流出口をオフセットしたフラッシュバルブとその製造方法
【課題】容量の大きいオフセット出口フラッシュバルブを提供する。
【解決手段】オフセット出口フラッシュバルブ10は、バルブ本体12を有し、バルブ本体12は、入口開口を含む入口と、オーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケット30と、出口開口を含む出口40とを有する。バルブ本体12の出口開口およびそれを定める壁は、入口開口の一部およびオーバーフローチューブ開口の一部並びにそれらを定める壁と交差する。このように、連続水流が、入口開口と出口開口との間、および、オーバーフローチューブ開口と出口開口との間に形成される。オーバーフローチューブソケット30およびオーバーフローチューブ32の多数の代案の実施形態がオフセット出口フラッシュバルブの純正品または代替品での使用に応じて提供できる。
【解決手段】オフセット出口フラッシュバルブ10は、バルブ本体12を有し、バルブ本体12は、入口開口を含む入口と、オーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケット30と、出口開口を含む出口40とを有する。バルブ本体12の出口開口およびそれを定める壁は、入口開口の一部およびオーバーフローチューブ開口の一部並びにそれらを定める壁と交差する。このように、連続水流が、入口開口と出口開口との間、および、オーバーフローチューブ開口と出口開口との間に形成される。オーバーフローチューブソケット30およびオーバーフローチューブ32の多数の代案の実施形態がオフセット出口フラッシュバルブの純正品または代替品での使用に応じて提供できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く衛生器具および衛生器具に使用される構成部品に関する。より具体的には、トイレタンクに使用される、フラッシュバルブ流出口をオフセットすることでフラッシュ容量を改善し、オーバーフロー容量を実現し、バルブ本体の製造を簡素化した、バルブ本体を有するフラッシュバルブに関する。メーカーから提供される、或いは、交換部品市場フラッシュバルブのような多様なトイレタンクおよび付属品に使用する代替商品および元のトイレ設備に使用するように構成され得るバルブ本体などに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の重力作動フラッシュトイレは、いくつかの基本構成要素を有する。陶器の構成要素は便器および便器の後部の上に配設されたタンクを含む。便器とタンクとは別体であってもよく、単一の部品として成型されてもよい。従来の重力作動フラッシュトイレの配管構成要素は、給水ラインに接続されたタンク内の注水バルブ、便器に連通するタンクの底壁の穴に配設されたフラッシュバルブ、通常フラッシュバルブの近くにフラッパバルブ、および、フラッパバルブの瞬間的リフトのためにチェインまたは機械的連結具と接続された、タンクの外壁のレバーまたは押し釦とを含む。これは、タンク内に水を貯留し、フラッシュバルブを介して便器に急激に流し込み、便器の下側に接続されたトラップを通して水とともに汚物を下水管、浄化槽または他の汚水槽に運ぶことを可能にする。
【0003】
従来の重力作動フラッシュトイレ用のフラッシュバルブは当業者には周知である。そのようなフラッシュバルブは、概略円筒形で、リフト可能なフラッパバルブのための丸いバルブシートが設けられている。それらは、トイレタンクの底壁に位置するドレン穴の中に、底壁の表面下に固定される。典型的には、大型のナットが、タンクの底壁の下側で、円筒形のフラッシュバルブ本体の雄ねじを切った下部にねじ込まれている。フラッシュバルの片側から上向きに伸びるのは、円筒形のオーバーフローチューブである。オーバーフローチューブの目的は2つある。第1に、オーバーフローチューブは、タンクに水がオーバーフローした場合に水が溢れるのを防ぐ。こうして、オーバーフローチューブは、トイレタンクをオーバーフロー状態になるように、適切な水位を維持することを保証する。理想的には、オーバーフローチューブの入口は、通常水位より僅かに上であるが、フラッシュサイクルの駆動のためにタンクの縦壁に配置されたフラッシュレバーナットの底よりも下の位置に設置される。第2の目的は、オーバーフローチューブがタンクの再注水の間にトイレ便器への導管の役目を果たすことであり、この目的のために、オーバーフローチューブを通してそらされた少量の水がタンクに流れる。これは注水バルブがタンクおよびオーバーフローチューブを介してトイレ便器に再注水するときに、フラッシュ動作の際に水が吸い上げられる間にトイレ便器を空にすることを引き起こす。
【0004】
従来のフラッシュバルブのデザインにおいて、このオーバーフローチューブは、略垂直な軸を有する垂直に延伸する円筒状の構造である。フラッシュバルブ自身は、同様に略垂直な軸を有し、また、オーバーフローチューブと比較して内径が大きい中央開口を有する垂直に配設された円形の構造であり、フラッシュバルブの開口は、その最上部に入口および最下部に出口を画定する円筒形のバルブシート有する。この構成において、流路は、オーバーフローチューブの最下部に画定され、それにより、連続水流が、オーバーフローチューブの中央の流路とフラッシュバルブの中央の開口の出口との間に形成される。タンクからオーバーフローチューブへの水流は、オーバーフローチューブを流れ下り、そして、フラッシュバルブの中央の開口の中に、典型的には、オーバーフローチューブから直角に配設された流路においてチューブから流れ出て、そして、フラッシュバルブの出口を通して流れる。この構成において、フラッパバルブの球状部は、オーバーフローチューブとフラッシュバルブ出口との間の流路を含む球状部の周りの流域に作用することで、フラッシュバルブのオーバーフロー容量を大きく制限することができる。これは、元の設備メーカ(OEM)のフラッパが、後に、典型的には他の会社によって製造された、勝手な仕様の新しいフラッパに交換されたときに、特に重大となる。問題は、需用者の考える問題が典型的に、如何にフラッパからの漏れを止めるかということであるために、適切なオーバーフロー容量が完全に見落とされていることである。もし、オーバーフローチューブとフラッシュバルブ出口との間の流路がたとえ部分的でも、フラッパバルブの球体により阻害されたなら、オーバーフローチューブの役目の可用性は低減される。従来のフラッシュバルブは、従来のプラスチック成型加工を使用して一体品として成型することが難しい。
【0005】
これらの発明者の視点からして、必要なことは、フラッシュバルブが従来の位置からオフセットされた中央の開口からの出口を有することである。この構成は、フラッシュバルブの中央の開口の出口部分を部分的にオーバーフローチューブの底に配置し、それによりフラッシュバルブのオーバーフロー容量を改善する。この構成は、フラッシュバルブをよりコンパクトな装置にすることができ、また、オーバーフロー容量の大きい装置にもできる。フラッパバルブシートまたはフラッシュバルブのフラッシュバルブ入口における円筒形のバルブシートは、現在のメーカーのフラッパバルブを装置に使用することを可能にするように円筒形を維持する。しかし、フラッシュバルブの軸は変更される。フラッシュバルブの入口において、軸はフラッシュバルブの上部で垂直に対して角度を有するようにする。出口およびフラッシュバルブの底部において、垂直に戻る。このように、フラッシュバルブの底部は、オーバーフローバルブの下およびフラッシュバルブの入口の下に配設される。
【0006】
これらの発明者の視点からして、この構成は、装置を型成型し易くする。例えば、上述のフラッシュバルブは、バルブ本体を貫通する流路の横断部分を別に成型する必要を取り除き、それ故、成型加工を簡略化し、コストを削減し、モールドの耐久性を増加する。従来の成形加工では、流路の形成に使用するために、複雑な引き抜きモールドコアが必要である。これらの短所は、フラッシュバルブの出口のオフセットにより避けられる。バルブ本体の底のためのコアおよびオーバーフローチューブのためのコアモールドがさらなる水平または横断方向に接続するように合わせられ、或いは、引き抜きコアが不要である。
【0007】
米国では、トイレフラッシュバルブの2つの基本的市場、すなわち、純正品市場および代替品市場があることについても言及されねばならない。前者は、フラッシュバルブを含む完全な重力動作フラッシュトイレを組み立て及び販売する大きなトイレメーカーからなる。後者は、住居に既に設置されているトイレでの修理および交換のために配管業者および家主に販売する設備および配管の販売店からなる。それ故、純正品および交換品市場の両方で使用することを可能にするような構成の、本発明のオフセットフラッシュバルブの提供が望まれる。
【0008】
最後に、重力動作フラッシュトイレは、水の浪費がなく、汚物の運び出しが不完全になる危険のない適切なフラッシングのためにタンク内に十分な水量を保証する最適な注水レベルを有することが認識される。長年、米国における重力動作フラッシュトイレは、3,5ガロン、5ガロン、または、それ以上の容量のあるタンクを有していた。近年、環境保護庁(EPA)は、全ての新築および改築において、最大使用水量が1回のフラッシュ当たり1.6ガロンの節水トイレの設置を義務づけた。古い大容量重力操作フラッシュトイレおよび新しい小容量重力動作フラッシュトイレの両方が、異なる最適注水レベルを有する広範なタンク構成になった。このため、存在する最も深いタンクの深さに適合する所定の高さに製造された代替品市場のフラッシュバルブは、特に、装着すべきフラッシュバルブのオーバーフローチューブを手で切断して取り付ける必要がある。これら発明者の経験上、米国および他の国で製造された多様な重力動作フラッシュバルブの構造に満足する、それぞれ異なる高さのオーバーフローチューブを有する異なるオーバーフローバルブを多く製造することは、過度に高価となる。それ故、配管業者および日曜大工の家主がオフセット出口フラッシュバルブを設置し、必要なオーバーフローチューブの高さに調整することを可能にする本発明に従って構成した、交換用オフセット出口フラッシュバルブを提供することは利点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それ故、本発明の装置の第1の課題は、改善した水流容量を提供するオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。他の課題は、交換品市場同様に元のメーカーのトイレ備品に使用でき、多様な重力動作フラッシュトイレのタンク形状に容易に適合するオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。さらに他の課題は、フラッパバルブの球体による連続水流への影響が極小化されるような、他のメーカーのフラッパバルブを使用できるオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。さらなる他の本発明の装置の課題は、容易に取り付けられるオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記本発明の課題に従い、製造が容易で、元のメーカーのトイレの設備および交換品市場の装置として使用できる、より良い水流容量を提供するオフセット出口を有するフラッシュバルブが提供される。本発明の装置および方法のさらなるおよび他の特徴は、以下の詳細な説明から明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
今詳細に図面を参照すると、全体を10で示した当業者に知られた様式の従来のフラッシュバルブを示す図1から5までを通して、同じ符号を付した構成要素は、同じ構成要素を示す。フラッシュバルブ10は、その上にリフト可能なフラッパバルブ50を支持できるバルブシート22を備える概略円筒形の中央開口20を有するバルブ本体12を含み、フラッパバルブ50は、対向フック38の周りに回動可能である。バルブ本体12は、トイレタンクの底壁6に位置する排出穴4の中に固定されている。典型的には、大きなナット16(図3および4に二点鎖線で図示)が、タンクの底壁6の下側に。円筒形のフラッシュバルブ本体12の雄ねじを切った下出口部40の上にねじ込まれている。フラッシュバルブ12自身からその片側に上向きに延伸するのは、円筒形のオーバーフローチューブソケット30であり、ソケット30にはオーバーフローチューブ32が固定されている。オーバーフローチューブ32の目的は、トイレタンク内に維持された適切な水位を保証することである。理想的には、オーバーフローチューブ32は、正常水位より僅かに上に、しかし、フラッシングサイクルの動作のために、タンクの縦壁に位置するフラッシュレバーナットの底より低い位置に設定される。オーバーフローチューブ32は、略垂直な軸31およびソケット30の一部を形成する中央開口34を有する垂直に延伸する円筒形の構造である。フラッシュバルブ12自身の中央開口20は、同様に、略垂直な軸41を有する垂直に配設された円形の構造であり、オーバーフローチューブ32の径と比較して大きな内径を有する。典型的な構造では、流路33は、オーバーフローチューブソケット30の最下部に画定され、それにより、フラッシュバルブ1のオーバーフローチューブ32、ソケット30、中央流路33および出口40の間に連続水流が形成される。これは、オーバーフローチューブ21の中へのタンクからの水流がオーバーフローチューブ32を流れ下り、そしてチューブソケット30の外へ、典型的にはオーバーフローチューブ32に直角に配設された流路33で、フラッシュバルブ本体12の中央開口20の中に流れ込む。この構成において、フラッパバルブ50の球体54は、球体と流路33の下流端のフラッシュバルブ出口40の壁との間に示されるとても狭い流路19を含む、球体54の周りの流域に影響することで、フラッシュバルブ10のオーバーフロー容量を相当に制限し得る。特に図5を参照されたい。これは、元のメーカーの設備(OEM)のフラッパが、後に、典型的には他の会社によって製造された、勝手な仕様の新しいフラッパに交換されたときに、特に重大な問題となる。適切なオーバーフロー容量は見過ごされ、オーバーフローチューブソケット30とフラッシュバルブ出口40との間の流路19が部分的であっても閉塞したなら、オーバーフローチューブ32のその仕事をする能力が侵害される。従来のフラッシュバルブ10は、また、先に説明した従来のプラスチック成型加工を用いて一体品として成型することが相当難しい。
【0012】
今、図6から11を参照すると、それらは、トイレタンクの底壁106の穴104の中に設置される、全体が110で示された本発明のフラッシュバルブの第1の好ましい実施形態を示す。バルブ110は、入口120、出口140およびオーバーフローチューブソケット130を有するバルブ本体112を含む。図8を見ると、バルブ本体112は、円形フランジ114を含み、フランジ114は、複数の、フランジ114の上に沿って配設された上向きに延伸するリブ119によって補強されている。シール部材118は、バルブ本体112とタンクの底壁106との間の水封を提供するフランジ114の下に配置される。概略円筒形のナット116は、内ねじが切られ、バルブ本体112の、嵌合するねじが切られた出口140の周りに回動可能である。出口140は、出口側壁146により概略画定される概略円筒形の出口開口144をさらに含む。出口開口144は、また、略垂直な軸141を有する。図11参照。
【0013】
フラッシュバルブ本体112は、また、入口120を含む。入口120は、入口またはフラッパバルブシート122を含む。入口シート122は、水平より僅かに傾斜し、入口シート122を画定するバルブ本体112の縁部が丸められていることを注記する。図8,10を参照。このように、入口シート122は、フラッパバルブ150の周辺リップ152が入口シート122の上に密封するように載置できるように構成される。フラッパバルブ150の球体154は、入口開口124の中に座し、入口開口124は、入口側壁126によって概略画定される。入口開口124は、また、垂直軸から傾斜した軸121を有する。入口開口124は、バルブ本体の出口開口144と交差して、それらの間で連続水流を形成する。それは、フラッパバルブ150が上向きに引き抜かれ、入口シート122から離間したときに、トイレの通常のフラッシングの間、タンク内の連続水流が入口開口124を、そして出口開口140を通って、トイレ便器に流れる。
【0014】
本発明のフラッシュバルブ本体11は、オーバーフローチューブソケット130をさらに含む。オーバーフローチューブソケット130は、ソケット側壁136により画定されるソケット開口134を含む。ソケット開口134は、略垂直な軸131を有する。オーバーフローチューブソケット130は、第1オーバーフローチューブ部132および延長可能な第2オーバーフローチューブ部133を受け入れるのに機能的に適する。圧縮リング135は、第2オーバーフローチューブ部133の位置を第1オーバーフローチューブ部132に対して変化させることを可能にする。第1オーバーフローチューブ部132はバルブ本体112のオーバーフローチューブソケット130に対して位置が固定されている。この好ましい実施形態において、チューブ部132,133は、第2スライドチューブ部133が第1チューブ部の中にそれらの間に小さなクリアランスをもってスライド可能に受け入れられるように、僅かに異なる径を有する概略円筒形のチューブである。第2チューブ部133は、口の開いた入口136を有し、タンク内のオーバーフロー状態の間のオーバーフローチューブ部132,133の流量容量を増大させる。ソケット開口134は、また、バルブ本体12の出口開口144の一部と交差し、それらの間に連続水流を形成する。つまり、タンク内に貯留された水がチューブ部132,133の固定した高さを超える水位にまで上昇したとき、水がソケット開口134を通してオーバーフローチューブ部132,133に、そして、出口開口144流れ込む。この出口144のソケット開口134に対する配置は、フラッパバルブ150の球体154が従来のバルブでするようにバルブ112を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないため、オーバーフロー状態の間の流れを大きく増加させる。図11に示すフラッパバルブ150およびフラッパバルブ球体154の二点鎖線の図参照。
【0015】
また、このオフセット出口フラッシュバルブ110の第1実施形態は、元のメーカーのトイレタンクに使用でき、チューブ部132,133の高さ調節可能性の特徴は、交換部品の適用のためによりこれを魅力的な選択枝にする。一対のフック138がオーバーフローチューブソケット130の両側に配設されている。フック138の目的は、交換フラッパバルブ150を含むフラッパバルブ150の固定手段を提供し、フラッパバルブ150がその周りに回動する。
【0016】
好ましくは、オフセット出口フラッシュバルブ110の多様な部品は、ABS樹脂またはガラス入りポリプロピレンのような好ましい樹脂を用いて射出成型される。しかしながら、上記材料は、本発明を限定すると考えるものではない。広範な他の好ましい、射出成型用の耐久性のある安価な材料が利用できる。
【0017】
今、図12および13を参照すると、それらは、本発明の全体を210で示したオフセット出口フラッシュバルブの第2の好ましい実施形態を示す。この代案の実施形態では、フラッシュバルブ210は純正品での使用を意図したバルブ本体212を有する。図示するように、バルブ本体212は、上記第1の好ましい実施形態と同様に機能するオフセット出口240を含む。つまり、出口240は、入口220から「オフセット」され、ソケットの一部の下に再配置されている。この出口240のソケット230に対する配置は、フラッパバルブ(二点鎖線で図示)の球体(不図示)が従来技術のバルブにおいてするようにバルブ本体212を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないので、オーバーフロー状態の間の水流を大きく増加させる。この実施形態の大きな違いは、オーバーフローチューブ232がソケットの一部として形成され、その高さが予め定めた寸法に従って製造されていることである。また、大きな違いは、オーバーフローチューブ232の最上部232が口を広げられ、オーバーフロー状態での水流容量を増大させるということである。バルブ本体212の入り口220は、また、その上にフラッパバルブ(二点差線で図示)が載置されるリム222を含む。
【0018】
今、図14および15を参照すると、それらは、本発明の全体を310示したオフセット出口フラッシュバルブの第3の好ましい実施形態を示す。この代案の実施形態において、フラッシュバルブ310は、これまた純正品での使用を意図したバルブ本体312を有する。図示するように、バルブ本体312は、上記実施形態と同様に機能するオフセット出口340を含む。出口340は、入口320から「オフセット」されている。この実施形態において、オーバーフローチューブ332は、やはり、ソケット330の一部として形成され、その高さが予め定めた寸法に従って製造されている。また、大きな違いは、チューブ332の形状が、横断面が概略長方形であること、および、オーバーフローチューブ332の最下部339が傾斜してオーバーフロー状態でフラッシュバルブ310により大きな水流容量を与えることである。この出口340のソケット330に対する配置は、フラッパバルブ(二点鎖線で図示)の球体(不図示)が従来技術のバルブにおいてするようにバルブ本体312を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないので、オーバーフロー状態の間の水流を大きく増加させる。オーバーフローチューブ332の最上部337は、口を広げられ、オーバーフロー状態の間の水流容量をさらに改善する。バルブ本体312の入口320は、また、その上にフラッパバルブ(二点差線で図示)が載置されるリム322を含む。
【0019】
今、図16および17を参照すると、それらは、本発明の全体を410示したオフセット出口フラッシュバルブの第4の好ましい実施形態を示す。この実施形態の代案において、フラッシュバルブ410は、同様に純正品での使用を意図したバルブ本体412を有する。バルブ本体412は、上記の各他の好ましい実施形態と同様に機能するオフセット出口440を含む。この実施形態のオーバーフローチューブ432は、またしても、ソケット430の一部として形成され、その高さが予め定めた寸法に従って製造されている。また、違いはオーバーフローチューブ432の最上部437が口を広げられ、オーバーフロー状態での大きな水流容量を与えるということである。出口440のソケット430に対するより近い配置は、フラッパバルブ(二点鎖線で図示)の球体(不図示)が従来技術のバルブにおいてするようにバルブ本体412を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないので、オーバーフロー状態の間の水流を大きく増加させる。バルブ本体412の入口420は、また、その上にフラッパバルブ(二点差線で図示)が載置されるリム422を含む。この実施形態の他の違いは、リム422がソケット430およびオーバーフローチューブ432に最も近い位置に平らな部分424を有することである。上記他の実施形態と比較してこの実施形態は特別に形成したフラッパバルブの使用を必要とするが、この実施形態のフラッシュバルブ410は前後寸法がより小さく、これによりトイレタンク(不図示)の中でスペースをとらない。
【0020】
本発明は、また、本発明のオフセット出口フラッシュバルブ本体112,212,312,412の製造方法を提供する。上述の各フラッシュバルブ110,210,310,410は、従来のバルブには必要な、バルブ本体を通る流路の横断部分を、別に成型する必要をなくし、それ故、成型工程を簡素化し、コストを低減し、製品の耐久性を増加させる。ある工程において、複雑な引き抜きモールドコアも使用される。これら全ての、バルブ本体の底のためのモールド引き抜きと、オーバーフローチューブの合わせ、或いは、略合わせるためのモールド引き抜きとのような、欠点は、フラッシュバルブ110,210,310,410の出口140,240,340,440を、それぞれ、特に、第1の好ましい実施形態のフラッシュバルブ110における軸141についてオフセットすることで回避される、それ故さらなる水平または横断方向の接続、または、モールドの引き抜きの必要性をなくす。第1の好ましい実施形態では、出口開口144の軸141は、図11に示すように、オーバーフロー開口134の軸131の近くに配置され、入口開口124の軸121は垂直から傾斜してしいる。
【0021】
上記では、特別なある角度が説明されているが、本記述は、例示の方法としてのみなされたものと理解し、構成要素の構造および配置により数字は変化し、暗示されるものは、説明したように本発明の精神および範囲から逸脱することなく使用してもよい。
【0022】
上記本発明の実施形態の例の詳細な説明から、新しい、有用な、複雑でない、オフセット出口を有するトイレフラッシュバルブおよびオフセット出口フラッシュバルブを製造する方法が提供されることが明かとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】公知のフラッシュバルブの左上前方からの斜視図。
【図2】図1のフラッシュバルブの僅かに拡大した平面図。
【図3】図1のフラッシュバルブの側面図。
【図4】図1のフラッシュバルブの正面図。
【図5】図1のフラッシュバルブの僅かに拡大および図2の5−5線に沿って断面した側面図。
【図6】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第1実施形態の左上前方からの斜視図。
【図7】図6のオフセット出口フラッシュバルブの平面図。
【図8】図6のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【図9】図6のオフセット出口フラッシュバルブの底面図。
【図10】図6のオフセット出口フラッシュバルブの正面図。
【図11】図6のオフセット出口フラッシュバルブの図7の11−11線に沿って断面した左側面図。
【図12】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第2実施形態の左上前方からの斜視図。
【図13】図12のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【図14】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第3実施形態の左上前方からの斜視図。
【図15】図14のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【図16】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第4実施形態の左上前方からの斜視図。
【図17】図16のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【技術分野】
【0001】
本発明は、広く衛生器具および衛生器具に使用される構成部品に関する。より具体的には、トイレタンクに使用される、フラッシュバルブ流出口をオフセットすることでフラッシュ容量を改善し、オーバーフロー容量を実現し、バルブ本体の製造を簡素化した、バルブ本体を有するフラッシュバルブに関する。メーカーから提供される、或いは、交換部品市場フラッシュバルブのような多様なトイレタンクおよび付属品に使用する代替商品および元のトイレ設備に使用するように構成され得るバルブ本体などに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の重力作動フラッシュトイレは、いくつかの基本構成要素を有する。陶器の構成要素は便器および便器の後部の上に配設されたタンクを含む。便器とタンクとは別体であってもよく、単一の部品として成型されてもよい。従来の重力作動フラッシュトイレの配管構成要素は、給水ラインに接続されたタンク内の注水バルブ、便器に連通するタンクの底壁の穴に配設されたフラッシュバルブ、通常フラッシュバルブの近くにフラッパバルブ、および、フラッパバルブの瞬間的リフトのためにチェインまたは機械的連結具と接続された、タンクの外壁のレバーまたは押し釦とを含む。これは、タンク内に水を貯留し、フラッシュバルブを介して便器に急激に流し込み、便器の下側に接続されたトラップを通して水とともに汚物を下水管、浄化槽または他の汚水槽に運ぶことを可能にする。
【0003】
従来の重力作動フラッシュトイレ用のフラッシュバルブは当業者には周知である。そのようなフラッシュバルブは、概略円筒形で、リフト可能なフラッパバルブのための丸いバルブシートが設けられている。それらは、トイレタンクの底壁に位置するドレン穴の中に、底壁の表面下に固定される。典型的には、大型のナットが、タンクの底壁の下側で、円筒形のフラッシュバルブ本体の雄ねじを切った下部にねじ込まれている。フラッシュバルの片側から上向きに伸びるのは、円筒形のオーバーフローチューブである。オーバーフローチューブの目的は2つある。第1に、オーバーフローチューブは、タンクに水がオーバーフローした場合に水が溢れるのを防ぐ。こうして、オーバーフローチューブは、トイレタンクをオーバーフロー状態になるように、適切な水位を維持することを保証する。理想的には、オーバーフローチューブの入口は、通常水位より僅かに上であるが、フラッシュサイクルの駆動のためにタンクの縦壁に配置されたフラッシュレバーナットの底よりも下の位置に設置される。第2の目的は、オーバーフローチューブがタンクの再注水の間にトイレ便器への導管の役目を果たすことであり、この目的のために、オーバーフローチューブを通してそらされた少量の水がタンクに流れる。これは注水バルブがタンクおよびオーバーフローチューブを介してトイレ便器に再注水するときに、フラッシュ動作の際に水が吸い上げられる間にトイレ便器を空にすることを引き起こす。
【0004】
従来のフラッシュバルブのデザインにおいて、このオーバーフローチューブは、略垂直な軸を有する垂直に延伸する円筒状の構造である。フラッシュバルブ自身は、同様に略垂直な軸を有し、また、オーバーフローチューブと比較して内径が大きい中央開口を有する垂直に配設された円形の構造であり、フラッシュバルブの開口は、その最上部に入口および最下部に出口を画定する円筒形のバルブシート有する。この構成において、流路は、オーバーフローチューブの最下部に画定され、それにより、連続水流が、オーバーフローチューブの中央の流路とフラッシュバルブの中央の開口の出口との間に形成される。タンクからオーバーフローチューブへの水流は、オーバーフローチューブを流れ下り、そして、フラッシュバルブの中央の開口の中に、典型的には、オーバーフローチューブから直角に配設された流路においてチューブから流れ出て、そして、フラッシュバルブの出口を通して流れる。この構成において、フラッパバルブの球状部は、オーバーフローチューブとフラッシュバルブ出口との間の流路を含む球状部の周りの流域に作用することで、フラッシュバルブのオーバーフロー容量を大きく制限することができる。これは、元の設備メーカ(OEM)のフラッパが、後に、典型的には他の会社によって製造された、勝手な仕様の新しいフラッパに交換されたときに、特に重大となる。問題は、需用者の考える問題が典型的に、如何にフラッパからの漏れを止めるかということであるために、適切なオーバーフロー容量が完全に見落とされていることである。もし、オーバーフローチューブとフラッシュバルブ出口との間の流路がたとえ部分的でも、フラッパバルブの球体により阻害されたなら、オーバーフローチューブの役目の可用性は低減される。従来のフラッシュバルブは、従来のプラスチック成型加工を使用して一体品として成型することが難しい。
【0005】
これらの発明者の視点からして、必要なことは、フラッシュバルブが従来の位置からオフセットされた中央の開口からの出口を有することである。この構成は、フラッシュバルブの中央の開口の出口部分を部分的にオーバーフローチューブの底に配置し、それによりフラッシュバルブのオーバーフロー容量を改善する。この構成は、フラッシュバルブをよりコンパクトな装置にすることができ、また、オーバーフロー容量の大きい装置にもできる。フラッパバルブシートまたはフラッシュバルブのフラッシュバルブ入口における円筒形のバルブシートは、現在のメーカーのフラッパバルブを装置に使用することを可能にするように円筒形を維持する。しかし、フラッシュバルブの軸は変更される。フラッシュバルブの入口において、軸はフラッシュバルブの上部で垂直に対して角度を有するようにする。出口およびフラッシュバルブの底部において、垂直に戻る。このように、フラッシュバルブの底部は、オーバーフローバルブの下およびフラッシュバルブの入口の下に配設される。
【0006】
これらの発明者の視点からして、この構成は、装置を型成型し易くする。例えば、上述のフラッシュバルブは、バルブ本体を貫通する流路の横断部分を別に成型する必要を取り除き、それ故、成型加工を簡略化し、コストを削減し、モールドの耐久性を増加する。従来の成形加工では、流路の形成に使用するために、複雑な引き抜きモールドコアが必要である。これらの短所は、フラッシュバルブの出口のオフセットにより避けられる。バルブ本体の底のためのコアおよびオーバーフローチューブのためのコアモールドがさらなる水平または横断方向に接続するように合わせられ、或いは、引き抜きコアが不要である。
【0007】
米国では、トイレフラッシュバルブの2つの基本的市場、すなわち、純正品市場および代替品市場があることについても言及されねばならない。前者は、フラッシュバルブを含む完全な重力動作フラッシュトイレを組み立て及び販売する大きなトイレメーカーからなる。後者は、住居に既に設置されているトイレでの修理および交換のために配管業者および家主に販売する設備および配管の販売店からなる。それ故、純正品および交換品市場の両方で使用することを可能にするような構成の、本発明のオフセットフラッシュバルブの提供が望まれる。
【0008】
最後に、重力動作フラッシュトイレは、水の浪費がなく、汚物の運び出しが不完全になる危険のない適切なフラッシングのためにタンク内に十分な水量を保証する最適な注水レベルを有することが認識される。長年、米国における重力動作フラッシュトイレは、3,5ガロン、5ガロン、または、それ以上の容量のあるタンクを有していた。近年、環境保護庁(EPA)は、全ての新築および改築において、最大使用水量が1回のフラッシュ当たり1.6ガロンの節水トイレの設置を義務づけた。古い大容量重力操作フラッシュトイレおよび新しい小容量重力動作フラッシュトイレの両方が、異なる最適注水レベルを有する広範なタンク構成になった。このため、存在する最も深いタンクの深さに適合する所定の高さに製造された代替品市場のフラッシュバルブは、特に、装着すべきフラッシュバルブのオーバーフローチューブを手で切断して取り付ける必要がある。これら発明者の経験上、米国および他の国で製造された多様な重力動作フラッシュバルブの構造に満足する、それぞれ異なる高さのオーバーフローチューブを有する異なるオーバーフローバルブを多く製造することは、過度に高価となる。それ故、配管業者および日曜大工の家主がオフセット出口フラッシュバルブを設置し、必要なオーバーフローチューブの高さに調整することを可能にする本発明に従って構成した、交換用オフセット出口フラッシュバルブを提供することは利点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
それ故、本発明の装置の第1の課題は、改善した水流容量を提供するオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。他の課題は、交換品市場同様に元のメーカーのトイレ備品に使用でき、多様な重力動作フラッシュトイレのタンク形状に容易に適合するオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。さらに他の課題は、フラッパバルブの球体による連続水流への影響が極小化されるような、他のメーカーのフラッパバルブを使用できるオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。さらなる他の本発明の装置の課題は、容易に取り付けられるオフセット出口フラッシュバルブを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記本発明の課題に従い、製造が容易で、元のメーカーのトイレの設備および交換品市場の装置として使用できる、より良い水流容量を提供するオフセット出口を有するフラッシュバルブが提供される。本発明の装置および方法のさらなるおよび他の特徴は、以下の詳細な説明から明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
今詳細に図面を参照すると、全体を10で示した当業者に知られた様式の従来のフラッシュバルブを示す図1から5までを通して、同じ符号を付した構成要素は、同じ構成要素を示す。フラッシュバルブ10は、その上にリフト可能なフラッパバルブ50を支持できるバルブシート22を備える概略円筒形の中央開口20を有するバルブ本体12を含み、フラッパバルブ50は、対向フック38の周りに回動可能である。バルブ本体12は、トイレタンクの底壁6に位置する排出穴4の中に固定されている。典型的には、大きなナット16(図3および4に二点鎖線で図示)が、タンクの底壁6の下側に。円筒形のフラッシュバルブ本体12の雄ねじを切った下出口部40の上にねじ込まれている。フラッシュバルブ12自身からその片側に上向きに延伸するのは、円筒形のオーバーフローチューブソケット30であり、ソケット30にはオーバーフローチューブ32が固定されている。オーバーフローチューブ32の目的は、トイレタンク内に維持された適切な水位を保証することである。理想的には、オーバーフローチューブ32は、正常水位より僅かに上に、しかし、フラッシングサイクルの動作のために、タンクの縦壁に位置するフラッシュレバーナットの底より低い位置に設定される。オーバーフローチューブ32は、略垂直な軸31およびソケット30の一部を形成する中央開口34を有する垂直に延伸する円筒形の構造である。フラッシュバルブ12自身の中央開口20は、同様に、略垂直な軸41を有する垂直に配設された円形の構造であり、オーバーフローチューブ32の径と比較して大きな内径を有する。典型的な構造では、流路33は、オーバーフローチューブソケット30の最下部に画定され、それにより、フラッシュバルブ1のオーバーフローチューブ32、ソケット30、中央流路33および出口40の間に連続水流が形成される。これは、オーバーフローチューブ21の中へのタンクからの水流がオーバーフローチューブ32を流れ下り、そしてチューブソケット30の外へ、典型的にはオーバーフローチューブ32に直角に配設された流路33で、フラッシュバルブ本体12の中央開口20の中に流れ込む。この構成において、フラッパバルブ50の球体54は、球体と流路33の下流端のフラッシュバルブ出口40の壁との間に示されるとても狭い流路19を含む、球体54の周りの流域に影響することで、フラッシュバルブ10のオーバーフロー容量を相当に制限し得る。特に図5を参照されたい。これは、元のメーカーの設備(OEM)のフラッパが、後に、典型的には他の会社によって製造された、勝手な仕様の新しいフラッパに交換されたときに、特に重大な問題となる。適切なオーバーフロー容量は見過ごされ、オーバーフローチューブソケット30とフラッシュバルブ出口40との間の流路19が部分的であっても閉塞したなら、オーバーフローチューブ32のその仕事をする能力が侵害される。従来のフラッシュバルブ10は、また、先に説明した従来のプラスチック成型加工を用いて一体品として成型することが相当難しい。
【0012】
今、図6から11を参照すると、それらは、トイレタンクの底壁106の穴104の中に設置される、全体が110で示された本発明のフラッシュバルブの第1の好ましい実施形態を示す。バルブ110は、入口120、出口140およびオーバーフローチューブソケット130を有するバルブ本体112を含む。図8を見ると、バルブ本体112は、円形フランジ114を含み、フランジ114は、複数の、フランジ114の上に沿って配設された上向きに延伸するリブ119によって補強されている。シール部材118は、バルブ本体112とタンクの底壁106との間の水封を提供するフランジ114の下に配置される。概略円筒形のナット116は、内ねじが切られ、バルブ本体112の、嵌合するねじが切られた出口140の周りに回動可能である。出口140は、出口側壁146により概略画定される概略円筒形の出口開口144をさらに含む。出口開口144は、また、略垂直な軸141を有する。図11参照。
【0013】
フラッシュバルブ本体112は、また、入口120を含む。入口120は、入口またはフラッパバルブシート122を含む。入口シート122は、水平より僅かに傾斜し、入口シート122を画定するバルブ本体112の縁部が丸められていることを注記する。図8,10を参照。このように、入口シート122は、フラッパバルブ150の周辺リップ152が入口シート122の上に密封するように載置できるように構成される。フラッパバルブ150の球体154は、入口開口124の中に座し、入口開口124は、入口側壁126によって概略画定される。入口開口124は、また、垂直軸から傾斜した軸121を有する。入口開口124は、バルブ本体の出口開口144と交差して、それらの間で連続水流を形成する。それは、フラッパバルブ150が上向きに引き抜かれ、入口シート122から離間したときに、トイレの通常のフラッシングの間、タンク内の連続水流が入口開口124を、そして出口開口140を通って、トイレ便器に流れる。
【0014】
本発明のフラッシュバルブ本体11は、オーバーフローチューブソケット130をさらに含む。オーバーフローチューブソケット130は、ソケット側壁136により画定されるソケット開口134を含む。ソケット開口134は、略垂直な軸131を有する。オーバーフローチューブソケット130は、第1オーバーフローチューブ部132および延長可能な第2オーバーフローチューブ部133を受け入れるのに機能的に適する。圧縮リング135は、第2オーバーフローチューブ部133の位置を第1オーバーフローチューブ部132に対して変化させることを可能にする。第1オーバーフローチューブ部132はバルブ本体112のオーバーフローチューブソケット130に対して位置が固定されている。この好ましい実施形態において、チューブ部132,133は、第2スライドチューブ部133が第1チューブ部の中にそれらの間に小さなクリアランスをもってスライド可能に受け入れられるように、僅かに異なる径を有する概略円筒形のチューブである。第2チューブ部133は、口の開いた入口136を有し、タンク内のオーバーフロー状態の間のオーバーフローチューブ部132,133の流量容量を増大させる。ソケット開口134は、また、バルブ本体12の出口開口144の一部と交差し、それらの間に連続水流を形成する。つまり、タンク内に貯留された水がチューブ部132,133の固定した高さを超える水位にまで上昇したとき、水がソケット開口134を通してオーバーフローチューブ部132,133に、そして、出口開口144流れ込む。この出口144のソケット開口134に対する配置は、フラッパバルブ150の球体154が従来のバルブでするようにバルブ112を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないため、オーバーフロー状態の間の流れを大きく増加させる。図11に示すフラッパバルブ150およびフラッパバルブ球体154の二点鎖線の図参照。
【0015】
また、このオフセット出口フラッシュバルブ110の第1実施形態は、元のメーカーのトイレタンクに使用でき、チューブ部132,133の高さ調節可能性の特徴は、交換部品の適用のためによりこれを魅力的な選択枝にする。一対のフック138がオーバーフローチューブソケット130の両側に配設されている。フック138の目的は、交換フラッパバルブ150を含むフラッパバルブ150の固定手段を提供し、フラッパバルブ150がその周りに回動する。
【0016】
好ましくは、オフセット出口フラッシュバルブ110の多様な部品は、ABS樹脂またはガラス入りポリプロピレンのような好ましい樹脂を用いて射出成型される。しかしながら、上記材料は、本発明を限定すると考えるものではない。広範な他の好ましい、射出成型用の耐久性のある安価な材料が利用できる。
【0017】
今、図12および13を参照すると、それらは、本発明の全体を210で示したオフセット出口フラッシュバルブの第2の好ましい実施形態を示す。この代案の実施形態では、フラッシュバルブ210は純正品での使用を意図したバルブ本体212を有する。図示するように、バルブ本体212は、上記第1の好ましい実施形態と同様に機能するオフセット出口240を含む。つまり、出口240は、入口220から「オフセット」され、ソケットの一部の下に再配置されている。この出口240のソケット230に対する配置は、フラッパバルブ(二点鎖線で図示)の球体(不図示)が従来技術のバルブにおいてするようにバルブ本体212を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないので、オーバーフロー状態の間の水流を大きく増加させる。この実施形態の大きな違いは、オーバーフローチューブ232がソケットの一部として形成され、その高さが予め定めた寸法に従って製造されていることである。また、大きな違いは、オーバーフローチューブ232の最上部232が口を広げられ、オーバーフロー状態での水流容量を増大させるということである。バルブ本体212の入り口220は、また、その上にフラッパバルブ(二点差線で図示)が載置されるリム222を含む。
【0018】
今、図14および15を参照すると、それらは、本発明の全体を310示したオフセット出口フラッシュバルブの第3の好ましい実施形態を示す。この代案の実施形態において、フラッシュバルブ310は、これまた純正品での使用を意図したバルブ本体312を有する。図示するように、バルブ本体312は、上記実施形態と同様に機能するオフセット出口340を含む。出口340は、入口320から「オフセット」されている。この実施形態において、オーバーフローチューブ332は、やはり、ソケット330の一部として形成され、その高さが予め定めた寸法に従って製造されている。また、大きな違いは、チューブ332の形状が、横断面が概略長方形であること、および、オーバーフローチューブ332の最下部339が傾斜してオーバーフロー状態でフラッシュバルブ310により大きな水流容量を与えることである。この出口340のソケット330に対する配置は、フラッパバルブ(二点鎖線で図示)の球体(不図示)が従来技術のバルブにおいてするようにバルブ本体312を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないので、オーバーフロー状態の間の水流を大きく増加させる。オーバーフローチューブ332の最上部337は、口を広げられ、オーバーフロー状態の間の水流容量をさらに改善する。バルブ本体312の入口320は、また、その上にフラッパバルブ(二点差線で図示)が載置されるリム322を含む。
【0019】
今、図16および17を参照すると、それらは、本発明の全体を410示したオフセット出口フラッシュバルブの第4の好ましい実施形態を示す。この実施形態の代案において、フラッシュバルブ410は、同様に純正品での使用を意図したバルブ本体412を有する。バルブ本体412は、上記の各他の好ましい実施形態と同様に機能するオフセット出口440を含む。この実施形態のオーバーフローチューブ432は、またしても、ソケット430の一部として形成され、その高さが予め定めた寸法に従って製造されている。また、違いはオーバーフローチューブ432の最上部437が口を広げられ、オーバーフロー状態での大きな水流容量を与えるということである。出口440のソケット430に対するより近い配置は、フラッパバルブ(二点鎖線で図示)の球体(不図示)が従来技術のバルブにおいてするようにバルブ本体412を通しての効果的な水流に対する障壁を形成しないので、オーバーフロー状態の間の水流を大きく増加させる。バルブ本体412の入口420は、また、その上にフラッパバルブ(二点差線で図示)が載置されるリム422を含む。この実施形態の他の違いは、リム422がソケット430およびオーバーフローチューブ432に最も近い位置に平らな部分424を有することである。上記他の実施形態と比較してこの実施形態は特別に形成したフラッパバルブの使用を必要とするが、この実施形態のフラッシュバルブ410は前後寸法がより小さく、これによりトイレタンク(不図示)の中でスペースをとらない。
【0020】
本発明は、また、本発明のオフセット出口フラッシュバルブ本体112,212,312,412の製造方法を提供する。上述の各フラッシュバルブ110,210,310,410は、従来のバルブには必要な、バルブ本体を通る流路の横断部分を、別に成型する必要をなくし、それ故、成型工程を簡素化し、コストを低減し、製品の耐久性を増加させる。ある工程において、複雑な引き抜きモールドコアも使用される。これら全ての、バルブ本体の底のためのモールド引き抜きと、オーバーフローチューブの合わせ、或いは、略合わせるためのモールド引き抜きとのような、欠点は、フラッシュバルブ110,210,310,410の出口140,240,340,440を、それぞれ、特に、第1の好ましい実施形態のフラッシュバルブ110における軸141についてオフセットすることで回避される、それ故さらなる水平または横断方向の接続、または、モールドの引き抜きの必要性をなくす。第1の好ましい実施形態では、出口開口144の軸141は、図11に示すように、オーバーフロー開口134の軸131の近くに配置され、入口開口124の軸121は垂直から傾斜してしいる。
【0021】
上記では、特別なある角度が説明されているが、本記述は、例示の方法としてのみなされたものと理解し、構成要素の構造および配置により数字は変化し、暗示されるものは、説明したように本発明の精神および範囲から逸脱することなく使用してもよい。
【0022】
上記本発明の実施形態の例の詳細な説明から、新しい、有用な、複雑でない、オフセット出口を有するトイレフラッシュバルブおよびオフセット出口フラッシュバルブを製造する方法が提供されることが明かとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】公知のフラッシュバルブの左上前方からの斜視図。
【図2】図1のフラッシュバルブの僅かに拡大した平面図。
【図3】図1のフラッシュバルブの側面図。
【図4】図1のフラッシュバルブの正面図。
【図5】図1のフラッシュバルブの僅かに拡大および図2の5−5線に沿って断面した側面図。
【図6】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第1実施形態の左上前方からの斜視図。
【図7】図6のオフセット出口フラッシュバルブの平面図。
【図8】図6のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【図9】図6のオフセット出口フラッシュバルブの底面図。
【図10】図6のオフセット出口フラッシュバルブの正面図。
【図11】図6のオフセット出口フラッシュバルブの図7の11−11線に沿って断面した左側面図。
【図12】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第2実施形態の左上前方からの斜視図。
【図13】図12のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【図14】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第3実施形態の左上前方からの斜視図。
【図15】図14のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【図16】本発明により構成されたオフセット出口フラッシュバルブの第4実施形態の左上前方からの斜視図。
【図17】図16のオフセット出口フラッシュバルブの左側面図。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ本体と、
入口開口を含む入口と、
オーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケットと、
出口開口を含む出口とを有し、
前記出口開口は、前記入口開口の一部および前記オーバーフローチューブ開口の一部と交差し、
前記入口開口と前記出口開口との間および前記オーバーフロー開口と前記出口開口との間に連続水流が形成されるオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項2】
前記オーバーフローチューブ開口は、略垂直に配設された概略円筒形の構造からなる請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項3】
前記出口開口は、略垂直に配設された概略円筒形の構造からなる請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項4】
前記入口開口は、垂直から角度を持つように配設された概略円筒形の構造からなる請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項5】
前記オーバーフローチューブ開口は、少なくとも1つのオーバーフローチューブをその中に水密に受け入れるのに適する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのオーバーフローチューブは、断面が円筒状である請求項5に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項7】
前記オーバーフローチューブ開口は、上向きに口が開いた断面の、単一の上向きに延伸するオーバーフローチューブの一部を形成する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項8】
前記オーバーフローチューブ開口は、概略長方形断面の、単一の上向きに延伸するオーバーフローチューブの一部を形成する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項9】
前記入口開口は片側が平らになり、反対側が円筒形であり、前記平らな側は、前記オーバーフローチューブに隣接する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項10】
単一のバルブ本体と、
入口側壁により画定される入口開口を含む入口と、
側壁により画定されるオーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケットと、
出口側壁により画定される出口開口を含む出口とを有し、
前記出口側壁は、前記入口側壁と交差するとともに、前記オーバーフローチューブの側壁の一部と交差し、
前記入口開口の側壁に沿って前記出口開口の側壁まで、および、前記オーバーフローチューブ開口の側壁に沿って前記出口開口の側壁まで連続水流が形成されるオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項11】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、略垂直な概略円筒形の構造からなる請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項12】
前記出口開口の側壁は、略垂直な概略円筒形の構造からなる請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項13】
前記入口開口の側壁は、垂直から角度を持つように傾けた概略円筒形の構造からなる請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項14】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、少なくとも1つのオーバーフローチューブをその中に水密に受け入れるのに適する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項15】
前記少なくとも1つのオーバーフローチューブは、断面が円筒状である請求項14に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項16】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、上向きに口が開いた断面の、単一の上向きに延伸するオーバーフローチューブの側壁の一部を形成する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項17】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、概略長方形断面の単一の、上向きに延伸するオーバーフローチューブの側壁の一部を形成する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項18】
前記入口開口の側壁は片側が平らになり、反対側が円筒形であり、前記平らな側は、前記オーバーフローチューブ開口の側壁に隣接する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項19】
バルブ本体のモールドを準備する工程と、
前記バルブ本体に入口開口を含む入口を形成するための第1モールド部を準備する工程と、
前記バルブ本体にオーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケットを形成するための第2モールド部を準備する工程と、
前記バルブ本体に出口開口を形成するための第3モールド部であって、前記第1モールド部と前記第3モールド部とが当接して前記入口開口の一部と交差する出口開口を形成し、前記第2モールド部と前記第3モールド部とが当接して前記入口開口の一部と交差する出口開口を形成するものを準備する工程と、
前記モールドに材料を流し込んでオフセット出口フラッシュバルブを形成する工程とを含むオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【請求項20】
前記第1モールド部は、前記入口開口を垂直から角度を持つように傾けた軸を有する概略円筒形の構造に形成するために提供されるモールド部分の提供を含む工程を提供する請求項19に記載のオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【請求項21】
前記第2モールド部は、前記オーバーフローチューブ開口を実質的に垂直な軸を有する概略円筒形の構造に形成するために提供されるモールド部分の提供を含む工程を提供する請求項19に記載のオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【請求項22】
前記第3モールド部は、前記出口開口を実質的に垂直な軸を有する概略円筒形の構造に形成するために提供されるモールド部分の提供を含む工程を提供する請求項19に記載のオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【請求項1】
バルブ本体と、
入口開口を含む入口と、
オーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケットと、
出口開口を含む出口とを有し、
前記出口開口は、前記入口開口の一部および前記オーバーフローチューブ開口の一部と交差し、
前記入口開口と前記出口開口との間および前記オーバーフロー開口と前記出口開口との間に連続水流が形成されるオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項2】
前記オーバーフローチューブ開口は、略垂直に配設された概略円筒形の構造からなる請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項3】
前記出口開口は、略垂直に配設された概略円筒形の構造からなる請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項4】
前記入口開口は、垂直から角度を持つように配設された概略円筒形の構造からなる請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項5】
前記オーバーフローチューブ開口は、少なくとも1つのオーバーフローチューブをその中に水密に受け入れるのに適する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項6】
前記少なくとも1つのオーバーフローチューブは、断面が円筒状である請求項5に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項7】
前記オーバーフローチューブ開口は、上向きに口が開いた断面の、単一の上向きに延伸するオーバーフローチューブの一部を形成する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項8】
前記オーバーフローチューブ開口は、概略長方形断面の、単一の上向きに延伸するオーバーフローチューブの一部を形成する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項9】
前記入口開口は片側が平らになり、反対側が円筒形であり、前記平らな側は、前記オーバーフローチューブに隣接する請求項1に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項10】
単一のバルブ本体と、
入口側壁により画定される入口開口を含む入口と、
側壁により画定されるオーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケットと、
出口側壁により画定される出口開口を含む出口とを有し、
前記出口側壁は、前記入口側壁と交差するとともに、前記オーバーフローチューブの側壁の一部と交差し、
前記入口開口の側壁に沿って前記出口開口の側壁まで、および、前記オーバーフローチューブ開口の側壁に沿って前記出口開口の側壁まで連続水流が形成されるオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項11】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、略垂直な概略円筒形の構造からなる請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項12】
前記出口開口の側壁は、略垂直な概略円筒形の構造からなる請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項13】
前記入口開口の側壁は、垂直から角度を持つように傾けた概略円筒形の構造からなる請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項14】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、少なくとも1つのオーバーフローチューブをその中に水密に受け入れるのに適する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項15】
前記少なくとも1つのオーバーフローチューブは、断面が円筒状である請求項14に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項16】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、上向きに口が開いた断面の、単一の上向きに延伸するオーバーフローチューブの側壁の一部を形成する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項17】
前記オーバーフローチューブ開口の側壁は、概略長方形断面の単一の、上向きに延伸するオーバーフローチューブの側壁の一部を形成する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項18】
前記入口開口の側壁は片側が平らになり、反対側が円筒形であり、前記平らな側は、前記オーバーフローチューブ開口の側壁に隣接する請求項10に記載のオフセット出口フラッシュバルブ。
【請求項19】
バルブ本体のモールドを準備する工程と、
前記バルブ本体に入口開口を含む入口を形成するための第1モールド部を準備する工程と、
前記バルブ本体にオーバーフローチューブ開口を含むオーバーフローチューブソケットを形成するための第2モールド部を準備する工程と、
前記バルブ本体に出口開口を形成するための第3モールド部であって、前記第1モールド部と前記第3モールド部とが当接して前記入口開口の一部と交差する出口開口を形成し、前記第2モールド部と前記第3モールド部とが当接して前記入口開口の一部と交差する出口開口を形成するものを準備する工程と、
前記モールドに材料を流し込んでオフセット出口フラッシュバルブを形成する工程とを含むオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【請求項20】
前記第1モールド部は、前記入口開口を垂直から角度を持つように傾けた軸を有する概略円筒形の構造に形成するために提供されるモールド部分の提供を含む工程を提供する請求項19に記載のオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【請求項21】
前記第2モールド部は、前記オーバーフローチューブ開口を実質的に垂直な軸を有する概略円筒形の構造に形成するために提供されるモールド部分の提供を含む工程を提供する請求項19に記載のオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【請求項22】
前記第3モールド部は、前記出口開口を実質的に垂直な軸を有する概略円筒形の構造に形成するために提供されるモールド部分の提供を含む工程を提供する請求項19に記載のオフセット出口フラッシュバルブの製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−266937(P2008−266937A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−109230(P2007−109230)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(301073853)ラベル・インダストリーズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】LAVELLE INDUSTRIES,INC.
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−109230(P2007−109230)
【出願日】平成19年4月18日(2007.4.18)
【出願人】(301073853)ラベル・インダストリーズ・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】LAVELLE INDUSTRIES,INC.
【Fターム(参考)】
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