説明

浮遊球体を使用して海中ライザにおける静水圧を減少させる方法および装置

【課題】 浮遊球体を使用してライザ内の静水圧を減少させるための装置に関する。
【解決手段】 浮遊球体(12)を油井またはガス井(14)に注入するための圧送装置(10)は、複数の浮遊球体(12)を収容するフィーダ(26)と、このフィーダ(26)に近接していて、第1および第2の回転可能なホイール(30、32)を有する球体ポンプ(24)とを備えている。第1ホイール(30)は複数の切欠き(33)を有しており、第2ホイール(32)は対応する複数の切欠き(34)を有しており、これらのホイール(30、32)の回転中、第1および第2ホイールの切欠き(33、34)が一時的に結合して複数のポケット(40)を形成するようになっており、各ポケット(40)は、第1および第2ホイール(30、32)の回転中、フィーダ(26)から複数の浮遊球体のうちの1つを受入れ、次いでこれを放出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に海中油井およびガス井に関する。より詳細には、本発明は海中油井およびガス井における掘削流体の密度を減少させるためのポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
海中油井およびガス井を掘削する際、代表的には、中空の円筒形管(一般にライザと称される)を海洋表面から海洋床まで海洋に挿入する。掘削管のストリングならびに掘削流体(一般に掘削マッドまたはマッドと称される)を円筒形管の中空部分内に設置するのがよい。この流体柱は一般にマッド柱と称されている。一般に、掘削マッドの密度は海水の密度より最高で50%大きい。
深い水位では、掘削マッドにより海洋床に及ぼされる圧力は、海水により海洋床に及ぼされる圧力より著しく大きい。この高い掘削マッド圧力は海洋表面の下で延びている井孔を破壊してしまう。これが起こると、代表的にはケーシングの使用により油井がシールされるまで、掘削が停止しなければならない。深水の油井については、先行のケーシングストリングの内側で各次のケーシングストリグが延ばされなければならないので、ケーシングストリングを使い果たすことは珍しいことではない。
【0003】
この問題を解決するために、掘削マッドを海洋表面に圧送し、それによりその見掛け圧力を低減させるためにポンプを海洋床に装着することを含めて、種々の方法が提示されてきた。他の方法は、より軽い材料をマッド柱に注入し、それにより掘削マッドより小さい密度を有する混合物を生じることによって掘削マッドの密度を減少させることを含む。この方法には、浮遊球体が有利に使用されていた。何故なら、浮遊球体は、掘削マッドの密度を減少させながら、高い圧力に耐えることができる高強度で低密度の材料から容易に製造することができるからである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
効果的であるために、球体を海洋床上の掘削表面の近くのマッド柱の下端部まで圧送してマッド柱に注入することが必要である。しかしながら、在来のポンプは比較的大きい球体を海洋床まで圧送するのに必要な量の力を供給することができない。その結果、小さい球体を使用しなければならない。しかしながら、小さい球体は掘削マッドの密度を減少させるのに、大きい球体ほど効率的ではない。また、球体がマッド柱の上端部に戻ると、これらの球体は、掘削マッドおよび球体の両方を使用し得るように、掘削マッドから分離されなければならない。小さい球体を掘削マッドから分離するよりも、大きい球体を掘削マッドから分離する方が非常に容易である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の模範的な実施形態は、複数の浮遊球体を収容するフィーダと、フィーダに近接していて、第1および第2の回転可能なホイールを有する球体ポンプとを備えており、第1ホイールが複数の切欠きを有しており、第2ホイールが対応する複数の切欠きを有しており、これらのホイールの回転中、第1および第2ホイールの切欠きが一時的に結合して複数のポケットを形成するようになっており、各ポケットが、第1および第2ホイールの回転中、フィーダから複数の浮遊球体のうちの1つを受入れ、次いでこれを放出する、浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置を含む。
【0006】
本発明の他の実施の形態では、浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置は、更に、近位および遠位端部を有する搬送管を備えており、その近位端部は球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部は油井またはガス井の下端部に連結され、またこの圧送装置は搬送管と流体連通している第2ポンプを備えている。
【0007】
本発明の更なる実施形態は、複数の浮遊球体を収容するフィーダと;フィーダに近接していて、第1および第2の逆回転するホイールを有する容量型球体ポンプとを備えており、第1ホイールが複数の概ね半球状の切欠きを有しており、第2ホイールが対応する複数の概ね半球状の切欠きを有しており、ホイールの回転中、第1および第2ホイール切欠きが一時的に結合して複数の概ね球状のポケットを形成するようになっており、各ポケットが、第1および第2ホイールの回転中、複数の浮遊球体のうちの1つをフィーダから受入れ、次いでそれを放出し;また近位端部および遠位端部を有する搬送管を更に備えており、その近位端部が球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部が油井またはガス井の下端部に連結されており;また搬送管と流体連通している第2ポンプを更に備えている、浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置を含む。
【0008】
本発明の他の実施形態は、油井またはガス井における掘削流体の密度を減少させる方法であって、複数の浮遊球体をフィーダに搬送し、第1の力を複数の浮遊球体に加える球体ポンプをフィーダに近接して用意し、この球体ポンプが搬送管の近位端部に連結されており、搬送管の遠位端部が掘削流体に隣接している油井またはガス井の部分の下端部に連結され;第2の力を複数の浮遊球体に加える第2ポンプを搬送管の近位端部と流体連通した状態で用意し、第1および第2の力が、浮遊球体を掘削流体に注入して掘削流体の密度を減少させる、掘削流体密度減少方法を含む。
本発明のこれらおよび他の特徴および利点は、添付図面と関連して考察されると、下記の詳細な説明を参照してより良く理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1に示すように、本発明は、浮遊球体12を油井またはガス井14に注入する圧送装置10に向けられている。一実施形態では、この圧送装置10は海中油井またはガス井14に使用される。海中油井またはガス井14を掘削中、代表的には、中空の円筒形コラム(一般にライザ17と称される)を海洋に挿入して、ライザ17が海洋床18上の掘削表面から海洋表面の近くまたはその上方の位置まで延びるようにする。掘削管20のストリングならびに掘削流体(一般に掘削マッド22またはマッドと称される)をライザ17の中空部分内に設置する。この流体柱は一般にマッド柱16と称される。
【0010】
前述のように、掘削マッド22が油井孔19を破壊する可能性を低減するために掘削マッド22の密度を減少させることがしばしば望ましい。本発明の圧送装置10は、以上のことを、少なくとも掘削マッド22の密度未満の密度を有する浮遊球体12をマッド柱16の中へ圧送することによって達成する。
浮遊球体12は、約500psiないし5000psiの範囲の圧力に耐えることができ、少なくとも掘削マッド22の密度未満の密度を有する任意の適当な材料のものでもよい。例えば、掘削マッド22は、代表的には、約9ppgないし約16ppgの範囲の密度を有しており、本発明の各浮遊球体12は、代表的には、約39ppgないし約5ppgの範囲の密度を有している。一実施形態では、浮遊球体12はポリスチレンのような多孔性プラスチック材料よりなる。他の実施形態では、浮遊球体12は鋼のような中空の金属材料よりなる。
【0011】
図1の図示の実施形態では、浮遊球体12は、例えばフィーダ26により球体ポンプ24に供給される。フィーダ26は多くの多量供給装置に共通の円錐形の振動フィーダであってもよい。このフィーダによれば、浮遊球体12が球体ポンプ24に的確に入る。
【0012】
図2Aに示すように、球体ポンプ24は、フィーダ26に隣接して配置されていて、浮遊球体12の直径より僅かに大きい直径を持つチャンネル29を有している入口28を備えるのがよい。入口チャンネル29は浮遊球体12を球体ポンプ24のホイール部分の中に供給する。このホイール部分は第1ホイール30および第2ホイール32よりなる。各ホイール30、32は複数の切欠きを備えており、すなわち、第1ホイール30は複数の切欠き33を備えており、第2ホイール32は複数の切欠き34を備えている。
【0013】
図2Bに示すように、球体ポンプ24は、駆動軸35を備えるのがよく、各ホイール30、32は、第1同期歯車36および第2同期歯車38のような整合歯車または同期歯車を備えるのがよい。図示の実施形態では、駆動軸35は、第2同期歯車38に連結されており、第2同期歯車38は第1同期歯車36と噛み合っており、駆動軸35が各歯車36、38、したがって各ホイール30、32を駆動するようになっている。好ましくは、同期歯車36、38は、これらが互いに逆向きに回転し、それによりホイール30、32を互い逆向きに回転させるように配向されるのがよい。
また、同期歯車36、38は、複数の第1ホイール切欠き33の各々が複数の第2ホイール切欠き34の各々と整合されるような数、大きさおよび配向の噛合い歯を有するのがよく、ホイール30、32の回転中、各整合された対の切欠きがポケットを形成し、複数の切欠き33、34が複数のポケット40を形成するようになっている。
【0014】
一実施形態では、複数の切欠き33,34の各々は、一般には、ホイール30、32の回転中、各整合された隣接対の切欠きが概ね球状のポケットを形成するように、半球状である。このような実施形態では、球状のポケットは浮遊球体12の直径に実質的に等しい直径を有するのがよい。好ましくは、浮遊球体12は直径が比較的大きい。例えば、浮遊球体12は約2.54cm(1インチ)ないし約7.62cm(3インチ)の範囲の直径を有してもよい。本発明の圧送装置では他の球体の直径を使用してもよいが、大きい浮遊球体は比較的小さい浮遊球体を上回る多くの利点をもたらす。例えば、浮遊球体12がマッド柱16の上端部に戻ると、これらの浮遊球体12は、マッド22および浮遊球体12の両方の再使用前にマッド22から分離される。マッド22を小さい球体から分離するよりも、マッド22を大きい球体から分離するのが容易である。また、小さい球体は、大きい球体ほどには、マッド22の密度を減少させるのに効率的でない。
【0015】
一実施形態では、各ホイール30、32の外径は浮遊球体12の直径よりもほぼ10倍大きく、複数の切欠き33、34はホイール30、32の外径に形成され、そのまわりに均等に隔置されている。例えば、複数の切欠き33、34は、各ホイール30、34の隣接した切欠き間に最小の間隔が存在するように、ホイール30、32の外径に形成され、そのまわりに隔置されるのがよい。これにより、浮遊球体12が駆動軸35の速度に正比例してポンプを通過するような容量型ポンプを構成する。
球体ポンプ24は、浮遊球体12の直径より僅かに大きい直径を持つチャンネル44を有する出口42を備えるのがよい。図1に示すように、圧送装置10は、また、近位端部47および遠位端部48を有する搬送管46を備えるのがよい。この搬送管46はその近位端部47が球体ポンプ出口42に連結され、その遠位端部48がマッド柱16の下端部50に連結されるのがよい。
搬送管46は浮遊球体12を球体ポンプ24からマッド柱16の下端部50まで案内する。図示の実施形態では、搬送管46は浮遊球体12の直径より僅かに大きい内径を持つ中空の円筒形管である。
【0016】
本発明の一実施形態では、圧送装置10の作動中、浮遊球体12はフィーダ26から球状ポンプ入口28まで供給される。球状ポンプ入口28は、複数の切欠き33、34をそれぞれ備えているホイール30、32に隣接している。複数の第1ホイール切欠き33は第2ホイール切欠き34と整合されて複数のポケット40を形成しており、各ポケットはホイール30、32の1回転あたり複数の浮遊球体12のうちの1つを受け入れる。ホイール30、32の回転により、各ポケットはこれが受け入れた各浮遊球体に圧送力を加え、かくして浮遊球体12をポケットから球体ポンプ24および搬送管46に放出する。搬送管46は浮遊球体12を球体ポンプ24からマッド柱16の下端部まで搬送する。浮遊球体12は、例えば、マッド柱開口部51を通ってマッド柱16に入り、掘削マッド22と混合してマッド柱16内の掘削マッド22の密度を減少させる。
【0017】
マッド柱16に入ると、浮遊球体12は掘削マッド22内でマッド柱16の下端部50からマッド柱16の上端部52まで浮上する。マッド柱16の上端部52は、マッドチャンネル56および球体チャンネル58を有するマッド流戻り管路54を備えるのがよい。このマッド流戻り管路54はマッドチャンネル56にわたって掘削マッド22および浮遊球体12を案内する。マッドチャンネル56は、少なくとも浮遊球体12の直径より小さい開口部を有するスクリーン60を備えるのがよい。マッドチャンネルスクリーン60が、浮遊球体12をマッドチャンネル56に入るのを防ぎながら、掘削マッド22ならびにドリルビット削り屑および/または掘削破片がマッドチャンネル56に入るのを許容する。マッドチャンネル56は、掘削マッド22ならびにマッドチャンネルスクリーン60を通る任意の他の物質をマッド洗浄装置(図示せず)まで案内し、このマッド洗浄装置はドリルビット削り屑および/または他の掘削破片を掘削マッド22から除去することによってマッド22を「洗浄」する。次いで、この「洗浄された」掘削マッド22はマッド柱16に再循環される。
【0018】
浮遊球体12はマッドチャンネルスクリーン60を通ることができないので、マッド流戻り管路54は浮遊球体12をマッドチャンネルスクリーン60を通り越して球体チャンネル58まで案内する。球体チャンネル58は浮遊球体12をフィーダ26の中へ案内する。フィーダ26は浮遊球体12を球体ポンプ24に案内し、この球体ポンプ24は浮遊球体12を前述と同じようにしてマッド柱16の中へ再循環する。
【0019】
図3および図4に示すように、圧送装置10は、前述のものに加えて、第2ポンプを備えてもよい。例えば、図3では、第2ポンプは流体押し退けポンプ62であり、図4では、第2ポンプは空気コンプレッサ64である。
球体ポンプ24が浮遊球体12に加える圧送力に対抗するのは、マッド柱16の開口部51における掘削マッド22が浮遊球体12に与える浮遊力である。第2ポンプは、球体ポンプ24がこれらの浮遊力に打ち勝つのを助けて、浮遊球体12を球体ポンプ24から搬送管46を通してマッド柱16の中へ搬送し得る。
【0020】
図3に示すように、流体押し退けポンプ62は搬送管46に連結されている。流体押し退けポンプ62は、球体ポンプ24が、流体、例えば、水または海水を搬送管46に注入することによって掘削マッド22により浮遊球体12に加えられる浮遊力に打ち勝つのを助ける。注入された流体は、浮遊球体12が球体ポンプ24から搬送管46を通ってマッド柱16の中へ搬送されるのを助けるために力を浮遊球体12に加える。流体押し退けポンプ62は、中でも、様々な在来の水ポンプのうちの任意の1つでもよい。
【0021】
図示の実施形態では、搬送管46は、また、少なくとも1つのシールを備えている。例えば、搬送管46は、その近位端部47に配置された第1シール66と、その近位端部48に配置された第2シール68とを備えてもよい。これらのシール66、68は、中でも成形のような任意の適当な手段により搬送管46の内径部に取付けられてもよい。
シール66、68は、浮遊球体12の外径がシール66、68と接触しているとき、浮遊球体12の外径のまわりに流体シールが生じられるように浮遊球体12の外径より小さい内径を有するゴム材料のような半径方向に弾性である材料で構成されるのがよい。好ましくは、各シール66、68は、概ね円筒形であって、流体密シールを形成するためにシール66、68に常に少なくとも1つの浮遊球体が存在するように十分に長い。例えば、各シール66、68の長さは、約1つの浮遊球体直径ないし約3つの浮遊球体直径の範囲にあってもよい。
【0022】
一実施形態では、流体押し退けポンプ62は第1シール66に対して遠位側の搬送管46の近位端部47に連結されている。この場合、第1シール66は流体押し退けポンプ62から放出された流体が第1シール66を通り越して近位方向に移動するのを防ぎ、その代わり、放出された流体をマッド柱16の下端部50に向けて遠位方向に差し向ける。これにより、放出された流体は、遠位方向向きの力を浮遊球体12に与え、浮遊球体12と共に搬送管46を下って遠位方向に移動する。一実施形態では、搬送管46は第2シール68に対して近位側の搬送管46の遠位端部48にスクリーン部分70を備えている。このスクリーン部分70は、浮遊球体12がスクリーン部分70を通るのを防ぎながら、放出された流体をスクリーン部分70を通過させるように、少なくとも浮遊球体12の直径より小さい開口部を有している。第2シール68は、スクリーン部分70に対して遠位側の搬送管46の遠位端部48に配置されてもよい。第2シール68は搬送管46を掘削マッド22の圧力から封鎖する。
【0023】
図4に示すように、空気コンプレッサポンプ64は搬送管46に連結されている。空気コンプレッサポンプ64は、球体ポンプ24が、圧縮空気を搬送管46に注入することによって掘削マッド22により浮遊球体12に加えられた浮遊力に打ち勝つのを助ける。圧縮空気は、浮遊球体12が球体ポンプ24から搬送管46を通ってマッド柱16の中へ搬送されるのを助けるために力を浮遊球体12に加える。空気コンプレッサポンプ64は様々な在来の空気コンプレッサのうちの任意の1つであってもよい。図示の実施形態では、搬送管46は前述の第1シール66のような少なくとも1つのシールを備えている。前述のように、第1シール66は搬送管46の近位端部47に配置されてもよい。
【0024】
一実施形態では、空気コンプレッサポンプ64は第1シール66に対して遠位側の搬送管46の近位端部47に連結されている。この場合、第1シール66は、空気コンプレッサポンプ64から放出された圧縮空気が第1シールを通り越して近位方向に移動するのを防ぐが、その代わり、放出された圧縮空気をマッド柱16の下端部50に向けて遠位方向に差し向ける。これにより、放出された圧縮空気は遠位方向向きの力を浮遊球体12に加え、浮遊球体12と共に搬送管46を下って遠位方向に移動する。
【0025】
前述の説明は、本発明の現在のところ好適な実施形態について行った。本発明が関係する業界および技術における熟練者は、本発明の原理、精神および範囲を意味深長に逸脱することなしに、前述の構造および作動方法の変形例および変更例を行い得ることをわかるであろう。従って、前述の説明は、前述し、添付図面に示した正確な構造にのみ関係するものとして読まれるべきではなく、むしろ、最も完全および最も正当な範囲を有するべきである特許請求の範囲と一致するものとして、および特許請求の範囲のための支持として読まれるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明による圧送装置の概略図である。
【図2A】図1の圧送装置の球体ポンプの概略図である。
【図2B】図2Aの球体ポンプの頂面図である。
【図3】流体押し退けポンプを追加した図1の圧送装置の概略図である。
【図4】空気コンプレッサポンプを追加した図1の圧送装置の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の浮遊球体を収容するフィーダと、
フィーダに近接していて、第1および第2の回転可能なホイールを有する球体ポンプと、を備えており、第1ホイールは、複数の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の切欠きを有しており、これらのホイールの回転中、第1および第2ホイールの切欠きが一時的に合同して複数のポケットを形成するようになっており、各ポケットは、第1および第2ホイールの回転中、フィーダから複数の浮遊球体のうちの1つを受入れ、次いでこれを放出することを特徴とする浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置。
【請求項2】
球体ポンプは、容量型ポンプであることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項3】
複数の第1および第2ホイールの切欠きの各々は、概ね半球状であることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項4】
複数のポケットの各々は、浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有する概ね球状であることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項5】
第1および第2ホイールは、複数の第1および第2ホイール切欠きが整合されて複数のポケットを形成するように、第1および第2ホイールを互いに逆向きに回転させる整合歯車を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項6】
近位端部および遠位端部を有する搬送管を更に備えており、その近位端部は球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部は油井またはガス井の下端部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項7】
搬送管と流体連通している流体押し退けポンプを更に備えており、この流体押し退けポンプは流体を搬送管に注入することを特徴とする請求項6に記載の圧送装置。
【請求項8】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その遠位端部における概ね円筒形の第2シールとを有しており、各シールは、半径方向に弾性であり、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、浮遊球体の各々のまわりに流体密シールが形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項7に記載の圧送装置。
【請求項9】
流体押し退けポンプは、第1シールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通しており、搬送管は複数の開口部を有するスクリーン部分を収容しており、このスクリーン部分は、第2シールに対して近位側の搬送管の遠位端部に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の圧送装置。
【請求項10】
搬送管と流体連通している空気コンプレッサポンプを更に備えており、この空気コンプレッサポンプは圧縮空気を搬送管に注入することを特徴とする請求項6に記載の圧送装置。
【請求項11】
搬送管はその近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、これを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項10に記載の圧送装置。
【請求項12】
空気コンプレッサポンプは、半径方向に弾性のシールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通していることを特徴とする請求項11に記載の圧送装置。
【請求項13】
複数の浮遊球体を収容するフィーダと、
フィーダに近接していて、第1および第2の回転可能なホイールを有する球体ポンプと、を備えており、第1ホイールは複数の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の切欠きを有しており、これらのホイールの回転中、第1および第2ホイールの切欠きが一時的に結合して複数のポケットを形成するようになっており、各ポケットは、第1および第2ホイールの回転中、フィーダから複数の浮遊球体のうちの1つを受入れ、次いでこれを放出し、
近位端部および遠位端部を有する搬送管を更に備えており、その近位端部は球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部は油井またはガス井の下端部に連結されており、
搬送管と流体連通している第2ポンプを更に備えていることを特徴とする浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置。
【請求項14】
球体ポンプは、容量型ポンプであることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項15】
複数の第1および第2ホイール切欠きの各々は概ね半球状であり、複数のポケットの各々は浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有する概ね球状であることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項16】
第2ポンプは、流体を搬送管に注入する流体押し退けポンプであることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項17】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その遠位端部における概ね円筒形の第2シールとを有しており、各シールは、半径方向に弾性であって、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、流体密シールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項16に記載の圧送装置。
【請求項18】
流体押し退けポンプは、第1シールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通しており、搬送管は複数の開口部を有するスクリーン部分を収容しており、このスクリーン部分は、第2シールに対して近位側の搬送管の遠位端部に配置されていることを特徴とする請求項17に記載の圧送装置。
【請求項19】
第2ポンプは、圧縮空気を搬送管に注入する空気コンプレッサポンプであることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項20】
搬送管は、その近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、これを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項19に記載の圧送装置。
【請求項21】
空気コンプレッサポンプは、半径方向に弾性のシールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通していることを特徴とする請求項20に記載の圧送装置。
【請求項22】
複数の浮遊球体を収容するフィーダと;
フィーダに近接していて、第1および第2の逆回転するホイールを有する容量型球体ポンプと、を備えており、第1ホイールは複数の概ね半球状の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の概ね半球状の切欠きを有しており、ホイールの回転中、第1および第2ホイール切欠きが一時的に結合して複数の概ね球状のポケットを形成するようになっており、各ポケットは、第1および第2ホイールの回転中、複数の浮遊球体のうちの1つをフィーダから受入れ、次いでそれを放出し;
近位端部および遠位端部を有する搬送管を更に備えており、その近位端部は球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部は油井またはガス井の下端部に連結されており;
搬送管と流体連通している第2ポンプを更に備えていることを特徴とする浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置。
【請求項23】
複数のポケットの各々は、浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有していることを特徴とする請求項22に記載の圧送装置。
【請求項24】
第2ポンプは、流体を搬送管に注入する流体押し退けポンプであることを特徴とする請求項22に記載の圧送装置。
【請求項25】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その近位端部における概ね円筒形の第2シールとを有しており、各シールは、半径方向に弾性であって、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項24に記載の圧送装置。
【請求項26】
流体押し退けポンプは、第1シールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通しており、搬送管は複数の開口部を有するスクリーン部分を収容しており、このスクリーン部分は、第2シールに対して近位側の搬送管の遠位端部に配置されていることを特徴とする請求項25に記載の圧送装置。
【請求項27】
第2ポンプは、圧縮空気を搬送管に注入する空気コンプレッサポンプであることを特徴とする請求項22に記載の圧送装置。
【請求項28】
搬送管は、その近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、これを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項27に記載の圧送装置。
【請求項29】
空気コンプレッサポンプは、半径方向に弾性のシールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通していることを特徴とする請求項28に記載の圧送装置。
【請求項30】
油井またはガス井における掘削流体の密度を減少させる方法であって、
複数の浮遊球体をフィーダに搬送し、
第1の力を複数の浮遊球体に加える球体ポンプをフィーダに近接して用意し、この球体ポンプは搬送管の近位端部に連結されており、搬送管の遠位端部は掘削流体に隣接している油井またはガス井の部分の下端部に連結され、
第2の力を複数の浮遊球体に加える第2ポンプを搬送管の近位端部と流体連通した状態で用意し、第1および第2の力は、浮遊球体を掘削流体に注入して掘削流体の密度を減少させることを特徴とする掘削流体密度減少方法。
【請求項31】
第2ポンプは、流体が第2の力を浮遊球体に加えるように、流体を搬送管に注入することを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
第2ポンプは、圧縮空気が第2の力を浮遊球体に加えるように、圧縮空気を搬送管に注入することを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項33】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その遠位端部における概ね円筒形の第2シールとを備えており、各シールは、半径方向に弾性であって、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項34】
搬送管は、その近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、それを通る浮遊球体の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項35】
球体ポンプは、第1および第2の回転可能なホイールを備えており、第1ホイールは複数の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の切欠きを有しており、これらのホイールの回転中、第1および第2ホイール切欠きが一時的に結合して複数のポケットを形成し、各ポケットが第1の力を浮遊球体に加えるようになっていることを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項36】
複数の第1および第2ホイール切欠きの各々は、概ね半球状であり、複数のポケットの各々は、浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有する概ね球状であることを特徴とする請求項35に記載の方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の浮遊球体を収容するフィーダと、
フィーダに近接していて、第1および第2の回転可能なホイールを有する球体ポンプと、を備えており、第1ホイールは、複数の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の切欠きを有しており、これらのホイールの回転中、第1および第2ホイールの切欠きが一時的に合同して複数のポケットを形成するようになっており、各ポケットは、第1および第2ホイールの回転中、フィーダから複数の浮遊球体のうちの1つを受入れ、次いでこれを放出することを特徴とする浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置。
【請求項2】
球体ポンプは、容量型ポンプであることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項3】
複数の第1および第2ホイールの切欠きの各々は、概ね半球状であることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項4】
複数のポケットの各々は、浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有する概ね球状であることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項5】
第1および第2ホイールは、複数の第1および第2ホイール切欠きが整合されて複数のポケットを形成するように、第1および第2ホイールを互いに逆向きに回転させる整合歯車を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項6】
近位端部および遠位端部を有する搬送管を更に備えており、その近位端部は球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部は油井またはガス井の下端部に連結されていることを特徴とする請求項1に記載の圧送装置。
【請求項7】
搬送管と流体連通している流体押し退けポンプを更に備えており、この流体押し退けポンプは流体を搬送管に注入することを特徴とする請求項6に記載の圧送装置。
【請求項8】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その遠位端部における概ね円筒形の第2シールとを有しており、各シールは、半径方向に弾性であり、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、浮遊球体の各々のまわりに流体密シールが形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項7に記載の圧送装置。
【請求項9】
流体押し退けポンプは、第1シールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通しており、搬送管は複数の開口部を有するスクリーン部分を収容しており、このスクリーン部分は、第2シールに対して近位側の搬送管の遠位端部に配置されていることを特徴とする請求項8に記載の圧送装置。
【請求項10】
搬送管と流体連通している空気コンプレッサポンプを更に備えており、この空気コンプレッサポンプは圧縮空気を搬送管に注入することを特徴とする請求項6に記載の圧送装置。
【請求項11】
搬送管はその近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、これを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項10に記載の圧送装置。
【請求項12】
空気コンプレッサポンプは、半径方向に弾性のシールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通していることを特徴とする請求項11に記載の圧送装置。
【請求項13】
複数の浮遊球体を収容するフィーダと、
フィーダに近接していて、第1および第2の回転可能なホイールを有する球体ポンプと、を備えており、第1ホイールは複数の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の切欠きを有しており、これらのホイールの回転中、第1および第2ホイールの切欠きが一時的に結合して複数のポケットを形成するようになっており、各ポケットは、第1および第2ホイールの回転中、フィーダから複数の浮遊球体のうちの1つを受入れ、次いでこれを放出し、
近位端部および遠位端部を有する搬送管を更に備えており、その近位端部は球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部は油井またはガス井の下端部に連結されており、 搬送管と流体連通している第2ポンプを更に備えていることを特徴とする浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置。
【請求項14】
球体ポンプは、容量型ポンプであることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項15】
複数の第1および第2ホイール切欠きの各々は概ね半球状であり、複数のポケットの各々は浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有する概ね球状であることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項16】
第2ポンプは、流体を搬送管に注入する流体押し退けポンプであることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項17】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その遠位端部における概ね円筒形の第2シールとを有しており、各シールは、半径方向に弾性であって、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、流体密シールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項16に記載の圧送装置。
【請求項18】
流体押し退けポンプは、第1シールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通しており、搬送管は複数の開口部を有するスクリーン部分を収容しており、このスクリーン部分は、第2シールに対して近位側の搬送管の遠位端部に配置されていることを特徴とする請求項17に記載の圧送装置。
【請求項19】
第2ポンプは、圧縮空気を搬送管に注入する空気コンプレッサポンプであることを特徴とする請求項13に記載の圧送装置。
【請求項20】
搬送管は、その近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、これを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項19に記載の圧送装置。
【請求項21】
空気コンプレッサポンプは、半径方向に弾性のシールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通していることを特徴とする請求項20に記載の圧送装置。
【請求項22】
複数の浮遊球体を収容するフィーダと;
フィーダに近接していて、第1および第2の逆回転するホイールを有する容量型球体ポンプと、を備えており、第1ホイールは複数の概ね半球状の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の概ね半球状の切欠きを有しており、ホイールの回転中、第1および第2ホイール切欠きが一時的に結合して複数の概ね球状のポケットを形成するようになっており、各ポケットは、第1および第2ホイールの回転中、複数の浮遊球体のうちの1つをフィーダから受入れ、次いでそれを放出し;
近位端部および遠位端部を有する搬送管を更に備えており、その近位端部は球体ポンプの出口に連結されており、その遠位端部は油井またはガス井の下端部に連結されており; 搬送管と流体連通している第2ポンプを更に備えていることを特徴とする浮遊球体を油井またはガス井に注入するための圧送装置。
【請求項23】
複数のポケットの各々は、浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有していることを特徴とする請求項22に記載の圧送装置。
【請求項24】
第2ポンプは、流体を搬送管に注入する流体押し退けポンプであることを特徴とする請求項22に記載の圧送装置。
【請求項25】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その近位端部における概ね円筒形の第2シールとを有しており、各シールは、半径方向に弾性であって、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項24に記載の圧送装置。
【請求項26】
流体押し退けポンプは、第1シールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通しており、搬送管は複数の開口部を有するスクリーン部分を収容しており、このスクリーン部分は、第2シールに対して近位側の搬送管の遠位端部に配置されていることを特徴とする請求項25に記載の圧送装置。
【請求項27】
第2ポンプは、圧縮空気を搬送管に注入する空気コンプレッサポンプであることを特徴とする請求項22に記載の圧送装置。
【請求項28】
搬送管は、その近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、これを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項27に記載の圧送装置。
【請求項29】
空気コンプレッサポンプは、半径方向に弾性のシールに対して遠位側の搬送管の近位端部と流体連通していることを特徴とする請求項28に記載の圧送装置。
【請求項30】
油井またはガス井における掘削流体の密度を減少させる方法であって、
複数の浮遊球体をフィーダに搬送し、
第1の力を複数の浮遊球体に加える第1および第2の回転可能なホイールを備えた球体ポンプをフィーダに近接して用意し、この球体ポンプは搬送管の近位端部に連結されており、搬送管の遠位端部は掘削流体に隣接している油井またはガス井の部分の下端部に連結され、
第2の力を複数の浮遊球体に加える第2ポンプを搬送管の近位端部と流体連通した状態で用意し、第1および第2の力は、浮遊球体を掘削流体に注入して掘削流体の密度を減少させることを特徴とする掘削流体密度減少方法。
【請求項31】
第2ポンプは、流体が第2の力を浮遊球体に加えるように、流体を搬送管に注入することを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項32】
第2ポンプは、圧縮空気が第2の力を浮遊球体に加えるように、圧縮空気を搬送管に注入することを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項33】
搬送管は、その近位端部における概ね円筒形の第1シールと、その遠位端部における概ね円筒形の第2シールとを備えており、各シールは、半径方向に弾性であって、各シールを通る浮遊球体各々の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項34】
搬送管は、その近位端部に半径方向に弾性の概ね円筒形のシールを有しており、このシールは、それを通る浮遊球体の移送中、流体密のシールが浮遊球体の各々のまわりに形成されるように、浮遊球体の直径より小さい直径を有していることを特徴とする請求項32に記載の方法。
【請求項35】
第1ホイールは複数の切欠きを有しており、第2ホイールは対応する複数の切欠きを有しており、これらのホイールの回転中、第1および第2ホイール切欠きが一時的に結合して複数のポケットを形成し、各ポケットが第1の力を浮遊球体に加えるようになっていることを特徴とする請求項30に記載の方法。
【請求項36】
複数の第1および第2ホイール切欠きの各々は、概ね半球状であり、複数のポケットの各々は、浮遊球体の直径にほぼ等しい直径を有する概ね球状であることを特徴とする請求項35に記載の方法。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−500494(P2006−500494A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−539749(P2004−539749)
【出願日】平成14年9月27日(2002.9.27)
【国際出願番号】PCT/US2002/030950
【国際公開番号】WO2004/029404
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願人】(501427814)ヴァーコ アイ/ピー インコーポレイテッド (3)