから取外される毎に、
ランプアセンブリは水処理システムとの関係において機械的及び電気的に結合及び離脱さ
れなくてはならない。これには往々にして、複雑で高価な取付け用アセンブリが必要とな
る。その上、電力が水処理システム内を通過している間電気接続が水分にさらされること
がないようにするべく注意を払わなくてはならない。
【0007】
時として水処理システムのサイズを最小限にするために同軸的に整列させたランプアセ
ンブリ及びフィルタアセンブリが使用される。特定の水処理システム内のランプアセンブ
リ及びフィルタアセンブリは、水処理システムから同時に取外されてもされなくてもよい
。これらのアセンブリが同時に取外される場合、それらは、水で満たされしかもそれ自体
かなりの重量をもつ可能性があるため、往々にして非常に重い。代替的には、たとえラン
プアセンブリ及びフィルタアセンブリを水処理システムから別々に取り外しできるにせよ
、取扱い中にこれらのアセンブリの1つから水がこぼれるという問題がきわめて頻繁に発
生する。
【0008】
ランプアセンブリをもつ水処理システムユニットが直面するもう1つの問題は、ランプ
アセンブリを監視するのに複雑な監視システムが必要とされるということにある。ランプ
アセンブリが老化するにつれて、ランプアセンブリから出力される光の強度は一般に減少
する。場合によっては、強度は、所望の微生物致死率をもたらすのに必要なレベルより低
く降下する。ランプアセンブリは、臨界最小強度に達する前に除去されるべきである。従
って、水処理システム内の光の強度を検査するためにモニターシステムが必要となる。こ
れらの監視システムは、標準的に高価である。これらは往々にして、石英のウィンドウを
伴うコストの高い紫外線センサーを必要とする。
【0009】
従来の安定器制御回路は、バイポーラトランジスタ及び飽和変圧器を用いてランプを駆
動する。この安定器制御回路は、これらの変圧器の巻線配置及び材料の磁気特性に関係づ
けされた周波数で振動する。飽和変圧器発振器を伴う回路は、方形波のカテゴリに入る出
力を生成し、半ブリッジのトランジスタが負荷下でハードスイッチする必要があり、かつ
分離したインダクタが放電ランプを通る電流を制限することを必要とする。
【0010】
ランプアセンブリ及びフィルタアセンブリを利用する先行技術の水処理システムユニッ
トにおけるこれらの及びその他の欠点は、本発明により扱われている。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0011】
発明の要約
本発明は、誘導結合型安定器回路を内含する水処理システムのための電子制御システム
を開示している。水処理システムは、なかんづく上水道からフィルタアセンブリまで水流
を導くことによって水をろ過する。フィルタアセンブリは、水流から望ましくない微粒子
を除去する。フィルタアセンブリ中を通過した後、水は交換可能な紫外線ランプアセンブ
リへと導かれる。紫外線ランプアセンブリは、水が紫外線ランプアセンブリ内を流れるに
つれて水を高強度の紫外線に対して露呈させることにより給水中の有機物質を破壊する。
紫外線ランプアセンブリは、動作の開始時から事実上瞬間的な高強度紫外線を提供するが
、このことは、ウォームアップ時間を必要とする先行技術の水処理システムに比べた利点
を提供する。紫外線ランプアセンブリを退出した後、水流は出口アセンブリを通して水処
理システムから外に導かれる。
【0012】
水処理システムの全体的動作は、紫外線ランプアセンブリ及びフィルタアセンブリと電
気接続されている制御ユニットによって制御される。好ましい実施形態においては、制御
ユニットは同様に流量センサー、周囲温度センサー回路、周囲光センサー回路、紫外線セ
ンサー回路、電力検出回路、表示装置、音声生成回路、メモリー記憶デバイス、通信ポー
ト及び無線周波数識別システムとも電気接続されている。これらのデバイスは、全て、制
御ユニットにより監視又は制御され、一般に以下で記述するように水処理システムに対し
さまざまな恩典を提供する。
【0013】
流量センサー回路は、紫外線ランプアセンブリが付勢されうるような形で、水がいつ流
れているかを見極めるために、及び水処理システムが処理しつつある水の量を追跡するた
めに、制御ユニットによって使用される。周囲温度センサー回路は、水処理システムが凍
結温度又はその他の予め定められた温度よりも高い温度レベルを維持できるような形で、
雰囲気の周囲温度を測定する。紫外線センサー回路は、紫外線ランプアセンブリが放出し
つつある紫外線の強度に対応する電気信号を制御ユニットに提供する。これは、これらの
測定によって制御ユニットが放出されつつある紫外線の強度を増減させる調整を行なうこ
とができるようになるため、重要なことである。
【0014】
電力検出回路は、壁コンセントといったような従来の外部電源から供給される水処理シ
ステムへの電力の有無を表示する電気信号を制御ユニットに提供する。表示装置は、制御
ユニットにより制御され、水処理システムの状態についての情報を表示する。音声生成回
路は、注意を要する予め定められたシステム状態が水処理システム内で発生した場合に可
聴音を提供するため、制御ユニットにより使用される。
【0015】
水処理システムはさらに、制御ユニットと電気接続されたメモリー記憶デバイスを内含
する。メモリー記憶デバイスは、水処理システム及びその関連コンポーネントに関係づけ
されたさまざまなデータ値を記憶するために用いられる。本発明の好ましい実施形態にお
いては、メモリー記憶デバイスはEEPROM又はその他いずれかの同等の記憶デバイス
である。パーソナルコンピュータ又は手持ち式監視デバイスといったような周辺デバイス
と制御ユニットの間の双方向通信の能力を提供する通信ポートが制御ユニットと接続され
ている。
【0016】
無線周波数識別システムは、各々の紫外線ランプアセンブリ内に位置設定されている紫
外線トランスポンダを内含する。さらに、無線周波数識別システムは、フィルタアセンブ
リ内に位置設定されているフィルタトランスポンダを内含する。紫外線トランスポンダ及
びフィルタトランスポンダは、無線周波数を用いて無線周波数識別システムと通信する。
各トランスポンダは、紫外線ランプアセンブリ及びフィルタアセンブリに特定的な或る種
の情報を収納する。当業者であれば、接触型の識別システムを無線周波数識別システムの
代りに使用できることを認識できるだろう。
【0017】
好ましい紫外線ランプアセンブリは、誘導結合型安定器回路によって付勢される。好ま
しい誘導結合型安定器回路は、事実上瞬間的な紫外線ランプ点灯を提供する高周波で動作
する自励振動半ブリッジ切換え設計である。さらに、誘導結合型安定器回路は、ひとたび
共振が達成されると自励振動し、切換え素子としてMOSFETトランジスタを使用し、
紫外線ランプアセンブリの設計を簡略化するよう空心変圧器結合配置に対応するように設
計されている。紫外線ランプアセンブリは、誘導結合型安定器回路により作り上げられた
空心変圧器結合配置のため、容易に交換可能である。
【0018】
好ましい誘導結合型安定器回路は、制御回路、発振器、駆動機構,半ブリッジ切換え回
路,直列共振タンク回路,二次コイル、共振ランプ回路及び紫外線ランプを内含する。発
振器は、発振器を付勢する制御回路に電気信号を提供することにより発振器をスタートさ
せる制御ユニットと電気接続されている。動作中、発振器は駆動機構に電気信号を提供し
、駆動機構は次に半ブリッジ切換え回路を付勢状態にさせる。半ブリッジ切換え回路は、
それ自体紫外線ランプアセンブリ内の紫外線ランプを誘導的に付勢する直列共振タンク回
路を付勢する。
【0019】
紫外線ランプアセンブリは、誘導結合型安定器回路内に、物理的に二次コイル、共振ラ
ンプ回路及び紫外線ランプを収納している。直列共振タンクがひとたび付勢されると、紫
外線ランプアセンブリは誘導的に付勢された状態となり、かくして紫外線ランプを点灯す
る。好ましい実施形態においては、誘導結合型安定器回路のための共振周波数は約100
kHzである。かくして、紫外線ランプアセンブリ内の二次コイルは約100kHzでも共振
する。前述のように、適切なコンポーネント選択に対処するべく、制御ユニットにより動
作共振周波数を上下に調整することが可能である。さらに、共振周波数は、以下で詳述す
ることになる直列共振タンク内のコンポーネント選択によっても同様に制御される。
【0020】
かくして、本発明の好ましい実施形態は、制御ユニット;電磁放射線放出アセンブリ
と誘導結合されている誘導結合型安定器回路を含んで成り、誘導結合型安定器回路が、制
御ユニットからの予め定められた電気信号に応答して電磁放射線放出アセンブリ内の電磁
放射線放出デバイスを誘導的に付勢する流体処理システムを開示している。
【0021】
本発明のもう1つの実施形態では、流体処理システムの中で電磁放射線を供給する方法
が開示されている。この方法は、制御ユニットで予め定められた電気信号を生成する段階
、誘導結合された安定器回路に予め定められた電気信号を導く段階、及び制御ユニットか
らの予め定められた電気信号に応答して誘導結合された安定器回路内で電磁放射線放出デ
バイスを誘導的に付勢する段階、を含んで成る。
【0022】
本発明のもう1つの実施形態においては、無線周波数識別システムを伴う流体処理シス
テムが開示されている。該流体処理システムは、制御ユニット;及び該制御ユニットに
電気接続された基地局、該基地局と無線通信状態にある電磁放射線放出デバイスアセンブ
リの中に位置設定された少なくとも1つの無線周波数識別トランスポンダを含んで成る。
本発明のさらにもう1つの好ましい実施形態においては、電磁放射線放出アセンブリはフ
ィルタアセンブリと交換されている。
【0023】
本発明によって開示されているもう1つの好ましい実施形態は、流体処理システム内で
電磁放射線放出アセンブリ情報を監視する方法に関する。該方法は、流体処理システム内
で使用するための電磁放射線放出アセンブリを提供する段階、電磁放射線放出アセンブリ
内に位置設定された電磁放射線放出識別トランスポンダを用いて電磁放射線放出アセンブ
リ情報信号を生成する段階、流体処理システム内に位置設定された基地局に対し電磁放射
線放出アセンブリ情報信号を伝送する段階、及び制御ユニットに対して前記電磁放射線放
出アセンブリ情報信号を導く段階、を含んで成る。もう1つの好ましい実施形態において
は、電磁放射線放出アセンブリをフィルタアセンブリで置換することができる。
【0024】
本発明のこれらの及びその他の利点は、添付図面と合わせて見た本発明の現在好まれて
いる実施形態についての以下の詳述を考慮した時点で明らかになることだろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
本発明の現在好まれている実施形態の詳細な説明
図1を参照すると、本発明は、水を精製するために一般に炭素ベースのフィルタ及び紫
外線を使用する水処理システム10用の電子制御システムを開示している。本発明を評価
するためには、好ましい水処理システム10の機械的側面の全般的背景を知ることが重要
である。好ましい水処理システム10は、主ハウジング12,交換可能な紫外線ランプア
センブリ14及びフィルタアセンブリ16を内含している。紫外線ランプアセンブリ14
及びフィルタアセンブリ16は主ハウジング12から取外し可能でかつ交換可能である。
主ハウジング12は、底面囲い板18,背面囲い板20,前面囲い板22,上面囲い板2
4そして内部スリーブ囲い板26を内含している。表示装置106を通して水処理システ
ム10の状態について情報を表示できるように、レンズ28が表示装置106を収容して
いる(図3参照)。水処理システム10を組立てるためには、紫外線ランプアセンブリ1
4を主ハウジング12にしっかりと取付け、その後フィルタアセンブリ16を、紫外線ラ
ンプアセンブリ14全体を覆うようにかつ主ハウジング12に対して取付ける。
【0026】
当業者であれば認識することになるように、交換可能な紫外線ランプアセンブリ14を
、それが交換不能な形に作ることもできる。さらに、当業者であれば、交換可能な紫外線
ランプアセンブリ14は、複数の異なるタイプの電磁放射線放出アセンブリと互換性があ
ってよいということも認識することだろう。かくして、本発明は、紫外線ランプアセンブ
リを使用する水処理システムのみを網羅するものとみなされるべきではなく、当業者であ
れば、紫外線ランプアセンブリ14の開示が本発明の好ましい実施形態を代表するもので
あることを認識するはずである。
【0027】
図2A−Cを参照すると、水処理システム10の主要機械コンポーネントが本発明に関
連する形で、斜視図で示されている。図2Aに例示されているように、内部スリーブ囲い
板26は、複数の内部スリーブカバー30,入口バルブアセンブリ32及び出口カップ3
6を伴う出口カップアセンブリ34を内含している。入口アセンブリ40及び出口アセン
ブリ42と共に底面囲い板18を含む底面囲い板アセンブリ38がさらに開示されている
。電子部品アセンブリ44は、その詳細が以下で記述されるように、底面囲い板18の中
にしっかりはめ込まれている。これらのコンポーネントは、水処理システム10が完全に
組立てられた時点で、底面囲い板18,背面囲い板20,前面囲い板22,上面囲い板2
4,内部スリーブ囲い板26及びレンズ28にしっかりと取付けられている。好ましく実
施形態においては、上面囲い板24の中に磁気ホルダー46及び磁石48も同様に収納さ
れている。
【0028】
図2Bを参照すると、紫外線ランプアセンブリ14は一般に、ベースサブアセンブリ5
0,二次コイル52,底面サポートサブアセンブリ54,上面サポートサブアセンブリ5
6,一対の石英スリーブ58,紫外線ランプ60,Oリング62及び一対の連動するエン
クロージャリフレクタサブアセンブリ64を内含する。一般的に言うと、二次コイル52
,底面サポートサブアセンブリ54及びエンクロージャリフレクタサブアセンブリ64は
ベースサブアセンブリ50と連結されている。エンクロージャリフレクタサブアセンブリ
64は、一対の石英管58,紫外線ランプ60及びOリング62を収納している。上面サ
ポートアセンブリ56は、紫外線ランプアセンブリ14が完全に組立てられた時点で、エ
ンクロージャリフレクタアセンブリ64の上面全体にしっかりとはめ込まれる。
【0029】
図2Cに例示されているように、フィルタアセンブリ16は一般に、ベースアセンブリ
,フィルタブロックアセンブリ68,フィルタハウジング70及びエラストマフィルタハ
ウジンググリップ72を内含する。一般的に言うと、フィルタブロックアセンブリ68は
、それ自体フィルタハウジング70により包囲されているベースアセンブリ66上にかみ
合わさる。フィルタハウジンググリップ72は、フィルタハウジング70の上面上にかみ
合わさり、かくしてフィルタハウジング70を取り外すためのより優れたグリップを提供
する。フィルタアセンブリ16は、紫外線ランプアセンブリ14へと導く前に流れをフィ
ルタブロックアセンブリ68の中に導くことによって、水流をろ過する。
【0030】
図3を参照すると、本発明は、以上で一般的に記述された水処理システム10のための
電子制御システム100を開示している。好ましい実施形態においては、水処理システム
10は、好ましくはマイクロプロセッサである制御ユニット102によって制御されてい
る。例示されている通り、制御ユニット102は、誘導結合型安定器回路103を通して
紫外線ランプアセンブリ14と電気接続されている。この制御ユニット102は同様に、
さらに以下で詳述されているように、2方向無線通信を通して紫外線ランプアセンブリ1
4に電気接続されている。動作中、制御ユニット102は、誘導結合型安定器回路に導か
れる予め定められた電気信号を生成する能力をもち、これがランプアセンブリ14を瞬間
的に付勢し、このランプアセンブリはそれ自体、水流を処理する高強度紫外線を提供する

【0031】
好ましい実施形態においては、制御ユニット102は同様に、流量センサー回路104
,表示装置106,周囲光センサー回路108,可視光センサー回路110,電力検出回
路112,周囲温度センサー回路114,音声生成回路116,メモリー記憶デバイス1
18,通信ポート120,安定器フィードバック回路122,無線周波数識別システム1
24と電気接続されている。図3にさらに例示するように、紫外線無線周波数識別トラン
スポンダ126が紫外線ランプアセンブリ14と接続され、フィルタ無線周波数識別トラ
ンスポンダ128がフィルタアセンブリ16と接続されている。紫外線無線周波数識別ト
ランスポンダ126及びフィルタ無線周波数識別トランスポンダ128は、以下でさらに
詳述するように、2方向無線通信を用いて無線周波数識別システム124と通信する。
【0032】
一般的に言うと、流量センサー回路104は、水又は流体がいつ流れているかを見極め
るため、そして水処理システム10により処理されつつある水又は流体の量を追跡するた
めに制御ユニット102によって使用される。表示装置106は、制御ユニット102に
よって駆動され、水処理システム10の状態についての情報を表示するために使用される
。当該技術分野においては複数の異なるタイプの表示装置が知られており、本発明におい
て使用され得る。しかしながら、好ましい表示装置は、真空蛍光表示装置である。周囲光
センサー回路108は、周囲光の量を測定し、今度は制御ユニット102に電気信号を提
供して、それが表示装置106の強度を相応して調整できるようにする。
【0033】
可視光センサー回路110は、紫外線ランプアセンブリ14により放出される光の強度
レベルに関連する電気信号を制御ユニット102に提供する。これは、これらの信号によ
り紫外線ランプアセンブリ14によって放出される電磁放射線の強度を制御ユニット10
2が増減できるようになるため、重要なことである。当業者であれば、可視光センサー回
路110が、本発明において使用できるさまざまな電磁放射線放出デバイスから放出され
る電磁放射線の強度を検知する能力をもつさまざまな電磁放射線センサー回路と互換性を
もち得る、ということを認識するだろう。
【0034】
電力検出回路112は、制御ユニット102に対して、水処理システム10への電力の
有無を表示する電気信号を提供する。電力は、従来の電源コンセントといったような外部
電源から水処理システム10に提供される。当業者であれば、外部電源を監視し、電力損
失に応答して対応する電気信号を提供する複数の回路が存在するということを認識するこ
とだろう。
【0035】
周囲温度センサー回路114は、水処理システム10が温度レベルを凍結温度又はその
他の何らかの予め定められた温度設定値よりも高く維持することができるような形で、雰
囲気の周囲温度を測定する。制御ユニット102は、必要とあらば熱を生成するため、紫
外線ランプ60を付勢することができる。音声生成回路116は、可聴音を生成するべく
、制御ユニット102によって使用される。この可聴音は標準的に、水処理システム10
が経験する予め定められたシステム状態の間に起こる。これらの予め定められたシステム
状態は、制御ユニット102により認識され、この制御ユニットが次に音声生成回路11
6を活動化させて可聴音を作り出す。
【0036】
前述のように、メモリー記憶デバイス118は同様に制御ユニット102と電気接続さ
れる。メモリー記憶デバイス118は、水処理システム10及びその関連コンポーネント
に関係するさまざまなデータ値を記憶するために、使用される。本発明の好ましい実施形
態においては、メモリー記憶デバイス118はEEPROM又はその他のいずれかの同等
の記憶デバイスである。当業者であれば、本発明で使用可能なさまざまなメモリー記憶デ
バイスが入手可能であることを認識することだろう。
【0037】
通信ポート120も同様に制御ユニット102と電気接続されており、これは、パーソ
ナルコンピュータ又は手持ち式監視デバイスといったような周辺デバイスと制御ユニット
102の間の双方向通信を行なう能力を水処理システム10に提供する。本発明の好まし
い実施形態においては、通信ポート120は、周辺デバイスと通信するためRS−232
通信プラットフォームを使用する。通信ポート120は同様に、その他の好ましい実施形
態においてそれらのさまざまな動作特性を監視し制御するために、紫外線ランプアセンブ
リ14及びフィルタアセンブリ16とも接続され得る。しかしながら本発明の好ましい実
施形態においては、無線周波数識別システム124は紫外線ランプアセンブリ14及びフ
ィルタアセンブリ16についての情報を制御ユニット102に報告するために用いられる

【0038】
図3に描かれている好ましい実施形態においては、無線周波数識別システム124は、
さまざまな情報を制御ユニット102に報告するために、紫外線無線周波数識別トランス
ポンダ126及びフィルタ無線周波数識別トランスポンダ128からの信号を使用する。
動作中、紫外線無線周波数識別トランスポンダ126及びフィルタ無線周波数識別トラン
スポンダ128は無線通信を用いて無線周波数識別システム124と通信する。紫外線ラ
ンプアセンブリ14及びフィルタアセンブリ16は、その耐用寿命の終りで交換可能なよ
うに設計されていることから、各々の紫外線ランプアセンブリ14及びフィルタアセンブ
リ16は、各デバイスに特定的な情報を記憶するトランスポンダ126,128を収納す
る。当業者であれば、紫外線無線周波数トランスポンダをその他の電磁放射線放出デバイ
ス又はアセンブリと合わせて使用できることを認識するだろう。無線周波数識別システム
124については以下でさらに詳しく説明されている。
【0039】
図4を参照すると、本発明の現在好まれている実施形態においては、紫外線ランプアセ
ンブリ14は、制御ユニット102と電気接続されている誘導結合型安定器回路103に
より付勢される。誘導結合型安定器回路103は、高周波で動作し事実上瞬間的な紫外線
ランプ点灯を提供する自励振動半ブリッジ切換え設計である。さらに、誘導結合型安定器
回路103は、ひとたび共振が達成された時点で自励振動し、MOSFETトランジスタ
を切換え素子として使用し、紫外線ランプアセンブリ14の設計を簡略化するよう空心変
圧器結合配置に対応するように設計されている。紫外線ランプアセンブリ14又はその他
の電磁放射線放出アセンブリは、誘導結合型安定器回路103により作り上げられた空心
変圧器結合配置のため、容易に交換可能である。当業者であれば、誘導結合型安定器回路
103を通常の安定器回路としても機能するように適合させることができるということを
認識するだろう。
【0040】
図4に例示しているように、誘導結合型安定器回路103は、制御回路142,発振器
144,駆動機構146,半ブリッジ切換え回路148,直列共振タンク回路150,二
次コイル52(図2参照)、共振ランプ回路152及び紫外線ランプ60を内含する。発
振器144は、制御回路142に電気信号を提供することにより、発振器144を付勢す
る制御ユニット102と電気接続されている。動作中、発振器144は駆動機構146に
電気信号を提供し、駆動機構は次に半ブリッジ切換え回路148を付勢状態にさせる。半
ブリッジ切換え回路148は、それ自体紫外線ランプアセンブリ14内の紫外線ランプを
誘導的に付勢する直列共振タンク回路150を付勢する。
【0041】
図4にさらに例示されているように、紫外線ランプアセンブリ14は、二次コイル52
,共振ランプ回路152及び紫外線ランプ60を収納しており、一方電子アセンブリ44
(図2A参照)は、制御回路142,発振器144,駆動機構146,半ブリッジ切換え
回路148及び直列共振タンク回路150を収納している。前述のように、直列共振タン
ク回路150がひとたび付勢されると、紫外線ランプアセンブリ14中の二次コイルは誘
導的に付勢された状態となる。好ましい実施形態においては、安定器回路103のための
共振周波数は約100kHzである。かくして、紫外線ランプアセンブリ14内の二次コイ
ル52も約100kHzで共振する。前述のように、適切なコンポーネント選択に対処する
べく、制御ユニット102により動作共振周波数を上下に調整することが可能である。さ
らに、共振周波数は、以下で詳述することになる直列共振タンク回路150内のコンポー
ネント選択によっても同様に制御されうる。
【0042】
図5を参照すると、制御回路142は、制御ユニット102及び発振器144と電気接
続されている。制御回路142は、複数の抵抗器156,158,160,162,16
4,166,複数のコンデンサ168,170,172,ダイオード174,第1の演算
増幅器176及び第2の演算増幅器178を内含する。例示されている通り、抵抗器15
6は、第1の直流(「DC」)電源180,制御ユニット102の出力端及び抵抗器15
8と接続されている。抵抗器158はさらに、ダイオード174,抵抗器160及びコン
デンサ168と接続されている。第1のDC電源180はコンデンサ168に接続され、
これは同じくダイオード174と接続されている。ダイオード174は、当業者であれば
認識するように接地接続182とさらに接続されている。抵抗器160は、演算増幅器1
76の負の入力端及び演算増幅器178の正の入力端と接続されて、制御ユニット102
から演算増幅器176,178までの電流経路を完成させる。
【0043】
ここで再び図5に描かれている制御回路142を参照すると、抵抗器162は、第2の
DC電源184とそして直列で抵抗器164及び166と接続されている。抵抗器166
は、接地接続182及びコンデンサ170と接続され、このコンデンサ170自体は、第
1のDC電源180及び抵抗器164と接続されている。演算増幅器176の正の入力端
は抵抗器162と164の間に電気接続され、これが動作中演算増幅器176にDC基準
電圧を提供する。演算増幅器178の負の入力端は、抵抗器164及び166の間に接続
され、これが動作中演算増幅器178に対しDC基準電圧を提供する。演算増幅器176
及び178の出力端は、以下で詳述されるように、発振器144に接続されている。
【0044】
動作中、制御回路142は、制御ユニット102から電気信号を受信し、今度は、制御
ユニット102によって生成された入力電圧が或る一定の電圧ウィンドウ内にあるときに
のみ切換えを行なうウィンドウ比較器として作用する。制御ユニット102からの好まし
い信号は、以下で記述されるように、そのデューティサイクルと共に誘導結合型安定器回
路103の残りのコンポーネントを通して制御ユニット102が紫外線ランプ60をオン
オフ切換えできるようにするAC(交流)信号である。制御回路142は同様に、誤った
引外しを防止し、制御ユニット102が故障した場合に正の制御を可能にする。
【0045】
図5に例示されているように、第1のDC電源180及び第2のDC電源184は、図
5に描かれている回路に対して電力を提供する。エレクトロニクス分野の当業者であれば
、DC電源回路が当該技術分野において周知のものであり、本発明の範囲外であることを
認識することだろう。本発明においては、かかる回路が存在し、一定の与えられたAC又
はDC電源からさまざまなDC電圧値を生成するように設計され得るという点を指摘する
ことが重要である。本発明の好ましい実施形態においては、図全体を通して示されている
ように、+14VDC及び+19VDCの信号が使用される。当業者であれば、図5に開
示されている回路が、異なるDC電圧レベルで動作するように設計され得ることそしてこ
れらの値を本発明に対する制限としてみなすべきでないことを認識することだろう。
【0046】
図5に描かれた好ましい実施形態では、制御回路142の出力端は、水処理システム1
0が適切に組立てられていない場合に紫外線ランプ60が付勢状態となるのを防ぐため、
インタロック回路190と接続されている。インタロック回路190は、磁気インタロッ
クセンサ192,複数の抵抗器193,194,196,198,200,202,20
4,トランジスタ206及びダイオード208を内含している。図1を参照すると、本発
明の好ましい実施形態においては、磁気インタロックセンサ192は、上面囲い板24が
内部スリーブ囲い板26上にしっかりと位置づけされていない場合に、水処理システム1
0が紫外線ランプ60を付勢しないような形で位置づけされている。しかしながら、当業
者であれば、磁気インタロックセンサ192を水処理システム10のその他の適当な場所
に位置づけることもできるということを認識するだろう。
【0047】
図5を参照すると、磁気インタロック回路190は、以上で記したように水処理システ
ム10が適切に組立てられていないことを磁気インタロックセンサ192が検出した場合
、トランジスタ206を通して制御回路142の出力を接地接続182まで導くことによ
って動作する。当業者が認識するように、水処理システム10が適切に組立てられていな
い場合、磁気インタロックセンサ192の出力は、抵抗器194,196及び198を通
って流れる電流にトランジスタ206のゲートを付勢させ、かくしてこれが接地接続18
2に制御回路142の出力信号を短絡させる。磁気インタロックセンサ192は抵抗器1
93を通して第2のDC電源184によって給電され、同様に接地接続182と接続され
ている。さらに、磁気インタロックセンサ192は、抵抗器200,202及び204,
ダイオード208,第1のDC電源180及び第2のDC電源184の組み合わせを通し
て、制御ユニット102に信号を送る。この信号は同様に、水処理システム10が適切に
組立てられなかった場合それを制御ユニット102が見極めできるようにもする。この目
的で、インタロック回路190は、水処理システム10が適切に組立てられなかった場合
には紫外線ランプ60が付勢されないように保証する2つの方法を提供する。
【0048】
図5を再び参照すると、発振器144は、水処理システム10が水流を処理している間
に駆動機構146を付勢する電気信号を提供する。発振器144は、上述のように、ひと
たび制御回路142を通して制御ユニット102から電気信号が送られた時点で直ちに作
動し始める。好ましい発振器144は、演算増幅器210,線形バイアス抵抗器212,
バッファ214,バッファフィードバック保護回路216及び正帰還回路218を含んで
成る。演算増幅器210は同様に第2のDC電源184及び接地接続182と接続され、
これが演算増幅器210を付勢する。
【0049】
図5に例示されているように、好ましいバッファ回路214は第1のトランジスタ22
0、第2のトランジスタ222及び一対の抵抗器224、226を含む。演算増幅器21
0の出力端は、トランジスタ220,222のゲートと接続され、かくして、トランジス
タ220,222の動作を制御する。第2のDC電源184は、トランジスタ220のコ
レクタとも接続されている抵抗器224と接続されている。トランジスタ220のエミッ
タは、抵抗器226,トランジスタ222のエミッタ及び駆動機構146の入力端と接続
されている。トランジスタ222のコレクタは、接地接続182と接続されている。動作
中、バッファ回路214は演算増幅器210からの出力信号を緩衝し、負荷変化が振動周
波数を引き込むのを防ぐ。さらにバッファ回路214は、発振器144の急速スタートを
確実にする一助となる誘導結合型安定器回路103の有効利得を増大させる。
【0050】
バッファフィードバック保護回路216は、抵抗器226によりバッファ回路214の
出力端と電気接続されている一対のダイオード228,230を含んで成る。図5に例示
されているように、第2のDC電源184はダイオード228の陰極と接続されている。
ダイオード228の陽極及びダイオード220の陰極は抵抗器226及び線形バイアス抵
抗器212と接続されている。線形バイアス抵抗器212は、演算増幅器210の負の入
力端にバイアスフィードバック信号を提供する。さらに、ダイオード230の陽極は、接
地接続182と接続され、これがバッファフィードバック保護回路216を完成している
。バッファフィードバック回路216は、水処理システム10の動作中ドレンからゲート
までのミラー効果フィードバックからバッファ回路214を保護する。
【0051】
図5に例示されているように、正帰還回路218は、第1の多巻線変圧器232,複数
の抵抗器234,236,238,1対のダイオード240,242及びコンデンサ24
4を内含する。変圧器232の二次コイルは、図5に例示するように、半ブリッジ切換え
回路148の出力端及び直列共振タンク回路150の入力端と電気接続されている。さら
に、多巻線変圧器232の各々の二次コイルからの1つの巻線は変圧器232内の反対の
二次コイルのもう1つの巻線に接続されている。
【0052】
変圧器232の第1の一次巻線は、抵抗器234,236,238,ダイオード240
,242及び演算増幅器210の正の入力端と電気接続されている。変圧器232の第2
の一次巻線は、抵抗器238,ダイオード242の陰極、ダイオード240の陽極、及び
コンデンサ244と接続されている。かくして、抵抗器238及びダイオード242,2
44は、図5に例示されているように、変圧器232の第1及び第2の一次巻線と並列に
接続されている。コンデンサ244は同様に演算増幅器210の負の入力端とも電気接続
されている。さらに、抵抗器234は、第2のDC電源184と接続され、抵抗器236
は接地接続182と接続されている。抵抗器234,236及び238は、演算増幅器2
10を電流過負荷から保護し、ダイオード240,242は、演算増幅器210の入力端
に送られるフィードバック信号をクリップする。
【0053】
動作中、発振器144は、それ自体演算増幅器210の負の入力端に電気信号を送るコ
ンデンサ244を充電する制御回路142からの信号を受信する。演算増幅器210の出
力は駆動機構146まで電気的に導かれ、この駆動機構が半ブリッジ切換え回路148を
付勢する。図5に例示されているように、変圧器232は、この電流経路内に接続されて
おり、抵抗器234,236及び238を通して電気信号を送り戻し、こうして電流が制
限され、又場合によっては演算増幅器210の入力端に戻るように電気信号を導く。変圧
器232により、発振器144は自励振動でき、誘導結合型安定器回路103は、制御ユ
ニット102が水処理システム10を運転停止するか又はインタロック回路190のトラ
ンジスタ206が発振器144への入力を低くプリングするまで、振動している状態にと
どまる。
【0054】
ここで再度図5を参照すると、発振器144の出力端は、好ましい実施形態においては
第2の多巻線変圧器246の第1の一次巻線を含む駆動機構146と電気接続されている
。第2の変圧器246は、その位相調整配置によって半ブリッジ切換え回路148が交替
で駆動されることが保証されかくしてシュートスルー伝導が回避されることから、好適な
駆動機構146である。コンデンサ248,250の2重配置が、変圧器246の第2の
一次巻線と電気接続され、かくして変圧器246内のDC電流のオーバーフローを防止し
ている。同じく、コンデンサ246が接地接続182と接続され、コンデンサ250が同
じく第2のDC電源184と接続されている。
【0055】
変圧器246の両方の二次コイル共、半ブリッジ切換え回路148と電気接続され、こ
の半ブリッジ切換え回路は動作中変圧器246からエネルギーを受信する。同じく図5に
例示されている半ブリッジ切換え回路148は、変圧器246の両方の二次コイルによっ
て駆動されるMOSFETトーテムポール半ブリッジ切換え回路252として電気的に配
置されている。MOSFETトーテムポール半ブリッジ切換え回路252は、従来のバイ
ポーラトランジスタ切換え回路に比べ利点を提供する第1のMOSFETトランジスタ2
54と第2のMOSFETトランジスタ256を内含する。エネルギーは、複数の抵抗器
258,260,262,264を通して駆動機構146からMOSFETトランジスタ
254,256まで伝達される。MOSFETトランジスタ254,256は、ゼロ電流
でソフトスイッチするように設計されており、動作中に伝導損のみを示す。MOSFET
トランジスタ254,256によって生成される出力は、従来のバイポーラトランジスタ
により生成される出力に比べ、より少ない調波をもつ正弦波の形をしていることがさらに
多い。MOSFETトランジスタ254,256を使用することにより、動作中に切換え
を行なう間にMOSFETトランジスタ254,256により生成される無線周波数妨害
を削減させることによる利点がもたらされる。
【0056】
図5に描かれている好ましい半ブリッジ切換え回路148においては、変圧器246の
第1の二次コイルは抵抗器258及び抵抗器260に接続されている。変圧器246の第
2の二次コイルは、抵抗器262及び抵抗器264に接続されている。抵抗器260はM
OSFETトランジスタ254のゲートと接続されており、抵抗器264は、MOSFE
Tトランジスタ256のゲートと接続されている。例示されているように、変圧器246
の第1の二次コイルと抵抗器258は、MOSFETトランジスタ254のエミッタと接
続されている。変圧器246の第2の二次コイル及び抵抗器264はMOSFETトラン
ジスタ256のゲートと接続されている。MOSFETトランジスタ254のコレクタは
第2のDC電源184と接続され、MOS FETトランジスタ254のエミッタはMO
SFETトランジスタ256のコレクタと接続されている。MOSFETトランジスタ2
56のエミッタ及び抵抗器262は、接地接続182と接続されている。
【0057】
駆動機構146のさらなる恩典は、多巻線変圧器246が、有効な動作にとって必要条
件である第2のDC電源184を上回るゲート駆動電圧のMOSFETトランジスタ25
4,256への印加のための非常に便利な方法である、ということにある。MOSFET
トランジスタ254,256は、MOSFETトーテムポール半ブリッジ切換え回路25
2を負荷過渡現象から保護するその設計に固有のダイオードを有することから、さらなる
利点を提供する。さらに、負荷変化により直列共振タンク回路150から反射される過剰
電圧が、MOSFETトランジスタ254,256内の固有ダイオードによって供給レー
ルに戻される。
【0058】
図5を参照すると、半ブリッジ切換え回路148は、それ自体、紫外線ランプアセンブ
リ14の二次コイルを誘導的に付勢する直列共振タンク回路150の入力端と接続される
。上述のように、本発明の好ましい実施形態においては、発振器144の正帰還回路21
8は、動作中発振器144の演算増幅器210に対しフィードバックを提供するため、半
ブリッジ切換え回路148の出力端及び直列共振タンク回路150の入力端と接続されて
いる。しかしながら、半ブリッジ切換え回路148の出力端は、図5に例示されているよ
うに、変圧器232の二次コイルにより直列共振タンク回路150の入力端と接続されて
いる。
【0059】
図5を参照すると、直列共振タンク回路150は、誘導結合器270,タンクコンデン
サ対271,272,ダイオード対274,276及びコンデンサ278の並列組合せを
含んで成る。誘導結合器270は、変圧器232の二次コイルとそしてタンクコンデンサ
271,272の間に接続されている。タンクコンデンサ271は同様に第2のDC電源
184とも接続され、タンクコンデンサ272は、接地接続182とも接続されている。
さらに、タンクコンデンサ271及び第2のDC電源184は、ダイオード274の陽極
と接続されている。ダイオード274の陰極及びコンデンサ278は共に第2のDC電源
184と接続されている。コンデンサ278は、ダイオード276の陽極及び接地接続1
82と接続されている。タンクコンデンサ272は同様にダイオード276の陰極とも接
続されている。
【0060】
直列共振タンク回路150が、誘導結合型安定器回路103のコンポーネントの組合せ
の漂遊インダクタンスの全てを見ているということを指摘することが重要である。これは
、直列共振タンク回路150によって見られる組合されたインダクタンスであるこの漂遊
インダクタンスが電力伝達を、共振外の任意の条件下での負荷に劇的に制限することにな
るため、重要なことである。二次コイル52及び共振ランプ回路152のインダクタンス
は同様に、紫外線ランプアセンブリの二次コイル52まで送り出される電力を決定し制限
する一助となる反射されたインピーダンス値でもある。一般に、蓄力発振器/変圧器の組
合せは、漂遊及び反射インダクタンスのため、電力伝達リミットをもつ。換言すると、変
圧器及びコンデンサのインダクタンスは、負荷と直列に現われる。
【0061】
直列共振タンク回路150のための動作周波数は、好ましい実施形態においては0.1
μFのコンデンサであるタンクコンデンサ271,272の並列キャパシタンス値と誘導
結合器270のインダクタンスによって決定される100kHz近くに設定される。タンク
コンデンサ271,272は、低い散逸率をもち、スタートアップ時点で約14ampsであ
る高レベルの電流をとり扱うことができる。この共振周波数は、上下に調整可能であり、
適切なコンポーネント選択のためだけに選択されたものである。
【0062】
誘導結合器270は、紫外線ランプアセンブリ14内で二次コイル52を誘導的に付勢
するのに必要とされる電力を生成するため、10巻きの電線を内含する。誘導結合器27
0は、水処理システム10の出口カップ36(図2A参照)内に位置づけされ、約3.5
インチの直径で出口カップ36のまわりに電線が巻きつけられる。好ましい実施形態にお
いては、100kHzで動作している間に作り出される高い電流によってひき起こされるフ
リンジ効果に起因して、性能及び動作温度の両面で特に効率が良いことから、誘導結合器
270のためにはリッツ線が用いられる。以上で記されているように、誘導結合器270
は、動作中紫外線ランプアセンブリユニット14の二次コイル52を誘導的に付勢する。
【0063】
図2Aを参照すると、紫外線ランプアセンブリユニット14の二次コイル52は、水処
理システム10が組立てられた時点で、出口カップ36及び内部スリーブ囲い板26の中
に位置づけされている。好ましい実施形態においては、二次コイル52は、約2インチの
直径で二次コイル52のまわりに巻きつけられた55巻きの小さい直径の電線を有してい
る。二次コイル52を収納するベースサブアセンブリ50と出口カップ36の間の結合が
、ギャップ及び心ずれを大幅に許容できるものとなるように設計されているということを
指摘しておくことが重要である。実際、ギャップは、結合係数を調整しかくして紫外線ラ
ンプ60の動作点を調整するために使用される。さらに本発明は、誘導結合型安定器回路
103のため紫外線ランプアセンブリ14のための特殊な接点を必要としない結合を提供
することによるさらなる利点を提供する。
【0064】
当業者には直ちに明らかとなるように、上述の誘導結合型安定器回路103は、その他
の点灯システム内に容易に内蔵でき、物理的接続を必要とせずにランプを駆動することか
ら、先行技術の安定器回路に比べ利点を提供する。これにより、ひとたび紫外線ランプ1
54がその動作寿命の終りに達した時点で、紫外線ランプアセンブリ14を容易に交換す
ることが可能となる。誘導結合型安定器回路103は、複数の異なる型式のランプ又は電
球を瞬間的に付勢する能力をもつ。
【0065】
再び図5を参照すると、安定器フィードバック回路122は、直列共振タンク回路15
0の誘導結合器270及び制御ユニット102と電気接続されている。安定器フィードバ
ック回路122は、誘導結合型安定器回路103が紫外線ランプ60を駆動している間、
制御ユニット102に対してフィードバックを提供する。こうして制御ユニット102は
、紫外線ランプアセンブリ14の二次コイルに対し誘導結合器270により提供されてい
るエネルギーを監視することができる。こうして、制御ユニット102には、紫外線ラン
プ60がオンかオフかと同時にその他の実施形態では紫外線ランプ60に印加される電流
及び電圧の量をも決定する能力が備わることになる。
【0066】
図5に記述されているように、安定器フィードバック回路122は、演算増幅器280
,抵抗器対282,284,ダイオード対286,288及びコンデンサ290を内含し
ている。直列共振タンク回路150からの信号は、ダイオード286の陽極に導かれる。
ダイオード286の陰極はコンデンサ290及び抵抗器282と接続されている。さらに
、抵抗器282は、ダイオード288の陽極、抵抗器284及び演算増幅器280の正の
入力端と接続されている。抵抗器284は同様に、演算増幅器280の正の入力端及び第
1のDC電源180とも接続されている。コンデンサ290は又、第1のDC電源180
とも接続され、一方ダイオード288の陰極は第2のDC電源184と接続されている。
演算増幅器280の負の入力端は、演算増幅器280の出力端と直接接続されている。演
算増幅器280の出力端は、制御ユニット102と接続され、かくして演算増幅器から制
御ユニット102までフィードバック信号を提供する。
【0067】
図6を参照すると、紫外線ランプアセンブリ14は、紫外線ランプ60,共振ランプ回
路152及び二次コイル52を内含する。紫外線ランプ60は一対の電球300,302
と一対のフィラメント304,306を含む。電球300,302は上部接続ブラケット
308及び下部接続ブラケット310と共に保持されている。二次コイル52は、それ自
体紫外線ランプ60のフィラメント304,306と接続されている共振ランプ回路15
2と接続されている。共振ランプ回路152は、スタータ回路314と電気接続されてい
るコンデンサ312を含んで成る。
【0068】
紫外線ランプアセンブリ14が、本発明の好ましい実施形態において記述されているが
、前述の通り、当業者であれば、本発明においてその他の電磁放射線放出アセンブリを使
用することも可能であるということを認識するだろう。例えば、紫外線ランプアセンブリ
14は、水流中の微生物を不活性化するためにパルス式白色光ランプ又は誘電体バリア放
電ランプを使用することができる。当業者であれば、本発明で使用可能なさまざまなタイ
プの電磁放射線放出デバイスを駆動するために誘導結合型安定器回路103を使用するこ
とができるということを認識するだろう。従って本発明は、紫外線ランプ300を内含す
る紫外線ランプアセンブリ14を使用する水処理システムのみを網羅するものとみなされ
るべきではない。
【0069】
図7に例示されているように、スタータ回路314は、ブリッジ整流器回路320,シ
リコン制御整流器322,直列配置のダイオード324,326,328,330,トラ
イアック(登録商標)(2方向3極サイリスタ)332,複数のトランジスタ334,3
36,複数の抵抗器338,340,342,344,346及び複数のコンデンサ34
8,350を含んで成る。当業者であれば認識するように、トライアック(登録商標)3
32は、FETトランジスタ又はシリコン制御整流器といったような同等のあらゆるデバ
イスでありうる。さらに当業者であれば、ブリッジ整流器回路320が、紫外線ランプ6
0のフィラメント304,306と接続されている複数のダイオード352,354,3
56,358を含んで成るということを認識することだろう。
【0070】
図7を参照すると、ブリッジ整流器回路320は、シリコン制御整流器322,抵抗器
338及び接地接続182と接続されている。シリコン制御整流器322は同様に、共に
接地コネクタ182にも接続されている直列配置のダイオード324,326,333及
びトライアック(登録商標)332とも接続されている。抵抗器338は、トライアック
(登録商標)332,抵抗器340及び抵抗器342と接続されている。抵抗器340は
、トランジスタ334のコレクタ、トランジスタ336のゲート、コンデンサ348及び
抵抗器344と接続されている。コンデンサ348及び抵抗器344はさらに接地接続1
82と接続されている。抵抗器342はトランジスタ336のエミッタ及びコンデンサ3
50と接続され、このコンデンサは接地接続182とも接続されている。トライアック(
登録商標)332はトランジスタ334のエミッタと接続され、トランジスタ334のゲ
ートはトランジスタ336のコレクタ及び抵抗器346と接続されている。抵抗器346
は、スタータ回路314を完成させるべく接地接続182と接続されている。
【0071】
ここで図6に戻ると、動作中、コンデンサ312は、直列共振タンク回路150の誘導
結合器270(図5)を通して紫外線ランプ60の反射されたインピーダンスを変更する
ことにより二次コイル52から紫外線ランプ60に供給された電流を変更し制限する。ス
タータ回路314は、スタートアップ中にフィラメント304,306を短絡させ、かく
して電球300,302の最大予熱をひき起こすように設計されている。こうして紫外線
ランプ60は、電球300,302中の水銀の最大限の分散を引き起こしかくして最大強
度を発生させ水が紫外線ランプアセンブリ14を通過するにつれてこれに最高線量の紫外
線を送り出すことができるようになる。換言すると、スタータ回路314は、紫外線ラン
プ60のスイッチが即座に最大強度で投入されるように設計されている。電球300,3
02内の水銀の配置は最大出力にとって重要である。水銀がプラズマ通路内で凝縮した場
合、水銀は電球300,302全体を通ってより均等に送り出される。より急速な分散は
同様により迅速なピーク強度を可能にし、かくして水流に対しより急速でより強い線量の
紫外線をスタートアップ時に与える能力を提供する。
【0072】
図2Bを参照すると、Oリング62はヒートシンクとして作用し、改善された瞬間紫外
線出力のためにプラズマ通路内で水銀が凝縮できるようにするため、紫外線ランプ60の
プラズマ通路と石英管対58の中を流れる水の通路の間に、意図的に配置される。紫外線
ランプ60が付勢されるにつれて、最高回路電圧電位は、コンデンサ312,フィラメン
ト304,306及びスタータ回路314を横断して適用される。スタートアップ時点で
短絡として作用するスタータ回路314及びフィラメント304,306の低インピーダ
ンス値のため、電流は、紫外線ランプ60の最大予熱のために高いものとなっている。こ
れは、紫外線ランプ60の予熱がスタートアップ時点で一部の初期水銀を分散させる原因
となる。スタータ回路314が加熱した時点で、スタータ回路314のRC時定数が好ま
しい実施形態ではトライアック(登録商標)332である短絡デバイスを解除し、かくし
てフィラメント304,306を横断して最高電圧を提供する。スタータ回路314は、
サーミスタが開放後により多くのエネルギーを消費しさほど迅速に開放しないことから、
サーミスタよりも良いスタートを可能にする。
【0073】
図8を参照すると、好ましい無線周波数識別システム124が、制御ユニット102と
電気接続された状態で例示されている。無線周波数識別システム124は、紫外線無線周
波数識別トランスポンダ126及びフィルタ無線周波数識別トランスポンダ128と通信
するため基地局を使用する。無線周波数識別システム124は、基地局360とトランス
ポンダ126,128の間で双方向に伝送されるデータの無接触読取り及び書込みを可能
にする。好ましい実施形態においては、無線周波数識別システム124は、TEMIC S
emiconducters により、TR5551A−PPという型式番号で製造されている。
【0074】
無線周波数識別システム124は、各々の紫外線ランプアセンブリ14及びフィルタア
センブリ16に特定的な情報を追跡するために制御ユニット102により使用される。前
述のように、紫外線ランプアセンブリ14及びフィルタアセンブリ16は両方共、容易に
交換可能であるように設計されている。紫外線無線周波数識別トランスポンダ126及び
フィルタ無線周波数トランスポンダは紫外線ランプアセンブリ14又はフィルタアセンブ
リ16の中に位置設定されていることから、これらのデバイスは決して分離されることは
なく、そのため制御ユニット102は、基地局360を通してトランスポンダ126,1
28へ及びそれから情報を読取り及び書込みすることができる。
【0075】
ここで再び図8を参照すると、紫外線無線周波数識別トランスポンダ126は、トラン
スポンダアンテナ362及び読取り/書込みIDIC(e5551)チップ364を内含
する。読取り/書込みIDIC(e5551)チップはさらに、記憶場所内に各々のそれ
ぞれの紫外線ランプアセンブリ14についての関連情報を物理的に記憶するEEPROM
デバイス166を内含している。現在好ましい実施形態においては、該情報は、紫外線ラ
ンプ通し番号、紫外線ランプスタートリミット、紫外線ランプオンタイムリミット、紫外
線ランプインストールタイムリミット、紫外線ランプサイクルオンタイム、サイクルモー
ド低温度、最小紫外線ランプオンタイム、紫外線ランプハイモードタイム及び紫外線ラン
プ予熱タイムから成る。さらに、紫外線無線周波数識別トランスポンダ126内のEEP
ROMデバイス366は、制御ユニット102が、紫外線ランプインストールタイム、紫
外線ランプ電源オンタイム、紫外線ランプスタート及び合計紫外線ランプコールドスター
トを追跡できるようにする。
【0076】
紫外線ランプ通し番号は、各々の紫外線ランプアセンブリ14に固有のものであり、ど
の紫外線ランプアセンブリ14が水処理システム10内に設置されたかを水処理システム
10の制御ユニット102が追跡できるようにする。紫外線ランプスタートリミットは、
紫外線ランプの最大許容スタート数に関係し、紫外線ランプオンタイムリミットは、紫外
線ランプ60のための最大許容設置時間に関係する。紫外線ランプインストールタイムリ
ミットは、紫外線ランプアセンブリ14のための最大許容設置時間に関係し、紫外線ラン
プサイクルオンタイムリミットは、紫外線ランプ60が低温モードで付勢される必要のあ
る最小時間量に関する。サイクルモード低温度情報は、水処理システム10がそこまで低
温モードに切換える温度値に関し、最小紫外線ランプオンタイムは、紫外線ランプ60が
付勢状態にとどまらなくてはならない最小時間量に関係する。紫外線ランプハイモードタ
イム情報は、紫外線ランプ60がハイモードで動作する時間量に関連し、紫外線ランプ予
熱タイムは、紫外線ランプ60が予熱される必要のある時間量に関係する。
【0077】
前述のように、紫外線無線周波数識別トランスポンダ126内のEEPROMデバイス
366は同様に、紫外線ランプインストールタイムを追跡する能力をも有している。この
情報は、現行の紫外線ランプ60が水処理システム10内に巻込まれてきた時間数を追跡
する。好ましい実施形態においては、紫外線ランプ60が水処理システム10内に1分間
差込まれる毎に、合計に1分が加算される。EEPROMデバイス366は同様に、紫外
線ランプ電源オンタイム及び合計紫外線ランプ電源オンタイムも追跡する。紫外線ランプ
電源オンタイム及び合計紫外線ランプ電源オンタイムは、新しい紫外線ランプアセンブリ
14を設置する必要があるか否かを制御ユニット102が決定できるように紫外線ランプ
60がオン状態であった時間量を追跡する。紫外線ランプスタート記憶場所は、紫外線ラ
ンプ60がスタートさせられてきた回数を記憶し、こうして制御ユニット102は、紫外
線ランプ60の寿命の終りを見極めるのにこの情報を使用できるようになっている。合計
紫外線ランプコールドスタート記憶場所は、温度が予め定められた閾値により低いことを
周囲温度センサー114が指示した時点で紫外線ランプ60がスタートさせられてきた回
数を追跡する。
【0078】
ここで再び図8を参照すると、フィルタ無線周波数識別トランスポンダ128は、トラ
ンスポンダアンテナ368と読取り/書込みIDIC(e5551)チップ370を内含
する。読取り/書込みIDIC(e5551)チップ370はさらに、記憶場所内の各々
のそれぞれのフィルタアセンブリ16についての関連情報を物理的に記憶する。この好ま
しい実施形態においては、関連情報は、フィルタアセンブリ通し番号、フィルタアセンブ
リ容量リミット、フィルタアセンブリインストールタイム及び閉塞フィルタアセンブリ閾
値百分率から成る。
【0079】
フィルタアセンブリ通し番号は、水処理システム10内にどのフィルタアセンブリ16
が設置されたかを制御ユニット102が監視できるように異なるフィルタアセンブリ16
の一意的識別のために用いられる。フィルタアセンブリ容量リミットは、フィルタアセン
ブリがその耐用寿命の終りに達するまでにろ過するように設計されている水の量と関係す
る。フィルタアセンブリインストールタイムリミットは、予め定められた許容可能な湿潤
時間に基づきフィルタアセンブリ16の残りの寿命を計算するために制御ユニット102
によって使用される。閉塞フィルタアセンブリ閾値百分率は、交換が必要となる前のフィ
ルタアセンブリ16にとっての最大許容流量減少百分率を含む。これは、制御ユニット1
02により閉塞フィルタアセンブリ16エラーが開始されるまでフィルタアセンブリ16
の劣化百分率を維持する。
【0080】
無線周波数識別システム124は、図8に例示されているように電気接続されている基
地局360,コイル380,複数のダイオード382,384,386,388,390
,392,394,複数の抵抗器396,398,400,402,404,406,4
08,410,412,414,416,418,420及び複数のコンデンサ422,
424,426,428,430,432,434,436を内含する。当業者であれば
、前述のコンポーネントの接続が当業者にとっては周知のものであることを認識すること
だろう。無線周波数識別システム124は、前述のようにTEMIC Semiconductors に
よって製造されるTK5551A−PPについて記述された仕様を用いて、水処理システ
ム10内に設置されてきた。本発明においては、基地局360が、紫外線無線周波数識別
トランスポンダ126及びフィルタ無線周波数識別トランスポンダ128との双方向通信
のためにコイル380を使用するということを指摘しておくことが重要である。
【0081】
制御ユニット102は、それが基地局360と通信できるような形で基地局360と電
気接続されている。かくして、制御ユニット102は、コイル380を使用することによ
り、紫外線無線周波数識別トランスポンダ126及びフィルタ無線周波数識別トランスポ
ンダ128へ及びそこから情報を読取り書込むことができる。無線周波数識別システム1
24は、図8に例示されているように第1のDC電源180及び第2のDC電源184と
接続され、これにより無線周波数識別システム124に動作中機能するためのエネルギー
が提供される。
【0082】
当業者であれば、接触型の識別システムといったようなその他の識別システムを本発明
と共に使用できるということを認識することだろう。しかしながら、本発明のこの好まし
い実施形態は、それが提供する固有の恩典のため無線周波数識別システム124を使用し
ている。
【0083】
図9を参照すると、流量センサー回路104は、水処理システム10内を水が流れてい
ることを示す電気信号を制御ユニット102に提供するため、制御ユニット102と接続
されている。流量センサー回路104は、流量センサー440,複数のコンデンサ442
,444及び抵抗器446を内含する。流量センサーはAllegroにより型式番号3134
で製造されている。コンデンサ442は、流量センサー440,第1のDC電源180及
び第2のDC電源184と接続されている。流量センサー440は、制御ユニット102
と接続される前に抵抗器446及びコンデンサ444の並列組合せと接続されている。抵
抗器446及びコンデンサ444は同じく、第2のDC電源184に接続されている。動
作中、流量センサー440は制御ユニット102に対し、水処理システム10内に水が流
れていることを指示する電気信号を送り出し、かくして制御ユニット102に紫外線ラン
プ60を瞬間的に付勢させる。当業者であれば、開示されている流量センサー回路104
に対するいくつかの変形形態が存在すること、及び開示された流量センサー回路104が
単なる一例として提供されており、本発明を制限するものとみなされるべきではないこと
を認識するだろう。
【0084】
図10を参照すると、周囲光センサー回路108は、例示されている通り電気接続され
ている感光性ダイオード450,演算増幅器452,複数の抵抗器454,456,45
8,460,ダイオード462及びコンデンサ464を含んで成る。本発明の目的では、
感光性ダイオード450が演算増幅器452の負の入力端に電気信号を提供し、それが今
度は制御ユニット102のための信号を条件づけするということを指摘するだけで充分で
ある。周囲光センサー回路108は、第1のDC電源180及び第2のDC電源184.
10から電力供給を受けている。当業者であれば、周囲光センサー回路108の設計につ
いてはいくつかの変形形態が存在することそして現在開示されている好ましい実施形態が
本発明を制限するものとしてみなされるべきではないことを認識することだろう。
【0085】
図11を参照すると、前述したとおり、可視光センサー回路110は、動作中紫外線ラ
ンプ60の強度に対応する電気信号を制御ユニット102に提供するべく制御ユニット1
02に接続されている。好ましい実施形態においては、可視光センサー回路110は、図
11に示されているように電気接続された感光性抵抗器470,演算増幅器472,ダイ
オード474,複数の抵抗器476,478,480,482,484,486及びコン
デンサ488を含んで成る。さらに、可視光センサー回路110は、第1のDC電源18
0及び第2のDC電源184による電力供給を受けている。当業者であれば、可視光セン
サー回路110が感光性抵抗器470により生成された電気信号をとり、制御ユニット1
02に導く前にそれを演算増幅器472で増幅するということを認識するだろう。さらに
、当業者は、可視光センサー回路110の設計は変更可能であること、そして開示された
紫外線センサー回路110は例示を目的としたものにすぎず本発明を制限するものとみな
されるべきでないということを認識するだろう。
【0086】
図12を参照すると、前述のように、好ましい周囲温度センサー回路114は、周囲温
度の対応する変化と共に変化する電気信号を制御ユニット102に提供するべく制御ユニ
ット102と接続されている。周囲温度センサー回路114は、図12に例示されている
ように電気接続されているサーミスタ490,演算増幅器492,複数の抵抗器494,
496,498及びコンデンサ500を含んで成る。動作中、サーミスタ490を横断す
る電圧降下は、周囲温度が変化するにつれて変化し、かくして、演算増幅器492の出力
端から制御ユニット102まで送られる電気信号を増大又は減少させる。当業者であれば
、周囲温度センサー回路114の設計は変動できることを認識することだろう。図12に
例示された好ましい周囲温度センサー回路114は一例にすぎず、本発明を制限するもの
としてみなされるべきものではない。
【0087】
図13を参照すると、以上で記述されているように、好ましい音声生成回路116は、
予め定められたシステム状態に応答して可聴音を生成するため制御ユニット102と接続
されている。好ましい音声生成回路116は、図13に記されているように電気接続され
ている圧電素子510,複数のトランジスタ512,514,516,複数の抵抗器51
8,520,522,524,526,528,530,532,534,複数のコンデ
ンサ536,538,及びダイオード540を含んで成る。当業者には直ちに明らかにな
るように、制御ユニット102は、圧電素子510を付勢し、かくして圧電素子510に
振動を通して可聴信号音を生成させることができる。当業者であれば、可聴信号音を生成
できるいくつかのデバイス及び回路が存在することを認識するだろう。ここで開示されて
いる音声生成回路116は、一例にすぎず、本発明を制限するものとみなされるべきでは
ない。
【0088】
図14を参照すると、以上で記述したように、通信ポート120は、制御ユニット10
2と接続されている。通信ポート120は、パーソナルコンピュータ又は手持ち式デバイ
スといったような周辺デバイス(図示せず)と双方向に通信するために制御ユニット10
2によって使用される。好ましい実施形態においては、通信ポート120は、図14に例
示されているように電気接続されている複数のツェナーダイオード550,552,55
4及び複数の抵抗器556,558,560,562,564,566,568,570
を含んで成る。第1のDC電源180及び第2のDC電源184が電力を通信ポート12
0に提供する。通信ポート120は、当該技術分野において周知のとおり、RS−232
通信規格を使用するように設計されている。通信ポート120と周辺デバイスを接続でき
るようにポートコネクタ572が具備されている。当業者であれば、異なるタイプの通信
ポートを使用することができ、それらが本発明の範囲外であるということを認識するだろ
う。そのため、本書で開示されている好ましい通信ポート120は一例にすぎず、本発明
を制限するものとみなされるべきではない。
【0089】
本発明はその現在最も良く知られている動作モード及び実施形態にて記述されてきたが
、本発明のその他のモード及び実施形態も当業者には明白となると思われ、考慮対象とな
っている。さらに、本発明の好ましい実施形態は水処理システム10に向けられているが
、当業者であれば、本発明をいくつかの異なるタイプの流体処理システムの中に容易に組
込むことができる、ということを認識することであろう。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】その上面囲い板が取り外された状態の水処理システムの主ハウジング及びベースユニットから取り出されたフィルタアセンブリ及び紫外線ランプアセンブリの斜視図である。
【図2】A〜Cは、水処理システムの主要コンポーネントの分解立体斜視図である。
【図3】水処理システムの主要回路及びアセンブリのブロック図を表わしている。
【図4】誘導結合型安定器回路のブロック図を表わす。
【図5】誘導結合型安定器回路,安定器フィードバック回路及びインタロック回路の一部分の電気回路結線図である。
【図6】二次コイル、共振ランプ回路及び紫外線ランプアセンブリの紫外線ランプを描いている。
【図7】スタータ回路の電気回路結線図である。
【図8】水処理システム内で使用される無線周波数識別システムの電気回路結線図を例示する。
【図9】流量センサー回路の電気回路結線図である。
【図10】周囲光センサー回路の電気回路結線図である。
【図11】紫外線センサー回路の電気回路結線図である。
【図12】周囲温度センサー回路の電気回路結線図である。
【図13】可聴音生成回路の電気回路結線図である。
【図14】通信ポートの電気回路結線図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載の電磁放射線を生成する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2008−272748(P2008−272748A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−108366(P2008−108366)
【出願日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【分割の表示】特願2006−79611(P2006−79611)の分割
【原出願日】平成12年6月14日(2000.6.14)
【出願人】(302070822)アクセス ビジネス グループ インターナショナル リミテッド ライアビリティ カンパニー (122)
【Fターム(参考)】