説明

海苔養殖支柱の建柱装置

【課題】海苔養殖支柱の打ち込みの際に船体に与えられる応力を極小化させることができ、建柱した海苔養殖支柱を引き抜いて回収もできる海苔養殖支柱の建柱装置を提供する。
【解決手段】船Sの舳先Fに固定される支持台12と、支持台12の上面にて起倒可能に設けられた可動柱14と、可動柱14と略直交するようにして可動柱14の先端に取り付けられた長尺筒状の本体棹16と、本体棹16の後端側に取り付けられ、本体棹16内に向けて進退作動される長尺のアーム18と、アーム18の後端部に設けられ、海苔養殖支柱Pを挟持する開閉式のクランプ部20と、本体棹16の先端側に設けられ、海苔養殖支柱Pの進退方向をガイドする開閉式の先端ガイド部22と、本体棹16の後端側に設けられ、海苔養殖支柱Pの進退方向をガイドする開閉式の後端ガイド部24とで構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、海苔養殖に用いる網を支持する海苔養殖支柱を船上から海底に打込むための建柱装置に関する。
【背景技術】
【0002】
海苔を養殖する際には、海底に打込まれた複数の海苔養殖支柱間に海苔養殖網を張設するが、この海苔養殖網を張設する海苔養殖支柱には、一般に全長10m程度の合成樹脂製の棒状体が使用されている。
【0003】
従来、この海苔養殖支柱の海底への打込み作業は人力により行なわれていたが、かかる作業は9月の残暑が厳しい時期に船上で行なわれるため、作業者にとっては大変な重労働となっていた。
【0004】
このような背景の下、作業者の負担を軽減するため、かかる支柱の打込み作業を機械的なアシストを受けて行なう様々な装置が提案されている。
【0005】
例えば特許文献1には、三次元に動作するアームと、該アームの先端部に固定されたブレーカと、ブレーカの先端部に固定され、海苔養殖支柱を保持する支柱保持部材とを有する海苔養殖支柱の建柱装置が開示されている。
【0006】
かかる建柱装置によれば、海苔養殖支柱の立て込みをアームの操作により機械的に行なうことができるので、作業者の負担が軽減される。また、ブレーカにより海苔支柱を上下に細かく振動させながら立て込みを行なうので、海底が固い場合であっても海苔支柱の立て込みを容易に行なうことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−174829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記建柱装置では、海底に海苔養殖支柱を打込むため頑強に作製されたアームが、三次元の広範に亘って動作することから、このような動作時に当該アームに遠心力が作用するようになる。このため、特に小型の船舶が使用される海苔養殖では、かかる遠心力によって船体が揺れて不安定になると云った問題の生じるおそれがある。
【0009】
また、かかる建柱装置では、海苔養殖支柱を海底に打ち込むことはできるものの、海苔の養殖が終わり、建柱した海苔養殖支柱を海底から引き抜いて回収する際には、機械的なアシストを利用することができず何の役にも立たないと云う問題があった。
【0010】
それゆえに、本発明の主たる課題は、機械的なアシストによって作業者の負担を低減できるのはもとより、海底への海苔養殖支柱の打ち込みの際に船体に与えられる応力を極小化させることができると共に、建柱した海苔養殖支柱を引き抜いて回収する際にも使用することが可能な海苔養殖支柱の建柱装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
「請求項1」に記載した発明は、船体に搭載され、海面上または海面付近に海苔養殖網を張設するための海苔養殖支柱Pを海底Gに打込む建柱装置10であって、
(a)船Sの舳先Fに固定される支持台12と、
(b)前記支持台12の上面にて起倒可能に設けられた可動柱14と、
(c)前記可動柱14と略直交するようにして前記可動柱14の先端に取り付けられた長尺の本体棹16と、
(d)前記本体棹16の後端側に取り付けられ、前記本体棹16内に向けて進退作動される長尺のアーム18と、
(f)前記アーム18の後端部に設けられ、前記海苔養殖支柱Pを挟持する開閉式のクランプ部20と、
(g)前記本体棹16の先端側に設けられ、前記海苔養殖支柱Pの進退方向をガイドする開閉式の先端ガイド部22と、
(h)前記本体棹16の後端側に設けられ、前記海苔養殖支柱Pの進退方向をガイドする開閉式の後端ガイド部24とで構成されている
(i)ことを特徴とする海苔養殖支柱Pの建柱装置10、である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、海底に海苔養殖支柱を打込む際、まず始めに打込みエアシリンダを作動させてクランプ部が本体棹から離間するようにアームを後退させた後、当該クランプ部にて先端ガイド部及び後端ガイド部を通した海苔養殖支柱を挟持する。そして、このようにして海苔養殖支柱を載置した本体棹が鉛直方向を向くように可動柱を倒伏させた後、再び打込みエアシリンダを作動させてクランプ部が本体棹に近接するようにアームを本体棹内に進入させる。このように本発明では、アームの上下運動によって、クランプ部に挟持され且つ先端ガイド部及び後端ガイド部に案内された海苔養殖支柱が正確且つ安定的に海底に打込まれるので、「背景技術」で紹介した従来の建柱装置のように動作時にアームに遠心力が作用することがなく船体が揺れて不安定になると云った問題は生じない。
【0013】
また、クランプ部で挟持させた海苔養殖支柱を持ち替えながらアームを本体棹内に向けて進退作動させることによって海底に海苔養殖支柱が打込まれるが、クランプ部における海苔養殖支柱の持ち替え手順を逆にすることによって海底に打込んだ海苔養殖支柱を海底から引き抜くこともできる。
【0014】
したがって、機械的なアシストによって作業者の負担を低減できるのはもとより、海底への海苔養殖支柱の打ち込みの際に船体に与えられる応力を極小化させることができると共に、建柱した海苔養殖支柱を引き抜いて回収する際にも使用することが可能な海苔養殖支柱の建柱装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の海苔養殖支柱の建柱装置の一例を示す概略図である。
【図2】図1におけるA矢視図(クランプ部を示すもの)である。
【図3】図1におけるB矢視図(先端ガイド部を示すもの)である。
【図4】図1におけるC矢視図(後端ガイド部を示すもの)である。
【図5】本発明の海苔養殖支柱の建柱装置を用いた建柱方法(〜「海苔養殖支柱のセット」まで)を示す説明図である。
【図6】本発明の海苔養殖支柱の建柱装置を用いた建柱方法(「海苔養殖支柱のセット」〜「第1回目の打込み」まで)を示す説明図である。
【図7】本発明の海苔養殖支柱の建柱装置を用いた建柱方法(「第1回目の打込み」〜「最終的な打込み」まで)を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を図面に従って詳述する。図1は、本発明における一実施例の海苔養殖支柱Pの建柱装置10を示す概略図である。この建柱装置10は、船体に搭載され、海面上または海面付近に海苔養殖網を張設するための海苔養殖支柱Pを海底Gに打込むためのもので(図5乃至7参照)、図1に示すように、大略、支持台12,可動柱14,本体棹16,アーム18,クランプ部20,先端ガイド部22及び後端ガイド部24で構成されている。
【0017】
支持台12は、建柱装置10のベースとなり、この建柱装置10を船Sの舳先Fに固定するための耐錆金属製の台座である。支持台12を船Sの舳先Fに固定した際における支持台12の先端側(図1における左側)上面には、ヒンジ部12aを介して可動柱14が起倒可能に取り付けられており、後端側(図1における右側)の上面には、後述する本体棹16を倒伏させた際にこれを支える支持柱26が立設されている。
【0018】
可動柱14は、上述したように(その後端側が)支持台12の先端側の上面に起倒可能に取り付けられた耐錆金属製の柱状部材で、その先端には、この可動柱14の軸線と略直交するようにして本体棹16の先端側が固定されている。また、この可動柱14の起立方向側の側面(図1では右側面)と支持台12の上面との間に反転スクリュージャッキ28が架設されており、この反転スクリュージャッキ28の回転方向を切り替えることによって可動柱14が起立或いは倒伏するようになっている。
【0019】
本体棹16は、耐錆金属製の長尺筒状部材で、その後端側には、中実或いは中空長棒状のアーム18が、該本体棹16の内部に向けて進退可能に取り付けられている。なお、図示実施例では、この本体棹16として幅方向断面が四角形状のものを示しているが、その内部にアーム18を進退可能に取り付けられる形状であれば、この本体棹16の幅方向断面形状は上記に限定されるものではなく、例えば円形状や三角形状などであってもよい。また、この本体棹16には、可動柱14を起立させて該本体棹16を水平に倒伏させた際における下側面側に、打込みエアシリンダ30が沿設されており、この打込みシリンダ30のシリンダロッド30aの先端は後述するクランプ部20に接続されている。かかる構成により、打込みシリンダ30を作動させることによってアーム18が本体棹16内を進退するようになっている。
【0020】
クランプ部20は、本体棹16に載置される海苔養殖支柱Pを挟持するためのもので、アーム18の後端に固定され且つ打込みシリンダ30のシリンダロッド30aの先端が接続された角型の取付ベース32上に取り付けられている。このクランプ部20は、図2に示すように、取付ベース32の表面に出没するシリンダロッド34aを有する複動式のエアシリンダ34と、シリンダロッド34aの先端に取り付けられたクロスヘッド36と、一端が取付ベース32上に設けられたサポート基板38に揺動自在に取り付けられ、他端が海苔養殖支柱Pに当接・挟持するよう内側に向けて鉤状に曲成された前後及び左右一対のアーム40と、各アーム40とクロスヘッド36とをリンク結合する連結レバー42とで大略構成されている。
【0021】
なお、図2中の符号44は、軽溝形鋼からなり、上記各部材が1つのユニットとなっているクランプ部20を取付ベース32に固定するための固定用ブロックであり、符号46は、エアシリンダ34にエアを送給するためのエア配管である。また、前後一対のアーム40は、図1に示すように、ロッド48で連結されている。
【0022】
先端ガイド部22は、本体棹16の先端側に取り付けられ、後述する後端ガイド部24と協働して本体棹16に載置された海苔養殖支柱Pの進退方向を案内するためのもので、図3に示すように、軽溝形鋼からなり、倒伏状態における本体棹16の上面側に固定される固定用ブロック50と、この固定用ブロック50の表面に出没するシリンダロッド52aを有する複動式のエアシリンダ52と、シリンダロッド52aの先端に取り付けられたクロスヘッド54と、一端が固定用ブロック50上に設けられたサポート基板56に揺動自在に取り付けられ、他端が海苔養殖支柱Pの外周を囲繞するよう内側に向けて鉤状に曲成された前後及び左右一対のアーム58と、各アーム58とクロスヘッド54とをリンク結合する連結レバー60とで大略構成されている。
【0023】
なお、図3中の符号62は、エアシリンダ52にエアを送給するためのエア配管である。また、前後一対のアーム58は、図1に示すように、ロッド64で連結されている。
【0024】
後端ガイド部24は、本体棹16の後端側に取り付けられるもので、図4に示すように、上端が略V字状に形成され、倒伏状態における本体棹16の上面側に取り付けられるベース板66と、このベース板66上部の略V字状の切欠部分に取り付けられた幅方向断面略V字状の樋部材68と、ベース板66上にて揺動可能に軸支され、樋部材68の上部を開閉する開閉アーム70と、この開閉アーム70に付勢力を与えるコイルばね等からなるばね部材72とで大略構成されている。
【0025】
このうち開閉アーム70は、ベース板66上に設けられた揺動軸66aに軸支された基端部70aから略半円形状に延ばされて樋部材68の上部を開閉する円弧部70bと、前記円弧部70bの基端部70a側の辺に対して鋭角となるように前記基端部70aから突出し、その先端に操作用ロープ(図示せず)を取り付けるための取付孔70cが穿設された操作片70dとで構成されている。
【0026】
そして、この開閉アーム70の所定位置にはバネ掛け用の先端係止突起74が突設されており、この先端係止突起74とベース板66表面に突設された後端係止突起76とに開閉アーム70に対して付勢力を与えるばね部材72が架設されている。
【0027】
ここで、ばね部材72の取付構造についてより詳しく説明すると、開閉アーム70の円弧部70bがベース板66上部から離間して樋部材68の上部が開放されている状態では、図4(a)に示すように、ばね部材72の(伸縮方向を示す)軸線が開閉アーム70を軸支する揺動軸66aの中心よりも下側(換言すれば、ベース板66上部に対して円弧部70bが離間状態を維持する方向に付勢力を与える側)に配置され、開閉アーム70の円弧部70bがベース板66上部に近接して樋部材68の上部が閉塞される状態では、図4(b)に示すように、ばね部材72の(伸縮方向を示す)軸線が揺動軸66aの中心を超えて上方(換言すれば、ベース板66上部に対して円弧部70bが近接状態を維持する方向に付勢力を与える側)へと移動するように構成されている。つまり、ばね部材72の取り付けにこのような構造を採用することによって開閉アーム70にクリック作用を付与することができる。
【0028】
次に、以上のように構成された海苔養殖支柱Pの建柱装置10の作用について説明する。まず始めに、船Sの舳先Fに固定した建柱装置10を使用する際には、図5(a)に示すように、本体棹16を倒伏させ、打込みシリンダ30を作動させてアーム18を後退させると共に、エアシリンダ34及び52を作動させてクランプ部20及び先端ガイド部22を開操作し(図2(a)及び図3(a)参照)、操作片70dを使って手動で後端ガイド部24を開操作する(図4(a)参照)。
【0029】
続いて、図5(b)に示すように、開操作したクランプ部20,先端ガイド部22及び後端ガイド部24に海苔養殖支柱Pを載せた後、エアシリンダ34を作動させてクランプ部20を閉操作してクロスヘッド36及びアーム40で海苔養殖支柱Pをクランプすると共に(図2(b)参照)、先端ガイド部22及び後端ガイド部24を閉操作して海苔養殖支柱Pの進退方向をガイドするようにする(図3(b)及び図4(b)参照)。
【0030】
続いて、反転スクリュージャッキ28を作動させて、海苔養殖支柱Pが載置された本体棹16を海底Gに対して略垂直となるように(つまり、本体棹16が鉛直方向を向くように)起立させる(図6(a)参照)。なお、本体棹16の起立角度は反転スクリュージャッキ28の出し量によって調節することが可能である。
【0031】
そして、図6(b)に示すように、アーム18が本体棹16内へと収納されるように打込みシリンダ30を作動させてクランプ部20でクランプした海苔養殖支柱Pを海底Gに打込む。
【0032】
ここで、海底Gへの打込み量(深さ)が足りない場合には、エアシリンダ34を作動させてクランプ部20を開操作し、打込みシリンダ30を作動させて本体棹16からアーム18を引き出した後、再びエアシリンダ34を作動させてクランプ部20を閉操作して海苔養殖支柱Pをクランプする(図7(a)参照)。そして、図7(b)に示すように、アーム18が本体棹16内へと収納されるように打込みシリンダ30を作動させてクランプ部20でクランプした海苔養殖支柱Pを海底Gに向けて更に打込む。海苔養殖支柱Pが所定の深さに打込まれるまで上記操作を繰り返した後、クランプ部20,先端ガイド部22及び後端ガイド部24を開操作し、建柱装置10から海苔養殖支柱Pを離すことによって一本の海苔養殖支柱Pの建柱作業が完了する。
【0033】
一方、海苔の養殖が終了し、海底Gから海苔養殖支柱Pを引き抜いて回収する際には、本発明の建柱装置10を用い、上述した建柱方法とは逆の手順で機械的アシストを受けながら海苔養殖支柱Pを引き抜いて回収することができる。
【0034】
このように本実施例の海苔養殖支柱Pの建柱装置10によれば、アーム18の上下運動によって海苔養殖支柱Pが正確且つ安定的に打込まれるので、従来の建柱装置のようにアーム18に遠心力が作用することがなく船体が揺れて不安定になると云った問題は生じない。
【0035】
また、クランプ部20で挟持させた海苔養殖支柱Pを持ち替えながらアーム18を本体棹16内に向けて進退作動させることによって海底Gに海苔養殖支柱Pが打込まれるが、クランプ部20における海苔養殖支柱Pの持ち替え手順を逆にすることによって打込んだ海苔養殖支柱Pを海底Gから引き抜くことができる。
【0036】
したがって、機械的なアシストによって作業者の負担を低減できるのはもとより、海底Gへの海苔養殖支柱Pの打ち込みの際に船体に与えられる応力を極小化させることができると共に、建柱した海苔養殖支柱Pを引き抜いて回収する際にも使用することが可能な海苔養殖支柱Pの建柱装置10を提供することができる。
【符号の説明】
【0037】
10…建柱装置
12…支持台
14…可動柱
16…本体棹
18…アーム
20…クランプ部
22…先端ガイド部
24…後端ガイド部
26…支持柱
28…反転スクリュージャッキ
30…打込みシリンダ
S…船
F…舳先
P…海苔養殖支柱
G…海底


【特許請求の範囲】
【請求項1】
船体に搭載され、海面上または海面付近に海苔養殖網を張設するための海苔養殖支柱を海底に打込む建柱装置であって、
船の舳先に固定される支持台と、
前記支持台の上面にて起倒可能に設けられた可動柱と、
前記可動柱と略直交するようにして前記可動柱の先端に取り付けられた長尺の本体棹と、
前記本体棹の後端側に取り付けられ、前記本体棹内に向けて進退作動される長尺のアームと、
前記アームの後端部に設けられ、前記海苔養殖支柱を挟持する開閉式のクランプ部と、
前記本体棹の先端側に設けられ、前記海苔養殖支柱の進退方向をガイドする開閉式の先端ガイド部と、
前記本体棹の後端側に設けられ、前記海苔養殖支柱の進退方向をガイドする開閉式の後端ガイド部とで構成されていることを特徴とする海苔養殖支柱の建柱装置。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−72286(P2011−72286A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229696(P2009−229696)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(000132079)株式会社スーパーツール (11)
【Fターム(参考)】