説明

浄水装置および浄水方法

【課題】複数のカートリッジを使う浄水装置で、異なる構成および/または数のカートリッジに容易に適合でき、並びに水を補助処理のために濾過処理の途中から取出し、補助処理後カートリッジ組立体へ容易に戻せる装置を提供すること。
【解決手段】浄水装置10は、中に濾材162があり且つ上端に水入口70および水出口72がある複数のカートリッジ28を互いに固着してフィルタ組立体20として使う。組立体の上に、水がこれらのカートリッジを直列および/または並列に流れるように各水入口および水出口を接続するマニホールド34、80を取外し可能に固着する。マニホールド34には、濾過の途中で水の補助処理を行って再びフィルタ組立体へ戻すための補助口40、42がある。マニホールドを所望の構成に変えるだけで、異なる構成および/または数のカートリッジに容易に対応できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には浄水システムおよび方法に関し、更に詳しくは、水を直列または並列方式で各カートリッジに導くための水分配マニホールドと結合した複数のカートリッジを使う、フィルタ組立体および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
浄水システムは、科学試験および分析用途を含む、種々の用途に高品質の試薬級の水を供給するために使う。これらの用途の多くは、水の全有機質含有量が10ppb(parts per billion)以下であることを要する。それらは、更に182kΩ・m以下の抵抗率を要することがある。ASTMタイプIの水は、最高純度で、高性能液体クロマトグラフィー、原子吸収分光測定、組織培養等用に使う。タイプIIの水は、それ程純粋でなく、血液学的、血清学的および微生物学的処理に使うことができる。タイプIIIの水は、尿検査、寄生虫学的および組織学的処理のような、一般的実験室定性分析用に適する。水を浄化するための二つの従来のシステムが、各々本発明の譲受人に譲渡された、米国特許第5,397,468号および第5,399,263号に開示してある。これによってこれら特許の各々の開示を参考文献として本明細書に援用する。
【0003】
典型的浄水器は、複数の浄化カートリッジから成るカートリッジ組立体を含む。各カートリッジは、用途要件に従って水を浄化するために、大量の樹脂ビーズのような、浄化媒体を含む。水が直列方式で各カートリッジを貫流する。水は、カートリッジ組立体の最終カートリッジを浄化された状態で出て、使用者の必要に応じて小出しされる。
【0004】
過去には、別々の取付け具およびカートリッジ間の流体管路の使用並びに一体のマニホールドの使用を含む、種々のカートリッジ接続方法が使われていた。一体のマニホールドを利用する組立体は、異なるカートリッジ構成および/またはカートリッジ数に適応するために、容易には修正できない。もし、異なるカートリッジ構成またはカートリッジ数を所望または必要ならば、マニホールドおよびカートリッジを含む全組立体を典型的には修正し、製造目的の設備変更を行う。他方、別々の取付け具およびカートリッジ間の流体管路の使用は、交換を困難にする。
【0005】
従来の浄水システム、特に一体のマニホールドを使うもののもう一つの難点は、流水路をカートリッジ組立体から補助処理装置へ方向転換してこのカートリッジ組立体へ戻すのが容易に出来ないことである。例えば、水中の有機質を減らすために、紫外線(UV)室を補助処理装置として使うことができる。理想的には、この水を次ぎに最終カートリッジを通して最終磨き、または浄化するために、カートリッジ組立体へ戻す。幾つかのシステムは、水がUV室貫流後、最終カートリッジを通過しないように構成してある。これは、酸化した有機質のような、イオン状不純物を水を小出しする前に何も濾過して取除かないので、システムから小出しする水に抵抗率の問題を生ずることがある。従来のシステムに使うもう一つのオプションは、水をカートリッジ組立体全体に通し、次ぎに水をUV室に通すことである。次ぎに、この浄水システムのカートリッジ組立体の一部でない、別のカートリッジを使って、ユーザが水を小出しする前にそれを磨く。しかし、これは、使用者がこのカートリッジ組立体と別の最終フィルタまたはカートリッジの両方を交換しなければならないので、カートリッジ交換をより困難にする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
当該技術分野で知られる上記の問題、並びにその他の問題および関心事を考慮して、より容易に再構成でき且つ、浄水システムを貫流する水の最終磨きも可能にしながら、UV室またはその他の装置のような、補助処理装置を流体的に結合可能にするカートリッジ組立体を利用する浄水システムおよび方法を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は、一般的には浄水装置、更に詳しくは、この装置のより容易且つ効率的製造、構成および使用を可能にするための種々の特徴を有するフィルタ組立体を提供する。一つの一般的態様で、フィルタ組立体は、第1端及び第2端を有し、互いに固着された複数のカートリッジを含む。各カートリッジは、更に、第1端及び第2端の間に延在する側壁、および或る内容積を含む。濾材が少なくともこの内容積を貫流する水の濾過を助けるためにこの内容積内に含まれている。複数の端キャップが複数のカートリッジのそれぞれ第1端に結合し、各端キャップは、水入口および水出口を含む。マニホールドがこれらのカートリッジを流体連通するように接続するために複数の端キャップの水入口および水出口に結合し、水が一つのカートリッジの内容積内の濾材を通り、マニホールドを通り、もう一つのカートリッジの内容積内の濾材へ流れるようにする。カートリッジはまた並列方式でも、またはその代りに並列方式で流体的に結合してもよい。マニホールドは、更に、水をこれらのカートリッジの中へ導くための水入口、水をこれらのカートリッジから外に導くための水出口および1対の補助口を含む。これらの補助口は、水をこのカートリッジ組立体から補助処理装置へ導くための補助取出し口および水を補助処理装置から端キャップに関連する水入口の一つへ導くための補助投入口を含む。本発明のこの態様は、これらの補助口を、例えば、水をこのカートリッジ組立体からUV室またはその他の水処理装置へ導き、次ぎに更なる有機質またはその他の汚染物質を除去するための少なくとも最終磨き作業のためにカートリッジ組立体へ戻すために、随意に使えるようにする。もし、与えられた用途でそのような補助処理装置が必要なければ、補助取出し口は、カートリッジ間の流体結合を維持するために補助投入口と流体的に結合してもよい。
【0008】
本発明のもう一つの態様として、マニホールドを複数の端キャップの水入口および水出口に取外し可能に結合する。マニホールドが取外し可能であるので、同じカートリッジの異なる構成および/または異なる数のカートリッジを、特定の用途の要求に依って、単純に対応する構成のマニホールドを用意することによって、流体連通するように結合することができる。一体のマニホールドを有する過去の浄化システムと違って、本発明では、取外し可能なマニホールドを交換するだけで再構成ができる。これもカートリッジの容易な再構成を可能にする、もう一つの関連する態様として、各端キャップに関連する水入口および水出口が一般的にカートリッジの長手方向軸線に概ね平行に延在する。カートリッジの長手方向軸線に概ね直角または垂直に延在する入口および出口を有し、またはそれぞれカートリッジの反対両端に位置する入口および出口を有する、従来のカートリッジと違って、これは、マニホールドを複数のカートリッジの上端に直接置いて流体的に結合することを可能にする。この態様は、これらのカートリッジの容易な流体接続および再構成を更に容易にする。
【0009】
本発明のもう一つの態様として、カートリッジは、第1端および第2端並びに或る内容積を有する外側管状部材を含むのが好ましい。第1端キャップが外側管状部材の第1端に固定され、内容積に通ずる水入口および水出口を含む。第2端キャップが外側管状部材の第2端に固定されている。内側管状部材が第1端キャップに摺動方式で結合された第1端および第2端キャップにしっかりと固着された第2端を含む。内側管状部材の第1端は、水出口と流体連通するように結合され、および第2端は、内容積と流体連通するように結合されている。カートリッジをこの様に構成することは、外側管状部材の内容積およびそこに含まれる浄化媒体を通る水の好適流れ並びに内側管状部材を通る外向き流れも容易にしながら、より効率的製造を可能にする。
【0010】
本発明のこれらおよびその他の目的、利点および特徴は、好適実施例の以下の詳細な説明を図面と共に検討すれば、当業者にはより容易に明白となろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】好適実施例に従って構成した浄水装置およびフィルタ組立体を示す透視図である。
【図2A】第1マニホールドを補助処理装置に接続するように構成したフィルタ組立体の平面図である。
【図2B】図2Aに類似する平面図であって、補助処理装置を無くし、水をフィルタ組立体内だけで循環するように再構成した第1マニホールドを示す平面図である。
【図3】好適実施例に従って構成したフィルタ組立体の分解透視図である。
【図4】幾つかのカートリッジを直列方式で流体的に結合するための第2マニホールドを更に具体的に示す、フィルタ組立体の分解、拡大透視図である。
【図4A】第2マニホールドの下面を示す透視図である。
【図5】フィルタ組立体の好適カートリッジの、内部詳細を示すために部分断面で示す、透視図である。
【図6A】直列に接続したカートリッジを示す、浄水装置の概略図である。
【図6B】図6Aに類似する概略図であって、フィルタ組立体への任意のUV室の補助処理装置としての接続を示す概略図である。
【実施例】
【0012】
図1は、内部16にアクセスするためのドア14を備えた、前開口部を有するハウジング12を含む浄水装置10を示す。この好適実施例で、装置10は、上に援用した特許で説明したように、抵抗率182kΩ・m以下および全有機質含有量10ppb以下の純水を供給する。フィルタ組立体20が内部16内に配置してあり、以下に詳細に議論するように、本発明の好適実施例に従って構成してある。制御パネル22が装置10の作用を制御するためにハウジング12に設けてある。装置10から浄水を小出しするために小出し要素24が設けてある。フィルタ組立体20は、それぞれの上側および下側カバー板30、32によって一緒に結合した、複数の等しく構成したカートリッジ28を含む。この好適実施例では、四つのカートリッジ28が、以下に詳しく議論する第1マニホールド34および第2マニホールドを介して互いに流体連通するように結合してある。本発明の特徴を四つ未満のカートリッジまたは四つを超えるカートリッジを有するフィルタ組立体、およびこれらの図面に示す一般的に菱形のカートリッジ構成以外の種々の形状に構成した二つのフィルタ組立体にも適用してよいことに注目すべきである。例えば、三つのカートリッジを三角形に結合してもよく、四つのカートリッジを正方形に結合してもよく、五つのカートリッジを五角形に結合してもよい筈である。
【0013】
図2Aおよび図2Bに示すように、第1マニホールド34がカバー板30の上に配置してあり、水入口36および水出口38を含む。入口36から入った水は、以下に議論するように、マニホールド34から各カートリッジ28を直列方式で通って水出口38から排出される。図2Aおよび図2Bは、入口36と出口38の間に、UV室のような、補助処理装置を任意に結合するための補助口40、42の使い方も示す。この場合、カートリッジ28を通る回路を終える前、およびこの補助処理装置(図2Aおよび図2Bには図示せず)で処理後、水を補助取出し口40から排出し、再び補助投入口42からフィルタ組立体20に入れてカートリッジ28を通る流体回路を終え、最後に水出口38から出す。図2Bは、UV室のような、補助処理装置をフィルタ組立体20に結合しない代替案を示す。この場合、バイパス導管44が補助取出し口40に替る第1口44aおよび補助投入口42に替る第2口44bを有する。それで、水が直ちに方向を変えてマニホールド34へ戻り、フィルタ組立体20の各カートリッジ28を直列方式で通る流体回路を終える。
【0014】
図3は、フィルタ組立体20の全体構成を分解形で示す。更に詳しくは、各カートリッジ28が上側キャップ60および下側キャップ62を有する管状外側部材58から成る。それぞれの下側キャップ62がカバー板32を受け、締め具64を使ってカバー板32を図1に示すように下側キャップ62上の所定の位置に固定する。各上側キャップ60は、水入口70、中央水出口72、および全体的にそれらの間に位置づけられた内ねじ付きボス74を含む。第2マニホールド80を、孔83から挿入してボス74にねじ込んだ締め具82でキャップ60に固着し、それぞれの水入口および出口70、72と流体的に結合してある。以下に詳しく説明するように、第1マニホールド34が水を第2マニホールド80に向け、次に第2マニホールド80は、水を直列にカートリッジ28を通して分配してからこの水を第1マニホールド34の出口38へ向ける(図2Aおよび図2B参照)。カバー板30は、孔30aを通して導き且つ第2マニホールド80のねじ孔86で受けた締め具84によって第2マニホールド80に締結してある。孔90、92は、第1マニホールド34を第2マニホールド80に締結するためにそれぞれの締め具94、96(図2Aおよび図2B)を受ける。締め具94、96は、四分の一回転締め具であるのが好ましく、ユーザが迅速組立のために手旋削(hand turning)できる締め具を含むのが更に好ましい。
【0015】
さて、図4および図4Aを参照すると、マニホールド80は、それぞれのカートリッジ28a、28b、28c、28dに、孔83を貫通して設置されたそれぞれのカートリッジ28a−dのねじ孔74の中へ延在する上記の締め具82を使って、液密に固着してある。Oリング100、102をそれぞれ使って各カートリッジ28a−dの入口および出口70、72とマニホールド80の下側の対応する口との間を密封し、流体的に結合する。当業者は、封止特性を向上するために追加のOリングまたはその他の密封部材を使ってもよいことが分るだろう。マニホールド80は、更に、第1マニホールド34の入口36から直接水を受ける水入口110を含む。マニホールド80は、更に、カートリッジ28a−dの各々で濾過作業が終ると、フィルタ組立体20から水を排出する、第1マニホールド34の出口38と流体的に結合した水出口112を含む。補助取出し口114が第1マニホールド34の補助取出し口40と流体的に結合してあり、補助投入口116が第1マニホールド34の補助投入口42(図2A)と流体的に結合してある。
【0016】
作動に際し、水がマニホールド34の入口36から入口110へ導かれ、口118を介してカートリッジ28aの入口70へ導かれる。カートリッジ28aで濾過作業を行ってから、水は、カートリッジ28aの出口72を出てマニホールド80の口120に入り、脚80a内で半マニホールド130、132の間に形成された流路(図示せず)の中を移動する。この水は、マニホールド脚80aの中を矢印134の方向に動き、口136からカートリッジ28bの入口70へ出る。カートリッジ28bでの濾過作業の終了後、この水は、出口72からマニホールド80の口138へ排出され、脚80bの中を矢印142の方向にカートリッジ28cの入口70に通ずる排出口144の方へ移動する。カートリッジ28cでの濾過作業の終了後、この水は、カートリッジ28cの出口72を出てマニホールド80の口146に入り、脚80cの中を矢印150の方向に補助取出し口114へ移動する。もし、UV室のような、補助処理装置がフィルタ組立体20に結合してあれば、この水は、この補助処理装置を通過して補助投入口116へ戻る。もし、補助処理装置がフィルタ組立体20に結合してなければ、補助取出し口114を、図2Bに示すように、マニホールド34を介して補助投入口116に流体的に結合する。補助投入口116から、この水は、マニホールド80を通り、口152を通って最終カートリッジ28dの入口70の中へ移動する。カートリッジ28dでの濾過作業の終了後、浄水が出口72に出てマニホールド80の口154および出口112に入る。出口112は、マニホールド34の出口38に流体的に結合してある(図2Aおよび図2B)。出口38は、小出し要素24に流体的に結合してある(図1)。
【0017】
図5は、カートリッジ28の構成を詳細に示す。各カートリッジ28の全部品は、未使用ポリプロピレンから造るのが好ましい。各カートリッジ28は、小径の内管状部材160を受ける外側管状部材58を含む。各管状部材58、160は、内容積58a、160aを含み、これらの内容積58a、160aは、互いに分離されていて、入口70を通る水が、外側管状部材58の内容積58aに含まれ且つ当該技術分野で知られる用途の純度要件に適する、大量の樹脂ビーズ162のような、1つ以上の濾過媒体を通過するようになっている。この水は、続いて内側管状部材160を通って上向きに移動し、出口72から出る。カートリッジ28は、外側管状部材58のそれぞれの上端168および下端170とキャップ60、62の間に保持された上側および下側フィルタ円板164、166を含む。円板164、166は、孔径125μmで3.18mm厚のポリプロピレンを含むのが好ましいが、これは、濾過媒体162の大きさに依る。円板164、166は、外側管状部材58の内容積58a内にこの媒体162を含み、この媒体162が内側管状部材160の内容積160aに入らないことを保証する。
【0018】
内側管状部材160は、その下端172で、互いにほぼ90°離間した複数の支持体174にしっかりと固定してある。複数の支持リブ176も支持体174から放射状に延在する。円周から突き出た棚177も組立後、リブ176および支持体174と共に円板166の下面を支持するために設けてある。内側管状部材160の下端172は、キャップ62の中央内面178から離間した距離において支持され、それで空間180が出来て、外側管状部材58の内容積58aを通る水が下側フィルタ円板166を通り、次に内側管状部材160の内部空間または容積160aを通って上向きに流れる。内側管状部材160は、上側フィルタ円板168の孔183を通過すると、キャップ60の上側オリフィス182内に摺動可能に受けるのが好ましい。管状部材160を受けるために、同様な孔185が下側円板166に設けてある。各孔183、185は、管状部材160を摩擦嵌めで受ける。上側フィルタ・スクリーン円板164は、円周から突き出た棚(図示せず)および、内側管状部材160を摺動可能に受ける、オリフィス182の周りに拡がる追加の支持構造体186は勿論、複数のリブによって支持してもよい。図5は、更に、図3に関連して議論した締め具64の一つを受けるために下側キャップ62に含まれるボス190を示す。
【0019】
図6Aは、浄水装置10の概略図で、一つの好適流体回路200を示す。水は、回路200の入口202に入り、逆止弁204および流量センサ206を通り、好ましくは圧力調整器208も通る。流量センサ206は、装置10から小出しした水の量を測定するために使用する。これは、これと同日に速達便EL508245515USで提出し、参考までに本明細書に完全に援用する、同時係属出願に更に詳しく開示してある。圧力調整器208は、流体回路200内の圧力を0.1MPaに制限するのが好ましい。ポンプ210を使って水を流体回路200におよびそれを通して循環するのが好ましい。その代りに、ポンプ210を除去して、回路200が単純に圧力調整器208を通った加圧水を受けてもよい。この水を、図6Aに概略的に示し、且つ上に詳細に議論したように、フィルタ組立体20またはカートリッジ28a−dを直列方式で通して導く。この浄水は、用途要件の要求通りに殺菌剤を回路200に定期的に注入するために使える殺菌口212を通過する。全有機炭素分析計口214が、当該技術分野で一般的に知られているように、水がフィルタ組立体20を出るとその純度を測定するために、温度および抵抗率セル216と共に設けてある。ジャンパ218が任意に遠隔小出しガン(図示せず)を結合するために設けてある。するとこの浄水が小出しマニホールド220に入る。第1常閉電磁弁222が設けてあり、水を最終フィルタ224を通し、および小出し要素24(図1)を通して導くために使用者が選択的に開くことができる。浄水を小出ししないとき、常開電磁弁226を設け、この水を再循環方式で逆止弁228を通して回路200の最初へ戻し、ポンプ210によって絶えず再循環するようにする。逆止弁228は、入口202からの逆流を防ぎ、ジャンパ218に結合した遠隔ガン(図示せず)に関連する手動弁(図示せず)に必要な背圧も提供する。システム洗浄要素230が設けてあり、もう一つの常閉電磁弁232によってアクセスし、および第2全有機炭素分析計口234を含む。
【0020】
図6Bは、第3および第4カートリッジ28c、28dの間に作ったUV室240の任意接続を備える修正した回路200’を示すことを除いて、図6Aと同じである。水は、フィルタ組立体20を出る前に最終磨きのために、この場所でフィルタ組立体20からUV室240を通して最終フィルタ・カートリッジ28dへ導かれる。
【0021】
本発明をこれらの好適実施例の説明によって明らかにしたが、およびこれらの実施例を幾らか詳細に説明したが、前記請求項の範囲をそのように詳細に制限または何らかの方法で限定することは、本出願人の意図ではない。付加的利点および修正が当業者には明らかに容易だろう。これは、現在知られている、本発明を実施する好適方法と共に、本発明の説明であった。本発明の種々の態様を単独または異なる組合せで使用してもよい。本発明の範囲それ自体は、前記請求項によってのみ限定すべきである。
【符号の説明】
【0022】
10 浄水装置、浄水システム
20 フィルタ組立体
28 カートリッジ
28a カートリッジ
28d カートリッジ
34 第1マニホールド
36 マニホールドの水入口
38 マニホールドの水出口
40 補助取出し口
42 補助投入口
44 導管
58 側壁、外側管状部材
58a 内容積
60 第1端キャップ
62 第2端キャップ
70 カートリッジの水入口
72 カートリッジの水出口
80 第2マニホールド
160 内側管状部材
162 濾材
168 カートリッジ、外側管状部材の第1端
170 カートリッジ、外側管状部材の第2端
172 内側管状部材の第2端
210 ポンプ
240 補助処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浄水システム(10)に使うためのカートリッジ(28)であって:
第1端(168)及び第2端(170)、並びに濾材(162)を受け入れるようにされた内容積(58a)を有する外側管状部材(58)と、
前記第1端に固定され、前記内容積に通ずる水入口(70)及び水出口(72)を有する第1端キャップ(60)と、
前記第2端に固定された第2端キャップ(62)と、
前記第1端キャップに摺動方式で結合した第1端、および前記第2端キャップにしっかりと固着された第2端(172)を有する内側管状部材(160)であって、前記第1端が前記水出口と流体連通するように結合され、また前記第2端が前記内容積と流体連通するように結合されている内側管状部材(160)と
を有するカートリッジ。

【図1】
image rotate

【図2A】
image rotate

【図2B】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6A】
image rotate

【図6B】
image rotate


【公開番号】特開2011−78976(P2011−78976A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−277005(P2010−277005)
【出願日】平成22年12月13日(2010.12.13)
【分割の表示】特願2001−63646(P2001−63646)の分割
【原出願日】平成13年3月7日(2001.3.7)
【出願人】(590006284)バーンステッド サーモリン コーポレイション (1)
【Fターム(参考)】