消しゴム
【課題】消しゴムを複数の消しゴムからなるブロックで構成し、該ブロックを着脱自在かつ回転可能に積層結合して取付け、各々のブロックを筆記具の軸筒を回転中心として回動させることにより、外形形状の変化を楽しむことができる消しゴムを提供する。
【解決手段】一定の厚みを有した平板状の消しゴムからなる複数のブロックを形成する。各々のブロックに、各々のブロックの形状を合わせて積層した際に連続した円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成する。該係合孔に回転可能にかつ着脱自在に嵌合する回転軸部材を挿入して複数のブロックを積層結合する。または、各々のブロックの厚み方向の一方の表面に突出代がブロックの厚みより小さい回転軸部を形成し、反対側の裏面には前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成する。一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合してに複数のブロックを積層結合する。
【解決手段】一定の厚みを有した平板状の消しゴムからなる複数のブロックを形成する。各々のブロックに、各々のブロックの形状を合わせて積層した際に連続した円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成する。該係合孔に回転可能にかつ着脱自在に嵌合する回転軸部材を挿入して複数のブロックを積層結合する。または、各々のブロックの厚み方向の一方の表面に突出代がブロックの厚みより小さい回転軸部を形成し、反対側の裏面には前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成する。一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合してに複数のブロックを積層結合する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを、積層結合した消しゴムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、機能あるいは用途別に様々な消しゴムが提供されている。例えば鉛筆芯の筆跡を消去するために天然或いは合成ゴムを原料とした一般的な「消しゴム」、インクの筆跡を消去するために天然或いは合成ゴムに研磨剤を添加してなる「砂消しゴム」、紙面等に張り付いた修正テープを剥がすための加硫ゴムなどからなる「修正テープ剥がし具」等がある。
【0003】
また、消しゴムを玩具化したものとして、消しゴムを基に様々な形状に形成し様々な色彩を施した複数のブロック(例えば断面を四角形状や多角形状とした平板状のブロック)を、平面的に組み合わせることにより適宜の平面形状に形成できるパズル状のものや植物や動物等の形状に擬態可能な消しゴムが提供されている。または、ブロックを立体的な動物や乗物等を構成するパーツに形成し、それらのブロックを組み合わせることで立体的な動物や乗物等の形状に形成可能な消しゴムが提供されている。
【0004】
前者の平面形状的な消しゴムでは、複数のブロックを隣接させるだけで、ブロック同士は結合していない。従って、携帯する際は複数のブロックを個々に筆箱等に収納して持ち運ぶことになり、ブロックの一部を紛失してしまう恐れがある。携帯性に問題がある。さらに、後者の立体形状の消しゴムも同様であるが、実際に消しゴムとして使用すると、使用した部分は磨耗して形状が変化してしまう。元の形状に戻すには磨耗したパーツ部分のブロックを交換すればよいが、購入時点ではそうした代替ブロックは付属されておらず、新たに全体を購入しなければならない。実際の使用に即したものではない。従来、こうした玩具的要素を持った消しゴムは、趣向品としての要素が高く、展示して保管しておくもので、消しゴムとして使用することを前提に考えられていない。携帯性や消しゴムとしての使い勝手を考慮していないのが現状である。
【0005】
本発明者はこうした事実に鑑み、玩具的要素を持ち、携帯性が良くかつ消しゴムとしての使い勝手の良い消しゴムを提供することを思い立った。消しゴムを複数のブロックで構成した際にその携帯性を良くするには、複数のブロックを結合させることが必要となる。
【0006】
従来、複数のブロックを結合させる技術として、実開昭62−80693号公報により「重合消しゴム」が提案されている。その考案は、2つの直方体状のブロックを着脱自在に嵌合結合して、1つの直方体に組み立てるもので、2個のブロックを蟻結合で重合するというものである。
【特許文献1】実開昭62−80693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記考案の技術においては、ブロックをスライドすることにより消しゴムとしての全体的な形状の変化はあるが、重合した際の直方体形状からスライドした際の2つの連接してた方形状の形状に変化するだけで、形状の変化を楽しめるというものではない。
【0008】
本発明者はこうした事実に鑑み、消しゴムを複数のブロックで構成し、該複数のブロックを着脱自在かつ回転可能に積層結合して取付け、各々のブロックを回転させることにより複数のブロックで形成される全体形状を様々な形状に変化させて楽しむことができる消しゴムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
「1.消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、積層した際に連通した1つの円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成し、該係合孔に前記各々のブロックが回転可能にかつ着脱自在に嵌合する回転軸部材を挿入して、複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
2.消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、厚み方向の一方の表面に突出代が複数のブロックの厚みより小さい回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成し、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合して、着脱自在かつ回転可能に複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
3.1項または2項に記載の消しゴムセットにおいて、前記複数のブロックは、複数の種類の消しゴムから形成されていることを特徴とする消しゴム。」
である。
【0010】
本発明の消しゴムにおける複数のブロックは、前記ブロックが積層結合した一定の厚みを有したものであれば良く、厚み方向の表裏面が厚み方向の軸に対して傾斜していなければ、波状に形成されていてもかまわない。また、各々のブロックの色彩及び/又は素材である消しゴムの種類が同一であっても良いし、各々異なっていても良い。またさらに、各々のブロックの厚さも、同一であっても良いし、各々異なっていても良い。
【0011】
本発明の請求項1に係る発明では、各々のブロックを形状を合わせて積層した際に連続した円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成するが、積層した際に両端に位置するブロック以外は、嵌合孔は貫通して形成する必要があるが、積層した両端のブロックに関しては、嵌合孔は貫通せずに凹溝状でかまわない。
【0012】
本発明の請求項2に係る発明では、各々の該各々のブロックの厚み方向の一方の表面に回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成するが、前記嵌合孔部は、ブロックの前記表裏面を貫通したものでも良いし、貫通せずに凹溝状でもかまわないが、好ましくはデザイン性の点から凹溝状が良い。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、消しゴムを構成する複数のブロックの各々に、円形状の嵌合孔を形成して、該嵌合孔に回転軸部材を挿入して複数のブロックを積層結合するので、また、請求項2に係る発明では、消しゴムを構成する複数のブロックの各々に、厚み方向の一方の表面に回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記突部を嵌合可能な嵌合孔部を形成して、一方のブロックの前記回転軸部と、他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合させることで複数のブロックを積層結合するので、容易に複数のブロックを積層結合したり取り外したりすることができる。また、消しゴムとして使用して一部のブロックが磨耗しても、新たなブロックに交換して同様に組立てることができる。また、前記回転軸部材を回転軸として各々のブロックを回転することができるので、複数のブロックで形成される全体形状を様々な形状に変化させて楽しめる玩具的な要素をもたせることができる。また、携帯時においては、各々のブロックを回転して形状を合わせた状態で積層することで、嵩張らずに筆箱等に収納することができる。
【0014】
請求項3に係る発明では、複数のブロックが複数の種類の消しゴムから形成されているので、例えば、砂消しゴムによりインクの筆跡を消去することが、または加硫ゴムなどからなる修正テープ剥がし用消しゴムにより紙面等に張り付いた修正テープを剥がすことができ、利便性が高まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、一定の厚みを有した複数の消しゴムからなるブロックを、各々のブロックが回転可能に回転軸となる回転軸部、または各々のブロックに形成した回転軸部を他のブロックに形成した嵌合孔部に嵌合することで、前記回転軸部を回転軸として積層、結合した消しゴムである。結合した各々のブロックが容易に結合が外れないようにするには、各々のブロックは消しゴムなので、天然あるいは合成ゴムを原料としているので弾力性を有しており、嵌合孔部の径を回転軸部あるいは回転軸部の外径より若干小径にすれば、容易に外れることがない。
【0016】
本発明の消しゴムセットについて、以下図面を用いて説明するが、同じ部材、同じ箇所を示すものには同じ符号を付してある。また、実施例の消しゴムは、3つのブロックで構成されている場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【実施例1】
【0017】
図1〜図12は、請求項1に係る発明の消しゴムにおける実施例を示し、図1〜図5は、実施例1の消しゴム1を示すもので、図1は実施例1の消しゴム示す斜視図であり、図2は、その消しゴムの縦断面図である。図3は、その消しゴムを構成するブロックの斜視図である。図4は、積層したブロックを結合するための回転軸部の斜視図である。図5は、実施例1の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0018】
実施例1の消しゴム1は、図3に示すように、厚み方向の表裏面2、3が長方形状の一定の厚みを有した平板状で、天然或いは合成ゴムを原料とした一般的な鉛筆芯の筆跡を消去するための消しゴムからなるブロック4で構成されている。ブロック4の前記表裏面2、3の中心部には表裏面2、3を貫通する、円形状の嵌合孔5を形成してある。
【0019】
実施例1の消しゴム1は、同形状の3つのブロック4a、4b、4cを厚み方向に積層し、前記各々のブロック4a、4b、4cに形成した各々の嵌合孔5a、5b、5cを連続した1つの嵌合孔5とし、該嵌合孔5a、5b、5cに嵌合孔より若干大径で、ブロック4a、4b、4cを積層した際の厚さと略同様の長さを有した回転軸部材6を挿入して結合してある。従って、各々のブロック4a、4b、4cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック4a、4b、4cを回転することにより、図5に示すような形状に変化する。
【0020】
実施例1の消しゴム1では、3つの前記ブロック4a、4b、4cを同形状としてあり、各々のブロック4a、4b、4cに形成した嵌合孔5a、5b、5cは厚み方向に貫通している。そのために、積層した両側のブロック4a、4cでは、嵌合孔5a、5c及び前記回転軸部材6が外方に露出してしまう。各々のブロック4a、4b、4cと回転軸部材6の色彩を相違させることにより、そのことが本発明の消しゴムにおける全体形状としてのアクセントとなるが、露出することを好まないのであれば、積層した際に外方に露出する両端側のブロック4d、4eに形成する嵌合孔を、図6に示すように凹溝状の嵌合孔7d、7eに形成すると良い。当然、前記回転軸部材は短寸の回転部材8となる。
【実施例2】
【0021】
請求項1に係る発明の消しゴムにおけるブロックの形状は特に限定されるものではなく、図7及び図8は実施例2の消しゴムを示し、実施例1におけるブロックと形状が相違したものである。図7は実施例2の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図8は実施例2の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0022】
実施例2のブロック24は、厚み方向の表裏面22、23を星形形状とした以外は第1の実施例における消しゴム1のブロック4と同様に形成してあり、実施例2の消しゴム21は、同形状に形成された3つのブロック24a、24b、24cで構成されている。ブロック24の前記表裏面22、23の中心部には、実施例1におけるブロック4と同様に嵌合孔5を形成してあり、3つのブロック24a、24b、24cを積層して、回転軸部材6を介して結合してある。従って、各々のブロック24a、24b、24cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック24a、24b、24cを回転することにより、図8に示すような形状に変化する。
【実施例3】
【0023】
図9及び図10は実施例3の消しゴムを示し、実施例1におけるブロックの形状と相違したものである。図9は、実施例3の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図10は実施例3の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0024】
実施例3ブロック34は、厚み方向の表裏面32、33を扇形形状とした以外は実施例1における消しゴム1のブロック4と同様に形成してあり、実施例3の消しゴム31は、同形状に形成された3つのブロック34a、34b、34cで構成されている。ブロック33の前記表裏面32、33の径方向の中間部には嵌合孔5を形成してあり、3つのブロック34a、34b、34cを積層して、回転軸部6材を介して結合してある。従って、各々のブロック34a、34b、34cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック34a、34b、34cを回転することにより、図10に示すような形状に変化する。
【実施例4】
【0025】
図11及び図12は実施例4の消しゴムを示し、実施例1におけるブロックの形状と相違したものである。図11は実施例4の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図12は実施例4の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0026】
実施例4のブロック44は、厚み方向の表裏面42、43を円形形状とし、嵌合孔5を円形形状の中心点より周縁部45側に変位した位置に形成した以外は第1の実施例における消しゴム1のブロック4と同様に形成してあり、実施例4の消しゴム41は、同形状に形成された3つのブロック44で構成されている。実施例1の消しゴム1と同様に、3つのブロック44a、44b、44cを積層して、回転軸部材6を介して結合してある。従って、各々のブロック44a、44b、44cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック44a、44b、44cを回転することにより、図12に示すような形状に変化する。
【実施例5】
【0027】
図13〜図17は、請求項2に係る発明の消しゴムにおける実施例を示す。
図13〜図15は実施例5の消しゴムを示し、図13は実施例5の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図14はそのブロックの縦断面図である。図15は、実施例5の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【0028】
実施例5のブロック54は、実施例1におけるブロック4と同様の厚み方向の表裏面52、53が長方形形状の一定の厚みを有した平板状のブロック54で構成されている。ブロック54の厚み方向の一方の表面52の長方形の一方の短辺側の部分55には、突出代Hがブロック54の厚みTより小さい円柱状の回転軸部56を形成してあり、他方の裏面53の前記短辺側と対向する短辺側と反対側の短辺側の部分57には、前記回転軸部56を嵌合可能な深さLが前記突出代Hより短寸である凹状で円形状の嵌合孔部58を形成してある。
【0029】
実施例5の消しゴム51は、同形状に形成された3つのブロック54a、54b、54cで構成され、ブロック54cとブロック54bを、ブロック54cの回転軸部56cとブロック54bの嵌合孔部58bを嵌合して結合し、次に、ブロック54aとブロック54bを、ブロック54bの回転軸部56bとブロック54aの嵌合孔部58aを嵌合して結合し、ブロック54a、54b、54cを積層結合してある。各々のブロック54a、54b、54cは、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部との嵌合して積層結合してあるので、着脱自在かつ回転可能となっている。各々のブロック54a、54b、54cを回転することにより、図15に示すような形状に変化する。
【実施例6】
【0030】
図16及び図17は実施例6の消しゴムを示し、図16は実施例6の消しゴムを構成するブロックの縦断面図であり、図17は実施例6の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【0031】
第6の実施例の消しゴム61は、第5の実施例における消しゴム51と同形状のブロック64からなり、ブロック64の厚み方向の一方の表面62の長方形の一方の短辺側の部分65には、突出代Hがブロック64の厚みTより小さい円柱状の回転軸部66を形成してある。ブロック54の厚み方向の他方の裏面63には、前記回転軸部66とブロックの厚み方向に対して一直線上となるように、前記回転軸部66を嵌合可能な深さがLが前記突出代Hより短寸である凹状で円形状の嵌合孔部67を形成してある。
【0032】
第6の実施例の消しゴム61は、同形状に形成された3つのブロック64a、64b、64cで構成され、ブロック64aとブロック64bを、ブロック64bの回転軸部66bとブロック64aの嵌合孔部67aを嵌合して結合し、次に、ブロック64bとブロック64cを、ブロック64cの回転軸部66cとブロック64bの嵌合孔部67bを嵌合して結合して、ブロック64a、64b、64cを積層結合してある。各々のブロック64a、64b、64cは、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合して積層結合してあるので、着脱自在かつ回転可能となっている。各々のブロック64a、64b、64cを回転することにより、図17に示すような形状に変化する。
【0033】
第1〜第6の実施例の消しゴムを構成する各ブロック4、24、34、44、54、64は、鉛筆芯の筆跡を消去するための天然或いは合成ゴムを原料とした一般的な消しゴムとしたが、こすることで摩耗する素材であれば如何なるものでもよく、例えば、砂消しゴム、修正テープ剥がし具などでも良い。各ブロックが複数の種類の消しゴムから形成されていれば、各種類の消しゴムを個別に携帯しなくとも、積層結合した状態で携帯することができ、携帯性、利便性が高まることになる。
また、複数のブ各ブロック4、24、34、44、54、64の各々のブロックの色彩もそれぞれは、同一色でなくとも異色であっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
消しゴムを構成する各ブロックが複数の種類の消しゴムから形成されていれば、各種類の消しゴムを個別に携帯しなくとも、筆記具の軸筒に連接して取付けた状態で携帯することができ、携帯性、利便性が高まることになる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】請求項1に係る発明の第1の実施例の消しゴム示す斜視図である。
【図2】第1の実施例の消しゴムの縦断面図である。
【図3】第1の実施例の消しゴムを構成するブロックの斜視図である。
【図4】第1の実施例の消しゴムにおいて、積層したブロックを結合するための回転軸部の斜視図である。
【図5】第1の実施例の消しゴムにおいて、積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図6】第1の実施例の消しゴムにおいて、ブロックに形成する嵌合孔の他の実施例を示した消しゴムの縦断面図である。
【図7】第2の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図8】第2の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図9】第3の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図10】第3の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図11】第4の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図12】第4の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図13】第5の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図14】第5の実施例の消しゴムを構成するブロックの縦断面図である。
【図15】第5の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【図16】第6の実施例の消しゴムを構成するブロックの縦断面図である。
【図17】第6の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1、21、31、41、51、61 消しゴム
2、22、32、42、52、62 表面
3、23、33、43、53、63 裏面
4、24、34、44、54、64 ブロック
5 嵌合孔
6 回転軸部
56、66 回転軸部
58、67 嵌合孔部
H 回転軸部の突出代
T ブロックの厚み
L 嵌合孔部の深さ
【技術分野】
【0001】
本発明は、消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを、積層結合した消しゴムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、機能あるいは用途別に様々な消しゴムが提供されている。例えば鉛筆芯の筆跡を消去するために天然或いは合成ゴムを原料とした一般的な「消しゴム」、インクの筆跡を消去するために天然或いは合成ゴムに研磨剤を添加してなる「砂消しゴム」、紙面等に張り付いた修正テープを剥がすための加硫ゴムなどからなる「修正テープ剥がし具」等がある。
【0003】
また、消しゴムを玩具化したものとして、消しゴムを基に様々な形状に形成し様々な色彩を施した複数のブロック(例えば断面を四角形状や多角形状とした平板状のブロック)を、平面的に組み合わせることにより適宜の平面形状に形成できるパズル状のものや植物や動物等の形状に擬態可能な消しゴムが提供されている。または、ブロックを立体的な動物や乗物等を構成するパーツに形成し、それらのブロックを組み合わせることで立体的な動物や乗物等の形状に形成可能な消しゴムが提供されている。
【0004】
前者の平面形状的な消しゴムでは、複数のブロックを隣接させるだけで、ブロック同士は結合していない。従って、携帯する際は複数のブロックを個々に筆箱等に収納して持ち運ぶことになり、ブロックの一部を紛失してしまう恐れがある。携帯性に問題がある。さらに、後者の立体形状の消しゴムも同様であるが、実際に消しゴムとして使用すると、使用した部分は磨耗して形状が変化してしまう。元の形状に戻すには磨耗したパーツ部分のブロックを交換すればよいが、購入時点ではそうした代替ブロックは付属されておらず、新たに全体を購入しなければならない。実際の使用に即したものではない。従来、こうした玩具的要素を持った消しゴムは、趣向品としての要素が高く、展示して保管しておくもので、消しゴムとして使用することを前提に考えられていない。携帯性や消しゴムとしての使い勝手を考慮していないのが現状である。
【0005】
本発明者はこうした事実に鑑み、玩具的要素を持ち、携帯性が良くかつ消しゴムとしての使い勝手の良い消しゴムを提供することを思い立った。消しゴムを複数のブロックで構成した際にその携帯性を良くするには、複数のブロックを結合させることが必要となる。
【0006】
従来、複数のブロックを結合させる技術として、実開昭62−80693号公報により「重合消しゴム」が提案されている。その考案は、2つの直方体状のブロックを着脱自在に嵌合結合して、1つの直方体に組み立てるもので、2個のブロックを蟻結合で重合するというものである。
【特許文献1】実開昭62−80693号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前記考案の技術においては、ブロックをスライドすることにより消しゴムとしての全体的な形状の変化はあるが、重合した際の直方体形状からスライドした際の2つの連接してた方形状の形状に変化するだけで、形状の変化を楽しめるというものではない。
【0008】
本発明者はこうした事実に鑑み、消しゴムを複数のブロックで構成し、該複数のブロックを着脱自在かつ回転可能に積層結合して取付け、各々のブロックを回転させることにより複数のブロックで形成される全体形状を様々な形状に変化させて楽しむことができる消しゴムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、
「1.消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、積層した際に連通した1つの円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成し、該係合孔に前記各々のブロックが回転可能にかつ着脱自在に嵌合する回転軸部材を挿入して、複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
2.消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、厚み方向の一方の表面に突出代が複数のブロックの厚みより小さい回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成し、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合して、着脱自在かつ回転可能に複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
3.1項または2項に記載の消しゴムセットにおいて、前記複数のブロックは、複数の種類の消しゴムから形成されていることを特徴とする消しゴム。」
である。
【0010】
本発明の消しゴムにおける複数のブロックは、前記ブロックが積層結合した一定の厚みを有したものであれば良く、厚み方向の表裏面が厚み方向の軸に対して傾斜していなければ、波状に形成されていてもかまわない。また、各々のブロックの色彩及び/又は素材である消しゴムの種類が同一であっても良いし、各々異なっていても良い。またさらに、各々のブロックの厚さも、同一であっても良いし、各々異なっていても良い。
【0011】
本発明の請求項1に係る発明では、各々のブロックを形状を合わせて積層した際に連続した円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成するが、積層した際に両端に位置するブロック以外は、嵌合孔は貫通して形成する必要があるが、積層した両端のブロックに関しては、嵌合孔は貫通せずに凹溝状でかまわない。
【0012】
本発明の請求項2に係る発明では、各々の該各々のブロックの厚み方向の一方の表面に回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成するが、前記嵌合孔部は、ブロックの前記表裏面を貫通したものでも良いし、貫通せずに凹溝状でもかまわないが、好ましくはデザイン性の点から凹溝状が良い。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、消しゴムを構成する複数のブロックの各々に、円形状の嵌合孔を形成して、該嵌合孔に回転軸部材を挿入して複数のブロックを積層結合するので、また、請求項2に係る発明では、消しゴムを構成する複数のブロックの各々に、厚み方向の一方の表面に回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記突部を嵌合可能な嵌合孔部を形成して、一方のブロックの前記回転軸部と、他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合させることで複数のブロックを積層結合するので、容易に複数のブロックを積層結合したり取り外したりすることができる。また、消しゴムとして使用して一部のブロックが磨耗しても、新たなブロックに交換して同様に組立てることができる。また、前記回転軸部材を回転軸として各々のブロックを回転することができるので、複数のブロックで形成される全体形状を様々な形状に変化させて楽しめる玩具的な要素をもたせることができる。また、携帯時においては、各々のブロックを回転して形状を合わせた状態で積層することで、嵩張らずに筆箱等に収納することができる。
【0014】
請求項3に係る発明では、複数のブロックが複数の種類の消しゴムから形成されているので、例えば、砂消しゴムによりインクの筆跡を消去することが、または加硫ゴムなどからなる修正テープ剥がし用消しゴムにより紙面等に張り付いた修正テープを剥がすことができ、利便性が高まる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明は、一定の厚みを有した複数の消しゴムからなるブロックを、各々のブロックが回転可能に回転軸となる回転軸部、または各々のブロックに形成した回転軸部を他のブロックに形成した嵌合孔部に嵌合することで、前記回転軸部を回転軸として積層、結合した消しゴムである。結合した各々のブロックが容易に結合が外れないようにするには、各々のブロックは消しゴムなので、天然あるいは合成ゴムを原料としているので弾力性を有しており、嵌合孔部の径を回転軸部あるいは回転軸部の外径より若干小径にすれば、容易に外れることがない。
【0016】
本発明の消しゴムセットについて、以下図面を用いて説明するが、同じ部材、同じ箇所を示すものには同じ符号を付してある。また、実施例の消しゴムは、3つのブロックで構成されている場合について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【実施例1】
【0017】
図1〜図12は、請求項1に係る発明の消しゴムにおける実施例を示し、図1〜図5は、実施例1の消しゴム1を示すもので、図1は実施例1の消しゴム示す斜視図であり、図2は、その消しゴムの縦断面図である。図3は、その消しゴムを構成するブロックの斜視図である。図4は、積層したブロックを結合するための回転軸部の斜視図である。図5は、実施例1の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0018】
実施例1の消しゴム1は、図3に示すように、厚み方向の表裏面2、3が長方形状の一定の厚みを有した平板状で、天然或いは合成ゴムを原料とした一般的な鉛筆芯の筆跡を消去するための消しゴムからなるブロック4で構成されている。ブロック4の前記表裏面2、3の中心部には表裏面2、3を貫通する、円形状の嵌合孔5を形成してある。
【0019】
実施例1の消しゴム1は、同形状の3つのブロック4a、4b、4cを厚み方向に積層し、前記各々のブロック4a、4b、4cに形成した各々の嵌合孔5a、5b、5cを連続した1つの嵌合孔5とし、該嵌合孔5a、5b、5cに嵌合孔より若干大径で、ブロック4a、4b、4cを積層した際の厚さと略同様の長さを有した回転軸部材6を挿入して結合してある。従って、各々のブロック4a、4b、4cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック4a、4b、4cを回転することにより、図5に示すような形状に変化する。
【0020】
実施例1の消しゴム1では、3つの前記ブロック4a、4b、4cを同形状としてあり、各々のブロック4a、4b、4cに形成した嵌合孔5a、5b、5cは厚み方向に貫通している。そのために、積層した両側のブロック4a、4cでは、嵌合孔5a、5c及び前記回転軸部材6が外方に露出してしまう。各々のブロック4a、4b、4cと回転軸部材6の色彩を相違させることにより、そのことが本発明の消しゴムにおける全体形状としてのアクセントとなるが、露出することを好まないのであれば、積層した際に外方に露出する両端側のブロック4d、4eに形成する嵌合孔を、図6に示すように凹溝状の嵌合孔7d、7eに形成すると良い。当然、前記回転軸部材は短寸の回転部材8となる。
【実施例2】
【0021】
請求項1に係る発明の消しゴムにおけるブロックの形状は特に限定されるものではなく、図7及び図8は実施例2の消しゴムを示し、実施例1におけるブロックと形状が相違したものである。図7は実施例2の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図8は実施例2の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0022】
実施例2のブロック24は、厚み方向の表裏面22、23を星形形状とした以外は第1の実施例における消しゴム1のブロック4と同様に形成してあり、実施例2の消しゴム21は、同形状に形成された3つのブロック24a、24b、24cで構成されている。ブロック24の前記表裏面22、23の中心部には、実施例1におけるブロック4と同様に嵌合孔5を形成してあり、3つのブロック24a、24b、24cを積層して、回転軸部材6を介して結合してある。従って、各々のブロック24a、24b、24cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック24a、24b、24cを回転することにより、図8に示すような形状に変化する。
【実施例3】
【0023】
図9及び図10は実施例3の消しゴムを示し、実施例1におけるブロックの形状と相違したものである。図9は、実施例3の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図10は実施例3の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0024】
実施例3ブロック34は、厚み方向の表裏面32、33を扇形形状とした以外は実施例1における消しゴム1のブロック4と同様に形成してあり、実施例3の消しゴム31は、同形状に形成された3つのブロック34a、34b、34cで構成されている。ブロック33の前記表裏面32、33の径方向の中間部には嵌合孔5を形成してあり、3つのブロック34a、34b、34cを積層して、回転軸部6材を介して結合してある。従って、各々のブロック34a、34b、34cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック34a、34b、34cを回転することにより、図10に示すような形状に変化する。
【実施例4】
【0025】
図11及び図12は実施例4の消しゴムを示し、実施例1におけるブロックの形状と相違したものである。図11は実施例4の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図12は実施例4の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【0026】
実施例4のブロック44は、厚み方向の表裏面42、43を円形形状とし、嵌合孔5を円形形状の中心点より周縁部45側に変位した位置に形成した以外は第1の実施例における消しゴム1のブロック4と同様に形成してあり、実施例4の消しゴム41は、同形状に形成された3つのブロック44で構成されている。実施例1の消しゴム1と同様に、3つのブロック44a、44b、44cを積層して、回転軸部材6を介して結合してある。従って、各々のブロック44a、44b、44cは、前記回転軸部材6を回転軸として回転可能となっており、各々のブロック44a、44b、44cを回転することにより、図12に示すような形状に変化する。
【実施例5】
【0027】
図13〜図17は、請求項2に係る発明の消しゴムにおける実施例を示す。
図13〜図15は実施例5の消しゴムを示し、図13は実施例5の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図であり、図14はそのブロックの縦断面図である。図15は、実施例5の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【0028】
実施例5のブロック54は、実施例1におけるブロック4と同様の厚み方向の表裏面52、53が長方形形状の一定の厚みを有した平板状のブロック54で構成されている。ブロック54の厚み方向の一方の表面52の長方形の一方の短辺側の部分55には、突出代Hがブロック54の厚みTより小さい円柱状の回転軸部56を形成してあり、他方の裏面53の前記短辺側と対向する短辺側と反対側の短辺側の部分57には、前記回転軸部56を嵌合可能な深さLが前記突出代Hより短寸である凹状で円形状の嵌合孔部58を形成してある。
【0029】
実施例5の消しゴム51は、同形状に形成された3つのブロック54a、54b、54cで構成され、ブロック54cとブロック54bを、ブロック54cの回転軸部56cとブロック54bの嵌合孔部58bを嵌合して結合し、次に、ブロック54aとブロック54bを、ブロック54bの回転軸部56bとブロック54aの嵌合孔部58aを嵌合して結合し、ブロック54a、54b、54cを積層結合してある。各々のブロック54a、54b、54cは、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部との嵌合して積層結合してあるので、着脱自在かつ回転可能となっている。各々のブロック54a、54b、54cを回転することにより、図15に示すような形状に変化する。
【実施例6】
【0030】
図16及び図17は実施例6の消しゴムを示し、図16は実施例6の消しゴムを構成するブロックの縦断面図であり、図17は実施例6の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【0031】
第6の実施例の消しゴム61は、第5の実施例における消しゴム51と同形状のブロック64からなり、ブロック64の厚み方向の一方の表面62の長方形の一方の短辺側の部分65には、突出代Hがブロック64の厚みTより小さい円柱状の回転軸部66を形成してある。ブロック54の厚み方向の他方の裏面63には、前記回転軸部66とブロックの厚み方向に対して一直線上となるように、前記回転軸部66を嵌合可能な深さがLが前記突出代Hより短寸である凹状で円形状の嵌合孔部67を形成してある。
【0032】
第6の実施例の消しゴム61は、同形状に形成された3つのブロック64a、64b、64cで構成され、ブロック64aとブロック64bを、ブロック64bの回転軸部66bとブロック64aの嵌合孔部67aを嵌合して結合し、次に、ブロック64bとブロック64cを、ブロック64cの回転軸部66cとブロック64bの嵌合孔部67bを嵌合して結合して、ブロック64a、64b、64cを積層結合してある。各々のブロック64a、64b、64cは、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合して積層結合してあるので、着脱自在かつ回転可能となっている。各々のブロック64a、64b、64cを回転することにより、図17に示すような形状に変化する。
【0033】
第1〜第6の実施例の消しゴムを構成する各ブロック4、24、34、44、54、64は、鉛筆芯の筆跡を消去するための天然或いは合成ゴムを原料とした一般的な消しゴムとしたが、こすることで摩耗する素材であれば如何なるものでもよく、例えば、砂消しゴム、修正テープ剥がし具などでも良い。各ブロックが複数の種類の消しゴムから形成されていれば、各種類の消しゴムを個別に携帯しなくとも、積層結合した状態で携帯することができ、携帯性、利便性が高まることになる。
また、複数のブ各ブロック4、24、34、44、54、64の各々のブロックの色彩もそれぞれは、同一色でなくとも異色であっても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0034】
消しゴムを構成する各ブロックが複数の種類の消しゴムから形成されていれば、各種類の消しゴムを個別に携帯しなくとも、筆記具の軸筒に連接して取付けた状態で携帯することができ、携帯性、利便性が高まることになる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】請求項1に係る発明の第1の実施例の消しゴム示す斜視図である。
【図2】第1の実施例の消しゴムの縦断面図である。
【図3】第1の実施例の消しゴムを構成するブロックの斜視図である。
【図4】第1の実施例の消しゴムにおいて、積層したブロックを結合するための回転軸部の斜視図である。
【図5】第1の実施例の消しゴムにおいて、積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図6】第1の実施例の消しゴムにおいて、ブロックに形成する嵌合孔の他の実施例を示した消しゴムの縦断面図である。
【図7】第2の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図8】第2の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図9】第3の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図10】第3の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図11】第4の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図12】第4の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す平面図である。
【図13】第5の実施例の消しゴムを構成するブロックを表す斜視図である。
【図14】第5の実施例の消しゴムを構成するブロックの縦断面図である。
【図15】第5の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【図16】第6の実施例の消しゴムを構成するブロックの縦断面図である。
【図17】第6の実施例の消しゴムの積層結合した各々のブロックを回転させた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1、21、31、41、51、61 消しゴム
2、22、32、42、52、62 表面
3、23、33、43、53、63 裏面
4、24、34、44、54、64 ブロック
5 嵌合孔
6 回転軸部
56、66 回転軸部
58、67 嵌合孔部
H 回転軸部の突出代
T ブロックの厚み
L 嵌合孔部の深さ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、積層した際に連通した1つの円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成し、該係合孔に前記各々のブロックが回転可能にかつ着脱自在に嵌合する回転軸部材を挿入して、複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
【請求項2】
消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、厚み方向の一方の表面に突出代が複数のブロックの厚みより小さい回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成し、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合して、着脱自在かつ回転可能に複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
【請求項3】
請求項1または2項に記載の消しゴムセットにおいて、前記複数のブロックは、複数の種類の消しゴムから形成されていることを特徴とする消しゴム。
【請求項1】
消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、積層した際に連通した1つの円形状の嵌合孔となるように厚み方向に嵌合孔を形成し、該係合孔に前記各々のブロックが回転可能にかつ着脱自在に嵌合する回転軸部材を挿入して、複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
【請求項2】
消しゴムからなる一定の厚みを有した複数のブロックを形成し、該複数のブロックの各々に、厚み方向の一方の表面に突出代が複数のブロックの厚みより小さい回転軸部を形成し、反対側の裏面に前記回転軸部を嵌合可能な嵌合孔部を形成し、一方のブロックの前記回転軸部と他方のブロックの嵌合孔部とを嵌合して、着脱自在かつ回転可能に複数のブロックを厚み方向に積層結合してなる消しゴム。
【請求項3】
請求項1または2項に記載の消しゴムセットにおいて、前記複数のブロックは、複数の種類の消しゴムから形成されていることを特徴とする消しゴム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−289761(P2006−289761A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−113070(P2005−113070)
【出願日】平成17年4月11日(2005.4.11)
【出願人】(303022891)株式会社パイロットコーポレーション (647)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月11日(2005.4.11)
【出願人】(303022891)株式会社パイロットコーポレーション (647)
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