説明

消火システム制御盤

【課題】盤面におけるスイッチや表示灯の配置等を工夫して、操作性を向上させること。
【解決手段】 火災時に点灯する火災灯と、放水時に点灯する放水中灯と、放水モードを選択する放水モード選択部と、放水区画を選択する区画選択部と、放水を停止させる放水停止スイッチとを盤面上に備えた消火システム制御盤において、火災灯、放水中灯、放水モード選択部、区画選択部および放水停止スイッチの間に、表示と操作の順番を示す矢印部を設けて、盤面全体をフローチャートのような表示形式とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火システム制御盤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、消火システムにおける弁の開閉を制御したり各種表示を行う制御盤として、消火システム制御盤(散水制御盤ともいう)がある。この消火システム制御盤が設けられる消火システムについて図3を使用して説明する。
【0003】
図3は防火対象物における消火システムのシステム図である。図3において、建造物等の防火対象物1には、自動火災報知設備用の火災感知器2が3つ設置されている。この防火対象物は、2つの区画A,Bに分けられ、区画A,Bには、消火システム専用の火災感知器3と消火装置としての固定式ヘッド4がそれぞれ設置されている。固定式ヘッド4は配管に接続されており、その配管の基端側には遠隔操作弁5が設けられ、さらにその一次側には、ポンプや水槽からなる加圧送水装置6が設けられている。また、防火対象物1には、遠隔操作弁5の開閉を制御するための機能などを備えた現地操作盤7が設置されている。
【0004】
火災感知器2は、信号線を介して防災センタに設けられた火災受信機8に接続されている。防災センタには、消火システム制御盤10が設けられ、消火システム制御盤10には、信号線を介して消火システム専用の火災感知器3が接続されている。更に、この消火システム制御盤10には、信号線を介して、火災受信機8、現地操作盤7およびポンプ制御盤9が接続されている。ポンプ制御盤9は、加圧送水装置6と共に消火ポンプ室に設置されている。なお、この図3は、消火システムの一例であり、火災感知器の個数や区画の数は、防火対象物の大きさによって変更され、また消火装置としては、固定式ヘッド以外に放水銃を使用するようにしてもよい。
【0005】
図3の消火システムに使用される消火システム制御盤には、特許文献1に示すようなものがある。この特許文献1に示される消火システム制御盤の盤面図を図4に示す。図4に示すように、消火システム制御盤の盤面上部には、火災時や放水時に点灯する火災灯や放水中灯が設けられる。また火災灯の下側には、どの区画で放水を行うかを選択する(正確には、どの区画における遠隔操作弁を開放させるかを選択する)スイッチが5つ設けられている。そして、区画選択用のスイッチの下側には、自動モードまたは手動モードのどちらのモードが選択されているかを示す表示灯が設けられる。また、現地操作盤側から放水を行うのか、消火システム制御盤側から放水を行うかを決める操作権のスイッチと、その放水する権限(操作権)がどちらの盤にあるかを示す表示灯が設けられる。これらスイッチの下側には、自動モードで放水するか、手動モードで放水するかを選択する操作部と、放水を停止する停止スイッチが設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
消火システム制御盤の盤面には、色々な操作用のスイッチや表示灯が設けられており、、盤の操作員が操作しにくいという問題がある。そこで、本発明は、盤面におけるスイッチや表示灯の配置等を工夫して、操作性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、火災や放水に関する各種操作部と、火災発生時、放水時および前記操作部の操作時に点灯または点滅する表示部とが、盤面上に設けられた消火システム制御盤において、操作部を火災発生時から放水、放水停止までの流れに沿って盤面上の上方または左方から下方または右方にわたって配置し、操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、盤面上に設けられる操作部や表示部は、操作の順番に従って配置されているので、視認性が良い。また、操作部と操作部、または操作部と表示部との間には、操作の順番を示す矢印部がフローチャートのように表示されているので、どの順番で操作部を操作していいのかがわかりやすく、操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の消火システム制御盤の正面図である。
【図2】消火システム制御盤の盤面拡大図である。
【図3】消火システムのシステム図である。
【図4】従来の消火システム制御盤の盤面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施の形態に係る消火システム制御盤を図1、図2に基づいて説明する。なお、この消火システム制御盤は、従来技術で示した図3の消火システムで使用されるものであり、消火システムにおける消火装置や遠隔操作弁を制御すると共に、火災感知器が動作したときに、火災灯を点灯する機能などを備えている。
【0012】
図1は消火システム制御盤100の正面図である。消火システム制御盤100は、直方体状の筐体から構成されており、正面(前面)には、各種操作部および各種表示部を備えた盤面100Cが形成されている。この図1の盤面部分を拡大したものを図2に示す。
【0013】
図2において、消火システム制御盤100の盤面100Cは、高さ方向において、4つの領域に分けられている。盤面100Cの最上部には、(1)表示灯領域20が設けられ、その下側には、(2)放水モード領域30が設けられ、その下側には(3)放水制御領域40が設けられる。そして、盤面の最下部には、(4)その他操作部領域50が設けられる。4つの領域20、30、40、50には、表示灯領域20を除いて、火災や放水に関する各種操作部が設けられる。また、表示灯領域20には、火災時に点灯する表示部としての火災灯21が設けられ、放水制御領域40には、放水時に点灯する放水中灯41が設けられる。各領域20、30、40、50にあるスイッチ等で構成される操作部の左側には、LEDからなる表示部が設けられ、スイッチの操作時に点灯または点滅するように構成されている。なお、火災灯21及び放水中灯41は、それぞれ火災時と放水時に点灯するとしたが、点滅するものであってもよい。
【0014】
この消火システム制御盤100の盤面100Cに設けられる各種操作部は、火災発生時から放水時までの流れに沿って盤面上の上方(上部)から下方(下部)にわたって配置されている。言い換えれば、火災発生時において、操作すべきスイッチ(操作部)から盤面の上方に配置されており、盤面100Cの下側に行くほど、操作処理において、後で操作すればよいスイッチとなっている。
【0015】
また、表示部についても、同様に、火災発生時から放水時、正確には、火災発生時から放水、放水停止までの流れに沿って盤面上の上部から下部にわたって配置されている。言い換えれば、火災発生時において、はじめに点灯する表示部から盤面の上部に配置されており、放水中灯41のように火災発生時において、終わりに点灯する表示部は盤面100Cの高さ方向の中央より下側に配置されている。
【0016】
操作部や表示部が、このように配置されるため、火災時において、防災センタの操作員は、盤の上部から下部にわたって順々に操作していくことで、確実に消火装置の放水操作を行うことが可能となっており、操作性にも視認性にも優れているという効果がある。
【0017】
各領域20、30、40、50に設けられる操作部同士または操作部と表示部との間は、操作の順番を示す矢印部60で結んで表示されている。矢印部60は、盤面100C上において、例えば、所定の幅を有した白抜きで表示されるように盤面に印刷したものである。火災時における操作手順は、この矢印部60の矢印の先端側に向かって、処理をすすめれば良いようになっている。つまり盤面全体が、あたかもフローチャートのような表示形式となっている。
【0018】
以下に、図2における表示部と操作部の詳細を領域20、30、40、50毎に説明する。
【0019】
(1)表示灯領域20
表示灯領域20は、上部のシステム状態表示部と下部の火災発生表示部とから構成される領域である。火災時に点灯する火災灯21の上部には、システム状態表示部として交流電源灯や故障時に点灯する故障灯などの表示灯をまとめた各種表示灯22が設けられる。そして、火災発生表示部としての火災灯21の下部には、各区画毎の火災状況を示す地区灯23が設けられる。地区灯23は、3つの表示灯から構成されており、最上部に区画灯23A、中央部に自火報灯23B、最下部に消火専用灯23Cが設けられる。この地区灯23は、区画数に応じて設けられ、図2の場合には、横並びで5つ設けられており、5区画(5回線)に相当するものとなっている。
【0020】
(2)放水モード領域30
放水モード領域30の上部には、自動放水モードと手動放水モードを選択する放水モード選択部31が設けられる。放水モードの選択は、専用の鍵を使用して行われ、その鍵を回すことで、放水モードを選択できる。放水モード選択部31の右側方には、いずれの放水モードであるかを表示する放水モード表示灯31Aが設けられる。通常は、自動放水モードに設定されており、火災時には、自動で遠隔操作弁が開放されて消火水が供給され、消火装置から放水を行えるようになっている。
【0021】
放水モード選択部31における表示灯31Aの横には、放水モードの説明書きを記載した領域を介して、音響停止スイッチ33が設けられる。このように盤面上に説明書きを記載した領域を、対象となる操作部の近傍に設けることで、操作の理解を助けるようにしてある。
そして放水モード選択部31の下側には、自動放水モードの説明を記載したモード説明領域34が設けられ、その横であって、音響停止スイッチ33の下側に放水開始タイマ35が設けられる。放水開始タイマ35は、放水が開始されるまでの残り時間をカウント表示するもので、例えば、180秒からカウントダウンし、0秒になったときに、放水を開始する制御を行う。なお、放水開始タイマ35の近傍には、必要に応じて、「放水開始タイマ35」の説明書きを記載した領域を設けるようにしてもよい。
【0022】
放水モード選択部31とモード説明領域34との間には、モード説明領域34側に向かって垂直方向に矢印が伸びる下向きの第1の矢印部60Aが表示される。この第1の矢印部60Aは、その後端が、一番左側に位置する地区灯23の部分に接しており、地区灯23からモード説明領域34まで伸びる矢印となっている。放水モード選択部31と放水開始タイマ35との間には、放水開始タイマ35側に向かって水平方向に矢印が伸びる横向きの第2の矢印部60Bが表示される。この第2の矢印部60Bは、第1の矢印部60Aの途中から分岐している。このように、放水モード領域30においては、操作手順(操作の順番)を示すために、矢印部としての第1の矢印部60Aと、第2の矢印部60Bとが盤面上に表示されている。
【0023】
(3)放水制御領域40
放水制御領域40には、放水時に点灯して放水中であることを示す放水中灯41が設けられる。放水中灯41は、横長の矩形領域で形成され、火災灯21とほぼ同じ長さであり、視認性をよくしてある。放水中灯41の横には、放水を開始させる放水開始スイッチ42が設けられ、また放水中灯41の下には、放水を停止させる放水停止スイッチ43が設けられる。
【0024】
放水開始スイッチ42および放水中灯41の上側には、放水区画を選択する区画選択部44が設けられる。本実施例では、区画数が5つのため、区画選択部44は、横並びで設けられた5つの放水区画選択スイッチから構成されている。この放水区画選択スイッチを操作することで、放水制御する権限である操作権を取得でき、スイッチの操作があれば、消火システム制御盤100側に操作権があることを示す表示灯が点灯する。逆に現地操作盤7(図3参照)で放水区画選択スイッチの操作があれば、現地操作盤7側に操作権があることを示す表示灯を点灯させる。なお、この操作権を示す表示灯は、区画選択部44の領域内の右上部にそれぞれ設けられる。
【0025】
モード説明領域34と区画選択部44との間には、区画選択部44側に向かって垂直方向に矢印が伸びる下向きの第3の矢印部60Cが表示される。また、区画選択部44と放水開始スイッチ42との間には、放水開始スイッチ42側に向かって垂直方向に矢印が伸びる下向きの第4の矢印部60Dが表示される。また、放水開始スイッチ42と放水中灯41との間には、放水中灯41側に向かって水平方向に矢印が伸びる横向きの第5の矢印部60Eが表示される。また、放水開始タイマ35と放水中灯41との間には、放水中灯41側に向かって垂直方向に矢印が伸びる下向きの第6の矢印部60Fが表示される。そして、放水中灯41と放水停止スイッチ43との間には、垂直方向に放水停止スイッチ43側に向かって矢印が伸びる下向きの第7の矢印部60Gが表示される。
【0026】
このように操作手順(操作の順番)を示すために、矢印部60は、7つの矢印部60A〜60Gによって構成されているが、必ずしも全ての矢印部が必要というわけではない。いずれか一部分だけに矢印部を設けるようにしたものであってもよい。また、矢印部は操作の順番を表示するものであるが、表示の順番を表示するものとしても使用される。
【0027】
(4)その他操作部領域50(保守操作部領域)
その他操作部領域50には、遮断用スイッチ51、試験用スイッチ52、復旧スイッチ53、電話ジャック54が設けられる。図示はしないが、放水停止スイッチ43と復旧スイッチ53との間に矢印部を表示するようにしてもよい。
【0028】
本実施形態においては、火災灯21、放水中灯41、放水開始作動中灯35A、地区灯23およびスイッチの横にあるLEDなどが表示部の一例である。また、放水モード選択部31、音響停止スイッチ33、放水区画選択部44、放水開始スイッチ42、放水停止スイッチ43および復旧スイッチ53などが操作部の一例である。
【0029】
次に、この消火システム制御盤100における火災時の放水処理の操作手順について説明する。防火対象物1において、火災が発生すると、まず自火報用の火災感知器2が火災を検知して、火災信号を火災受信機8に出力する。火災受信機8は、この火災信号を消火システム制御盤100に移報する。消火システム制御盤100で、火災信号を受信すると、火災が発生した区画における自火報灯23Bが点灯する。
【0030】
続いて、消火システム専用の火災感知器3が動作(発報)すると、消火専用灯23Cが点灯する。消火システム制御盤100では、同じ区画にある自火報用の火災感知器2と消火システム専用の火災感知器3が発報すると、区画灯23Aを点灯させると共に、火災灯21を点灯させる。
防災センタの操作員は、区画灯23Aと火災灯21の点灯により、防火対象物1で火災が発生したことを認識する。この際、消火システム制御盤100からは、火災警報が音響装置より出力され、音響停止スイッチ33を押すことで、主音響を停止できる。なお、この後、引き続き別の区画でも火災が発生した場合には、該当する区画の区画灯23Aが点滅表示となって、どの区画で第2報が発生したかがわかるようになっている。
【0031】
区画灯23Aの点灯に伴い、矢印部60Aを見ることで、次の操作として、放水モードを操作すればいいことが理解できる。消火システム制御盤100が自動放水モードに設定されている場合において、火災が発生したことが確定すると、放水開始タイマ35が180秒の状態からカウントダウン表示をする。このとき、放水モード選択部31にある放水モード表示灯31Aの「自動放水」の部分が点灯している。
【0032】
ここで、矢印部60A、矢印部60Bおよび矢印部60Cの矢印側を見ることで、モード説明領域34の内容を読んで、手動放水モードを選択するかを検討でき、また放水開始タイマ35でカウントダウンがはじまったことを認識することができる。
放水開始タイマ35のカウントダウン中は「放水開始タイマ作動中」灯35Aが点滅する。放水開始タイマ35のカウントがカウントダウンし、カウントが0になると、放水を開始する。
【0033】
放水開始タイマ35のカウントダウン中に、直ちに放水を行いたい場合には、放水モード選択部31を手動放水モードに切り換える。この操作により、放水開始タイマ35は、一時停止するので、区画選択部44により、放水したい区画を選択し、放水開始スイッチ42を押す。この操作により、対象となる区画に放水をすることが可能となる。このとき、区画選択部44の操作により、操作されたスイッチの所の表示灯(放水区画選択灯)が点滅する。
【0034】
なお、現地操作盤7で、同様な操作によって、放水を行うことが可能である。この場合には、現地操作盤7にある図示しないタイマ停止スイッチを操作して放水開始タイマ35の停止を行う。
【0035】
放水開始タイマ35のタイマの値が0になると、対象となる区画の遠隔操作弁5が開放すると共に、ポンプ制御盤9により、加圧送水装置6が起動され、その結果、火災が発生した区画において放水銃などから放水が行われ火災を消火する。この遠隔操作弁5の開放制御が行われると、放水中灯41が点灯する。防災センタの操作員は、放水開始タイマ35が0になったとき、矢印部60Fの先端に案内されて、放水中灯41を見るので、放水が行われていることを認識できる。なお、手動放水モードの場合には、矢印部60D、60Eに案内されて、放水中灯41の点灯を認識することが可能となる。
【0036】
火災が完全に消火されたことを確認したら、矢印部60Gの先端にある放水停止スイッチ43を操作して、遠隔操作弁5を閉止制御して、消火水の供給を停止する。ここで、放水中灯43は消灯される。また復旧スイッチ53を押すことで、火災灯21、区画灯23A、消火専用灯23Cも消灯される。自火報灯23Bについては、火災受信機8から出力がなくなったときに消灯する。
【0037】
このように、本発明によれば、消火システム制御盤100の盤面上に設けられる操作部や表示部は、操作の順番に従うように、上部から下部にわたって配置されているので、視認性が良い。また、操作部や表示部の間には、操作の順番を示す矢印部がフローチャートのように表示されているので、どの順番で操作部を操作していいのかがわかりやすく、操作性が向上する。
【0038】
本発明は以上説明した通りであるが、以下のようにすることも可能である。
(1)矢印部は、単なる白抜きの印刷表示としたが、矢印部の輪郭内にLEDなどの発光体を設けて、次に操作する操作部への流れを示す矢印部だけを点滅表示させるようにして、操作の案内機能を高めるようにしてもよい。
(2)操作スイッチの横にあるLEDは、点滅周期を変えて点滅表示させるようにしてもよい。例えば、放水区画の選択スイッチの横にあるLEDを、放水開始タイマのカウントダウン中(放水予告中)には、2Hzで点滅させ、放水制御中に1Hzで点滅させ、放水中には、常時点灯させるようにしてもよい。このようにすることで、操作に対する状況が認識しやすくなる。
【0039】
また、火災発生時において、複数の区画で火災が起きた場合には、区画等の点灯・点滅具合で、火災発生の順序が認識できるようにしてもよい。例えば、一番早く火災が発生した区画の区画灯は常時点灯、二番目に火災が起きた区画の区画灯は、早い周期で点滅、三番目に火災が起きた区画の区画灯は、遅い周期で点滅させるようにすればよい。一例として、火災発生を示す区画灯を、第1報目の区画は常時点灯させ、第2報目の区画は2Hzで点滅させ、第3報目の区画は1Hzで点滅させるようにしてもよい。このようにすると、火災が複数の箇所で発生した場合に、火災が発生した順番を認識することが可能となる。
【0040】
本発明の実施形態の表示部は、操作の順番に従うように、盤面上の上部から下部にわたって配置されているが、これに限定するものではなく、例えば、左方(左方向)から右方(右方向)にわたって配置するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
20 表示灯領域、 21 火災灯、 23 地区灯、
30 放水モード領域、 31 放水モード選択部、 35 放水開始タイマ、
40 放水制御領域、 放水中灯、 42 放水開始スイッチ、
43 放水停止スイッチ、 44 放水区画選択部、
50 その他操作部領域、 53 復旧スイッチ、 60 矢印部、
100 消火システム制御盤、 100C 盤面、tt

【特許請求の範囲】
【請求項1】
火災や放水に関する各種操作部と、火災発生時、放水時および前記操作部の操作時に点灯または点滅する表示部とが、盤面上に設けられた消火システム制御盤において、
前記操作部を火災発生時から放水時までの流れに沿って盤面上の上方または左方から下方または右方にわたって配置し、
前記操作部同士を操作の順番を示す矢印部で結んで表示したことを特徴とする消火システム制御盤。
【請求項2】
火災時に点灯する火災灯と、放水時に点灯する放水中灯と、放水モードを選択する放水モード選択部と、放水区画を選択する区画選択部と、放水を停止させる放水停止スイッチとを盤面上に備えた消火システム制御盤において、
前記火災灯、前記放水中灯、前記放水モード選択部、前記区画選択部および前記放水停止スイッチのいずれかの間に、表示または操作の順番を示す矢印部を表示したことを特徴とする消火システム制御盤。

【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図2】
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