消火栓装置
【課題】消火栓扉の軽量化と同時に消火栓弁の操作を向上する消火栓を提供する。
【解決手段】消火栓装置10は、筐体12にホース収納部36とバルブ類収納部38を形成し、ホース収納部36及びバルブ類収納部38に対応した扉開口部に開閉自在に消火栓扉を装着する。バルブ類収納部38にはホース接続口に消火用水を供給する消火栓弁54を含むバルブ類が配置され、消火栓弁54の開閉駆動軸に消火栓弁開閉レバー60が直接設けられる。消火栓弁開閉レバー60に対しては開閉方向と消火栓装置の操作方法を表示した銘板64が配置される。
【解決手段】消火栓装置10は、筐体12にホース収納部36とバルブ類収納部38を形成し、ホース収納部36及びバルブ類収納部38に対応した扉開口部に開閉自在に消火栓扉を装着する。バルブ類収納部38にはホース接続口に消火用水を供給する消火栓弁54を含むバルブ類が配置され、消火栓弁54の開閉駆動軸に消火栓弁開閉レバー60が直接設けられる。消火栓弁開閉レバー60に対しては開閉方向と消火栓装置の操作方法を表示した銘板64が配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火栓扉をハンドル装置の操作で開いて放水ノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車専用道路などのトンネル内には、火災発生時に備えて消火栓装置が設置されている。
【0003】
図13は従来の消火栓装置100の正面図であり、図14は消火栓装置100の消火栓扉104を開いた状態の内部構造の平面図であり、図15はその側面図である。消火栓装置100の筐体102の前面には消火栓扉104と消火器扉106が設けられている。
【0004】
消火栓扉104にはハンドルが設けられ、ハンドルを手前に引くことでロックを解除し、消火栓扉104の下側を回転軸に前方に開放することができる。また消火栓扉104と筐体102との間には緩衝用ダンパ108が設けられ、消火栓扉104を滑らかに開放できるようにしている。
【0005】
消火栓扉104の内部には、先端にノズル110を装着したホース112を筐体内のホースバケット116に内巻きして収納している。ホース112はホースバケット116の側面板に開口した孔を通してホースバケット116内に収納される。その孔からホース112を引き出したときに、ホース112が擦れてホース表面が傷付くことを防ぐために、ホース112は保護管112aの中を通ってホースバケット116内に入る。
【0006】
消火栓扉104に設けた消火栓弁開閉レバー114は、操作用のワイヤー118によりバルブ類収納部に配置している消火栓弁120に連結され、消火栓弁開閉レバー110の開閉操作に伴うワイヤー118の動きで、消火栓弁120を開閉制御するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−318972号公報
【特許文献2】特開平8−66491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このようなトンネル消火栓装置にあっては、消火栓扉104の内側にノズル110及び消火栓弁開閉レバー114を配置しているため、装置前方に消火栓扉104を全開に開放するための大きなスペースを必要とするという問題がある。
【0009】
また、消火栓扉104は開放してノズル110によりホース112を引き出して放水した後にホースバケット116内にホース112を巻き戻すことになるが、その際に、開放状態にある消火栓扉104に作業員が乗って作業する。また、消火栓装置のバルブ類などを点検する点検作業の際にも、開放した消火栓扉104に点検作業者が乗って作業する。このため、消火栓扉104は作業員が乗った場合の重量に耐えられる堅牢の構造としており、このため消火栓扉の重量が増加し、消火栓扉を閉じる作業も大変になる。
【0010】
この問題を解消するためには消火栓扉のサイズを小さくして軽量化することも考えられるが、軽量化のためにサイズを小さくすると筐体前面の開口部が小さくなり、ホース巻き戻し作業や保守作業のためのスペースを有効に確保できないという問題がある。
【0011】
更に、消火栓扉104に消火栓弁開閉レバー114を設けて筐体内の消火栓弁118をワイヤーにより遠隔的操作しているため、大きな操作力を必要とし、また操作構造が複雑化して組立調整に手間がかかり、コスト上昇を招いている。
【0012】
本発明は、消火栓扉の軽量化と同時に消火栓弁の操作を向上するようにしたトンネル消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、
ホース収納部及びバルブ類収納部を形成した筐体と、
ホース収納部及びバルブ類収納部に対応した筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
ホース収納部に収納されたホースと、
ホースに装着されたノズルと、
バルブ類収納部に配置され、ホースに消火用水を供給する配管系に設けた消火栓弁を含むバルブ類と、
消火栓弁の開閉駆動軸に直接設けられた消火栓弁開閉レバーと、
を備えた消火栓装置を対象とする。
【0014】
ここで、消火栓弁を開閉駆動軸が扉開口部に対し横方向に向くように配置し、
消火栓弁開閉レバーの先端に、開閉駆動軸に平行にハンドルを設け、
ハンドルを上下に配置した閉鎖位置と開放位置の間で昇降操作することで開閉駆動軸を回動して消火栓弁を開閉操作する。
【0015】
また、消火栓弁開閉レバーの操作方向及び消火栓装置の操作方法を表示した銘板をノズル及び消火栓弁開放レバーに近接して配置する。
【0016】
銘板は、ホース収納部とバルブ類収納部とを区切るホースバケットに設けられ、ノズルを着脱自在に装着するノズルホルダーを備える。
【0017】
更に、銘板は、操作方法をノズル及び消火栓弁開閉レバーに関連させて表示する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、消火栓弁の開閉駆動軸に直接に消火栓弁開閉レバーを設けて開閉操作するようにしたため、ワイヤーによる遠隔操作が不要となることで操作力を小さくし、操作性を向上できる。
【0019】
また、消火栓弁を消火栓弁開閉レバーで直接開閉操作しているため、レバーを回して弁を開けるという操作は人間工学的に分かり易い操作であり、操作に不慣れな人であっても、緊急時に慌てることなく、ノズルを外してホースを引き出した状態で確実に消火栓弁を開操作して放水し、また放水を停止することができる。
【0020】
また、消火栓弁開閉レバーに対し、レバー操作方向及び消火栓装置の操作方法を表示した銘板を設けたことで、操作を更に分かり易くできる。
【0021】
消火栓弁開閉レバーとノズルが消火栓扉を配置せずに筐体側に配置したことで、消火栓扉の構造を簡単にして軽量化でき、消火栓扉のサイズを小さくしても、扉開口部に対応した筐体側の位置に消火栓弁開閉レバーとノズルを配置しておくことで、操作性及び保守性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による消火栓装置の第1実施形態を正面から示した説明図
【図2】図1について扉側を外して本体内部構造を示した正面図
【図3】図1について内部構造を示した平面図
【図4】図1について内部構造を示した側面図
【図5】本発明による消火栓装置の第2実施形態を正面から示した説明図
【図6】図5の銘板の配置部分を取り出して示した説明図
【図7】本発明による消火栓装置の第3実施形態を正面から示した説明図
【図8】図7について内部構造を示した側面図
【図9】本発明による消火栓装置の第4実施形態を正面から示した説明図
【図10】図9の銘板の配置部分を取り出して示した説明図
【図11】本発明による消火栓装置の第5実施形態を正面から示した説明図
【図12】図11について内部構造を示した側面図
【図13】従来の消火栓装置の扉を外して内部構造を示した正面図
【図14】従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した平面図
【図15】従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した側面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の第1実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、架台11の上に筐体12を設置している。筐体12は、前面に消火器収納部と消火栓収納部に対応した扉開口部16,17を備えた化粧板14を取り付けた箱型形状を持っている。
【0024】
筐体12の右側の扉開口部16には、消火栓扉18と保守扉22が設けられており、その内側となる筐体12の内部がホース収納部及びバルブ類収納部となっている。消火栓扉18は下側のヒンジ21を中心に前方に開閉することができ、通常時はハンドル20によるロックで図示の閉鎖位置に閉じており、ハンドル20に手を入れて手前に引くとロックが外れ、開くことができる。
【0025】
消火栓扉18の上には、ヒンジ23により上向に開閉する保守扉22が設けられており、点検時に消火栓扉18を開いて保守扉22の下方左右内側のロックを外すことで開くことができる。
【0026】
扉開口部17の右側には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28、及び応答ランプ30を設けている。赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
【0027】
扉開口部17には消火器扉32が設けられ、消火器扉32に対応した筐体12の内部を消火器収納部とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉32は左側をヒンジとして前方に開くことができる。
【0028】
図2は図1の第1実施形態について消火栓扉及び保守扉を外して内部構造を示した正面図である。図2において、筐体12の中央部にはホース収納部36が形成され、その右側にバルブ類収納部38を形成している。
【0029】
ホース収納部36にはU字型に形成したフレームパイプ40が開口側に配置されている。フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、内部にホース収納空間を形成している。
【0030】
ホースバケット42及び筐体内壁で囲まれたホース収納部36にはホース44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納部38にはホース接続口46が配置されており、ホース接続口46にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納部36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
【0031】
即ち、ホース接続口46に接続したホース44はまずホース収納部36の下側に巻き込まれ、その後に、右回りに収納部内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をフレームパイプ40の中央付近に取り付けられたホースガイド43の上部の開口から右側に取り出し、右側のホースバケット42に装着しているノズルホルダー50にノズル48を装着して保持させている。
【0032】
ノズル48は消火栓弁開閉レバー60の横の同じ高さレベルに配置して、ノズル48の取り出しと消火栓弁開閉レバー60の操作による放水時の作業を行い易くしている。ホースガイド43はホース44を全て右側に引き出した際に、ホース接続口46付近のフレームパイプ40でホース44が折れて放水障害になるのを防いでいる。
【0033】
このようなホース収納部36に対するホース44の右巻きした内巻きによる収納により、ホース44の巻き込み開始部分44aはホース接続口46から最短距離でホース収納部36の下側部分に送り込まれる。このため図13に示したように、ホース112を左巻きとしてホース巻き込み開始部分112aをホース収納部の上部に送り込む場合のホース収納部から外れるホース部分(巻き込み半周程度)がなくなり、その分、ホース44を短くでき、ホース収納部36の容積が減ることで、結果的に筐体12を薄型化できる。
【0034】
また、ホース巻き込み開始部分44aは右巻きによりホース収納部36の下側に送りこまれるため、ホース44がホースバケット42に当って摺動するようなことはなく、図13の従来のホース左巻きによりホースバケットに当って摺動することに対する保護の必要がなく、構造を簡単にできる。
【0035】
またホース収納部36に右巻きとして収納した後に取り出したホース先端のノズル48は放水部を下向きにしてノズルホルダー50に着脱自在に装着されており、放水部が下向きであることから、消火栓扉を開いてノズル48を放水部を下に向けたまま外すことができ、消火栓弁54に設けている消火栓弁開閉レバー60を操作しない限り、放水されないが、火災時に操作する者にとっては不慣れであることから、放水口が自分に向かないことで、安心感をもってノズル48を外すことができ、安全面でのメリットが大きい。
【0036】
筐体12に設けたホース収納部36の右側に配置したバルブ類収納部38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口52からホース接続口46に至る配管系統に、消火栓弁54、自動調圧弁56、自動排水弁58を設けている。
【0037】
即ち、消火栓接続口52からの配管は消火栓弁54の1次側に接続され、消火栓弁54の2次側を自動排水弁58の1次側に接続すると共に、自動調圧弁56の1次側に接続している。自動調圧弁56の2次側はホース接続口46となり、ここにホース44を接続している。
【0038】
消火栓弁54は開閉駆動軸を扉開口部16に向けるように配置しており、開閉駆動軸に直接、消火栓弁開閉レバー60を装着し、扉開口部16に平行な面内で上下に配置した閉位置と開位置との間で消火栓弁開閉レバー60を回動操作するようにしている。
【0039】
即ち、消火栓弁開閉レバー60が図示の水平位置で消火栓弁54は閉位置にあり、このとき2次側の配管内に圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。消火栓弁開閉レバー60を右回りに回動して下向きとなる開位置に操作すると、消火栓弁54が開位置に作動され、2次側の配管内に消火用水が供給されて圧が上昇し、自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給される。
【0040】
また消火栓弁開閉レバー60を下向きとなる開位置に操作すると、同時に消火栓弁開閉レバー60の左側に設置しているスイッチ61がオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー60を元の水平位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチ61がオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
【0041】
このように本実施形態にあっては、従来、消火栓扉に設けてワイヤー連結により消火栓弁を開閉していた消火栓弁開閉レバー60を筐体12側に配置して消火栓弁54に直接設けたことで、消火栓扉18の構造が簡略化され、薄型化と軽量化を達成することができる。
【0042】
また消火栓弁開閉レバー60は消火栓弁54の開閉駆動軸に直接設けられていることが一見して明確であり、弁を開く操作として水平状態にある消火栓弁開閉レバー60を下向きに約90°回す操作は人間工学的にみて極めて自然な操作であり、充分に高い操作性か確保される。
【0043】
また消火栓弁54の開閉駆動軸を消火栓弁開閉レバー60により直接操作するため、従来のように消火栓扉に設けてワイヤーにより遠隔操作する場合に比べ小さい操作力で容易に操作することができる。
【0044】
図3は、図1について内部構造を示した平面図である。図3において、ホース収納部36は手前側にフレームパイプ40が配置され、フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、ホース収納部36を仕切り形成し、ホース44が右巻きにより内巻き状態で収納されている。
【0045】
図4は図1について内部構造を示した側面図である。図4において、筐体12の前面の閉鎖状態にある消火栓扉18は、ハンドル操作によりラッチを解除することで、ヒンジ21を中心に18aで示す前方位置に開くことができる。
【0046】
この場合、消火栓扉18には従来のように、ノズルや消火栓弁開閉レバーが設けられていないことから軽量化されており、開放の際の衝撃を吸収するダンパーを必ずしも設ける必要はなく、扉開放位置の手前で作動する簡単なダンパ機構やバネ機構などの緩衝機構を設けるだけで良い。
【0047】
また筐体12内に配置された消火栓弁54は開閉駆動軸62を扉開口部の方向に向けて配置され、開閉駆動軸62に直接消火栓弁開閉レバー60を設けている。図4にあっては、消火栓弁開閉レバー60を下向きとなる位置に操作して消火栓弁54を開位置に操作した状態を示している。
【0048】
図5は本発明による消火栓装置の第2実施形態を扉を外した正面から示した説明図である。図5の第2実施形態の基本的な構成は、図2に示した第1実施形態と同じであるが、
更に、消火栓弁開閉レバー60に対し銘板64を設けたことを特徴とする。
【0049】
図6は図5の銘板64の配置部分を取り出して示しており、銘板64は矩形のプレート部材であり、消火栓弁54及び消火栓弁開閉レバー60の配置位置に対応して扇形の切抜き部66を形成し、切抜き部66の中に消火栓弁54及び消火栓弁開閉レバー60が入るように配管部分または筐体側に固定している。
【0050】
扇形の切抜き部66は上部の水平部分について更に切込み66aを入れ、消火栓弁54を閉位置とする消火栓弁開閉レバー60の図示の水平状態で、ハンドル部分に手を入れて容易に握ることができるようにしている。
【0051】
また、扇形の切抜き部66の水平位置には閉位置マーク68が表示され、下側の垂直位置には開位置マーク70が表示され、その間の円弧に沿った部分に、消火栓弁開閉レバー60の操作方向を示す操作方向矢印71を表示している。
【0052】
更に、銘板64の左側には、消火栓装置10の操作方法が3枚の操作方法表示部72a〜72cに分けて、文字とイラストにより表示されている。
【0053】
このような消火栓弁開閉レバー60の操作方向と消火栓装置10の操作方法を表示した銘板64を消火栓弁54に対し設けることで、消火を必要とする緊急事態であっても、操作方法を直ぐに理解して、決まった手順に従って適切な操作を行うことができる。
【0054】
また、銘板64は切込み部66により消火栓弁54及び消火栓弁開閉レバー60を囲む形で操作方法の表示が行われているため、操作に不慣れで慌てている状況であっても、簡単且つ確実に適切な操作を行うことができる。
【0055】
図7は本発明による消火栓装置の第3実施形態を扉を外した正面から示した説明図、図8は図7の側面図であり、基本的な構成は図2の第1実施形態と同じであるが、第3実施形態あっては、消火栓弁54の開閉駆動軸を扉開口部16に対し横方向、この実施形態では右方向に向けるように配置し、右向きとした開閉駆動軸に消火栓弁開閉レバー74を直接取付け、消火栓弁開閉レバー74を扉開口部16に直交した面内で上下に配置した閉位置と開位置との間で回動操作するようにしている。
【0056】
即ち、消火栓弁開閉レバー74が横から見て水平となる図示の位置で消火栓弁54は閉位置にあり、このとき2次側の配管内に圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。消火栓弁開閉レバー74を手前から見て下向きに回動、即ち横から見て左回りに回動して下側の位置74aに操作すると、消火栓弁54が開位置となり、2次側の配管内に消火用水が供給されて圧が上昇し、自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給される。
【0057】
また消火栓弁開閉レバー74を下側の位置74aに操作すると、一体に設けているスイッチがオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー74を元の水平位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、当時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
【0058】
このように第3実施形態にあっても、従来、消火栓扉に設けてワイヤー連結により消火栓弁を開閉していた消火栓弁開閉レバー74を筐体12側に配置して消火栓弁54に直接設けたことで、消火栓扉18の構造が簡略化され、薄型化と軽量化を達成することができる。
【0059】
また消火栓弁開閉レバー74は消火栓弁54の開閉駆動軸に直接設けられていることが一見して明確であり、弁を開く操作として水平状態にある消火栓弁開閉レバー74を下向きに引き降ろして約90°手前に回す操作は人間工学的にみて極めて自然な操作であり、充分に高い操作性が確保される。
【0060】
また消火栓弁54の開閉駆動軸を消火栓弁開閉レバー74により直接操作するため、従来のように消火栓扉に設けてワイヤーにより遠隔操作する場合に比べ小さい操作力で容易に操作することができる。特に、消火栓弁開閉レバー74を握って手前に引き降ろすように回す操作は、腕の重みを消火栓弁開閉レバー74に掛ける操作となり、より小さい力で開位置に操作することができる。
【0061】
図9は本発明による消火栓装置の第4実施形態を扉を外した正面から示した説明図である。図9の第4実施形態の基本的な構成は、図7に示した第3実施形態と同じであるが、
更に、消火栓弁開閉レバー74に対し銘板76を設けたことを特徴とする。
【0062】
図10は図9の銘板76の配置部分を取り出して示しており、銘板76はノズル48を取り付ける板と兼用させており、放水時に操作するノズル48、消火栓弁開閉レバー74と関連させて配置し、放水作業を行い易くしている。消火栓弁開閉レバー74のレバーアーム80の配置位置に対応して上下にレバー溝82を形成し、レバー溝82を通して銘板76の全面に取り出したレバーアーム80の先端に、横向きにハンドル78を取り付けている。レバーアーム80の後端は、図7のように開閉駆動軸を横向き(右向き)となるように配置した消火栓弁54の開閉駆動軸に直接連結されている。
【0063】
銘板76のハンドル78の操作範囲の上部には閉位置マーク84か表示され、下部には開位置マーク86が表示され、その間にレバー操作方向を示す操作方向矢印90が表示されている。
【0064】
また、銘板76の左側には、消火栓装置10の操作方法が3枚の操作方法表示部88a〜88cに分けて、文字とイラストにより表示されている。操作方法表示部88aからは、ノズル48の位置まで矢印が伸びており、操作方法表示部88aの対象物としてノズル48を分かり易くしている。同様に、操作方法表示部88bからは消火栓弁開閉レバー74まで矢印が伸びており、レバーを認識し易くしている。
【0065】
このような消火栓弁開閉レバー74の操作方向と消火栓装置10の操作方法を表示した銘板76をノズル48及び消火栓弁開閉レバー74と関連させて設けることで、消火を必要とする緊急事態であっても、操作方法を直ぐに理解して、決まった手順に従って適切な操作を行うことができる。
【0066】
また、消火栓弁開閉レバー74は、銘板76のレバー溝82から取り出されたレバーアーム80にハンドル78を取り付けており、例えレバー溝82から操作方向の表示がなくとも、ハンドル78を引き下げれば放水を開始できることが直ぐに分かり、これに銘板76による操作方向の表示が加わることにより、操作に不慣れで慌てている状況であっても、簡単且つ確実に適切な操作を行うことができる。
【0067】
なお、ノズル取付用板と銘板を必ずし1枚でなくとも良いが、近くに配置して操作案内が分かり易いようにして良い。
【0068】
図11は本発明による消火栓装置の第5実施形態を扉を外した正面から示した説明図であり、図12にその側面図を示す。図11及び図12の第5実施形態の基本的な構成は、バルブ類収納部38を除いて図2に示した第1実施形態と同じである。
【0069】
バルブ類収納部38には配管接続部52から下方に向けて略一列に消火栓弁54、自動調圧弁56及び自動排水弁58を配置し、下端を横方向に向けてここにホース接続部46を配置しており、バルブ類の直列配置により筐体12内に示すスペースを小さくし、装置の薄型化を図っている。
【0070】
消火栓弁54はその開閉駆動軸を左側に向けて配置しており、左側の開閉駆動軸には消火栓弁開閉レバー92が直接取り付けられている。即ち、消火栓弁開閉レバー92は、消火全弁54の左側に取り出している開閉駆動軸にレバーアーム96を装着し、レバーアーム96の先端に右向きにハンドル94を装着している。このようにレバーアーム96の右側の一方の端部に開閉駆動軸を連結し、他方の端部にハンドル94を連結した構造とすることで、レバーアーム96に対しハンドルをクランク型に取り付けた場合に比べ、操作スペースを小さくすることができ、これによって装置の薄型化が達成できる。
【0071】
消火栓弁開閉レバー92は、図12から明らかなように、図示のハンドル94の位置となる斜め上向きの閉位置と、想像線で示す斜め下向きの開位置92aとの間で上下に回動操作される。
【0072】
消火栓弁開閉レバー92は図示の斜め上向きの上部位置で消火栓弁54を閉位置としており、このとき2次側の配管内に圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。消火栓弁開閉レバー92を手前に引き降ろすように回動して斜め下向きとなる開位置92aに操作すると、消火栓弁54が開位置に作動され、2次側の配管内に消火用水が供給されて圧が上昇し、自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給される。
【0073】
また消火栓弁開閉レバー92を斜め下向きとなる開位置92aに操作すると、消火栓弁開閉レバー92に対し設けているスイッチ(図示せず)がオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー92を元の上向き位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、当時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
【0074】
なお、図2の第1実施形態及び図5の第2実施形態では、閉位置で消火栓弁開閉レバー60を右向きの水平位置としているが、これに代えて左向きの水平位置としてもよい。
【0075】
また、図7の第3実施形態と図9の第4実施形態では、閉位置で消火栓弁開閉レバー74を水平位置から垂直位置に下向きに回動操作して消火栓弁を開操作しているが、垂直位置から水平位置への下向き操作により消火栓弁を開操作しても良い。
【0076】
また上記の実施形態において消火栓弁開閉レバーに対してはその操作方向を示す銘板を設けることが望ましいが、銘板を設けない場合には、消火栓弁開閉レバーに操作方向を示したリボンを下げておくことで対応しても良い。
【0077】
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0078】
10:消火栓装置
11:架台
12:筐体
14:化粧板
16:扉開口部
18:消火器扉
18:通報装置扉
20,34:ハンドル
21,23:ヒンジ
22:保守扉
24:通報装置扉
26:赤色表示灯
28:発信機
30:応答ランプ
32:消火器扉
36:ホース収納部
38:バルブ類収納部
40:フレームパイプ
42:ホースバケット
44:ホース
46:ホース接続口
48:ノズル
50:ノズルホルダー
52:配管接続口
54:消火栓弁
56:自動調圧弁
58,64:自動排水弁
60,74,92:消火栓弁開閉レバー
62: 開閉駆動軸
64,76:銘板
66: 切抜き部
68,84:閉位置マーク
70,86:開位置マーク
71:開方向矢印
72a〜72c,88a〜88c:操作方法表示部
78,96:ハンドル
80,94:レバーアーム
82:レバー溝
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火栓扉をハンドル装置の操作で開いて放水ノズル付きホースを引き出して放水する消火栓装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車専用道路などのトンネル内には、火災発生時に備えて消火栓装置が設置されている。
【0003】
図13は従来の消火栓装置100の正面図であり、図14は消火栓装置100の消火栓扉104を開いた状態の内部構造の平面図であり、図15はその側面図である。消火栓装置100の筐体102の前面には消火栓扉104と消火器扉106が設けられている。
【0004】
消火栓扉104にはハンドルが設けられ、ハンドルを手前に引くことでロックを解除し、消火栓扉104の下側を回転軸に前方に開放することができる。また消火栓扉104と筐体102との間には緩衝用ダンパ108が設けられ、消火栓扉104を滑らかに開放できるようにしている。
【0005】
消火栓扉104の内部には、先端にノズル110を装着したホース112を筐体内のホースバケット116に内巻きして収納している。ホース112はホースバケット116の側面板に開口した孔を通してホースバケット116内に収納される。その孔からホース112を引き出したときに、ホース112が擦れてホース表面が傷付くことを防ぐために、ホース112は保護管112aの中を通ってホースバケット116内に入る。
【0006】
消火栓扉104に設けた消火栓弁開閉レバー114は、操作用のワイヤー118によりバルブ類収納部に配置している消火栓弁120に連結され、消火栓弁開閉レバー110の開閉操作に伴うワイヤー118の動きで、消火栓弁120を開閉制御するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−318972号公報
【特許文献2】特開平8−66491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、このようなトンネル消火栓装置にあっては、消火栓扉104の内側にノズル110及び消火栓弁開閉レバー114を配置しているため、装置前方に消火栓扉104を全開に開放するための大きなスペースを必要とするという問題がある。
【0009】
また、消火栓扉104は開放してノズル110によりホース112を引き出して放水した後にホースバケット116内にホース112を巻き戻すことになるが、その際に、開放状態にある消火栓扉104に作業員が乗って作業する。また、消火栓装置のバルブ類などを点検する点検作業の際にも、開放した消火栓扉104に点検作業者が乗って作業する。このため、消火栓扉104は作業員が乗った場合の重量に耐えられる堅牢の構造としており、このため消火栓扉の重量が増加し、消火栓扉を閉じる作業も大変になる。
【0010】
この問題を解消するためには消火栓扉のサイズを小さくして軽量化することも考えられるが、軽量化のためにサイズを小さくすると筐体前面の開口部が小さくなり、ホース巻き戻し作業や保守作業のためのスペースを有効に確保できないという問題がある。
【0011】
更に、消火栓扉104に消火栓弁開閉レバー114を設けて筐体内の消火栓弁118をワイヤーにより遠隔的操作しているため、大きな操作力を必要とし、また操作構造が複雑化して組立調整に手間がかかり、コスト上昇を招いている。
【0012】
本発明は、消火栓扉の軽量化と同時に消火栓弁の操作を向上するようにしたトンネル消火栓装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、
ホース収納部及びバルブ類収納部を形成した筐体と、
ホース収納部及びバルブ類収納部に対応した筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
ホース収納部に収納されたホースと、
ホースに装着されたノズルと、
バルブ類収納部に配置され、ホースに消火用水を供給する配管系に設けた消火栓弁を含むバルブ類と、
消火栓弁の開閉駆動軸に直接設けられた消火栓弁開閉レバーと、
を備えた消火栓装置を対象とする。
【0014】
ここで、消火栓弁を開閉駆動軸が扉開口部に対し横方向に向くように配置し、
消火栓弁開閉レバーの先端に、開閉駆動軸に平行にハンドルを設け、
ハンドルを上下に配置した閉鎖位置と開放位置の間で昇降操作することで開閉駆動軸を回動して消火栓弁を開閉操作する。
【0015】
また、消火栓弁開閉レバーの操作方向及び消火栓装置の操作方法を表示した銘板をノズル及び消火栓弁開放レバーに近接して配置する。
【0016】
銘板は、ホース収納部とバルブ類収納部とを区切るホースバケットに設けられ、ノズルを着脱自在に装着するノズルホルダーを備える。
【0017】
更に、銘板は、操作方法をノズル及び消火栓弁開閉レバーに関連させて表示する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、消火栓弁の開閉駆動軸に直接に消火栓弁開閉レバーを設けて開閉操作するようにしたため、ワイヤーによる遠隔操作が不要となることで操作力を小さくし、操作性を向上できる。
【0019】
また、消火栓弁を消火栓弁開閉レバーで直接開閉操作しているため、レバーを回して弁を開けるという操作は人間工学的に分かり易い操作であり、操作に不慣れな人であっても、緊急時に慌てることなく、ノズルを外してホースを引き出した状態で確実に消火栓弁を開操作して放水し、また放水を停止することができる。
【0020】
また、消火栓弁開閉レバーに対し、レバー操作方向及び消火栓装置の操作方法を表示した銘板を設けたことで、操作を更に分かり易くできる。
【0021】
消火栓弁開閉レバーとノズルが消火栓扉を配置せずに筐体側に配置したことで、消火栓扉の構造を簡単にして軽量化でき、消火栓扉のサイズを小さくしても、扉開口部に対応した筐体側の位置に消火栓弁開閉レバーとノズルを配置しておくことで、操作性及び保守性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明による消火栓装置の第1実施形態を正面から示した説明図
【図2】図1について扉側を外して本体内部構造を示した正面図
【図3】図1について内部構造を示した平面図
【図4】図1について内部構造を示した側面図
【図5】本発明による消火栓装置の第2実施形態を正面から示した説明図
【図6】図5の銘板の配置部分を取り出して示した説明図
【図7】本発明による消火栓装置の第3実施形態を正面から示した説明図
【図8】図7について内部構造を示した側面図
【図9】本発明による消火栓装置の第4実施形態を正面から示した説明図
【図10】図9の銘板の配置部分を取り出して示した説明図
【図11】本発明による消火栓装置の第5実施形態を正面から示した説明図
【図12】図11について内部構造を示した側面図
【図13】従来の消火栓装置の扉を外して内部構造を示した正面図
【図14】従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した平面図
【図15】従来の消火栓装置の扉を開放して内部構造を示した側面図
【発明を実施するための形態】
【0023】
図1は本発明によるトンネルに設置される消火栓装置の第1実施形態を示した正面図である。図1において、消火栓装置10は、架台11の上に筐体12を設置している。筐体12は、前面に消火器収納部と消火栓収納部に対応した扉開口部16,17を備えた化粧板14を取り付けた箱型形状を持っている。
【0024】
筐体12の右側の扉開口部16には、消火栓扉18と保守扉22が設けられており、その内側となる筐体12の内部がホース収納部及びバルブ類収納部となっている。消火栓扉18は下側のヒンジ21を中心に前方に開閉することができ、通常時はハンドル20によるロックで図示の閉鎖位置に閉じており、ハンドル20に手を入れて手前に引くとロックが外れ、開くことができる。
【0025】
消火栓扉18の上には、ヒンジ23により上向に開閉する保守扉22が設けられており、点検時に消火栓扉18を開いて保守扉22の下方左右内側のロックを外すことで開くことができる。
【0026】
扉開口部17の右側には通報装置扉24が設けられ、ここに赤色表示灯26、発信機28、及び応答ランプ30を設けている。赤色表示灯26は常時点灯し、消火栓装置10の設置場所が遠方から分かるようにしている。火災時には、発信機28を押してスイッチボタンをオンすると、発信信号が監視室の火災受信機に送信されて火災警報が出され、これに伴い応答信号が火災受信機から送られて、応答ランプ30を点灯するようにしている。
【0027】
扉開口部17には消火器扉32が設けられ、消火器扉32に対応した筐体12の内部を消火器収納部とし、例えば2本の消火器を収納している。消火器扉32にはハンドル34が設けられ、ハンドル34を手前に引くとラッチが外れ、消火器扉32は左側をヒンジとして前方に開くことができる。
【0028】
図2は図1の第1実施形態について消火栓扉及び保守扉を外して内部構造を示した正面図である。図2において、筐体12の中央部にはホース収納部36が形成され、その右側にバルブ類収納部38を形成している。
【0029】
ホース収納部36にはU字型に形成したフレームパイプ40が開口側に配置されている。フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、内部にホース収納空間を形成している。
【0030】
ホースバケット42及び筐体内壁で囲まれたホース収納部36にはホース44が内巻きして収納されている。ここで、右側のバルブ類収納部38にはホース接続口46が配置されており、ホース接続口46にホース44の1次側を接続した後、ホース44をホース収納部36に巻き込むことになるが、この場合のホース44の巻き込みは、扉開口部16から見て右巻きとなるようにホース44を巻き込んでいる。
【0031】
即ち、ホース接続口46に接続したホース44はまずホース収納部36の下側に巻き込まれ、その後に、右回りに収納部内に巻き込まれ、最後にノズル48を装着したホース先端をフレームパイプ40の中央付近に取り付けられたホースガイド43の上部の開口から右側に取り出し、右側のホースバケット42に装着しているノズルホルダー50にノズル48を装着して保持させている。
【0032】
ノズル48は消火栓弁開閉レバー60の横の同じ高さレベルに配置して、ノズル48の取り出しと消火栓弁開閉レバー60の操作による放水時の作業を行い易くしている。ホースガイド43はホース44を全て右側に引き出した際に、ホース接続口46付近のフレームパイプ40でホース44が折れて放水障害になるのを防いでいる。
【0033】
このようなホース収納部36に対するホース44の右巻きした内巻きによる収納により、ホース44の巻き込み開始部分44aはホース接続口46から最短距離でホース収納部36の下側部分に送り込まれる。このため図13に示したように、ホース112を左巻きとしてホース巻き込み開始部分112aをホース収納部の上部に送り込む場合のホース収納部から外れるホース部分(巻き込み半周程度)がなくなり、その分、ホース44を短くでき、ホース収納部36の容積が減ることで、結果的に筐体12を薄型化できる。
【0034】
また、ホース巻き込み開始部分44aは右巻きによりホース収納部36の下側に送りこまれるため、ホース44がホースバケット42に当って摺動するようなことはなく、図13の従来のホース左巻きによりホースバケットに当って摺動することに対する保護の必要がなく、構造を簡単にできる。
【0035】
またホース収納部36に右巻きとして収納した後に取り出したホース先端のノズル48は放水部を下向きにしてノズルホルダー50に着脱自在に装着されており、放水部が下向きであることから、消火栓扉を開いてノズル48を放水部を下に向けたまま外すことができ、消火栓弁54に設けている消火栓弁開閉レバー60を操作しない限り、放水されないが、火災時に操作する者にとっては不慣れであることから、放水口が自分に向かないことで、安心感をもってノズル48を外すことができ、安全面でのメリットが大きい。
【0036】
筐体12に設けたホース収納部36の右側に配置したバルブ類収納部38には、ポンプ設備からの配管が接続される消火栓接続口52からホース接続口46に至る配管系統に、消火栓弁54、自動調圧弁56、自動排水弁58を設けている。
【0037】
即ち、消火栓接続口52からの配管は消火栓弁54の1次側に接続され、消火栓弁54の2次側を自動排水弁58の1次側に接続すると共に、自動調圧弁56の1次側に接続している。自動調圧弁56の2次側はホース接続口46となり、ここにホース44を接続している。
【0038】
消火栓弁54は開閉駆動軸を扉開口部16に向けるように配置しており、開閉駆動軸に直接、消火栓弁開閉レバー60を装着し、扉開口部16に平行な面内で上下に配置した閉位置と開位置との間で消火栓弁開閉レバー60を回動操作するようにしている。
【0039】
即ち、消火栓弁開閉レバー60が図示の水平位置で消火栓弁54は閉位置にあり、このとき2次側の配管内に圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。消火栓弁開閉レバー60を右回りに回動して下向きとなる開位置に操作すると、消火栓弁54が開位置に作動され、2次側の配管内に消火用水が供給されて圧が上昇し、自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給される。
【0040】
また消火栓弁開閉レバー60を下向きとなる開位置に操作すると、同時に消火栓弁開閉レバー60の左側に設置しているスイッチ61がオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー60を元の水平位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、同時にスイッチ61がオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
【0041】
このように本実施形態にあっては、従来、消火栓扉に設けてワイヤー連結により消火栓弁を開閉していた消火栓弁開閉レバー60を筐体12側に配置して消火栓弁54に直接設けたことで、消火栓扉18の構造が簡略化され、薄型化と軽量化を達成することができる。
【0042】
また消火栓弁開閉レバー60は消火栓弁54の開閉駆動軸に直接設けられていることが一見して明確であり、弁を開く操作として水平状態にある消火栓弁開閉レバー60を下向きに約90°回す操作は人間工学的にみて極めて自然な操作であり、充分に高い操作性か確保される。
【0043】
また消火栓弁54の開閉駆動軸を消火栓弁開閉レバー60により直接操作するため、従来のように消火栓扉に設けてワイヤーにより遠隔操作する場合に比べ小さい操作力で容易に操作することができる。
【0044】
図3は、図1について内部構造を示した平面図である。図3において、ホース収納部36は手前側にフレームパイプ40が配置され、フレームパイプ40の両側にはホースバケット42が取り付けられ、ホース収納部36を仕切り形成し、ホース44が右巻きにより内巻き状態で収納されている。
【0045】
図4は図1について内部構造を示した側面図である。図4において、筐体12の前面の閉鎖状態にある消火栓扉18は、ハンドル操作によりラッチを解除することで、ヒンジ21を中心に18aで示す前方位置に開くことができる。
【0046】
この場合、消火栓扉18には従来のように、ノズルや消火栓弁開閉レバーが設けられていないことから軽量化されており、開放の際の衝撃を吸収するダンパーを必ずしも設ける必要はなく、扉開放位置の手前で作動する簡単なダンパ機構やバネ機構などの緩衝機構を設けるだけで良い。
【0047】
また筐体12内に配置された消火栓弁54は開閉駆動軸62を扉開口部の方向に向けて配置され、開閉駆動軸62に直接消火栓弁開閉レバー60を設けている。図4にあっては、消火栓弁開閉レバー60を下向きとなる位置に操作して消火栓弁54を開位置に操作した状態を示している。
【0048】
図5は本発明による消火栓装置の第2実施形態を扉を外した正面から示した説明図である。図5の第2実施形態の基本的な構成は、図2に示した第1実施形態と同じであるが、
更に、消火栓弁開閉レバー60に対し銘板64を設けたことを特徴とする。
【0049】
図6は図5の銘板64の配置部分を取り出して示しており、銘板64は矩形のプレート部材であり、消火栓弁54及び消火栓弁開閉レバー60の配置位置に対応して扇形の切抜き部66を形成し、切抜き部66の中に消火栓弁54及び消火栓弁開閉レバー60が入るように配管部分または筐体側に固定している。
【0050】
扇形の切抜き部66は上部の水平部分について更に切込み66aを入れ、消火栓弁54を閉位置とする消火栓弁開閉レバー60の図示の水平状態で、ハンドル部分に手を入れて容易に握ることができるようにしている。
【0051】
また、扇形の切抜き部66の水平位置には閉位置マーク68が表示され、下側の垂直位置には開位置マーク70が表示され、その間の円弧に沿った部分に、消火栓弁開閉レバー60の操作方向を示す操作方向矢印71を表示している。
【0052】
更に、銘板64の左側には、消火栓装置10の操作方法が3枚の操作方法表示部72a〜72cに分けて、文字とイラストにより表示されている。
【0053】
このような消火栓弁開閉レバー60の操作方向と消火栓装置10の操作方法を表示した銘板64を消火栓弁54に対し設けることで、消火を必要とする緊急事態であっても、操作方法を直ぐに理解して、決まった手順に従って適切な操作を行うことができる。
【0054】
また、銘板64は切込み部66により消火栓弁54及び消火栓弁開閉レバー60を囲む形で操作方法の表示が行われているため、操作に不慣れで慌てている状況であっても、簡単且つ確実に適切な操作を行うことができる。
【0055】
図7は本発明による消火栓装置の第3実施形態を扉を外した正面から示した説明図、図8は図7の側面図であり、基本的な構成は図2の第1実施形態と同じであるが、第3実施形態あっては、消火栓弁54の開閉駆動軸を扉開口部16に対し横方向、この実施形態では右方向に向けるように配置し、右向きとした開閉駆動軸に消火栓弁開閉レバー74を直接取付け、消火栓弁開閉レバー74を扉開口部16に直交した面内で上下に配置した閉位置と開位置との間で回動操作するようにしている。
【0056】
即ち、消火栓弁開閉レバー74が横から見て水平となる図示の位置で消火栓弁54は閉位置にあり、このとき2次側の配管内に圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。消火栓弁開閉レバー74を手前から見て下向きに回動、即ち横から見て左回りに回動して下側の位置74aに操作すると、消火栓弁54が開位置となり、2次側の配管内に消火用水が供給されて圧が上昇し、自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給される。
【0057】
また消火栓弁開閉レバー74を下側の位置74aに操作すると、一体に設けているスイッチがオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー74を元の水平位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、当時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
【0058】
このように第3実施形態にあっても、従来、消火栓扉に設けてワイヤー連結により消火栓弁を開閉していた消火栓弁開閉レバー74を筐体12側に配置して消火栓弁54に直接設けたことで、消火栓扉18の構造が簡略化され、薄型化と軽量化を達成することができる。
【0059】
また消火栓弁開閉レバー74は消火栓弁54の開閉駆動軸に直接設けられていることが一見して明確であり、弁を開く操作として水平状態にある消火栓弁開閉レバー74を下向きに引き降ろして約90°手前に回す操作は人間工学的にみて極めて自然な操作であり、充分に高い操作性が確保される。
【0060】
また消火栓弁54の開閉駆動軸を消火栓弁開閉レバー74により直接操作するため、従来のように消火栓扉に設けてワイヤーにより遠隔操作する場合に比べ小さい操作力で容易に操作することができる。特に、消火栓弁開閉レバー74を握って手前に引き降ろすように回す操作は、腕の重みを消火栓弁開閉レバー74に掛ける操作となり、より小さい力で開位置に操作することができる。
【0061】
図9は本発明による消火栓装置の第4実施形態を扉を外した正面から示した説明図である。図9の第4実施形態の基本的な構成は、図7に示した第3実施形態と同じであるが、
更に、消火栓弁開閉レバー74に対し銘板76を設けたことを特徴とする。
【0062】
図10は図9の銘板76の配置部分を取り出して示しており、銘板76はノズル48を取り付ける板と兼用させており、放水時に操作するノズル48、消火栓弁開閉レバー74と関連させて配置し、放水作業を行い易くしている。消火栓弁開閉レバー74のレバーアーム80の配置位置に対応して上下にレバー溝82を形成し、レバー溝82を通して銘板76の全面に取り出したレバーアーム80の先端に、横向きにハンドル78を取り付けている。レバーアーム80の後端は、図7のように開閉駆動軸を横向き(右向き)となるように配置した消火栓弁54の開閉駆動軸に直接連結されている。
【0063】
銘板76のハンドル78の操作範囲の上部には閉位置マーク84か表示され、下部には開位置マーク86が表示され、その間にレバー操作方向を示す操作方向矢印90が表示されている。
【0064】
また、銘板76の左側には、消火栓装置10の操作方法が3枚の操作方法表示部88a〜88cに分けて、文字とイラストにより表示されている。操作方法表示部88aからは、ノズル48の位置まで矢印が伸びており、操作方法表示部88aの対象物としてノズル48を分かり易くしている。同様に、操作方法表示部88bからは消火栓弁開閉レバー74まで矢印が伸びており、レバーを認識し易くしている。
【0065】
このような消火栓弁開閉レバー74の操作方向と消火栓装置10の操作方法を表示した銘板76をノズル48及び消火栓弁開閉レバー74と関連させて設けることで、消火を必要とする緊急事態であっても、操作方法を直ぐに理解して、決まった手順に従って適切な操作を行うことができる。
【0066】
また、消火栓弁開閉レバー74は、銘板76のレバー溝82から取り出されたレバーアーム80にハンドル78を取り付けており、例えレバー溝82から操作方向の表示がなくとも、ハンドル78を引き下げれば放水を開始できることが直ぐに分かり、これに銘板76による操作方向の表示が加わることにより、操作に不慣れで慌てている状況であっても、簡単且つ確実に適切な操作を行うことができる。
【0067】
なお、ノズル取付用板と銘板を必ずし1枚でなくとも良いが、近くに配置して操作案内が分かり易いようにして良い。
【0068】
図11は本発明による消火栓装置の第5実施形態を扉を外した正面から示した説明図であり、図12にその側面図を示す。図11及び図12の第5実施形態の基本的な構成は、バルブ類収納部38を除いて図2に示した第1実施形態と同じである。
【0069】
バルブ類収納部38には配管接続部52から下方に向けて略一列に消火栓弁54、自動調圧弁56及び自動排水弁58を配置し、下端を横方向に向けてここにホース接続部46を配置しており、バルブ類の直列配置により筐体12内に示すスペースを小さくし、装置の薄型化を図っている。
【0070】
消火栓弁54はその開閉駆動軸を左側に向けて配置しており、左側の開閉駆動軸には消火栓弁開閉レバー92が直接取り付けられている。即ち、消火栓弁開閉レバー92は、消火全弁54の左側に取り出している開閉駆動軸にレバーアーム96を装着し、レバーアーム96の先端に右向きにハンドル94を装着している。このようにレバーアーム96の右側の一方の端部に開閉駆動軸を連結し、他方の端部にハンドル94を連結した構造とすることで、レバーアーム96に対しハンドルをクランク型に取り付けた場合に比べ、操作スペースを小さくすることができ、これによって装置の薄型化が達成できる。
【0071】
消火栓弁開閉レバー92は、図12から明らかなように、図示のハンドル94の位置となる斜め上向きの閉位置と、想像線で示す斜め下向きの開位置92aとの間で上下に回動操作される。
【0072】
消火栓弁開閉レバー92は図示の斜め上向きの上部位置で消火栓弁54を閉位置としており、このとき2次側の配管内に圧がないことから自動排水弁58は開状態にある。消火栓弁開閉レバー92を手前に引き降ろすように回動して斜め下向きとなる開位置92aに操作すると、消火栓弁54が開位置に作動され、2次側の配管内に消火用水が供給されて圧が上昇し、自動排水弁58は閉鎖位置に作動される。これによって、給水接続口52から加圧された消火用水は自動調圧弁56を通して所定圧に調圧した後、ホース44側に供給される。
【0073】
また消火栓弁開閉レバー92を斜め下向きとなる開位置92aに操作すると、消火栓弁開閉レバー92に対し設けているスイッチ(図示せず)がオンし、これによってポンプ設備に信号が送られ、ポンプ設備が起動される。放水を停止する際には、消火栓弁開閉レバー92を元の上向き位置に戻すと消火栓弁54が閉じ、当時にスイッチがオフとなってポンプ設備の運転停止が行われる。
【0074】
なお、図2の第1実施形態及び図5の第2実施形態では、閉位置で消火栓弁開閉レバー60を右向きの水平位置としているが、これに代えて左向きの水平位置としてもよい。
【0075】
また、図7の第3実施形態と図9の第4実施形態では、閉位置で消火栓弁開閉レバー74を水平位置から垂直位置に下向きに回動操作して消火栓弁を開操作しているが、垂直位置から水平位置への下向き操作により消火栓弁を開操作しても良い。
【0076】
また上記の実施形態において消火栓弁開閉レバーに対してはその操作方向を示す銘板を設けることが望ましいが、銘板を設けない場合には、消火栓弁開閉レバーに操作方向を示したリボンを下げておくことで対応しても良い。
【0077】
また、本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0078】
10:消火栓装置
11:架台
12:筐体
14:化粧板
16:扉開口部
18:消火器扉
18:通報装置扉
20,34:ハンドル
21,23:ヒンジ
22:保守扉
24:通報装置扉
26:赤色表示灯
28:発信機
30:応答ランプ
32:消火器扉
36:ホース収納部
38:バルブ類収納部
40:フレームパイプ
42:ホースバケット
44:ホース
46:ホース接続口
48:ノズル
50:ノズルホルダー
52:配管接続口
54:消火栓弁
56:自動調圧弁
58,64:自動排水弁
60,74,92:消火栓弁開閉レバー
62: 開閉駆動軸
64,76:銘板
66: 切抜き部
68,84:閉位置マーク
70,86:開位置マーク
71:開方向矢印
72a〜72c,88a〜88c:操作方法表示部
78,96:ハンドル
80,94:レバーアーム
82:レバー溝
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホース収納部及びバルブ類収納部を形成した筐体と、
前記ホース収納部及びバルブ類収納部に対応した前記筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
前記ホース収納部に収納されたホースと、
前記ホースに装着されたノズルと、
前記バルブ類収納部に配置され、前記ホースに消火用水を供給する配管系に設けた消火栓弁を含むバルブ類と、
前記消火栓弁の開閉駆動軸に直接設けられた消火栓弁開閉レバーと、
を備えた消火栓装置に於いて、
前記消火栓弁を前記開閉駆動軸が前記扉開口部に対し横方向に向くように配置し、
前記消火栓弁開閉レバーの先端に、前記開閉駆動軸に平行にハンドルを設け、
前記ハンドルを上下に配置した閉鎖位置と開放位置の間で昇降操作することで前記開閉駆動軸を回動して前記消火栓弁を開閉操作することを特徴とする消火栓装置。
【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記消火栓弁開閉レバーの操作方向及び消火栓装置の操作方法を表示した銘板を前記ノズル及び消火栓弁開放レバーに近接して配置したことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項2記載の消火栓装置に於いて、前記銘板は、前記ホース収納部と前記バルブ類収納部とを区切るホースバケットに設けられ、前記ノズルを着脱自在に装着するノズルホルダーを備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項2又は3記載の消火栓装置に於いて、前記銘板は、前記操作方法を前記ノズル及び消火栓弁開閉レバーに関連させて表示したことを特徴とする消火栓装置。
【請求項1】
ホース収納部及びバルブ類収納部を形成した筐体と、
前記ホース収納部及びバルブ類収納部に対応した前記筐体の扉開口部に開閉自在に装着された消火栓扉と、
前記ホース収納部に収納されたホースと、
前記ホースに装着されたノズルと、
前記バルブ類収納部に配置され、前記ホースに消火用水を供給する配管系に設けた消火栓弁を含むバルブ類と、
前記消火栓弁の開閉駆動軸に直接設けられた消火栓弁開閉レバーと、
を備えた消火栓装置に於いて、
前記消火栓弁を前記開閉駆動軸が前記扉開口部に対し横方向に向くように配置し、
前記消火栓弁開閉レバーの先端に、前記開閉駆動軸に平行にハンドルを設け、
前記ハンドルを上下に配置した閉鎖位置と開放位置の間で昇降操作することで前記開閉駆動軸を回動して前記消火栓弁を開閉操作することを特徴とする消火栓装置。
【請求項2】
請求項1記載の消火栓装置に於いて、前記消火栓弁開閉レバーの操作方向及び消火栓装置の操作方法を表示した銘板を前記ノズル及び消火栓弁開放レバーに近接して配置したことを特徴とする消火栓装置。
【請求項3】
請求項2記載の消火栓装置に於いて、前記銘板は、前記ホース収納部と前記バルブ類収納部とを区切るホースバケットに設けられ、前記ノズルを着脱自在に装着するノズルホルダーを備えたことを特徴とする消火栓装置。
【請求項4】
請求項2又は3記載の消火栓装置に於いて、前記銘板は、前記操作方法を前記ノズル及び消火栓弁開閉レバーに関連させて表示したことを特徴とする消火栓装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2012−236039(P2012−236039A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−154374(P2012−154374)
【出願日】平成24年7月10日(2012.7.10)
【分割の表示】特願2008−140696(P2008−140696)の分割
【原出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000003403)ホーチキ株式会社 (792)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年7月10日(2012.7.10)
【分割の表示】特願2008−140696(P2008−140696)の分割
【原出願日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【出願人】(000003403)ホーチキ株式会社 (792)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]